小惑星ベスタと準惑星ケレスの衝

比較的大きく取り上げられた火星の小接近の影にひっそり隠れてというわけでもないが、小惑星ベスタが昨日4月17日に衝を迎え、準惑星ケレスが来る4月20日に衝を迎えるという。たまたまのことではあるが、ほぼ同じ時期に衝を迎えるということは、見える方向もほぼ同じということで、いずれも火星が現在いるのと同じおとめ座にいる。そして、衝の位置にいるということは、火星の接近と同様、明るく見えて夜中に南中し観測しやすいということでもある。

考えてみると、去年の2月に地球近傍を通過した2012 DA4を観測した以外には、小惑星を見るということはしたことがなかったように思う。2012 DA4のときも写真にとらえただけで、眼視では見られなかった。一方、ベスタやケレスは衝の時期の現在、それぞれ5.7等と6.9等と、望遠鏡でなら簡単に見られる明るさである。火星や木星のような惑星に比べればただの点にしかみえないから、なんだということになるが、せっかくだから見てみたいところだ。

しかし昨日今日は天気が悪くて星は見られないため、実際に見る前に、先日の火星・月・スピカの集合を撮影した視野に入っているはずであろうから、写っていないか調べてみた。まあ普通に写真に撮ればそれほど難しくもなく写るはずだが、なにしろ満月近い月が煌々と輝いている写真なのでなかなか条件は厳しい。先日の記事で紹介した写真と一緒に撮ったうちで一番露出を多くかけて撮った写真がこれである。月の光はひどくハレーションを起こし、地上の建物の明かりによるゴーストなども盛大に出ている。火星・月・スピカ以外の星はまるでわからなさそうである。

火星・月・スピカ

しかし、これを思いっきり画像処理してみる。下は、上の写真の月から左側の部分を切り出して処理したものである。こうやってあぶり出してみると、ある程度暗い星もそこそこ写っているのがわかる。ノイズも多いので本当の星ではない光点もたくさんあって見分けが難しいが、ステラナビゲータに表示される星の位置と比較すると同定できる。ベスタの位置は確認できたので図中に示しておいた。ケレスの方はその少し左下あたりにいたはずだが、これだけの処理をかけてもそれらしい位置には何も見えてこなかった。

Vesta

次に夜空が晴れる頃には、月も邪魔ではない位置になっているだろうし、もう少し普通に写真に撮るとともに、眼視でも楽しんでみたいところである。また、7月上旬にはこのふたつが見かけ上非常に接近するということなので、そちらも楽しみだ。

広告
  1. 小惑星ベスタと準惑星ケレスの動き | 世事不可强求

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。