2013年9月 のアーカイブ

Canon PowerShot S120 が気になる

Canon PowerShot S120

今、普段使いにしているコンデジ、RICOH CX1にはそんなに不満はないのだが、先日発売された、キヤノンのコンデジ、PowerShot S120 が気になっている。コンデジの中でも超高級クラスではないが、普及クラスよりは少し高級な部類に入るもの。CX1も、いちおうまあ同じクラスと考えていいかもしれない。

最大の特徴は、この機種で初めて搭載された星空モード。それ自体について詳しくはメーカーのページやその他の紹介記事を見てもらうとして、まあとにかく簡単に星の軌跡の写真を撮れたりするモードだ。コンデジ本体だけで比較明合成を使った星の軌跡が撮れる機能は、先代のGR DIGITAL IVからインターバル合成機能を搭載しているRICOH GRの方が先達だが、こちらはそれこそ超高級の方に入る機種だし、CX1購入のときにもその先代を検討はしたが、単焦点なので普段使い用には使いにくい。

このS120ならば、ちょうど今使っているCX1を置き換えて、プラスこの星空機能や、その他の性能も色々よくなってそうである。望遠側がCX1の200mm相当に比べて120mm相当なのがちょっと寂しいが逆にワイドは広いし (28mm相当:対24mm相当)、レンズは明るいし (F3.3対F1.8)、撮像素子は大きいし (1/2.3型対1/1.7型)、ストロボは指がかぶってしまうか気にしなくていい位置にあるし、Wi-Fiもついてるし。寸法は、見た目S120の方が小さいかと思ったが、ほぼ同じくらいだ。

もうひとつ、興味を引くのが、テレスコ工作工房というところが、このシリーズの先々々代の、PowerShot S95 用からつくりはじめた、セレストロンのズームアイピースと組み合わせたお気軽撮影セット。 セレストロンのズームアイピース自体は、私が持ってるものと同じで、見口側にネジが切ってあることを利用して、コリメート撮影のために簡単にカメラを接続できるようにしたもの。今のところまだここのブログにもS120の対応は話題になっていないが、そのうちS120対応が出てくるだろうと思っている。見た目ほとんど変わらないのでS95用でも使えそうな気がしないでもないが、S110用は別に販売されていたようだし、微妙にサイズが違うのかもしれない。S120の場合がどうだかよくわからないが。S95の後の機種は、ISO感度の設定とシャッタースピードの関係が少し残念なことになって、S95の方がよかったということらしいが、S120では、店頭でさわってみたところ、やはり1秒を超えるシャッタースピードには超高感度の設定はできないものの、ISO3200にはなるので、そこそこは行けそうである。しかも、長い方はS110までの15秒ではなくなんと250秒まであるので十分だ。これがS120対応できて、アダプタだけ売ってくれるならすごくよさそうだ。

S120の話を聞くまで、特にCX1を買い換える気もなく、このクラスのコンデジのことをあまり詳しく見たことはなかった。それで知らなかったのだが、GRクラスまで行かなくとも、このクラスで、たいていコンデジながらマニュアルモード、絞り優先モード、シャッタースピード優先モード、がついているのには驚いた。月を撮るにも、CX1では測光モードの変更や露出補正をかけたりしてなんとか露出を合わせるようにする努力をしたりしていたが、マニュアルがあるなら一眼レフなどと同じように天体向けの露出設定が好きにできる。各社ともこのぐらいのクラスだとみんなそんなようだ。お手軽天体写真なら、本当に一眼レフなしでこれだけでも構わないかもしれないくらいだ。これだけの情報が、1年前に望遠鏡を買った直後にあったら、どうしていただろうか。

ただ、ひとつ思いとどまる理由とすれば、星空モードはキヤノンにとっては初物なだけに、もう1世代次の機種になればもっとブラッシュアップされたものになるんじゃないかという気もするということがある。

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赤色ライト

マグライト赤色化

マグライトLEDに赤色フィルターを装着してみた。

天体観測はまあだいたい暗いところでするのだが、機材の操作をしたり、何か書いたものを見たりするためには、ライトで照らさないといけない場合もある。しかし、人間の目は暗闇にずっといると暗順応といって暗いところに目が慣れて弱い星の光もよく見えるようになっているところに、物を見るためにライトを照らすとそれがリセットされてしまう。人間の目の特性として、暗いところから明るいところへの反応は早いが、明るいところから暗いところへの反応は時間がかかる。一度ライトの明るさで目がくらんでしまったら、また元のように暗い星が見えるようになるまでかなり時間がかかる。一方、この反応の度合いは光の色によっても違いがあり、赤色の光では影響が少ないので、天体観測中に物を照らすライトとしては赤色の光のものが使われる。

我が家での観測の場合は、実際上そんな暗闇ではなく、近所の明かりでたくさん照らされているので、そもそもそんなに必要ではなく、また先日の六本木ヒルズの観望会のような場合もやはり現場はそれほど暗闇ではないので、必要なかった。とはいっても、我が家でも居場所によっては少し照らさないと困る場合もあるし、いつかもっと暗い場所に行って星を見ることもあるだろうから、そんなときのために用意しておくとよさそうである。

天体観測専用に、最初から赤色であったり、赤色と白色がスイッチで切り替えられたりするライトも売られていたりするが、普通のライトに赤色のセロファンのようなものをかぶせて赤色にして使っても構わない。手持ちの手軽なライトとしては、マグライトLED (単3電池タイプ) があるが、マグライトにコカ・コーラのPETボトルの蓋がぴったりだというのをどこかで目にした。まあ、別にコカ・コーラでなくてもPETボトルの蓋のサイズはみなだいたい同じだが、コカ・コーラは赤色でちょうどいい。それで試してみたのがこれである。点灯中の写真では明るくて飛んでしまってわからなかったが、消灯するとこんな具合だ。実際は肉眼では点灯中でもコカ・コーラの柄はよく見えるが、照らされた光で模様が映るほどではない (笑)。

マグライト赤色化コーラのキャップ

ぴったりとはいっても、実は多少緩いので、嵌めただけではすぐに取れてしまいそうだった。そこで蓋の内側のネジの部分にテープを貼り付けて少し厚みを加えてみた。例のパーマセルテープを使ったが、紙の厚みに多少クッション性があるせいもあってか、なかなかいい感じになった。工作はこれだけなので、制作費はほぼタダだ。着脱も簡単。なくしても、近くにコンビニかコーラの自販機があればすぐに作成できる。

マグライトLEDの光はそのままだとあまりに明る過ぎるが、コーラのキャップはかなり厚みがあって光が弱まるので、光の強さも割りといい具合になる。元の光の鋭いビームではなく、ぼんやりと周囲に拡散するようになるのもいい。

もうひとつ、作業をする際に両手が空いて便利なヘッドランプ型で3年前に富士登山をする際に買ったものがある。これも活用できたらいいかと、赤色化を試みた。これは、マグライトの場合のようにぴったりかぶせる形状に作ったりするのは難しそうなので、前面に赤色のものを適当な大きさに切って貼り付けるしかない。セロファン紙のようなものだと薄くてすぐにくしゃくしゃになってしまうので、それよりも厚みのある薄いプラスチック板のようなものの方がよくて、受験勉強などによく使われる、テキストを赤色のマーカーで塗って上から覆うとそこだけ見えなくなるという赤色のシートが100円ショップで売っているので、それを使うといいのだという話を見た。そこでその通りに100円ショップで買ってきた。単に大きさを合わせてハサミで切ったものの両脇を、やはりパーマセルテープで貼り付けただけだ。パーマセルテープは後できれいに剥がせるので、脱着はテープを剥がしたり貼り直したりして行うことにする。制作費105円余り。

ヘッドランプ赤色化

実際に試してみると、ずっと頭に装着したままで点灯したままあちこち向くとそちらを照らしてしまう。星を仰げば空を照らしてしまうし、そっぽを向けば向いた方を照らしてしまう。必要なときだけこまめにスイッチをON/OFFした方がよさそうだ。いくら影響の少ない光とはいえ、たくさんの人が集まって天体観測をしているような場所ならば、他人の迷惑にならないように気をつけないといけない。また、たとえ消灯していたとしても、望遠鏡やカメラを覗き込むようなときに不意に機材にぶつけてしまったりして、あまり具合がよくなさそうだということもわかった。ヘッドランプタイプを天体観測で実際に使っている人も多いと思うが、必要なときだけ装着しているのかもしれない。ところで、これを頭に装着せずに、首からぶら下げるようにして使うと、割りと具合が良さそうだ。ヘッド部分の角度が調節できるようにできているので、首からぶら下げたときに少し前方を照らすようにすると、ちょうど胸元に持ってきたものを照らすようになっていいし、どこかを部分的に照らしたいときは、手でライト部分をつまんで、そこを照らせばいい。ベルトは頭に巻く長さなので、そんなに長くなくて、首からぶら下げてもあまりブラブラしないのもいい。

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書店の包装紙カバーのかけ方

カバーのかけ方 (1)カバーのかけ方 (2)

書店で本を買うと店名の入った包装紙でカバーをかけてくれるのが常だが、最近たまに、どうも私にとっては気に入らない、少し違ったかけ方に出くわすなぁと感じていた。たいていの本は製本された中身には非常に素っ気ないデザインの表紙がついているだけで (写真でグレー色をしている部分)、それに綺麗な印刷のカバーが両脇を折り込むようにしてかぶせてある。普通は書店のカバーは最初の写真のように、まず包装紙の上下を折って、次に左右を折ってできた袋状のところに、本の表紙についてきたカバーと一緒に差し込むようにする。ところが、ここで言う違ったかけ方というのは、2枚目の写真のように、一旦本についてきたカバーをはずし、それに包装紙を上下から折り込み、元のカバーの折り目に合わせて折り目を付けて、元の裸の本にかぶせるというもの。

しかし、このかけ方では、本についてきたカバーのへりは保護されるかもしれないが、肝心の中身の本が保護されない。普通のかけ方ならば袋状の部分に差さって上下方向にも固定されるが、こちらではカバーごとズレてしまったら本の中身がむき出しになる。書店でカバーをかけてくれる際にも普通のかけ方よりも時間がかかる。なんでわざわざこんなことをしてくれるのかと思う。更に、自分の好みの普通のかけ方に戻すためには、またカバーを一旦はずして、包装紙をはずし、本を元通りにしてかけなおすという面倒なことをしないといけない。

今回気付いたのは、たまたま普段買わない書店で買ったら、このかけ方をされたのだが、それはチェーン店の1店で、私が普段比較的よく利用する書店のひとつが最近場所はそのままに中身がそのチェーン店に入れ替わったこと。つまり、このカバーのかけ方は店員が気まぐれにやっているわけではなくて、この書店では一律にこのかけ方をするように指導されているらしい。ネットで検索してみると、やはりそういう書き込みがいくつも見つかる。しかし、中にはこのかけ方がいいという人もいるので、個人の好みの問題なのかもしれない。

まあ、このかけ方をするのがこの書店だということがわかったので、今度からこの書店で本を買うときにはカバーをかけてもらわないようにすることにしようか。

これとは別の話だが、普通の包装紙カバーのかけ方といっても、端を袋状のところに差し込まないで、単に折り込むだけで渡される場合も多い。普通なら後で自分で差し込むだけで、まあそのくらいの手間は構わない。ところが、以前に書いたようにハヤカワ文庫だけ微妙に高さが高いので、たまに事前に普通の文庫本の幅に合わせて折ってある包装紙カバーを、折り込んだだけで渡されることがある。袋状のところに差し込もうとすればサイズが合ってないことに気付くのだが、そうでないとほんの僅かの差なので気が付かないのかもしれない。店員が、文庫本がハヤカワだったら合わないのだとしっかり判断すればいいのだが、そんなことに気の回らない店員もいるのだろう。

こういうことがたびたび起こるのも面倒なので、以前はいいものがすぐに見つからずにあきらめていたが、もう一度ハヤカワ文庫サイズに合わせたブックカバーを探してみて、よさそうなものがあったので購入した。

本が薄すぎると、折り返して差し込む部分が置くまで差さり切らなくて少し余ってしまうのが少し難点だが、まあおおむね満足している。

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月のこと諸々

Moon
十六夜の月 (月齢15.2) 2013/09/21 00:30 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) 直接焦点, ISO200, 1/250sec, トリミング

このblogの記事は深夜0時を過ぎて日付が変わってからポストすることが多いので、話題にしていることと書き込みの日付がズレることが多い。今夜の月も、0時を過ぎて日付が変わってしまってからも十六夜 (いざよい) と呼んでいいのかよくわからない。まあひと続きの夜なのだからそれで構わないのだと思うが。

コリメート撮影

さて、昨夜 (正確には一昨日の夜) 双眼鏡にiPhoneでうまくコリメート撮影できないのを目にしたので、自宅でもやってみた。モナーク7 8×42に三脚アダプタを取り付けて三脚に載せ、iPhoneで撮影してみたが、昨夜見たのと同じ状況だった。月の撮影では、周囲が真っ黒で月だけ明るいという、場所による落差の激しい画面で、露出を適切に合わせる必要がある。特に、双眼鏡では倍率が低いので、月は視野の中に比較的小さくしか見えないが、iPhoneのカメラはどちらかというと広角気味でレンズの画角は固定である。画面に大きくうつるようにデジタルズームはしてみるが、測光評価はデジタルズームしても撮像素子全体で行っているようで、月の明るい部分をタップしてそこに露出を合わせようとしても、ある程度以上は露出を落としてくれず、どうやってもこんな写真しか撮れなかった。iPhoneの場合は、露出をコントロールする方法がそれしかないというのもうまくいかない理由だ。

Moon
Nikon MONARCH 7 8×42 + iPhone 5

これを、コンデジ (CX1) でやると、まず測光モードをスポット測光にして月の明るい部分だけを測光対象にすることで、まずかなり改善する。更に、露出補正もこのカメラで設定できる-2.0EVまでかけてみた。ちょっとやりすぎだったかもしれない。それで撮れたのがこれ。いちおうそれらしく撮れていて、iPhoneの場合に比べればまともに撮れたと言ってもいいと思うが、よく見ると色収差がずいぶん出てしまっているようだ。双眼鏡を目で見てこんなに色付いているわけいではないので、レンズにレンズを重ねるコリメート法での撮影で相性が悪かったとでもいうことだろうか。

Moon
Nikon MONARCH 7 8×42 + CX1

これだけではちょっとダメな例ばかりになってしまうので、望遠鏡 (NexStar 5SE) にiPhoneで撮ったものが次の写真。さすがに全然違う。恐らく倍率の違いによって、月が視界いっぱいに見えているかそうでないかの違いという要因がかなり大きいものと思う。

Moon
Celestron NexStar 5SE, 25mm eyepiece + iPhone 5

これの代わりに、CX1ではどうかというと、これはおよそ1年前に望遠鏡を買ってまだそれほど経たない頃に4通りの撮影方法を比較した記事のうちのひとつにある。

月のみかけの大きさ

昨夜のレクチャーの中で、月のみかけの大きさは、腕を伸ばした先に持った五円玉の穴と同じくらい、という話が出たので、試しに撮ってみた。カメラの位置と腕を伸ばした自分の目の位置がだいたい同じくらいになるようにして撮影した。なんとなく月の方が大きいように見える。完全に光が溢れてしまっているわけではなくいちおう輪郭にピントは出ていると思うのだが、やはり黒を背景に光っているものは周囲ににじむ光の分大きく見え、暗い穴は逆に小さく見えるということが原因だろうか。まあ、オーダーとしてはおおむね当たっているということでよしとしよう。

月と五円玉
月と五円玉

「中秋の名月は必ずしも満月ではない」

これも、昨夜のレクチャーの中に出てきたネタでもあるが、ネットを見ていると、今年の中秋の名月では、中秋の名月が必ずしも満月ではない、という蘊蓄がやけに目についた気がする。今年はその一致しない場合というわけでもないのに一体どういうわけだろう。ひとつのネタが急拡散するのは、SNS時代の所以か。「次に中秋の名月と満月の日が一致するのは8年後。」 これがマスコミ好みの常套句か。しかし、今回の中秋の名月ではむしろ、満月の日と一致しているどころか、みなさんがお月見をしているちょうどいい時間の、20:13にちょうど満月の瞬間を迎えるということの方が取り上げられてしかるべきだったのではないかと思う。

そもそも、満月の日と十五夜が一致しないのは、日付の数え始めと実際の新月、満月の瞬間の端数処理の問題なだけで、そんなに騒ぎ立てるほどのことでもないと思う。そして、この「満月の日」というのがまた曲者だ。満月の日というのは、満月の瞬間がある日、のことで、午前0:01に満月の瞬間を迎えたとしても、その日の夜に月を見ながら、今日は満月の日だ、と言うことになる。あるいは、その前日23:59、あと2分後に満月の瞬間を迎える月を眺めていても、その日は満月の日ではないのである。日常会話で、「今日は月が丸いねぇ、満月かなぁ」といったようなときに、この「満月の日」の概念を持ち出すと現実とそぐわず支障をきたす。

天体を見られる「夜」は日付の境目をまたいでひと続きになっているのがこういうことになる原因であろう。この記事の冒頭に書いた件も同じようなことである。現実に即した「今見ている月を満月と呼んでいいかどうか」の判断方法としては、

  • 満月の瞬間が現在から前後12時間ずつの間にあるかどうか
  • 正午を境とした24時間の期間内に満月の瞬間が含まれるかどうか

といったやり方が考えられるかと思うが、私としては後者を採用したい。「ひと続きの夜」の中に満月の瞬間が含まれる、というのが重要だろうと思うからである。しかし、これは月が日没の頃に昇って、日の出の頃に沈む満月だからの話であって、これが「上弦の月」だとかそういったことに一般化しようとすると話はややこしくなるだろう。だからこそ満月の日の定義もそうなっているのだろうし。

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六本木ヒルズで月見

昨日は中秋の名月で、普段から定期的に屋上で星空観望会を開いている六本木ヒルズで、この日に合わせた観月会と、更に別途「星のソムリエによる星空解説と天体写真ワークショップ」というのが行われるということで、参加してきた。

天体写真ワークショップは、普段のも行われている泉水氏の解説に加えて、星ナビに連載を持っている写真家の飯島裕氏を招いてのものだった。一体どういう内容なんだろうか。のっぺりしてしまうだけでただ撮るだけだと絵としてはあまり面白みのなくなってしまう満月をどう料理するかといったことをレクチャーしてくれるんだろうか、などど想像をめぐらせたりしたが、何にせよ普段は三脚禁止の屋上に三脚も持ち込んでいいというので、ともかく参加を申し込んでみた。

朝は三脚とデジイチと双眼鏡 (荷物になるので小さい方) を持って出勤し、帰りの足で六本木に向かった。少し早めに会場に着いてまだ人が少ない間は、他にも三脚を持ってきているような人が数名いるのが目立ったが、会場がいっぱいになってみると、場所柄かかなりの部分が若い女性たちだった。星検の会場にいた宙ガール率どころではない。結局、機材といえるものを持ってきている人はほんの少しだった。

レクチャーは比較的基本的なレベルの話だったが、非常にしっかりした内容だったし、珍しい写真なども色々見せてもらえて、とても楽しめた。

レクチャー終了後、既にレクチャーをやっている間から一般向けの観望会の行われている屋上に上がって、撮影の実践である。多くの参加者はコンデジやスマホのカメラで、望遠鏡や双眼鏡に当てて手持ちのコリメート撮影をするのがこのワークショップの主体であった。今になって案内をよく読んでみると確かにそのように書いてある。観望会の望遠鏡にはたくさん人が列をつくるので、どうするのかと思ったが、こちらのワークショップ用に別に場所を分けて三脚に載せた双眼鏡や、比較的小さ目の望遠鏡が結構たくさん用意してあった。三脚持参の私はその付近の空いている場所で三脚を開いて自分のカメラで勝手に撮影をしていた。自分の機材で望遠レンズで月だけの写真を撮るのなら家で撮っていたって違いはないので、私はなるべき地上風景と月を入れたような写真を撮ったりしていたが、既に月の光度が高いので、最広角でも縦位置にしてぎりぎりな感じだ。あとは、その屋上にいる人達の様子を撮ったり、夜景を天体は関係なく撮ったりしていた。

コリメート撮影組の方は、そちらはそちらで列を作ってみなさん順番に撮影させてもらっていた。きれいに撮れた人はみなさん喜んでいたようでなにより。スタッフが苦労していたのはスマホのカメラ。光軸を合わせるのも難しいし、露出もうまくコントロールできない。

双眼鏡も持って行っていたので、双眼鏡でも眺めてみたが、満月を見るとまぶしくて、見終わったあと目が眩んでしまってしばらく周囲がよく見えなくなる。写真を撮らせてもらった後うろうろしていた人に貸して見せてあげたらずいぶん喜んでいただいた。

さて、帰宅して驚いたのが、今回そうやってせっかくたくさん撮ってきた写真が、最初の数枚を除いて全部最小解像度のJPEGだけで撮影されてしまっていたこと。どこでそんな設定が変わってしまったのかがわからない。おかしくなる前は、いつも天体を撮るときは最高解像度のJPEGと、RAWの同時記録にしていて、今回は夜景で後でRAWから修正することもあるかとそのままで撮っていたつもりだった。ちょっと誤操作したとしても、操作しようとも思っていない解像度設定のメニューに入った上で、別々のダイヤルで操作するJPEG解像度と、RAW画像の設定を両方とも最悪の状態に間違ってセットしていまうということが、一体どうしたら起こるのかわからない。何か、一発でその設定になる操作があって、何か間違ってその操作をしてしまったのか。今までこんな間違いをしことがないので不思議だ。

思えば今日は不運続きで、未明には、せっかく台風通過後に晴天が続いているのでその間にと、そろそろ増光してきたと伝えられるアイソン彗星が自分でも撮影できるかもと、寝る時間も惜しまずチャレンジしてみたものの、光害がひどいせいかまだ影も形も写らず。出勤にはいつもの鞄ではなくカメラバッグででかけたために、いつも鞄に入れてある社員証を忘れて出社してしまったり。

せっかく機材をかついで出かけていった撮影した結果がこんなことになるくらいなら、コンデジだけ持って行って若い女性たちと一緒に列に並んでいればよかった (笑)。

まあそれはともかく、こういったイベントに参加するのは楽しい。12月には、アイソン彗星の観望会が日の出前に見られる彗星を見るために午前4時から開催されるそうである。抽選制になるらしいが、ぜひ参加してみたい。

月と東京タワー月と夜景月と観望会の人々月と森タワー

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金星と土星の接近

Saturn & Venus
西の空で接近中の土星と金星 2013/09/18 18:38 RICOH CX1, 8.8mm, F4.2, ISO200, 2sec, Photoshop 7.0

金星と土星が最接近だったので、まあそんなに珍しいというほど接近しているわけではないが、ちょうど先日の台風後の晴天が続いてきれいな空だったこともあり、会社帰りに近くの公園に寄って撮影してきた。さすがに普段はデジイチは持ち歩いていないので、いつもカバンに入れてあるCX1で撮影。三脚ももちろんないが、さすがに手持ちでは無理なので、こんなときのために、パチパチまとめ板に装着して一緒に持ち歩いている超小型三脚を使って、ベンチの上などにカメラを置いて撮影した。

次の写真は撮影場所を少し移動してから、もっとアップで。ここに写っている煙突は、春にパンスターズ彗星を撮影したときに写っていたものと同じ。

Saturn & Venus
沈んでいく土星と金星 2013/09/18 19:01 RICOH CX1, 23.7mm, F5.1, ISO200, 4sec, Photoshop 7.0

金星は、地表の建物ぎりぎりまで沈んでも、しっかり明るく見えていた。

Saturn & Venus
金星が地上の建物ぎりぎり 2013/09/18 19:16 RICOH CX1, 35.4mm, F5.2, ISO200, 4sec, Photoshop 7.0

ついでにもう1枚。ライトアップされたクレーンと、その先端からぶらさがっているような位置に見えた、月齢12.9の月。
Crane & Moon
クレーンと月 2013/09/18 19:11 RICOH CX1, 5mm, F3.3, ISO200, 1/23sec

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プレセペ星団と火星

1周間ほど前に、火星がプレセペ星団 (M44) を突っ切って行った。いびつな四角形のかに座の中央にあるプレセペ星団のちょうどその中に火星がいるときに撮影したかったが、連日天候が悪くてかなわず、ここまで離れてしまってからやっと撮影できた。

これから巨大彗星になろうと期待されているアイソン彗星も現在この付近にあって、この写真ではちょうど火星のまっすぐ左側、画面の端ぎりぎり外側くらいの位置にある。画面内にいたとしても、この写真のレベルでは判別できるだけには写っていないはずではあるが。

M44 & Mars
M44 & Mars 2013/09/17 03:28 Canon EOS 60D, EF-S55-250mm F4-5.6 IS II (162mm F5.0), ISO800, 15sec×2, StellaImage7

ついでに、その夜もっと早い時間に撮影した月齢11.1の月。

Moon
月齢11.1 2013/09/17 00:13 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) 直接焦点, ISO400, 1/320sec, トリミング

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