USBカメラ天体用改造 (その8) ― コルキットに装着

前の記事に書いたように、コルキットスピカに天体用改造USBカメラを装着して使ってみた。そもそもずいぶん以前に少し試した後放置していたUSBカメラ天体改造に再びとりかかったのは、コルキットで使うためであった。

ここまでは、自分の望遠鏡で使うために、31.7mmのスリーブを取り付けて試していたが、コルキットは接眼レンズが規格サイズで取り替えられるようになっているものの、最近の一般的な望遠鏡で使われている31.7mmのアメリカンサイズではなく、昔よく使われていた24.5mmのツァイスサイズといわれるものである。簡単に両方に使い分けられるように、カメラには太い方の31.7mmスリーブを付けたままで、そこに取り付けて24.5mmに変換するアダプタを使ってコルキットに装着すればいいと考えた。太い方から細い方に変換するので、あまりうまくないができなくはなさそうである。市販品もないことはなさそうだが、ただの筒にいい値段がするので、望遠鏡、カメラとも安価な今回のセットには相応しくない。塩ビ製の水道管ジョイントのようなもので、ぴったりの太さのものはないので適当な太さのものを買ってきて、片方は31.7mmスリーブの内側に、片方は25.4mmより少し細くなるように (後で現物合わせするため) パーマセルテープを巻きつけて太さを調整。パイプの内側にも迷光を避けるために、パーマセルテープを貼っておいた。

これで、当日組立てたコルキットのアイピース部に、太さ合わせをして差し込めばOKと思っていたが、太さ合わせをする前はスカスカのつもりが既に非常にきついくらいだった。後でよく調べたら、ツァイスサイズは1インチの25.4mmかと思い込んでいたが、実際は24.5mmだった。元のパイプがそれより太くなくてよかった。

ともあれアイピース部にカメラは装着できて、窓の外の建物に向けてみるが、実はこちらは少々予想して心配していた通り、コルキットの接眼筒を一番奥まで入れてもピントが合わない。カメラの撮像素子はカメラの本体の表面より奥の方にあって、本体の表面に31.7mmスリーブが付いて、その先に24.5mmのアダプタがついているので、ずいぶん長くなっている。結像面が接眼筒の口からかなり離れたところになってしまうので、そういうことになる。それで、アダプタ使用による31.7mmサイズとの共用はあきらめて、パーマセルテープで貼り付けてあった31.7mmのスリーブを剥がして、アダプタにしていたパイプを直接カメラの本体に貼り付け直した。

24.5mm用改造USBカメラ

これでピントも合うようになったが、前に書いたように、ピントをきっちり合わせるのも、目標物にきっちり向けるのも、少々難しい。とはいうものの、講座で課題の看板の文字も、東京タワー先端部のアンテナエレメントもきっちり確認できた。と、ここまでが、講座の当日。本当は晴れればポラリエとしっかりした三脚を持って行こうと思っていたが、観望会はなさそうなので、荷物になるので持って行っていなかった。

講座翌日も台風接近の影響で天気が悪くてなかなか実際の夜空に向けられず、一昨夜はときたま雲の隙間から月が顔を見せるのでがんばったものの、見えたと思って作業し始めたらすぐに隠れてしまうのを繰り返すばかりで、結局全然撮れなかった。昨夜も雲が多いなか、隙間を縫ってもう少しよく月が見られたので、なんとか皆既月食前夜の月をコルキット+改造USBカメラで撮影することができた。下はその様子。パソコンを床近くに置いているので、月の写っているパソコンの画面を入れながら実物の月までは一緒に撮れなかった。

KOL-Kit Spica w/ USB Camera

そして、このとき撮影した動画の1コマ切り出したものがこれ。

Moon by KOL-Kit Spica w/ USB Camera
2014/10/07 Logicool C270, Orbys KOL-Kit Spica (D40mm f420mm F10.5)

結構前を雲が流れていて、なるべく雲の薄いコマを取り出したが、それでも動画で見ていると結構雲がかぶっているのがわかるのだが、静止画にしてしまうと、重なっている雲が模様のようにはっきりと見えるわけではないので、なんとなく全体にぼやけてるように見える。

もともと満月近くなので、全体にのっぺりした絵になってしまうのが、余計にぼんやりしてしまった感じだ。

画面左半分に黒い点が3つあるが、これは撮像素子面についたゴミ。後で掃除したらなくなった。元のカメラのレンズを取り外してむき出しになってしまっているので、ゴミが着くのはある程度仕方ない。

また、画角はこんな感じで、短辺が月の直径の半分くらいか。迫力がある感じはするが、月全体が見えるわけでもなく、細かいクレーターが仔細に見えるわけでもなく、ちょっと中途半端な感じもする。

月が欠けた頃に、そしてもっときれいに晴れてるときに、欠け際のクレーターがどのくらいに見えるか、また見てみたい。

元の動画はこちらに。こちらも、動画再圧縮のせいで、余計にのっぺりしてしまっている感じがする。

あと、動画のキャプチャには (その5) の記事で紹介したSharpCapを使っているが、圧縮コーデックの選択ができないのかよくわからなくて、全部生で記録されているので、ファイルサイズが非常に大きくなってしまって困る。もうちょっと調べるか、別のキャプチャソフトを探してみよう。それもあって、この動画は最高解像度ではなく、640×480で記録した。CPU性能ということもあるが。

それから、高解像度の設定だとモニタしている画面がはみ出てしまうことを (その7) の記事に書いたが、それは、SharpCapに表示のズームの機能がちゃんとついていて、縮小すればいいことがわかった。

最後に、USBカメラとは関係ないが、コルキットスピカにPowerShot S120でコリメート撮影して撮った画像。低倍率のアイピースでカメラ側を望遠にするのと、高倍率のアイピースでカメラ側はあまり望遠にしないのとどちらでもできるが、これは後者の方。

Moon by KOL-Kit Spica w/ S120
2014/10/07 23:06Canon PowerShot S120 (10.8mm F3.5 ISO 100, 1/50sec), Orbys KOL-Kit Spica (D40mm f420mm F10.5), 12mm eyepiece, collimate, trimming

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