2010年3月 のアーカイブ

漢検2級合格証書届く

案内には、検定結果は受検後約40日でに届けるとあるが、それより8日早く、3月11日に、ボストに入りきらない郵便があるので持ち帰ったと不在配達票けが入っていた。インターネットで事前に合否を確認していなくても、届いた郵便物の大きさで、合格の場合は大きな合格証書が入っているので大きな封筒で、不合格の場合はそれがないので小さな封筒で届くので、中身の通知書を見るまでもなく封筒のサイズで合否がわかるという話だ。私は今のところ合格通知しか受け取っていないので、不合格の場合にどんなものが送られてくるのかよく知らないが。

送られてきたものは添付の画像の3種類。合格証書はB4サイズで確かに大きい。ボール紙を当ててビニール袋に入っている。次に合格証明書。これは1枚あたりB5サイズの同じものが2枚ミシン目でつながった状態で届けられる。これを提出する必要がある場面が自分にとっては思いつかないが、複数箇所に提出することが想定されてこうなっているのだろう。そして、最も情報の多いのが検定結果通知。これはA3サイズの紙が2つ折りになってA4サイズが4面になったうち、1面が個人の詳細な結果通知になっている。添付画像では全て同じドット数にリサイズしてあるが、実物はそれぞれサイズが違う。

結果通知によると、得点は186点。自己採点の190点より4点低い。これはちょっとよろしくない。できたつもりでできていなかった問題があるということだ。一方、今回の合格点は、問題が少し難しかったのか、標準の160点より5点低い155点とある。

各問題の正誤も全部報告されているので、どの問題ができたつもりでできてないかったのかもわかる。確認してみると、確かにそういうものが2ヶ所 (各2点) ある。しかし、自己採点のためにといっても全回答を書き写して帰ってくるには時間がかかるので、怪しそうなものだけメモしてしたのだが、いずれもメモしてきた中にはない。完全に自分では正解のつもりでいたものだ。まずは、誤字訂正で、「授」を「寿」と訂正するもの。どこを間違ったのだろうか。寿という文字の形が正確に書けていなかったのかもしれない。そう思って、自分が何気なく書く「寿」の字をよく見てみると、「寸」の部分の横棒が斜め線より左に出ていない。あまり気にしていなかったが、こういうところで不正解とされたのかもしれないと想像する以外にない。もう1問は「漢字と送りがな」の問題で、「長くユルヤカナ坂道を下る」の読み。こちらは、漢字の形状は間違ってなさそうだから、正解の「緩やかな」ではなく「緩かな」とでも書いてしまったのだろうか。確かにあまり自信が無い。

と、まあ、こんなこともあるので、自分で勉強しているときには、合格基準点に対して十分余裕をもった得点がとれるまでにしておかなくては、合格の可能性は低くなる。

さて、笑っしまうのが、この3通の書類とは別に同封されている、これらの書類の送付の案内を兼ねた「合格おめでとうございます」と書かれた書類。【おことわり】として、「合格証明書の氏名の漢字は、JIS第1水準、第2水準の字体使用しておりますのでご了承下さい。」と書かれていること。漢検協会が、大切な人の名前の漢字をそんな扱いでいいのか。

2件のコメント

許容字体

漢検の準1級以上に挑戦している人にとって必ず気に掛かるのが許容字体のことではないだろうか。

2級までは出題範囲が常用漢字なので、全て常用漢字として定められた字体に決まっている。ところが、その上は範囲をJISの第1水準、第2水準と定めているものの、漢検協会の出版物で標準として採用されている字体は、JISで示されている字体ではなく、だいたいがいわゆる旧字体である。その上で、許容字体として、常用漢字などで用いられているのと同じような簡略化を行ったような字体が示されていて (おおむね、そちらの方がJISで示されている字体だが)、これらも正解とするとある。

一体どちらを覚えればいいのかわからないが、設問の側に出てくるのは標準字体だし、問題集の解答を見ても、書いてあるのは標準字体だから、どうしても標準字体(旧字体)の方を見ないわけにはいかない。しかし、日用的には略字体の方が馴染みがある。結局両方覚えている。旧字体を覚えるのは、中国語の繁体字を覚えるのと同じことなので、中国語を勉強している身としては、ついでに覚えられて都合がいいとも言える。

大陸の簡体字のように、簡略体を決めたら全ての漢字の部首でそれを使うというのなら、簡体字を使っている限り旧字体の複雑な形を覚える必要はないが、日本の場合は、常用漢字で定めたものだけが正式に定められた簡略体を使う文字で、常用漢字に入っていない難しい字の方が、より画数の多い旧字体のまま使われるということになる。しかし、ここで旧字体を覚えることで、常用漢字に含まれる文字の旧字体も一糸をに覚えてることになる。

祈祷の「祷」という字は許容字体で、漢検の標準字体では「禱」だが、これを覚えると、「寿」という文字を「壽」と書くということも覚えたのと同じだ。

しかし、両方覚えることで、注意しないとけないこともある。「巻」の旧字体は「卷」だが、たいして簡単になっているわけではなくて、形状が違っているだけのようなものだ。上の2つの点の向きと、下の「己」の部分の形状が違うが、ごっちゃにして片方ずつ間違った組み合わせにして書いたら、間違いになる(たぶん)。なので、きっちり区別して覚えないといけない。

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