グリフィス天文台 ~ グレンデール

6月19日。フラグスタッフを出発してロサンゼルスに向かう。街中から出るまでしばらくは、旧US66のルート。その後はまた当分の間I40を走り続ける。最後のこの区間が一番距離が長いが、前日と同じくほぼインターステートをひた走るだけだ。到着は、グリフィス天文台 (Griffith Observatory) で、夕方までに到着すれば大丈夫。この日は本当にひたすら走っていたのか、途中の道草している写真もほとんどない。

カリフォルニア州に入ってから、カリフォルニア区間を半分過ぎたくらいのバーストウ (Barstow) の街で、I40がI15に合流する形で終了。そこからI15を南下して、ロサンゼルスのある平野部に入る前に最後の山越えの後、CA210に入ってずっと進むはずだったが、ジャンクションの分岐を間違えて行き過ぎてしまった。これから都会部に入るので闇雲に走って余計迷っても困るので、すぐ次の出口で降りて様子を見てリカバーすることにする。

降りた道がこれまた旧US66。時間がかかるのを見込んで朝早く出発したおかげで、ここまできてやっと昼食時間を少し過ぎたぐらいで、まだ昼食をとっていなかったので、ここで昼食休憩とネット接続のために、これまたすぐにマクドナルドが目に入ったので、そこに入る。本当にマクドナルドばかり利用している。地図を確認すると、運良くこの付近の道路はきれいに碁盤目で1本先で降りただけで旧US66はCA210と平行に走っている。ずっと先まで行くと、旧US66は少し斜めになってCA210とクロスするのだが、途中信号も多いだろうから、CA210の一番近い入口にクロスしている道をチェックして、旧US66からその道に入ってCA210へと無事リカバー。

CA210は途中からまっすぐ走るとI210になる。更に走って、パサデナ (Pasadena) で、I210は北に逸れるが、方向としてはまっすぐのCA134の方に進む。そして、グリフィス公園 (Griffith Park) のエリアにぶつかるところで、I5に入って南下する。グリフィス天文台はグリフィス公園内の丘の上にあって、登る道は公園の南側から入るので、I5を下った後、出口142を出てロスフェリッツ通り (Los Feliz Blvd.) を西に向かい、ヒルハースト通り (Hillhurst Ave.) に入って坂を登って行くと、グリフィス天文台に到達する。最後に天文台の駐車場に上がっていく手前で、駐車場は満車だという表示があったので、分岐した道に入って、他の車もその道の脇にずらっと停めているので、その空いているところに駐車。到着が午後3時前。割りと早目に到着できた。

そこから最後の少しを徒歩で登る。道の途中から、有名なハリウッドサインがよく見える。グリフィス公園もハリウッドサインも、ロサンゼルス北方の同じ山塊の中にある。

Hollywood SignHollywood Sign

そして、メインの駐車場に到達して、グリフィス天文台の建物が見えてくる。

Griffith Observatory Griffith Observatory

建物の前にジェームズ・ディーンの像がある。映画「理由なき反抗」の舞台となって世界に知らしめられたからとのこと。

James Dean

建物の正面を入ったところのホールの中央に、「フーコーの振り子」が設置されている。振り子がやってくると小さな棒が倒れて、どこまで来たかわかる装置が置いてあるが、ちょうど運良くリセットして端から始めるところだった。おじさんが長い棒で置き場所を移動させて、台の枠みたいなレバーを押すと全部きれいに立つようになっている。振り子は天井から吊るされているが、天井にはこんな絵が描かれている。

Pendule de Foucault IMG_7225

端の方が倒れたところで、時刻は午後3:12。

Pendule de Foucault

まずは、プラネタリウムの時間をチェックする。

一番すぐに見られるのは、一時間後、4:15 p.m. からの、“Light fo the Valkyries” という番組。チケットは3:30から発売されるらしいので、それまでの間少しだけ付近の展示を見て待ち、チケットを購入。料金は$7。館内の展示を見たりするだけの入場は無料だが、プラネタリウムだけ有料だ。それからまたしばらく、上演時間まで館内や周囲を見て回る。

Planetarium Time TablePlanetarium Ticket

向かって右側のドーム。太陽望遠鏡が入っている。

Solar Telescope Dome Solar Telescope Dome

回廊。

Corridor Corridor

双眼鏡と、ロサンゼルスの街並み。

Binocular Los Angels

中央部正面とプラネタリウムドーム。

Griffith Observatory Planetarium Dome

天体望遠鏡の入っている向かって左側のドーム。

Telescope Dome Telescope Dome

ドーム内の、ツァイス製12インチ (30 cm) 屈折望遠鏡。セレストロンのシュミカセも同架されているのが見える。背景の格子状の骨組が Star Trek: The Next Generation のホロデッキみたいだ。

Zeiss 12-inch Refractic Telescope IMG_7237

建物の上から見た、建物正面の芝生。コンクリートの部分に、太陽系の惑星の軌道が描かれている。

Griffith Observatory

午後3:54。時間にはまだちょっと早いが、ホールに戻ってきて、振り子をチェック。確かに回転して棒が1/4ほど倒れている。

Pendule de Foucault

ホールからプラネタリウムドームの正面の場所で待っていたら、そこは入場場所ではないと言われる。入場は一旦建物の外に出て脇から入るのだった。

Samuel Oschin Planetarium

そして、時間が来たらドーム内部へ。

Samuel Oschin Planetarium Samuel Oschin Planetarium

投影機は、カールツァイスのユニバーサリウム。

Carlzeiss Universarium

プラネタリウムの演出で珍しいと思ったのは、最初、物語の導入のところまではナレーターというよりは役者がドーム内に出てきて、投影機の前でしゃべっていくところ。今まで国内のプラネタリウムでそういうのは見たことがないように思う。

プラネタリウムの後は、地下の宇宙の展示。

Planets

ここにも、バリンジャー隕石孔の隕石が。

Meteorite

巨大な月球儀。比較するものがないのであまりよくわからないが、人の背よりもずっと高い。表面の凹凸もきっちり作り込んであって、片側だけから光で照らしてあるので、クレーターにできる影もリアル。右下にあるのはアポロ計画で持ち帰った月の石。

IMG_7271

月球儀の脇には、月面での自分の体重がわかる体重計が。ポンド表示なので、日本人にはピンと来ないが。

Weight on the Moon

また、フーコーの振り子の様子を見に来てみると、2/3くらい倒れている。時刻は午後5:10。最初から2時間ほど経過している。

Pendule de Foucault

日時計。

Sundial

実際の物質を並べてある周期律表。

Periodic Table

外からドームだけ見た太陽望遠鏡で受けた光は、ドーム直下にある展示エリアに導かれて太陽像を投影している。露出を太陽像に合わせると、ちゃんと黒点が見えている。他にも、奥に見える分光器などにも導かれている。

Solar TelescopeSolar Telescope

テスラコイルの放電実演。

Tesla CoilTesla CoilTesla Coil

もう一度振り子を見てみる。午後6:01。3時間弱で棒がほぼ全部倒れた。

Pendule de Foucault

食堂の脇にある子午儀。太陽が南中したときに、上の穴 (レンズ) を通った光が、弧の上に届く。

Gottlieb Transit CorridorGottlieb Transit Corridor

日は長いしサマータイムなのでまだまだ明るいが時刻的にはそろそろ夕食時。ここでは夜景を見るまでいるつもりで、他に食事をするところはないので、館内の食堂でサンドイッチと飲み物を買って、テラス席でいただく。

Supper

地下のホール、レナードニモイ事象の地平線劇場 (Leonard Nimoy Event Horizon Theater) での実験ショー。お題は彗星を作る。汚れた雪だるまと形容される彗星を、実際の成分と同じものを使って作ってみせるというショーだった。

Science ShowScience Show

ショーが終わって外に出ると、だいぶ日が傾いて、空には月もよく見えるようになっていて、もう観望会が始まっている。ここも望遠鏡はセレストロン。

Griffith Observatory Griffith Observatory

やがて日没。といっても、山の向こうに沈んでいくので、まだ太陽はまぶしい明るさのまま山に隠れるだけ。ちょうど飛行機雲が見えていた。

Sunset

そして、私が待っていたのは、この後暗くなって見えてくる金星と水星。この日、1ヶ月足らず前に木星と一緒に集合していた金星と水星が、木星は移動して太陽と重なる位置に行ってしまったものの、金星と水星との距離が一番近づくのだった。現場に来るまでどうなのかはよくわからなかったが、先程日没を撮影したように、西の空はきれいに開けていてよく見える。撮影にも最好適だ。ところで、日没は手持ちで撮影したが、金星と水星は手持ちで撮影するわけにはいかない。今回の旅行中に夜中に星景写真でも撮るかと思って三脚を持ってきていたわけだが、結局それまで一度も使わなかった。ここ最後になって初めて三脚を使う場面になった。が、三脚を持ってくるのをすっかり忘れていた。もちろん宿に置いてあるというわけではなくて、車に他の荷物と一緒に積んであるわけだから、坂の降り登りがちょっと大変だが、急いで車まで取りに戻る。

三脚を立てて西の空を狙って暗くなってくるのを待っているが、ほとんどの人々は南方向のロサンゼルスの街の夜景が美しく浮かび上がってくる方を見ている。金星と水星の接近に興味を示している人は皆無だ。まあ、そんな天文に詳しい人ばかり集まっているわけではなく、夜景のきれいなデートスポット的な捉え方の多くの普通の人たちが来ているのだからそれも仕方なかろうか。一人だけ趣の違う人がいて、どうも夕暮れで夜景に変わっていくところをタイムラプス動画に撮影している様子だった。まあ、その人も街の夜景を撮っているという意味では同じだが。

自分ひとりだけ違う方向に向けて三脚を立てているのもそれなりに目立つので、中には何か変わったものでも見えるんですか、と尋ねてくる人でもいたら、喜んで説明しようと思っていたのだが、結局そういう人は一人も現れなかった。

撮影できたのがこちらの画像。一番明るいのが金星、そのすぐ近くで8時の方向、かなり暗くてわかりづらいのが水星。ちなみに、金星の1時方向少し離れたところの星と、そのまっすぐ右の星が、それぞれがふたご座のポルックスとカストルである。最初の方の写真を撮ってから、せっかくなので天文台の建物も入れて撮った方がいいかと場所を変えて撮ったのが2枚目。しかし、ロサンゼルスの空は飛行機が多くて、必ず画面のどこかしらに飛行機が飛んでいるのが写り込んでしまう。1枚目で流星のように見えるのは飛行機雲だし、2枚目で一番明るい光点は金星ではなく飛行機だ。

Venus & MercuryVenus & Mercury

やがて水星の高度が低下して見えなくなったので、自分も夜景の撮影に切り替える。確かに、グリフィス天文台から見るロサンゼルスの夜景は美しい。

Los Angels Los Angels

その後、ツァイスの12インチ望遠鏡をのぞかせてもらおうと思っていたが、撮影している間に思ったより時間が過ぎており、21:30で天文台の望遠鏡での観望は終りとのことで、ちょうどそろそろ列に並ぼうかと思った時に終了のアナウンスがあった。

それで、こちらも撤収して車に戻る。道脇に駐車していた前後の車ももうほとんどいなくなっていた。ホテルはロサンゼルス付近ながら正確にはロサンゼルスではなくグランデールというところにある。来た道をI5からCA134に入るところまで戻り、パシフィック通り (Pacific Ave.) からグレンオークス (Glenoaks Blvd.) に入ってしばらく走ったところにある、Extended Stay America。ここで最後の宿泊となる。

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