水星の日面経過

今日の朝、「水星の日面経過」があった。もう少しわかりやすく、「水星の太陽面通過」ともいう。詳しい説明は、国立天文台のページでも見ていただくとして、簡単に言うと、地球と太陽のちょうど間を水星が通過する現象のこと。月食の月を水星に入れ替えたと思えばいいが、距離と見かけの大きさが全然違うので、太陽面上を、非常に小さな点が動いていくように見える。日本では、日の出の時点で既に太陽面上に水星があって、午前9時10分頃に太陽の縁から離れる。

普段ならちょうど出勤中の時刻だが、うちの会社は裁量勤務制度によって出退勤時刻の定時というものはないので、今日は少し遅出にすることにして、自宅ベランダから撮影に臨んだ。マンション住まいゆえ、満足な観測はできないので、もともと望遠鏡は持っていないのだが、こういう現象なら望遠鏡がなくても、なんとかならないこともない。そして、ちょうど水星が太陽から離れる前後の時間、マンションのベランダから見通し可能なわずかな空間に太陽が位置することも前日に予行演習をして確認済みだ。

撮影機材は、添付の写真にもある通り、先日購入したHDVカメラ、Canon HV10に、Tokinaのテレコンバータレンズ VC Zoom 2.5X~5.0Xを例によってステップアップリング経由で装着。このテレコンはビデオカメラ用のテレコンとしては巨大な鏡筒なので付属のサポート金具に乗せた上で三脚に乗せる。

太陽撮影のための減光フィルタには、このレンズにきっちり装着できる専用のものなどないので、人間が肉眼で日食を観測するのに使うための、Vixenの「日食グラス」をレンズにテープで貼り付けた。

テレコンのズームは5.0倍側の端いっぱいに伸ばし、ビデオカメラ本体のズームも、対象補足時以外は再望遠側。オートフォーカスはうまく効かないので、カメラ側は無限遠の設定に、レンズ側のフォーカスリングも回しきったところで大丈夫だった。明るさは黒い背景に明るい太陽の円盤の画面上の入る比率によってAEが露出を変化させるといけないので、適当な状態でAEロック。そして、それでは太陽面が明るすぎて小さい水星の点がつぶれてしまうので、露出補正で暗くしておく。

あとは、三脚は自動追尾の赤道儀などではないので、どんどん画面から太陽が移動していくのを、逐次追いかけること。

そうやって撮影したのが添付の写真である。HDV撮影した画像をキャプチャしたものから1920×1080ドットの静止画として取り出し、そのうち、必要部分を拡大縮小せずに切り出したものである。実際にはズームいっぱいで画面の上下方向の画角一杯で太陽が少しはみでるぐらいに映っている。これが、SD解像度のビデオで撮影していたら、水星はほんの数ドットになってしまって判別できなかったかもしれない。

カメラはHDVといっても、テレコンバージョンレンズの方の性能は、ちゃんとした望遠鏡やスチルカメラの望遠レンズには比べるべくもないので、この程度の絵しか撮れなかったが、それでも望遠鏡なしでなんとか水星が移動しいてく様子が動画で撮影できたということで、自分としては満足である。

画像は順に、8:44頃、9:06頃、9:09頃のものである。最後のはちょうど水星が太陽の縁に半分かかってるあたりのはずだが、もうはっきりわからなくなっている。

しかし、今回は予行演習日も含めて晴天でよかった。一昨年には同様の現象でもっと発生頻度の少ない、「金星の日面経過」があったのだが、曇天で見ることができなかった。

Transit of MercuryTransit of MercuryTransit of MercuryVideo Camera with Tele-conversion Lens

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