「エレクトロニクス」カテゴリーの投稿アーカイブ

リーマンサット人工衛星受信キット講習会

リーマンサットという、普段はサラリーマンをしている人たちが人工衛星を開発して宇宙に上げようというプロジェクトがある。そこが資金集めのクラウドファンディングをしていて、そのリターン品として、色々なグッズなどがある中に、「人工衛星からの無線を受信できるキット作成&講習会」というのが人数限定であったのが目を引いた。そもそも学生の頃にアマチュア無線で少しだけ衛星通信をかじっていたし、最近ではISSからのARISSでの直接交信を144MHz帯のハンディ機で受信したり、同じくISSからのSSTVの送信をハンディ機で受信してスマホでデコードして画面表示とかもやっているので、背景知識はまあまあある。大学の研究目的などのこういった超小型の衛星では、アマチュア帯の電波が使われることも多い。受信キットが必要というので、単に無線機を用意するだけではいけない特別な復調回路の基板とかがいるものなのかなどと想像したが、具体的にはわからないままに、何であれおもしろそうだと思って申し込んだ。

さて、もう1ヶ月あまり前の話だが、そのリターンの実施がされるというので、リーマンサットの開発拠点まで行ってきた。各自パソコンを持参してくださいというので、パソコンというには非力かもしれないがDiginnosのWindowsタブレット (キーボード付き) を持って行った。他にうちにある持ち出せるパソコンは、これより非力なものしかない。まずは電波とは、から始まるレクチャーを聞いて、渡されたファイルをコピーして、自分のパソコンにインストールする。ハードウェアとしては、渡されたものはUSBメモリのようなUSBデバイスと、あとはケーブルのついたアンテナの組み立てキット。

RTL2832U 500円アンテナ

USBデバイスは、パソコン用のUSBテレビチューナーとして売られているものの本体のみ。これらしい。ハードウェアとしてはこれを利用して、パソコン上のソフトで無線機を実現するSDR (Software Defined Radio) という方法を使って、衛星からの受信機にする。このUSBデバイスは非常に安価で売られているので、パソコンさえあれば、アマチュア用機器にせよ専用の無線機を買うよりもずっと安くあがる。そういうものがあるのは知っていたが、実際に自分で試してみるほどではなかったので、こういう機会に実際に触れることができたのはいい経験になった。

アンテナの方は、これまた安価に済ませるためにデザインされた通称「500円八木アンテナ」というもの。430MHz帯用の6エレメントの八木アンテナ。リーマンサットの衛星からの電波はISSとは違って430MHz帯を使う。ISSからの電波は強力なのでハンディ機付属のホイップアンテナでも十分受信できるが、こちらの衛星からの電波はそんなに強くないので、指向性のあるアンテナで狙わないといけない。144MHz帯に比べれば波長が短いので八木アンテナもそんなにかさばらない。渡されたものは既に必要な加工は全部済ませてあって、移動時に邪魔にならないように分解組み立てできる状態になっていたので、材料費はともかく手間もかからなかった。組み立てた状態はこうなる。エレメントの長さと差し込む位置は色のシールが貼ってあって一目瞭然になっている。差し込んだ後に指でつまんで回せる固定ネジがつけてあったり、至れり尽くせり。受信機側は、一旦BNCコネクタをつけた上で、USBドングルについているアンテナ用のコネクタへの変換ケーブルを取り付けてある。

500円アンテナ 500円アンテナ

USBドングルをパソコンに挿入して、アンテナを接続する。ちょっとこの状態では不安定だし、アンテナコネクタ部に力がかかってすぐに壊してしまいそうだ。USB延長ケーブルでパソコン本体から離すようにした方がよさそうだ。

受信中

パソコンにインストールしたフリーソフト起動し、とりあえず部屋の中でも強力に受信できるFM放送を受信してみる。単に受信音声が聞けるだけではなく、色々なスペクトラム表示が出てきて、なんだかすごい。

画面コピーがこちら。

SDRSharp

わざわざこのためにやってくれていたのだと思うが、ちょうど、同じ部屋の中で衛星の送信実験をやっていて、その周波数に合わせてSSBモードで受信すると、ちゃんとモールスで送信されているビーコンの内容が受信できた。アルファベットや数字は普通に聞き取れて、コールサインなどが送られているのがわかるのだが、ひとつ聞き慣れない符号があるなと思ったら、コンマ “,” だった。アマチュア無線の交信ではコンマ記号はまず使うことはないのだが、この衛星のビーコンの文面にはコンマが使われているのだった。

これでとりあえず衛星からの電波を受信できる環境が整ったことになる。実際にリーマンサットの衛星が打ち上がる前に、暇を見つけて、430MHz帯で電波を出している衛星を何か受信してみて練習しておきたいところだ。

今回は、SDRにしろ500円アンテナにしろ、そういうのもがあるのは知っていておもしろそうだなとは思っていても、実際チャレンジしてみるまでに至るには腰が重いものだが、今回こうやって色々お膳立てしてもらって体験することができて、有益だった。

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ChromecastでNETFLIX

NETFLIX

Star Trekの新シリーズDiscoveryがNETFLIXのみで配信されるというので、昨秋からChromecastを利用してNETFLIXを契約して見ている。パソコン画面やタブレット、スマホ画面でも視聴できるが、やはり大画面テレビで見たいが、うちのテレビもHDDレコーダもちょっと古くてNETFLIX対応機能はついていないのでChromecastを導入した。

Chromecastは、その小さな筐体をテレビのHDMI端子に接続しておくだけ。操作はタブレットやスマホなどの端末からWi-Fi接続して行うが、動画のデータそのものは端末経由ではなく、Chromecast自身がWi-Fiから取ってきてテレビに出力する。

端末自体の画面で動画を見ることもできるので、大きい画面の方がいいかなと、iPhoneではなくもっぱら電子書籍リーダや写真ビューアとして使っているAndroidのnexus 7を使って操作している。画面のメニューから見たい番組を選んで、外部端末で表示するアイコンをタップすると、その番組がChromecastの方からテレビに出力される。端末の操作は限定されていて、再生停止と一時停止、30秒戻しボタンとシークバーだけである。まあネット動画の操作はそんなもんだといえばそうだが、テレビのHDDレコーダなどのリモコンでの操作性に比べるとずいぶん不便に思う。しかも不便なのは、操作するのがタブレット端末なので放置するとすぐにスリープに入ってしまうこと。いざちょっと一時停止したいと思ってもまず、スリープと画面ロックを解除してからということになって実に面倒だ。番組選択は別にして、再生制御は別途専用のリモコンがあると便利なのになぁと思ってしまう。

とはいえ、途中中断することもなければ番組スタートしたら最後まで見るだけなので、まあそれほどにも困ることもなく、毎週Star Trek: Discoveryを楽しんでいた。ところが、1月からしばらくすぐに見ないままに過ごしてしまい、未視聴分が溜まっている状態で見ることになった。溜まっているといっても数週間分なので、まとめて一気に見るというのでなく、1周間で次のエピソードがまた増える前に消化すればいいので、時間をみつけて1日おきに1話見るぐらいでいいつもりだった。

ところが番組の終わりになって、エンディングになろうとしてるところで次のエピソード開始まであと何十何秒というカウントダウンが始まった。今日はその1エピソード分見たら終わりにしようと思っていたので、停止しようと、タブレットをスリープ解除して再生を停止しようとしたが、なぜか操作ボタンが全く反応しない状態になっている。そのままカウントダウンが進み、エンディングが最後まで行ってもいないのに次のエピソードの再生が始まってしまった。いやいや、次のエピソードはまた後で改めて最初から見るから頭ちょっとだけ見ちゃったら面倒じゃないかと思って停止しようとするが、ここでも操作が全部できないまま。他のメニューとかには行けるが、肝心の再生制御は全く失われてしまっていてChromecastの方で勝手に再生が進んでいる。いろいろいじってるうちになんとかChoromecastの接続が解除できて止まったが、一体どうしてこんなふうになっているのだろう。どうも、シリーズものを連続で見るのにエンディングとオーブニングを毎回見るのをスキップするようになっているみたいなことを読んだが、勝手にそんなことをされても困る。そういえば、次のエピソードの方も、一番最初からではなく既に少し進んだところから始まっていたようだった。どこからがエンディングとかどかまでがオープニングとか、どうやって判断しているのだろう。

そんなことを数回繰り返したので、ちょっとどうなっているのか確かめようと、わざとエンディング寸前から再生を始めて再現を試みると、今度はやはり無理やり次のエピソードに切り替えようとはするが、完全に再生制御が失われるわけではなく、停止ボタンで現在の再生を停止することができた。スリープしないで待ち構えていたからかと思って、スリープさせてやってみたが、やはり同じ。単に端末がスリープに入ってるかどうかではなく、番組を見ている間ずっと放置しているとWi-Fiの方の接続も何かタイムアウトしてしまって操作できなくなっているのかもしれないが、まあよくわからない。

Chromecastを使わないで、タブレット本体で見ると挙動がまた少し違うが、こちらはカウントダウンと一緒に「クレジットを見る」ボタンがあって切り替わりをキャンセルできる。その代わりカウントダウン時間がとても短い。しかし、次のエピソードに進むとやはり最初が少し進んでいるとかは同じだ。テレビなんかにNETFLIXの機能を内蔵しているものなんかは、どんなユーザーインターフェースになっているのだろう?

まあこのあたりのNETFLIXのクライアントのつくりはいずれにせよ困ったもんだが、一方それとは全く別の話になるが、Chromecastをそうやって操作用の端末につないでいないときには、テレビに素敵な風景の写真などが次々と切り替わりながら表示される。色々な写真のストックから選んだものが表示されるようで、天文好きにはおなじみのAPOD (Astronomy Picture of the Day) の写真なんかも出てくる。これはBGV的になかなかいい感じである。そういえば、PCを新しくしてWindows 10にしたが、そのログイン画面も素敵な写真が日替わり(?)で出てくるのが、なんだか似た感じだ。

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一陸技解答発表

先日受験した第一級陸上無線技術士の問題と解答が日本無線協会のwebに発表された。2ちゃんねるの情報で答え合わせはしていたが、確実な正解というわけではないので、こちらの発表内容で再確認。結果、全科目合格点を満たしていた。これでマークミスなどがなければ合格だ。

無線工学の基礎: 101/125 (80.8)、無線工学B 109/125 (87.2)、無線工学B: 86/125 (68.8)、法規: 84/100

(括弧内は100点満点換算の点数。各科目ごとに満点の60%が合格点)

数問私が正しくて2ちゃんねる情報が間違っていたものがあったので、予想より少し点数が増えた。無線工学Bは、結構合格ラインに近かったので、これが逆 (私と2ちゃんねるが一致して間違っていた場合) だったら危ないところだった。

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一陸技受験

一陸技

一陸技の試験を受けてきた。なじみのない人には「一陸技」って何? って感じだが、第一級陸上無線技術士という無線従事者の資格の略称。会社で、資格をとると報奨金が出るというので、無線従事者はアマチュアの一級を持っているので多少は馴染みがあるし、ちょっとやってみるかと、思い立ったのが5月の頭くらいで、試験は7月上旬。一陸技は無線従事者の資格のうち技術操作に関しては最上級の資格なのでちょっと難しい。無線工学の基礎、無線工学A、無線工学B、法規の4科目あって、2ヶ月で全部勉強するのはちょっと大変そう。科目合格すれば3年間有効で、試験は年2回あるので、2回受験して半分ずつ合格する作戦にした。受験日が、基礎と法規、AとBの日程で行われるので、片方の日に行かなくてもいいように、まずは基礎と法規を勉強することにした。

王道として過去問集を買ってきてやるわけで、情報通信振興会から「無線従事者国家試験問題解答集 第一級陸上無線技術士」という10回分問題が掲載されたものが出ているが、それより掲載問題数が少し少ないが、解説が詳しく書いてある「第一級陸上無線技術士試験 吉川先生の過去問解答・解説集」というのがあったので、まずはそちらを買ってきた。これの基礎と法規のところだけを通勤の電車の中で毎日少しずつ。電車の中なので細かい数式の導出とかはできないが、まあ頭の中で考えられる範囲のものだけやって、あとは解説を見ておく感じ。

無線工学の基礎は、問題文が理論の導出過程になっていて、その途中を埋めるといったものが結構あって、過去問をやっていると理論がわかってありがたかったり。穴埋めの組合せを選択肢から選ぶ問題では、元の公式とかを知らなくても、途中の式の辻褄があっているかどうかで正解かどうかが判断できてしまったりするのも多い。

法規の方は、結構アマチュアのときに覚えたものが役立っている気がする。繰り返し問題が多いので、過去問やっているだけでかなり覚えてしまう。

吉川先生の過去問集を終わった後、いちおう教科書的なもので理屈も押さえておこうと、やさしく学ぶシリーズ「第一級陸上無線技術士試験 やさしく学ぶ 無線工学の基礎」と「第一級陸上無線技術士試験 やさしく学ぶ 法規」を買ってきて、こちらは解説は電車の中で、例題は自宅できちんとノートで答えを書いて、できなかったものは後で復習もできるように。まあ、法規の方は問題に出てくる条文が書いてあるだけのようなものなので、あまり必要なかったかもしれない。役立ったのは、電波形式の記号がまとめてある表くらいか。このへんで、法規はもうだいたい8割方できるようになっていた。

残り勉強期間も少なくなってきたが、吉川先生の過去問集に掲載されているより前の期間の分が掲載されている情報通信振興会の過去問集を古本で買ってきて、今度は1回分ごときっちり時間を決めて模擬試験のようにやって、何点とれるか確かめながらやることにした。法規の方はもうだいたい大丈夫そうだったので、2回分やっただけ。無線工学の基礎の方も、掲載分全部やる時間はなかったが、できるだけやって、まあだいたい合格点には入っている感じだった。

試験は平日で、会社は有給休暇を取って受験するので、勉強していない方の無線工学A、Bは、まるで合格の見込みがなければ最初から捨てて受験に行かないことにしようかとも思っていたが、何の勉強もしていない状態でいちおう過去問を1回分ずつやってみたら、なんとか合格点に入っていた。結構日頃の常識として知っている知識で答えられる内容が多いからか。勉強していなくても受かるかもしれないなら、受けた見た方がいいと考えて、両日とも休暇を取って受験することにした。

さて、受験当日。無線工学の基礎は過去問をやっていたときよりは手強い感じがした。わからなさそうな問題も試験時間いっぱい粘って答えを埋めてきた。一方、法規はもともと問題数が少なく試験時間も短いが、それでもずっと早くにできてしまい、わからない問題はいくら考えてもわかるものでもないので、とっとと途中退出してきた。

翌日の無線工学A、Bだが、二兎を追って失敗してもいけないので、少なくとも片方を確実にして、残りは運がよけれぱ、ということにして、試しにやった問題で点数がよかったAの方を、吉川先生の過去問から2回分やり、間違った問題を復習。

実際にAを受けてみると、基礎ほど計算問題がないので、完全にわからない問題をのぞいては結構早くひととおり回答できてしまった。直前にやった2回分の過去問で見た問題もいくつも出ていてラッキー。どうしてもわからない問題は仕方ないので適当に答えて、1時間くらい早く退出してきた。

早目に昼食を取って、午後のBの試験のはじまるまでに、過去問を少しみておく。1回分もできなかったが、それでも直前に見た問題が出題されていて、これまたラッキーな感じ。とはいえ、わからない問題も多かったが、こちらはとにかく時間いっぱいがんばって答えてきた。

正式な問題と解答は来週に日本無線協会のwebサイトで発表されるが、2ちゃんねるで答え合わせ情報が出ていたので、それを元に採点してみると、いちばん勉強しなかった無線工学Bも含めて合格点に入っているようである。

もちろん最終的には正式の合否通知を待たなければいけないが、マークミスとかそういったことがなければ、当初の2回受験計画にもかかわらず、1発合格できてしまいそうな期待がもてる。結果発表を楽しみにしたい。

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SUUNTO VECTOR (その3) ― ファブリックストラップ

SUUNTO VECTOR

別途注文していた、交換用のベルト、ファブリック ストラップ ブラック(L)が届いた。

ファブリック ストラップ ブラック(L)

内容物はこれだけ。ストラップと、ベルト通し用のアダプター。交換用工具。説明書。

内容物

このベルトは交換用のベルトといっても、普通のベルトとは形状がずいぶん違う。こういうタイプのものを以前に見たことはあったから、だいたいこうなっているだろうというのは想像がついてはいたが、なかなか難しいことになっている。見たことのない人で通販で買おうと思っている人などは、一体どうなっているかはわかりづらいだろう。

まずは、元のベルトを留めているピンの端のネジをはずして抜いて取り外す。ちなみにこのネジを回すのに両側からネジ回しで回すために小さな工具が2つついているが、ネジ山の大きさに合わないしまるで役に立たない。普通の小さ目のマイナスドライバーを使った。外したところに、代わりにベルトの端を留めるわけではなくて、ベルト全体を通すようにするためにアダプターを取り付ける。ベルトは腕の内側に当たる柔らかい素材と、両端をバックルで留めるナイロン製のストラップの二重構造になっている。ナイロン製ストラップの部分だけを、バックルの部品を取り付ける前に、本体につけたアダプターに通す。ちょうど本体の真下に来る部分にベルクロがついていて内側のベルトと固定される。通した後に先端にバックルを取り付ける。

ファブリックストラップ

腕にはめるには、まず下の柔らかい素材のベルトを巻きつける。普通は長さが十分にあるので、このベルト自体が重なって、端のベルクロで留められるはずだ。その上からナイロン製ストラップのバックルを留める。

ファブリックストラップ

私の場合は、ウェアの上から巻くつもりで、一番長くなるようにバックル取り付け位置を端っこぎりぎりにした。そのため、内側のベルトの端が先端のバックルの折り返した先のベルクロにくっついてしまうので、上の写真では内側のベルトの重なり方が本来とは逆になっている。

これでも、ウェアの上から装着しようとすると、片手でベルトの両側を寄せてウェアの弾力性を押さえながらバックルを留めるのはなかなかやりづらくてうまくいかない。もう少し長ければ留めやすいだろうが逆に緩くなってしまうだろうし、そもそもSとLのあるうちわざわざLの方を購入したので、これ以上長いのはない。

そこで考えたのは、ウェアに袖を通す前に時計を通しておいてからウェアを着る方法。これがうまくいった。ただし、私は手が細いのでちょうどいいが、手の大きな人だと、これ以上ベルトを長くできないので、ウェアに通したまま手が袖を通らないかもしれない。

実際に装着した状態。スキーウェアではこれでウェアとグローブの間をふさいだままいつでも時間が見られる。N-3Bの方は色がぴったりだ。

スキーウェアに装着N-3Bに装着

ちなみに、もうはずしてしまって使わないと思うので構わないのだが、もともとついていたウレタンベルトは、あまり使い勝手がよくなかった。ベルトの表面の滑りが悪いせいか、幅がきつきつにできているせいか、金具に通しにくいし、余った部分を押さえておくためのループに通すのも通しにくい。また、今回選んだミリタリー色だけの特徴として、ベルトの金具が銀色ではなく黒色になっているのだが、これももう関係ない。

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SUUNTO VECTOR (その2)

ベクターを購入して実際にさわってみての最初の感想などを少し。

生産国

スントはフィンランドの会社。正規代理店経由の日本向け品には中国製のものもあるという噂も見たが、手にした実物を確認すると、ちゃんと MADE IN FINLAND と記されていた。(写真下端の方)

MADE IN FINLAND

秒表示

さて、実際に動いているのを見て最初に気付くのが、秒針 (といったらいいのか、秒の表示) の動き。盤面の周囲のコマが1つずつ動くのではなく、増えては減り、増えては減りを繰り返しながら進んでいく。事前にスントのサイトで見つけた説明書のFAQのところに書かれていたのを読んで、増えたり減ったりするとはどういうことかと思っていたが、下の連続写真のような変化を5秒単位で繰り返していく。なかなか奇妙な動きだ。

秒針の動き

FAQの回答にある通り、周囲の表示はコンパスのために360° を10° 単位で表示するように36個でできているので、秒の表示とは数が合わないためこうなっているという。しかし、コンパスの角度の方を6° 単位にして、秒がきれいに動くようにした方がいいんじゃないかと思うのだが。60個にするとLCDのセグメントが増えすぎて不都合がありでもしたのだろうか。

まあ、ちょっと妙ではあるが、60秒で一周するのには変わりないし、1秒単位で動きがあるし、おおよその秒数は普通の時計と同じに見て取れるわけだから、それほど問題ないといえば問題ない。正確な秒の値を見たいときは、時刻モードで “+”ボタンを押せばしばらくの間だけ日付の代わりに秒数が表示される。

バックライト

星見のときにも使おうと思ったことから、バックライトの具合も気になるところだ。しかも、このカラーはネガティブ液晶でもあるが、通常使用時にネガティブ表示だからといって、それほど見るのに不都合は感じられない。ポジティブ液晶だと当然背景全体が明るく光るはずだが、ネガティブ液晶の場合文字だけが光るかと思ったら、真っ暗なところで点灯してみると、背景部分もずいぶん明るくなる。周りの明るいところで点灯すると、背景部分が光っていることどころか、表示している文字の部分もあまり面積がないので光っているのがよくわからないくらいだが、まあ暗闇で明るすぎることもないので、このくらいでよかろう。

バックライト

ただし、点灯させるのにMODEボタンの2秒長押しが必要で、それで5秒間しか点灯しないのはちょっと不便だ。マニュアルにはその点灯中にもう一度MODEボタンを押せばそこから5秒間点灯が延長されると書いてあるが、短く押すだけではダメで、もう一度2秒の長押しをしないといけないのも不便。

滑降回数

機種選定時に気になった滑降回数の測定。スノースポーツ用を謳っていたAltimaxでは間違いなさそうだったが、ベクターでは機能がどんなだかいまひとつはっきりしなかった。やはり事前に取り扱い説明書を見たのだが、ログの機能には上昇分の高度差と、下降分の高度差に加えて、LAPとして「50 m以上の上昇または下降の回数」 (“a vertical movement either ascent or descent equaling 150 ft (50 meters) or above”) があることが書かれている。

「または」と書かれているが、数えるのが上昇分だけか下降分だけかを選択する設定のようなものはない。両方とも数えて、リフトを昇って滑って降りてを1往復すれば昇りと下りで合計2カウントになるということも考えられなくもない。まあそうだとすれば、昇ったら降りるわけだから、2で割ればいいだけとも思える。しかし、いまひとつはっきりしないので、実際にどういう動作なのかを確認してみたくなった。自宅マンションのエレベータを使っても50 mには足りずカウントされないので、高層ビルのエレベータを使って試してみた。

結果はというと、実際は下りだけがカウントされていた。昇りだけでログを見ても、カウントされない。下りだけだと1カウント。往復しても1カウント。何回か昇ったり降りたりしても、ちょうど降りた回数がログされていた。ということは、スキーの滑降数カウントにちょうどいい仕様になっているということ。

Altimaxと比べると、ログの記録中にそこまでの値を一瞬でみる機能がなくて、ログを見るにはログの記録を停止しないと見られないとか、多少不便なところはあるが、まあ許容範囲だろう。

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SUUNTO VECTOR MILITARY FOLIAGE GREEN

SUUNTO VECTOR

先日旭川のプラネタリウムを訪れるついでにスキーをしてきた。最近はスキーは年に一度行けばいい方なくらいで、昨シーズンもたまたま行かなかったので、2年ぶり。荷物を準備しているときに、以前スキー用に気圧から高度変化を読み取ってどれだけの標高差と何本滑ったかがわかる時計を持っていたのだがどうしたっけかなと考えたが、探しても見つからないので、あまり記憶が定かではないのだが、形状的にいささか使いにくかったのと、毎度使うたびに電池がなくなっていて細かいネジをはずして分解して電池交換しないといけないのも面倒で、どうも処分してしまったように思う。

それで今回は普通の腕時計 (といってもダイバーズウォッチだが) で行ったのだが、グローブがいつもと違ったせいもあるがグローブとウェアの袖の間から時計を見るのがやりにくくて、やはりスキー用に時計が欲しいなと思った。というのも、前のスキー用の時計は、ベルトがゴム入りの布素材でできていて、ウェアの上から装着できるものだったから。せっかく何か買うとしたらやはり前と同じように標高差や本数のわかるのがいいが、前に使っていたのは何か海外通販のカタログを見ていてたまたま面白そうと思って買ったもので、メーカー名も覚えてないくらいだ。

高度計付きのアウトドア用ウォッチでまともそうなのは、スントとカシオのProTrekあたり。私にとってはスントはダイビングコンピュータの方で馴染みがある。ProTrekには本数のわかるようなのはなさそうで。スントには、AltiMaxというのが1機種だけスノースポーツ用としてラインアップされていたが、既に廃番のようだ。AltiMaxはVectorのシリーズの姉妹品的なもので、Vectorにスキーのログの際に少し便利なようになっている代わりに、コンパス機能が省かれている。デザインもVectorに比べるといまひとつ。通販ではまだ売ってないこともないが、Vectorの方でもスノースポーツに特化されてはいないが本数もわかるようなので、Vectorにすることにした。

Vectorの方はカラーバリエーションもたくさんあっていい。スントのイメージからすると、明るい原色に近い色合いのボディが印象的で、スキーに使うだけならその方がいいと思った。しかし、今回、長いベルトでウェアの上から装着する用の時計にするところから、冬に星を見るのに防寒着を着ているときも、袖口から時計が見づらくて不便に思っていたので、そちらでも使ったときに浮いてしまわないように、ミリタリーグリーンという渋目の選択にした。カラーによって、文字盤の陰陽が2通りあって、こちらは背景が暗い方だから、それも星見のときにもいいのではないか。

購入はサポートのことも考えて正規ディーラーで、ポイント分を考えるとヨドバシが安かったので、ヨドバシで買うことに。ヨドバシの通販サイトに行くと、各店舗の在庫が確認できるのが便利だ。ミリタリーグリーンを買うことにしたものの、ネットで見る写真によってはただのグレーにしか見えないものもあって、実物を見てからにしたいと思ったから、その色の在庫のある店舗に行って、実物を見てから購入。

長いベルトの話をしていたが、標準では普通の腕に巻く寸法のウレタンベルトがついているだけだが、オプションで長いファブリックストラップが用意されているので、それを使う予定。予定というのは、こちらはヨドバシでは在庫を用意してなく取り寄せになってしまうので、別に通販で注文したのでそちらの到着待ち。

事前にネットで使用した感想のblogなどを読んでいると、ずいぶんデカいみたいなことが書かれていたりしたが、まあ普通の時計に比べれば十分デカいが、私はダイビングコンピュータで慣れているので、むしろ予想したより小さいと感じた。下の写真が私の持っている時計を比較したもの。左から、ダイバーズウォッチ、ダイビングコンピュータでブリジストンのDIVE DEMO、そしてスント・ベクター。時間が正確に合ってないのはご愛嬌ということで。私のDIVE DEMOは表示の文字が小さいのがちょっと難点なのだが、ベクターと比べてみるとよくわかる。DIVE DEMOの方はめちゃくちゃしっかりした金属ボディでずっしりくるのに対して、ベクターの方は全部プラスチック製で拍子抜けするほど軽い。

SUUNTO VECTOR

さて、このベクター、1999年の発売というから、カラーバリエーションやマイナーチェンジはあるものの、これだけの期間ずっと同じ製品が継続しているというのは、この手のガジェットとしては珍しいのではないか。それだけ基本的なつくりがよかったということだろう。長期間ユーザーの支持を受けて定番モノとなっているというのは、安心して使えるということでもあろう。

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