PowerShot S120で連続撮影

PowerShot S120には当然のことながら外部レリーズ端子はないが、コンパクトデジカメなら赤外線リモコンのあるものもあるが、これにはそれもない。従って、シャッターを切るには本体にあるシャッターボタンを押す以外にない。高速連写の機能はあるが、連写するにはその間ずっとボタンを押していなければならない。強いて言えば、前に少し触れたことがあるが、セルフタイマーのカスタム機能で10枚までの連続撮影はできるが、それより多い枚数は無理だ。

自分の手でシャッターボタンを押し続けると、たとえ三脚に載せていたとしてもカメラを揺らしてしまう可能性が高いし、ずっと押さえているのも疲れる。実は、昔のコンパクトカメラ用に、機械式シャッター用のリモートレリーズを取り付けてベルトでカメラに巻きつける式のアダプタを持っているが、S120には小さすぎてうまく使用できなかった。しかも、この機械式レリーズではロックができないので、たとえうまく取り付けられたとしてもカメラを揺らしてしまいにくいという利点があるだけだ。

まあ、何でもいいからシャッターボタンを押さえられればいいということで、探しだしたのがこれ。100円ショップで売られていた携帯用のクリップ式スタンド。携帯というよりはスマホ用だと思うが。

携帯クリップスタンド

機器をはさむ部分は傷付けないように、白い少し柔らか目のプラスチックが貼ってあるが、表面がつるつるして滑りそうだったので、薄いゴム板を貼っておいた (両側とも)。

ゴムを貼る

これでシャッターボタンの部分を上下にはさめばいいのだが、カメラを三脚に取り付けようとすると、古い方の三脚だと、シャッターボタン真下の底の部分が、三脚座に乗ってしまっていてうまくはさめない。しかし、幸いな事に新しく買ったMeFOFOの三脚のクイックリリースプレートだと細長いのでこれを使うとじゃまにならずにクリップをはさめる。雲台側は水準器が出っ張っていて邪魔になりそうだったが、これはプレートへのカメラの取り付け位置を端の方にして前にずらすように固定することで逃げられた。

PS S120の連続撮影

クリップのつまみ手の部分が結構でっぱるので、あまりレンズ寄りになっていると写野にかかってしまうが、上の写真程度のセッティングで最広角でも大丈夫だった。

さて、連続撮影で何を撮るかというと、星の軌跡写真である。S120内蔵の星空軌跡モードでちゃんと撮れることはとれるのだが、EOS 60Dで撮って合成したものと比べるとやはり見劣りする感じがする。それでは、60Dでやっているのと同じようにカメラではバラバラに撮って合成してみるとどうなるだろうかと思ったのが、S120でどうやったら連写できるかと考えた始まりである。ところが、S120で連写しようとすると、1秒を超えるシャッター速度では自動的にダーク画像の撮影を行ってノイズリダンションをする処理が入ってしまうようで、シャッターボタンを押し続けても、例えば4秒間露光して撮影してた後、4秒余り後にならないと次の露光が始まらない。これでは、長時間の軌跡を合成するための連続撮影としては役に立たない。1秒以下の場合はこれがなくて、ほんの僅かの時間の後に次の撮影が行われる。

短いシャッタースピードでしか撮れないなら、長時間では恐ろしい枚数になってしまってダメでも、短時間でいい対象ならなんとかなる。そこで、イリジウムフレア。先日撮影したときは、全体の時間はそれほど長くないとはいえ、十数ショットの合成になって、衛星は動きが日周運動よりずっと早いために、軌跡が破線状になっていた。全部をワンショットで撮ると空が真っ白になってしまうので、逆に1枚1枚の撮影時間をもっと短くすれば軌跡もつながって見えるようにならないだろうか。

比較明合成で移動する星の軌跡を撮る際に、同じ露出量の組み合わせでシャッタースピードを短くするほど、動いている星が明るく写る。イリジウムフレアではより印象的にもなるのではないか。そこで、シャッタースピードを早くした上で同じ露出量にするには、F値を小さくするか、ISO感度を上げるかしないといけない。その点で、レンズのF値の小さいS120は有利である。

そんなわけで、クリップ式連続撮影器具を使って、昨日未明にあったイリジウムフレアを撮影してみたのがこちら。向きの関係で思いっきり建物が入ってしまったのと、少し雲があったものの、空には月、土星、火星、スピカ、アルクトゥールスと、結構賑やかな中、イリジウムフレアはほぼ月に向かって進んでいくという構図になった。

Iridium Flare月に向かうイリジウムフレア 2014/03/21 04:04 Canon PowerShot S120, 5.2mm F2, ISO1600, 1/4sec × 101, KikuchiMagick

この写真では、画像をクリックして拡大画像を見てもらってもイリジウム衛星のフレアの軌跡は破線状になっておらず、きれいにつながっている。しかし、実はこれは拡大画像の方も元画像の解像度から4分の1に落としてあるからである。元解像度のフレアの軌跡の部分だけ拡大してみると、こんなふうにやはり破線状 (点線状と言った方がいいか) になっていた。

つながっていない同上 トリミング

もっと色々なシャッタースピードを試してみてもいいが、ある程度以上はシャッタースピードを短くしても撮影間隔は短くならないので、完全につながるようにはならないような気もする。どのくらいまで許容できるかどうか次第だろうか。

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  1. 桜・ISS・月・イリジウム | 世事不可强求

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