2020年4月 のアーカイブ

Lenovo IdeaPad S540-14API 購入

当blogを休止していた間にも、ネタになるようなことは色々あったが、遡って取り上げるよりも、まずは最新の話題から。

現用機が使えなくなった

先日、これまで使っていたWindowsタブレットDiginnos DG-D09IW2SLが、Windowsの大規模アップデートに失敗した様子で、詳細は省くが、どうやっても再起不能の状態となった。主に天文関係で赤道儀の制御や惑星用USBカメラの画像キャプチャと、プレゼンテーションなどのために外出する際に持ち出す程度のために使っていたもので、最低限度の性能があって小型軽量、そして約3万円という超安価ということで使っていたもの。

ところが、実際使っていると、キーボードが分離型でカバーの背中でつながっているだけ、後ろはカバーの折り畳んだ部分で支える、というので屋外の望遠鏡の近くで使うのに置き場に少し不自由する。そのBluetoothキーボードは本体と別に充電しなければならず、その充電もすぐに切れてしまい、使いたいときに使えないことが多々あった。Windowsタブレットではあるものの実際のところはタブレットモードで使うことはなく、通常のパソコンとして使うには、タッチパッドが小さくて操作しづらい、画面が小さくて操作しづらい。また、電源ボタンの反応がよくない。など、色々不満も多く感じながら使っていたものだったので、もうこれをどうにか復活させるのはあきらめて、新しいものを購入することにした。

買い替え機種選定経緯

上記の反省にもとづき、一応通常のノートパソコンの形をしたものということで、同じくらい安い低性能版のもので探しはじめた。ノートパソコンなので自動的に画面サイズはある程度は大きくなるが、LCD画面はTN液晶のタイプのものが多い。ここで、最近は電視観望といったことに使うことも考えると、できれば広視野角で発色もよいIPSなどのタイプのものが欲しいと思い、多少価格は上がってもそういうものをと探しているうちに見つけたのが、このLenovo IdeaPad S540-14API。3万円程度からは上がって5万円台にはなるが、性能からするともうまったく低性能版ではなく、とても十分なもの。そもそも本来の価格は125,400円のもので、どういうカラクリで最新機種がこの値段になるのかはわからないが、とにかく大変お得で要求事項も十分すぎるほど満たしているので、これを購入することとした。

直販モデルの一番安いもので、表示価格よりも今ならキャンペーンで更に安くなって5万円を切る値段になるようだが、お届けに最低3~4週間かかるということで、その間惑星撮影などができないのは困るので、ヤフオクを検索したら、転売業者なのかは知れないが、キャンペーン価格よりは高くなるものの、キャンペーンで安くなる前の値段よりは少し安い値段ですぐに納品されるものが出ていたので、そちらから購入。正規購入の証拠として、まとめ買いした伝票のコピーが添付されてきた。

IdeaPad S540-14API

使ってみての印象

キーボード

穴を共有するキー

これは購入前にわかっていたが、まず外見で気になるのが、キーボードで、何と言ったらいいのか、一部のキーが隣同士つながった穴におさまっているということ。アイソレーションキーボードが一般的になって久しいが、アイソレーションキーボードではひとつひとつのキーがパネルに空けられた穴から顔を出しているような状態になっている。US配列のキーボードと日本語やヨーロッパのキーボードとは単にキー配置だけでなくキーの形状が一部違うため、パネルの穴の形状も違えないといけないが、それを1種類のパネルで吸収しようという設計のようだ。最も違いが顕著なのはEnterキーでUS配列では横長、日本語配列では縦長になっているのを、隣のキーと一緒に逆L字型の穴があいていて、その2つのキーの間は仕切りがなくキー同士が少し縁をへこませて接している。

見た目はみっともなくて、どうしてそこまでして部品の共通化を図ったのかとも思うが、実際の使用上はさほど問題にならないので、まあいいことにする。

また、キーボードのバックライトがついているので、暗闇の天体観測時のキーボード操作にもわかりやすい。明るさが2段階変えられるようになっているのだが、あまり明るさ差がなく、暗い方ももっと暗くてもよかったのにとは思うが、あまりに眩しすぎるというほどでもないので、まあいいだろう。

あと、これは普通にノートPCなら特別なことではないだろうが、Diginnosでは暗いところでつかうときに画面の明るさを最小にするために、Windowsの画面からディプレイの設定を開いてスライドバーを操作しないといけなかったが、キーボードのファンクションキーで直接画面の明るさを操作できるのでとても楽になった。

タッチパッド

タッチパッドはとても大きくて、手触りもなめらかで非常に操作しやすい。前のとは大違い。2本指でのスクロール操作もやりやすい。私は元々、トラックポイント派なので、あまりタッチパッドは使い慣れずすぐに外付けマウスを使いたくなるのだが、このタッチパッドはストレスが少ない。マウスのクリック操作はボタンのないタッチパッドで一般的なようにタップでもできて、タップの受け付け加減もとてもよい感じなのだが、パッド全体が押さえると沈んでスイッチにもなっている。ただし、上辺が支点になっているので、あまりタッチ位置が上の方で押さえるとうまくいかない。

タッチパッド

SDカードスロット

撮影した動画データをメインで使用しているデスクトップPCに持ってくるのに、前のDiginnosでは内蔵SSDの容量があまりないことと、コピーが一度で済むことから、キャプチャ時の保存先を、挿入しっぱなしのmicroSDカードにしておき、それを物理的に持ってきてコピーするという運用だった。こちらは内蔵SSDの容量は十分あるが、やはりコピーの手間を考えて同じようにしようと思った。microSDではなくフルサイズのSDカードスロットなのは、microSDを買ってきたときについてきたアダプタに入れればいいだけだが、計算違いだったのは、このSDカードスロットが、SDカードが全部中に納まってしまわないで、カードの半分くらいが本体からはみ出たままというタイプだった。会社で使っているノートPCのスロットは全部納まるものなので油断していた。これだと、カードを差し込んだまま本体を持ち運んだりすると邪魔だし、ぶつけて壊しそうだ。

SDカードスロット

ACアダプタ

ACアダプタは比較的小型なのはいいのだが、ちょっと扱いにくい形だ。ほぼ正方形のひとつの辺の端にACプラグがついた形状で、コンセントに挿すとずいぶん突き出た形になり、しかもDCケーブルはその反対辺の中央から垂直に突き出ている。プラグが折り畳めたりしないのもマイナスポイント。

ACアダプタ

画面

画面はIPS液晶で美しい。サイズも14インチあって十分大きくて見やすい。これで惑星撮影などの際にはずいぶん楽になる。外形サイズはもちろん前のDiginnosに比べるとずっと大きくなってしまったが、額縁が非常に細いので、それでもまあそこそこのサイズに抑えられていて、大きなカバンでなくてもなんとか入るのでありがたい。

カメラ

あと、面白いと思ったのがカメラ。単純なことだが、スライド式のフタがついていて、物理的にカメラを隠せるようになっている。不必要なときにソフトの操作を間違ったり、ハッキングされたり(?)して画像が取り込まれてしまう心配がない。購入時はその部分に上からその機能のことを説明したシールが貼られていてそのシールを剥がしていいものなのかどうかよくわからずとまどってしまった。

カメラオープン時カメラクローズ時購入時についていたシール

CPU、メモリ、ストレージ

基本スペックは、CPU AMD Ryzen 5 3500U (2.10GHz 2MB)、メインメモリ 8GB、ストレージ SSD 256GBと、Atom、4GB、eMMC 64GBだったDiginnosからすると格段の進歩となった。CPUやメモリは赤道儀制御、惑星撮影、PowerPointプレゼンなどでは特に困ることはなく、ステラナビゲータの起動時間がとてもかかるので困るくらいだったが、これならば、出先で画像処理などもそれなりにできそうである。

ストレージ容量も、そもそもDiginnosが再起不能になった原因はWindowsUpdate時に空き容量が少なかったせいだろうと思っているくらいだが、256GBあれば色々ソフトを入れても余裕だろう。

まとめ

まあ上に書いた中にあるように多少不満点もあるにはあるが、全体的にはとても満足な買い物だったと思う。これからどんどん活躍してもらおう。

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2019年の当blogアクセスランキング

さて、遅くなってしまったが、飛ばしてしまうわけにもいかないので、まず恒例のアクセスランキング。いつもは年末ぎりぎりに過去1年分のアクセス数を見て記録していたのだが、最近過去のアクセス数カウントの仕様が変わって、年単位の表示にすると、各年の1月1日から12月31日までのアクセス数が表示されるようになった。たまたまだが今回記事が遅くなったのにもかかわらず、今の時点で見ても2019年分だけの数がきっちりわかって都合が良かった。

対象は過去からの全記事。順位の後の括弧内の数字は昨年の順位。まずは一昨年の記事で昨年3位だったものがアクセス数ダントツで1位に。代わりに1位だったものが今回は第3位になり、2位の記事はそのまま2位キープ。この2つは安定の上位維持だ。4位以下は、6位、7位が昨年とほぼ同様の位置をキープしている以外、ランク外から新記事のランク入りが5つで、ずいぶん入れ替わった。新しい記事もあるが、そうでもない古い記事がランクインしてきたのもある。新しい記事を書かなかったために全体にアクセス数が減少しているのと関係があるのかもしれない。過去のランキングはこちら。2012年2013年2014年2015年2016年2017年2018年

第1位 (3) Windows 10でLotus 1-2-3 (2018/01/27) 3,755
第2位 (2) 新幹線自動改札に同時に通せる切符の枚数 (2013/01/16) 1,589
第3位 (1) シャワー洗面台下の水受け (2012/07/22) 991
第4位 (-) ASI290MCで天体撮影 (その5) ― 1.25″ レデューサで電視観望 (2018/07/14) 827
第5位 (-) 正十二面体プラネタリウム用の原図をつくる (2016/07/21) 616
第6位 (6) 姓名の順番 (2005/05/27) 615
第7位 (5) NexStarを赤道儀モードで使ってみる (2012/10/18) 606
第8位 (-) Advanced VX 赤道儀諸々 (2018/08/16) 595
第9位 (-) Google Earthで方位計測 (2013/03/16) 420
第10位 (-) 帯状疱疹 (2012/02/04) 413

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blog再開

4月1日でエイプリルフールではなく、年度替わりで切りがいいということで、しばらく更新の滞っていた当blogを再開しようと思う。

昨年の1月に不幸があって、しばらくの間はバタバタしていてとてもblogを書いているどころではなくて、放置したままになっていた。こういうものは、ある程度間が空いてしまうと、少々余裕ができてもなかなかまたそれまでのように気楽に復活しづらいもので、そう思っているうちにますます空白期間が長くなってしまって余計に再開しづらくなる。丸一年経ったところで再開しようかとも思いつつ、まだそのままになっていた。何かのきっかけがないといけないが、先日たまたま他にも同じ様にblog更新の間が空いてしまっていて再開せねばと思っているという話を目にして、やはり自分も頑張って再開しようと思った次第。そして、ちょうど切りがいいので、年度替わりの今日から復活することとした。

まあ、このあとどのくらい続けて以前通りのペースで書いていけるかわからないが、まずはこれで再開第一歩としたい。

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