ラブジョイ彗星 C/2014 Q2 (その3) ― フラットエイド

このところラブジョイ彗星で盛り上がっているものの、街ナカで見ている分には双眼鏡でかすかに認められる程度だし、写真に撮影しても、いくらがんばっても彗星のコマの部分は写っても、薄細く伸びている尾までは写らない。

そんな折、知人がラブジョイ彗星を撮影に空の暗いところにでかけるというので、普段はあまり天体撮影のための遠征などしない私だが、ラブジョイの尾が写せたらと、便乗して参加することにした。

彗星の尾狙いなので、ちゃんと撮れるようなら現在のラブジョイ彗星は1250mmの望遠鏡では画角から大きくはみ出るくらいの長さがあるので、大きな荷物になる望遠鏡までは持って行かず、カメラレンズの最望遠、250mmで狙うことにする。今回は先日購入した微動雲台にポラリエを載せて極軸望遠鏡できっちり極軸合わせをするので、250mmの望遠でも追尾ズレは気にしなくてもいい。

場所は、茨城県つくば市の科学万博記念公園。まあ、人里離れた山奥の全くの無光害地というわけではないので、自宅などよりは条件はいいものの、彗星自体は肉眼ではやはり見えないくらいのレベルで、実際撮影してみると、露出を1段か2段上げられる程度。撮影した画像を現場でカメラのモニタで確認してみても、心の眼で見ると尾が写っているのではないかなぁ、という感じであった。ともあれ、スタッキング用に枚数を撮影して帰宅。

画像処理には、最近はDeepSkyStackerというのも試してはいるものの、まだなかなかうまく使いこなせずにいて、きれいな画像を取り出せない。それで、今回も今までよくやっているように、ステライメージ7でメトカーフコンポジット。しかし、それでも尾はあるようなないようなよくわからない感じ。階調をできるだけ引き伸ばして尾を浮き上がらせたいが、そうすると、通常ではあまり目立たない、レンズの周辺減光が強調されてきて、おかしな絵になってしまう。その対策としては、フラット画像を撮影しておいてフラット補正をすればいいはずなのだが、きちんとフラット画像を撮るのも難しそうでいままでやったことがない。ステライメージに周辺減光補正ツールもあるが、これはなかなかきれいには補正できない。

元画像の1枚
カメラからJPEGで出てきたままの1枚

before flatting
周辺減光が顕著な状態になった画像

そこで今回採用したのが、フラットエイドというソフト。実際に処理する画像自体から星像の部分を除いた背景部分の明るさをもとにフラット画像を作成してくれるもの。これを使って周辺減光の補正を試みた。

フラットエイドをそのまま使って、フラット補正までやらせると、星像除去の際に、彗星のコマの部分を除くためにマニュアルで塗りつぶした領域が、そのままくり抜いたように残った画像になってしまうので、それはやめて、フラットエイドで作成したPhotoShopでボカし済みのフラット画像を、ステライメージのフラット補正機能で読み込ませて補正をおこなったところ、かなりきれいに補正できた。その上で更に階調を限界までいじってみると、背景はひどいザラザラなノイズだらけになってしまい、彗星のコマの中心部は完全に白飛びしてしまうものの、なんとか心の眼を使わずとも尾が出ているのが認識できるという程度にあぶり出すことができた。今回はこれで大満足である。

C/2014 Q2Comet Lovejoy C/2014 Q2 2015/01/11 21:50 Canon EOS 60D, EF-S55-250mm F4-5.6 IS II (250mm F5.6), ISO1600, 30sec×12, StellaImage 7 Metcalf composite, FlatAide

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