2012年7月 のアーカイブ

シャワーヘッド用パッキン

(承前) タンクの水は空にはしたが、シャワーヘッド部分の水漏れをそのままにしておくと、またどんどん水が貯まってしまうだろう。本来よりずっと頻繁に水をチェックして捨てないといけないことになる。そんなわけで、面倒そうなので放置していたシャワーヘッド部の水漏れを修理することにした。

シャワーヘッドを分解すると、フレキシブルパイプの先端にパッキンがついている。おそらくこれが劣化しているのが水漏れの原因だろう。パッキンは安いものなので、自分で買ってきて取り替えてみればいい。ハズレだとしても、たいした出費ではない。寸法を測っておいて、水道用パッキンの売り場にそれに合うのを探しに行った。しかし、かなりたくさんの種類のパッキンが並んでいるにもかかわらず、寸法がぴったりのものが見当たらず、なんとなくそれに近そうなものを買ってきた。

それが 「KAKUDAI 9802 自在パイプ取付パッキン(小)」というのだったが、普通の蛇口の先がくるくる回るようになったものの、回る部分に使うもので、やはり寸法はぴったり合わず大きすぎて使えなかった。ちなみに、必要なパッキンは単純な形状のパッキンではなく、断面がU字状になったUパッキンと言われるもので、その点では正しかったのだが。

仕方ないのでまた別の時に、別のホームセンターで探してみた。やはり水道用パッキンのたくさん並んでいるところには、必要そうなものはなかったが、色々見て回っていたところ、少し離れた風呂用のシャワーを置いてあるコーナーに、1つだけシャワー用のパッキンセットとして売っているものがあった。どうも、シャワーヘッドに使われるパッキンは、水道の蛇口に使われるものとは別の規格で、バリエーションはないらしい。しかし、似たようなパッキンなのだから、わざわざ別の場所に置かずに、水道用のものと同じ所に置いてくれればいいものを。

売られていたものは、何箇所かに使われるパッキンが全部セットになっていて、それぞれの寸法も結構細かく書いてあって、私が必要なものとピッタリの寸法が書いてある。これか、といそいそと買って帰ってきた。今回のは、「SANEI PP40-9S ハンドシャワーパッキンセット」。ところが、いざ取り出してみると、中に入っていたものは、パッケージに書かれている寸法と微妙に異なるし断面形状もUとは少し違って少しフチが開いたような形状だ。実際に装着してみると、今度は外径が小さすぎて水がシャバジャバ漏れてしまう。おまけに、元のパッキンにに戻す際に、既に何度もつけたりはずしたりしてたせいか、引っ張ったら千切れてしまった。まあ、もともと水漏れしていたので、千切れた状態で装着しても、水漏れしているのにはさほど変わりはなかったが、いよいよ正しいパッキンを探して取り替えないといけなくなってきた。

そこで更に別のホームセンターに行って、今度はまっすぐシャワーの売り場に行くと、前に買ったのとは別のメーカーのシャワーホース用のパッキンのセットが、前に買ったのと同じものと一緒に並んで置かれていた。そちらを見てみると、今度は寸法の記載はないが、見たところ寸法も合いそうだ。それが、「KVK PZKF26-3 シャワーホースパッキンセット」。これに取り替えると、これまでの苦労が嘘のように、ぴたりと水漏れが止まった。

最初に目的のパッキンが入手できていれば、一瞬で直ったのに、ずいぶん苦労してしまった。

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シャワー洗面台下の水受け

先日、うちのマンションで定期的に行われる排水管の高圧洗浄の業者がやってきて作業をしていった。それ自体は全く問題なかったのだが、その際に、洗面台のシャワー蛇口のところから水漏れしてますけど、お気づきですか、と指摘された。それは前から気になっていてそのうちパッキンを取り替えるか何かして直さないとと思いながら、どうしても困るというほどの状況でもなかったので、そのままになっていた。わかってます、と答えると、次に、洗面台の下のタンクが満杯になっているのは… と。タンクとは何かと。全く意識したことがなかったので、示される通りに見てみると、確かにそこにタンクがあって水が今にもあふれそうなくらい貯まっている。

我が家の洗面台は、洗面台で洗髪などもできるように、ヘッドがシャワーに切り替えられるようになっていて、洗面台からはずして引っ張り出すと、フレキシブルシャフトが伸びてきて自由な位置からシャワーが使えるようになっている。その伸び縮みする分の長さは、洗面台の下にたくし込まれていて、それをちょうど受けるようにタンクがついている。このタンクで、フレキシブルシャフトに沿って漏れ伝ってきた水を受けるようになっている。

実は、このマンションに住むようになってから既に十数年、ここで水を受けて貯まるようになっているということを全く認識していなかった。もちろん、洗面台の下の扉を開けると配管が通っていることは認識していて、そのスペースを洗剤だとかそういったものの置き場所に使っているので、タンクも目には入っているはずだが、それが何かと意識することが全くなかったということだ。タンクは透明でなくて乳白色になっているので、水が貯まっているのが見えないのも一因かもしれない。

普通なら、それほど水が貯まるものではないのかもしれないが、しばらく前からシャワーヘッドの根本のところから水漏れがしていて、洗面台の上は水を出すたびに、根本のところが漏れた水で水浸しになっていたのだが、それがいくらかはフレキシブルシャフトを伝って下にも落ちていたのだろう。貯まりに貯まって、もう溢れるぎりぎりに来ていた。たまたま業者が指摘してくれたのがいいタイミングだったが、気付いていなければ、そのまま水が溢れて、洗面台の下が水浸しになっていたかもしれない。

タンクはヒョウタン型の穴で壁のネジに引っ掛けられていて、取り外して貯まった水を捨てられるようになっているが、水が満杯に近くて外すときに水を思いっ切りこぼしてしまいそうなので、まずは、小さなカップで水を汲み出して、貯まっている量を減らしてから取り外して、残りの水を捨てた。貯まっていた水はきれいな水で、長年貯まってきた結果、中で何かが繁殖しているとか、そういうことはなかったのは幸いだった。

自分の家のことではあるが、多少のカスタマイズを除いて、建設業者の建てたままで住んでいるわけなので、入居時に家の中の設備について隅から隅まで説明を受けたりするわけではないので、こういった気づかないままでいる事がたまに出てくる。以前も、ガスコンロはキッチンに作り付けになっていて昔の家のように炊事台の上にガスのコックがついていたりしないので、てっきりそういうものはなくて、メーターボックスの本当の元栓以外にガスを止めるところはないのかと思っていたら、実は足元に、知らないと開け方のわからないような金属製のフタがあって、そこを外すとその奥にガスコックがあるのを、やはり住んでずいぶん経ってから、たまたまガス業者が部屋に来た時に教えてもらった。

続く

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満員電車でBluetoothが切れる

最近、職場が引っ越したために、通勤距離が長くなり、仕事をはじめる時間は以前と変わらず普通よりはかなり遅目なのだが、家を出る時間が早くなり、家を出てから最初に乗る区間が、かなりスシ詰めの状態の満員電車に毎日乗るようになった。

それで気になりだしたのが、Bluetoothヘッドホンの音切れ。3年ほど前から、iPhoneで中国語の音声教材や音楽を電車の中で聞くのに、maxellのHP-B10.IEというBluetoothヘッドホンを使っている。これまではほとんど問題なく快適に使えてきたのだが、スシ詰めの電車に乗るととたんに音が途切れるようになった。これまでも、それなりに混雑してはいたが、まあ周囲の人と体は触れるが、ぎゅうぎゅう押し付けられるというほどではない程度では、特にこの問題は気にならなかった。しかし、どうも周りじゅうの乗客と互いに体が押し付けられている状態の満員電車ではダメだ。

満員電車でBluetoothが切れる原因は何だろうか? 周囲が人間の肉体で満たされることで、空間がなくなって電波が届きにくくなるのだろうか? とはいっても、いつも腰のベルトに装着しているiPhoneと、首からぶらさげて胸の下あたりにぶらさがっているヘッドホンの本体部分の間の距離である。ヘッドホンの本体部分が本当に肉と肉の間に挟まれてしまった状態でなければ、多少の空間で電波も届きそうな気はするのだが。

確かに、ヘッドホンの本体部分を手で囲むようにして持つと、場合によっては音が途切れる状態を再現できた。しかし、不思議なのは、手で覆っている加減と、音の途切れる加減があまり比例しないように感じる。かなりきれいに手で覆ってしまっていると思っても音が途切れないかと思えば、隙間をつくっていてもある瞬間にふと音が途切れたりする。どこかにツボのようなものがあるのか、いまひとつよくわからない。

あるいは、電車に乗っている人間の密度が高いということは、他にBluetooth機器が近所にある密度も増えているということで、他のBluetoothの電波と干渉を起こして音が途切れるということが起こるのかもしれない。といっても、じゃあ、乗っている人数が半分の電車なら、音の途切れが起こる確率も半分なだけで、今までもそれなりに遭遇していてよかったはずという話になる。それとも、共存できるBluetoothの数にスレッショルドがあって、ある台数密度を超えると急にダメになるとかそういうことがあるのか。

あるいは、上記の2つの原因が複合してはじめて起こっているのかもしれない。

まあ、原因ははっきりしないのだが、幸運なことは、一時的に音声がブツブツ切れることはあってもこのせいで接続が完全に切れてしまうということは今のところないということ。また、もし万が一切れてしまったとしても、iPhoneの「ミュージック」は、Bluetoothが切れると、自動的に再生中の音声を停止するようになっているので、身動きのとれない満員電車の中で突然接続が切れて再生中の音声が本体スピーカから流れ出すという恥ずかしい状態にはならずに済むということ。

あと、気になるのは、Bluetoothヘッドホンの機種によってはどうなんだろうということ。私のもののように、胸にユニットがぶらさがっているのでなくて、イヤピース部に全部一体化して、左右がケーブルでつながっているだけのタイプなら、頭のまわりには空間が開けているので、電波が邪魔されにくいかもしれない。一方、iPhoneからの距離は遠くなってしまう。

他のBluetoothを使っているみなさんは、満員電車の中で、どんな具合だろう?

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セブ島 (その10) ― 漁サン

ラッシュガード以外に、今回新しく導入したものがもうひとつあった。漁サン (ギョサン) とは、漁業従事者用サンダル。小笠原でよく履かれているものだそうだが、これが最近一般にも人気が出てきているらしい。1年ほど前にテレビで見て知った。これも、ラッシュガードを買った頃に、ダイビングショップで売られているのを見かけたのだが、LサイズとLLLサイズはあるもののLLサイズが全然なくて、試し履きしてみるとLだと小さ過ぎでLLLだと大きすぎだったので買わなかった。今回行く前にまたちょっとダイビングショップをのぞいたら、今回は自分にちょうどのサイズのLLのものがあったので、購入してみた。

漁サンの特徴は、鼻緒のところまで全体が一体成型されているところ。普通のビーチサンダルだと、どうしても鼻緒のところがへにゃへにゃしていて、履くときにも、足の指先を使って少しずつ足先を中に入れていく感じで履くのが常だったが、これは鼻緒がしっかり立った形に固まった状態にできているので、足がすぱっと入る。底も平らなゴム板という感じでなく立体成型されているので、しっかりしていて、歩くときもぺったんぺったんした感じにならない。ビーチサンダルの代わりとしてなかなかいい。気に入ったので、ホテルの部屋でも、床が絨毯でなくタイル貼りだったので、スリッパの代わりにこれを履いていた。

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セブ島 (その9) ― 射撃場 TARGET ZERO

セブでダイビングと一般的な観光ポイントやショッピングセンターなど以外に1ヶ所、もともと予定していなかったところに行った。それがこの射撃場、TARGET ZERO だ。

車でラプラプの市街を抜けてホテルに向かう道で、ちょうど一度丁字路にぶつかるところに、日本語で射撃場の看板が出ていた。ホテルに向かうのと逆方向で、結構近くらしい。ホテルから出かけて帰ってくるたびに目にするので、結構気になる。サイパンなんかに行ったときもあったが、普通は簡単に銃など手にすることのできない日本人観光客相手に、実弾の銃を撃たせてくれるところだ。いちおうネットで検索してみると、ちゃんと出ていて、拳銃は15発撃って約4,000円。

ダイビング1日目(滞在2日目)はAさんとあちこち行き、ダイビング2日目(滞在3日目)はアイランドトリップにしたので結構時間を使ったが、ダイビング最終日の3日目(滞在4日目)は、翌日朝早く飛行機に乗ることも考えて3本目は行かずに軽く済ませたので、午後まるまる時間が空いてしまってどうしようかということになり、少し行き残していた観光ポイントの他に、この射撃を提案した。Eさんは別に興味はないということで、私だけやっていたら横で見ているというので、そうする。ちなみに、ここに乗せた写真は、Eさんが撮影してくれたもの。

もうひとつのポイントは、車代で、ホテルからどこかに行くには、行き先の送迎に来てもらうか、ホテルで車を手配してもらうかだが、ホテルで車を手配してもらうと、他のところでタクシーを拾ったりするのに比べてかなり高くつく。しかし、流しのタクシーがホテルの前までやってきたりするわけではないので、ホテルから出かけるのに安いタクシーを使うことができない。射撃の後に、食事をしてセブ島の観光ポイントに行くつもりだったので、まずこの射撃場に予約を入れて送迎に来てもらって、帰り先をホテルでなく、マクタン島内のショッピングモールにして送ってもらい、そこからタクシーを拾ってセブ島に行くというワザを使った。

さて、送迎車に乗せられて着いてみると、他に客はおらず、しかしすぐ後に6人くらい団体で来るのでその前にと、いそいそと説明を受けて書類にサインしたりする。銃は何種類もあって、どれを選ぶかというが、もともと特に銃にえらく興味があるわけでもないので、まあなんとなく雰囲気でベレッタにした。

最初に、弾丸を入れない状態で使い方の説明を受けて、射撃場所に行って、そこで弾丸を装填して手渡される。あとは狙って引き金を引くだけ。思った以上に反動で筒先が上に上がる。屋内だからなせいもあるだろうが、ヘッドホンのような耳当てをしているが、すごい音だ。1発目はどこに当たったかと的を見てみるが、的まで結構距離があるのと、視力はあまりよくないので、どこに当たったかよくわからない。というか、的のどこにも当たっていないのかもしれない。ちょっと下気味とか、左右どちらかにそれてる、とかなら次に修正もかけわれようというものだが、どこに当たっているかわからないのでは仕方ないので、続けて同じように照準はきっちりと狙いながら、あとは反動であまりふられないようにできるだけしっかり構えるようにして、何発打ったか数えながら繰り返し引き金を引いていった。オートマチックなので途中中断することなく連続して15発を撃ち終え、終了。

的を引き寄せて見てみると、確かにたくさん穴が開いている。写真では9発分しかないように見えるが、実際は黒い線のちょうど幅の中に当たっていて写真ではわからなくなっているものがあり、全部で15発中13発の弾痕がある。しかし、あとの2発は、大外ししてこの的の紙の外に行ってしまったのか。あるいは、同じ穴にぴったり重なるように当たって1つに見えているとか? (笑) この的の紙は記念にくれるのでもらって帰ってきたが、くるくる巻いても結構な長さの筒になるので、その後ずっとそれを持ったまま観光に出かけて、ちょっと邪魔だった。飛行機に乗るにも、ダイビング器材と一緒に貨物室預けのソフトダイビングバッグに入れるわけにもいかないので、そのまま機内持ち込みして持ち帰った。

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セブ島 (その8) ― OTAP

Rejoiceを買ったスーパーで、職場で配るおみやげも物色した。「オフィスで簡単に食べられる軽いお菓子で、どこに行ったかわかりやすいもの」だが、なかなか難しい。空港の売店で、いかにもなおみやげ用のチョコレート的なものを買えば一番簡単なのだろうが、地元のスーパーでお菓子を買えば格段に安いし、その土地の独自色のあるものが選べる。しかし、独自色があるのも曲者で、特に中国を含めアジア方面は日本人には好まれない味わいのものも多い。実際に試食してみて確認できればいいのだが、短期間の旅行ではそうも行かない。

今回は、たまたまスーパーで各社から同じようなものがたくさん出ていてたくさん並んでいるのを見て、見た目ではまあよさげだったので買ってみた。聞くと、まあ地元の有名なお菓子だということだ。それがこの“OTAP”だ。みんな大文字で書いてあるので、何かの略かもしれないが、意味はわからない。2つずつ小分けに包まれたものが大きな袋に入っていて、1袋に入っている数も色々あるので、配る数に応じて適当なものを買える。中身はちょっと脆そうなものが袋に入っているだけなので、持ち帰るのにちょっと気をつけないと、帰ったらバラバラになってしまうかもしれないので、荷物の中でなるべく衣類で囲むようにしてパッキングした。

買ってきたのを会社で配る前にまずは自分で食べてみると、第一印象は、浜松銘菓「夜のお菓子 うなぎパイ」をちょっと固めにしたといった感じだ。なかなかいい。日本人受けする味だと思う。配ってみると、みなさんにも好評だ。今回は当たりだったようだ。

難点を言うと、先にも言ったように、くずれ易いところか。できるだけそっと持ち帰ったので、バラバラにはなっていなかったが、最初からかもしれないが細かい破片はたくさんあって、小分けの包装は密封したビニール袋のようなものではなく、単に包んであるだけなので、その包みを開くときに気をつけないと破片が周囲に散乱してしまう。

買ったときは、あまりよく知らずに買ったのだが、後でネットで調べてみると、やはりかなり有名なもののようで、かつ日本へのおみやげとしての評価も高い。ネット情報によると、ShamrockというところのOTAPが一番いいらしい。もし、もう一度セブに行く機会があれば、ShamrockのOTAPを探してみよう。今後セブに旅行に行かれる方もおみやげには是非OTAPを。間違いない。

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セブ島 (その7) ― Rejoice

フィリピンのおみやげを何か買おうと、Aさんに案内されて巨大ショッピングモール「シューマート」の中のスーパーマーケットで、Eさんがパパイヤの石鹸を物色している近くで、このRejoiceが並んでいるのが目に入った。日本では販売されなくなったリジョイの相当品だ。

以前の記事「リジョイと PERT PLUS」と「飘柔 – Rejoice」、そして昨年の北京ツアーの記事のうち「今回のThings To Do」の中の「飘柔購入」の項に書いたように、私は以前、シャンプーにリジョイを愛用していたが、それが日本で販売されなくなってしまった。アメリカ本国では、元のPert Plusという品名のものが売られているので、それの大きなボトルをまとめて海外通販で購入している。一方、アメリカでなくても日本以外のアジア圏ではRejoiceという名前で販売されているところもあって、中国では飘柔という漢字の名前もついて売られており、ジムに行くときに持っていく用に小さいボトルが欲しかったので、先日の北京ツアーに行ったときに買って帰ろうと思っていたが、買いに行く暇がなかった。

今回のセブ行きでは、海外で売られているかもしれないRejoiceを買って帰ることとか、全然頭になかったのだが、たまたま目に入ったので、ラッキーとばかりに買ってきた。

パッケージにはタイ文字も書かれている。裏面を見ると、製造がタイで、マレーシア、フィリピン、インドネシアでも販売されているということのようだ。Pert PlusではなくRejoiceになっていることからもわかるように、P&Gの製造・販売だ。

さて、帰国してみて実際に使ってみると、おやおや、何かちょっと違う。リジョイやPert Plusのように、パッケージの色と同じように中身の液体の色が緑色だと思っていたら、これは白っぽい色である。香りもえらくきつくて、これは東南アジア向けだからだろうか? まあ、これ1本使い切った後は、Pert Plusの大きいボトルから詰め替えて使うので、これはこれでいいということにしておこう。

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セブ島 (その6) ― 南国クオリティ?

話は、ホテルに最初に到着した日に戻る。到着はもう夜で、先に翌日の案内を聞きにダイビングサービスに行って、とりあえず荷物は部屋に置いて、少し遅れてやってきた現地のAさんと合流してEさんと夕食に出かけた。夕食から戻ったらもうだいぶ遅い時間だった。

出かける前に短時間部屋にいたときにも薄々気にはなっていたが、部屋のエアコンが最強の設定にしても、騒音はして風は出てくるもののあまり冷える様子がない。しかし、もともとこのエアコンの効きがこんな程度なのか、壊れているのかいまひとつ判断がつかなかった。夜も遅いのでその日はそのまま暑いのを我慢して寝た。

翌日は午前中ダイビングをして、戻った後シャワーを浴びたりしてすぐにまた3人でセブ島の方にでかけたので、エアコンの件はその日の夜までそのままだった。しかし、放置していても自然によくなっているなんてことは当然ないので、その日の夜に部屋に戻るとまた暑い部屋が待っていた。風の通る外の方がよっぽど涼しい。

まだあと残り3夜をここで寝なければならないので、このまま放置して我慢するのはつらい。場合によっては、一旦散らかした荷物をもう一度まとめて部屋を移動する覚悟で、フロントに行ってエアコンが風は出るけど冷えないのだと言ってみた。すると、すぐに係の物をよこすので、部屋に戻って待っていてくれという。部屋で待っていると、程なく作業員が2人やってきて様子を見て、すぐに、交換します、と言っていきなりアエコンを取り外し始めた。取り外した跡は下の写真のような穴ボコ。その穴にエアコンを突っ込んで置いてあるだけだった。エアコン自体は、室外機と室内機が分かれていない一体型で、正面パネルにはフィルタのついた吸気口と、冷えた風の出てくる送気口が並んでいる。日本では窓取り付けタイプとして売られているようなものと、形は違うが基本的には同じ構造だ。熱交換器から発生した熱は後面から排出されるが、この壁の大きな穴はダクトを通じてそのまま建物の外に通じている。

元々付いていたSAMSUNGのエアコンは、フィルタのパネルも半分壊れて外れかかっていて、ちょうど写真には本体だけ運んで行って外れたパネルだけ置き去りにされたところが写っている。

またしばらくすると、交換用のエアコンを持って作業員が戻ってきた。元の穴に突っ込んで電源ケーブルをコンセントに差し込むだけだ。形状はほとんど同じだが同じ機種ではなく、それどころかメーカーも違って、持ってきたのはPanasonicのだった。寸法はきっちり同じではないらしく、写真では向こう側になってしまってよくわからないが、発泡スチロールの細長い板を隙間に嵌め込んでいた。スイッチを入れると冷たい風が出てきて、これで快適に寝られそうだった。

交換に持ってきたエアコンだが、新品というわけではなく、また壊れることを見越していつも交換用に用意してなんてあるものだろうかとも思うので、もしかしたら、他の空いている部屋から外して持ってきたんじゃなかろうかという気もしている。それにしても、こんなに簡単にエアコンの機械そのものを取り替えてしまうとは思わなかった。逆に言うと、エアコン本体の構造や、部屋の作りも、こういうことを前提につくってある。見てくれや、きっちりと固定されているかといったことには無頓着だが、これが南国のクオリティか。

最初にエアコンが壊れていたのは問題だが、迅速な対応には感心した。

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セブ島 (その5) ― 殿様ダイビング

フィリピンのダイビングといえば、殿様ダイビング (女性の場合はお姫様ダイビングとも)。機材のセッティングやら何やらかんやら全部スタッフが面倒をみてくれるというものだ。お客としては至れりつくせりでありがたいことこの上ない話なのだが、本来自分でやることを人任せにするわけで、少々問題も起こる。

船に運ばれたメッシュバッグからレギュレータとBCDを取り出すと、すぐにスタッフが持って行ってセッティング開始。しかし、早速ここで問題発生。私のレギュレータのファーストステージの形状はちょっとクセがあって、見た目の感じで取り付けると上下逆のような感じに思えてしまう。間違いやすからだろうが、わざわざ底面側に“BOTTOM SIDE”と書いてあるくらいだ。以前、ちょっと偏屈者のオーナーのダイビングサービスで潜ったときに、私が取り付けているところを見て、それ逆向きだろうと言う。私が、いやこれはこういう形のレギュレータで、これでいいんですと言っても聞かず、その場では無理やり逆にさせられたなんてこともあった。そんなわけで、現地スタッフがあっち向けたり、こっち向けたり、悩んでいる様子だったので、近寄って、こちら向きが正しいですと教えた。

あとは、タンクを背負うのを手伝ってくれるくらい。もちろん最終チェックは自分でやるわけだが。次に、上がるときの違いは、普通なら船のラダーにつかまって、自分でフィンを脱いで船に渡してから自分でラダーを登るところだが、ラダーにつかまったら両膝を折ってラダーの最下段に揃えて乗せよという。すると、後ろからガイドがフィンを脱がせてくれる。上の写真は、その様子。その後ラダーを上がると、普通は船の広いところまで歩いて行って自分でタンクを下ろすところだが、ラダーを上がったすぐのところに腰掛けさせられ、さっさとBCDを脱がされる。そのまま機材は次のタンクに付け替えたり、バラされたりしてしまうので、普段は自分でタンクをおろしてバルブを閉じる際にログに書くために残圧をチェックして覚えておくのだが、そんなわけで確認するタイミングがない。浮上時に確認しておけばいいのだが、普段はいつも上がってから確認するように身についているので、結局毎度そうやって残圧を覚えそこねて、今回のログには終了時タンク圧が全く記録されなかった。

まあ、そんな感じで、まあ、それほどすごいというほどでもないが、セッティングにも慣れない初心者にとっては、ずいぶんありがたいことだろう。しかし、それでは練習にならないことも確かで、Eさんにとっても、よかったのか悪かったのか悩むところでもある。少なくとも、よそでダイビングするとこに、これだけのことをしてもらえると期待しないようにとは言っておいた。

そうやって1日目の2本は無事終了。機材は預けっぱなし。翌日1本目も、先に書いた浮きすぎの件はあったが、たいしたこともなく終了。しかし、2本目で問題が発生した。入る時点で残圧を確認したら、半分以下しかなかった。まさか、タンク交換し忘れってことはないだろうと思い、その日は3本潜るので、2本目は1本目の残りで潜るのかもとか思いながら (まあ、浅いところしか潜らないときには、そういうことをすることもある。また、毎回ブリーフィングで最大水深何メートルまで行きますと言ってくれるのだが、その回に限ってそれを聞いていなかった)、ガイドとEさんは先に入って潜行開始しているし、そのまま自分も潜行開始した。これは明らかに私の判断ミスで、殿様ダイビングといえども、ちょっとおかしいと思ったところで船上のスタッフに確認すべきだった。まあしかし、空気は半分くらいはあるし別に大変なポイントというわけでもないので、なんとかなるさという気があったのも確かだ。

潜り始めてからガイドに残圧を知らせると、非常にびっくりして、それでやはり残圧で潜るつもりではなかったのだと再確認された。そこで、ガイドは自分のタンクと交換しようという。BCDの水中脱着だ。互いにレギュレータはくわえたままBCDを脱いで、互いを掴みあった状態で、せえの、で互いに相手のレギュレータと交換、そしてBCDを受け渡して装着。BCDの受け渡しまではつつながく行えたが、BCDを受け渡しを完了すると、ガイドの方が浮いていってしまう。どうも私のBCDは浮き気味のようだ。おまけに私のBCDは小さいのでなかなかうまく着られない。ガイドが浮いてしまうのにつられて、タンク交換を横で見ていたEさんまで一緒に浮いてしまって、引き戻したり、しばらくみんなでじたばたしていたが、ガイドはBCDを着るのをあきらめて、BCDのポケットに大きな岩を入れた上で、タンクにまたがるような形でのまま泳ぎ始めた。

とりあえず、その状態で、この回はパンを海中に持ち込んでの餌付けなどを含め、予定通りの時間のダイブをこなした。餌付けの間あまり動いてないのもよかったのかもしれない。最後は、安全停止の指示だけ出して、ガイドは先に上がって行った。もう本当に空気がなくなっていたのだろう。

ともあれ、いちおう、大事にはならずに上がってこられたわけだが、最初に残圧が少ないと思ったときに、ただちに確認すべきだったと反省することしきりだ。もちろん、元々の原因はスタッフがタンクを交換し忘れたか、使用済みのタンクに交換してしまったか、ということだろう。殿様ダイビングといっても、そういうことがあると思って、確認は決して怠ってはならない。自分でセッティングしていれば起こりえなかったことかもしれないが、それをスタッフに任せている以上、なおさらそれを自分で確認しないといけないということだ。

それ以後は問題なく、3日間を終了したと思ったら、最後の最後、ダイビングが全部終わって、帰る前に機材を自分で洗おうと思ったときに、レギュレータを溜めた水に放り込もうと思った瞬間、ファーストステージにダストキャップが正しく装着されていないことに気付いてあわてて引っ込めた。フィルタのところに多少水しぶきはかかったかもしれないが、ザブンと浸けてしまわなくてよかった。

ダストキャップは、キャップの縁から帯状のゴムが伸びてその先が輪になったところが、ヨークの止めネジの根本に通してあって、帯の部分をひっくり返すとちょうどキャップがフィルタのついた口の部分に当たるようになっいる。これが、よく見ると、ヨークの止めネジに通っている向きが裏返しに通っていて、そのままではキャップがうまくおさまらなくなってしまっているために、キャップが装着されないままになっていた。ダストキャップをそのような状態にするには、止めネジをヨークから一度抜けてしまうまで緩めて、裏返しにダストキャップの輪の部分を通し直さないといけないが、一体誰がいつわざわざそんなことをしたのだろう。

一番考えられるのは、一番最初にレギュレータの取り付ける向きがよくわからなかったときにああだこうだやって、関係ないのにネジを抜いてしまって、戻すときにダストキャップを裏返しに通してしまったこと。しかし、毎日最後にはバッグに機材をしまうのにだけは自分のところに機材が返ってくるので、そこでレギュレータも手にしているはずだが自分で気が付かなかったのかということ。しかし、当の3日目の片付けのときには間違いなくそうなっていたはずだがやはり気付いていないので、前日、前々日も気付いていなくても不思議はない。

しかし、そうだとすると、スタッフも各日の最後にはダストキャップがちゃんとはめられない状態になっているのがわかったままバラして、何も言わなかったということになる。これもやはり自分でやっていればあり得ないことだが、他人に任せているからこそ、自分で受け取ったときにはもっと細かくチェックすべきであった。

私としては、初めての殿様ダイビングだったが、却って、自ら行う点検・確認の重要性について再認識させられる結果となった。

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セブ島 (その4) ― ラッシュガードと浮力など

これまでウェットスーツは最初につくったものも、新しい方も3mmのツーピースを着ている。理由は以前に書いた通りで、まあそれで満足はしているのだが、やはり十分に暖かい南の島で潜る際にはちょっと過剰気味なのと、ツーピースなのでどうしても脱ぎ着に時間がかかる。そこで、今のツーピースを生かしながら、スーツを軽量化する方法として、ツーピースの上着の代わりに長袖のラッシュガードを着るといいのではないかと前から少し思っていた。胴体はウェットスーツで保温されているし、腕の皮膚も露出しないので怪我の可能性も軽減される。こういうアレンジができるのもツーピースのいいところだ。

そう思いながらも、現状でどうしても困って潜れないというわけではないので、なかなか実行に至らなかったのだが、去年、メキシコに行った後でレギュレータをメンテに出したりフィンを物色したりでダイビングショップに行ったときに、たまたま安売りで、デザインもよさ気なものがあったので購入してあった。秋に大瀬崎に行った時には当然使えないので、今回がそのデビュー。水温は連日30℃だったので、条件は絶好だ。

実際に着て見ると、普通のセーターのようにかぶって着るのだが、胴体がスキンのロングジョンのなので滑りが悪く、胴体の背中側をおろすのが、ちょっと苦労するが、まあよく伸びる生地なので、適当に引っ張っていれば大丈夫だった。潜ってみた感じだが、この暖かさではもちろん特に問題はない。動きやすさは、3mmのウェットでも特に不自由を感じていなかったので、特にどうということもない。

問題は上がった後で、濡れたままの生地がべったり肩から腕を覆ったままなので、そのままの格好でボートが走りだして風を受けたりすると、非常に寒くなるので着たままではいられず、すぐに脱いでおく必要がある。ジャージ貼りのウェットの比ではない。スキンのウェットなら、着ていた方が暖かいのだが。

今回、ダイビング3日間のちょうど同じ日程で関西から着ている年配の男性2人組がいて、私達がアイランドトリップに行った日以外の、1日目と3日目は同じボートでマクタン島だったのだが、彼らは2人ともライトスーツを着ていて、ウェイトも軽くていいし、脱ぎ着も楽で快適だと言っていた。しかし、3日目は天気が悪くて海上では寒かったので、濡れたままのスーツでそれは寒そうだった。上だけでもスーツを脱いでしまって、体を拭いてTシャツを着た方がよかろうと思った。

ところで、そういえば、せっかくの新しいラッシュガードを着ているところの写真を撮ってもらったりしなかったので、今回の記事には写真はなし。

ちなみに、安物だったせいか、脱ぎ着するときに結構無茶に引っ張ったりしたせいか、既に裾のところの縫い糸がほつれてきたりしてしまっている。値段相応だったか…

もうひとつ、ウエットスーツからラッシュガードにすることで、ウェットスーツの浮力分のウェイトが減らせると楽になるという利点が考えられる。減っ たのはツーピースの上着 の分だけだが、試しにいつもより1kg減らして潜ってみたら、結構浮き気味だったので、2本目からはいつも通りに戻した。上着分だけでは、たいした浮力差 はなかったようだ。全部ウェットスーツをやめてライトスーツにすれば違うのだろうが。

スーツに関するウェイトの調整はそれで済んだのだが。2日目もそのまま4kgで潜ると、また後半になって浮き気味になってきた。BCDの排気は、普段はインフレータホースの蛇腹の先からではなく、吸気ボタン同様のもうひとつのボタンを押すと空気圧で肩のところのバルブが開いて排気するようになってるのを使っているが、そこからはもう排気しないだけ排気している。蛇腹の先を上げてボタンを押してももう排気しない。BCDは完全に空になっているぽいが、全然沈まない。岩を拾ってジタバタしていると、ガイドがつかまえてくれて、体勢を直して蛇腹を上げて排気すると、ゴーっと結構な量が排気されて、浮力が正常になった。

以下は想像だが、私のBCDは、一般的なものに比べて軽量タイプで、背中当てのプラスチックの部分が下の方だけしかなくて、その代わりにタンクに固定するベルトが2本になって縦方向の形を支えている。空気袋の右半分と左半分は首の後ろの部分だけでつながっているが、そのまわりには形状を支えるものがないので、もしかしたら場合によっては、その部分が何らかの原因でシワになったり押さえられたりして空気が通過しなくなって、排気口は左側だけにあるので、右側にだけ空気が残ったまま出てこなくなっていたという状況になっていたのかもしれない。今度から、ウェイトが正常なのに浮き気味に感じたときは、左右の空気の通りを重点的に体勢を直して排気を試みるようにしたい。

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