2005年3月 のアーカイブ

NASA World Wind

NASAが作ったフリーソフトで、簡単に言うと衛星写真でできた地球儀だが、これがすごい。マウスのドラッグとホイールの操作で地球上のあらゆるところを自由に拡大縮小してみることができる。

地球上をあちこち飛び回っては好きなところを拡大してながめていると本当に飽きない。

地球上で衛星軌道から見える唯一の大きさの建造物が万里の長城だとどこかで聞いたことがあるが、それは正しくないということがわかる。衛星画像データの解像度は場所によって違うということはあるのだが、万里の長城を探してみても、どこにあるのかさっぱりわからない。考えてみれば、長さこそ延々と連なっていても、その幅はたいして広くない道路程度だ。

一方、あちこちにあって、空から見てわかりやすいものといえば空港だろう。必ずかなり広い面積を占有していて、直線の滑走路とその周辺の誘導路の模様などがよくわかる。

ダイビングをする身としては、ダイビングポイントの島々もなかなかの眺めである。陸地だけでなく、サンゴで浅瀬になっているリーフの形も非常によく見て取れる。

自分の家がどこかというのも必ず見てみるところだろうが、これは必ずしも満足できる結果にはならないかもしれない。自分の家は解像度以下でよくわからないだろうからだ。近所の学校のグランドだとか大きな公園だとかで、ああ確かにうちの近所だとわかる程度か。

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英語名 (ファーストネーム)

英語と中国語の関係のような話題ばかりだが、中国滞在中は日本語でもなく中国語でもなく、英語をいちばんたくさん話し、聞きしていたわけだから仕方ない。中国人の中にはもともとの中国語の名前の他に、英語のファーストネームを持っている人がよくいる。日本人が英語をしゃべる外国人と付き合う際に普通はそんなことしないが、中国人には結構多い。そのどこからどうみても東洋人の顔して、ジョンだ、デイビッドだ、ヘレンだと言われても、日本人の感覚からすれば笑っちゃいそうなのだが、別に彼らはそういうふうには思わないようだ。

しかし、北京で聞いた話では北京では英語名を持っている人はあまり多くなくて、どちらかというと中国でも南の方の人 (あるいは香港、台湾) の方が多いらしい。

この英語の名前は一体いつどうやってつけるのか、以前は常々疑問に思っていたのだが、聞いた話では、学校ではじめて英語を習うときにみんな自分でつけるのだとか、外資系の会社に雇われた人は、上司の西洋人が呼ぶときに中国語の名前だと呼びにくいのでそれぞれ英語の名前をつけてもらうのだとか、まあ適当につけるのだとか、特にみんながひとつの理由でてつけているわけではなさそうだが、まあ必要に応じてつけているのだろう。

まあ、確かに日本人の私にとっても中国人の名前は覚えにくいので、英語名がついている方が覚えやすいのは確かだ。中国語の名前を発音だけ聞いても、聞きなれないものだからなかなか覚えられない。漢字で書いた名前は覚えられるが、それを日本語読みしてもその本人にはわからない。それに比べれば英語の名前はずっと聞きなじみがあるから覚えやすい。

逆に、日本人の名前は、中国語の会話の中では中国語読みされるもののようだが、中国にいても英語でしゃべっている分には、原語 (日本語) 読みで呼んでくれる (あたりまえか)。しかし、日本人は一般に苗字+敬称の「さん」を使うことが広く知られているせいか、英語の文脈の中であろうと、Mr. Daresore とはならず、Daresore-san と言ってくることが多い。これは別に中国で英語をしゃべっているときだけのことではなくて、アメリカ人など全般をふくめての話である。日本人がアメリカ人を呼ぶときは、ファーストネーム+「さん」と呼ぶ人もいるが、私はだいたい向こうに合わせてファーストネーム呼び捨てにしている。それでお互いに相手の呼び方を尊重していることになるが、アンバランスな感も否めない。中国人の場合は英語名があればアメリカ人と同様に、そうでない場合はだいたい中国名をフルネームで (当然原語読みで) 呼ぶようにしていた。

さて、ちょっと困るのが英語名のない中国人の名前を日本語の会話の中で言うときだ。英語でしゃべっているときは中国語の発音で呼ぶわけだが、日本語でしゃべるときには英語でしゃべっているときと同じ原語の発音で言うべきか日本語読みの発音にすべきか、悩みどころだ。

また、中国人は私と英語でしゃべるときには日本語の発音で呼んでくれるが、中国人どうし中国語でしゃべっているときには、果たして日本語読みで呼ばれているのだろうか、中国語で呼ばれているのか。例えば、直接会って名刺でも見せたりするまで、eメールだけのつきあいだったりする間は文字コードの問題なんかもあってお互いに漢字表記を知らない場合もあるから、先に原語の発音 (というかローマ字表記) で覚えてしまっているってこともある。

名前の問題は結構ややこしい。

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英語名 (観光地)

中国のものの名前を日本人が言うときは、普通漢字をそのまま日本語読みにする。英語で話をするときにどういうかというと、純粋な固有名詞 (地名や人名) の場合は中国語の発音をそのまま (英語風に) 読むのが普通だろうが、純粋な固有名詞ではない場所の名前などの中には本来の中国語名とは別に英語の名前がついているものも多い。

最初の中国出張の折、何週間かの滞在だったので休日には観光にでかけることができた。中国の人たちと英語で喋っていて、どこに行くのがいいかという話になって、Great Wall だ、Forbidden City だ、Summer Palace だと言うのだが、Great Wall は以前聞いたことがあるような気がするしそうでなくても万里の長城のことだろうと容易に推測できるが、それ以外は何のことかわからなかった。

Forbidden City は故宮 (あるいは紫禁城)、Summer Palace は頤和園 (いわえん) のことだが、日本のガイドブックには当然英語での言い方は書いていないし、中国語の直訳というわけでもないので英語でそう言うのだと知らなければわからない。更に、それは中国語では何と言うのかときくと、中国語の発音で言われるので、やっぱり中国語をよく知らないとわからない。どうも面倒である。そこで例のメモ帳の登場で、漢字で書いてもらえば、ああ、そのことね、とやっとわかるわけである。

アメリカ人ならば、最初から故宮のことを Forbidden City として聞き知っていて、アメリカ人向けのガイドブックにはそう英語で書いてあるのだから問題なかろうが、日本人が中国人と英語でしゃべっているもんだから、こんな面倒なことになる。しかし、考えてみれば、アメリカ人は「故宮」と書いてあるのを見ても、それが Forbidden City のことだとわからないのである。彼らにとっては、表示板や何かに、英語が併記されていなかったらお手上げのばずだ。

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無事合格

いよいよ、今日が小型船舶操縦士の総合合格発表の日。10:00からwebで発表されるので、早速確認。無事合格していた。あとの申請手続きはボートスクールの方でやってくれるので、最終的に免許証が送られてくるのを待つだけ。これで私も小型船舶の船長となることができる。Captainだ。

その後いろいろwebを見ていたら、実技も講習を受けないでぶっつけで受験したりするつわものもいようだ。試験当日に生まれて初めて船を操縦したのだとかいう人も。ビデオ教材なんかで予習しているようだが。参考のためにリンク (http://www.246.ne.jp/~yuichi-i/)。これを最初から見ていたらどうしただろうか。んー、微妙なところだ。

さて、これで目標達成したはいいが、すぐに船に乗れるアテは特にあるわけではないので、当面はペーパーキャプテン。

あと、少し気になるのは、新制度の1級小型船舶操縦士となったわけだが、旧制度から移行した人に比べると、特殊小型船舶操縦士の分と特定操縦免許 (小型旅客安全講習を受けるともらえる) の分が含まれていないところが、ちと寂しい。

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彼と彼女

中国人と英語でしゃべっていると、時々 "he" と"she," "him" と "her" を言い間違える人がよくいるのに気付く。

中国語で「彼」「彼女」は"他"(tā), "她"(tā) ついでにモノの場合は"它"(tā)。漢字は違うが発音は全部同じ。そのせいじゃないかと言う人もいるのだが。だからって、そんなに間違えるもんかなぁ? 中国語でも文字に書くときには区別して書くんだから、そもそも頭の中が男女の区別を全くしない思考回路にできているというわけでもないのだろうし。しかし、他に理由も思い当たらない。

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筆談用のメモ帳

最初に中国に行くときに、たぶん役に立つんじゃないかと思って、小さなメモ帳 (A7サイズ) を用意して行った。

普段は旧式のPDA (キーボード式、手書き入力なし) を使っているので手帳というものは持っていないので、わざわざ用意したわけだが、まあ手帳でも持っていればそれで構わないだろう。

さて、中国も日本も漢字を使うから、話が通じなかったら紙に漢字を書いて筆談すれば話が通じるかというと、そうは簡単にはいかない。普通の会話の代わりにお互い相手の言語を知らない日本人と中国人が漢字を書いて普通の話ができるかというと、それははっきり言って無理である。

それに、私の場合、行った先はグローバル企業たる自分の会社の中国の研究所なので、通常の会話は、全部英語で不自由ない。ホテルなんかでも英語は通じるからさほど問題はない。

ではこのメモ帳は何に使うのか。単語、それも特に固有名詞を教えるときに最も役立つ。日本語と中国語、簡体字のことはさておき、同じ漢字を使っているといっても、発音はずいぶん違う。結構似ているものもあるが、全然違うものも多い。さらに、中国語には日本語にない音も多いので、自分では正しく発音しているつもりでも、全然理解してもらえないことも多かったし、逆に言われても正しく聞き取れない上に意味もわからない。

タクシーの運ちゃんに行き先を告げるのに、漢字で書いた地名はわかっていても、発音が正しくできなければ通じない。そんなとき、前もってメモ帳に漢字で書いておいて見せればすんなり行く。これがこのメモ帳の最大の用途であった。

仕事の最中はあまり出番はないが、ちょっと休んで雑談をしているときには、やはりお互いの国の話になる。あれはこう言うんだとか、これはこう言うんだとか。あるいは出身地はどこだ、日本の芸能人は中国では誰それが有名だとかいう話になっても、固有名詞を中国語読みの音で聞かされただけではさっぱりわからない。逆も同じ。そういうときも、メモとペンさえあれば、漢字で書いてもらったのを見ればて共通理解が得られる。

そんなわけで、メモ帳とペンは常時持ち歩いていた。結果、そうやって雑談で出てきた単語がいっぱい記録されたメモ帳が手元に残っているわけである。このメモ帳を繰りながら、これからの書き込みネタを考えていたりする。

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万里长城

そろそろ中国ネタを色々書いていこうかと。順不同の予定だが、まずは中国といえば万里の長城かなと。

はじめて中国に行った2003年8月の出張の行き先は北京であった (「中国滞在日数」の記事を参照)。間に何回か土日がはさまるので、仕事は忙しくて土日の片方は仕事をしていたが、少なくとももう1日は休みにして観光にでかけたりした。やっぱりまずは万里の長城。日本からのまとめての観光パッケージツアーではないので、泊まっていたホテルできいて、外国人観光客向けにホテルから送迎してくれる日帰りのツアーに参加した。参加者は日本人は自分ひとり、あとは結構いろんな国から来た人の集まりであった。ガイドは英語をしゃべる中国人。

万里の長城で観光地として訪れることができる場所はいくつもあるが、行ったのは八达岭 (八達嶺) というところで、北京の中心部から北西方向に4~50kmくらい行ったところにある。八达岭高速公路という高速道路が走っていて、実は出張先のオフィスもこの高速の途中で降りたところにあるので、毎日ホテルからオフィスに向かうのにこの高速は通っていた。それをずっと行った先ということだ。

1日のツアーで万里の長城だけでは少ないので、同じ方向にある明十三陵というところにも訪れ、あとはお約束のみやげもの屋にも連れて行かれた。

さて、万里の長城だが、歩いて全部登ってはいけない。死ぬ。て、まあ普通に行ったひとはあまり全部歩いて登ろうという人はいないのかもしれないが。だいたい、訪れた人は長城のその近辺で一番高いところまで行くのではあるが、そのためにはロープウェーか、ワゴン (と言っていたが、ジェットコースターとか、ディズニーランドなんかのライド系の乗り物みたいなやつと言えばいいのか) かのどちらかでかなり上のところまで行って、最後の少しだけを歩いて登るのが普通らしい。直接長城を登るための上り口は、正面入り口からずっと奥の方まで車で行ったところにある (熊園がある)。我々のツアーはそこまで車を進めてくれて、歩いて登るかワゴンで行くかときかれ、歩きだと4~50分くらいと言われたたので、自分はせっかくだから歩いて登ってみようかと歩く方を選んだ。が、結局歩きを選んだのは私とあとスウェーデン人の若いカップルだけだった。

最初はほいほい歩き始めたが、しばらくするとこの選択は失敗だったことに気付いた。坂がきついのなんの。それも上がったり下がったり。普通の山道のつもりでいてはいけない。普通の山道は勾配を考慮して山腹沿いにゆっくりと登っていくようになっているもんだが、長城はそんなことはおかまいなしに山の地形に沿って登ったり下ったり。比較的勾配のゆるいところは平らというか斜面になっていて (といっても結構急なところもある)、急なところは階段になっている。単純に出発点から目的地までの標高差と水平距離を登るならたいしたことないが、急な坂を登ったり降りたりしながら進むので、合計の登っている量は何倍にもなる。普通の建物にあるような階段を高さ何百メートル分歩いて登ることを考えてみるといい。半分くらい行くともう疲れて疲れてなかなか足が進まなくなった。が、ここであきらめて引き返すにも、またかなりの登りがあるわけで、それなら頂上まで行って帰りはあきらめてワゴンに乗って降りるしかないと、頂上を目指した。しかし、本当にここで体力尽きて倒れてしまったら、一体どうすればいいのだろうと思った。あまりに軽い気持ちで参加していたので、水も持っていなかったし。

とはいえ、確かにだいたい言われた通りの時間で頂上の部分に到着することはした。頂上の売店で売っている普通の何倍もする10元の水も迷わず購入。頂上の一番いい場所は有料の写真屋が押さえている。少し下のところで記念写真を撮る。さすがに疲れたのでゆっくり休んで、ワゴンで降りようとしたが、それを使ってやってきたのではないので乗り場がわからず、間違ってもうひとつのロープウェイの方に乗ってしまう。ロープウェイに乗ると、送迎してもらったのとは反対側の場所に出る。結局今度は麓のところをぐるーっ、帰りの集合場所まで歩いて戻ったが、ずいぶん距離があって、時間的には行きにかかったのと同じくらいの時間がかかってしまった。

教訓: 万里の長城は、全部歩いて登ろうと思ってはいけない。

本当に、体力に相当自信のある人以外はお勧めしない。しかし、思うのは、ただそこを歩くだけでもそんなにつらいその場所に、当時は現代のような建設機械も何もないのに、人力とおそらくは馬やなんかだけで、あれだけの石を運んで長城を築いたというのは、一体どれだけの苦労であったのか、とても想像が及ばない。

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