ISS月面通過画像の比較暗合成

昨日のISS月面通過の記事に掲載した月面をISSを通過していくところを合成した写真だが、普段みかけるISSの日面通過や月面通過の写真に比べるとずいぶんISSの間隔が詰まっているような感じがする。

ひとつの原因は、今回のISSの軌道があまり頭上近くではなくて、見かけ上の速度が比較的遅かったこと。したがって、ISS自体もあまり大きく見えない。HD解像度の画面上ではほんの10ドット幅ほどくらいの大きさにしか見えない。

もうひとつの原因は、一眼レフの連写ではなく、ビデオカメラで撮影したコマから取り出したものであること。一眼レフで高解像度で連写すると普通は秒1桁コマしか撮れない。月面/太陽面上に数コマしか写っていないのはだいたいそうやって撮影したもの。もっと多めだけれども今回の画像ほどは多くない。30コマ以下くらいが写っているものも、結構見受けるが、そらちはデジカメの動画モードで30fpsで撮影したものと思われる。デジカメの動画は、解像度やコマ数はテレビ放送の規格にあわせたものになってはいるものの、放送に使われているインターレースではなくプログレッシブで撮影されるのが一般的なようで、1秒に30枚の1フレーム、1フレームの画像がそのまま1瞬間の静止画になっている。

一方ビデオカメラで撮影したものは、インターレースになっているので、1フレームの画像は奇数番目の走査線からなるフィールドと偶数番目の走査線からにるフィールドが0.5フレーム分時間差がある。撮像自身は、1/2000の電子シャッターをかけて撮影しているので、1/2000秒間だけ奇数フィールドの画像取得したあと約1/60秒休んで、その後に1/2000秒間だけ偶数フィールドの画像を取得したものが、1枚の画像として1フレームになっていて、撮影した映像をキャプチャしたものから1フレームずつ取り出すと、そうした画像が取り出される。それがこれ。ISSの部分だけ切り出して、わかりやすいように拡大してある。

Interlace

これをこのまま各コマ合成しても、順番に並んだ絵にはなるが、ひとつひとつのISSの形がコーミングという現象を起こして見難くなってしまっている。そこで、上の元の画像から奇数フィールドと偶数フィールドを取り出した画像を、PhotoShopの、フィルタ – ビデオ – インターレース解除 を使って作成。

Still0614_00002_oddStill0614_00002_even

この2枚を比較(暗)合成するとこうなる。

Still0614_00002_blend

星空軌跡や通常のISSの軌跡では、光点をつなげていくので比較(明)で合成するが、こちらはシルエットなので、比較(暗)を使う。

これを全コマについて行って比較暗合成すると、昨日の画像のできあがりである。結果、30fpsではなく60fpsで撮影したものを合成したような画像になる。

ちょっと手間がかかるせいか、ビデオで撮影していても、このようにして合成したらしき画像はあまりみかけないようだ。

と、書き終わってからふと気が付いたのだが、最初に全部まとめて比較暗合成してから、インターレース分解して合成しなおせば、手間は一度で済む。今度からそうしよう。先に気付くべきだった。

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