マカオ(その1) 入境

結局、珠海の滞在は当初より延長されて金曜日まで仕事をし、土曜日に帰ることになった。もっと延長になって、次の週も滞在することになれば、土日のうちまあ1日は休日労働になったとしても、1日くらい観光させてもらうこともできた話だが、金曜で仕事が終われば土曜に帰国で、それまでは毎日ホテルに帰るのも遅いので、結局、観光というか街を見る暇もなかった。しかし、土曜日に日本に帰る飛行機は一番遅い便だったので、香港に移動することを考えても、午前中に少し時間の余裕があった。珠海を観光してもいいのだが、まあそれほどたいしたところもないだろうし、せっかく目の前にもうひとつ歩いて入れる国 (正確には国ではないが) があるので、せっかくあまり来る機会のないところに来ているのだから、この機会に行ってみようと思い、マカオ電撃出入国を計画した。

時間がないので、とにかくマカオに足を踏み入れて戻ってきて、パスポートにスタンプを残すのが目的ともいえる。マカオは狭い場所だがそうはいっても観光ポイントはそれなりにある。しかしそれをあちこちまわっている暇はない。目的地はマカオタワー。これに関しては別の記事で詳しく書こう。12時に珠海の港初の船で香港に向わないと飛行機に間に合わないので、それまでにマカオに入って戻ってくる計画だ。帰る準備をしてそのままマカオに行く方法もないでもないが、大きな荷物を持ってマカオをうろうろするのも大変なので、幸いホテルと港は至近なことから、チェックアウトせずに荷物を置いたままにし、身軽な状態でマカオに行くことにした。

実はあとで考えてみると、やはりホテルをチェックアウトして全部荷物を持ってマカオに入り、マカオから直接香港空港に向かうという方法もあった。マカオからは香港空港で直接乗り換えられる船があるので、珠海に戻って香港に向った場合の香港市内経由香港空港の移動時間が節約できて、かえって時間に余裕ができたかもしれない。

しかし、まあとにかく朝7:30頃ホテルを出てマカオに行って11時ぐらいまでにホテルに戻ってくるという計画である。マカオに行く前に、珠海の港に寄って香港に行く船の切符を買っておく。時間がぎりぎりになって出発寸前に切符を買おうとして満席だったり何かトラブルがあると困るからだ。それからタクシーでマカオとの境界に向かう。

中国側の名前は、拱北口岸 (gǒngběi kǒuàn, キョウホクコウガン?) という (拱北は地名)。英語ではGongbei Port と書いてある。陸続きでもポートなのか。マカオ側は關閘 (カンコウ?) と書かれている。陸続きの入国出国手続きは、船乗り場の入国出国手続きを想像してたいしたことないと踏んでいたのだが、結構時間がかかってしまい、余裕で見込んでいた時間は全部ここで使い果たして、本当に時間の余裕がなくなってしまった。

飛行機や船で国から国にいく場合は、乗るところで出国手続きをして、到着したところで入国手続きをするが、ここ陸続きの場合は、その途中経路が数十メートルの徒歩である。中国側の出境手続きをしたらそのすぐ先がマカオ側の入境手続きである。ひとつにまとめてしまえばよかろうと思うがそういうわけにもいかないのだろう。同じ人数が通過しているはずだが、中国側は非常に時間がかかって人がすごく並んでいた。マカオ側はあっという間に通過できた。通過する人はほとんどが中国人・マカオ人・香港人なので、手続きの列もほとんど全てがそういう人たち用で、「それ以外」の外国人の列は1本しかなかった。

中国の出境を済ましてマカオの手続きの前に入国カードを書いていると、隣で中国人のおばさんが何か言ってくる、何を言っているのかわからないので、私は日本人で中国語はあまりできないのでわからないと言ったら、最初そうでなかったのを普通話に切り替えてしゃべるようにしたのか、少し言っていることがわかるようになった。今日は何日だというので17日だと教えてあげたが、その後もカードの書き方がわからないので教えてくれという。見ると、生年月日のところにさっき教えた今日の日付を書いている。こっちだって、初めて見るマカオの入国カードを一所懸命になって書いているところなのに。ここにはこう書いて、そこにはこう書いて、ああまた間違えたとか言っているところに、別の若い中国人か何人かやってきたので、そっちにまかせて自分はさっさと手続きの列に向かった。ちなみに、そのおばさん、かなり年寄りに見えたが、パスポートの生年月日を見ると、自分とたいして違わない年齢だった。

そんなこんなでマカオに入境すると、そのまま外はタクシー乗り場と地下のバス乗り場に降りる階段だけである。さあ、タクシーに乗る、にはお金がいるじゃないか。空港の到着出口のように建物の中に両替所があったりしなかったので、しばし呆然としたが、そのままタクシー乗り場を過ぎて道を渡った向かいの普通の商店が並んでいるようなところを見ると、その中に両替屋が何件もある。そこで両替してマカオの通貨「パタカ」に両替して、タクシー乗り場に戻った。

タクシーに乗ってみると、一瞬不思議な感じがした。タクシー乗り場は中国と同じように、車の右側を乗り場側に向けて停車して乗り込むようにできいるのだが、乗ってみると運転席が乗り込んだ側にある。つまり日本と同じ右ハンドル車だ。あれ? と思っていると、道路に出ると自動車は日本と同じ左側通行になっている。香港はイギリス式で日本と同じなのは理解していたが、マカオはポルトガル領だったので、そうじゃないと思っていた。わざと香港と一緒にしているのだろうか? マカオタワーに到着して車を降りるときは、車寄せには車の左側を向けて停めるので、乗ったドアとは反対側から車を降りた。

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