空のきれいなところで初望遠鏡撮影

私はたいてい自宅や市街地で星を見て写真を撮っている。空のきれいなところに出かけたことも幾度かはあるが、荷物になるのが大変で望遠鏡は持って行かなかったり、星仲間の合宿でみんなでわいわいしながら観望はしてもじっくり写真を撮ることはしなかったりで、これまでそういうところでカメラレンズで撮ったことはあっても、望遠鏡での撮影をしたことがなかった。

今回初めて、撮影メインで空のきれいなところにでかけて望遠鏡での写真も撮ってきた。しかし、結論から言うと、空のきれいなところに行って写真撮影するには、NexStar 5SEでは力不足。そもそも写真撮影に不向きなのは承知ではあるが、都会で撮るのに使っていてちょうどいいのだということを再認識した。

何がダメかというと、やはり長時間露光できないということ。空のきれいなところに行っても、天体の明るさが増えるわけではなく、背景が暗いだけだから、長時間露光してナンボである。購入前に気づいていたように、経緯台では視野回転のためにある程度以上の露出時間はかけられないが、それは簡易赤道儀モードにすることでNexStar 4/5SEでは回避できる。しかしながら、それ以前に、架台がちゃちなので、長時間シャッターを開けているうちに必ず振動でブレてしまう。これが不思議なのは、少しずつブレが増えていくのではなくて、30秒にしてもぴったり止まっているときは止まっているが、8秒くらいでもブレるときは大きくブレている。時間内にときどき大きくブレるときがあって、それがその回のシャッター時間内に入ってくるかこないかの確率が増える、という感じである。

いずれにせよ、都会では背景が白くなってしまうので、そんなに長時間露光することはないので、そんなに問題にならずに、その範囲で撮れる対象だけを撮っていたわけだが、せっかく空のきれいなところに行って、淡い天体を撮ろうとしても、結局この架台ではうまく撮れないというわけである。しっかりした赤道儀が欲しくなる。

そんなわけで、せっかく空のきれいなところに行ったのにたいした写真が撮れてないのだが、ともあれ撮ってきた写真を乗せておこう (前置き長過ぎ)。あまりうまく撮れないので惑星も撮ったが、これは自宅で撮ったものと変わりばえしないので割愛。

M104 ソンブレロ銀河 (おとめ座)

春の空ということで、おおぐま座あたりの銀河などを狙おうと思っていたが、NexStar架台の制約で、カメラが台座にぶつかるので、あまり天頂付近のものは撮れず、そのあたりは夜中過ぎて西に傾いてくるのを待って、まずは南の空のこちらから撮ってみた。これはブレないコマ数を稼げたおかげで、今回撮った中ではいちばんまともに思う。

M104M104 Sombrero Galaxy 2016/05/04 22:11~ Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) prime focus, ISO12800, 15sec×24, StellaImage7, trimming

M13 球状星団 (ヘルクレス座)

これはブレなし画像が2枚しか取れなかった。

M13M13 Hercules Cluster 2016/05/04 22:50~ Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) prime focus, ISO6400, 15sec×2, StellaImage7, trimming

リニア彗星 (252P)

少し前に最大光度を過ぎて、今は暗くなりつつある彗星。現場で見たときはモニタではまるで写っていない感じであきらめたのだが、よくみるとかすかに写っていたので、少し無理をしてあぶり出してみた。それならもっと数を撮っておくんだった。

彗星はもうひとつC/2013 X1 PanSTARRSを狙おうと思っていたが、東の地平線は見通せない場所で、見ることができなかった。

252PComet 252P/LINEAR 2016/05/04 23:01 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) prime focus, ISO12800, 30sec, StellaImage7, trimming

M101 回転花火銀河 (おおぐま座)

これは最高感度でも120秒も露出をかけないと姿が現れず、それではいくら撮っても流れていたが、唯一1枚だけ流れていない画が取れた。なんとか形状の輪郭がわかるかなという程度。

M101M101 Spiral Galaxy 2016/05/05 01:14 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) prime focus, ISO12800, 120sec, StellaImage7, trimming

南の空の天の川と土星・火星・アンタレス

望遠鏡ではなくカメラレンズでも撮影した。荷物になるのでポラリエは持って行かなかったので、広角の撮影ならブレの問題はないと、NexStarの架台にカメラを乗せて撮影したが、視野回転は画角の広さにかかわらず起きるので、周辺だけ日周運動とは違う方向に流れた変な画になってしまった。

Milkyway, Saturn, Mars and AntaresMilkyway, Saturn, Mars and Antares 2016/05/05 01:39 Canon EOS 60D, SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM (12mm F4), ISO800, 180sec, Kenko PRO SOFTON-A(W), Canon DPP

夏の大三角と天の川

こちらもNexStar架台に乗せて撮影したが、昇ってきた東方向なので視野回転の影響はほとんどない。

Summer Trianble and MilkywaySummer Trianble and Milkyway 2016/05/05 02:03 Canon EOS 60D, SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM (12mm F4), ISO800, 240sec, Kenko PRO SOFTON-A(W), Canon DPP

昇るカシオペヤ座

ちょっと焦点距離を長目にして撮った、昇るカシオペヤ座

Cassiopeia

Rising Cassiopeia 2016/05/05 02:52 Canon EOS 60D, EF50mm F1.8 II (F1.8), ISO800, 30sec, Kenko PRO SOFTON-A(W), Canon DPP

全天ぐるぐる

そして最後にリコーTHETA Sで撮った星空を比較明合成したもの。今回の収穫はこれが一番かもしれない。

全天ぐるぐる全天ぐるぐる 2016/05/04 21:24~ RICOH THETA S, 1.31mm, F2, ISO400, 60sec×70, KikuchiMagick, Photoshop 7.0

広告
  1. コメントする

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。