ハロウィン小惑星 2015 TB145

10月10日に発見され、昨夜11月1日未明に地球に約48万kmまで接近通過した直径約600mの小惑星2015 TB145。ハロウィンの夜に接近したためハロウィン小惑星とも呼ばれた。

予想光度は10等程度で結構高速で移動していて、月明かりもあって、撮影するのは結構厳しそう。お天気もかなり雲が出ていたので最初は倉敷科学センターのネット中継を眺めていた。ステラナビゲータの画面と見比べていると、当たり前だがちゃんと同じ恒星並びの中を小惑星が移動していくのがわかる。

ステラナビゲータとネット中継画面

最初は少し位置がズレているなと思ったが、よく考えてみると倉敷とうちでは結構距離があるので、観測場所の設定を変更しないといけなかった。観測場所を倉敷にすると、小惑星の位置はかなりぴったり一致した。

倉敷では最初見ていたときはきれいに晴れていたのが、上の画面キャプチャをとったときは結構雲が出てきていたのだが、こちらでは夜中になって雲が晴れてきたので、試すだけは試してみることにした。

望遠鏡で狙うには自動導入のお世話にならないと全く無理なので、コントロールに使うNexus 7上のSkySafariの方も設定の太陽系のメニューから“Update Minor Body Orbit Data”を実行して位置を確認。ステラナビゲータと一致しているのを確認。倉敷の実画像と一致していたこととあわせて、これで安心してカメラのモニタで確認できなくても自動導入にまかせて撮影できる。

10等級程度の星なら、適当な露出時間で撮影すればそこそこ普通には撮れるはずだが、相手は動いているので長時間露光している間に画面上で移動して一ヶ所に光が貯まらずよく写らないはずだ。できるだけシャッター速度を短くするためには、ISO感度を上げないといけない。普段はISO3200止まりだが、今回はノイズざらざらになるので通常は位置確認のための試し撮りにしか使わない60Dの最大感度のISO12800で本番撮影。

SkySafariの画面を見ていると、撮影して撮影結果をカメラのモニタで確認しているうちにも、どんどん視野枠がずれていくので、なかなかあわただしい。現場でモニタで見ても、小惑星が写っているのはよくわからなかったので、できるだけひとところで何枚も撮るようにしつつ闇雲に適当な枚数を撮影して撤収。

しかし、パソコンの画面で見てみると、かすかながらちゃんと線状の小惑星の軌跡が写っているのが確認できた。

2015 TB145Halloween Asteroid 2015 TB145 2015/11/01 01:56 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) prime focus, ISO12800, 4sec, Photoshop 7.0

ステラナビゲータステラナビゲータのシミュレーション画像

かすかな軌跡の写っている写真はたくさん撮れていて、上に掲載した写真の前後も9コマ続けて写っているので、比較明合成して長い線状になればもっとよくわかると思ってやってみたのだが、あまりに背景がノイズっぽいせいで、重ねると軌跡が他のコマのノイズに埋もれてしまい、1コマだけ見ているときより却ってわからなくなってしまう。コマ数を調整したり、色々試してみたが、どうもあまりうまくいかないのであきらめて、上の1コマをベストショットとしておく。

これで、2012 DA142004 BL86につづいて3回目の地球接近小惑星の撮影成功となった。

ついでに、小惑星撮影前に撮影した月。

月

月齢18.7 2015/11/01 01:31 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) prime focus, ISO400, 1/250, trimming

広告
  1. 星の並びから天球上の位置を特定する | 世事不可强求

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。