宇宙博2014

もう1週間以上前になるが、宇宙博2014に行ってきた。レポートは色々なところで書かれていると思うので、ここでは私が個人的にちょっと気になったりしたネタを思いつくままにいくつかだけ。

アレッジ・モーター

これは事前に公式カタログを通販で入手して予習していてのことだが、アレッジ・モーターという言葉を薄学にして今回初めて聞いた。液体ロケットが前段の燃焼が終了して切り離された後に次段が点火する際に無重量状態になってしまうと燃料がうまくエンジンに送り込めなくなるので、ロケットを少し加速させて重力を発生させるための小さな固体ロケット。そんな説明を読まずに、アレッジ・モーターと書かれた札だけがついている展示を見ても、何のことだろうと思ったに違いない。事前にカタログを読んでおくだけでも勉強になる。

同じことは一般の見学者の方にはもっと多く起こっていて、ちょうどそのアレッジ・モーターの展示されているところの付近で若者のグループが、アポロF1ロケットのジンバル・アクチュエーターと表示された棒状の物の展示を見て、ジンバル・アクチュエーターって一体何だ、ロケットのって書いてあるから何かロケットの部品なんだろうな、でもこれだけじゃ何のことかわかんないなー、と互いに言い合っているので、ジンバル・アクチュエーターについては多少の知識はあったので、簡単に説明してあげたら、えらく感動された。

ジェミニ宇宙船の姿勢制御エンジン

アポロのカプセルは遠く昔は大阪万博で、あるいはもっと経ってからスミソニアンで見たし、マーキュリーのカプセルは確かシカゴの博物館で見た (アポロのカプセルはここでも)。しかし、レプリカにせよ実物大のジェミニ宇宙船を見るのは初めて。目の前で見るまで気付いていなかったのは、姿勢制御用のエンジン。アポロだと機械船の周囲4個所に4方向にノズルの突き出したユニットがついていたり、スペースシャトルだと、ノーズ部分に埋め込まれていたり尾翼の脇のところについていたりするやつだが、ジェミニ宇宙船の場合は先端の円筒状になった部分の中に埋め込まれていた。

ジェミニ宇宙船

アポロ司令船の白いカバー

アポロ宇宙船が宇宙を飛んでいるところの写真を見ると、司令船の部分も機械船の部分も金属光沢をした銀色をしている。ところが、サターンロケット打ち上げの画像では先端部分は、ロケット本体が白と黒に塗られているのと同じように、白く塗られているように見える。以前からちょっと引っかかっていたものの、それほど深く考えたこともなかったのだが、今回、各段ごとに切り離して並べてあるサターンVロケットの1/10模型を見て気がついた。打ち上げ時の緊急脱出用ロケットが司令船の先についているのだが、このロケットを取り付ける骨組みのようなものは、司令船に直接取り付いているわけではなく、司令船全体を覆う笠のような形をしたカバーみたいなもの取り付けられていて、それが白く塗られているのだった。緊急脱出用ロケットが不要になって切り離すときは、このカバーごとはずれるわけだ。改めて打ち上げ時の写真で先端近くがアップになっている写真を見てみると、司令船の後ろの円筒形の機械船の部分だけは打ち上げ時も本体がそのまま見えていて銀色をしている。

アポロ先端部

アポロ司令船の座席以外の空間

マーキュリーやジェミニのカプセルは、宇宙飛行士が乗り込むシート以外の空間はほぼないといっていいが、アポロの場合は、カプセル自体が結構大きくて、3人分の座席をしつらえても実はまだ中に結構余裕がある。カプセル外部から出入りするためのハッチの部分から見るとすぐ座席と操作パネルで視界がほぼ全部塞がれているので、一見カプセル内の空間はそれで目いっぱいのように見えるが、そうではない。

これはたぶん子供の頃は気付いてなくて、たぶんアポロ13の映画を見て、座席でもない、着陸船内でもない空間に飛行士がいるシーンがあるので気付いたのだと思う。その空間は座席のおしりの下の方と、そこから先端にある着陸船とのドッキングハッチにもつながっているはずである。座席の前方は操作盤でふさがっているので、まっすぐドッキングハッチには進めないはずだ。その空間が宇宙飛行士がどの程度動き回れる広さのものなのか、今回実物を見て見極めたかったのだが、覗き込めるのは外部からのハッチと脇の小さな窓だけなので、結局いくら覗きこんでも中の空間の広さが実感としてよく把握できなかった。別に精密にできていなくていいから実物大模型の中に実際に入り込んで実感してみたいものだと思った。無重量状態でないと動きが不自由なのかもしれないが。あるいは、スケルトンモデル (?) か、カットモデルがあっても面白いかもしれない。

しかも、よくわからないのが、カプセル内の座席や操作盤の配置を想像してみると、一体どこを通って座席からその空間に移動するようになっているのだろうということ。座席の足元からすり抜けるようにするしかないような気がするのだが、それにしてもあまり隙間がないような気がする。

アポロ司令船

 きばうの船外実験プラットフォームと船外パレット

国際宇宙ステーションの中で、きぼうモジュールの特徴である船外に暴露して実験のできる、船外実験プラットフォーム船外パレット、なんだか似たようなものかと思う名前だが、別モノであることも今回初めて知った。きぼうの外に常時設置されているのが船外実験プラットフォームで、船外パレットというのは、船外で使う実験装置を後から運んだりするために使うパレットで、ISSで使用時には船外実験プラットフォームの外側に取り付けられるが、運搬時にはスペースシャトルの貨物室に積み込んで固定できるようになっている。ここで展示されているのは、実際にISSで使用されてた後にスペースシャトルで持ち帰った現物とのこと。

船外パレット

ピギーバック

ピギーバック衛星の展示のところに、ビギーパックと書かれていた。ブタの背中に載せるのが語源で Piggy Back なのだが、説明板の作成者がカタカナだけで書いてある原稿を意味もわからず衛星を何かに小さく詰めるとかそんなことと勘違い (ビギーって?) したのかもしれない。宇宙博のタグ付きでtwitterでつぶやいてみておいたが、今頃修正されてたりするだろうか? ルノホート3号の展示がルノホート2号と表示されていたのが訂正されたという例がある。

ビギーパック

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