ISSの月面通過初撮影

これまでISSはそこそこ見てきたが、月面通過や日面通過は見たり撮影したりしたことはなかった。というのも、観測できる場所が非常に限られるからで、皆既日食帯どころの話ではない。しかし、逆に頻度は少ないわけではないのでそのうち自分の行動範囲の近くで発生するのに行き当たる。ISSの日面/月面通過に興味を持ってから何度かは比較的近くで見られるという情報を聞きつけたが、なかなか都合が合わず、実現に至っていなかった。つい先日は、会社の近くがちょうどいいポイントでかつ、ちょうど会社から帰るくらいの時刻だったので、これはチャンス、と機材を担いで出勤したのに、曇って見られなかったとか。 そんな中、とうとう今回自分としては初めてISSの月面通過を撮影することができた。まずは、その結果のわかりやすい、通過中の全コマを合成した静止画から。 ISS Lunar TransitISSの月面通過 2014/06/14 00:13 Canon HV10 + Raynox HDP-7700ES, 1/2000sec, 30fps撮影の32コマをインターレース分離してから比較暗合成, トリミング

そして、いきなり見てもわかりにくいが、この位置を通るのをわかった上で見るとわかりやすいかもしれない動画。最後の1秒間に右上から左下に向かって飛ぶ。 さて、今回の予報では自宅から電車で小一時間で行けるところで見られた。しかし、時刻が深夜00:13。終電の時刻を調べてみると、00:16発の電車に乗れば帰宅できることがわかった。3分間以内に撤収して電車に乗れば間に合う。通過が終了したらもうすることは別に何もないから、駅の直近で撮影した後、急いで撤収すればなんとかなりそう。機材は最小限にするために、2009年の皆既日食のときから活躍してもらっているビデオカメラ+テレコンバータの組み合わせで行くことにする。 梅雨空が長く続いていたが当日はいい天気になり、一旦帰宅後機材を持って出かけようとしたら、急に雨が降りだしてきて、あっという間に豪雨になったが、これは局地的なもので、しばらくすると行ってしまうし、現地では降っていなかった。 撤収のことを考えると駅のホームで撮影できればベストだったが、事前にGoogleマップの写真を見たところではホーム自体なのかホームの屋根なのかいまひとつよくわからなかったのが、現地で見てみると全部屋根だとわかった。帰る方向のホームからはうまく見られる場所がないことがわかったので、ホームでの撮影はあきらめ、橋上にある改札を出て階段を下らないまま伸びている通路の脇で撮影方向が見通せることを確認。そこで撮影することにした。 場所探しに時間がかかることも考えて1時間くらい余裕を見て現地に行っていて、余った時間で、Googleマップで駅前にあるのを確認してあったケンタッキーフライドチキンでパソコンを広げて軌道情報に更新が入っていないか最終確認しようとしていたが、行ってみると、なんとケンタッキーは22:00で閉店していた。他に落ち着く場所もないので、駅前の公衆トイレ脇のベンチで軌道確認。 到着時には現地もゲリラ豪雨の余波で雲がたくさん出ていたが、いつの間にかすっかりきれいに晴れてきた。時間15分前くらいから三脚を広げてセッティング。事前に自宅で練習もしてあるので、首尾よく準備完了。電子シャッター速度を1/2000にし。このビデオカメラのマニュアルフォーカス操作の動きはわかりにくいので、オートフォーカスで月面にピントが来たところでMF設定に切り替えることによって固定。露出補正は、このカメラではカメラのLCDモニタでは少し明る過ぎるくらいに見えてちょうどいいのを勘案して、少しだけ。 月を捉えたまま時間待ちしていると、改札から出てきて帰宅途上らしき人の一人が、少し離れたところで立ち止まってこちらの様子を見て月の方を眺め、何かあるのかとしばらくそこにいたが、話しかけてくるでもなく、通過時間が近づくまでにいなくなってしまった。珍しく月がきれいなのを撮影してるだけとでも思ったのだろうか。 普通の三脚に載せているだけで、赤道儀で追尾しているわけではないので、待機中に月を中央にとどめておくように少しずつ位置を調整しないといけないが、月がほぼ南中状態なので、水平に動かすだけでよくて楽だった。 通過時刻1分前からテープを回し、時間が来るのをカメラのモニタを見ながら待つ。瞬きしてる間に通過してしまったらどうしようなどと考えながら時計の時刻をチェックしつつ見つめていると、時刻通りに小さな影がパラパラっという感じで通過。見た瞬間は、はっと息をのんでしまう感じだった。モニタを通して一度電気回路を通った画像を見ているわけなので、実際に見たのだとは厳密には言えないが、いちおうリアルタイムで通過をこの目で確認したということで、十分感動できた。 感動に浸っている間もなく、テープを止めて、カメラをクイックリリースからはずしただけでプレートは取り外さずそのままバッグに、三脚をたたんでケースにしまい、改札に向かい、無事終電には間に合った。

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  1. ISS月面通過画像の比較暗合成 | 世事不可强求
  2. ISSの日面通過 | 世事不可强求
  3. ISSの月面通過を望遠鏡で初撮影 | 世事不可强求
  4. ISSの日面通過を望遠鏡で初撮影 | 世事不可强求

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