メトカーフ法 (リニア彗星 その3)

C/2012 K5 by Metcalf Methodリニア彗星 C/2012 K5 2013/01/08 00:14 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) 直接焦点, ISO3200, 15sec×12, StellaImage 6.5 Metcalf composite.

メトカーフ法という言葉は、この前リニア彗星の写真を撮ってから、色々とネット上の情報を見ていて初めて知った言葉だ。確かにこの手法で彗星を撮った写真は以前から彗星の写真ではちょくちょく目にはしていたが、恒星が日周運動のように流れていて、彗星が流れずに写っているのはなんだか妙な感じは持っていたが、それがどういうことなのかあまり深く考えたことはなかった。

実際に自分で彗星の写真を撮ってみてはじめて、彗星というものはほんの数分のうちに見ていてわかるくらい動いていくものだということを実感した。それほど長くない露出時間で繰り返し撮影した画像をコンポジットしようにも、だんだん位置がズレていくので、そのまま単純にコンポジットできない。恒星が動かないようにコンポジットしたり、追尾して長時間撮影すると、彗星の画像が流れてしまう。そこで追尾の動きを彗星が軌道上を動く速度から割り出した動きを加味して追尾するのがメトカーフ法。すると、彗星の動きの分だけ逆に恒星が全部流れてしまう。つまり恒星が線状になっていたのは、日周運動のせいではなく、彗星の動き分に相当するものだった。

撮影の際に正確にそのような追尾を行うのは大変そうだが、デジタル写真のコンポジットの場合は、後処理で合成できるので便利だ。といっても、彗星自体はぼんやりしているので、画像を見ながら正確に重ね合わせるには苦労しそうだ。今回、メトカーフ合成のできる、ステライメージを購入したので、まずは早速その機能を使って作成したのが上の写真。前の記事では仕方なく直近の連続した3枚だけでコンポジットしていたが、こんなこともあろうかとたくさん撮影して取っておいてあった写真をできるだけたくさん使ってメトカーフコンポジットしてみた。

メトカーフ法のためには、彗星の天球上での移動量を知る必要があるが、これはステラナビゲータの天体の位置情報から割り出す。あと、画面内で天の北極がどちらの方向にあるのかを知る必要がある。画面の上が天の北極の方向かというと、経緯台なのでそうはいかない。赤経赤緯の線を表示させ、彗星の付近での傾きから天の北極の向きを割り出す。それで合成をかけると、きちんと彗星の画像が止まったきれいな写真に合成できた。

前回の写真と比べると、上向きに尾が出ているのがわかりやすくなった。ただし、たまたますぐ近くの恒星の軌跡が彗星の尾のように見えなくもない位置にあって、まぎらわしい。

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