2015年3月 のアーカイブ

星検1級受験

星検1級

昨日は星空宇宙天文検定の1級を受験してきた。

一昨年の8月の第5回星検で2級に合格して以来、初めての1級受験である。星検は5級から1級までのうち、1級だけは2級に合格していることが受験資格となっている。そして、1級の試験は毎回行われるのではなく、そもそも私が2級を受験して合格した第5回に初めて実施されたのだが、次の第6回には1級の試験は行われないと聞いたたときは、星検は年に2回行われるので、じゃあ年に1回で次の第7回には受けられるのだろうと思ったらさにあらず。今回やっと2度目の1級の試験が行われたので、ようやく受験することができた次第。

長らく待った最上級の受験ということで満を持しての受験といきたいところで、割りと早目から勉強の準備はしていたものの、なんだかいろいろばたばたして、結局寸前の詰め込みで臨む感じになった。とはいっても、早目に神話の本も読んだし、星座パズルのアプリで星座の並びは相当頭に入っていたはずで、寸前の詰め込みは主にわかりきっている以外のメシエ天体関係など。その他、受験日の惑星の位置、太陽系天体の大きさ順、二十四節気の名前といった、2級のときからもチェックしていたポイントのひと通りの復習も欠かさなかった。

受験会場に入ってみると、受験番号は79番まで。結構な受験者数である。いつもなら受験者の性別年齢層をざっと見渡してみるのだが、今回はあまり余裕なかったのかよくチェックしなかった。ただし、小学生らしい子供が2名ほど目についた。

さて、受験結果だが、試験終了後知人たちとお茶しながら答え合わせ。あやふやでどっちかなぁと思ったようなところがかなりハズしていることがわかり、帰宅後きっちり点数を勘定してみると、配点は正式にはわからないものの素直に割り振って計算すると、結果は69点と、合格点の70点に1点だけ足りない結果となった。これは返す返すも残念。たくさんあったあやふやなやもののどれかひとつでも正解できていれば合格点に達したかと思えば、悔やむに悔やまれない。過去に他の級では例があるので、合格点の調整ということも考えられなくもないが、あまり期待しない方がいいだろう。改めて次回再挑戦したい。次もまた1年半後だろうか、それとも受験資格者が増えてきたので、間隔が短くなるだろうか。

少し問題を見てみよう。前半の問1から問10あたりでかなりボロボロである。問2。メシエ天体の位置もよくチェックしていたつもりだったが、M65、M66がしし座のおなかの下なのはわかっていたが前後①か②かわからず。

問6はおうし座の略号Tauを問う問題。実は星座略号はかなり細かいものまでチェックしていたが、かなり有名なものだったのでそんなに苦労することなかった。

問10で、明月記を答えさせる問題。めいげつきとはすぐに出てきたのだが、どうしたわけか先ず名月記と書いてしまい、字面でこれは間違っているとは気付いたのだが、一度頭にそう浮かんでしまったら、いくら考えても正しい漢字が出てこなかった。

問12はM51とM101の位置を問うもの。おおぐま座、りょうけん座付近にはたくさんメシエ天体があるので、ここはしっかり細かく位置をチェックしていたおかげで正解できた。

問13は惑星の位置を、今何座にあるかと問うのではなく、衝を迎える日付を選ぶというヒネリをきかせた問題。とはいえ、これは何座にあるかと黄道12星座の配置を記憶していさえいれば、そこから導き出せるので別に困らない。

全般に文化的内容の問題ではギリシア神話だけでなく、星の名前だとか名前の由来といった問題が多かった。

そのあたりを過ぎた後の方の問題は問18でM9とM10が球状星団を散開星団と間違えたのを除いてそれ以降の問題は全て正解できたはずである。

前回の1級の試験では、事前に参考問題として示されたものと各問題のジャンルが本当にきっちり対応して同じようにできていたが、さすがに今回もまるで同じでは出てこなかった。望遠鏡の視野からアイピースの焦点距離などを選ぶもの、パーセクと絶対等級や二十四節気といった問題はそのまま出たが、先述のように惑星の位置はヒネった形で出題されたし、彗星の仮符号の問題は今回は出題されなかった。星座の並びもずいぶん覚えたのに、そういう問題も出なかった。

全体に見ると、やはりもともと自分の弱いところができていなかった感じで、ヤマ勘の運が悪かったとはいえ、まだまだ精進が足りなかったようだ。

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nexus 7でUSBカメラ

nexus 7で望遠鏡の無線制御はできるようになったので、今度はあとわずか数百円の出費で、また別の使い方をしてみようと、買ってきたのがこれ。

USB Host Cable

USBホストケーブル、あるいはOTGケーブルと呼ばれるもの。OTGはOn-The-Goの略で、USBインターフェースは親側と子側が決まっているのだが、その両方になれるデバイスの規格。nexus 7のUSB端子は、パソコンと接続するときはタブレットがUSBメモリなんかと同様の「子」側になるのだが、タブレットの方が「親」になって、外部キーボードやUSBメモリを接続したりすることもできる。ただし、USBのコネクタは親か子かによって物理的な形状も違うので、本来「子」になるデバイスをタブレットに接続するには、コネクタを変換する必要があって、そのためのケーブルがこれである。

それで、このケーブルを使って何をnexus 7に接続するのかというと、しばらく前にコルキットで使うようにしたUSBカメラ。望遠鏡のコントロールと同じく、もともとパソコンが必要だったところを、タブレットに置き換えてお手軽に運用できるようにしようというわけである。

ちゃんとAndroid上でUSBカメラを使うためのアプリもあって、カメラを正しいケーブルを使って接続するだけで、タブレットの画面上でカメラからの画像が見られる、はずだった。実際に使ってみている例をネットで検索してみて、明るさやコントラストの調整もできてよさそうかなと思った、UsbWebカメラというの無料版をインストールして、カメラを接続したが、ウンともスンとも言わない。

これは、残念なケーブルを買ってきてしまったかな、と思ったりしたが、まずはこのアプリがうまく動かないだけかもしれないからと、別の無料版アプリ、「USBカメラトライアル版」をインストールして試してみる。すると、やはり動かないが、Androidのバージョンがいけないようなメッセージが出た。nexus 7のAndroidのバージョンは、購入時は4.3だったが、すぐにステータスバーの左側に、4.4.2のアップデートが来ているという表示が出るようになっていたのを、無用のバージョンアップは必要なしと、無視し続けていたのだが、これを機にアップデートを適用してみる。

これでもう一度UsbWebカメラを起動してみると、今度はすんなり画像が出た。

今夜は晴れていてちょうど月が出ていたので、早速コルキットとUSBカメラとともに外に出て、試しに撮影してみた。UsbWebカメラには静止画/動画を記録する機能もあるが、下はUsbWebカメラの動作中の画面をスクリーンキャプチャしたもの。縦位置で動作させている状態で撮ったが、本体を横位置にすればもっと画面いっぱいに映像が写る。

Screenshot_2015-03-13-01-01-02

これまでパソコンを使ってUSBカメラの映像を見ていたのに比べて、望遠鏡制御の場合と同じく、非常に手軽になった。パソコンだとどうしても地面近くに、せいぜい何かの台に乗せて置くしかないが、タブレットだと望遠鏡を操作している手元近くで見られて見やすい。ただし、手で持っていないといけないので、両手で望遠鏡を操作しないといけない場合に少し不便ではある。また、こちらはケーブルでつながっているので、相手が華奢なコルキットなこともあって、手持ちでケーブルから伝わる力で望遠鏡が振られてしまいがちである。ケーブルを途中で一旦三脚のしっかりしたところに固定するなどした方がいいかもしれない。

ところで、nexus 7のAndroidのバージョンは、4.4.2へのアップデートが完了してみると、またすぐにシステムアップデートがあるとメッセージが出ていた。今、適用したばかりなのにどういうこと? とよく見てみると、今度は4.4.3へのアップデート。調べてみると、まだ4.4.4もあるが、順番に適用しないと出てこないとのこと。4.4.3を適用 すると、その通り、また次に4.4.4のアップデートの通知が来た。4.4.4はサイズが非常に小さく、一瞬でアップデート終了。ということで、現在は4.4.4になっている。その後、更に5.0.2 へのアップデートが来ているが、こちらは大幅なバージョンアップなので、適用しないでおくことにする。

また、バージョン4.3から4.4.xへのアップデートで、BluetoothがSPPで接続していてもステータスバーのBluetoothアイコンが点灯しない状況が変わっていないかと思ったが、残念ながら違いなかった。

USBカメラのアプリの方は、UsbWebカメラで問題なさそうだが、上の画面キャプチャのように、広告が出るのが邪魔なので、最終的には、有料版のUsbWebカメラProを購入した。

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NexStar無線化計画 (その6) ― 消費電力

無線化は完成したが、余計なものを組み込んだことによって、消費電力がどのくらい増えたのかが、バッテリの持ちにも影響するので、ちょっと気になるところだ。

まずは、基板を組み込む前にマイコン基板+Bluetoothモジュールでどれだけ電流が流れるかを測定しておいた。まあ実際は十分余裕があるのだが、いちおう12V→5Vの降圧のレギュレータの電流容量や、放熱の心配がないようにと、念のために測定した。改造前の外部接続での使用状態で、モバイルバッテリーからマイコン基板に供給している5V電源の電流を、途中をちょん切ったUSBケーブルにテスターをはさんで測定。アプリ上で望遠鏡と接続した状態で、平均でおよそ30 mAくらいだった。

マイコン基板は、仕様では30 mAと書かれていて、Bluetoothモジュールは定格に消費電力の記載がないがまあ大して食わなくて、マイコン基板の仕様の値の余裕分とあわせて実際には合計で30 mAくらいだったというところだろう。

まあだいたい予想通りのところで、このぐらいの消費電流ならたいしたことはないのだが、望遠鏡自体も、単三電池8本だけで動くものなので、そんなに電気をバカ食いするわけでもない。30 mAが、もともとの消費電力に対してどのくらいの割合の追加になるのか、つまり、もともとの電池の持ち時間がどのくらいの割合短くなるのかを知るために、全体の消費電流を測定してみる。本体の電池ボックスの蓋を開けて、電池をひとつゆるめて、それぞれ両側の電極にテスターのリードを当ててで電流を見る。これは追加基板組込み後に思いついたので、追加基板込みの消費電流。基板の電源は5 Vだが、リニアレギュレータで5 Vに落としているだけなので、12 V電源系での電流もおおよそ同じ値と考えられる。つまり、元の値は約30 mA分差し引いた値ということになる。

さて、実測値は、起動後待機状態で184 mA。nexus 7からBluetoothで接続してアプリからconnectした状態で192 mA。望遠鏡側でアラインを済ませて、自動追尾でゆっくりモーターが回っている状態では、間欠的にモーターが動くせいか値が非常にふらついて、200~250 mAくらい。最高速 (SPEED 9) で回すと待機状態から1軸あたり+100 mAくらい。高速で望遠鏡を振るときはそれなりに電気を食うが、平常に追尾している状態だと、おおざっぱに言って、平均して230 mAで、そのうちもともとが200 mA、追加基板分で30 mAというところか。まあだいたい消費電流15%増し。つまり動作時間は十数%減。ぶんぶん回さないとして、単純にeneloopの容量、1,900 mAhを通常追尾状態の電流値で割り算してみると、9.5時間だったのが8.2時間となる。まあ許せる範囲か。

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NexStar無線化計画 (その5) ― 接続の問題

Bluetooth化基板のコントローラへの組み込みも完了して、これで面倒なケーブルなしでパソコンでもタブレットでも無線接続して使用できるようになった。

ところが、お天気もよくないしとりあえず室内で試しに接続してみていたところ、どうもnexus 7からうまくつながらないことがある。パソコンの方からはいつもあっという間に接続できて何の問題もないのだが。どうにもつながらなくなって、一旦ペアリングを解除してもう一度ペアリングしなおそうと思ったら、前にもう検索可能にしておかなくても大丈夫だろうと。マイコン基板の上のジャンパを検索可能でないようにセットしたまま組み込んでしまっていたので、ペアリングもできなくなってしまって、また蓋を開けてジャンパを挿し直す羽目になったりもしたので、今後もまた他の端末とペアリングすることもあるかもしれないので検索可能なままにしておくことにした。

さて、ペアリングしなおしても、やはりうまくいかないのはうまくいかない。そんなんだと、現場で使うつもりでうまくつながらないと困るので、結局タブレットは買ったけどうまくつながるPCだけの使用に限定しようかとまで思ったりもしたが、色々試しているうちに判明したのは、近くに置いてあるiPhoneのBluetoothがオンになっているとnexus 7からうまくつながらないということ。パソコンはSleepにしていればBluetoothも切れるが、iPhoneはスリープ状態でもBluetoothは生きているので、電波の届く範囲にiPhoneが置いてあるだけで、どうもiPhoneが望遠鏡とnexusの接続の邪魔をしているようである。といっても、前に試したようにiPhoneとは接続はできないので、先に接続を取られてしまっているというわけではないと思う。ともあれ、iPhoneのBluetoothをオフにしておけば、nexusからもすんなりつながることがわかった。iOS7以降ではコントロールセンターから手早くBluetoothのオン/オフができるようになっているので、そんなに手間ではない。これで、nexusからも百発百中接続できるようになった。しかし、パソコンだとiPhoneに勝つんだろうか。なんでだろう。

ところで問題判別に手間取った理由のひとつは、不思議なのだがnexusが望遠鏡に内蔵したBluetoothモジュールと接続しても、ステータスバーのBluetoothのアイコンがグレーから水色に変わらないこと。これはどうしてだろうか。テザリングするためにiPhoneとBluetooth接続した場合には、ちゃんとアイコンが水色になるのだが。プロファイルが違う (SPP) せいだろうか? マイコン基板側はLEDで状況が表示されるが、組み込んでしまったから見えないので、両者がBluetoothとしてつながっているのかどうかがさっぱりわからない。SkySafariから望遠鏡の接続ボタンを押してアプリ上での接続が確立するかどうかでしか判断できない。

nexusもiPhoneやなんかと同様に、少しさわっていないとスリープ状態に入る。そのときにパソコンがスリープに入ったときのようにいちいちBluetooth接続が切れてしまったりしたら面倒だなと思って少し心配したが、これは先に書いたiPhoneと同じく、スリープ中もBluetoothは生きていて問題なかった。SkySafariの画面のまましばらく放置して画面が消えようが、ケースの風呂フタを閉じてみようが、また動作状態に戻れば接続はしたままになっていて大丈夫だ。

さて、後は実際の星空で試してみるのが楽しみだ。

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NexStar無線化計画 (その4) ― 組み込み完了

計画発動からずいぶん経ってしまったが、やっと基板の組み込みまでが完了した。ちなみに、前の、「nexus 7 で SkySafari 4 Plus」の記事が (その3) 相当なので、この記事は (その4) ということで。

外部接続状態でのAndroid端末との動作の確認もできたので、いよいよ基板をコントローラに組み込む。参考にした先人のblog記事のまるっきりそのままで恐縮だが、他にやりようがないくらい元がよくできている。

部品面

コントローラの裏蓋を開けると、こんな感じになっている。基板上の部品はかなりスカスカなので、部品の載っていないエリアに今回組み込む基板を置く感じ。組み込むといっても、中の基板に手を加えるのは12Vの電源をいただくために2箇所ハンダ付けするだけで、あとは基板類を内部に置かせてもらうだけで、シリアルケーブルは一旦外に引き出して、本来のコネクタに接続するようにして、外部に別にケーブルで接続したいとき (ファームウェアアップデート時など) はそれを抜いて差し替えられるようにする。

写真で左側の白いものがLCDの裏側で、その近くの上の方にあるのが、裏蓋側からやってくる、望遠鏡の架台の本体と接続するためのカールコードの先がつながるコネクタ。ここに12Vの電源が来ているので、LCDを接続しているフレキケーブルははずさずに基板を裏返して、コネクタのハンダ付けしてあるピンのところから電源をいただく。キーパッドを見てみると、「3」のキーのところだけボタンを押したときにパターンをショートさせるための導電ゴムが2つづ付いているはずなのに1つなくなっていた。最初に蓋を開けたときにすぐ気付いて中を探してみたが外れたものは転がっていなかったので、最初からなかったか、途中ではずれてもとっくの昔に隙間からオチてなくなっていたかのようだ。まあ、今まで別に操作に問題もないので気にしないことに。

キーパッド裏側

次に、電源基板。秋月で買ってきた3端子レギュレータTA48M05Fを、半端のユニバーサル基板を小さくカットしたものに入出力コンデンサ (秋月で買ったら一緒についている) と一緒にハンダ付けしたもの。厚みを押さえるために、厚みのある電解コンデンサは本体が基板の外に出るようにした。

IMG_3449

それから、メインのマイコン基板。厚みのあるD-SUBコネクタを取り外したところの裏表の写真。

マイコン基板表マイコン基板裏

この状態で、組み込む前にと写真を撮ったのだが、その後で実際に蓋をかぶせてみるとまだ厚みがあって蓋が閉まらなかったので、最終的にはこの写真から更に、デバッグ用の5ピンのピンヘッダも取り外し、Bluetooth探索可否のジャンパはいちおう残しておこうと外側に向かって90°折り曲げ、USBソケットに挿入してあるBluetoothドングルの、抜き差しするときに持ちやすいためか少し外にはみ出しているフチのプラスチックの部分を外側に来る側だけ削って薄くした。それでぎりぎり隙間に収まる感じだった。

ちなみに、このマイコン基板は、最初に外付けでD-SUBコネクタのケーブルをつないでみる必要がなければ、最初からD-SUBコネクタのついていないタイプの基板も売られていてサイズも少し小さいし、値段も安いので、ハナから組み込んでしまおうという人はそちらを買った方がいいかもしれない。

マイコン基板に、4芯4極モジュラーケーブルの片側をちょん切ったものを前もって接続。必要な線は3本で、純正のPCとの接続ケーブルは3本しか線がつながっておらず、1つのピンは無接続になっている。ここに役に立つ電源か何か出ているのではないかという説もあったが、コントローラ側をあたってみたところでは、空きピンももう1本の内側のピンと同じくGNDに接続されているようだったので、1本接続しておくだけで十分。

ケーブルをケースの底のコネクタの脇の隙間を通して、ちょうどい長さのところではさんでおく。最初からこういうことをしてくれといわんばかりの隙間、そして中でくるっとケーブルを回しておける窪み。あまりにうまくできすぎている。その状態でマイコン基板をコントローラの基板上に両面テープで固定。電源基板も他の空き地にやはり両面テーブで固定。本体接続コネクタの方からひっぱってきた12Vの電源を電源基板の入力につなぎ、電源基板の出力をマイコン基板上の5V電源の未実装になっているコンデンサのパッドに接続して配線も完成。

組込み後

これで、あとは裏蓋を通っているカールコードのコネクタを元通り接続するのを忘れずに、ワイヤをはさんだりしないように蓋をして元通りネジ止めすれば作業完了。外見上はほとんど元のままで、底のシリアル接続コネクタのところがこんな感じになっているだけ。このまま元通りNexStar架台のフォーク部分のコントローラ収納部におさまる。

シリアルコネクタ部

まあ事前検証もしているし、間違えようもないので、そのままエイヤで電源を入れて動作確認したところ、無事、外部接続時と同じように動作した。めでたしめでたし。

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nexus 7で画像・動画ビューア

もうひとつのnexus 7の用途として活用したかったのが、画像・動画ビューアとして。オフランイで使うものだからWi-Fiのみモデルだが別に不自由しない。天体写真の話になって、こんな写真撮ってるんです、とかいって人に見せたり、旅行や何かに行った写真を人に見せたりするときに、昨今デジタルカメラじ撮った写真はブリントアウトして持ち歩くということはなく、パソコンのあるところならば大きな画面で見せられもするが、それ以外の場面のためには、まあこれまではiPhoneに色々写真を入れておいて見せられるようにはしていたが、写真を鑑賞していただくにはiPhnoneの画面はさすがに小さい。

タブレットなら、ノートPCを持ち運ぶほどおおげさでなくカバンに入れておいて持ち運べて、画面はそこそこの大きさがあるので見てもらいやすい。nexus 7を画像ビューアとして使うには、USBケーブルでパソコンに接続してUSBドライブとして認識させ、内部ストレージの適当なフォルダの下に画像ファイルを置いておくだけでいい。とりあえず、Picturesの下にフォルダを作成してそこに置いておいた。

ビューアアプリはAndroidに標準でついてくる“ギャラリー”でとりあえず十分そうだ。サムネイルの並びが、左上端がはじまりで、下に向かって進み、下端で右の列に移ってきい、画面におさまりきれない分は左右にスクロールする、というのがちょっと見慣れない感じがするが、まあさほど問題でもない。

最初、天体写真をまとめて入れてみたが、色々なジャンルの写真がまざって出てくるので、フォルダ分けするようにした。画像をフォルダに分けて入れておくと、それぞれ別のアルバムとして表示されるが、階層を深くつくっても、ギャラリーの表示上ではそれぞれのフォルダがベタに1階層でアルバムとして並べられる。今のところそんなに気にならないが、分類したフォルダが多くなってくるとちょっとわかりにくくなるかもしれない。

ギャラリー - 画像 ギャラリー - アルバム

動画ファイルも画像ファイルと同様にサムネイル表示されるが、再生には外部のアプリを連携するようになっている。ここで、後述のMX Playerを関連付けておけば、動画の選択はギャラリー上から行って再生はいつもMX Playerがシームレスに起動して使いやすい。

さて、その動画の方だが、こちらはAndroid標準添付の動画ビューア“”は全然ダメで、手持ちの動画ファイルのかなりのものがフォーマットが対応していないといって再生できない。別にそんなに特殊な動画フォーマットではなく、これまでiPhoneに入れて普通に再生していたものなのにだ。

ネットで検索してみると、世間にイチ押しの動画プレーヤは“MX Player”というもののようだったので、それを入れてみると、確かに全部再生できた。これで特段不都合はなさそうなので、環境構築は簡単だがいちおうこれで完成 (簡単すぎ)。

ついでだが、Android上のファイラーアプリも一応いれておいた方が便利だろうと、これも定番らしいESファイルエクスプローラーを入れておいた。

さて、実際に使ってみると、動画の方はは基本的に横位置固定で、昨今のHD動画は全て16:9なので16:10のnexus 7の画面にはまあおさまりがいい。写真の場合は、一眼レフで撮った3:2のものは縦横が一致している場合は左右が少し余るだけでおさまりがいいが、縦横が一致しない場合は、画面が比較的細長いために、一致している場合に比べてかなり小さく表示されてしまう。そういう点では、iPadの4:3画面の方が、縦横が合わない場合の縮小度が少なくていいのかもしれない。小さいままではちょっと寂しいので、画面を回転させて表示の自動回転で縦横を合わせて見るのだが、縦位置の写真と横位置の写真が混ざっていると、いちいち本体の向きを変えて、表示を自動回転させるのがちょっと面倒な感じだ。むしろ、常に画面には縦横フィットさせて表示されるようにして、自分の首だけかしげて見るという方が楽な気がしないでもない。あるいは本体を回転させて見るにして、その場合なら表示の自動回転はしないように設定することになるのわけで自動回転を待つ間がなくていいだろう。

画面の大きさは、7インチタブレットよりももっと大きな画面のものの方が迫力があってよさそうだが、私の写真は無理をして画像が荒いものも多いので、そういう写真は小さくして見たほうが見た目緻密に見えていいようにも思う。このぐらいでちょうどいいのかもしれない。まあ、絵葉書程度の大きさの写真を見ているようなものだ。それに、サイズは小さいとはいっても、ドット数では私が自宅のデスクトップ機で使っている24.1型のディスプレイと同じだ。

また、ビューアアプリとは関係ないが、電子書籍の場合はほぼ常に片手に持って読んでいたので気にならなかったが、飲食店などで写真を他人に見せたりする場合、今回使っているようなカバーだと、蓋を裏に180°折り返した状態でテーブルの上に平らに置いたりするわけだが、そうすると蓋の内側になっている面がテーブル面に接することになる。蓋の裏側は収納時にはタブレットの画面に接する面でもあるので、画面が傷つかないように柔らかい布状のものでできていることが多い。それをテーブル面に向けて置いてしまうわけで、テーブルが汚れていたりすると、蓋の裏側を汚してしまうことになってあまりよろしくないということに気付いた。ケースの外側ならば、比較的汚れに強い素材でできていることも多いので、あまり気にしなくてもよさそうだが、蓋を折り返した状態にしたときに関しては、ちょっと気にかけておく必要がありそうだ。

実は、既に実際、早速活用して人に写真を見せていたら、置いてあったテーブルの横で飲み物のグラスが倒れて中身がこぼれ、蓋の裏の一部に染みこむという事件が発生した。幸いなことに、その場で大急ぎでおしぼりでよく拭いたら、案外水分を吸着しない性質の繊維なのか、ほぼ全くシミにならなかったのでよかった。

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