樹木前景の星空軌跡写真の失敗

先日、大十字に月が重なっているときに近所の駅前付近で撮影して、ついでに樹木の上にかかる北斗七星を撮ったが、もう少ししっかり長時間軌跡を残した写真を、ちゃんと撮ってみようと思った。

PowerShot S120でお手軽に取れる星空軌跡写真もいいが、やはりEOS 60Dで連続撮影して比較(明)合成したものの方がずっと緻密に写る。しかし、実は今まで60Dでは流星群のために連続撮影したもの (2012年2013年) を除いて、地上風景も一緒に写したものとしてはISSの通過時間程度の連続撮影しかしたことがない。今回は60Dで初の長時間星景写真。

昼間の並木

駅の反対側に、以前年末の挨拶に使って評判のよかった背の高い木の並木があって、それを大きめに入れるといいんじゃないかと前から思っていたので、深夜に天気のよかった日に、そこまで出かけて行って、合計約70分間、979枚撮影したものをそのまま合成してみたものの、大失敗だったのがこちら。

失敗作

考えてみたら当然だが、樹木は結構揺れるので比較(明)合成すると枝や幹が揺れた分だけの幅広がってしまう。一見、最初からこんな太さの木かとも見えるが、実はそうではない。木の表面の濃淡が揺れの方向に引き伸ばされて、横縞模様のようになり、ちょっと不気味な生物のようにも見える。一方、冬で葉が全部散ってしまっているので、枝と枝の隙間から星の軌跡が途切れ途切れに見えるのも趣があるんじゃないかと思ったのだが、木の揺れによって、隠れてくれるはずの位置でも星の光が見え、結果として、太くなってしまった木に、星の軌跡が透けて見え過ぎな不自然な絵になってしまった。

周囲に人工光のない場所で樹木が真っ黒なシルエットになるのならまだそんなにおかしくなかったのかもしれないが、ここは街中なので、自然の木だけを画面に収まるようにしているといっても、すぐ近くには街灯があって、そのナトリウムランプのオレンジ色の光がこの並木を照らしているために、このように前景として明るく写っているので不自然さが増したのかもしれない。そういう意味では、街の建物などを入れた星景写真と変わらないので、そんなことなら、風で揺れたりしない建物の方がよかったかもしれない。

さて、このままではちょっといただけないが、せっかく撮ったので、作為的な絵にはなってしまうが、少し手を入れて見ることにした。星空の部分はそのまま活用して、木の部分を、比較明合成せずに1枚分だけの画像を持ってきて置き換える。ただし、木の枝と枝の隙間まで置き換えてしまうと、その隙間から見えるはずの星の軌跡がなくなってしまうので、できるだけ木の隙間はそのまま星の軌跡を合成した方の画像を見せるようにしてみたのがこちら。

修正版

まあ、いわばウソ写真なわけではあるが、最初の写真よりは見られるようになったか。木は本来の形状になったし、一部の隙間からはちゃんと星の軌跡が見えているので、じっくり見なければそんなに不自然ではなくなったかと思う。

夏に葉が茂っているときに、再度チャレンジしてみるとどうだろうか。

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  1. クレーンのある比較明星景 | 世事不可强求

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