入笠山

マナスル山荘新館

そんなわけで、8月2~3日の土日に、地元の天文の同好会のメンバー一同で長野県の入笠山に行ってきた。天の川の見えるようなところに星を見たり撮ったりするのが主目的で行くのは今回が初めて。この山は山頂まで歩いて30分くらいのところまで道路が通じていて、宿泊するのはその場所にあるマナスル山荘新館。そこまで登ってくる道路は土日はマイカー規制があるが、ここの宿泊者は規制対象外になる。新館の建物の上にはドームがあって、大きな望遠鏡が設置してある。自分たちの天体の観望は、その脇の少し開けた場所で行う。

当日は、月が上弦少し手前で、夜中になるまでは沈まないので他の天体の撮影には不都合なことと、雲が多めなので少し心配していたが、夜になると雲も少し減って、そこそこ星空が見られるようになった。一方、月は半ば雲に隠されたりして輝きが失われ、これはこれで好都合だった。

とはいうものの、雲が月の場所以外すっかりなくなってくれるわけではない。せっかくこういうところに来たので、まずは夏の南天に垂直近くに立って見える天の川を広角で撮りたいと思っていたのだが、なかなか全体には雲がなくならず、このままずっとこのくらいの雲ならカメラを出しても仕方ないので、しばらくはセッティングもせずに、双眼鏡で星雲・星団をながめたりしながら待っていた。

ポラリエも今回はじめて本格的に使うわけだが、特に北の空は結構べったり曇ったままで、北極星が見えなくて極軸合わせもできなかった。南天を何枚か固定撮影で試し撮りしたが、雲だらけの写真しか撮れなかった。

やがて北の空の雲も少し減ってきて北斗七星がよく見え出したのでちょっと撮影してみた。ここで、持ってきていたが装着していなかったプロソフトン・フィルタを装着。

Big Dipper
Big Dipper 2014/08/02 21:36 Canon EOS 60D, SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM (20mm F3.5), ISO3200, 8sec, Kenko PRO SOFTON-A(W), Canon DPP

さて、北極星で極軸もあわせてまた南天を狙おうとするも、いまだに雲がなくならず。天頂の方は雲がなくなっているので、夏の大三角あたりを狙ってみる。が、ポラリエに載せた状態で天頂方向を狙うのにまたなかなかてこずってしまう。そんなこんなしているうちに、写真に星像がちゃんと写らなくなってきた。どうしたかと思うと、フィルター面に結露している。せっかく結露防止ヒーターを持ってきていたのに、当日は案外冷え込む感じがなくてなんともなさそうだったので、まだヒーターを取り付けていなかった。夜遅くなって冷え込みそうな頃につければいいかと思っていた。カメラのレンズよりも、ソフトフィルターの表面は細かいで凹凸があるので結露しやすいのかもしれない。レンズを上方向に向けていると結露しやすいともどこかで読んだ気がする。

泥縄式に横田さんのヒーターを取り出して巻き付けてみるが、冷えきってしまってからではすぐにあたたまらないのであろう、フィルター面の夜露を拭ってもまたすぐに曇ってくる。で、温めたまま、フィルターはあきらめて素のレンズの撮影に戻る。天頂方向の撮影もやりづらいので中止にして、少し雲が少なくなってきたので、南天の天の川を撮影する。きれいに雲はなくならなかったが、できるだけ雲が少なくなったときに撮影できたのが、下の写真。

Milky Way
Milkyway 2014/08/02 22:48 Canon EOS 60D, SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM (10mm F4.5), ISO3200, 60sec, w/ Vixen Polarie, Canon DPP.

まだ少し雲が残っているのが残念だが、まあまあ初めてにしてはそれなりの天の川の写真になったかと思う。

その後は、そろそろアンドロメダ銀河が昇ってきたので、これを撮ってみようと挑んだ。素人でも知っている有名な星雲といえば、オリオン大星雲とアンドロメダ銀河の2つだと思うが、自宅で撮ろうとすると、オリオンは結構写るのに対してアンドロメダはいくらがんばっても何だかわからない程度にしか写らない。ぜひ写してみたい対象である。

レンズを広角から望遠ズームに取り替えてアンドロメダ銀河を狙うが、ここでも問題が。長時間露光して初めて写る暗い天体をカメラレンズで撮影する場合は、ライブビューではその天体が見えないので、ピントをあわせることができない。一旦他の明るい星でピントを合わせて固定しておいて、目的の天体に向け直すわけだが、広角の場合はだいたい向ければいいが、長い焦点距離で撮影する場合は、狭い視野になかなかうまく捉えられない。先日のジャック彗星の場合にはすぐ近くにぎょしゃ座の明るい星があったので、それを基準に向ければよかった。そういうものがない場合は、自宅でやっているときはNexStarのピギーバックマウントに載せて、NexStarをアライメントして、NexStarで対象の天体に向けるという方法を使えば簡単に導入できる。ところが今回はカメラとポラリエだけなのでそれができない。目分量でレンズをアンドロメダの方向に向けて試し撮りするのだが、全然捉えられない。ズームを引けば捉えられるので、それで中心に持ってきてズームすればいいが、ズームを動かすとピントもズレてしまうので、そこからピントを合わせないといけない。今度は、明るい星でピントが合わせられないので、少しずつピントを動かしながら試し撮りして追い込もうとするが、この望遠ズームレンズのピントリングは遊びがありすぎてガタガタなので、とてもそんな細かいピント合わせができない。結局いくらやっても埒が明かず、全体像は明るさ的には写っているものの、ピンボケな画像しか撮れなかった。ピンボケ像が点になるまで縮小すれば、まあそんな写真かという状態にならなくもないが、やはりあまりにもヒドいので、ここに載せるのはやめておこう。

みなさん結構夜中撮影してたりするのかと思ったが、0時になる前から夜食休憩に行ったりしたままぼちぼちと脱落していったので、私もそのあたりで店じまい。翌朝はご来光を拝みに山頂に登るので、あまり遅くまでやっていると完徹になってしまうので、おしゃべりしている組もあったが、自分は部屋に戻って目覚ましをかけて布団に入る。

さて、数時間だけ眠ってまだ暗いうちに山頂に登って見た日の出前後の空の色の変化は素晴らしいものだった。星を撮影していたときは雲が全部すっかりなくなって欲しいと思ったが、このときは、適度な量の雲の存在が必要だ。

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