2008年9月 のアーカイブ

並木

もうひとつ、甘粛省を旅行していて気づいたこと。

道路脇には街路樹の並木が植わっていて、移動のバスの中から街並みをビデオで撮影しようと思ったのだが、どこもかしこも並木ばかりで、並木の向こうの建物が写らなくて困ることが多かった。今までの中国滞在の中で、あまりそういう思いをした覚えがない。

まあ、これは実際には甘粛省近辺に特徴的なことかどうかはよくわからない。今回のような形態でバス移動の観光というものをそもそもしたことがなかったので、そのせいでそう思っただけかもしれない。徒歩で道を歩いていれば、あまり撮影の邪魔になるとかは気にならないだろうから。

他所にも街路樹はあると思うが、地域によって木の種類の傾向とかはあるだろう。ここではポプラが多いようだった。

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ヨドバシカメラゴールドポイントカードの歴史

昨日の記事で、古いカードを20年以上前から持っていたと書いたが、後でよく調べてみたら、間違いだった。

私がヨドバシカメラに行くようになった最初からあったものかと思い込んで、そう書いたのだが、どうもそうではなかった。人間の記憶もいい加減なものである。Wikipediaによると、1989年に紙のカードで始まって、プラスチックカードになったのは1990年11月だそうである。古いカードは返納してしまったが、記念にスキャンして画像を残しておいたので確認したら、確かに03で始まって4桁+4桁の電話番号が書いてある。東京03地域の電話番号の切り替えのあったのが1991年1月1日だから、最初から前倒しでその電話番号が書かれていたのかもしれない。

一方、1998年11月には新しいデザインになっていたので、もう既に新しいデザインになってからの期間の方が長くなっているのだった。

ちなみに、eLIOのカードは、VISAのマークが変更になっているので、eLIO導入当初のものと現在のものは、そこだけデザインが異なっている。

しかし、考えてみたら、古いカードをわざわざ統合して回収されてしまわないで、ポイントだけ使い切って取っておいてもよかったのだということに今頃思い至った。わざわざ回収されてしまうからとスキャンまでしておいて、そのときはそんなことに気がつかなかった。

ただし、これまでの購入履歴としてのお得意様情報も引き継がれるのだとしたら、やはり統合しておいた方がよかったのか。もし、私がヨドバシのゴールドポイントカードを使って購入した記録が全部ヨドバシに残っているのだとしたら、私が一体どんな生活をしているか、相当わかってしまいそうだ。Amazonなどのように、その履歴をもとに何かおすすめされたり、逆にお得意様さ加減によってたくさん値引きをしてくれたりするわけではないが、何か将来そういうことがあるとしたら、経験値は貯めておいた方がいいことがあるのではなかろうか。

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ヨドバシカメラゴールドポイントカードeLIO

ヨドバシカメラのゴールドポイントカードについては、以前に一度話題にしたことがあるが、先日、通常のバーコード式のものから、ICカード式のものに切り替えた。

前から、こっちの方がお得なのはわかっていたが、クレジットカードを1枚増やすのはあまり気が進まなくて、なかなか切り替えずにいたのだが、関係ないけれど、iPhoneを購入して色々なオンラインサービスの登録をたくさんしたりして、カード1枚増やすのもついでにもう気にしないかという気になった。

これまでのカードはもう20年以上17年くらい前に作ったもので、今の通常カードとデザインが違う。今よく行く店はカードが新しくなった後にできた店舗なので、そこができてからヨドバシのお得意さんになった客はみんな新しいカードだが、私はもっと前からヨドバシのお得意だよ、といつも店員に示しているようなものだったが、新しいカードにしてしまったらそれがなくなってしまうが、まあそれも仕方ない。

新しいカードは、新規に作って、古いカードのポイントを新しいカードに統合するという手順になる。クレジットカードとして申し込むので、本物のカードができてくるまでは、しばらくかかる。それまでは、ヨドバシの買い物でだけ使える (本来クレジットカードとしてはVISA加盟店のどこでも使える)仮カードをくれて、ポイントは、旧カードにつけてもらっておくことになる。本物のカードがクレジットカード会社 (ソニーファイナンス)から届いた時点で、旧カードと一緒に店頭に持って行って、旧カードを無効にして、ポイントを新カードに移動してもらう。

これで、今後はクレジットで買い物をすれば、通常は合計で11%のポイントがつくことになる。Edy機能も付いているが、EdyはANAのマイレージのカードで使っているので、こちらでは使わないだろう。直接関係ないが、クレジットカード増やしついでに、ためらっていた新幹線のEX予約も登録しようかと思っている。

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AppStore諸々

AppStoreがもうここ丸1日くらいおかしいままだ。「すべてのiPhoneアプリケーション」を表示すると、9月15日のものまでしか出てこない。前にも書いたが、AppStoreはどうもまだ挙動がおかしくなることがある。9月16日以降のアプリがAppStoreから消えてなくなってしまったわけではなくて、個別に検索したり、「全ての××アプリケーション」ではなく個別のジャンルを選ぶと最新の日付のものまで出てくる。何が原因でおかしくなっているのかわからないが、まあ、そのうち直ることを期待しよう。

AppStoreのレビューを見ているとなかなか面白い。ダメなソフトは結構ケチョンケチョンに言われるので、ダメなものはダメとはっきりわかって、下手な紹介記事よりは役に立つ。一方、全く勘違いして的外れなことを書いたものもそのまま掲載されるし、サクラと思っても不思議はないようなものも結構ある。更に、単にレビュー、というより、不具合点を指摘したり、対策方法が書かれたりもして、ユーザー間の情報交換の場として掲示板のように使用されている向きもある。内容をめぐっては、炎上とまではいかないが、結構「荒れる」場合もある。

製作者に向けた要望も書かれているが、日本の作者のものならともかく、日本語のわからない国の作者には、日本語で書いたレビューの内容が果たしてどれだけ伝わっているのかと思う。私は、日本のユーザーに向けた情報は書くが、作者への要望は、必要なら直接メールするようにしている。

日本のAppStoreのレビュー数は、アメリカのものに比べるとずっと少ないらしい。もっと、まっとうなユーザーがまっとうな意見を書くといいと思う。

最近のニュースで、このAppStoreのレビューが、購入した者だけが書けるように制限されるようになったと読んだ。しかし、考えてみると、自分はたいてい買ってから (無料のものはダンウロードして使ってから) しかレビューを書いてないような気はするので、大勢に影響はないようには思うが、試用のできないAppStoreの仕組み上、購入前にここで質問しみたい人もいるかもしれないが、その道が絶たれてしまう。

人気の浮き沈みも見ていると面白い。最初はあまり人気がなくても、バージョンアップで人気が出てきたり、逆に、一時的に人気があっても、別のアプリの台頭にや状況の変化に対応できないままでいると沈んでいってしまったり。いずれにしろ、これだけ次々と新しいアプリが出てくるので、どんどん入れ替わるのは必至だろうが。

前に、ちらと書いたが、私は無料アプリはまあ適当にダウンロードしているが、有料アプリは、たとえそれが僅かな金額であっても、ダメそうなものは購入しないで様子を見ているか、本当にダメと思えるものは安いからその金額なら捨てるつものでもいいと思って買うようなことはしないことにしている。というのも、買った後どれだけ使おうが、使おまいが、同じ金額が製作者の手に届くのであり、製作者としては購入された数そのものがそのアプリを製作したことに対する報酬である。AppStoreでは試用ができない以上、ユーザー側としては購入したということで、そのアプリを100%評価したということになる。だから、ダメなアプリを作っているところに、報酬を与えてはいけないと思うゆえである。

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細長いお茶のグラス

旅行中に気づいたことをひとつ。

レストランで出るお茶を入れてくれる入れ物が、普通、私が今まで中国で行ったことのある場所で見かけるものと違っていた。たいていは、日本人からしても特に違和感のない、湯のみ茶碗というか、小さい茶碗状のものか、小さい円筒形のもので、磁器製が一般的だと思う。ところが、ここでは、テーパーのついていない長い円筒形の透明なガラス製のグラスに、熱いお茶が注がれた。写真が撮れてなくてここでお見せできないのが残念。

普通見かけないと言ったが、北京で茶芸館に行って、葉っぱを入れたまま飲むお茶を入れてくれたのは、これと同じような形状のグラスだった。しかし、ここではお茶だけ注いでくれた。

一軒のレストランだけでなくて、行程中、蘭州から敦煌まで、何度も見たので、甘粛省のこの地域で一般的なものなのだろうか。

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iPhoneの中の鯉

iPhoneのAppStoreには既に山のような数のアプリがあるが、KOI POND を見て、即座に、Windows 3.1 時代の「鯉飼育セット」を思い出してしまった。そんな感慨を覚えるのは数少ない年寄りだけかもしれないが。なぜ、鯉なのかはわからないが、この KOI POND は、鯉飼育セットに生き写しだ。別にこれをマネて作ったわけではないのだろうが、十何年の歳月と太平洋両岸の距離を隔てて、思うところは同じだったのだろうか。

しかし、その鯉飼育セットが、今でもすぐにweb上で見つかったのにもちょっと驚いた。Windows XP 上でもちゃんと動いているから、興味のあるひとはお試しを。

しかしながら、KOI POND の方は、鯉飼育セットと違って無料ではないので、必要のない有料ソフトはたとえ安くても無闇に購入しないことにしているので、少し様子を見ていたが、なんと、新 iPod Touch のプレゼン画面にもこの KOI POND の画面が表示されている。あんなに多くのアプリの中からそこに選ばれるほど有名になったソフトを入手しておかない手はないので、ポチっておいた。

まあ、気が向いたときに、鯉とたわむれて、(人工の) 自然の音に耳を傾けるのも一興だろう。

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ヘンな日本語3連発

ご存知のように、中国にはヘンな日本語がたくさん存在する。今回の旅行中に遭遇したヘンな日本語を3件紹介する。添付の写真を順番に見ていただきたい。

まず、最初は、いちばんかわいいやつから。既に、aripさんに紹介されてしまったが。敦煌陽光大酒店の、部屋に置いてある利用案内の冊子の最初にある、総支配人からの挨拶。いきなり、「尊敬するな」と否定命令形である。他はほとんど問題なくよく書けているのに、ここだけが1文字余計についているだけで、大間違いになっている。形容詞に、「の」を中国語で「的」をつけるつもりてでついついつけてしまうのは、中国人によくある間違いだが、この「な」もそれに近いものだろう。しかし、「する」に「な」をつけてしまったものだから、こんなことになってしまった。

次は、場所は戻って嘉峪関の懸壁長城の入り口にあった掲示。これは全文書き出してみよう。

切符を買って知らなければならない

1、见学者は券によって见学する。
2、学生 (成人教育を含まない) 、身体障害者、老人が本人の证明书に任せて半额の入场券を买う、 (学生证、身
  体障害の证明、老年が证明、离职休养中の干部の栄誉の证明を优遇する)
3、切符の金额は直接はっきり数えて、あとでお许し愿って
4、入场券が适切に保管することに责任を负わないで、セトガイは
5、开放时间を検査する:
  夏季: 08: 30-18: 30
  冬季: 09: 30-18: 00
告発専用電話:
  12315
  12358

さて、これは一体どうやって翻訳したのだろう。何かの機械翻訳にかけた結果か。相当めちゃくちゃである。まず、漢字がほとんど中国の簡体字になってしまっているが、一部は簡体字でなく日本語の漢字になっているところもある。「検査」とか、「告発専用電話」とか。

「あとでお許し願って」、なんて表現は笑えるが、「セトガイ」って何のことだろう。どこを翻訳したらこの言葉が出てきたのかわからない。5番のところに「開放時間を検査する」、と意味不明になっているが、「検査する」は、原文を見ると、本来4番の後半にあった言葉だ。そして、4番後半の、「責任を負わないで」、は、原文では3番の後半にある言葉だ。どちらも、日本語でも中国語でもわかる漢字の単語が含まれているから、日本語を知らなくたって、間違っていることはわかりそうなものだが、このまま掲示されている。

英語の方もかなり怪しい。そもそも、英語では項目がひとつ省かれているし、身長1.2メートル以下の子供は無料なのに、半額の学生とarmymen (これも意味が違うと思う) と一緒にされている。英語では、半額のところに身体障害者と高齢者がない。日本語では、子供無料のことが全く書かれていないが。

最後は、敦煌の観光客向けの大きな折り畳み地図の中にあった、敦煌の紹介。

こちらは、文章としては、先のものほどひどくはないのだが、文字がめちゃくちゃだ。漢字がやはり簡体字なのはお約束として。仮名文字で、ぁぃぅぇぉ、など小さい文字があるものは、わざとのように、小さい文字を使っている。その割りに、「接っして」の「っ」 (本当は不要だが) は大きい「つ」を使っている。ひらがなの「つ」をカタカナの「フ」と取り違えているものも多い。このあたりから考えると、これは誰かある程度日本語のできる人が翻訳した手書きの原稿を、日本語のわからない人間が打ち込んだ可能性が高い。もちろん、日本語入力なんでできないので、漢字は中国語の簡体字、そして、カナは、文字表から拾うという説がある。すると、大きい文字も小さい文字もずらりと並んでいるので、先に出てきて形状の合っている小さいぁぃぅぇぉなどを選んでしまうのだと。(明木茂夫著「オタク的中国語学入門」参照)

これらの点に気をつけて修正すれば、結構まともになりそうだ。ちょっと修正版を作成してみよう。こんな感じだ。

 敦煌は、甘粛省の河西回廊の西の方に位置て、東は安西県とあい連なって、西北は新疆と接っして南はアクサイや青海とあい連なっています。その面積は3.2平方キロメートルで、人口は18万人です。また多民族な古都で。漢族,回族、満州族、チベット族、カザフ族などの八つの少数民族が住まっています。

あえて、面積の数字に万が抜けてるとか、他の間違いは残したが、かなり読める文になった。残りは、この調子で読み進んでいただきたい。

しかし、敦煌のガイドさんは、あんなに立派に日本語を話すのに、どうしてこんな日本語が放置されているのだろうか…

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これまでに買ったiPhone用オプション

だいぶ前に誰かのblogでもやっていた記憶があるので、ちょっと自分も書き出してみる。あんまりたくさんはない。買った順。

・ 液晶面保護フィルム グルマンディーズ FitsPod Hard-Cort Film for iPhone 3G IP3G-01 ¥389 7/13購入

iPhoneを購入しに行く前に、とにかく何か、と思ってヨドバシの店頭にあった適当な安いのを買ったので、あまりよく知らないところのだった。

本来、こういう保護シート的なものはあまり使わない主義で、傷が増えていくのもまた味わいと思っているのだが、液晶面はちょっと別だ。単に保護というだけでなく、ノングレアだとか、覗き見防止 (は使わないと思うが) とか、そういった機能性のフィルムを貼る可能性もある。最初から最後までずっと裸で使うつもりならいいが、もし後から貼るのだとしても最初から保護しておかないと、裸で使って傷がついた後にフィルムを貼ると、隙間ができたりしてよろしくないだろうから、とにかく購入と同時に貼っておかないとと思ってのことである。まあ、第2世代 iPod nano を、裸で毎日首からぶらさげて、2年近く使って、ほとんど傷がないので、iPhoneもその程度には大丈夫なのだろうけれども。とはいえ、最初の大きな傷は、たいてい使いはじめにつくものだ。ちなみに、第1世代nanoの表面は、アクリルなのであっという間に傷だらけだった。

ちなみに、そんなわけで適当な安物を買ったせいか、斜めにかざして見ると干渉色の縞模様が結構派手に見える。

・ ケース FOCAL POINT HipCase for iPhone Brown Leather ¥3,980 7/19購入

これは前にもここここに書いた。私が普段iPhoneを携帯するために必須のケース。現在、脇が裂けて口があいてきてしまったので、使用中止。

・ ドック Apple iPhone 3G Dock ¥3,400 7/27購入

家で同期や充電をするには、ドックに差すのが一番だ。本体にぴったりなのでケースに入れている人は困るようだが、着せるケースは使わない私の場合は問題なし。コンパクトでいい。nanoのドックと並べて机の上に。当然USBは別々のケーブルで接続。

・ 液晶面保護フィルム パワーサポート アンチグレアフィルムセット for iPhone 3G ¥1,280 8/22購入

最初に買ったフィルムは光沢タイプのもの。自分はあまり油っぽくないので、心配しなくていいかなと思っていたが、実際に使ってみると、やはり画面はすぐに油でギトギトになる。クリーニングクロスで拭けばいいが、またすぐに油だらけだ。で、アンチグレアタイプのものだと油が気にならないというので、特にこの製品が評判がよさそうなので購入。したものの、今のをわざわざはがして貼りなおす作業 (それもホコリが立たないようにして、フィルムがズレないように気を使って貼らないといけない) をするのが面倒で、もう1ヶ月そのまま。(爆)

・ 予備バッテリ FOCAL POINT Smart Backup Battery Pack for iPhone & iPod ¥4,980 8/29購入

以前 dexim BluePack DCA005 として書いた通り。実は、試しに使った以外は、実際の出番は今のところなし。ただし、もちろん予備なのだから、いつもカバンに入れてある。

・ ケース FOCAL POINT HipCase for iPhone Black Nylon ¥3,480 9/22購入

壊れたケースの代わりは、結局、似たようなタイプのものにした。ナイロンは下地の上に貼ってあって、ケース自体は思ったより固い。本体を取り出すときに押し出すための下の穴は、前のものとは違って、自分の側に来る側は切り欠かれていないので、前ので問題だった、ジーンズの金具に当たる問題はなさそうだ。そのかわり、下側の角も切り欠きがあって、本体が露出しているので、角をぶつけないように気をつけないといけない。

見た目は革のに比べて少し安っぽい感じがしないでもないが、白い本体が切り欠きから覗いた様子の色のコンビネーションは、こちらの方が自然かもしれない。こちらは、簡単に壊れないことを願う。

・ 今後欲しい物

Apple コンポジット AV ケーブル ¥5,800 が欲しい気がする。テレビ (やプロジェクター) のあるところなら、iPhoneに入れた写真やビデオをつないで大きな画面で見られる。仕事でプレゼンをiPhoneに入れて、なんて使い方はしないと思うが、よそに行って写真やビデオを見せる機会は結構あるかもしれない。もうひとつ、Apple コンポーネント AV ケーブル ¥5,800 というものもあるが、説明によると、ハイビジョン解像度が出たりするわけではないので (翻訳時のミスか、iPhone 3G が書かれていないが、アメリカのサイトを見るとちゃんと書いてある)、逆に対応端子のあるテレビの少なさを考えるとあまり意味がなさそうだ。S端子のケーブルがあるといいと思うのだか、なぜかない。というか、S端子相当の信号がコクタに出てないのかな。

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シートベルトの金具の左右

中国の国内線の飛行機に乗ったときに初めて気づいたのだと思ったが、中国の飛行機では、飛行機のシートベルトの金具が逆になっているものが混じっていることが多い。

私の理解では、普通、旅客機の客席のシートベルトは、どの位置にあるシートでも、金具の左右は同じだ。自分が座ったときに、左側から来るベルトに、バネつきレバーのついた大きな方の金具 (ここではメスと呼ぶことにする) がついていて、右側から来るベルトの先には、相手の金具に差し込む、穴の開いた板 (オスと呼ぶことにする) がついているだけだ。中国で飛行機に乗るまで、これが左右逆になっていることがあるとは意識したことがなかった。逆に、意識したことがなかったので、逆のものがあっても気がついていなかっただけという可能性もあるのだが、少なくとも逆だなあと思ったことはなかった。

ところが、中国の飛行機ではこれにちょくちょくでくわす。添付写真がその証拠写真だ。椅子の背に向かって撮影しているので、上の説明と右・左の位置は逆になる。逆だったのはこの並びの3席の中では真ん中のこれだけで、左右は正常だった。そちらも一緒に撮っておけばよかったが、このときは両側とも既に他の乗客が座っていたのでちょっと撮れなかった。

この例のように、左右が逆になっているといっても、飛行機中のシートベルトが全部左右逆になっているというわけではなく、一部の席だけが逆になっている。しかし、何か規則的になっているのかというと、そうでもない。適当につけているだけなのか?

もし、少しなりにでも正当な理由があるとしたら、イタズラ防止と、ベルトの取り違え防止だ。シートベルトの左右が全部同じ組み合わせで並んでいるとする。左右隣りあった席のシートベルトは、その席の境目の同じ場所から、それぞれ右側の席に行くメスの金具のものと左側の席に行くオスの金具のものが取り付けられている。3人席の真ん中の人が先に座って、わざと、自分の左側にあるメス金具を取らずに、同じ場所から出ていて左隣の人が使うべきオス金具のベルトを取り、逆に右側では右側の席の人が使うべきメス金具のベルトをひっぱってくると、ちゃんと金具がかみ合って、いかにも普通にシートベルトをしているように見える。すると、後から来た両端側の席の人は、自分に残されたベルトを締めようとすると、人がいない側の端のベルトは正しい種類のものが1本ついているだけだから、同じ形状の金具同士を突き合わせることになって、途方に暮れる、という寸法である。そんなイタズラができないように、最初からシートベルの金具配置を交互にしておけば、席の境目の2本のベルトの金具は同じものがつくことになり、どっちをとっても、ちょっと根元がよじれるだけで、困らない、というわけである。イタズラのことを考えずとも、2本あるうち、どっちを取ればいいか悩まずに済むので、一見、賢いやり方のようにも見える。

しかし、シートベルトの金具の向きは安全のために全部同じに揃えてあるという話もどこかで聞いたことがある。装着するときは別に多少時間がかかってもそれほど問題ないが、緊急時にはずすのに手間取ってはいけない。席によって向きが違うために、向きがどっちかわからないで余分な時間をついやすよりも、全部が同じ向きになっている方がわかりやすい。そういう観点から統一されているはずだ。スクーバダイビングのウェイトベルトもそのように指導されている。ダイビングでは、緊急浮上の際にウェイトベルトをその場ではずさなければならない場合がある。自分が自分ではずすなら、自分のいいようにすればいいだけだが、他人が手伝う場合もあるので、右利き、左利きで、はずしやすさは違うだろうが、それにかかわらず、必ずベルトの先は自分の右から左に金具を通す方向に装着するようにと指導される。それは、Cカードをもらうための講習でそう習うはずだ。少なくとも私の持っているPADIの教科書にはその記述がある。つまり、ベルトの向きを揃えるというのは、このような安全のことを考える場では一般的な考え方だろうということだ。

それを、上記のような左右取り違えないようにという目的で、故意に混在するように設置するというのは、やはり考えにくい。それに、実際ながめてみると、きれいに規則的に逆になっているわけではなさそうだ。それでも確かに逆になっているものが存在するというのは、やはり何も考えていないだけということか。日本人なら、安全のことを考えなくても、見た目から考えてもみんな同じに並べると思う。

中国の飛行機でよく遭遇し、他の国の飛行機 (といっても、他には日本とアメリカ系以外にあまり乗っていないが) では見かけないというのも、どういうことだろうか。中国の航空会社だって、使っている飛行機はボーイングやエアバス製じゃないの、という話もあるが、機内の内装はどこでやっているのだろう。それぞれの航空会社独自の座席配置を行なっているはずだから、それは、やはりぞぞれの国で行なっているのか、それてもボーイングやエアバスの関連会社なりがきちんと請け負ってやるものなのか。

こういうことを気にしだしてから、中国以外では唯一、今年の5月にパラオに行ったときのコンチネンタル・ミクロネシア機で1度、そういうシートベルトになっていた。 これから飛行機に乗るときは、ぜひ気をつけてみていただきたい。

ちなみに、この話題は、以前から頭の中にあったのが、「大連雑学辞典」で先に記事になったのでコメントして一度話題にしたことがある。今回、自分でも写真を撮ってきたので、もう一度自分の記事として書いてみたものである。

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iPhoneの操作性など

iPhoneの操作の特長といえば、本体ほぼ全面が画面でタッチパネルになっていてボタンがほとんどないことと、そのタッチパネルが従来よく使われているものとは、少し違った独特の操作をすることだが、結構世間に正しく理解されていないところも多いのだと思う。

まず一番に紹介されるのは、ピンチイン、ピンチアウトと呼ばれる、2本の指でいわゆる「くぱぁー」とやって画面をズームさせる操作だ。私も最初にiPhoneが出たときにはまずそれに目を引かれ、どうなっているのかと思った。従来よく使われている抵抗膜式のタッチパネルでは全体の1ヶ所しか押しているという情報が取れないのに対して、iPhoneでは静電容量方式で、マルチタップという複数箇所を押しているのがわかるタイプだからできることだ。

しかし、iPhoneの最大の特長はその2本指操作ではなくて、どっちかというとおまけでついている程度のものと思ってもいい。そして、この2本指の操作をするにはもう一方の手で本体を持って操作をしないといけないこと (かなりアクロバティックにやれば片手でやれないこともないが)、あるいは、そもそもこれまでの全画面機はたいていスタイラス操作前提で、両手で操作するものという刷り込みのせいもあるのかもしれないが、iPhoneは普通両手で操作するものと思われていることが多いらしい。

しかし、実際は、普通のケータイのように片手で操作するのは別に難しくない。もちろん、両手が空いていて腰をすえて操作できるときは両手で操作するが、片手に荷物を持っていたり、つり革をにぎっている場合は、もちろん片手親指操作だ。画面のズームは、「くぱぁー」をやらなくても、だいたいタップでもできるようになっている。タッチパネルの特性上、指の腹でしっかり触れる必要があり、あまり細かい位置の指示は難しいので、UIもわりと大雑把な位置しか求めないように、あまり細かいボタンとかは使わず、代わりにフリックという、動きをつかった操作を活用している。片手で握りながらその親指を適当に動かす感じで操作できる。何も、片手でしっかり本体を持って、もう一方の手で慎重に狙いを定めて画面を押さないといけないわけではない。

しかし、その点は、お絵描きソフトなどでは、確かに欠点となって、細かい絵の描き込みはしにくい。スタイラスがあれ細かい操作ができるのだろうなぁと思って、ついついiPhone用のスタイラスペンとして売られているものを買ってしまう人もいるようだが、これは全く期待してはいけない。抵抗膜式のタッチパネルをスタイラスペンで押すのとは原理的に違って、かなりの面積で接触しないと認識しないので、同じような操作感は得られない。いちおう、その点を考慮してペンの方も工夫はこらしてはあるようだが、結局、多くの人が買ってみて失望しているようだ。

タッチパネルは、爪の長い女性には操作しにくいという話も聞くのだが本当だろうか? 爪の長い女性はケータイのキーボードだって特に最近の薄いものは操作しにくいと思うし、iPhoneのタッチバッドは、先に書いたように、指の腹で触れるので、割と指を画面に平行にしてさわるから、それほど爪が邪魔になるわけでもないと思う。まあ程度問題だろうが。これは、自分が実際に爪の長い女性に目の前で操作して評価してもらったわけではないので、ちょっと説得力が乏しいが。

日本語のテンキーフリック入力は秀逸だと思う。もともと、ケータイのテンキー入力というのは、他にあまりいい方法もないので、仕方なくこうなってますみたいなまま、定着してしまったものと思っている。1文字を入力するのに場合によっては同じボタンを5回も押さないといけないなんて、絶対どうかしていると思う。そういうケータイ式が普及する以前から、私なども携帯機器用に片手で早く文字入力する方法ってもっといい方法がないものかと思い巡らしていたし、これまでも色々なものが提案されてはきたと思うが、このテンキーフリック入力はその観点からみてもなかなかすばらいしものだと思う。キー配置はみんなが使っているテンキーのままで、各キー1操作だけで5種類の文字の中のどれかを入力できるようにしたというのはすばらしいではないか。で、このテンキーフリック入力ももちろん両手でできる。QWERTYキーボードを幅の広くなる横位置にして使うのが最高という向きもあるようだが、この場合、両手持ち必須となってしまう。

まあ、他にも、色々とよく考えて作られているなあという点の非常に多いiPhoneの操作体系だが、たぶん使ったことのない人には伝わらないのだと思う。実際、使っている人でも、きっと色々とwebや雑誌などで情報収集していなければ、知らないままの操作方法もあるはずだ。まあいずれにしろ、厚いマニュアルがついていてこと細かに説明してあっても、誰も読まないのだろうけど。しかし、確かにアップル製品って、そんなところがある。もう大昔のことだが、生まれて初めてマッキントッシュをさわったときには、マウスを動かしてみて、ボタンをポチポチやってみて、で、どうすんの? とその先何もできなかった。だれでも何も知らなくても簡単に操作できる、というのが売り文句だが、ボタンをダブルクリックするなんて、何も知らないひとは思いもつかない。シングルクリックは誰でもするだろうが、ダブルクリックは絶対自然には出てこない。ボタンが2つあったらどっちを押したらいいかわからないから、ひとつなのだ、というポリシーからのことだが。そのためには、実行するにはダプルクリックしないといけないということは、誰かに教えてもらわないといけないのだが、だまっていると教えてくれる人はいなかった。

iPodもそうだった。iPodも初めてさわったときは、やはり、どうしていいかわからなかった。なんかくるくる回してみるだけで、それ以上の操作かどうしたらいいのかよくわからなかった。よくある十字キーでの操作とは予想した動きが違うためだ。一度覚えてしまえば、他のiPodでももう同様だから困らないが、初めてさわった人はとまどうと思った。上下にメニューが並んでいて、これをスクロールするのに、くるくる回す。メニューの下位項目は、右向きの矢印がついてるので、右向きのカーソルキーを押したくなるのだが、実は何も書いていない真ん中のボタンを押さないといけない。ここでもうはじめての人はアウトだ。上位に戻るのにMENUの表記のボタンを押すのも、よく考えたらちょっとおかしい。メニューを呼び出しているわけではないのだ。電源ボタンさえわからなくて、まあ起動は何か押せば動き出すが、どうやって電源を切っていいかさえわからない。いまどき、他のMP3プレーヤや、デジカメの類で、こんな途方に暮れることはなくて、中の機能がぐちゃぐちゃしていてわかりにくいということはあるのかもしれないが、基本操作にそんなにとまどうことはないように思う。ホイールのデバイスを生かすためと、シンプルさのために、そういうふうになったのだろうし、覚えてしまえばなんてことはないのだが、初めての人にはさっぱりわからない。

そんなところが、知らない人はさわんなくていいんだよ、と言われているような感じも受ける。何かある意味仲間同士の世界で、ヨソ者にはちょっと冷たいという感じがする。そういうところは、もっとみんなに理解される努力をした方がいいんじゃなかろうかと思う。私はもともとアップル信者でもなんでもなくて (まあiPhoneではもう信者に近い状態になっているといってもいいかもしれないが)、それゆえ、アップルの世界に接してそう思うのかもしれない。初めて買ったアップル製品は iPod nano で、ハードディスクの危うさがないフラッシュメモリのみの製品ということとその薄さ、小ささと、USBメモリと比べても破格の値段に引かれて買ったものだ。そこでiPodに足を踏み入れていなければ、iPhone購入にもう少しためらいがあったかもしれない。そもそも、ここで書いているiPhoneのよくできているところにしても、買う前にはほとんど知らなかったことだ。

片手操作の話に戻って、実は、片手で操作できるといっても、確かに画面の上の方には指が届きにくい。ソフトキーボードば画面の下半分に出るし問題ないのだが、アプリによっては、上の方のボタンを押す必要もある。左手で操作していると、まだ左上端のボタンはなんとか押せるが右上角は届かないので、その場合はそのときだけ右手を使うか、どうしても片手しか使えないときは、本体の下の方を握っている残りの指で全体にじり寄らせてから押さないといけない。

また、アプリのガイドラインとしてそうなっているのだと思うが、おおむね、「戻る」機能のボタンは左上にある。ところが、Safariのブラウザの戻るボタンは左下にある。これがついつい、上なのか下なのか迷って指が踊ってしまう。

あと、画面の端に近い部分を押す場合に、実際よりも少し外側を押したことになっているような感じがする。デバイスの読み取りの都合上仕方ないのか、斜めから見るせいでそう思うだけなのかわからないが、思ったように操作できないことがよくある。わざと、狙いを少し内側に寄せて押すようにしてやらないといけない。

このあたりは、ちょっと不便に思っているところだ。

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