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メガネ新調

最近メガネを新しくした。単に新しくしただけでなく、経緯が少々ややこしいのでとても長い記事になるが、まあ時間軸に沿って述べてみる。

メガネ壊れる

事の発端は3ヶ月ほど前、会社で仕事をしているとき。それまでかけていたメガネが、ちょっとズレたのを直そうと手を触れたら、ふにゃっと変形する感触がしたので、そおっと外してみると、ツルの根本の部分 (智(ヨロイ)と言うそうだ) が金属疲労で弱った感じで今にも折れてちぎれてしまいそうな状態になっていた。もう少しで仕事を終える時間だったので、そのままそおっとかけた状態で仕事を片付けて、会社を出ることにした。

まだ完全には折れてなかったが、さすがにそのままの状態で外を歩いているうちに完全に折れて落下したりしてもいけないので、メガネは外してメガネケースにしまって、メガネなしで外を歩いて電車に乗ってメガネ屋に向かった。元々強度の近視で日常生活ではフルタイムにメガネ (またはコンタクトレンズ) を着用しているので、裸眼で外を歩くことは全くないのだが、まあ常日頃通っている道ならばまあなんとかなる。いくら強度の近視といっても、細かいものが判別できないだけで、近づいて来た人や車が見えなくてぶつかるとかそんなことはないわけである。しかし、たいがいの文字は読めないので、知らないところに行った場合は、道案内の看板や電車の案内の表示などが読めないと困ってしまうだろう。

ともあれ、そうやってそのメガネを購入したメガネ屋にたどりついて修理を依頼。修理には日にちがかかるので、その日はそのまままたメガネなしで帰宅し、保管してあったその前にかけていたメガネをしばらく使うことにした。前のメガネは比較的長い間使っていて、コーティングが傷んできたり、フレームの塗装が一部剥がれたりしていたので、新しいのに変えたもので、全く使えなくなったりしていたわけではないので、保管してあったもの。

一方、壊れた方のメガネはというと、まだ作ってから1年半ほどしか経っていないのに金属疲労で折れるとはどういうことか。思い返してみると、このメガネにした当初、かけ心地が悪くてツルが左右に開いて緩くなっている感じで何度も直してもらった覚えがある。もともと確かに形状的にも智の部分が弱そうで、恐らくちょっと力が加わっただけで変形して緩くなってしまって、直してもらいに行くというのを繰り返していたのだろう。

予備メガネを持ち歩く必要性

しばらくして修理ができてきた。くっつけたところは、しっかり付いてはいるものの、もともと金属の表面に色の付いた加工をしてあったのが、その部分はロウ付けの跡がそのまま見える、少々見栄えのよくない状態だった。そして、もともと弱かったものが壊れたのだとしたら、今回はそのままのもう一方もまたそのうち同じようにあるときポロっといってしまうのではないかという心配もある。

そこで、今後は急にメガネが壊れたときのための予備として、修理の間しばらく使っていた古いメガネをメガネケースに入れていつもカバンの中に入れて持ち歩くことにした。考えてみれば、これまでの長いメガネ人生の中で、かけているメガネが壊れたらいけないからと予備を持ち歩こうと思ったことなどなかった。小学生の頃は何度も壊して親に怒られた覚えもあるが、その後は普通に生活していてメガネが壊れることのリスクに思い及んだ覚えがない。

主にコンタクトレンズを装用していた時期も結構あるが、コンタクトの場合は、自分の場合は装用感があまりよくなくてちょくちょく外すことがあったせいもあり、コンタクトレンズケースと一緒に、コンタクトを外した後にかけるためのメガネをケースに入れて必ず持ち歩いていた。こちらは本当に必ずメガネを持ち歩いていた。それなのに、メガネを装用してでかける場合は、全く予備のメガネのことなど考えなかったのだ。

日常の生活範囲で、今回のようにすぐにメガネ屋に行けるし家に帰れば予備のメガネがある状況ならともかく、1周間以上の旅行や、最長数ヶ月におよぶ海外出張の場合はもっと困ることになったろうが、それでも予備メガネの必要性には思い至らなかった。

しかし、今回のメガネが壊れた事件で考えをあらたにし、必ず予備のメガネをカバンに入れておこうと思うに至った。

パソコン画面の距離が見づらい

このような経緯で、予備に古いメガネをいつもカバンに入れて持ち歩くようになった日々がはじまっていたが、実はこの件とは別に最近はメガネに関してもうひとつ悩みがあった。

もともと10年近く前から、普通のメガネをかけていては手元にピントが合いづらくなってきたので、遠近両用にしている。はじめてかけたときこそ、顔を左右に振ったときに視野の上の方と下の方でものの歪み具合が違うのに違和感を覚えたが、これはすぐに慣れて、手元を見るときは近くにピントが合って正面を見るときは遠くにピントが合うというのは通常の生活ではとても合理的で、便利に使っていた。

ところが、最近は自分の目のピントを合わせられる範囲がますます狭くなってくるにつれ、パソコン画面くらいの距離のものが、見づらくて困るようになってきた。パソコンの画面は手元の本や書類を読む場合に比べれば距離は離れているが、位置がそれよりも高いところにあるので、視線としてはレンズの正面の位置で見るために遠くにピントの合う部分で見ることになる。以前はそれでピントが合って見えていたのだが、それがだんだんもうそのくらいの距離でもダメになってきた。レンズの下の方の近くにピントに合う部分で見ればピントは合うのだが、そのためには正面のパソコン画面を見るのにもかかわらず顔を少し上向けてアゴを出したような状態で下目遣いに見なければならない。ハタ目には格好悪いし、首が疲れてつらくなる。

さらに、メガネの近くにピントの合う部分で見たときの実際にピントの合う距離の範囲がだんだん遠くなってきて、遠近両用でないメガネをかけていた頃のように、細かいものが見づらくなってきていた。元々近視でメガネをかけている者の最終手段としてはメガネをズラしてレンズを通さないで見ればいいのだが、常にそうやって見るわけにもいかない。

遠近両用の遠と近の度の差をもっと大きくすればよさそうだが、差をつけるにも限度があるし、パソコン画面の距離の問題は解決しない。

ちょっと不便になるが、現実的な解決策としては、遠くまできっちり見えるメガネと、中距離から近くを見るためのメガネと、2つのメガネを用意して場合によってかけ替えるようにしないといけないかなぁ、と漫然と思っていた。

そんなところにメガネが壊れる事件の結果、予備メガネを持ち歩くことになったわけだが、予備メガネを持ち歩くのなら、2つのメガネをかけ替えるために持っていて、かけてない片方をカバンに入れておくのと同じことじゃないかと思った。まあ、片方を壊したときの予備としては、全く同じものではないわけだが、何もないのに比べればその違いはたいしたことはない。そんなわけで、比較的近くを見る用のメガネをかけ替えように新しくつくろうかなという気になってきた。

Zoff SMART HAKUTO Model

そんな折り、メガネ店チェーンのZoffから、民間月面探査レースに挑んでいるHAKUTOのコラボモデルのメガネが数量限定で発売されるというニュースを目にした。フレームに、HAKUTOの探査車に使われているのと同じULTEM(ウルテム)という新しいプラスチック素材を使っているという。度なしのブルーライトカットのレンズがついて (無料で度付きの標準レンズに交換可能)、値段が15,000円と、普通に売っているメガネよりちょっと高いくらい。強度近視+乱視で、屈折率の高い薄いレンズのオプション料金などのかかる私は、最近は旧来のメガネ店でなくこういう格安のチェーン店で買うようになって安くなったとはいえ、やはり一般の価格よりかなり高めになることには慣れているので、フレームがそのくらい高くてもあまり気にならない。デザインもそんなに奇をてらったものではなく、むしろかなりオーソドックスなもので、日常かけるのに全く問題ない。

そもそもメガネを買うときにどのフレームを選ぶかは、山ほどあるデザインの中から、迷ってしまってなかなかひとつに決めづらいものだが、こういう何かひとつ強い動機づけがあれば決めやすい。ちょうどメガネをつくろうかと思っていたタイミングに現れたのも何かの縁だし、渡りに船ということで、ほんの少し悩んだだけで、数量限定なのでなくなってしまわないうちにと、発注した。

そういうシステムがあるのも今回初めて知ったが、メガネをネット通販で選んで注文し、それを持って近くの店舗に行って度の入ったレンズを入れてもらうということができるようになっている。わざわざそんなことをしなくても最初から店頭で買えばいいのにとも思うが、今回のような限定品では店頭で現物を見るわけにもいかないので便利な仕組みだ。今回のもののデフォルト状態のように度の入らないメガネを買うひとは、通販だけで済んでしまう。

実物を試せないということで、サイズのことがちょっと心配ではあったが、普段メガネ店の店頭で試す場合も、それほどサイズに気を使わなくてもだいたいサイズに無理があるということはないし、商品情報に書いてあるサイズを自分の今かけているメガネのサイズ (必ずツルの内側に表記してある) とくらべてもそんなに違わないので、まあ大丈夫だろう、くらいに思っていた。いずれにせよ、店頭に行くので、フィッティングは合わせてもらえるし。

注文した翌々日に品物が届いた。とりあえずそのままかけてみると、これがもうぴったりな感じでULTEM素材の弾力性と軽さのおかげか、かけ心地が非常にいいと感じて、すっかり気に入ってしまった。

弱めの度のレンズを入れる

さて、届いたそのままでは度なしレンズなので私には全く役に立たない。最寄りのZoffのお店に行って、そもそも作ろうかと考えていたパソコン画面を快適に見られる度のレンズを入れてもらいに行く。

そもそもは、遠近両用の「遠」の部分が度がゆるくてパソコン画面くらいにピントが合うもの、と考えていたが、Zoffでは「遠近両用」とは別に「中近両用」というレンズもあって、私の場合これに相当するのかもしれないと、店員に相談してみた。「遠近」と「中近」は単に度が違うのではなくピントの合って見える範囲の分布も違うような話なのだが、いまひとつピンと来ない。お試し用に視力検査のときに使うレンズを交換できるフレームに入れてかけさせてもらったが、やはりピンと来なかったので、結局、自分が最初に思っていたように、単に度を緩くした遠近両用のレンズにすることにした。できあがってから実際にかけてみて、見え加減が思った通りでなければ、無料で度の調整のし直しはしてくれるそうである。

それで、作ってもらうことにしたのは、それまでかけていたメガネの度から、全体の度を1度緩くしたもので、正面でパソコン画面くらいの距離にピントが合い、乱視と遠近の差はそのままにということで、近くはより近くでピントが合って見えるようになって楽になる。レンズの厚みはときかれるので、一番薄いやつと即答すると、店員はちょっと驚いたようだったが、この度数ならそうですよね、と納得。普通は追加料金が高くなるので躊躇するものなのだろう。レンズができてくるまで10日ほどかかるが、これもいつものこと。

新しいメガネの使い心地

さて、レンズが入ったメガネができたのを受け取りに行って、フレームの耳のところの当たりをちょっと合わせてもらって完了。

Zoff SMART HAKUTO Model

見え加減は予定通り。パソコンの画面はとても見やすくなった。手元で本やスマホを見るのも楽になって言うことなし。もちろんその代償として特にピントが合わなくなっている。が、昼間外を歩いている分には、それほど気にならない。瞳孔が小さくなって被写界深度が広くなるため、遠くにもそこそこピントが合う。メガネを受け取った直後、メガネ店の店頭でも、商業ビルの中はかなり照明が明るいので、あまり遠くにピントが合わなくなっている感じはしなかった。自宅室内ではそもそも目の届く範囲がそんなに遠い距離がないのであまり問題ない。ただし、パソコン画面ではなく、大画面テレビで精細な画面を観るにはちょっと距離が微妙な感じがして、どちらのメガネを使うべきか難しい。

会社では自席で仕事をしているときは新しい方のメガネで快適に仕事ができるようになったが、そのままトイレに行くのに廊下に出たり、食堂に行ったりすると、急に遠くがぼやけて見えるのに違和感を感じる。会社の屋内は昨今は節電のためにずいぶん暗くなっている。瞳孔が開くので被写界深度が狭くなってしまう。そして、会社の建物内は自宅とは違って廊下も長ければ職場も食堂も広い。屋内といえども目線が遠くに行く機会がとてもある。自席から離れたところにある壁掛け時計もぼやけて見える。

かといって、席を立つたびに以前の度の強いメガネの方に掛け替えるのも面倒ではあるが、食堂ではスマホを見ながら食事をしたりもするので、移動中でなく食事中は新しいメガネの方が具合がいいので、そのままずっと新しいメガネをかけていればいいかと思った。おそらく、世の中の少しだけ視力の悪い人たちは、メガネをかけずにそんな状態で暮らしている人も多いのだろうし、メガネをかけている人でも緩めの度にして、そんなくらいの状態な人も結構いるのかと思う。

けれど、やはりもともと以前からずっと遠くがくっきり見えるメガネで暮らしていたので、遠くに目線が行くのにぼやけて見えるのはどうも不自然な感じがする。結局、新しいメガネをポケットに入れて、前からのメガネにかけ替えて食堂に行き、席に着いたらまた新しいメガネにかけ替えるという、もっと面倒なことになった。

外を歩く場合も、昼間はいいが、夜はもちろんダメである。星を観ると相当ぼやけて見えるので、もちろん星見のときには使えない。会社の帰りは、帰る前に前からのメガネにかけ替えて外に出る。駅では、新しいメガネだと次の列車の表示板などが、もちろん読めないほどではないが、くっきり見えなくていい感じがしない。ところが、ホームで待っていたり、電車に乗っている間にはスマホを見たり本を読んだりするので、新しいメガネの方が見やすくてうれしい。なのだが、外を歩くのに前からのメガネにしていると、ホームや車内で立ったままメガネをかけ替えるのはちょっと大変だ。ラッシュアワーでは実質的に不可能だ。シートに座れた場合は、膝の上に置いてかけ替えられて問題ない。かけ替えられなくて仕方なくその場に不適応な方のメガネをかけたままになることもよくある。

まあ、こんなふうに、かけ替えるのが思った以上に面倒なのが痛感させられたが、新しいメガネで見え方がずいぶん楽になったのは間違いない。そして、ULTEM樹脂製のフレームのかけ心地もとてもよかった。

そこで今度は気になってくるのが、今までのメガネのかけ心地。前にも何度も調整してもらったり、歪みやすかったり、あまりいいかけ心地ではなかったのが、比較するメガネができてますます気になりだした。しかも、かけ替えの頻度が増すと、修理したのと反対側もいつ壊れるかわかったものではない。

もうひとつ、ちょっと気になっていたのが、せっかく宇宙関係ネタのフレームにしたのに、星を観るときに使うのは、それじゃない方だということ。本当は、星を観るときにこそHAKUTOモデルのメガネを使いたい。たまたま新しいメガネを作ろうと思っていたところに出てきたので早まって不本意なことになってしまった。

もうひとつ新しいメガネを作る

もうひとつ新しいメガネを作ってこの問題を解決することにした。今のメガネはもうお払い箱にして、ULTEM樹脂のメガネをもうひとつ作り、度の強い弱いを逆に入れ替える。先ずは新しいメガネと同じ度のメガネをもうひとつ新しく作り、その後でHAKUTOモデルのメガネの度を、度が合わなかったということで、お払い箱にする今までのメガネと同じ度数にレンズを変更してもらう (これは無料)。

最初HAKUTOモデルの話を聞いたときは、これだけが特別に月面ローバーに使われているのと同じ素材を使ったのかと思ったら、そうではなくて、そもそもZoffは最近この新素材のULTIM樹脂を使ったメガネフレームのシリーズをZoff SMARTとして展開しており、たまたまといっていいのか、月面ローバーも同じ素材を使っているのでコラボしたということらしい。

たくさんあるZoff SMARTラインナップの中から、あまりHAKUTOモデルと違わないデザインで、かつ、ちょっと違うものとしてフレームが細めのZoff SMART Skinnyのシリーズから選ぶことにした。遠近の度の見え加減もあまり違わないように、レンズの上下のサイズもだいたい同じくらいのものにした。

またZoffに行って、Zoff SMART Skinnyのフレームを選んで少し前に作ったメガネと同じ度で作って欲しいと頼む。経緯をその後の予定まで含めて説明しだすと店員がわけがわからなくなったようなので、ともかくこのフレームで前のと同じ度で作ってもらうように頼み、また10日待つ。

できてきた2つ目の新しいメガネは、HAKUTOモデルのときと同じようにいい感じ。HAKUTOモデルはもちろんデザインに選択の余地がなかったわけで、かけたときのサイズ的にはOKだったが見た目的にはちょっと顔よりメガネが大きすぎる感じがしないでもなかったが、新しく選んだSkinnyの方は見た目のバランスも悪くない感じ。

HAKUTOモデルの度の変更

そして、これを受け取ると同時に、それまで使っていたHAKUTOモデルを渡して、これの度をそれより前にかけていたお払い箱にする予定のメガネの度 (遠くがよく見える) と同じに変更してもらうように依頼。そのメガネの度は、購入時に度数を記載したレンズの入っていた袋をもらっているので、それを見せて、この度と同じにしてくださいとお願いした。

Zoffを後にして帰宅途上、Zoffから電話がかかってきた。依頼された度数ではレンズが作れる範囲を1段階分 (0.25度刻み) だけ超えているという。依頼した度数は右が強くて近視−9.0に乱視が−1.25入っていて、どうも近視と乱視の合計が−10まででないとけないようだ。以前、乱視の度入りのダイビング用のマスクのレンズを作ったときも、そんなことを言われた覚えがある。しかし、前のメガネ屋では問題なくその度のレンズが作れていたのに。それで、乱視の度を緩くするか、近視の度を緩くするかということだったが、元々右目の度はかなりきついわけで、それを緩めて−8.75にすることにした。

そしてまた待つこと10日。前に使っていたメガネと同じくらいの度になったHAKUTOモデルができてきた。これで、ULTEM樹脂フレームの2つのメガネを遠近に合わせてかけ替える体制が完成した。

さて、右目を0.25度だけ緩くした影響だが、遥か遠くの物を右目だけと左目だけで見比べると、やはり確かに右目は少しだけぼんやりする。もちろん、もうひとつの近く用のメガネで遠くを見たときほどぼやけるわけではないが、比べると確かにわかる。多少近くのもの、5mくらいのものになってくると、左目は既に少しピントが合わなくなってくるが、逆に右目はくっきりする感じだ。

逆に、近くを見る場合は、前のメガネにくらべてかなり見やすくなっている。左目に比べて右目でならそこそこ手元の文字もちゃんと読めてつらくない感じだ。遠くの場合も近くの場合も、両目で見ればどちらか片方のピントがよく合っている見え方と同様な感じに見えるので、まあこれは都合がいいとえばいい。これならば、外を歩いていてそのまま電車に乗ってスマホを見るときにも、近く用のメガネにかけ替えなくてもなんとかなるし、食堂に近く用のメガネを持っていかなくてもいい感じだ。

ひとつ気になるのは望遠鏡をのぞくときで、効き目の右目で見るのできっちり遠くに焦点の合うのでないメガネで見ることになる。これも比べてみると確かに正確にピントの合う位置はピントツマミをわずかばかり動かしたところにある。と自分ひとりで見ているときは別に問題ないが、観望会で他の人に見てもらうには目のいい人が見てピントが合って見える状態に合わせなければならないのに、少しズレたところに合わせてしまうことになるが、まあズレといってもほんの少しだし、もともと少し近視な状態で暮らしている人も多いことを考えれば多少そちらに寄せておいた方がいいと考えることもできる。若い人は多少望遠鏡のピント位置がズレていても自分の目のピント調節機能で合わせてしまうので、こちらがピントちゃんと合ってないでしょ、と思う状態でも結構ちゃんと見えるようでもあるし。

まあ、そんなことを別にすれば、レンズの度数制限のために、むしろかけ替えの面倒が軽減されてちょうどよかった気もする。ともあれ、メガネは当面はこの2本体制で暮らしていこうと思う。

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Diginnos DG-D09IW2SL (その3)

Windows10 タブレットの続き。いろいろ設定もしているが、なんだかうまくいかないのも多い。

テザリング

外出先で通信するために、ポケットWi-Fiルータのようなものは持っていないので、iPhoneのテザリングを利用するのだが、どちらにもBluetoothが装備されているので、消費電力などを考えて、Wi-FiよりもBluetoothを使って接続したい。以前はそうやってBluetoothでノートPCとiPhoneを接続して使っていたのだが、iPhoneを6Sに変えてからか他のタイミングかわからないが、最近はThinkPadを使っているときもBluetoothではうまくつながらなくて、Wi-Fiを使っていた。

果たして、Diginnosの方でも、試してみるとどうもBluetoothではうまくつながらない。ペアリングはできて、ネットワーク的にもつながっているように見えるところまでは行ったのだが、実際にはネットワークにアクセスできる状態にならない。

どうもうまく行かないので、代替案もあることだし、Bluetoothはあきらめて、Wi-Fiで使用することにした。こちらは簡単につながる。

ファイル共有

デスクトップ機などとファイルを受け渡しするために、ネットワークからファイル共有できると便利なのだが、Windows7あたりからパブリックライブラリだったりホームネットワークだったりなんやかやいろいろあってよくわからなくなってきた。ファイルのやりとりをするのにちょびっとだけ共有場所があればいいのだが、そこから上位のフォルダまで全部共有になってしまったり。ローカルのネットワーク上とはいえ、知らない間に何か共有できるようになってしまったりしているのも気持ち悪いので、結局これまで通り各パソコン・タブレット上では共有ファイルはひとつも作らず、ネットにつないでいるWi-Fi付きルータのUSBポートにUSBメモリを挿した簡易NASをファイルのやりとり用に使うという運用にしておくことにした。

BIOS設定

色々情報を漁っていると、WindowsタブレットでもちゃんとBIOS設定画面があるということに、気がついた。というか、それまであまり考えたことがなかっただけだが、タブレットといえどもPCには違いないので、当然BIOS設定もあってしかるべきだ。普通のパソコンは起動中にF1だったり何か特定のキーを押していることによってBIOS画面に入れるが、キーボードの付いていないタブレットで一体どうするのかと思ったら、電源ボタンと音量-ボタンの同時長押し。するとWindowsを起動するかBIOSに入るかなどの設定画面が出てきて、音量+/-ボタンで選んで、電源ボタンで選択。するまではいいのだが、BIOS画面に入っても、音量+/-ボタンと電源ボタンだけでは、メニューの上下移動と選択しかできない。BIOS終了のメニューにも行けなくて困ってしまう。本来は、USBキーボードを接続した上でBIOSに入らないといけなかった。が、ふと考えてみると、我が家にはUSBキーボードというものがひとつもなかった。BluetoothキーボードはDiginnosのセットのもの以外に、iPhoneなどで使ってみるのに買ったものなどもあるが、デスクトップPCには、自作PCを何台もつくりかえているが、キーボードは結構昔からずっと同じものを使い続けていてPS/2インターフェースのままだ。引退したデスクトップ機を一時的に使ったりするために用意してある小さめのキーボードも、みんな昔に買ったものでPS/2インターフェースだった。

キーボードがないと、電源を切るにも電源ボタンを押すと選択の操作になってしまって、長押ししようとすると選択項目のトグルを続ける状態になってしまって途方に暮れたが、害の無いところで押し続けるとちゃんと電源が切れた。よかった。USBキーボードのひとつくらい買っておかないといけないか…

スクリーンショット

タブレットのボタンの組み合わせといえば、スクリーンショットも撮れる。PCで画面コピーを取るのは、PrintScreenキーを押せばクリップボードに入るので適当な画像ソフトに貼り付けて保存するというのが昔からのやり方だが、Windows10タブレットでは、Windowsボタンと音量-ボタンの同時押し、あるいは電源ボタンと音量-ボタンの同時押しでも撮れる。この場合はクリップボードに入るのではなく、ピクチャの下のスクリーンショットというフォルダの中に直接画像ファイルができる。他にも、キーボードでFnとWindowsキーとスペースキーの同時押しでも同様ボタンと音量-ボタンでも直接ファイルのできるスクリーンショットが撮れる。

ということなのだが、どうもうまく撮れない。ちゃんと撮れたときもあったから撮れないわけではないようなのだが、同時押しするタイミングが悪いのかなかなかうまく撮れない。どういうことだろう。

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Diginnos DG-D09IW2SL (その2)

とりあえず、いくつかソフトを入れてみた。

ステラナビゲータ

持ち出して使うものということで、まずはステラナビゲータ。最初に持ち出して使うためにステラナビゲータをインストールしたのはideaPadだったが、画面ドット数が要求仕様より狭くて子ウィンドウが全部おさまらない感じだったが、このタブレットは1920×1200ドットと、デストクップで使っているディスプレイと同じドット数なので、画面は十分広く使える。文字などは標準の1.5倍に表示されているので、もう少し解像度の低いディスプレイに映した感じに見えるが、それでも星空部分は十分広々見えてとてもいい。

しかし、操作性はというと、これは画面をスクロール・拡大・縮小する以外は、タブレットのタッチ操作ではかなり無理がある。プルダウンメニューのすぐ下にあまり大きくないボタンがたくさん並んでいて、指を使ったタッチではどうしても周囲のボタンに触れてしまったりする。もうどうしても無理なのが時間送り戻し。普通の文字の大きさで書いてある時刻のひとつの桁の上にマウスを置いて、左クリック、右クリックやホイールの操作で時間のその桁ごとの送り戻しができて便利な機能なのだが、タッチでは無理だ。タッチ用に、iOSアプリのiステラで同様の時刻送りをタッチ操作でやりやすくしてあるようなUIが用意されていればいいのだが。結局この操作をするにはノートPCより置き場に困るキーボード付きカバーを使うか、前の記事で書いたタブレット+マウス式でやるか。

Mitaka

Mitakaは国立天文台が作成配布している無料の宇宙シミュレータソフト。実際の星空のもとではなく、屋内でプロジェクターを使って星空案内をするときには、普通に星空を解説するだけならステラナビゲータの方が使い慣れていて色々な機能も使えるので便利だが、こちらは宇宙へ飛び出して銀河の彼方まで案内できるので、これはこれで使える。

実際の天体のデータで作成されているというのも売りのひとつで、太陽系を表示したときにたくさんの小惑星が表示されるが、なんとなくそんなふうに描いてあるのではなく、全部実際の小惑星の軌道を計算して表示しているのだという。それはそれで大変そうなのだが、実際はそれほどでもないのだろう、ideaPadの非力なAtom CPUでもまあちゃんと表示されていた。ところが、銀河系から外に出て銀河の大規模構造が見えてくる頃になると、もう大変である。銀河の数は小惑星よりはるかに多いためか、画像の動きが極端に遅く、カクカクになり、あるいはもう全く動かなくなってしまう。ideaPadに比べれば多少はマシなCelelonのThinkPad X201iでも、やはり銀河の大規模構造は負担が大きく、全体像が見えるようになる前に引き返して地球に戻らねばならない感じだった。廉価版のパソコンではダメで、少し高性能なものでないといけないという印象だった。

このタブレットも、時代は進んで全体に性能は上がっているとしても、CPUはAtomな上に、画面サイズは大きいので、あまり期待はしていなかったのだが、試しに動かしてみたら、これがなんとまるでなんともなくすいすい動いてしまってびっくりだ。これなら、Mitakaを使った宇宙案内に使うのに持っていくのに軽くて便利だ。

HDMI出力

そうやってプレゼン的なものに使うには、画面の外部出力が必要だが、さすがにタブレットPCに旧来のDSUB15ピンのいわゆるVGA端子はついていなくて、外部出力はHDMIのみである。最近のプロジェタクーにはHDMI入力のついているものが多いが、会場によってはまだ古いプロジェクターでHDMIのないものしか用意されていないこともあるので、その点は要注意だ。

うちにはプロジェクターはないが、プラズマテレビのHDMI端子に接続して外部出力を試してみた。私は通常プロジェクターでプレゼンするときなどは、本体のクローン画面にせずに拡張画面にして、見せたいものだけを外部出力に映すようにすることが多い。で、タブレット本体だけを持って、テレビにHDMIケーブルをつないで、画面設定を拡張画面に設定して、さあ画面を拡張側に持っていこう、と思ったら、タッチパネルでは拡張側の画面に操作しに行けない! (笑) これはマウスかタッチパッド付きキーボード必須だった。

Kindle

電子書籍を読むのにはこれまでもっぱらnexus7を使ってきたが、文庫本、新書版サイズを想定した文字ベースのものを読むのにはいいが、ビジュアルな雑誌の電子版や、そこまでいかなくても、コミック本でもちょっときつい感じなので、少しでも画面の大きなタブレットなら楽かなと思ってインストールしてみた。Windowsタブレットでは、クライアントはKindle for PCを使うことになる。しかしこれはデスクトップやノートPCで使うのを想定して作られたものでタブレットの使用はあまり考慮されていないのか、あまり使いやすくなかった。Android版では非常に違和感なく使えているのに、ちょっと残念な感じだった。

フォト

自分の撮った天体写真などをタブレットに入れておいて、こんな写真撮ってるんです、と人に見せたりするのだが、そのために写真のビューアーが必要になる。iPhoneでは「写真」でいいし、Androidの場合も、Googleのギャラリーで十分使いよい。

Windows 10 では、「フォト」というアプリがあるが、これもちょっといまひとつな感じだ。スライドショーにしないと写真を全画面で表示できず、そうでないときは周囲に色々表示されて写真の表示領域が狭くなってしまうと、nexus7でフル画面表示したときとあまり変わらなくなってしまう。

そもそも普通のWindowsで自分で写真を眺めるためのビューアもなかなかしっくりしたものがなくて困る。何かいいのがあれば入れてみたい。

 

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Windowsタブレット Diginnos DG-D09IW2SL 購入

10日ほど前に、Windowsタブレット機を購入した。購入した第一の目的の用途は訳あってまだ試せていないので、とりあえずはWindowsタブレットとしての使ってみての感想など。

購入したのはドスパラで売っている8.9インチサイズのタブレットDG-D09IW2SLという型番のもの。Diginnosというのはあまり聞き馴染みないがドスパラのパソコン共通のブランド名のようだ。この機種が、その第一の用途にもコスパがよくてなかなかいいという評判を聞いてこれにした。ついでに、セット品で折りたたみ式ケース兼用の外付けBluetoothキーボードがあるので、タブレットといえども基本はPCなのでキーボードで操作した方が便利なことも多いだろうと、セット品を購入。これでお値段は税込み33,804円。

今回のWindowsタブレットの購入で、スマホはiPhone6SでiOS、7インチタブレットはnexus7でAndroid、そして8.9インチタブレットがWindowsと、携帯端末は見事にバラバラになった。

一方、パソコンとしては、自宅でメインで使っているのは自作のデスクトップ機で、他にも引退した自作機は家の中で眠っているがそれらは別として、持ち運び用にこれもほとんど引退しているideaPad S10と、現用のといってももうだいぶ古くなってきた感のあるThinkPad X201i。全部WindowsでMacは使っていない。

まずは、Windows 10がほぼ初体験である。自作デスクトップも、ThinkPadも、会社のPCもいまだにWindows7で使っていて、一時期Windows 10の自動アップグレードがさんざんうるさかったときに、引退状態のideaPadを試しにWindows10にアップグレードしてはみたが、本当に試してみただけで放置状態だった。しかも今回はタブレットなのでタブレット式の操作でWindowsを扱わないといけないし、そのあたりから直感的だけでは知らないとわからない機能/操作が色々ありそうで、まずはマニュアル本を1冊買ってきた。マニュアル本を買いに行くと、いくつかに改訂版の出ているものがあって、Windows10が出てから既に大規模バージョンアップがあって、初期に出たマニュアル本ではちょっと変わってしまっているところもあるようだ、なんてことも今になって初めて知った。

画面保護シート

このタブレットの画面には購入時に最初から画面保護シートが貼ってある。貼ってあるのはいいのだが、そんなに高級品ではなく、また私は割りとノングレタタイプの画面が好きなのだが、貼ってあるのはテカテカタイプなので、これを一旦剥がして、別途購入した保護シートに張り替えてみた。ショップブランド品なので、この機種用の保護シートはnexus用なんかのようにヨドバシに行っても売っていなくて、かといってドスパラで売っているわけでもなくて、Amazonで探して一応防指紋・低反射タイプのものを買ったのだが、これはあまり当たりではなかったようで、防指紋といいながら、結構指紋の跡がべたべた残る。

タッチパッド付キーボード一体型保護ケース

セットで購入したBluetoothキーボードは充電式で、脇にマイクロUSB端子がついててそこから充電するようになっている。USB端子はあるが、充電電源専用なようで、USBケーブルでPCに接続しても有線キーボードとして動作するわけではないようだ。充電式ということで、電池の持ちが気になる。充電端子の隣に電源スイッチがあるのだが、ケースが本体よりかなりはみ出しているために操作が非常にしにくい。しかし、しばらくキーボードを操作しないと自動的にスリープモードに入るようで、そうなっていると起こすためには一旦何かたたくかタッチパッドをすりすりしないといけないが、逆に本体の電源を入り切りするのとあわせてキーボードの電源スイッチも入り切りしたりしなくても、スリープにまかせておけばそれほど電池は減らなさそうである。とりあえず買って最初に十分充電した後、色々セットアップしたり試しに使っている間の最初のしばらく以降はいちいちスイッチを切らないことにしたがまだ充電切れのランプはつかない。

キーボード付きのケースにタブレットを装着して畳むときれいにおさまるが、タブレット単体と比べると倍近くの重さになる。実測で、本体だけだと485g、セットにすると940gとなった。もちろんこれでもideaPadより軽いが、本体だけで持ち歩くか、キーボードとセットでノートPC風に使える状態で持ち歩くかは悩みどころだ。ノートPC風にセットするには、画面の裏側を真ん中の切り込み部分を起こして折り返すと三角形になって画面を支えるようになるのだが、その分画面の後ろ側に場所を取るのと、畳んで留めるための折り返し部分がキーボードの手前にべろんと余るので、机の上に置くときの前後のスペースをかなり取って、開いた状態の置き場所としてはノートPCよりもむしろ邪魔になる。

本体のケースへの固定は、下2ヶ所の角の部分を保持するようになったプラスチック部分に摩擦だけを使って差し込んで保持する感じだが、しっかり保持するように結構きつめになっているので、脱着するのはちょっとやりにくく、あまり気軽に付けたり外したりしたい感じではない。ちなみに、キーボードはケースからは取り外せない。

ちなみに、このキーボード、キーの配列が相当変態的である。通常は右端の方にあるカナの「け」と「ろ」が、まあよくしわ寄せの来る文字ではあるが、これが左側の方のなんでもないキーにFnとの組み合わせで割り当てられている。カナ文字どころか、普通の記号の「*」、「:」、「\」などもやはり左の方にFnとの組み合わせで割り当ててある。本格的に文章を打ったり (カナ入力派なので)、プログラミングしたりするのには使いづらそうである。

Bluetoothマウス

キーボードにはタッチパッドも付いていて便利は便利なのだが、あまり使い勝手がよいものでもない。別途マウスがあった方がいいかなということで、たまたま余っていたBluetoothマウスを使っている。なぜ余っていたかというと、以前ThinkPad用にBluetoothマウスを使っていたのが故障して動かなくなってしまったので、代わりに最新のBluetoothマウスを買ってきたところうまく動いてくれないのでよく見たら、Windows8以降でないと対応していないと書かれていて、別の無線マウスを買い直したので余っていたもの。やっと使いみちができてよかった。やはりマウスで操作した方が使いやすくて、キーボードなしで本体だけでタブレットとして使うときも、Windowsは画面が細かいので (しかも8.9インチで1920×1200ドット。表示設定でテキストやアイコンが通常の1.5倍サイズにしてあるといってもやはり相当細かい) 指では操作がしにくい場合が多いが、マウスがあると助かる。机の上でしか使えないけれども。

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プラレア巡り(27) 上天草市ミューイ天文台

鹿屋と入来に行った翌日はこれで九州最後となる、上天草市ミューイ天文台に向かう。投影時間が午後2時からしかなく、帰りは夕方に熊本空港まで戻って飛行機で帰る。あまり早く行っても仕方ないので、午前中に熊本城を見に行って、熊本市内で11時半にレンタカーを借りて、6時間の契約で、午後5時半に熊本空港に着く予定。

市内から2時間ほどで着く予定だったが、市内を出るのに結構時間がかかってしまい、島に向かう途中の道もずいぶん詰まっていて速度が出ず、ナビに出る予想到着時刻は投影開始の2時を大幅に過ぎていたが、現地に近づくととやっと他の車が少なくなって飛ばせるようになったので、ぎりぎりちょうど2時寸前に到着できそう、と思ったら、最後の最後で海岸沿いの道路から山の上に上がる道の入り口 (思わず見逃しそうになる) に、この先通行止めの表示が。後で聞いたところに寄ると、昨年の地震で通れなくなってしまったとのこと。ナビにはぐるっと山の反対側から登る道がもうひとつ表示されているが、それだとかなり時間がかかりそう。

本当に通行止めなのか実は行けたりしないかと確認のために天文台に電話してみるがやはりダメとのこと。投影時間は何分間くらいかと聞くと、20分ほどだというので、3時からの回を見て終わって速攻で空港に向かえばなんとかなるかということにして、ともかく別の道で山頂に向かうことにする。大道というところから上がるといいと言われ、ナビでは経路に出てこなかったが、そこからだとそれほど余計に時間がかからなかった。

結局到着したのは2時5分過ぎくらい。あとちょっとのことで既に投影中で間に合わなかったかと思ったが、天文台の建物に行ってみると、奥の方で人の気配がして、声をかけてみると、エプロン姿のおねいさんが出てきて、さきほど電話に出た人だったもよう。実はここでもまた他にお客さんはおらず、私だけだったので、時間に間に合うとか間に合わないとか関係なく、今からやりましょうか、ということで、プラネタリウムの準備をしてくれている間、まずは蛍光ペイントがすごいシアタールームで映像を眺めて待つ。

上天草市ミューイ天文台

準備ができたので、プラネタリウムのある部屋の方に行くと、天井こそ小さいながらもきっちりしたドームになっているものの、座席はソファ的なものとパイプ椅子を並べただけ。真ん中の木でできた台の上に、五藤のE-5というピンホール式の投影機が載っている。ピンホール式といえども、惑星棚も付いたいちおうちゃんとしたプラネタリウムで、使われなくなって投影機だけ保存展示してあるのは他所でいくつか見たが、実際に稼働しているのを見たのは初めてで、それもそのはず実際に稼働しているのはここだけらしい。

上天草市ミューイ天文台上天草市ミューイ天文台上天草市ミューイ天文台

プラネタリウム投影は何から何までエプロンおねいさんひとりで、投影機はそんななのでドームの端にコンソールがあるとかではなく、投影機の台座のところに操作部があるので、目の前に立って操作しつつ、足元に置いたCDラジカセで音楽を流しつつ、1台だけあるスライド投影機 (通常はたくさんあって必要なものをそれぞれ事前にセットしておいて順番に切り替えて投影する) に暗闇の中で星座絵のスライドを取り替えつつそれぞれの場所に向きを合わせて投影しつつの生解説。そして、その解説の内容はこれぞプラネタリウムの生解説という鉄板な内容。エプロンおねいさんすごい。

投影像を見た感想は、ピンホール式といえどもそんなに見劣りするものではないなあと思った。天の川がずいぶんしっかり表現されているなとも思った。昼間に太陽が見えているところから投影が始まったが、徐々に沈んでいくところを期待していたら、投影機の一部 (たぶん子午線投影機) に隠れてしばらく太陽が見えなくなってしまった。小型の投影機ゆえか、そういう事態も起きるようだ。惑星の位置は、もう年周運動で自動的にちゃんとは合わせられずなってしまっていて、そのときの惑星の位置に固定して投影しているとのこと。朝焼け、夕焼けの投影装置もあるのだけれど、ランプが暗くて全然空が赤く染まらないんですよ、と言っていた。

ドームのある部屋には、ここのゆるキャラのキララちゃんが突っ立っていてびっくりする。スイッチを入れると目がピカピカ光る仕組みになっているが、なんだかシュールで恐い光り方だった (笑)。

キララちゃん

プレリア巡りのガイドブックにスタンプの押す場所があるが、そのスタンプは上の望遠鏡ドームにあるということで (なぜ?)、望遠鏡も見学に。そして、そのスタンプは、消しゴムを彫って作ったという手作りスタンプ。ガイドブックのスタンプ欄にはそれぞれの館の印影が薄く印刷してあるのだが、ここのはやけに大雑把な絵柄だなぁと思っていたのだが、そういうことだった。そして、プラレア巡りの人にはオリジナルペーパークラフトがもらえる。天文台の建物のペーパークラフトだった。これ、どうしたらいいものか。望遠鏡は去年の地震で故障したが、しばらくして無事修理できてまた使えるようになったとのこと。

上天草市ミューイ天文台

後は、山頂の99万ドルの夜景の見られる展望台に登ってみると、お天気が悪くて霞んでいたが、天草諸島の島々が眺められ、空が澄んでいればすごく眺めがよさそうだった。ハート岩という看板があるので行ってみると、岩にハート型のへこみがある。しかし、その岩の向こうは崖っぷちで、ちょっと近づくのが恐いような場所にある。ヤギさんに挨拶して、帰りの時間もまた余計に時間がかかってはいけないので、3時過ぎに現地を出て、空港にはほぼ予定通りの5時半頃に到着した。

99万ドルの夜景展望台 展望台からの眺め ヤギ

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国立天文台VERA入来観測局

6月9日は、プラレアリウム巡りでこれで、リナシティかのやを訪れた後は、近くの鹿屋航空基地史料館に寄ってから、一路西に向かった。鹿児島空港の位置からすると、まるで反対側でちょっと効率悪かったが、さりとて他に入来の近くに来るついでというのもあまりなさそうなので、今回あわせて訪問することにした、国立天文台VERA入来観測局。これまでに訪れた他の3ヶ所、

と合わせて、合計4ヶ所のVERA観測所の訪問をコンプリートしたことになる。最初はたまたまダイビングのために行った先に電波望遠鏡があるのでついでに見に行った感じだったが、4ヶ所のうち行くのが大変な2ヶ所をそうやって訪れてしまったので、これは4つとも行かねばと、プラネタリウム巡り同様にコンプリートを目指そうと思い、残りのうちま先ずは行きやすい水沢の方は公開日に合わせて去年の夏に行った。入来の方も一般公開は行っているのだが、プラレアリウム巡りに相乗りしてということで、今回の訪問となった。

ここは、車でないと行けないので、鹿屋でレンタカーを借りて、鹿児島で返却することにして、鹿屋からまっすぐ入来に向かった。近くまでくると、道案内は、近くにあるゴルフ場の案内板が案内してくれる。観測所はゴルフ場を過ぎたらすぐそこ。

国立天文台VERA入来観測所

ゲート脇の駐車場に車を停めて、観測室の中にお邪魔すると、国立天文台の職員とかではなく、当番の鹿児島大学の学生さんがいた。4ヶ所のVERAのうち、ここだけが大学が共同利用しているのだという。干渉計として4ヶ所全部で同時に同じ対象を観測する時間と、他と連携せずに単独の電波望遠鏡として観測する時間があるとのこと。私が訪れたときはちょうど前者の観測が終わりかけるところで、ちょこちょこアンテナが動いていたが、学生さんとしゃべっている間に観測が終了した。その後、アンテナの仰角ごとの雑音温度を測定する校正のような作業が行われて、その後、その学生さんの研究にかかわる単独の観測が行われるらしい。干渉計としての観測をしている間は、全部水沢からリモートで動かしているので、何かトラブルがあったときのために番をしているだけだが、単独の観測はお邪魔をしてはいけないので、その前に失礼してきた。

到着時に少し写真を撮っただけで中に入ったが、出てきたときには観測終了状態でアンテナが真上を向いて固定されていたので、後から撮った写真はぜんぶその向きで、最初に撮ったときも、通路側とは反対の方向を向いていたので、ディッシュの内側の写った写真が最初の1枚以外まるでなかったことに後で気付いた。

国立天文台VERA入来観測所
国立天文台VERA入来観測所 国立天文台VERA入来観測所

敷地の端の方に、「基準点」が2つ埋めてあった。

基準点 基準点 基準点

脇の道路の出入り口には、キャトルガードが設置されていた。すぐ近くに鹿児島大学農学部の牧場があるようなので、牛か何かがいるのだろう。そういえば、ニューメキシコのVLAに行ったときもキャトルガードがあった。電波望遠鏡にキャトルガードはお似合いなのか。

キャトルガード

後ろの少し高くなったところに、ドームが見えるが、こちらは鹿児島大学の1m光赤外望遠鏡。電波望遠鏡と連携して観測したりもするらしい。

国立天文台VERA入来観測所

 

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プラレア巡り(26) リナシティかのや 情報プラザ

プラレアリウム巡りも開始してから3年目に入る。期間は3年と3ヶ月なので、まだあと丸1年以上はあるし、今までのところ、全期間と訪問済館の数を考えるといいペースで進んでいるとは思うが、行くのが遠くて大変そうなところばかり残ってきていることを考えると、頃合いを見ているうちに期間ギリギリになって慌てることのないように、できるだけ前倒しで訪問しておきたい。6月は国民の休日がないが、今年は会社の一斉年休日が6月9日の金曜日に設定されていたので、ここに合わせて、九州の残る2箇所、リナシティかのや 情報プラザと、上天草ミューイ天文台を訪問してきた。そのついでに、プラレアでこちら方面に行くときに一緒にして訪れようと思っていた、入来のVERA観測所にも寄ったので、これも別記事で。

さて、まずはリナシティかのや 情報プラザ。「かのや」は漢字で鹿屋と書き、鹿児島県の南東の方にある。プラレアポイントは本土最南端のブラネタリウム。遠くにある割には交通の便は悪くない。というのも、鹿児島空港からの空港バスの停留所がここリナシティかのやにあるため。空港からバスに乗って、降りたらもう目の前。なのだが、入り口がどこなのだか迷うことしばし。バス停のある道路側から入った細い通路の先に情報プラザのロビーがあったが、道路からすると裏側にあたる側に面した側が正面なのか、建物も見栄えがするようになっている。ここには、コミュニティFM放送のサテライトスタジオもあって、何かの収録をしていた。

リナシティかのや

バスの時間の都合で着いてから少し時間があったので、建物の上に屋上庭園があると書いてあったので行ってみると、あれれっていう感じ。

リナシティかのやリナシティかのや

ロビーには、案内ロボットのリナちゃん。決まった時間に動くらしいが、それ以外の時間はおやすみ中の顔。

リナちゃん

ここでは、月に1回観望会が行われているようで、それに使われるらしき望遠鏡が、ロビーの隅に置いてあった。ミードのLX-200は、やけに高いピラーに載っている? あとは、ビクセンの定番の屈折と反射がポルタに載っていて、何も載っていない赤道儀があるのは、もっと高価な鏡筒が別のところにしまってあるのだろうか。

リナシティかのやリナシティかのや

時間になったが、平日の昼間なせいか他にお客さんもおらず、始める気配もないので、こちらから声をかけると、他にお客さんがいないので、好きな番組をやってくれるという (あとで見るとガイドブックにもそう書いてあった)。おひとりさま投影は向日市以来か? もともと、ここで投影されている番組は短いものが多く、料金も安いので、元々の予定では全体のスケジュールから滞在時間に見られる、妖怪ウォッチ(28分)と、夏の星座解説(15分)を見るつもりだったが、妖怪ウォッチは他で見たのと同じよもやま学園天文部(23分)にしてもらった。その後、あらためて、夏の星座解説の予定時間まで待ったがやはり他のお客さんはおらず、ふたたびおひとりさま鑑賞となった。

リナシティかのやリナシティかのや

ドームは、このくらいの小さめのドームでは珍しいように思う傾斜型。中央にプロジェクター式の投影機らしきものがあるが、キャップがしたままで使われていなかった。が、網目の箱の中にはパイロットランプのようなものが点灯しているのが見えて何か電源が入っているようだった。実際の投影は、後ろにある棚に載っているパソコンとプロジェクターで行われる。HOKONOWAというシステム。改めて写真を見ると、設置場所が中央から結構横に寄っている。他にも、右側にもうひとつ使われていないパソコンとプロジェクターのセットがある。

星座解説の番組も生解説ではなく自動の番組。太陽の像がないままにドームが方角均一に夕暮れになっていき、パソコンの性能のせいかプロジェクターの性能のせいかかなりマッハバンドが気になるグラデーションがかかりつつ暗くなってきて日周運動せずに夜の星空が現れた。

ドーム端からのプロジェクター1基での投影なので北の空は写らない部分がある。北の空の星座の解説はなかったが、デネブが歳差運動で天の北極近くに来る説明のために、自転する地球の絵が出て地軸を伸ばして、という絵が出ているのに気を取られているうちに、正面が南だった空がいつの間にか北の空が正面に写っていて、地軸を伸ばした先が移動する説明がされた。元の南の空に戻るときには気をつけていたら、クロスフェードで星空が切り替わっていた。

その後、望遠鏡で見える天体を解説ということで、M8、M20、M4、M7、アルビレオと、各種取りそろえて解説されていたのはプラネタリウムでは珍しい感じだった。

とまあ、そう言っても、これはここの館の特徴というわけではなく、HAKONIWAシステムの番組を制作しているところの特徴というべきか。

さて、ここにはチケットというものがなく、プラレア入館の証拠としては、別に印刷されたものに日付印を押したご来館証明書をもらう。

この日は後の予定が結構あるので、ここまででこの場所を後にする。

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