2007年11月 のアーカイブ

中国携帯の詐欺メール

中国滞在中に現地携帯を使っていると、こんな短信(ショートメール)が何度か届いた。

“移动小天使提醒您,您的一位朋友为您点送一首歌曲还有留言,系统自动为您保留24小时,请及时拨12590803052收听,本条免费”

あなたの友達が音楽1曲と一緒にメッセージを入れたのを預かっているので、この番号にかけて聞いて下さいと言っているのだが、どうやらこの番号にかけるとそこは実は有料サイトで、まず音楽を聞かされて、その間高額な利用料がかかるようになっているらしい。もちろん本当に友達がメッセージを入れているわけではない。

そうかと思うと、一度、

“呵呵…睡了没?”

とふた言だけの短信が来たこともある。単なる間違いメールなのか、返事するとやはり何か詐欺サイトに連れて行かれるのかよくわからないので、そのままにしておいたのだが、実際のところはどうだったのだろう?

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駆逐艦“深圳”

たまたま他のことを調べていて目に入ったニュースだったが、中国の駆逐艦“深圳”号が中国の軍艦として初めて日本を訪問するため、昨日11月28日に東京湾の晴海埠頭に入港した。中国のネットのニュースを見ると、トップ記事に取り上げられているが、日本ではあまり大きく報道されていないようである。

こういった外国の艦船がやってくると、一般公開されたりするものだが、ちょっとネットを検索してみても、どこにもそういった情報が見当たらない。12月1日(土)まで停泊するということなので、何時に出航するのかわからないし、中に入って見学できるのかどうかわからないけれども、土曜日の朝から晴海にでかけてみようかとも思っている。

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C.TEST 模擬試験問題

さて、C.TESTのサイトにある、2006年7月に行われた模擬試験の問題を解いてみた。

C.TESTには、HSKと少し似ていて初級のEFと、中上級のA-Dの2つの試験問題がある。EFの試験で500点満点中270点取れればF級、330点でE級。ADの試験で、1000点満点中425点でD級、500点でC級、575点でB級、そして725点でA級である。

まあ違う試験なので、直接比べることはできないながらも、中検でいうと、だいたい3級以下がEF、2級以上がADという感じらしい。そこで、ちょうど2級を落ち続けている私としては、そのちょうど境目に相当するので、今回、無料であることもあって、両方受けることにしたわけである。ADだけ受けて424点だったとしても、E級は手に入らない。

試験時間は、EF試験がリスニング45分、文法読解70分。AD試験がリスニング50分、総合応用100分。問題量はずいぶんある。

実際にやってみた感じでは、私のレベルでは、EF試験は本番もこの難易度なら十分楽勝でE級はとれそう、試験時間もちょうどくらい。しかし、AF試験は最上級までカバーしていることもあって、相当難しい。考え込みながらやっていると、とても時間内に全問こなすことができなかった。これではいけないので、本番では、難しい問題や時間のかかる問題は後回しにするかとっととあきらめてヤマ勘に近い状態で答えて、時間内に全問答えられるようにしないといけないということがわかった。まあ、問題形式がだいたい体験できたので、うまく時間を使うようにしたい。しかしながら、模範解答がないので自己採点できないが、余分に時間をかけて全問解答した結果を採点したとしてもD級の基準点に達しているかというとかなり疑問な気がする。

ま、冷やかし半分なので、気楽に臨むことにする。

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中国語検定2級 4回目の受験

今年の3月に試験に不合格して、次の6月の試験は中国出張が重なって受験できず、この11月で8ヶ月ぶり、4回目の中検2級の挑戦であったが、結果から言うと、今回は惨敗であった。リスニングの方はよかったのだが、筆記のほうが今までになく悪い出来だった。合格基準点の引き下げがあっても届かないほどなので、今回は間違いなく不合格だ。ま、顔を洗って出直す他ない。

過ぎたことは水に流して、来週はC.TESTを受験する予定である。中検の後の日程だったということと、普及期間ということでなんと受験料無料キャンペーン中なので、ひやかしがてら受験してみるつもりで申し込んだ。特にC.TESTのための対策の勉強をしているわけでもなんでもなく、実力の腕試しのつもりではあるが、問題の形式とかにはいちおう慣れておいた方がいいだろうと、C.TESTのwebにある模擬試験の問題をダウンロードして解いてみるくらいはしておこうと思っている。

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差点儿

差点儿という単語はなかなか興味深い。場合によってだが、この言葉につくのが肯定形でも否定形でも、同じ意味になる。

中国語検定2級徹底攻略 筆記問題完全マスター」によると、141ページにある記述をまるまる引用してしまうが、

(1) 望ましいことの場合、
 “差点儿+肯定形”で、結局実現していないことを表す。
 “差点儿+否定形”で、実現したことを表す。「もう少しで…ところだった」

(2) 望ましくない場合、
 “差点儿(没)”で、「あやうく…ところだった」という意味を表す。

この、(2)の方が、まとめて書いてしまってあるが、つまり肯定形でも否定形でもどちらの場合も実はぎりぎりのところで望ましいことは起こらなかったという意味である。

例文として、

  1. 他差点儿就被北大录取了。彼はもう少しで北大に合格するところだった。
  2. 他差点儿没被北大录取。彼はもう少しで北大に合格しないところだった。
  3. 这笔买卖差点儿(没)赔了本钱。今回の取引はもう少しで元手を割るところだった。

ということになる。例文3は没がついてもつかなくても同じ意味になるという。

日本語では、もう少しで元手を割らないところだった、と言えば、もちろん元手を割ったわけで、逆の意味である。

とはいえ、日本語でもよく考えると、「もう少しで元手を割った」と言えば、やはり元手を割っていて、「ところ」がついただけで意味が逆転している。しかし、「もう少しで元手を割っていた」だと、元手を割っていない。「もう少しで元手を割らなかった」と言うと、取り様によって、どちらにも取れそうだ。色々考えると頭がこんがらかってくる。

実はちょっと中国人にきいてみたが、望ましくないことの場合は確かに肯定でも否定でも同じ意味になるのは確からしいが、望ましいことの場合は、それぞれちゃんと逆の意味になるのかというと、よくわからないという人もいた。あまり望ましいことに関してこの表現を使わないようでもあった。だいたい、望ましいことと望ましくないことの線引きがあいまいなのかもしれない。

ところで、中国語検定2級一ヶ月でできる総仕上げ」の160ページにも同様の解説があるが、望ましくないことの例文で例文が、

 肯定形: 差点儿误了考试时间
 否定形: 差点儿没赶上末班车

と書いてあるが、否定形の例は、望ましくないことの否定形ではなく、これは望ましいことの否定形である。否定を付けた状態が望ましくないという話ではなく、否定形にする前の単語の意味が望ましくないものかどうかという話なので、この例は不適切と思われる。著者は中国人だが、中国人でもやはり頭がこんがらがるのかもしれない。

さて、中国語の場合、望ましくないことがぎりぎりのところで起きてしまった場合、何と言うのだろうか? 少なくとも差点儿では表現できなさそうだ。

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新しい中国の出入国カード

前に、中国の入国カードの紹介をしたが、新しい様式の出入国カードが使用されはじめているようなので紹介しよう。

今年、2007年の10月から新しい様式の出入国カードが導入されたとのことだが、場所によって順次切り替えられているようである。先月の出張では、広州から入国し、滞在中に一度香港に行って戻り (このときは東莞から香港行きの城際列車に乗ったので、東莞駅で出境手続き。戻りは、深圳の羅湖口岸で入境)、そして、帰りはバスで深圳湾口岸から出境した。広州の新白雲空港では従来のカードだった。東莞駅でも従来のカードだったように思う (あまり記憶に残っていない)。しかし、羅湖では新しい用紙だった。最後の深圳湾口岸では、後で述べるように羅湖の用紙の残りが使われるため、どの用紙が使われているかわからなかった。

これまでの中国の出入国カードは、黄色の入国カードと水色の出国カードが別々の用紙で、1枚の裏表で中国人用と外国人用を使い分けるようになっていた。新しい用紙は、カードが外国人向け専用になっていて (中国人専用の新しい用紙があるのかどうかわからなかった)、入国カードと出国カードがミシン目でひとつづきになっている。入境時に両方記入して提出し、入国カードだけ切り取って、出国カードの方はパスポートにはさんで返され、中国に滞在中は一緒に持っていることになる。そして、出国時にそのカードをパスポートと一緒に提出する。

その、滞在中手元にある出国カードの裏には、Important Notice として、注意事項が英語のみで書かれている。ホテルなどに泊まらない人は、24時間以内に警察署で登録するようなどと書かれている。中国で外国人がホテルに宿泊するときは、パスポートを確認されるが、本当に全部入国したデータと突き合わせたりしているんだろうか? 24時間以内にデータが確認されないと、どうなるのだろうか?

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バスで東莞から深圳湾口岸経由で香港空港へ

少し前に深圳への行き方色々について書いたが、その中で香港経由バス利用のところでは、最近はこれまでの皇崗口岸ではなく深圳湾口岸を利用する便が増えたが、まだ話を聞いたことがないので、皇崗口岸の例を説明した。今回、せっかくなので深圳湾口岸を体験するために、帰国時にバスを利用してそのルートを通ってきたので、そのときの様子を書いてみたい。

利用したのは、以前に香港空港から東莞市の常平に行くのに使ったのと同じ GoGoBUS。香港空港と東莞市の各地を結ぶバスを運行している。路線の末端の方では小さい車を利用して、大きいバスと乗り換えることが多いようだが、今回も常平の上島珈琲前からはワゴン車で黄江の太子酒店まで行き、そこで大きなバスに乗り換えた。しかし、客が少なくガラガラであった。このルートでは、口岸の中国側のすぐ手前で車の乗り換えがあるが、ここで客が少ないせいかまた小さな車になった。

皇崗口岸 (の香港側) でもそうだが、車で来るのが前提になっている口岸には高速道路の料金所のような、ドライブスルー式の出入境手続きゲートと、空港にあるような普通に建物の中にある歩いて通るゲートがある。小型車はドライブスルーを通れるが、バスのようにたくさん人が乗っているとドライブスルーでは処理できないので、一旦バスを降ろされて自分で歩いて手続きを通り、またバスに乗ることになる。これは、以前の記事で書いた通りである。

さて、この新しい深圳湾口岸の特徴のひとつは、中国側と香港側の施設がまとめて一箇所に置かれていることである。皇崗口岸にしろ羅湖口岸にしろ、中国と香港は川で隔てられていて橋がかかっており、それぞれの側の施設は川のそれぞれの側にある。飛行機で外国に行くことを考えると、橋を渡るという行為が、飛行機に乗っている部分に相当する。羅湖口岸は電車で来て歩いて渡るのが前提で、橋は歩いてすぐに渡る程度の距離である。皇崗口岸では車で通るのが前提なので、橋を渡るためにもう一度車に乗る。深圳湾口岸では、両地域を隔てるのは、狭い川幅だけではなく、長い深圳湾大橋のかかっている深圳湾なせいもあるのだろうが、本来は橋の香港側にあってしかるべき香港側の施設も、橋の中国側に設置されていて、更にそれだけでなく、建物そのものも1つになっている。ただし、手続きそのものが合体してひとつになっているわけではなく、中国側の出入境と、香港側の入出境がそれぞれ別に行われる。

さて、今回は小さな車だったので、建物の中の手続きは見られなかった。ドライブスルー式の方は、ゲートが20弱ずらっと並んでいて、中国側のゲートと香港側のゲートの間は100メートルも離れていないくらいだった。長さよりも幅の方がずっと広いくらいである。車に乗っている乗客のパスポートを運転手がまとめて係員に渡して、係員がひとりずつ車の窓から顔を確認して、処理済みのパスポートをまたまとめて返してくれる。これを中国側と香港側で行って終わりである。車は中国側の手前で乗り換えた時点で香港側の車なので (実は乗り換えの際に車の乗り口が左右逆なのにとまどってしまった)、口岸を出て深圳大橋を渡った後そのまま空港まで一直線である。車が小さくてドライブスルーだったために、数ある常平香港空港間の移動方法のうちで、乗り換え回数こそ城際列車+空港バス利用の場合より1回多かったものの、自らの足で移動する必要が最小で、非常に楽であった。ただし、必ずしも口岸通過がバスでなく小型ワゴン車と限ったわけではないので、要注意である。実は以前紹介しなかったが、香港空港からは、少し割高だが、最初からバスではなくワゴン車で行くサービスもある。

ちなみに、今回はあまり必要なかったが、バスを降りて出入境して再度バスに乗る際にどのバスに拾ってもらうべきかの目印のために衣服に貼られる、GoGoBUSのステッカーの写真を添付しておく。

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広州=深圳間のCRH

広州から東莞入りするのにCRHを利用したことは、先の記事で触れたが、このCRHについて少し詳しく書いてみたい。

今年、2007年の4月に行われた「中国鉄路第6次提速」により、北京、上海、そして広州で、中国の新幹線とも言われる、新型の列車が導入された。CRH (China Railway High-speed) と呼ばれ、和諧号という名前がついている。海外の技術を大幅に導入してつくられたもので、従来の中国の鉄道の車両とはかなり趣が違う。北京や上海で走っているものは、JR東日本の新幹線車両をベースにしたものだが、広州で走っているのは、別の車種で、カナダのボンバルディア社との提携によるもの。中国の鉄道は多くは機関車が客車を引くタイプのものだが、これは日本の多くの特急列車と同じように、各車両にモーターがついている「電車」、タイプで、中国語では動車組と呼ばれる。中国の列車番号の頭文字は、普通列車がアルファベットなし、快速がK、特快がT、直達がZといった文字で表されるが、CRHはこれとは別で動車組のDが付く。

以前の記事で、中国では鉄道に乗るのは結構大掛かりなことだと書いたが、CRHの乗車については、これも結構改善されているようだ。もともと広州=深圳間は香港からつながっていることもあり、中国の他の地域の鉄道に比べると利便性はよかったようではある。私自身はCRH導入前にこの区間で鉄道を利用したことはないので、はっきり比べて言うわけには行かないが、どうもCRH専用に改札口が新たに用意され、そこには自動改札機も導入されている。切符の購入も専用の窓口で事前予約がなくとも、当日その場ですんなり購入できる。切符の見た目は添付写真の通り、他の中国各地の切符と一見同じだが、実はこれが非接触ICカードになっている。普通はICカードはそれなりの厚みのあるプラスチックカードになっているものだが、これはペラペラとは言わないが少し厚手の紙でできた普通の切符とさほど変わらない厚さで、最初はICカードと気付かず、改札機にかざすだけでみんな通っているので、おや、と思った。光にかざしてみると、確かにICチップとアンテナ用のループ上のパターンが透けて見える。よく見ると、「広深鉄路ICカード専用乗車凭証」と書かれている。回収再利用される深圳の地下鉄のトークンと違って、出場時もこの切符はセンサ部にかざして通るだけで、改札機の出る側の端に回収用の穴があるがそこに入れないと出られないわけではないので、使用済みの切符は持って帰って来られた。

中国の鉄道の座席のクラスは一般的には軟座と硬座の2種類だが、CRHでは全て軟座扱いで、軟座の中に1等と2等のクラス分けがある。空調がついているかどうかでも値段が違ったりする (CRHは当然全部ついている) ので、新空調二等軟座準高速という長い表現になっている。座席は回転せず車室の半分ずつで向かい合わせに向きは固定されている。ドアとデッキが車両の真ん中あたりについているので、車室は1両のおよそ半分ずつに分断されている。窓際に、非常時脱出用に窓ガラスを割るためのハンマー (緊急破窓錘と書かれている) が設置されているのがなんだか物々しい。

広州東=東莞間、また東莞=深圳間、それぞれ約30分。本数も結構出ていて、途中停車駅にもよるが、だいたい30分に1本以上あるので、結構利用しやすい。これなら中国での鉄道利用も快適である。

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深圳の地下鉄

10月15日に出発した今回の出張は、11月1日に帰国の予定が2日延びて、11月3日に戻ってきた。出張中は忙しくてblogを更新している暇はほとんどなかったが、滞在中のネタを少しずつ書いて行こうかと思う。まずは簡単なやつからということで、北京、上海、香港に続く地下鉄シリーズとして深圳の地下鉄だ。

滞在中に深圳に寄る機会があったので、地下鉄に乗ってみた。深圳の地下鉄は現在2路線。他の都市と同じくあちこちで延伸工事中だが、東西に走る1号線の端から端まで乗ってみた。深圳の地下鉄でまず変わっているのは、切符だろう。繰り返し使うカードでなく、1回きりの切符は、カード型でも日本の切符のようなもっと小さい紙片でもなく、コインの形をしたプラスチック製のトークンである (写真参照)。といっても、単なるプラスチックの円盤ではなく、中に非接触ICカード機能が内蔵されている。

改札を入るときは、非接触ICカードと同様に、自動改札機のセンサー部分にかざすことで改札が開いて通れるようになる。出るときは、カードの乗客は入るときと同様にカードをセンサにかざして通るが、トークンの乗客は、専用のスロットがあるので、そこにトークンを投入して改札を出る。

比較的新しくできたせいか、ホームは全部ホーム側の扉付きで、ホームから線路に転落したりしないようにできている。

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