2013年4月 のアーカイブ

暖房便座が不愉快

先日のことだが、運悪くも普段より急に暖かくなったある日、会社のトイレに座ったら便座の温度設定がおかしくなっていたのか、便座がすごく熱くなっていて不愉快だった。そもそも私はこの暖房便座が嫌いだ。洗浄便座の方は大歓迎だが、便座の座る部分を電気で温める必要がどれほどあるのか。暖められていると却って気持ち悪い。他人が座っていて席を立った直後の椅子に座ると気持ち悪く感じるが、それに通じるものがある。冬の寒いときに、直接肌に触れる便座にすわった瞬間にひんやり感じるのが嫌だと感じる人のためのものだとは思うが、会社のビル内のトイレなど、冬も夏もビル内の室温はほとんど同じに保たれていて冬は便座が冷たいというほどのこともない。なのに、それだけのために電気を使って温め続けているというのももったいない話だ。それで、節電のためと称して、普段は温めていなくて、座ったら温め始めるようになっていたりするが、もはやそれでは本末転倒である。冷たいと感じるとしてもそれは座った直後で、いったん座ったら自分の体温でだんだん暖まってくるのだから加熱する必要はない。なのに、座ってからだんだん加熱されてくるのも気持ち悪いし、無駄だ。最初のひんやり感が嫌なら、表面を熱伝導率の低い素材にするとかいった方法の方がいいんじゃなかろうかと思うのだが、洗浄便座のセットの機能として、もともと電源があるものだから、そういうことをしてしまうのだろうか。

そういう私の自宅の便座も便座の暖房機能は装備されているが、スイッチは切ったままにしてある。洗浄水の方は温かい方が気持ちいいが、普段から加熱しておくのはやはり電気の無駄なので、普段は電源は切ってあって、座ったときに電源を入れるようにしている。洗浄水の方は座る瞬間でなく、しばらく後に必要になるものだから、その間に温まった程度で構わない。

暖房便座

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六本木ヒルズと付近の高層ビル

六本木ヒルズ

明日、2013年4月25日で六本木ヒルズ開業10周年だそうである。たまたまつい先日空気が澄んでいて自宅から都心の景色が非常にきれいに見えていたので、望遠鏡を使って六本木ヒルズの夜景も写真に撮ってあった。六本木ヒルズは自宅から見える建物の中ではひときわ派手である。今のところに引っ越してきたのは10年以上前なので、最初はここにこの姿は見えなかった。しかし、いつの間にか気付いたらここにビルが見えるようになっていて、それが六本木ヒルズだった。

六本木ヒルズの建物の右肩の方にドーナツ状の形の光が並んでいるのが見える。副鏡付きの望遠鏡では点光源をピントがはずれた状態で見るとこういうドーナツ状に見えるので、後からこの写真をよく見て、しまったピントがきっちり合っていなかったか、と思ったがそうではなかった。六本木ヒルズの夜景の写真を検索すると、実際にこういう形状の明かりがついているのだった。確かに、画像の他の部分はこんなふうにボケていたりしていない。

そして、今回この写真を撮ってよく見て、今まで六本木ヒルズしか見えないと思っていたこの場所に、別の建物も見えているのに気付いた。一見、六本木ヒルズに一体化して見えるが、六本木ヒルズのすぐ左下にとび出て見える部分は別の建物で、アークヒルズ仙石山レジデンス。六本木ヒルズよりも少し向こう側にある。そして、こちらも初めて気付いたが、左の方には建物のシルエットと赤ランプの灯ったクレーンが見える。これは現在建設中で2014年に完成予定の虎ノ門ヒルズ。位置的には更に向こう側になる。今の高さになるまでは、まだ丘の向こうに隠れて見えていなかったのが、見える高さまで伸びてきたということだ。このビルも開業したら照明が灯って夜景でもよく見えるようになるだろう。

これらは、見ただけでは何のビルかわからなかったが、以前紹介したようにGoogle EarthとGoogle Mapsを駆使して同定した。いずれも比較的六本木ヒルズに近い位置にあるものだったのでわかりやすかった。また、六本木ヒルズからの高解像度パノラマ画像も役に立った。

肉眼で眺めていただけでは、なかなかここまで細かいところには気付かない。天体観測と同じように地上風景も観察していると、こんな新星発見のような楽しみが味わえて面白い。地平線の風景は肉眼だとひと目で見渡せるが、望遠鏡で見るにはかなり広大な領域で、まだまだ観察のし甲斐がありそうだ。

ちなみに、写真の右側に見えるのは、手前の丘の上にあるゴミ焼却場の煙突の根本部分。

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カッシーニの間隙 (土星 その3)

前々回前回と土星の写真を撮影して載せたが、正直言って満足できる画像ではなかった。

1週間ほど前にも天気がよかったので撮影してみた。前回より明るく撮影するために、ISOの設定を最大の6400にしてみた。動画モードではこれが最大だ。それでもまだ撮れた画像は暗い感じだったので、動画編集ソフトで明るくしてから、Registaxにかけた。しかし、結果としてはこの程度で、やはりあまり満足できる出来ではなかった。

Saturn
土星 2013/04/16 01:16 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10), 8-24mm eyepiece projection (8mm), ISO6400, 1/60sec x 1244, トリミング

やはり、風が強くて、拡大撮影している画像が常に大きく揺れていて、土星の形状自体が1コマ1コマが相当歪んで違った形に見えていた。スタッキングの際に、質の悪い画像は切り捨てるが、70%を捨てて、きれいなもの30%だけを使っても上の結果であった。

ところが、昨日は風が弱かったのでシーイングがいいに違いないと、再チャレンジしてみると、今度はこれなら満足できるというレベルの写真になった。前の写真とは雲泥の差だ。Registaxで動画をスタッキングして、ウェーブレット処理をかけると、今まで撮った中で初めてカッシーニの間隙 (環の外から3分の1くらいのところにある隙間) がくっきりと現れた。

Saturn
土星 2013/04/23 00:45 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10), 8-24mm eyepiece projection (8mm), ISO6400, 1/60sec x 3480, トリミング

今回は、Registaxにかける前に明るさの調節はせず、スタッキング後に明るさを調節した。捨てるコマも25%にとどめた。シーイングの差でこんなにも違いが出るのかと驚きである。

最後に、ついでに同じ時に撮った月の写真。

Moon
月齢12.2 2013/04/23 00:19 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) 直接焦点, ISO400, 1/250sec, トリミング

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星検合格証書

昨日、星検協会からメールが来ていて、今回から合格証書の形式が変わったのは過去のアンケートで一般的なタイプの証書を望まれた方が少なからずいたからとのこと。ところが、変えてみたら今度は星の写真を背景とした合格証書への要望も少なからず寄せられたとのことで、希望者には星の写真タイプの合格証書も送ってくれるとのこと。やはり何だかやけにフットワークが軽い (笑)。

星の写真の合格証書への要望って、たぶんこのblogも含まれているのではないか。星検のキーワードでネットで検索しても、今回の受験者の声はほとんど出てこないし、twitterで検索してもこのことに触れているのは私が前の記事でこのことに気付くきっかけになった発言くらいしかない。あとは、直接メールとかで要望が行っているのかもしれないが。

まあしかし、こうやって対応してくれるのは大変ありがたいし好感がもてる。

ちなみに、先日、先日の試験の2級の問題をやってみた。受験前に何級を受けるか見定めるために2級の問題を少し見てみたときは、とてもとてもと思ったが、3級受験のために勉強してみた後となっては、結果は68点と案外合格点に届きそうな勢いだった。これならもう少しがんばれば受かりそうに気がするので、次回8月の試験で2級を受験してもいいかなと思い始めているところである。

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星検合格証届く

先日合格通知のあった星検の合格証が届いた。早い。

しかし、なかなか素っ気ない。封筒には「合格証在中」のスタンプが押されている普通の茶封筒。折れないようにボール紙の台紙が重ねてあるが、下に写真を添付した合格証書が入っているだけで、何か挨拶文的なことの書いた紙とかが別に入っているわけではない。まあ合格通知のメールで既に言っているので必要ないということか。

合格証書も素っ気ない。文具店で売っているような賞状の用紙 (検索したら出てきた2番目のものと図柄がそっくりだった (笑)) にブリンタで印字しただけで星検のロゴとか何もない。いや、そもそも星検にロゴなんかないのか (笑)。中国語検定の認定証書と同じくらい素っ気ない。これの下を行くのは、私の持っているものの中では通産省の情報処理技術者試験合格証書だけだ。いや、情報処理技術者の方は飾り枠がない文字だけの証書ではあるものの、本物の印鑑で割印がしてある (役所らしい) から、そっちの方が上か?

なんだか、こじんまりした事業な感じ満載だが、ともあれ、ありがたくいただいておく。

と、ここまで書いて投稿前にtwitterを見たら、前回までは星空の写真だったという情報が。なら、なんで今回からこんな仕打ち…?

星検合格証

参考

中検認定証情報処理技術者合格証

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第三声の例え方

新学期になって、テレビ講座やラジオ講座も一からスタート。中国語の講座で最初に出てくるのが声調の説明。どんなふうに高低を変化させるかを例えて、第二声なら「ええっ!」と驚いたときのように、第四声ならカラスの鳴きマネで「カァ」というときのようにといった説明がされるが、第三声の場合が実は私は今までピンと来なかった。がっかりしたときに「あ~あ」というときのように、とよく例えられる。しかし、まあそういう発声は人によって違うかもしれないが、私はがっかりしたときの発声は全然中国語の第三声とは違うように思う。強いて中国語の声調に当てはめれば第四声+第一声じゃないかと思う。ここで想像しているのは、落胆したとき、例えば、ひいきのチームが試合に負けちゃったよ、そんなときの「あ~あ」である。

で、まいにち中国語の第一課を聞いていて、この例えは教えている側もあまり適切じゃないんじゃないかと思いながら言っているのかも、と思った。というのも、三宅先生がその例えで説明する際に、「あ~あ」と言ってみせたすぐ後に、「わざとちょっと第三声で読んでますが」と注釈のあったこと。本人も本当にがっかりしたときの発声はちょっと違うと思っているようである。

で、もっと適切な例はないかと自分なりに考えてみたが、落胆ではなく、不満や、同意しないといったときに出る低い声の「え~っ?」が近いのではないだろうか。今から抜き打ちテストをします、と言われたときの生徒の不満の声。美意識が違うのか他のみんなはそうは思わないのに、ひとりだけが××さんてカッコイイよね? と言ったときの周囲の、それは違うだろう、という声。あるいは、無理な仕事を押し付けられて、「え~? 俺がやるのぉ?」というとき。ちゃんと単独で発音したときの語尾の少し上がるのもちゃんとついている。どうだろうか。

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星検3級合格

星空宇宙天文検定の3級の合格通知のメールが先程届いた。受験者数があまり多くない検定試験だからか、2週間も経たずに結果が来るとは結構フットワークが軽い。

まず、昨日、「第4回星検の試験結果概要(成績通知ではありません)」というメールが届いて、平均点、最高得点、合格点、合格率といったデータが書かれていた。目を引くのは、3級の合格率。星検はそれぞれ上下の級と併願ができるのだが、その併願で受けたかどうかによっても別々に合格率が書かれていて、全部の中で3級を単独で受けた人の合格率だけが、27%と異様に低い。平均点が他の級より低いせいか、合格点も他は70点なのに3級だけ65点になっているが、その基準で合否を決めた結果でこれなわけだから、かなりひどいと言わざるを得ない。下の級の4級と併願した人の3級の合格率の方が49%とずっと高いというのは一体どういうことか。併願する人は、まあ下の方の級は割りと余裕で通りそうだけど上の方の級はちょっと自信がない、と思って受験するものと思うが、そういう自信のないくらいの人の合格率よりずっと低いとは、単独で受けた人は、3級のレベルを正しく把握せずに、あなどって受験した人が多いということか。

一方、他の併願のデータを見てみると、5級と4級を併願した人の5級の合格率は100%で、これはもっともなのだが、4級と3級を併願の4級合格率は68%、3級と2級を併願の3級合格率は62%と、それぞれ32%、38%もの併願の意味がなかったという残念な人たちがいる。

試験結果概要のメールには「それでは、近日中に成績通知のメールを発送させていただきます。」とのことだったので、合格通知が届くのはまだ数日はかかるのかなと思っていたが、twitterを見るともう当日に合格通知が届いたと言っている人もちらほら。あまり級に関係なく届いているようだが、自分のところには昨日の時点ではまだ届いておらず。結果をまとめて自動的に一斉送信ではなく、なんとなく手作業でひとりずつメールを送ってるんじゃないかという雰囲気が感じられるのだが、どうだろう。だとすると、今日は土曜日だから、昨日中に送られなかった人は月曜日回しかなぁと思っていたが、今日の午前中に私にも合格通知のメールが届いた。手作業だとしたら、土曜日なのにご苦労様である。

点数は自己採点通り89点。予想外に間違いをしていなくてよかった。合格証は今月中に送付とのこと。

さて、次回に2級を受けたものかどうか… 次回は8月25日。

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パンスターズ彗星とアンドロメダ銀河の接近

C/2011 L4 & M31
Comet PANSTARRS & M31 2013/04/04 04:35 Canon EOS 60D, EF-S55-250mm F4-5.6 IS II (70mm F4), ISO1600, 4sec x 9, StellaImage7

明日、パンスターズ彗星 (C/2011 L4) とアンドロメダ銀河 (M31) が最も接近するが、天気が悪そうなので、低気圧通過後で空のきれいな今朝、最接近わずか手前の様子の撮影を試みた。先月は日没後にしか見えなかったパンスターズ彗星だが黄道面より北の方に動いていくにつれ、明け方に太陽が出る前にも見えるようになってきた。見える位置の条件としては、夕刻に撮っていた頃に比べてよくなってきているが、彗星が太陽から離れてきているために光度が落ちてきているので、差し引きすると、前に写真を撮ったときよりも見えづらくなっている。

今回は、M31とのツーショット狙いで、角距離2.4° ぐらいということで、望遠鏡では視野におさまり切らない (そもそもM31だけで視野におさまらない大きさだが) ので、望遠鏡は持ち出さずカメラレンズのみで撮ることにした。条件は多少よくなっているといえども、地平線から昇って見えるようになってから日の出が近づいて明るくなって見えなくなるまでの時間はあまりなく、カメラを取り替えたり、あまりあれやこれやを一人でやっている余裕はない。チェックしていなかったが、撮影の準備をしているとiPhoneにISS通過の通知が表示された。ちょうどパンスターズ彗星の見える北の空を通るパスだが、こちらを撮っている余裕もないので、準備しながら肉眼で眺めておくにとどめる。ISSの軌跡と彗星と銀河を一緒にうまく撮れれば最高だったかもしれないが、見えている時間が少し合わなかったので合成してもウソになってしまう。

さて、本命の彗星と銀河の撮影結果は写真の通り。彗星はなんとか写ったが、アンドロメダ銀河の方は全く銀河の形がわかるほどには写せず、中央の明るい部分がすこしだけぼんやりと写るだけにとどまった。かすかな像を浮き立たせるために、かなり輝度を調整したが、実際は肉眼ではまだ空はほとんど真っ暗といってもいいくらいだった。こうやって見ると、恒星もずいぶんたくさんちゃんと写っている。8×23の双眼鏡での眼視では彗星やこの付近に見える恒星も全然見えなかった。アンドロメダ銀河は淡い光が大きく広がっているので、光害あり薄明ありの空で数秒の露出しかできない状態で撮ろうというのは、そもそも無謀であったようだ。次に天気のよさそうな朝には、望遠鏡で彗星だけをじっくり狙ってみようかと思う。

最初の写真ではわかりにくいので、彗星と銀河のところだけ切り出した写真も載せておこう。

C/2011 L4 & M31

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