はじめてのNexStar 5SE (その2)

梱包箱

望遠鏡ショップに車で行って買って直接持って帰ってくるのでなければ、だいたい配送してもらうことになると思うが、初めてこのクラスの望遠鏡を買った人は、届いた荷物の梱包の巨大さに少なからずびっくりするかもしれない。大きな箱を開けると、中には更に、三脚の入っている箱と、鏡筒+架台の入っている箱と、付属品の入っている箱の3つのダンボール箱がおさまっている。箱を開けて中身を出したら、梱包は邪魔なので捨ててしまいたくなるが、ここで、鏡筒+架台の入った箱は捨てないで取っておきたい。一切自宅から外に持って行くことがないというなら構わないが、どこかに持ち出して星を見るために望遠鏡を運ぶ際に、鏡筒+架台は少々複雑な形をしているので、その通りの形にくり抜いた緩衝材の入った箱に入れて運ぶのが一番便利だからだ。少し工夫が必要だが、それはまた後で改めて。

上下方向のクラッチ

この望遠鏡の架台は、向きを変えるのは本来全て電動で、コントローラを操作して動かすようになっている。水平回転方向は無理に手で動かそうとしてはいけない。しかし、上下方向は、鏡筒+架台を箱から取り出すときにも動いてしまうので既に気付いているだろうが、手で動かせば回るようになっている。摩擦クラッチで止まっているだけなので、セッティング時にフタを外したり、アイピース (天頂プリズム) を取り付けたりするのに、作業しやすい角度に手で回しても構わない。ポルタIIのようにフリーストップ架台と同じ感覚だ。ただし、あまり微妙には動かしづらい。

アライメントの前に最初に向けるアライメント星にだいたいの方向まで向けるのには手で回してもいいが、アライメント作業中や完了した後はクラッチが少しでもズレてしまうことのないように気をつけないと、せっかく合わせたアライメントが狂ってしまう。

鏡筒の取り付けの前後位置

梱包から取り出したままの状態で、接眼部に付属の天頂プリズムと接眼レンズを取り付けた状態で、高度の高い方を向けようとすると、天頂プリズムが架台の台座の部分にぶつかってしまう。ぶつかっても、前述のように摩擦クラッチがあって滑るので、天頂プリズムや、架台のギアやモーターを壊してしまうことはないが、アライメントがズレてしまうので不便だし、そもそもぶつかるより高い高度の星を見ることができない。

鏡筒は、いわゆるアリミゾ・アリガタという仕組みで架台に取り付けられていて、クランプネジひとつ緩めるだけで取り外せるようになっている。別に取り外す必要はないが、望遠鏡の側は長いレールがついていて、クランプを少し緩めてズラせば、そのどの位置でも固定できるようになっている。これを、鏡筒のギリギリ後端までがクランプされる位置に、鏡筒が前の方に行くようにズラしておくと、天頂プリズムはぶつからなくなるし、かといって逆に鏡筒の先端の方が台座にぶつかるということもない。

先に書いたように運搬するために梱包箱に収納する際には、緩衝材のくり抜きにぴったり収まるようにするために、最初の位置に戻す必要がある。

鏡筒取付位置 鏡筒取付位置
使用時と梱包箱収納時

ファインダー

望遠鏡を使うまず最初にファインダー (この製品ではスターポインターと呼ばれている) の向き合わせをしておく必要がある。最近は結構このタイプのファインダーも多く使われているが、旧来の単に小さな望遠鏡でできたファインダーしか知らない人にとってはちょっととまどう。

筒になった部分にハーフミラーが仕込まれていて、赤い光の点が映し出されるのを、実際にそこを通して見える星と重なるように合わせる、という方式。小型の望遠鏡になったファインダーのように接眼部に目を近づけて覗き込む必要がない。むしろ、少し離れたところから見るようにした方が見やすいし、姿勢も楽にできると思う。当然だが倒立像にならないのもうれしい。筒の中が見えている範囲なら、自分の顔の位置を動かしても、赤い点は筒の枠の中で見える相対的な位置は動くが、無限遠の天球上でに位置はずっと同じところを示して動かないようにできている。目標の星は、筒の中を通して見える位置にくる前から肉眼の視野全体のなかでとらえながら合わせていく感じにすればよい。

一方、慣れないと筒をまっすぐ覗き込んでいるつもりでもうまくまっすぐのぞきこめていなくて、赤い光が見えないことがある。その場合は少しファインダーに近づいて、顔を上下左右に動かしてのぞいてみると光が見つけやすいかもしれない。

また、望遠鏡になっていないので、光を集めて暗い星が見えるというわけではない。肉眼で見える星以外はこのファインダーで望遠鏡の向きを合わせることができない。アライメント用の星に望遠鏡を合わせるためだけにあると割り切るべきだろう。

このファインダーは、小型のアリミゾ・アリガタで取り付けるようになっているが、ドライバーが必要なネジで固定するようになっているので、一旦取り付けたら、使用後片付けるたびに取り外すのは面倒だから、取り付けたままにしておいた方がいい。なので、光軸合わせも最初に一度行えば、毎度毎度する必要はない。ファインダーの向きの微調整の仕組みも、このタイプのものはたいていこうなっているが、一般的なファインダーとは感じが違うが、上下と左右が大きなツマミで操作できて、これはむしろ操作しやすいのではないだろうか。

ただし、ファインダー調整は昼間に地上の遠くの建物や鉄塔の先などで合わせたりするが、スターポインターは明るいまっ昼間だと光点が見づらいので、少し薄暗いときにやった方がわかりやすいと思う。

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