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プラレアリウム巡り(番外) 飛行機乗り遅れ
ゴールデンウィークの北海道3館訪問で、プラレアリウム巡りもあと残り3館となったが、実施期間の残りもあと3ヶ月足らずとなっていた。あまりぎりぎりに行く予定にして、もしそのときに何かの都合で行けなくなったりするといけないのと、飛行機代は早目に予約しておいた方が早いので、その時点で残りの予定を6月の頭と決めて予約した。
まずは、6月2、3日の土日で、愛媛県の2館を回る。値段の安い便の時間と、各館の投影時間と、久万高原は夜に観望会があるのでそれにも参加するという点とを考え合わせて立てた予定が次の通り。土曜日の午後に格安航空で成田から松山空港に到着、レンタカーで新居浜の愛媛県総合科学博物館まで走って最終投影を見て、その足で松山まで戻って久万高原に向かう。観望会は19:30、20:30、21:30と設定があり、19:30に間に合わないこともないが夏至近いこの時期まだ空が明るいので余裕を見て20:30の回に予約を入れた。その日は一旦宿泊。ふるさと旅行村は多人数で泊まるとこみたいなので、宿は松山市内のビジネスホテルに。翌日の日曜日、あらためて久万高原に行って朝イチの回のプラネタリウム投影を見て帰る。お昼すぎにミッションは完了して帰れるのだが、帰りの便が格安便では遅い時間しかなかったので、その間松山市内観光でもしてから帰ることにしていた。
さて、これまでのプラレア巡りの旅で、特にこれといった旅程上の大きなトラブルはなかったのだが、今回、出発当日の朝になんと寝坊してしまった。目が覚めたら、既に飛行機にちょうど間に合うために出発する予定を組んであった電車に最寄り駅で乗る予定の時刻になっている。幸い、荷物は前夜にほぼ準備完了していたので、とにかく大慌てで支度して家を出たが、予約してあったロマンスカーにもスカイライナーにも当然間に合わない。我が家から成田までは結構何度も乗り換えしないといけないが、電車に乗ってから経路検索をすると、当初予定ではないルートの方が早く着く組み合わせがあるのでそちらで行くことに。スカイライナーではなく空港アクセス特急に、日暮里からではなく都営浅草線経由で乗るルートになった。予約してあったスカイライナーは向かう途中の電車の中でキャンセルしたが、後で気付いたがロマンスカーの方をキャンセルするのをすっかり忘れていた。
それはともかく、後は成田に着くまで、到着を早める方法はない。成田の到着予定時刻が出発時刻の20分前。ここで、もう全く間に合わなかった場合と、なんとか乗れるにはどうすればいいかを考えてみる。間に合わなかった場合は、行きの航空券は捨てで、その後、高くつくが羽田からのANAかJALの午後の便で行けば、新居浜に行くのは当然間に合わないが、夜の久万高原の観望会には余裕で行ける。もともと日曜日の午後が時間が余っていたので、時間を計算すると、市内観光に当てるつもりだった時間で新居浜にいけば、投影時間もちょうどうまくおさまって帰りの便に間に合うように松山に戻ってこられることがわかった。
しかし、追加で片道に今回もともとの往復分以上の費用をかけてまで行くのか。今回の予定は一旦全部キャンセルしてあらためて別の日にするという案も考えられる。まあ、午後の羽田便は、成田まで行ってから羽田に戻っても間に合うので、まずはとにかく予定の便に乗れるかどうかチャレンジしてダメだったときに考えることにする。
さて、20分前到着で果たして飛行機に乗れるのか。昔一度海外出張に行くときに車が渋滞で遅れてぎりぎりになり、航空会社のカウンターで走ってくださいと言われて地上職員にエスコートされ、セキュリティチェックや出国審査は行列の先頭に割り込ませてもらって (そこは航空会社の職員さんからは頼めないので自分で頼んでくださいと言われる) ぎりぎり乗れた経験があるので、今回もなんとかできるんじゃないかとという希望を抱く。
今回は久万高原で天体写真を撮影するために三脚とポラリエなど一式も持っていくため、貨物室預けの荷物も持っている。格安航空なのでその分の追加料金も必要で事前に払ってある。しかし、預ける荷物の締切は搭乗30分前と書いてある。そこは無理やり頼んでも無理そうに思えるし、結局預けられなかったらそのやりとりをしている時間だけ無駄になって本人がゲートに着くまでの時間が遅くなってしまう。しかし、自分本人だけなら走ればなんとかなるか。しかもwebチェックインしてあるから全くカウンターに寄る必要はなくて、手続きで時間を無駄にすることもない。幸い、預けるキャリーバッグの中身はほぼ撮影機材と1日分の着替え、久万高原が寒いときの上着くらいだったので、これは持っていかなくてもなんとかなる。成田にこれをひと晩置いていくことを考えた。Webで調べると、3タミにコインロッカーは何ヶ所かあるのはわかったが、万が一満杯だったら困る。3タミに手荷物預かり所はない。2タミには手荷物預かり所があるので、電車を下りて3タミに向かう前に2タミの手荷物預かり所で荷物を預けることにする。取りに来るのが明日の夜遅くだと言うとちょっとヘンな顔をされるが、まあ預かってくれた。上着だけ取り出して暑いけど着た。
あとは、2タミから3タミへ。連絡バスもあるが発車時刻まで何分あるかよくわからないし、ぐるぐるまわって走るので乗った方が早いかどうかわからないので、走る。ずいぶん距離があるのはわかっているがとにかく走る。航空会社のカウンター前は素通りして、セキュリティチェックはほとんど人が並んでいなかったので、結構すぐ通れた。もうすぐだと思ったが、セキュリティチェックからゲートまでも結構距離がある。ここもがんばって走る。ようやくゲートに着いたのは出発時刻の5分前くらい。幸い自分の乗る便のゲートは一番手前。なんとか間に合ったか、と思ったのだが、そのゲートには何も行き先の表示もないし、ゲート付近に係員も誰もいない。ゲート番号を間違えたのかと思ったが、そうではない。外を見ると、飛行機はまだそこにいて、タラップ車もまだそばにいるのだが、もう搭乗は完了してしまっているようだった。搭乗は出発時刻の15分前となっているが、チェックインしているのだし、ぎりぎりまで待っていいてくれるものかと思ったが、本当に15分前にゲートを閉めてしまって、係員もいなくなってしまうようだ。
まあ乗れなかったものは仕方ない。出発ゲートから戻らないといけないが、出発客と到着客の経路は分離されているので、到着客の経路でターミナルビルには戻れない。来た道を逆走して引き返すが、当然ながらセキュリティチェックを逆向きに突破しないと戻れない。一番端の通常経路ではないところに行って、飛行機に乗り遅れたので戻りたいと言うと、搭乗券(スマホの表示)を確認して、逆向きに通してくれ、航空会社のカウンターに届けて出てくださいと言われた。
言われた通りに航空会社のカウンターに行って乗り遅れたと言うと、3,000円で次の便に乗れますがどうなさいますか、と言われた。格安便なのでてっきりキャンセルしたらまるまる捨てなのかと思っていたのだが、そうではなくちゃんと振り替えが効くのだった。しかも空席があった。先に検討していた羽田からの便ほど早い時間ではなく、夕方の便になるが、到着時刻をきくと、久万高原の観望会にはなんとか間に合いそう。なので、3,000円を払って振り替えしてもらう。出発まで5時間ほどある。
とりあえず、昼食にする。
成田で5時間過ごすのに何をしていればいいか。以前、一度、台北・北京と続けて出張に行くことがあって、しかし台北から北京へ直接は行けないので、一旦成田に戻ってその日に北京に向けて出発するというときに、成田でずいぶん時間を潰した覚えがあるが、それ以来だ。今回は、成田に航空科学博物館があるが一度も行ったことがなかったので、いい機会だと思って行ってみることにした。わざわざ博物館に行くために成田まで行くこともあまりないし、かといって空港の近くにあるからといっても空港利用のついでに寄るには時間がかかりすぎる。こんな機会でもないとなかなか行きそうにないので、ちょうどよかった。博物館には2タミからバスで行けるようなので、まずは2タミに戻り、そのついでに手荷物預かりに行って、荷物の引き取り時間を明日の夜遅くから今日の博物館から戻ってくる時間に変更してもらう。飛行機に乗り遅れた事情を話すと納得したようだった。
博物館に行くバスはそんなに本数が多いわけではないので、戻ってくる時間を間違えると、また乗り遅れたなんてことになると目も当てられないので、帰りのバスの時間はよく確認しておく。博物館で見学していると、スマホに知らない電話番号から着信。かけ直してみるとレンタカー会社だった。もう空港にお迎えに行っていいでしょうか、という。レンタカー会社に搭乗便を変更したことを伝えるのをすっかり忘れていた。
そして、博物館をひととおり見学した後、時間通りに2タミに戻り、3タミへ今度は連絡バスに乗って行き、再びセキュリティチェックを通って搭乗ゲートへ。現地に着いてから観望会までに夕食を食べる時間がないので、搭乗前におにぎりを買って、機内で食べる。松山到着後、レンタカーを借りて (元々24時間を超える利用時間だったのが、24時間におさまることになったので、予定より安くなった)、一路久万高原へ。機内で買ったおにぎりだけではちょっと足りないので、途中のコンビニでサンドイッチを買っておき、観望会に間に合うように現地到着できた。元の予定では、新居浜から久万高原の移動では時間の余裕があって、もっと早目に着いて、観望会の後にしばらく滞在して天体写真を撮るのに付近のロケハンをしたりしようと思っていた時間がなくなった。
後は、最初に考えたように、新居浜の愛媛県総合科学博物館に行く予定が翌日になって、違う時間のプラネタリウム番組を見ることになってプログラムが銀河鉄道の夜からワンピースになったこと、松山市内観光をする時間が一切なくなったことくらいで、出費としては飛行機の追加料金はレンタカーが安くなった分とで相殺され、必要なミッションは達成できたので、まあ結果オーライである。行くことのなかった航空科学博物館にも行けたし。はやまって成田に行かずに直接羽田に向かったりしなくてよかった。
今回は番外編ということで、飛行機に乗り遅れた話だけで終わり。
JR横浜線E233系スタンプマーク全揃
JR横浜線に使用されている車両が、昨春から、以前の205系から新しいE233系に順次切り替えられた。横浜線のE233系では、先頭車両の側面に、沿線各駅の駅スタンプのデザインを元にしたマークが描かれている。横浜線では全部で28編成の車両が運用されており、東神奈川=八王子間の横浜線の駅だけでは足りないので、乗り入れている根岸線区間の磯子までと大船の駅も含めて使用されている。
横浜線に乗る度にこのマークを写真に撮影して集めていたが、ようやく全駅分揃ったのでここに一挙掲載してみる。編成の番号と駅順は一致していないので、ここでは駅順に並べておく。根岸線から始まると変なので、下り側の八王子から始めることにする。
撮影は全部iPhoneのカメラで手持ち撮影で行っていることもあり、大きさが揃っていなかったり少し斜めになっていたり、一部にはホームの照明が映り込んでしまっていたり、少しボケてしまっていたりと色々あるが、きっちり修正したり撮り直したりするのも大変なので、撮影する度にinstagramに投稿していたのだが、その際に一応簡単に大きさを合わせていた画像を、そのまま使用することとした。
JRの新型改札機
最近、JRの自動改札に新型機が順次導入されてきている。事前に、新型機になると聞いて期待していたのは、従来の改札機で不満だった点が改善されること。その不満とは、立て続けに人が改札を通っているときに、改札機の出口付近の表示器に出るSuicaの残額などの表示が前の人の分が表示されたままなかなか切り替わらなかったり、あるいは自分の分が表示されないまま終わってしまったりすることがあったこと。ローカルな処理速度の問題なのか、通信の遅れの問題なのか、人が通過するのを検知する問題なのはよくわからないが、新型になればきっと改善されるのではないかと期待した。
しかし、その事前情報でもちょっと心配だったのが、ディスプレイが出口付近だけでなく手前の方にも追加されていて、磁気切符の情報は出口付近のディスプレイに、Suicaの情報は手前のディスプレイに表示されるということ。何もわざわざ手前に表示する必要はないと思った。
実際に新型に交換されて使うようになってみると、案の定、改札を通過しながら見るには手前にありすぎて見にくい。確かに表示はきっちりと切り替わって表示されるようになったように思えるのだが、前を見て歩いているのだから、これでは表示が目に入らない。下の写真は、もちろん、わざわざ立ち止まって撮影したものだ。
一体どうしてこんなことになってしまったのだろうか? 磁気切符の人は前に出る切符を取りに行くために前のディスプレイを見るが、Suicaの人はタッチしている間ずっとタッチしている手元を見ているとでも思っているのだろうか?
そういえば、Suica導入時の話を聞いたときに、まるっきり勘違いしてるんじゃないかと思ったことがある。当初は非接触式カードということで「かざす」と言っていたが、それではどうしてもカードと改札機との通信時間がとれず、それを実際には接触する必要はないにもかかわらず「タッチする」ということに改めるとうまくいくようになったという。どうしてかというと、かざす、だとそのま読み取り部上空をまっすぐ通過してしまうだけだが、タッチせよというと、Vの字の軌跡を描いてカードが読み取り機近傍で動く距離が長くなり、滞在時間が長くなるという説明だった。実際に「タッチする」にしてうまくいったのは確かだが、理由はそうではないだろう。人間の動作を全く勘違いしていると思った。タッチせよと言われると、自分の体が読み取り部の手前にあるときから手を前に伸ばしてカードを読み取り部に近づけ、体が通過するに従ってカードを持った手を前から後ろに動かしながら進んでいき、後ろ手になったところでカードを持った手を引き戻す、という動作を無意識にすることによって、カードが読み取り機近傍にいる時間が長くなるというのが本当の理由じゃないか。かざす動作では、逆に自分の体とカードの前後位置関係は動かさずに通過するので、接近時間が短くなる。
まあ、それはともかく、新型改札機の方に話を戻すと、どこに何を表示するかは、ソフトウェアの修正でできるだろうから、ぜひSuicaでも出口付近に表示するようにしてもらいたいものだ。手前のディスプレイは、エラーが起きた時の指示の表示などには適切だと思われるので、そういう使い方にすればよい。ぜひそうしてもらいたい。
国際運転免許証の代わりにHDLT
近々アメリカに旅行に行こうと思って、レンタカー関係もチェックしていたら、アメリカで自動車を運転する場合に国際運転免許証を取得して行かなくても、代わりにレンタカー会社が免許証の翻訳を発行していて、それがあれば大丈夫だということを知った。そもそも国際免許証といっても、元の日本の免許証を携帯していなくてはいけないもので、アメリカの警察官がその日本語で書かれた免許証を見ても何が書いてあるかわからないので、それがわかればいい。そういうわけで、アメリカのレンタカー会社が記載内容を翻訳した書類でも構わないということらしい。
私が会社の割引が効いてゴールド会員になっているハーツレンタカーの場合、HDLT (Hertz Drivers License Translation) と呼ばれるが、指定のフォームに記入して免許証のコピーと一緒に郵送すれば手数料1,000円のクレジットカード払いで作成してくれるので、わざわざ運転免許試験場に出向いて2,400円の手数料を払って国際免許証を取得するより便利で安い。有効期間が90日と短いが、そんなに長期間や頻繁に渡米するわけではなくて、国際免許証だってたいてい1回取ったら1回の旅行に使うだけなので、あまり問題にならないだろう。
今日届けられた封筒には最近珍しく料金別納やメータースタンプではなく、高額の切手が直接貼ってあった。手数料1,000円のうち郵送料に440円。
そして、中身のHDLTがこれ。
地下化された東北沢駅の仮ホーム
この3月には鉄道関係では大きな変化が色々あった。一番大きなニュースは東急東横線の東京メトロ副都心線との直通にともなう渋谷駅の地下化だろうが、渋谷には行っても、東横線はほとんど使うことのなかった私にはほとんど感慨が湧かない。その1週間後に、小田急の代々木上原=梅ヶ丘間の地下化が行われた。以前は小田急沿線に住んでいたし、小田急沿線でないところに住むようになってからも、新宿に出るのによく利用するので、こちらの方が自分にとっては身近だ。
その小田急の地下化も、ほとんどは下北沢駅の地下化だけが大きく取り上げられているが、乗降客数が少ない駅とはいえ、両側の東北沢や世田谷代田の駅も地下化して新しい駅になっている。普段は急行や特急に乗って通過してしまうこられの駅だが、地下化してから通過する際に目に入った東北沢のホームの様子がなかなか興味深かったので、昨日は、ちょっち眺めてみるためにわざわざ各駅停車に乗って途中下車してみた。
今回の地下化はまだ全工程の半分だけで、いずれの駅も、最終完成形になる前の、仮の状態で当分の間運用される。仮の状態なのはいいが、東北沢駅はあまりに 工事中感ありすぎで、工事完了までまだ数年かかると思うが、本当にそれまでずっとこのまま行くのか? という感じである。ホームのほぼ端から端まで、工事中の囲いでホームの一部が囲われている。囲われた中はどうなっているかというと、ホームがなくて穴ぼこ があいている状態で、下には使われていない線路が見える。囲いのついた穴の形状は、構内案内図を見るとよくわかる。この図で白い細長い形状をしているとこ ろ8ヶ所が全部その囲いのある穴だ。
一体どうしてこういう形状になっているかというと、こういうわけだ。まず、今回の地下化は、地下複々線化のうち、1組みの複線だけ地下化したもの。将来は急行が走る方の部分だけが先にできていて、各停の走る緩行線の方は後からできる。地下の急行線の部分を、今まで地上で走っていたのと同じように各停も急行も走るわけだが、完成の暁には、各停の止まらない東北沢と世田谷代田の駅では急行線の線路にホームは必要ないのに、この工事中の中途段階の間だけは仮設のホームが必要ということになる。工事区間の構造はこのあたりを見るとよくわかる。
東北沢駅の部分では、中央に島式のホームがあって地上につながっている。最終形では島式ホームに面して両側に緩行線の線路があり、更にその両外側に急行線の上りと下りが走る。仮設状態では、緩行線の線路の上を覆ってホームを急行線の線路に面するところまで広げておけばいい。なのだが、実際には全部覆ってしまわずに、急行線の線路に面する部分に乗り降りに必要な幅だけのホームを作って、最終形の緩行線用ホームの端となる部分との間が空いたままで、数カ所だけで中央の島とつながっている状態になっている。乗降客数がそんなに多くなくて、人があふれるほどにはならなくて、この状態でも問題ないのかもしれないが、これだけの囲いをつくるくらいなら、全部塞いで床にしてしまった方がずっと安全な気がするのだが。
東北沢駅付近では緩行線と急行線が同じ平面を走っているが、その先、下北沢や世田谷代田の駅の部分では急行線が下、緩行線が上と、地下で上下に重なった構造になる。下北沢方向は東北沢の駅を出たとたんに急行線は急勾配で下に降りていくのが見て取れる。一方、東北沢駅は地上から地下に入り込む部分のすぐ近くにあるので、新宿寄りのホームの端からは、まだ残っている地上線路の仮支持の鉄骨の向こうに外界の空が見える。
ついでに、乗り換えのために降りた下北沢の駅にあった、列車の案内表示器。画面がきれいだ。テレビに使われるようなプラズマやLCDディスプレイを使った案内表示器は最近はよくあるが、こういう形状の表示器で最近のものでもカラーLED止まりで、階調付きフルカラーのものは初めて見た気がする。これはデバイスは何だろうか、LCD?
新幹線自動改札に同時に通せる切符の枚数
先日帰省の際、いつものように新幹線で大阪まで帰ったが、ちょっと九州新幹線の車両に乗ってみたくて、新大阪から新神戸まで1駅だけ、新大阪発鹿児島中央行きの「さくら」に乗車した。九州新幹線は九州新幹線区間内だけではなく、山陽新幹線区間も直通して走っているが、東海道区間まで直通で走っている列車はないので、新大阪から西に行かないといけない。
山陽新幹線区間直通九州新幹線の車両は、九州新幹線区間だけで走っている800系ではなく、東海道・山陽新幹線で主力のN700系を少しモデルチェンジしたものなので、それほど珍しいわけではないが、内装はずいぶん雰囲気が違う。とはいえ、新神戸までの乗車はあっという間。乗って走りだしたと思ったらすぐに到着、下車。帰りも新幹線で大阪に戻るほどではないので、新神戸で降りて、ちょっと神戸をうろついてから大阪に帰るということで、新神戸の駅で改札を出る。
ここで、自動改札にどの切符を入れたらいいか少し迷った。あまり特急を乗り継ぐような乗り方をしたことがないのだが、今回は新大阪で別の列車に乗り換えているので、新横浜=新大阪と、新大阪=新神戸の2枚の別々の特急券がある。乗車券は通しで買っているので横浜市内から神戸市内まで。合計3枚の切符があるのだが、普段東京近郊の自動改札では、乗り継ぎのために2枚の切符を同時に投入して通れるのは一般的だが、3枚同時というのは考えたことがなかった。普段新幹線に乗るときも乗車券と特急券の2枚を同時に投入するだけだ。
自動改札機には普通は2枚しか同時に投入できないだろうと考えて、乗車券と、降りる区間の新大阪=新神戸の特急券の2枚を投入したが、エラーになって改札が閉じてしまった。横浜から在来線で大阪まで来て、大阪から神戸までだけ新幹線に乗ったという場合もあり得るはずだが、それにしては、新大阪=新神戸の特急券に入場記録がないからはじかれたのだろう。
すぐに駅員が来て、聞くと、新横浜=新大阪の特急券も一緒に3枚まとめて投入して下さいという。なんだ、3枚一度に受け付けるのか。じゃあ、最大何枚までOKなのかきいてみると、4枚までだそうだ。さすが新幹線の改札機、やたらに長いだけのことはある。
シートベルトの金具の左右
中国の国内線の飛行機に乗ったときに初めて気づいたのだと思ったが、中国の飛行機では、飛行機のシートベルトの金具が逆になっているものが混じっていることが多い。
私の理解では、普通、旅客機の客席のシートベルトは、どの位置にあるシートでも、金具の左右は同じだ。自分が座ったときに、左側から来るベルトに、バネつきレバーのついた大きな方の金具 (ここではメスと呼ぶことにする) がついていて、右側から来るベルトの先には、相手の金具に差し込む、穴の開いた板 (オスと呼ぶことにする) がついているだけだ。中国で飛行機に乗るまで、これが左右逆になっていることがあるとは意識したことがなかった。逆に、意識したことがなかったので、逆のものがあっても気がついていなかっただけという可能性もあるのだが、少なくとも逆だなあと思ったことはなかった。
ところが、中国の飛行機ではこれにちょくちょくでくわす。添付写真がその証拠写真だ。椅子の背に向かって撮影しているので、上の説明と右・左の位置は逆になる。逆だったのはこの並びの3席の中では真ん中のこれだけで、左右は正常だった。そちらも一緒に撮っておけばよかったが、このときは両側とも既に他の乗客が座っていたのでちょっと撮れなかった。
この例のように、左右が逆になっているといっても、飛行機中のシートベルトが全部左右逆になっているというわけではなく、一部の席だけが逆になっている。しかし、何か規則的になっているのかというと、そうでもない。適当につけているだけなのか?
もし、少しなりにでも正当な理由があるとしたら、イタズラ防止と、ベルトの取り違え防止だ。シートベルトの左右が全部同じ組み合わせで並んでいるとする。左右隣りあった席のシートベルトは、その席の境目の同じ場所から、それぞれ右側の席に行くメスの金具のものと左側の席に行くオスの金具のものが取り付けられている。3人席の真ん中の人が先に座って、わざと、自分の左側にあるメス金具を取らずに、同じ場所から出ていて左隣の人が使うべきオス金具のベルトを取り、逆に右側では右側の席の人が使うべきメス金具のベルトをひっぱってくると、ちゃんと金具がかみ合って、いかにも普通にシートベルトをしているように見える。すると、後から来た両端側の席の人は、自分に残されたベルトを締めようとすると、人がいない側の端のベルトは正しい種類のものが1本ついているだけだから、同じ形状の金具同士を突き合わせることになって、途方に暮れる、という寸法である。そんなイタズラができないように、最初からシートベルの金具配置を交互にしておけば、席の境目の2本のベルトの金具は同じものがつくことになり、どっちをとっても、ちょっと根元がよじれるだけで、困らない、というわけである。イタズラのことを考えずとも、2本あるうち、どっちを取ればいいか悩まずに済むので、一見、賢いやり方のようにも見える。
しかし、シートベルトの金具の向きは安全のために全部同じに揃えてあるという話もどこかで聞いたことがある。装着するときは別に多少時間がかかってもそれほど問題ないが、緊急時にはずすのに手間取ってはいけない。席によって向きが違うために、向きがどっちかわからないで余分な時間をついやすよりも、全部が同じ向きになっている方がわかりやすい。そういう観点から統一されているはずだ。スクーバダイビングのウェイトベルトもそのように指導されている。ダイビングでは、緊急浮上の際にウェイトベルトをその場ではずさなければならない場合がある。自分が自分ではずすなら、自分のいいようにすればいいだけだが、他人が手伝う場合もあるので、右利き、左利きで、はずしやすさは違うだろうが、それにかかわらず、必ずベルトの先は自分の右から左に金具を通す方向に装着するようにと指導される。それは、Cカードをもらうための講習でそう習うはずだ。少なくとも私の持っているPADIの教科書にはその記述がある。つまり、ベルトの向きを揃えるというのは、このような安全のことを考える場では一般的な考え方だろうということだ。
それを、上記のような左右取り違えないようにという目的で、故意に混在するように設置するというのは、やはり考えにくい。それに、実際ながめてみると、きれいに規則的に逆になっているわけではなさそうだ。それでも確かに逆になっているものが存在するというのは、やはり何も考えていないだけということか。日本人なら、安全のことを考えなくても、見た目から考えてもみんな同じに並べると思う。
中国の飛行機でよく遭遇し、他の国の飛行機 (といっても、他には日本とアメリカ系以外にあまり乗っていないが) では見かけないというのも、どういうことだろうか。中国の航空会社だって、使っている飛行機はボーイングやエアバス製じゃないの、という話もあるが、機内の内装はどこでやっているのだろう。それぞれの航空会社独自の座席配置を行なっているはずだから、それは、やはりぞぞれの国で行なっているのか、それてもボーイングやエアバスの関連会社なりがきちんと請け負ってやるものなのか。
こういうことを気にしだしてから、中国以外では唯一、今年の5月にパラオに行ったときのコンチネンタル・ミクロネシア機で1度、そういうシートベルトになっていた。 これから飛行機に乗るときは、ぜひ気をつけてみていただきたい。
ちなみに、この話題は、以前から頭の中にあったのが、「大連雑学辞典」で先に記事になったのでコメントして一度話題にしたことがある。今回、自分でも写真を撮ってきたので、もう一度自分の記事として書いてみたものである。
グアム空港
グアム空港には、行きと帰りをまとめて1回と数えれば、これまで合計4回訪れたことになる。
1996年に初めてグアムに旅行に行って、その後パラオに1997年、2001年そして今回と3回行った行き帰りの乗り継ぎで立ち寄っている。
あまり記憶が正確でないが、初回の1996年と、前回の2001年の間のどこかで、空港のビルの大規模な増築がされていたはずである。前回か、前々回かに訪れたときに、大きく拡張されていて驚いた覚えがある。
ところが、今回行ってみてそのまだできてせいぜい10年かそこらの建物の欠陥が露呈したというか、えらくみっともない状態になっていたのに驚いた。というのも、空港内のいたるところが「ついたて」を立てて仕切られているのである。恐らく、2001年の911以降のテロ対策のためと思われる。
いまどきの空港は、たいてい出発客と到着客が入り混じらないように、通路や階を分けて誘導するようになっているものだが、グアム空港は最近増築したといっても、田舎のそんなに大きくない空港だからか、平屋の通路の両側にゲートが並んでいるだけで、そういう配慮は一切なかった。911以前ではそれでも構わなかったのだろうが、やはり田舎なグアムといえどもUSテリトリーの一部でもあるし、セキュリティの配慮をしなくてはいけないということになったのだろう。真ん中に往復の動く歩道が走っているまあさほど広くもない通路は、その動く歩道の真ん中にずらりとついたてが並び、待合用の椅子が並んでいる場所も、ゲートごとにそれぞれついたてで区分けされている。
飛行機が到着すると、到着ゲートから通路までを仕切って、出発客と入り混じらないようにして、入国審査場の入り口まで誘導される。その間、出発客はそこを横切って向こうのゲートの方へ行くこともできない。
また、グアムで入国せず乗り換えて他の国に向かう乗客は、以前はそれこそ降りたらそのまま出発の待合席にいればよかったのだが、現在は全員必ず一度入国審査を受けなければならなくなっていた。入国審査は、アメリカの制度からすると全員指紋採取・顔写真撮影が必要だが、グアムでは特別に別のグアム専用の書類を書くことでそれは免除されるので少しは楽だ。
さて、このついたてだが、セキュリティの要求が減ることはないだろうから、建物の構造を抜本的に変えない限り、当分このみっともないついたてが置き続けられるのだろう。
好夢維
以前から表示されていたのかもしれないが、最近小田急ロマンスカーの、ホームの案内表示で「ホームウェイ」号が“好夢維”と書かれているのに気付いた。前から「ロマンスカー」が“浪漫“特快、と表記されているのは、小田急のホームページの中国語版にも書かれており、知っていたが、ホームウェイまで当て字が用意されているとは。ちなみに、日本語では他の特急の名前は「はこね」、「えのしま」などと平仮名が使われているが、中国語では「箱根」「江之島」といった表記になっている。
しかし、この当て字は誰が考えたのだろうか。以前、テレビのクイズ番組か何かで、中国語で新しい外国語の固有名詞などの漢字訳をつけるのは、必ず新華社が決めるのだと聞いたことがある。本当のところどうなのかはわからないが、日本国内のものまで中国で命名してくれようわけもない。小田急では新宿駅に外国人向け専用の案内窓口があるくらいだから、小田急電鉄社内の人間が考えているのだろうか。
ちなみに、今年はロマンスカー50周年とのこと。ボディーには記念の特別ペイントが描かれている。
税関申告書
出張からの帰りに成田に到着して、入国審査を済ませ、預けた荷物が出てくるのを待っていると、放送で何か言っている。税関に申告するものがなくても、税関申告書を書けば、申告書のある人専用のゲートを通って処理が早く済ませられるということらしい。見ると、確かに緑色の、申告するものなしのゲートのうちいくつかに、申告書のある人専用の表示があり、また荷物の回転台の横っちょに、税関申告書の用紙が積んである。
昔は、海外に行く際には相手の外国のだけでなく、日本の入出国の際の書類として、入出国カードと税関申告書を書いたものだが、もう何年も前に、日本人は入出国カードは不要になり、税関申告書も特に申告するものがない人は提出の必要がなくなったはずであった。手続きを簡単にするためになくなったのだと思っていたが、今回は書類を提出すると手続きが早くなるとおっしゃる。おかしなものだ。
とはいえ、まあ荷物が出てくるのを待っている間は他にすることもないので、その時間を利用して申告書を記入した。何人もが用紙のところに来て記入をはじめたので、近くにいたあまり海外旅行慣れしていない(?)オバサン旅行者もやってきて、これ記入しないといけないの? 申告するものないからいらないんだよね? などと混乱している。
で、荷物が出てきたので、書類を手にしてゲートに行くと、確かに書類を渡しただけで、細かい質問は一切なしで素通しであった。まあそうでなくても、たいてい簡単な質問だけで数十秒もかからないので大差ないような気もする。今回はゲートに行列ができるほど混雑していなかったので余計に差がつかなかったかもしれない。混雑している場合は、書類ありの列だけすいすいと進んだのかもしれない。しかし、本当にそんなのでいいのだろうか。書類を書きさえすれば素通しで。やはり見た目怪しそうな人物は止めて詳しく聞かれるのだとしたら、列の進みはそんなに違いない気もするし。
後でニュースを調べると、4月から新しい税関申告書が導入され、5月15日から免税の有無にかかわらず提出が義務付けられるともあり、また別のニュースでは、新申告書の普及のため6月12日から成田空港で専用ラインを設けて時間短縮の実験が行われるともある。本当は義務付けたんだけど、今まで免税の人はなしで済んでいたのでみんな提出してくれなくて、だからといってその場で全員書かせていたら現場は大混乱になってしまうので、とりあえず大目に見ているけど、「普及」させるために、専用ゲートで早く通過できますよという「飴」を用意してみたということか? 7月1日から義務化という記事もある。
やはり、なんだかお役所のすることはよくわからない。