2009年11月 のアーカイブ

4.0チャンネルオーディオ

先の記事に書いたように、私の家のAVシステムのオーディオは4.0チャンネル仕様である。すなわち、フロント左右と、リア左右の4つのスピーカで、サブウーファーはなしである。なぜ5.1にせずに4.0かという私の持論を少し書いてみる。

DVDでサラウンド環境が普及しはじめてから、一般的には5.1チャンネルが標準とされるようになって、blu-rayのHDオーディオで7.1とかもっと多いのも出てきてはいるが、まあそこまで実際にスピーかを並べる人はそれほど多くないとして、やはり標準としては5.1チャンネルと認識されているのではないか。

しかし、専用の立派なAVルームを用意できる人は別として、日本の一般的な住宅事情からすると、5.1チャンネルのスピーカの設置はかなり無理があると思う。そんなわけで、わが家は4.0チャンネルである。

まず、4と5の差分の1チャンネル分のセンタースピーカ。これは、大きなスクリーンの劇場などで画面の左右だけにスピーカを置くと左右が離れすぎて、いわゆる「中抜け」という現象を起こして中心に音が定位しにくくなるため、中央にスピーカを置いて、主にセリフなどの成分が割り振られる、というもので、劇場ではサウンドスクリーンという、音が通過して聞こえるスクリーンの裏側にスピーカが置かれる。

ところが、家庭ではフロントプロジェクター使用の場合を除いて画面はテレビであって、画面の裏から音を鳴らすことはできない。テレビの上か下にスピーカを置くしかない。ということは、せっかく中心に音を定位させたくて置いているセンタースピーカーは、画面からはずれたところで鳴っているという不自然なことになる。そもそも、いくら大画面テレビであっても、その左右のスピーカ間隔などたかが知れている。無理にセンタースピーカを置いて、かえってはずれた位置に音を定位させる必要はないのではないかと思う。

サブウーファーについて言えば、通常の再生音だって近所迷惑を考えてそんなに大音量では鳴らせないのだから、サブウーファーを使ってまで出さないといけないような重低音を出すわけにはいかない。音量を絞って使うしかないのならそもそもサブウーファーを使って鳴らさなくてもいいのではないか。フロントスピーカに十分低音の出せるものを使えば、サブウーファーは必要ないものと思う。フロントスピーカも小さなものにしておいてサブウーファーで低音を補っている5.1チャンネルシステムも多いが、本末転倒というものだろう。それに、サブウーファーの置き場所というのも、どうも所在ないのではないか。ちょっと脇の方に、壁に正対しないように斜め向きにというが、狭い部屋の中、ただの邪魔者でしかない。無理にサブウーファーを置かずに、フロントのメインスピーカでカバーすればいいと思う。

さて、そうすると、フロントのスピーカは大きく、リアは小さなものということになる。さすがにフロントと同じ大きさのものをリアにも置くのは難しいだろう。後ろフロントも小さなスピーカになっているシステムは、リアとあわせて4つのスピーカが同じもので、音のつながりがいいという理由もあるのかもしれないが、フロントとリアが同じであることにそんなに意味があるとは思えない。全方向映像シアターのようなものなら、全ての方向について均等でないといけないが、いつも前方のテレビ画面を見ていることが前提となっている以上、リアから鳴る音はいつも頭の後ろから聞こえる音であって、フロントから聞こえるのと同じ音が出てくるわけではないのだから、スピーカもフロントと同じである必然性はない。後ろから聞こえているということが重要である。

そういう意味では、逆にそうやってスピーカを省略するなら、リアも省略して、フロントだけで疑似音場で後ろからも聞こえるというようなのにすればという向きもあるかもしれないが、やはりいくら高度な音場合成技術を使ったとしても、実際に後ろで音が鳴っているのと、前方からの音だけで後ろから聞こえるような音を出すのとは違うと思う。だから、サラウンド音声を再生したければ、やはり1組のリアスピーカはなんとかして実際に設置すべきと思う。小さめのスピーカをリアに設置するのはそれほど大変でもないと思う。床置きはたいてい邪魔になるので天井吊りか壁にということになると思うが、天井や壁に金具をネジ留めしたりする必要があるかというと、我が家では、突っ張りポールを部屋の左右に渡して、そこにスピーカを取り付けるという方法で、全く部屋に傷をつけずに、比較的簡単にリアスピーかが設置できている。部屋それぞれの事情に合わせて工夫次第だ。

そんなわけで、テレビの左右に低音も出るフロントスピーカと、工夫して設置するそれなりのリアスピーカの4.0チャンネルでいいんじゃないかというのが私の考えだ。

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AVアンプ YAMAHA AX-V565 購入

今年は本当に色々買い物をしていると思う。プリンタに続いて、もう先週のうちにだがAVアンプも買い換えた。

これは、テレビを買い換えた後にblu-rayレコーダを買ったときから買い換えねばと思いながら先送りになっていたものだ。というのも、blu-rayでは音声のコーデックにDVDとは違う新しい方式が採用されていて、今までのAVアンプでは収録されている音声を十分に再生できないからである。これまで使っていたAVアンプは、今回と同じくヤマハ製の、DSP-R795というもので、10年以上前、最初にDVDプレーヤと一緒に買ったものだ。テレビのデジタル放送が始まったときも、音声コーデックが違って対応できなかったが、これは外付けのAACデコーダを安く手に入れて対処できていた。しかし今回はもうそうはいかない。AVアンプを最新の音声コーデック対応のものにすることで、blu-ray対応とともにデジタルTV放送用の外付けAACデコーダも不要になる。blu-rayレコーダが増えても、以前のDVDプレーヤはLDプレーヤ兼用なので撤去できず、ラックが窮屈になってしまったのも、AACデコーダがなくなれば解消される。また、最新のAVアンプははHDMIの活用で配線が減らせるし、ビエラリンクのようなテレビとのリンク機能にも対応してテレビとの連携動作ができて便利になる。

最初は、blu-ray対応AVアンプに買い換えるにあたって、同じくYAMAHAのAX-V465がblu-rayの音声コーデック対応で実売価格でかなり安いのに目が行って、まあそれで十分かと思っていたが、やはりいろいろ調べているうちに、ちょっとは欲が出てきて、雑誌の比較記事なんかも見たりして、まあそこそこの価格帯ではONKYOのTX-SA607あたりがよさそうかな、とまで行ったが、よく見るとチューナーがついていない。まあ、そんなにしょっちゅう聴くわけではないが、家でFMが聴けないのはちょっと淋しい。そう思って前のAVアンプもチューナー付きのものにしていた。それでもう一度チューナー付きで考えるとやっぱりヤマハに行き着いた。

最初に考えていた465でもいいが、ひとつ上位の565にすると色々機能が追加されている。一番大きな違いは5.1チャンネルから7.1チャンネルになっていることだが、これは私の場合あまり関係ない。そんなにいろいろスピーカを設置するつもりはないからだ。今まで4.0でやっていて、今回もスピーカは変更する予定なし。5.1から7.1になっても合計の電源の容量が変わらないせいか、各チャンネルの最大定格出力が565の方が減っているが、それもそんなに大きな音を出すわけでもないので関係ない。

それよりも、アップスケーリング機能とオンスクリーン表示機能がついていることを考えて565にした。前の機種のランクからすると、765が相当するのだろうが、機能的な差ではそれほどメリットがないのと、音質差をそんなにシビアには見ないだろうというのと、本体が大きくなってしまうことを考えて565にした。

オンスクリーン表示機能は、便利は便利だが、まあ、セットアップしたりするときにしか出番はないので、うれしさもそれほどでもない。予想よりうれしかったのは、アップスケーリング機能だろう。アナログ入力を解像度にかかわらずHD解像度のHDMIに変換して出力してくれる。最終的にはテレビでだって解像度変換して表示するのだから、どこで変換しても同じで、変換アルゴリズムの違いでのきれいさがどの程度のものかと思っていたが、それよりも、AVアンプで色々なアナログ入力をまとめてHDMIにしてしまえることの方が、機器の接続が複雑にならずに済んでうれしい。というのも、プラズマに買い換える前のブラウン管テレビは入力がたくさんあったのだが、今のテレビはHDMI以外の入力端子が極端に少なくなってしまっているからだ。HDMIへの変換がなかったら、AVアンプのセレクタ機能を使っても、通常は同じ種類で入れた信号は同じ種類でしか出てこないから、割り振りが結構面倒だったし、接続ケーブルもたくさんになる。まだ全部の機器をつなぎなおしていないが、だいぶ整理できそうだ。

テレビとの連動機能はこの機種に限らずかなりの機種で装備されているが、これのおかげで普通にテレビを見ているときとの切り替えが快適になった。AVアンプを持っているからといって、テレビを見るときはいつもAVアンプで聞いているわけではなくて、普通にテレビを見ているだけのようなときはテレビ内蔵のスピーカで聞いている。音声をAVアンプで聞くときにはテレビ側のスピーカが同時に鳴っていると音場が辺になるので、テレビのボリュームは絞るかミュートしないといけないのが面倒だった。ミュートすると、画面にミュートの表示が出てしまって困るし、ボリュームをゼロまで落とすには時間がかかるし、戻すときも適切な音量になるまで上げ続けなければならない。

それが、HDMIリンクのおかげで、AVアンプの電源を入れただけで、テレビの音声は自動で停止し、おまけにテレビのリモコンで音量操作するとそれはAVアンプの方に転送されてAVアンプの音量が上下する。テレビの電源を切るとAVアンプの電源も自動で落ちる。

ただ、ちょっと気になるのは、テレビをつけたままでAVアンプを入れたり切ったりしたときに切り替わるのにかかる時間がちょっと長いことだ。AVアンプの音声は、おそらく電源を入れて回路が安定するまで待っているため、しばらく経たないと音が出ないが、リンク経由の切り替えは電源が入ってすぐに確立するようで、テレビの側はすぐに音声が止まってしまう。そのため、音がどちらからも出ない時間が5秒以上も継続する。AVアンプだけ切ったときは、逆に、AVアンプの音声はすぐに切れるが、テレビがリンクのタイムアウトを待っているのか、やはりしばらく待たないとテレビから音声が出るようにならない。これから、blu-rayで映画を見るぞ、というようなときは構わないが、テレビをずっと見ていて、音楽番組が始まったからAVアンプに切り替えるか、というときには、少々気になる。

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プリンタ複合機購入

キヤノンのプリンタ複合機、PIXUS MP990 を購入した。

インクジェットカラープリンタは、これまで3年か4年ごとに、たいてい調子が悪くなって買い換えていたが、今回はまだ調子悪くなる気配も全くないのだが、色々と理由があっての買い替えに至った。ちなみに、これまでのプリンタ遍歴はこんな感じである。

  • 1995年12月 EPSON MJ-800C
  • 1998年10月 EPSON PM-770C
  • 2002年12月 Canon PIXUS 950i
  • 2006年11月 Canon PIXUS iP7500
  • 2009年11月 Canon PIXUS MP990

カラーインクジェットの最初の頃は、エプソンがいいと思っていたが、途中からキヤノンの方がよくなって乗り換えている。iP7500は、その年モデルチェンジがなく2005年のモデルである。プリンタの買い替えの頻度とデスクトップPCの買い替えの頻度もだいたい一致している。

iP7500購入の際には、既にプリンタ単体の進歩はほぼ限界に達したせいか、もう複合機の方が主流になってきていた。しかしフラットベッドスキャナは別途前から持っている。複合機についているスキャナはコンタクトイメージセンサ式のものばかりで、コンタクトイメージセンサ式ではガラス面に密着したものにしかピントが合わない。自分の持っているスキャナに使われているレンズでCCDセンサに結像する方式のものでは、ある程度被写界深度が深くて、多少の立体物でもピントが合う。そんなこともあって、スキャナは今あるものを使っていた方がいいと思い、あえて単機能プリンタにした。

さて、それにもかかわらず、今回多機能機の購入に至ったのには色々と理由がある。思いつく順に挙げていこう。

1. 無線LAN
ideapadを買って、もしそこからプリントしようと思ったら、いちいちUSBケーブルをつなぎ替えるか、メインのデスクトップPCで共有の設定にして使わないといけない。まあ後者にしておけば、ideapadからは無線LANでつながるので接続の手間はないが、メインのPCを落としているときには使えないとか、色々と不都合がある。最近の複合機には無線LAN機能も付いているのに興味を持った。

2. CCDセンサのスキャナ
現在も複合機のスキャナのセンサはコンタクトイメージセンサが主流だが、キヤノンの上位機種ではCCDセンサが採用されていた。おまけに、フィルムスキャナの機能まである。手持ちのフラットベッドスキャナにはフィルムスキャナの機能はなく、大昔に買ったフィルムスキャナ専用機は、SCSIインターフェースで、今はもう使っていないPCに接続してしか使えないし、それほど高級なものではなかったので解像度も今のデジカメよりずっと低くしかスキャンできない。昔昔撮ったフィルムを思い出してスキャンしたいときに役に立つかもしれない。

3. ドライバサポート
フラットベッドスキャナはもう10年前のもので、もう最新のドライバのサポートはないだろう。Windwos 7 に乗り換え、あるいは64bit版にしたときに、対応ドライバがなければ使えない可能性が高い。どうせそれで使えなくなって買い換えるなら一緒にしてしまった方がいい。

4. SDHCカードに対応したメモリカードスロット
本来はプリンタ単独使用時のためについているものだと思うが、接続したPC上でもドライブとして見える。デジカメをCX1にしてSDカードがSDHCカードになったが、デスクトップPCの3.5インチベイに取り付けてあるメモリカードリーダは古いものなのでSDHCカードに対応していない。普段カメラで撮影した画像をPCに転送するにはEye-Fiを使っているので問題はないが、ファイルを他所に持っていったりするのにメモリカードを使おうとしたときに、いちいちアダプタを使う面倒がなくなる。

まあこんなところか。去年のモデルからほぼ同様のことは実現されていたが、自分的にはideapadが手元に増えたのと、Windows 7 が近づいていることが後押しとなったか。で、どうせ買うなら年賀状前のこの時期である。色々な機能が入っていても3万円で買えてしまうのは驚きだ。

さて、買って気付いたことをいくつか。

やはり、複合機はかなり大振りである。プリンタはパソコンデスクの上の棚に置いているが、ちょっと頭上にヘビー感がある。それと、もともと予想していたことだが、最近のプリンタは液晶画面がついていて上部から操作するようになっているので、高いところに置いてあると少々使いにくい。しかし、電源スイッチは液晶画面を閉じた中にではなく、外から操作できるところに置いておいて欲しかった。単にPCからプリントするときは基本的に電源スイッチを入れる以外は、液晶画面も操作ボタンも使わないからだ。更に困ったことは、後ろの給紙トレイがのぞき込めない。まあ、これは前に買ったiP7500の頃からA4普通紙は下面のカセットに入れられるようになって非常に便利になって、後ろの給紙トレイを使う頻度は少ないので我慢することにする。

驚いたのは、前面の排紙トレイの蓋がプリントを開始すると自動で開くこと。これまでのプリンタでは、印刷する前に排紙トレイの蓋を手で開いて内側のスライドする部品を引き出しておかないと、中に紙がつまり、あるいは開いていても紙が支えられずに下に落ちてしまうのであったが、本体の高さがあるために蓋の長さが長く、本体の奥行きがあることとあいまって、自動で開くだけで、印刷の終わった用紙を保持できる場所ができる。

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