2013年3月 のアーカイブ

地下化された東北沢駅の仮ホーム

この3月には鉄道関係では大きな変化が色々あった。一番大きなニュースは東急東横線の東京メトロ副都心線との直通にともなう渋谷駅の地下化だろうが、渋谷には行っても、東横線はほとんど使うことのなかった私にはほとんど感慨が湧かない。その1週間後に、小田急の代々木上原=梅ヶ丘間の地下化が行われた。以前は小田急沿線に住んでいたし、小田急沿線でないところに住むようになってからも、新宿に出るのによく利用するので、こちらの方が自分にとっては身近だ。

その小田急の地下化も、ほとんどは下北沢駅の地下化だけが大きく取り上げられているが、乗降客数が少ない駅とはいえ、両側の東北沢や世田谷代田の駅も地下化して新しい駅になっている。普段は急行や特急に乗って通過してしまうこられの駅だが、地下化してから通過する際に目に入った東北沢のホームの様子がなかなか興味深かったので、昨日は、ちょっち眺めてみるためにわざわざ各駅停車に乗って途中下車してみた。

Higashikitazawa1Higashikitazawa2

今回の地下化はまだ全工程の半分だけで、いずれの駅も、最終完成形になる前の、仮の状態で当分の間運用される。仮の状態なのはいいが、東北沢駅はあまりに 工事中感ありすぎで、工事完了までまだ数年かかると思うが、本当にそれまでずっとこのまま行くのか? という感じである。ホームのほぼ端から端まで、工事中の囲いでホームの一部が囲われている。囲われた中はどうなっているかというと、ホームがなくて穴ぼこ があいている状態で、下には使われていない線路が見える。囲いのついた穴の形状は、構内案内図を見るとよくわかる。この図で白い細長い形状をしているとこ ろ8ヶ所が全部その囲いのある穴だ。

Higashikitazawa3Higashikitazawa4

一体どうしてこういう形状になっているかというと、こういうわけだ。まず、今回の地下化は、地下複々線化のうち、1組みの複線だけ地下化したもの。将来は急行が走る方の部分だけが先にできていて、各停の走る緩行線の方は後からできる。地下の急行線の部分を、今まで地上で走っていたのと同じように各停も急行も走るわけだが、完成の暁には、各停の止まらない東北沢と世田谷代田の駅では急行線の線路にホームは必要ないのに、この工事中の中途段階の間だけは仮設のホームが必要ということになる。工事区間の構造はこのあたりを見るとよくわかる。

東北沢駅の部分では、中央に島式のホームがあって地上につながっている。最終形では島式ホームに面して両側に緩行線の線路があり、更にその両外側に急行線の上りと下りが走る。仮設状態では、緩行線の線路の上を覆ってホームを急行線の線路に面するところまで広げておけばいい。なのだが、実際には全部覆ってしまわずに、急行線の線路に面する部分に乗り降りに必要な幅だけのホームを作って、最終形の緩行線用ホームの端となる部分との間が空いたままで、数カ所だけで中央の島とつながっている状態になっている。乗降客数がそんなに多くなくて、人があふれるほどにはならなくて、この状態でも問題ないのかもしれないが、これだけの囲いをつくるくらいなら、全部塞いで床にしてしまった方がずっと安全な気がするのだが。

東北沢駅付近では緩行線と急行線が同じ平面を走っているが、その先、下北沢や世田谷代田の駅の部分では急行線が下、緩行線が上と、地下で上下に重なった構造になる。下北沢方向は東北沢の駅を出たとたんに急行線は急勾配で下に降りていくのが見て取れる。一方、東北沢駅は地上から地下に入り込む部分のすぐ近くにあるので、新宿寄りのホームの端からは、まだ残っている地上線路の仮支持の鉄骨の向こうに外界の空が見える。

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ついでに、乗り換えのために降りた下北沢の駅にあった、列車の案内表示器。画面がきれいだ。テレビに使われるようなプラズマやLCDディスプレイを使った案内表示器は最近はよくあるが、こういう形状の表示器で最近のものでもカラーLED止まりで、階調付きフルカラーのものは初めて見た気がする。これはデバイスは何だろうか、LCD?

Shimokitazawa

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月とスピカの接近

Spica and MoonSpica and Moon 2013/03/28 23:02 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) 直接焦点, ISO400, 1/60sec

3月28日は月がおとめ座の1等星スピカに見かけ上非常に接近するのが見られた。最接近時のスピカと月の間隔は0.5° 以下で、月自身の直径よりも近い。翌日の3月29日には土星と接近して、そちらの最接近時の間隔は4° ほどと、こちらに比べるとずいぶん遠い。しかし、土星の接近の方はあちこちに載っているのに、スピカの方はあまり紹介されていない。私としては、こちらの方が接近距離が近い分注目度が高かったのだが。

この距離だと、いつも月を単体で撮っている直焦撮影の画角に2つの天体を一緒に入れることができる。これが、土星で起こるのなら、形状的に面白い絵になるのだが、土星の接近の距離は4° では、もっと広い画角で撮らなければならず、土星がちっちゃくなってせっかくの形状があまりわからなくなってしまう。

今夜は天気予報では曇りがちで、深夜になってからでないと晴れなさそうだったので、あまり期待していなかった。実際、帰宅したときにはどっぷり曇っていたので、最接近時刻の22:30頃ものんびりして過ぎてしまった頃に、念のため外を見てみると、月が煌々と光ってみえるではないか。ところが、肝心のスピカが肉眼で見ている分には見えない。一般に、星と月との接近では、肉眼では月の模様も見えながらすぐ近くの星も見えるのに、写真に撮るには明るさの差が大きすぎて、なかなか苦労するのだが、今回はその肉眼のダイナミックレンジをもってしても、月がまぶしすぎるせいかスピカがどこにあるか見えない。

とりあえずは双眼鏡を持ってきて見てみると、確かに月のすぐ近くに青い色をした恒星がしっかりと見えた。あとは、望遠鏡を持ち出してきて、直焦で撮影したのが上の写真。月もこの大きさまで拡大すれば、月の明るさを飽和させずにスピカの方の星像も見えるように撮れる。といっても、月の面積に圧倒されて、スピカはかなり弱々しい。

月は見えていたものの、天気は快晴とはいかず、薄目の雲が結構かぶっていた。そこで、カメラレンズで雲も一緒に撮影してみたり、色々と撮ってみた。その中から、ちょっとインチキだが月の模様がかすかに見えつつ (あまりやりすぎないように)、雲の隙間からスピカが見える絵を合成してみた。

Spica and Moon

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点対称位置に結像するゴースト

最近、たて続けに、全く別々の知り合いが撮った写真で2件、点対称位置に結像したゴーストの写っている写真を目にした。


一応パンスターズ彗星 – 47才の春だから


morning sun Photo by 758758 – Instagram

前者は直管蛍光灯の街灯の光が、後者は太陽が、それぞれゴーストとなって画面中央の点をはさんで点対称の位置に光源と同じ形状の像を結んでいるのが特徴だ。(光源自体は明るすぎてハレーションを起こして本当の形状が見えなくなってしまっているが。) 後者は、点対称の中心が少し画面中央からズレているようだが、Instagramに載せるのに正方形にトリミングする際に少し寄せたためと思われる。

カメラレンズ内の意図しない光の反射で偽の像が写るのがゴーストだが、きっちり対称位置に像ができるのはどういう理屈だろうと、ふと思った。これまでそういう理屈を考えたこともなかったし、何かそんな解説を読んだり聞いたりしたこともなかった。もしかしたらカメラに詳しい人には常識なのかもしれないが、まずは自分なりに考えてみた。

ゴーストの説明は、たいてい、カメラ内に入った光が内部のレンズ面などで何度か反射して発生する、とまでくらいしか書かれていない。レンズは普通複数のレンズで構成されているので、その色々な面で反射は起こり得るが、曲面で反射すると話はあまり簡単にならない。きっちりした位置に、きっちり像を結ぶためには、平面が必要である。

レンズの一番外側に平面のガラスがはまっているものを考える。全光路を重ねて書くと、同じところを通る光もあってややこしいので、3つに分けて描いてみる。実際のレンズ部分は複数枚で構成されているが、ここでは簡単のために1枚の凸レンズで等価として説明する。

ghost1

まず最初に、無限遠からの平行光線としてやってきた点光源がレンズによって像を結んでいるところである。撮像素子に届いた光は、素子に吸収されて電気信号となるものもあるが、一部は素子表面で反射してしまう。

ghost2

こちらの図はその反射した光の進んでいく様子である。像を結んだ位置が端に寄っているので、全部の光が戻っていくわけではないが、レンズに向かった光は、入射してきた光路を逆にたどるように同じ角度に屈折するので、レンズを出たところでは平行光線になっている。この平行光線は、実際はほとんどはそのまま平面ガラスを通過して、光源の方向に向かって外界に戻っていくが、一部は反射してまたカメラ内に戻る。

ghost3

平行光線が平面で反射したので、あたかも別の方向の外界からやってきた平行光線かのようになって再びレンズを通る。当然、レンズは無限遠にピントが合っているので、撮像素子面に像を結ぶのだが、反射の角度の対称性により、元の像の位置とはちょうど反対側の位置になるというわけである。

上の図をながめながら、反射する場所が平面でなく、レンズの曲面だったと考えてみる。撮像素子から反射した光が、レンズの撮像素子に向いた凸面で反射したとすると、結果として光は大きく広がってしまい、結像しない。画像のコントラスト低下の原因にはなるが、ゴーストの像はできないだろう。何枚ものレンズで構成されていると、凸面や凹面の反射の組み合わせで、うまく像を結ぶこともあるかもしれない。しかし、点対称の位置にきっちり像を結ぶといえば、やはりレンズの外側にある反射を起こす平面の存在が重要ということになる。実際、最初に示した2枚の写真で、最初の方は本人も書いているように、プロテクタを装着している。2枚目の方の写真は、iPhoneで撮影したものだということである。iPhoneはカメラのレンズの最前面には平らなガラスがはまっている。

さて、ネットを検索してみたところ、「ゴーストの話(2) 恒星(彗星)状のゴーストの発生条件と位置」というところで、明快に考察されていた。また、ここに盛大なゴーストの例があった。特に2枚目の方の写真は対象位置になっているのがわかりやすい。解答にはプロテクタが原因と指摘しているものもあれば、そうでないというものもあるが、どうだろう。

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星検の過去問発掘

現在、星検のwebサイトでは、今回の第4回の解答解説が受験者専用としてパスワードをかけた状態で掲示される前は、その前の回の第3回の各級の問題と解答解説だけが公開されていた。それ以前の第2回や第1回の分は見当たらなかったので、私も受験に際しては、本で出ている問題集と、第3回の過去問だけを参考にして勉強した。

ところが、今になって、ちょっと気になったので星検のサイトを掘り返してみると、過去問のファイルが恐らくリンク切れ状態になったまま保存されているのが見つかった。次回受験るす人の参考になるかと思うので、全部書きだしてみた。

第3回のものは、問題がついているかいないかとか、解説がついているかいないかとか、色々なバージョンが存在する。第4回の分も、いずれ受験者専用のものが引っ込められて、現在第3回のものが公開されているような、問題と解答解説のバージョンが一般に公開されるのではないかと思う。そのときには、第3回の分も引っ込められてしまうのかもしれない。

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星検3級答え合わせ

星検の会場での説明で、翌日に正解をメールでお知らせすると言っていたので、珍しいことするもんだなと思っていたが、本当にメールが来て、解答解説はこちら、とリンクがあった。ここは普通に星検のホームページからお知らせのページに進めば見られるのだが、解答解説のPDF自体にはパスワードがかけられていて知らないと見られないようになっている。お知らせのメールにパスワードが書かれていたわけだが、例えば私がここで書いてしまえば意味がなくなるんだが、どうせ問題持ち帰り可なんだし、受験者に知らせるなら一般に公開してもいいんじゃないかとも思うが。まあここでは伏せておくことにしよう。前回の問題と解答解説も一般に公開されているので、今回のも後日公開されるのだろう。

まあ、公式の正解発表がある前に、自分で自信のなかった、間違ったと思ったところは調べて確認してあるので、だいたいそのとおりなのだが、いちおう正解に従って自己採点した結果は89点となって、解答欄の書き間違いとかがなければ合格ということになる。

発表の正解は非公開にはなっているが、まあ問題を見ればわかるわけなので、私が自信のなかった、間違った問題を少しこで披露してみる。

実は、まず一番最初の問題からドキドキしてしまった。冬の星座に冬の大三角が示された絵が出ていて、「問1 冬の大三角を構成する星の名前を、…」ここまで読むと、3級にしては簡単すぎ! と思ったら、さすがにそんなわけはない。「太陽系からの距離が近い順に答えなさい。」と来た。距離なんか知らんぞー、と初っ端から一瞬焦ってしまった。が、まあ、落ち着いて考えてみると、まあだいたい想像できる。シリウスは全天で一番明るい恒星だが、明るいのは太陽系にかなり近いからというのもその理由のひとつ。プロキオンも似たような感じだが、シリウスより暗いし、シリウスが太陽系に近いといわれるほどにより太陽系に近いとか、ましてやシリウスより太陽系に近いとは聞いたことがなかったので、シリウスより遠いはず。一方、ベテルギウスは超巨星で絶対等級も明るいはずなので、その分距離はずっと遠くなはず。ということで、シリウス、プロキオン、ベテルギウスの順と答えた。

問3は、付近のマイナーな星座で、いっかくじゅう座、うさぎ座、とも座、はと座の選択肢の中から、図に示した星座の位置からいっかくじゅう座ととも座の名前を選ばせる問題。いっかくじゅう座は「散開星団NGC2244とNGC2264」を撮影したときに覚えたのですぐにわかった。図には問題で直接問われているわけではないが、M46とM47の位置も書かれていて、それがとも座なのだが、こちらも「散開星団M41・M46・M47」で撮っているのに、おおいぬ座の横の方というだけで、とも座だという認識があまりなかった。記事でも星図まで出して場所を示しているのに、自分ではとも座だと書いていない。幸い、うさぎ座はオリオン座のすぐ南だというのは知っていたし、とも座とはと座では小さい方がはと座だろう、という消去法で、とも座と答えた。

ここまではうまく答えられたが、問4のオリオン座に関する正誤を問う問題 (枝問4つ、各1点) のうち2つはお手上げ。「ギリシャ神話において、オリオンの父はポセイドンである。」 全然わからない。「和名で、ベテルギウスを平家星、リゲルを源氏星と呼んでいた。」 そんな話は聞いたことがあった。星の色と、平家と源氏の色に合わせてそう呼ばれていたということなばすだが、その組み合わせが正しいのかどうかがわからない。ベテルギウスが赤くてリゲルが青いのはわかるが、源氏と平家の色というのを恥ずかしながら知らない。もしかしたら、わざと逆に書いてあって×が正解というのかもしれない。しかし、星検ではあまりそういう引っ掛けのような問題はなさそうに思ったので、すなおに○にしておいた。実は、調べてみると、旗の色に符合するように呼ばれているという説と、実はその逆になっているのが正しいという説があったりして、これまたややこしい。検定の解答としては、色に合わせた呼び名で正解ということになっていた。しかし、そういうややこしい話になっているのを問題に出してはいけない気もするが。オリオンの父の方は皆目見当がつかないので、自信のある他の2つと合わせて○と×の数のバランスをとって×にしておいたが、正解は○で、○が3つ×が1つだった。残念。これで1点マイナス。

問5で、おおいぬ座にあるM41がどんな種類の天体かが問われた。事前学習で覚えていた過去問に出てきたメシエ天体のリストには入っていなかったので危ないところだったが、上で書いたようにM46、M47と一緒に撮影していたので覚えていた。このへんは、望遠鏡を買ってから、わざわざ望遠鏡で見る対象をみつけて見るようになったからこそ覚えたものだ。

あと間違えたのは、次の春の星座でうみへび座に関する、やはり4つの正誤問題のうち2つ。「全天で、もっとも面積が広い星座である。」 わからなかったので×にしたが○だった。このぐらいは知っているべきだった。実は問題集の4級の問題に、問い方は違うが出ていたので、下の級の問題にも目を通していれば記憶に残っていたはずだ。もうひとつが、「ギリシャ神話では、ペルセウスに退治されたヒドラ (蛇) とされている。」 こんなのはもう全然わからない。正解はペルセウスではなくヘルクレスなので×。今考えてみると、実は過去問と問題集にヘルクレスの伝説に登場しない星座を選ぶという問題があったのでちゃんと出てくる星座と出てこない星座チェックしていて、正解にならない出てくる方の星座としてうみへび座があったのを思い出せば正解できたかもしれなかった。以上、ここで合計マイナス2点。

次は、「問11 ①~④の黄道12星座の中で、くじら座には接していない星座を一つ選びなさい。 ①やぎ座 ②みずがめ座 ③うお座 ④おひつじ座」 たまたま現在の惑星の位置を覚えたときに、火星はうお座にいて、天王星はその結構近くだが黄道12星座からはずれてくじら座にいる、と確認していたので、くじら座はうお座の近く。その両隣もくじら座に接しているはずなので、残る、2つ向こうの星座を答えればよく、せっかく黄道12星座を一所懸命覚えたのだから正解できたはずなのに、ちょうど記憶が一番こころもとなかったところで、しっかり間違えてしまった。これは大問1つなので、4点マイナス。

最後に、「問12 ギリシャ神話において、大神ゼウスの息子と言われている星座でないものを①~④の中から一つ選びなさい。 ①こぐま座 ②ヘルクレス座 ③ペルセウス座 ④みずがめ座」 全く何も知らなければ、そりゃあみずがめは息子じゃないだろう、と正解するはずなのだが、みずがめ座というのは単に水瓶だけが星座になっているのではなくて、水瓶を持った人の形をしている。余計なことを考えてペルセウスを選んでしまったのだが、みずがめ座で正しかった。これでまた4点マイナス。

ということで、合計11点マイナスで、89点。時間は余りまくってたので、もっと考えていれば、もうちょっと得点できたかもしれないのにと思うと残念だ。

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星空宇宙天文検定3級受験

星検

星空宇宙天文検定 (略して星検) を受験してきた。

昨今の検定試験ブームに乗ってか、2011年に、この星検と、もうひとつ天文宇宙検定という2種類の別個の検定試験がそれぞれ始まった。天文宇宙検定の方が商業的に派手にやってて、星検の方が地味な感じがするが、ネットで評判を見たり事前にサンプル問題を少し眺めてみたりした分には、内容的には天文宇宙検定はあまりよろしくなくて、星検の方がよさそうだったので、こちらを受けてみることにした。

級は下が5級から上が1級までだが、1級はまだ実施されていない。自分が受けるのは2級かなと思ったが、ちょっと見たところではかなり難しい。ひとつ下の3級なら、まあ行けそうかな、ということでターゲットは3級にした。ちなみに、検定基準と主な受験対象者イメージは、

  • 3級: 星空愛好者の目標レベル。基本内容を理解し、応用のきく方
  • 2級: 星空エキスパートの必要レベル。深い知識を持ち、基本内容は解説もできる方

とのこと。

で、事前準備としては、公式問題集が出ているので、それを買ってやっておく。5、4、3級用と、3、2級用の2冊が出ていて、3級は両方にまたがっていて、それぞれ違う問題が載っていて、どちらも出題範囲です、ということで、3級受験者だけボられている気がしないでもないが、目を通していない範囲の問題が出てできなかったら悔しいので、2冊とも買って、その中の3級の問題の部分だけやった。あとは、前回の実際の出題問題と回答解説のPDFが公開されているので、本番の予行演習的にやってみた。結果はちょうど70点の合格点ぴったりだった。

天文関係には昔から興味があったので、そこそこ知識はあるつもりだが、範囲によって結構バラつきがある。星座、 (特に神話) や、星雲関係などは弱いので、そのあたりだけ、上記の問題集と過去問から見て取れる傾向に合わせて、少し勉強した。具体的には、有名なメシエ天体 (メシエ以外の星雲・星団は殆ど出題されない) のメシエ番号、通称名、場所(星座名)、種類を記憶。黄道12星座の並びを記憶 (星占いにはよく出てくるが干支と違って12個全部順番に言えと言われると知らない人がほとんどだろう)。特徴のある星 (二重星や変光星) の固有名。惑星が現在どの星座にいるか、という問題が必ず出るので、そのチェック。といったところだけ

他には、望遠鏡の焦点距離と倍率の問題と、新暦で新月の日から、旧暦ベースの年中行事の日の新暦の日付を求めるといった問題なども、必ず出るようだ。そのあたりは私は元々わかってる範囲なので構わないが。

と、まあ、そんな感じで、今日の試験に望んだ。会場は主催者の便利の都合か三鷹。三鷹といえば、国立天文台のあるところだが、そうは言っても、ついでにちょっと寄るといった場所にあるわけではない。

受験者の顔ぶれをみると、昨今の宙ガール流行りもあってか、4割くらいが若い女性。残りの男性はやはり若い人が多いが、年配の人もそこそこいて年齢層に広がりがある感じ。女性の方は私の見たところでは若い人以外は全然いないようだった。

試験問題は持ち帰り可能なので、自己採点のために解答用紙に書いたのと同じ答えを問題用紙にも書き写してきた。3級の試験時間は45分だが、15分ほどでわからない問題以外はできてしまって。退出可能時間まで見直しながら待って、早々に会場を後にしてきた。

試験中は不安なものも結構あったが、後で確認してみると間違いなかったものも多く (しっかり間違ったものもあるが)、自己採点では合格点に達してそうではある。後は結果を待つだけ。

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パンスターズ彗星 (その5)

3月16日の土曜日は非常によく晴れていた。初めて自宅から観測できるので、定例の中国語のイベントの参加を取りやめて自宅から望遠鏡も使った観測の準備。事前のシミュレーションで、最後の方が近くの建物にかかって隠れてしまうのがわかっているが、まあ仕方ない。

望遠鏡は、直接ファインダーで覗いて導入できないし、NexStar内蔵の天体のデータベースにはもちろん入っていないので、前にリニア彗星でやったのと同じように、パソコンを接続して、ステライメージからの制御で導入する。まだ明るいうちには星が見えないとNexStarのアライメントができないが、幸いにも月が明るく輝いているので、月を基準にアライメント。

あとは、まず固定撮影で三脚に載せたカメラと、双眼鏡で、彗星が見えてくるのを待つ。

今回は、双眼鏡ではよく見えず、先にカメラで写っているのが確認できた。2、3分おきに撮った見え始めてからの写真を、背景の明るさを揃えて比較明合成したのが下の写真。天気はいいのだが、見え加減は12日のときよりも悪い感じがする。

Comet PANSTARRS C/2011 L4
Comet PANSTARRS 2013/03/16 18:30~36 Canon EOS 60D, EF-S55-250mm F4-5.6 IS II (96mm F4.5), ISO1600, 1sec x 4, PhotoShop 比較明合成

結局、双眼鏡では見えないままだったが、望遠鏡の方では見え始めた。導入位置はぴったり、視野のド真ん中に見えてきたが、眼視では核の部分の輝きはよく見えるが、尾の広がりは根本の方以外はあまりわからない感じ。のんびりしていると、すぐに建物に隠れるところまで沈んでいってしまうので、カメラを望遠鏡の方に取り替えるが、その前に、固定撮影でコンポジット用の写真を連写しておく。4日間で尾の向きがずいぶん変わった。

Comet PANSTARRS C/2011 L4
Comet PANSTARRS 2013/03/16 18:39 Canon EOS 60D, EF-S55-250mm F4-5.6 IS II (250mm F5.6), ISO1600, 1sec x 17, StellaImage7

望遠鏡にカメラを取り付けて撮影してみたが、カメラのモニタで見ても何も写っていない。実はどうもカメラの取り付けの際に少し向きがズレてしまったようで、後で撮った写真をよく見ると、尾の部分が少しだけ画面内に残るくらいにズレて写っていたのだが、その場ではわからなかった。それで、しばらく露出を変えてみたりしたがダメなので、もちろんライブビューではわからないから、ヤミクモだが少しだけ望遠鏡を動かしてはシャッターを切るという方法をとると、運良くすぐに見つかった。

ところが、ここで問題で、ピントが合っていない。天頂プリズム付きの接眼鏡からカメラに取り替えただけだから、前に調べたようにほぼ近くながら少しピント位置が違う。実は、このためにほぼ水平位置なのに天頂プリズムを付けて見ていたのだが。そうでなければカメラのピント位置とずいぶん離れてしまって、そのままでは像がボヤけすぎて何も見えなくなっていたはずだ。暗くてライブビューでは見えないので、見ながらピントを合わせることができない。もちろんバーティノフマスクも使えない。これまた、少しピントを動かしてはシャッターを切る、というのを繰り返したが、これはなかなかうまくいかない。

あきらめて、一度望遠鏡を月に向けてピントを合わせ、再度彗星に向けたが、そこまでにかなり時間を費やしてしまっていたので、望遠鏡が戻ってきた先の視野には障害物になっているマンションが見えていて、すなわち、もう彗星はその後ろに姿を隠した後だということだった。結局、望遠鏡ではピンボケの写真しか撮れなかった。(泣)

せっかく望遠鏡にカメラを取り付けてあるので、もう一度月に向けて、月齢4.6の月を撮影。夕方に家にいることは少ないので、この付近の月齢の写真は今まで全然撮れてなかった。

Moon
月齢4.6 2013/03/16 18:55 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) 直接焦点, ISO400, 1/45sec, トリミング

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