名古屋市科学館

名古屋市科学館

渋谷に保存されているカールツァイスIV型プラネタリウム投影機については以前に書いたが、10月9日に、名古屋市科学館に保存されている同じくカールツァイスIV型と、岐阜市科学館に保存されているカールツァイス・イエナZKP-1というプラネタリウムの見学のハシゴをし、続いて10月12日に大阪市立科学館に保存されているカールツァイスII型を見学してきた。

まずは、名古屋市科学館から。

見に行くメインは引退したプラネタリウムだが、ここは現役のプラネタリウムの投影機もカールツァイス製の最新型である。ドームは世界最大の35m。2011年の科学館のリニューアルでこれになって以来大人気で、特に休日は早い時間に最後の上映のチケットまで売り切れてしまうらしい。場所の近い岐阜と同時に日帰りで行く計画だったので時間も無駄にできない。ネットで予約もできるらしいが、数が限られていて抽選になるとも。今回たまたま平日に休んで大丈夫そうな日ができたので、その機会に決行した。平日なら、朝イチで行けば一番早い時間のチケットも入手できるだろう。一番早い時間といっても、平日の最初の時間の投影は小学生の団体向けの学習投影なので、2回目の投影になる。その待ち時間に旧型機の見学もできてちょうどいい。

休日ならば開館時間前から行列ができているらしいが、平日なのでそこまではないだろうと、ちょうど開館時間に到着するぐらいになるように新幹線に乗り、地下鉄東山線で1駅の伏見で下車して科学館に向かった。到着するとちょうど開館したところくらいだった。ちょうど初回投影を見ると思われる小学生の団体が表で集合していて、一般客は建物内のチケット売り場の前に既に行列してチケットを購入しはじめていた。ざっと200人くらい並んでいるように見えた。チケット売り場の大きなディスプレイに各回の残り席数が表示されていて、自分の番が近づいてきた頃には100を切っていたが、無事第2回投影のチケットを入手。ちょうど入場しだした小学生の団体に混じって、エスカレータを上がり、自分はプラネタリウムの一つ下の階の「宇宙のすがた」の展示場へ。

入ってすぐのところにカールツァイスIV型の投影機が堂々と展示してある。渋谷のように建物の空きエリアに置いてあるというだけという感じではなく、展示物のそれも一番目玉の扱いで展示されていて素晴らしい。更に投影機の周囲には使われていたランプだとか、星座絵の原版などが展示してあるが、驚いたのが操作用のコンソールまで展示してあったこと。これは稼働時にだって一般の観客からすると見られなかったものだ。当然といえば当然だが、ツマミの説明文字は全部ドイツ語だ。しかも、星座絵はドーム中心に据えられたプラネタリウムの投影機からではなくこのコンソールのところに投影機があって投影していたということ。そういえば、確かに星座絵はひゅっと横から動いてきて手で星の並びに合わせてるようだったのを覚えている。

Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV

投影機自体は渋谷で見たものと同じモデルなので、渋谷でじっくり見たので既にそれほど見珍しいわけではないが、違いはというと、こちらの機体にはZEISSの文字がしっかりとペイントしてあるのが見られた。あと、架台というのか脚といったらいいのか、その形状が大きく違う。渋谷にあったものは、自分が大阪の電気科学館で見覚えのあるのと同じハシゴ状のものを組み合わせたちょっと奇妙な形状だったが、こちらは単純な棒状の脚である。実使用時もこれだったのか、この展示用にこの脚になったのかは不明だが。

ここにはこのカールツァイスIV型だけでなく、もうひとつプラネタリウム投影機が展示してあって、これは金子式プラネタリウムというもの。多面体の各面についた投影口の前に斜めにミラーのようなものがついていて、どういう働きをするのか、いまひとつよくわからなかった。

金子式プラネタリウム

もうひとつ、実はいる間には全く気付いていなかったのだが、展示場中央の天井にアイジンガー・プラネタリウムという、世界最初のプラネタリウムのレプリカがつくってある。天井からぶらさがった惑星の模型が、同心円状の溝に沿って実際の惑星の運行通りに動くというもの。ツァイス機を撮った写真の後ろに写り込んでいる。

Carl Zeiss Model IV

その他、ここの展示は興味深いもの満載だ。科学技術館やアメリカ旅行でも何度も見かけた重力の井戸モデル。みんな募金器を兼ねていたが、ここではボタンを押すと金属球が転がり出るようになっていて、真上にカメラが取り付けてあって、真上から見たところが見られる。

Gravity Well

グリフィス天文台の地下にあった凹凸付きの月の模型に片側から光が当ててあるのの、もう少し小型版がここにもあった。

Moon

X線望遠鏡衛星の望遠鏡では、X線は普通の光のようにレンズで屈折させたりして集光することができないので、金属面に浅い角度に入射したX線なら反射することを利用して。筒状の金属板を何重にも重ねてつくられていることを初めて知ったり。

X-ray Telescope

ひととおり「宇宙のすがた」の展示を見終わって、投影時間も近づいてきたので、上の階に上がってプラネタリウムの階で待つ。と、ここでそれまでに撮った展示の写真が途中から、またこの前の六本木ヒルズでのときのように、解像度の設定が変わってしまっていることに気付く。切り替わってしまったきっかけはやはり不明。今回は現場で気付いたので、プラネタリウム観覧後、もう一度撮り直しに行った。

さて、時間が来てプラネタリウムドームに入場。直径35mのドームはさすがに広い。席は指定になっているので、椅子の横に書いてある席番号を眺めながら探したが、よく見ると、プロック名のアルファベットはドームのそれぞれに位置にベクタースキャンで描いたらしき文字で表示されていた。投影機はカールツァイスのユニバーサリウムIX型。先日のアメリカ旅行でグリフィス天文台で見たのと同じモデルのようだ。これに加えて、デジタルプロジェクター式のコニカミノルタのスカイマックスDSII型も併用されている。

Universarium Model IX Universarium Model IX Universarium Model IX

ドームや投影機も立派だが、プログラムの内容も一風変わっていた。たまたまISS (国際宇宙ステーション) が見られる日だったからもあるが、プラネタリウムの解説でISSが飛んでいくのを見せられたのは初めてだった。通常の星空を写している状態から、天の川の位置がずれて動きだしたかと思うと、それがそのまま自分が銀河系から飛び出して行って見える銀河系の姿に変化していく映像には息を飲んだ。子午線を星が通過したときにその星の赤緯に応じた音程り音を鳴らし、星のオルゴールとして聴かせてみせるというのもなかなかすごい企画だ。このプラネタリウムが本当に人気があるのもうなずける。

この後、先に書いたように急いで写真の撮り直しをして、それから、表にあるH-IIBロケットや「きぼう」モジュールの展示をながめる。きぼうは、わざわざ階段があってハッチのところから覗き込めるようになっているのだが、内部が作り込んであるわけではなく、内部の写真が貼ってあるだけだった。それを写真に撮ったものは案外わからないかもしれないが。

H-IIB Kibo Kibo

レストランで゛「ブラックホールカレー」を食べて、その後岐阜に向かうために、名古屋市科学館を後にした。科学館の他の展示はあまり見ることができなかったが、他の部分もなかなか立派そうだった。これが中学生以下は入場無料とは名古屋の子供たちは幸せだ。

Blackhole Curry

  1. #1 投稿者: ukidd (2013年10月17日 - 08:55)

    Erlangさん、
    たぶん今朝の「星の情報.jp」でお知りになられたと思いますがカールツァイス社製プラネタリウムの記事が
    神戸新聞に出てましたヨ。

    http://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/alacarte/201310/0006422217.shtml

    http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201308/0006264350.shtml

    同社の現役は4箇所らしいです。旭川や福岡はさすがにちょっと遠いですね。

    • #2 投稿者: Erlang (2013年10月17日 - 10:16)

      ukiddさん、情報ありがとうございます。なんと、期間が終わる前に既に達成した人で式典やっちゃってるんですね。福岡は格安航空会社のキャンペーンを狙ってます。旭川はついでにスキーでもしに行きますか。

  1. 岐阜市科学館 | 世事不可强求
  2. 全国カールツァイス・プラネタリウム巡り達成 | 世事不可强求

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