2008年7月 のアーカイブ

iPhone: iDB Datamaster (その2)

iDB Datamaster の続報。不満点をメールしておいたと書いたが、早速返事が届いた。

多言語対応については、次のリリースでUTF-8を完全にサポートすると書いてあった。

Excelから出力したCSVのフォーマットについては、先々対応する予定はあるものの、とりあえずの対応としては、簡単なストリームエディタのスクリプトでの対応方法が、FAQのページに書かれているので、それでなんとかなりそうだ。メールする前にちゃんとFAQを読んでいなかった。

明日から中国皆既日食ツアーに出かけてしまうので、詳しくは帰国してから試してみよう。

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iPhone: iDB Datamaster

とりあえずシンプルなチェックリスト形式のメモを探した直後に、もともとあまり食指の動かなかった多機能な情報管理的なソフトのうちに、非常に気に入ったものを見つけてしまった。

そもそも私はiPhoneをこれまで10何年も使い続けてきたHP100LX/200LXのPDAとしての後継と位置づけている。そのHPの用途の中で、ひとつは各種ユーザーID+パスワードや、カード番号、その他各種の登録番号などを記録してある。パスワードなどは紙に書き留めてはいけないものだし、だからといって何もかも共通に使うと、どこかのシステム管理者に悪いヤツがいたら、全部バレて他のシステムで使われてしまうかもしれない。だからシステムごとに違うパスワードを設定しているが、すると書き留めないと自分の頭だけでは覚えきれない。PCに保存しておくのは、間違ってファイルをどこかに漏らしてしまったり盗まれたリする危険もある。そういうわけで、PCではないPDA上に、パスワード保護されたDBに記憶させていた。

その、HP上のDBの置き換えにちょうどよさそうと思ったのが、この、Evince TechnologiesiDB Datamaster である。これまた最大の特長は、PCとデータが交換できることだろう。iPhoneで、正式な手段ではPCとシンクできる情報は限定されているが、このソフトでは、ソフト自身をwebサーバーとして動作させ、ネット接続したPCのwebブラウザから、データをCSV形式のファイルとしてダウンロード・アップロードする仕組みになっている。

データベースそのものは、何種類かの定型のフォーマットが用意されているのだが、クレジットカード情報だったり、アカウント情報だったり、チェックリストだったり、メモだったり、ちょうど自分の使いたそうな感じのフォーマットが用意されていて、フォーマットをカスタマイズできなくてもそのまま使えて、逆にカスタマイズの手間がなくてよさそうである。

アプリの起動時にパスワード入力が設定できて、保存されているデータはデータベースごとに暗号化の設定ができる。ただし、PCとやりとりするCSVファイルは平文になる。しかし、webサーバーとして動作させるのは、転送のときだけ一時的なものだし、自宅の無線LANルーターの範囲のみなので、それほどリスクは高くないだろう。あとは、PC上に持ってきた後の管理をきちんとすることである。

CSVファイルでのPCへの転送は、本来バックアップ・リストア目的ではあるようだが、PC上でCSVファイルを編集して書き戻すと、PCからのデータをiPhoneに入れることができる。これで、今までHPに入力してあったデータをPCに持ってきて、それをCSVファイルに入れてiPhoneに持っていくことができる。それができないと、目で見ながらiPhone上で手入力するのではとてもやっていられない。

ところで、このCSVファイルであるが、CSVファイルというのは特に何かの標準で正式に決まっているわけではないと思う。各項目をコンマで区切った可読テキストファイルであればいいのだろうが、データ自身の中にコンマがあった場合などのために、ダブルクォーテーションでくくることも多い。iDB Datamaster で使われているのは、全ての項目をダブルクォーテーションでくくるもので、書き戻しの際もその使用に従っていないといけなさそうである。CSVファイルは多くの表計算ソフトの入力として読み込める。Microsoft Excel でも、iDB Datamaster からバックアップされたファイルを正常に読み込めるが、それを編集した後でCSVファイルとして書き出すと、Excelでは、ダブルクャーテーションでくくらないと区切りが判別できなくなるのでない場合はダブルクォーテーションでくくらない仕様になっている。そのままリストアしても、iPhone側ではうまく読み込んでくれなかった。テキストエディタで、フォーマットを維持しながら編集して書き戻せば、iPhone上できっちりと変更が反映されていた。

Excelのデータを全てダブルクォーテーションでくくったCSVファイルに変換するソフトがあればいいのだが、ちょっと探したところでは、何でもないデータにダブルクォーテーションを付加できるものはあったが、肝心のデータの中にコンマや改行があった場合にうまくいかないなど、今のところ簡単に変換する方法にたどり着けていない。こちらの努力でなんとかするのもいいのだが、Evince Technologies 側で対応してくれないかと、要望をメールしてみた。

もう一点は、多言語の扱いである。日本語のデータはiPhone上で入力して見ている分には問題なく扱えているのだが、PCにバックアップされたファイルでは、日本語の文字は全部“?”になってしまっていた。これも、Evince Technologies にメールしておいた。

ぜひ、近いうちに改良版が出てくることを期待したい。iPhone必携のアプリと思う。

ちなみに、フル版1500円とライト版600円があるが、ライト版はリストアの機能がない。それが試したかったのに私は最初にお試しにとライト版を買ってしまい、600円を全く無駄にした。AppStoreの説明を読んだ限りでは、ライト版ではデータ数に制限があるようにしか書かれていなかった。また、ネット上のニュースサイトにこのソフトの紹介のほぼ同じ文面の記事がいくつか出ているが、そこにはデータ形式の制限があると書かれているが、そのような制限は見当たらなかった。PCとのデータ交換をしたい人は間違ってライト版を買わないように。

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iPhone用チェックリストアプリ

このところ、旅行の準備などもあって、色々と買い物のリストがあったりして、最初はiPhoneのメモ帳に書き出していただけだったが、せっかくの機会だからと思って、AppStoreでチェックリストのソフトを探してみた。色々と高機能なものもあるが、得てして自分の思うようなつくりになっていなかったりすると、かえって使い勝手が悪かったりする。まずは、ここは本当にシンプルに項目をリストにして、チェックのON/OFFができるようなものを探した。実は、後で、その機能を含んで、高機能なもので気に入ったものが見つかったので、今後は自分はそれを使うつもりだが、それなりの値段のする有料のものだから、そういうものが必要ないという人には、やはりここで紹介する単純機能版のチェックリストは、どちらも230円と非常に安価なので存在意義はあるだろう。

ここで評価したのは、ひとつは、Paze InteractiveMy Lists、もうひとつは、Mobility War の Lists である。

いずれも、先に述べたようなシンプルなチェックリストで。いくらシンプルといっても、複数のリストを作成できて、リスト名の下に項目をひとつづつ入れる。項目の追加削除は普通にできて、項目の頭の部分のチェックマークのON/OFFができる。ただし、両ソフトそれぞれが他方にない長所を持っていて、どちらを取るかは各個人の好みによると思うので、その違いの部分を紹介しておきたい。

  • My Lists

最大の特長は、iPhone上で入力したデータがメールとして外部に取り出せること。多くのiPhoneアプリが、データがiPhoneの中で閉じていて外部と交換できない。ゲームや、その場でネットから取ってきたデータが参照できればいいだけのアプリならそれでもいいが、やはりiPhoneで入力したデータをPCで使用したい場合もあるし、その逆もあるだろう。My Lists では、PCからの入力はできないものの、iPhone上で作成したリストの内容をPCに持ってくることができる。

あとは、リスト名の頭にアイコンがつけられて少しカラフルになる。項目の削除が、項目をフリックすると削除ボタンが現れて削除することができる。リストの順番を後から自由に並べ替えられる。リストの文字の大きさが、行間に比べて少し小さくて弱い。

項目の表示をタップすると、チェックマークの部分でなくとも、チェックがトグルしてしまう。逆に、項目名やノートを参照したり変更するには、右端の“>”マークの部分をタップしたときだけだ。

  • Lists

こちらの最大の特長はリストを階層構造にできることだろうか。ひとつの項目を後からリストの親に変更できるのだが、切り替えるボタンが一体項目とリストのどちらを選んでいるのかわかりにくく、一旦項目をリストにしてしまったら、元に戻せない。

リストの文字の大きさは大きくて見やすい。

チェックのON/OFFは、項目の左端のチェックマークの部分をさわったときだけトグルするので、まちがってチェックしてしまうことが少ないように思う。

まあ、こんなところだろうか。

この2つでどちらを選ぶかというと、私の場合は My Lists の方だった。

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iPhoneの歌詞表示

iPod nano での歌詞表示に関しては、

などで書いたが、今回は大画面のiPhoneでどう表示されるか見てみた。

iPod nano では、podcastのときだけは、プロパティの「歌詞」ではなく、「説明」に入っている文字列が表示されるようになっていた。私がいつも聴いている3つの中国語のpodcastのうち、ChinesePodは「歌詞」と「説明」の両方にテキスト文が入っているが、CSLPodとiMandarinPodでは、「説明」の方にだけテキスト文が入っている。これまではそれで iPod nano ではちゃんと表示できていたので問題なかった。他のiPodではどうだったのかは持っていないのでわからない。

ところが、iPhoneで歌詞表示をさせてみると、podcastの場合も通常の音楽と同じように、「歌詞」に入っている文字が表示される。ChinesePod以外のものでは何も表示されなくて困ってしまう。どうしてこういう仕様のブレがあるのだろうか?? Podcastの側で両方に文字を入れてもらえばいいのだろうが、そもそも「歌詞」と「説明」は入れる内容の目的が違うはずだろうと思う。

さて、nanoと比べると画面が大きいだけあって、たくさんスクロールさせないと全部が見られなかったnanoに比べて、相当の文字数が画面に一度に表示できる。フォントも太みがあってアンチエイリアシングの効いたものでnanoとは格段の差である。しかし、せっかく画面が大きいのだから、文字サイズはもう少し大きくてもよかったのではないかと思う。それでもまだたくさんの文字数が表示できるのだから、大きめでもっと読みやすい文字の方がいい。

ただ、ここで、中国語を表示した場合には、やはり他でも見られるのと同じ問題が出てくる。言語設定を日本語にしていると基本的には日本語のフォントが使用されるが、日本語にない中国語の簡体字の文字だけ中国語のフォントが用いられる。以前、「フォントの代替」で書いたのとき本的には同じ現象である。iPhoneの場合は日本語のフォントと簡体字中国語のフォントは割りと似ているので、それほど目立たないが、やはり少し雰囲気が違って違和感がある。これは、歌詞表示だけでなく他の表示でも同じ現象が起きる。言語を中国語にしてしまえば、全部中国語用のフォントで表示されるので問題ないのだが。

そういえば、これは歌詞ではないが、メモ帳で新規ページに最初から英語用のソフトキーボードから入力すると、フォントがちょっと手書き風のものになるが、一度でも日本語や中国語のキーボードから文字を入力すると、たとえそれがシングルバイト文字であっても、先に英語キーボードから入力した文字も含めてゴシック体風のフォントに変わってしまう。なんか妙である。

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iPhoneアプリ Audio Recorder

昨日の記事にAppStoreで購入したアプリの Audio Recorder で録音ができなくて、発売元にメールしたが返事がないと書いたが、今日返事が来ていて、日本でこの問題が発生しているのを把握しており、当面の対処法も書かれていたので、紹介しておく。

問題は、「設定」で、「言語環境」の「地域に応じた書式」を、英語のアメリカ合衆国、イギリス、南アフリカ共和国、または中国のいずれかに設定することで、回避できるという。次のバージョンで、そうしなくても問題なくなるように修正予定ということだ。

試してみると、きちんと録音できて、設定したメールアドレスに音声ファイルが添付されたメールが届いた。

恐らく、録音時に自動的に日付のつくファイル名の処理に問題があるのだろう。

更に試してみると、正常に録音できたものを、ファイル名を日本語に変更してみると、再生はできるが、メール送信時に圧縮する際にエラーになるので、それも追加で報告しておいた。

次期バージョンが出るのを待とう。

2件のコメント

iPhoneアプリいくつかの感想

iPhoneにはAppStoreから色々なアプリを入れられるので、主に無料のものを試してみている。試したものの感想をいくつか。

  • 駅探エクスプレス

やはり携帯で使って便利なものといえば、これだ。もちろんiPhoneでなくても普通の携帯でもあったのだが、画面が大きく、タッチパネル操作で、なかなか快適に使える。更に使い勝手を考えた工夫がいろいろ凝らされていて感心する。

乗り換え検索画面は、基本的には出発駅と到着駅の選択ボタンと検索ボタンだけだが、経由駅を指定したいときは、画面を下にドラッグすると、出発駅ボタンと到着駅ボタンの間が開いて、中から経由駅入力ボタンが現れる。時刻指定はデフォルトでは現在時刻だが、出発時刻を指定したいときは出発駅ボタンの端の時計アイコンを、到着時刻を指定したいときは、到着駅ボタンの端の時計アイコンをタップすると、時刻指定画面が現れる。最初から煩雑な入力画面がないので、すっきりしている。駅名選択は、iPhoneシステムのソフトキーボードでも入力できるが、駅名の頭文字から選択していく方法が用意されている。以前に入力した駅名は記憶されていて、その中から選択するだけでいい。

時刻表検索も同様に駅名を選んで、路線と上り下りを選べばいい。もう駅で配っている紙の時刻表は必要なさそうだ。いちいちネットに見に行くわけだが、固定料金だからそんなことは気ならない。小さな文字のカードサイズの時刻表よりずっと見やすい。あえて言えば、急行とか普通とかの種別を色分けしてくれればわかりやすいのにと思う。

ちょっと難有りなのが運行情報。最初は、JRの情報しか出ないのかと思ったが、これは設定画面に入ると、表示する鉄道会社を取捨選択できる。それはよくできている。ただし、情報が「取得中…」になったまま出てこないことが多い。

  • ジョルダンtouch!

一方、ジョルダンの乗換案内は、iPhone上のアプリではなくて、iPhoneの画面サイズに最適化されたwebアプリである。ブックマークをアイコンにしてメニュー画面に登録できるので、他のアプリと同じようにして呼び出せる。こちらは、従来のweb用のものをコンパクトに画面に納めたという感じである。使い勝手は駅探エクスプレスに比べるとあまりよくない。役に立つのは、「ジョルダンライブ!」という運行情報。鉄道会社から正式に出される運行情報ではないが、細かい遅れの状況とかが報告されている。

  • NAVITIME

ナビタイムはこれまで携帯ででも使ったことがなかった。もともと、自分にとって有用さがよくわからないサービスだったからだ。今回も試しに入れてみたが、有料版だとどうとかとあちこちに書いてあって、画面のレイアウトが煩雑で全く使う気がしなかったので、すぐに消してしまった。試しに使ってみて役に立ちそうかどうか試してみたかったのだが、どうもそれ以前の問題だった。乗り換え案内というのは、目的の絞られたはっきりしたサービスだが、ナビタイムというのは何だか道案内もをしてくれるようだというのが私が広告などから受けたイメージなのだが、私にとってはどうも理解できない。道を歩く道案内なら、私にとっては地図を見れば十分で、iPhoneには強力な地図がある。

以上が、ナビ関係。次は、何と言っていいかわからない関係。

  • Light

画面を全部真っ白にして、iPhoneを照明代わりに使うというソフト。何種類も色々な人がつくっていて、色が変えられるものとかもあるが、私は一番シンプルな、真っ白になるだけのものを入れてある。

  • BubbleWrap

去年、キーホルダー型ゲームが日本で発売されて話題になったが、それのもう少し大型版といったところか。ただ、押した感触がするわけではないのでつまらない。

  • Phone Saber

スターウォーズに出てくるライトセーバーならぬ、フォーンセーバーである。iPhoneを手に持って振ると、加速度センサが動きを検地して、動きに合わせてブーン、ブーンと音がする。動きを急にすると、シャキーン、とぶつかった音がする。人に見せびらかして、へぇー、って言ってもらうためのソフト。

  • Alarm Free

起動すると、画面に大きな警報ランプが表示されるだけ。画面をタップするか、加速度センサが本体の落下を検知すると、アラーム音が鳴り響く。といっても、このソフトを起動して表示しておかないといけないので、本体の落下警告には何の役にも立たない、jokeソフト。しかし、本体がどういう角度にあっても、そのときの重力加速度の方向の加速度成分が変化 (増加、減少とも) ときにだけアラームが鳴るようになっていて、静止時の重力加速度と直交する方向に加速度を与えてもアラームが鳴らないところは、ちゃんと計算されている。最初は、自由落下状態で加速度がゼメになったときに鳴るようにしてあるのかと思ったが、そうではなかった。

  • Bubbles

なんか、癒し系か。画面をなぞると泡が現れて、しばらくすると割れて消えるか、本体の傾きで流れて画面の外に出ていく。それを眺めて楽しむだけ。

  • Audio Recorder

音声メモソフト。他にも音声メモソフトはあるが、本体で完結していて、音声データを取り出す仕様になっていない。これは、メールで外部に送れるようになっている。が、どういうわけか録音操作を行っても録音データができない。何か操作が間違っているのかもしれないが、App Store のコメントにも同様の苦情が寄せられていた。私は発売元にメールしておいたが、今のところ返事はない。今日見たら、App Store からなくなっている。

  • Evernote

前に、データがPCに取り出せるメモ帳が欲しいと書いたが、そういう意味ではこれはそれに近いものだ。ただ、ちょっとそのメモの扱い方は私の思っていたものと違う感じがする。本来iPhone専用のサービスというわけではなかったもののようで、今回iPhoneに合わせてiPhone版が出たということのようだが、ネット上の記憶域を設けてそこにモバイルデバイスやPCなどから共通にアクセスしてデータを共有するというもの。iPhone上のクラアイントでは、文字のメモの他に写真と、音声の録音機能もあって、これで上記と同様にiPhoneで録音した音声メモのPCでの取り出しができる。

  • VNC

Linuxを使っている人なら知っている有名なリモートデスクトップソフトのiPhone用クライアント。小さな画面でちゃんと動く。しかし、さすがに操作しにくい。うちでは実際の使い道はあまりない。会社でならと思ったが、会社の社内ネットワークには携帯回線で外部からも、無線LANで直接も、セキュリティにひっかかって接続できない。

  • Morocco

オセロのソフトも何種類かあるが、そのうちのひとつ。まあ、何かの時間つぶしにちょうどいい。タッチパネルの操作上、ちょっと間違って隣をタップしたことになってしまうことがある。

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iPhone用ケース購入

iPhoneを常時携帯するために、ベルトに装着するケースを物色していたが、ネット上で目星をつけていたものを、今日ヨドバシで売っているのを発見したので、購入した。FOCAL POINT で販売している、HipCase for iPhone Brown Leather である。

iPhone用のケースとして売られているものの多くは、本体に着せて本体の傷を防ぐものだが、私の目的はいつも取り出しやすいように身につけることである。これは、これまで使っていたPDAのHP200LXでもそうで、国立商店製の皮製のベルト装着ケースに入れて身につけていた。HP200LXの場合は、携帯電話なんかをベルトにつけているのに比べるとかなり大きいのだが、逆にポケットには入れようがないので、常に身につけるにはこうするしかなかった。iPhoneの場合は、普通の携帯電話より少し大きい程度で、ジーンズでなければ、普通のズボンのポケットには入るので、これまでのところはそうしていたのだが、やはり液晶画面がむき出しなので、鍵や小銭を一緒にポケットに入れるのは気が引けて不便であった。そんなわけで、もともとホルスタータイプの腰のベルトにつけるタイプのケースを物色していて、その中で、これが一番気に入ったものだった。

FOCAL POINT からは、似た形状で素材の違うものが他にも2種類出ているが、これだけなぜか発売前で予約受付中となっていたのだが、今日はヨドバシで店頭に並んでいたので購入した次第である。他の2種は角が上側だけでなく下側の切り取ってある。本体を入れる向きによらずイヤホンのケーブルを引き出せるようになのかもしれないが、何かでぶつけて傷つきやすい角が保護されていないのはいただけない。よもや、そこにケーブルを通したとして、ホルスター型のケースでは操作するときにはケースから取り出すのだから、そのときにケーブルが邪魔になってしまう。 3つの中からこれを選んだのは、そういう形状的なことだけでなく、シボ入りの濃い茶色の革という素材的にもこれが私の好みだったからでもある。

Webの画像や説明ではわからなかったが、買ってみてわかったのは、内側に隠しポケットがあって、ちょうどクレジットカードサイズのカードが入れられるようになっていること。どこかの冗談で、iPhoneをおサイフケータイにするにはSuicaを一緒にケースに入れればいいなんてのがあったが、まさにそんな感じである。ベルト装着型だから、改札を通るときにケースごとベルトからはずして改札機にかざすなんてことをするわけではないが。

ベルト装着部は、ループではなく、クリップになっている。上から挟み込むだけだが、かなり強力なクリップなので、まあはずれて落ちてしまう心配はないだろう。作りはかなりしっかりしている。ただし、ちょっと問題は、ベルトへの取り付け位置である。クリップ式なので、ベルトから抜きにくい左側につけてもいいだろうと思っていた。自分は右利きだが、外を歩いているときには例えばカバンはいつも右手に持つので、私が携帯を片手で操作するのはたいてい左手である。従って、左腰前面が予定の位置だった。ところが、クリップがベルトを挟む厚みがあまりないので (たくさんあっても、うまく固定できなくて困るかもしれないが)、ベルト先端の余った部分でベルトが2重になっている部分にはうまく取り付けられないのである。装着位置を体の側面に回すと、このケースは本体を横位置に保持するため結構長さがあり、体の曲面から飛び出る度合いが多く、人込みでひっかけたりしかねない。Hip Case というくらいだから、本来は後ろ側に装着するのが正しいのかもしれない。ただ、次に述べるように、出し入れが思ったよりしにくいので、体の後ろで手探りでそれをやるのも、ちょっと危険な気がする。そういうわけで、おそらく結局は右前面に落ち着きそうである。結局はというのは、ベルトをはずして通さないといけないループ状の装着部になったHP200LX用のケースの定位置がそこだからである。

さて、取り出しやすさもちょっと問題である。見た目、下の真ん中に開口部があって取り出すときにはそこから押し出してうまく取り出せそうに見えたのだが、案外取り出しにくい。開口分だけ押し出しただけでは、まだうまく上からつまみ出しにくい。iPhone自身、まわりがテーパーになっていることもあって、つまみ出しにくい形状になっているせいもある。使用時に手のひらへの納まりはいいのだが。まあ、このへんは使っているうちにコツがつかめてくるかもしれない。ただ、ひとつの理由は、ちょっとサイズがきっちりしすぎているせいもあるかもしれない。FOCAL POINT のwebでは iPhone 3G 専用のように読めるが、これは元々は初代iPhone用につくられた製品のようである。購入した箱には、“ready for iPhone 3G”のステッカーが貼られていて、元々パッケージに印刷されている文字には for iPhone とは書かれていても、3Gの文字はない。3G板は初代iPhoneに比べて、ほんの少しずつであるが大きくなっているので、きつくなって当然だ。

まあ、何はともあれ、これで、これまで十何年間腰にぶらさがってきたHP200LXが、iPhoneと置き換わることになる。しかし、HPに入っているものが全部iPhoneに入っているわけではないので、しばらくはHPはカバンの中の荷物として増えることになるだろう。

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親切な店員

先週の中国出張中に、予期せず親切な目に会ったので、書いておこう。

サプライヤさんのところに出張しているときは、たいていサプライヤさんが夕食に連れて行ってくれるのだが、その日はそれがなくて、同行の日本人出張者と、うちの会社の現地の中国人社員とで食べに行った。そんなわけなので、割と手軽なところということで、过桥米线のチェーン店に入った。

私が中国にいるときは、いつも小さなメモ帳とペンを持ち歩いていることは、以前どこかで書いたと思う。筆談というほどではないが、発音ではわからない単語を文字で書いて教えあったりするためである。

その日も、食事をしながら、教えてもらった単語をそのメモ帳に書いてもらったりしていて、ついそのままテーブルの上に置いてしまった。そして、そのまま気付かずにホテルに帰ってしまった。ホテルの部屋に落ち着いて、財布やら何やらを整理していて、どうもメモ帳が見当たらないのに気付いた。少し考えてみたが、夕食を食べた店に忘れて来たのに間違いない。 メモ帳には、そんな単語の勉強だけでなく、仕事のメモとかにも使っているので、なくしてしまうわけにはいかない。あわててホテルを出てその店に引き返した。

で、お店に行って話すと、最初はなかなかわかってもらえなかったが、なんとか話は通じてちゃんと保管されていた私のメモ帳が手元に戻ってきた。捨てられてしまったり、どこに行ったかわからなくなっていても不思議はないところに、きちんと返ってきたので十分礼を言って、店を出て、メモ帳を胸ポケットにしまった。と、そのときもうひとつ気付いてしまった。いつもメモ帳と一緒に胸ポケットに差しているペンがない。すごく高価なものというわけではないが、100円のペンではない、愛用のロットリングのマルチペンだ。ところが、これは最初にホテルに帰ったときにホテルに置いて来たのかも知れない。あわてて出てきたので記憶にない。だが、メモ帳がない、と思ったときに、ペンもない、とは思わなかったので、たぶんホテルに置いてきたのだろう。しかし、夕食時にメモ帳と一緒にペンを机の上に置いた気もする。まあ、ペンはなくなったとしても、滞在中は少し不便だが、同じものを買いなおせばいいだけで、メモ帳をなくしたほどのダメージはない。しかし、せっかくお店まで来たのだから、ここで確認して帰らない話はないので、もう一度お店に入って、一緒にペンはなかったかと尋ねた。

ペンは保管していないということだったが、これまた親切に、食事をした席のところまで一緒に行って下に落ちたりしていないか探してくれた。 そして結局みつからなかったのだが、そうするとお金で返すとまで言ってくれたのには驚いた。店員の個人の権限でそんなことは言えないだろうし、個人的にそんなにまで言うこともないと思うので、チェーン店の方針でそういうふうに教育されてでもいるのだろうか。日本でも、客がそこで本当になくしたかどうかわからないものに、そこまで言わないと思う。

実際は、ペンはここでなくしたかどうかもわからないので、それは辞退して、もし後で出てきたら連絡して欲しいと連絡先を残しておくことにした。ホテルの名前と部屋番号を書いたら、携帯の番号を教えてくれた方がいいという。が、自分の中国携帯の番号は暗記していない。実は、そこで回収したメモ帳にメモってあったのだが、そのときはまだあわてていてそこまで頭がまわらなかった。で仕方ないので、店員に私の携帯から自分の携帯にかけて着信記録を残してもらった。

ちなみに、その相手をしてくれた男性店員は、英語も少ししゃべれるようだった。もうひとり一緒にペンを探しにきた女性店員は、何を言っているかさっぱりわからなかったし、こっちの言ってることもわからないようだった。どうも普通話がほとんどできないようだ。

かくして、ホテルに戻ってみると、ペンはちゃんと机の上に置いてあった。親切にしてくれた店員を心配させたままではいけないと思い、こちらの携帯に残っていた店員の電話番号に電話して、ちゃんとあった旨伝えた。すると、後から短信が送られてきて、msnのIDまで教えてくれた。どうも日本のことにも興味があるようで、友達になりたいということである。そういうわけで、その後、メールの交換もしている。

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iPhoneに欲しいもの

iPhone、ただいま試用中、といったところである。自分としては、メインは携帯電話でもiPodでもなくて、長年使ってきたHP200LXの置き換えとなる可能性のあるPDA (ネット接続付き) である。そこで、iPhoneにアプリとしてでいいから追加機能として欲しいなと思うものを挙げてみる。

  • 表計算
  • PCとデータシンクできる、もう少し高機能なメモ帳 iPhone付属のメモ帳は、ちょっとショボい
  • 16進電卓 既にJail Break 用にHP-16Cエミュレータがあって、これが入るのならiPhone欲しいと思った理由のひとつなのだが、考えてみたらこれが正式アプリとして供給されるのは、HP社の権利とか考えると難しい??
  • 携帯サイトブラウザ というか小田急ロマンスカー@clubのチケットレス乗車さえできればいいのでそのための専用アプリでも可

うーん、他に何かあるだろうか、まあ、こんなところか。

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深圳湾口岸再び

前の記事で少し触れたが、先週週日だけの中国出張に行ってきた。今回も行き先は広東省東莞市である。土日をはさんだりしていないので、あまり自由な時間もなく、それほど話題はないのだが、まずは、また香港からのルートの話である。

今回は、行きも帰りも香港経由。そして、空港=東莞市内間は、やはり行きも帰りも越境直通バスを利用した。これまで利用していたのは、GoGoBus(通寶巴士)だったが、今回はEEBus(永東直巴)というのを使った。まあ、どちらも似たようなところだろう。

ルートは、深圳湾口岸がオープンしてからは、もうだいたいこちらを通るようである。これまた行きも帰りも深圳湾口岸経由であった。これまでは、前回の去年の秋の出張の帰りにドライブスルー式の方を利用しただけだったが、今回は、行きは大きなバスのまま口岸に着くので、バスを降りて建物の中の窓口を通過した。こちらも、他の口岸とは違い、香港側と中国側がひとところにまとまっているので、ひとつの建物の中で、立て続けに審査を受けるだけで済む。自動改札式のゲートもあって、中国側では、その場でパスポートと指紋を登録すれば、自動ゲートを利用できるようになるようで、登録のために列ができていた。外国人はだめなのだろうけど。そういえば、成田空港の第2ターミナルの出国審査場にも1つだけ日本人用の自動ゲートがあったが、利用している人はいなさそうだった。

出入境審査を通ったら、再びバスに乗って、すぐ近くのバス乗り換え場まで行く。出入境審査を通るときは荷物も全部おろすので、別に同じ車である必要はないと思うが、待っていたのは、自分たちが香港から乗ってきたまさにそのバスだった。乗り換え場からは大きなバスではなく、ワゴン車で途中乗り換えはなく目的地までだった。最後の目的地では乗客は自分たちだけだったので、目的地のホテルではなく、自分たちの泊まるホテルまで頼んで行ってもらった。

帰りは逆のルート。帰りは、深圳湾口岸の手前の乗り換え場で乗り換えた車も同じくワゴン車だったので、前回と同じく、ドライブスルーのゲートだった。車を降りる必要がなくて、すぐに通れると思ったら、同乗のうちひとりの中国人がパスポートが、2冊目が追加になっていたりして少しややこしい状態だったせいか、審査に手間取り、結構時間をとられてしまった。しかし、一緒に乗っていたうち、中国人だけが詳しくチェックされていたようだ。

今回の出入境事情はこんなところである。写真は、中国側の出境審査のその前の税関のゲート。前回は気がつかなかったが、全員後ろのトランクのドアを開けて通過している。もうひとつの写真は、帰り方向の深圳湾大橋。

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