2018年12月 のアーカイブ

スコープテック ユニバーサルクリップアダプタ

観望会などで望遠鏡で見てもらっている天体を、自分のスマホのカメラで撮りたいという方は少なからずいるのだが、望遠鏡にスマホを取り付けてコリメート撮影するアダプタは各社から色々出ていたり、あるいは自作でこうやるとうまくできるといった話も結構聞くが、どれもなかなかこれというのがないというのが感想。多くのメーカー製のスマホをプレートに上下左右から自由な位置ではさみこんで、カメラの位置を合わせて接眼部に取り付けるタイプのものは、しっかり取り付けが完了すればうまく撮れるかもしれないが、観望会で次々と人が交代していく場面では、取り付け位置合わせに時間がかかって実際的でない。自作タイプは位置合わせが万能でなかったり、そのスマホ専用のケースを改造してつくるなどで、これもいろんな人が来る観望会ではあまりうまくない。結局、手持ちコリメートの職人芸で撮ってさしあげたりということになる。

そんな中、これは今まで見た中で一番さそうと思って発売直後に買ったのが、スコープテックのユニバーサルクリップアダプタ。実はもう1年以上前の話だが、自分で試して見た後は、ついつい持っていくのを忘れたりで実際にたくさんの人に使ってもらう機会を逸したままだったが、つい先日やっと自分以外の色々な人に使ってもらって、みなさんすんなりと真ん中に天体を入れて簡単に撮影できていたので、これは大丈夫と確信した次第。

ユニバーサルクリップアダプタクリップ+iPhone

アダプタは2つの部品からできていて、片方をあらかじめ望遠鏡のアイピースに取り付けておく。撮影するスマホ側には、スマホ用のコンバージョンレンズによくあるようなクリップ式でカメラの部分をはさみこむようになっていて、レンズ部分はただの穴と、わずかな円筒形のでっぱりがあって、これがアイピース側の穴にピッタリはまるようになっている。位置合わせはクリップをはさむときに、ちょうどカメラが穴の中央に位置するようにはさむだけ。撮影時は、クリップごとアイピース側にあてがうだけで、手で支えていないといけないが、そこが簡便にできるところでもある。撮影しないときはアイピース側のアダプタはつけっぱなしでも眼視でのぞけというのもポイントが高い。

購入時は上の写真のように、ずいぶん長いネジがついていたが、このネジを奥の方まで締めないといけないほど細いアイピースはないので、ネジのがあまりに飛び出しているのは邪魔なだけなので、短いネジを用意して交換した。

ネジ交換

逆に、アイピース側のアダプタはあまり大きくないので、今どき流行りの太いアイピースには取り付けられないことが欠点ではある。私が観望会で主に使っているNexStar 5SEに付属の25mmのアイピースは幸いそういう太いタイプでないので、問題なかった。むしろ、見口の折返し式のゴムが擦り切れてちぎれかかっているので、もうこの専用にしてしまってもいいくらいだ。

Celestron Plössl 25mmCelestron Plössl 25mm 取付後

さて、実際に観望会に投入となると、更に交代を手早くできるようするためには、アイピース側は取り付けたままで、クリップを複数用意して、順番待ちをしている人に事前にクリップを取り付けていてもらえばいいという。残念ながら、クリップだけの販売はしていないので、もう1セット買うと、アイピース側が余ってしまうのだが、実はこの「ユニバーサル」アダプタの前にアイピース部にはめる部分がスコープテックの望遠鏡で使われているアイピース専用になっていてクリップにくっついているタイプのものが存在した。実は、それのアイピースにはめる部分はクリップ部にねじ込んで取り付けられているだけで、それを取り外すと、ユニバーサルタイプのもののクリップ部と全く同じものであるという。そちらの方が値段が安いので、追加クリップの代わりとして、その専用のクリップアダプタを、追加購入した。

クリップアダプタクリップアダプタ分解後

で、これを見てみると、どうも自分のコルキット用のアイピースにうまくサイズが合いそうである。私がコルキットを星空案内人講座で入手した際には、標準で付属の12mmのアイピースの他に、低倍率用の20mmのアイピースもつけてくれていて、これは天体導入がすごく楽になってよい。これが、専用クリップアダプタが対象としているアトラス60、ラプトル60、ラプトル50に付属のK.20mmのアイピースと同じK.20mmタイプなので、おそらくモノは同じものなのだろう。コルキットでも使えることがわかって、更にお得感が増した。

K.20mmK.20mm+アダプタ

コルキット付属のK.12mmのアイピースだとどうかというと、アイピースの筒の太さはほぼ同じようだが、焦点距離が短い分、アイピースのフランジ部からレンズ先端までが短いのに、アダプタ側の懐が深いので、カメラがレンズに近づけず、正しいアイレリーフ位置から離れたところから撮影するこになり、写せないわけではないが、かなり視界が狭くなってしまうようだ。倍率が低くなるのとどっちがいいかという話ではあるが。

K.12mmK.12mm+アダプタ

ちなみに、NexStar 5SE + Plössl 25mm にiPhone 6s で試し撮りした月がこちら。あまり露出が適正でないけれど。

Moon

 

 

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