2006年6月 のアーカイブ

中国、香港、マカオの通貨

台湾、香港、中国、マカオと4つの地域を訪れたので、それぞれの場所でそれぞれの通貨に両替しなければならず、少し面倒であった。しかし、台湾のNT$は別として、香港のHK$、マカオのパタカは、レート的には中国の人民元とほぼ等しいので、換算にはそれほど気を使わなくていい。マカオではHK$がそのまま使えるという話もみかけたので、ほぼタクシー代を払うためだけに (マカオタワーの料金をカードで払うことができるのは行ってみてわかったのだが)、わざわざパタカに両替する必要なかったのかもしれない。しかし、まあそう思って全くパタカを持っていなくて、実はパタカ以外受け取ってもらえなかったりしたら、トラブルになって時間ぎりぎりのスケジュールが破綻してしまうと困るので、やっぱりちゃんと両替して行ったのだった。

帰りに、もう今度パタカを使う機会があるかどうかわからないし、日本に持って帰ると、日本の銀行で両替できるかよくわからないので、残ったパタカの紙幣は全部両替してしまった。

さて、前に書いた通り、マカオから中国に戻ってから、香港へと向かった。帰りの船の香港に着く港は、珠海に来るときに乗ったのとは別の港なのでまた勝手がわからない。こちらには地下鉄は来ていないので、最寄の空港快速 (機場快綫) の駅の九龍までタクシーで行く。香港は英語が通じそうだと思ったのでタクシーの運転手にここから近くの空港に行く列車の駅へ行って欲しいと言ったが、空港だけ通じてそのままタクシーで空港まで行ってしまいそうだったので (そんなにHK$は持っていない)、近くの駅だと言うが、通じない。中国語の普通話で火车站だと言っても広東語じゃないとわからないのか、やはり通じない。で、紙に火車站と書いて見せると、やっとわかってくれて、無事九龍駅に着いた。

さて、船が香港に着いたところで両替所が目に入らないままタクシー乗り場に到達してそのまま乗ってしまったため、駅まで行く分のHK$はあったが、そこから空港までの列車の切符を買うHK$がないことに気付いてしまった。切符の自動販売機の前ではたと困ってしまったが、人間のいるカウンターに行くとクレジットカードで切符が買えたので助かった。機場快綫は行きのときの空港バス (HK$40) と比べてかなり割高で、HK$90だった。しかしやはりバスより快適だし速い。おまけに、ホームを降りるとすぐに空港の出発ロビーである。

空港内の売店や食事処ではHK$でなくても換算して受け取ってくれる。手持ちのHK$の残額はもう中途半端で、昼食を食べる金額にも足りなかったので、人民元で払ったら、釣銭は人民元でなくてHK$でくれた。かえってHK$が増えてしまった。

結局それで日本に戻った後、半端に残っていたNT$とHK$を成田の銀行で両替して帰ってきた。人民元はまた使う機会があろうかと、そのまま残しておいた。

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Google Earth (Release 4 – BETA)

Google Earth の新しいバージョンのβ版が出ている。見た目がずいぶん変わった。

それと同時に地図データもずいぶん解像度の高いものに貼り替えられてきている。今までは解像度が低くてよくわからなかった地域も、建物ひとつひとつまでよく見えるようになったところが増えてきた。

万里の長城は以前はどこにあるかさっぱりわからなかったが、現在は私の行ったことのある八达岭长城を見てみると駐車場や付属の施設などだけでなく、細い長城の通路もくっきりと見える。

一方、無理に新しいデータに置き換えているのか、解像度はあがったものの、雲が多くて地表が見えない画像だったり、ある写真のエリアだけ冬に雪が積もった画像だったりするところもある。

とはいえ、解像度の上がったエリアを再訪しては、また時間の過ぎるのを忘れてしまっている。

ちょっと困ってしまうのは、写真が貼り代わって、微妙に位置が違ってしまっているところが結構あることだ。解像度が少し低かったなりにも、ちゃと細かい街路の位置まで合わせて建物をピンポイントでマークしてあったものが、すっかりズレてしまっていたりする。

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マカオ(その2) マカオタワー

さて、タクシーでマカオタワーに到着した。

マカオタワーは高さ 338 m のタワーで、珠海の市内からも見える。マカオは珠海からそのくらい近くだ。私は高いところに登るのが好きで、どこかよその土地を訪れて、そこにタワーや高層ビルがあると、必ず登りたくなる。中国では北京のテレビ塔や上海の東方明珠塔、蘇州の北寺塔、台北ではもちろん台北101、等々。マカオタワーを目にしたからには登らないわけにはいかない。

マカオタワーの存在を知ったのは、王心凌のVCDが最初だ。特典映像の中にマカオタワーのシーンがあった。マカオタワーの展望台は、普通のタワーの展望台と違って、色々とスリリングなアトラクションが用意されている。完全に吹きさらしの展望台の外側に出て、手すりも何もないところを、カラビナでつながれた命綱でつながれただけで歩いていくという、スカイウォークX。これに王心凌が挑戦している。

更に偶然にも、つい最近、といっても当然この出張で珠海に行くなんて思ってもいない頃、1~2ヶ月くらい以内だったと思うが、たまたま日本のテレビの何かの番組で、ホンジャマカの石塚英彦が同じくマカオタワーでこのスカイウォークXに挑戦しているのを見た。

それ以外にも、展望台からのバンジージャンプとか、展望台のさらに上のアンテナの立っている部分にまで登ることもできる。その様子はそのままでは展望台の中からは直接見えないので、見えるように鏡が設置してある。添付の写真で下の方に見えるハシゴを登っている女性はこのアトラクションの宣伝用に透明なフィルムに印刷された写真がガラスに張られているもの。そこに本当の人がいたわけではない。他には、塔の下の方で地面から塔の外壁を登るのだとか、本当にいろいろある。

時間があれば、このスカイウォークXをやってみたいところだったが、残念ながら前述の通りのスケジュールなので時間がなかったことと、朝イチだったためにそもそもこれらのアトラクションの営業はまだ始まっていなかった。

入場料は70パタカ。日本円で約1,000円余り。VISAカードで払うと63パタカだというので、そっちにした。チケット売り場の横で、その私が見た石塚の出ている日本のテレビ番組のビデオを流していた。中国語の番組の方がみんなにわかってもらいやすいと思うのだが、日本でも紹介されてますってことだろうか。

入り口は、これから上に登るというのにまず地下に降りる。混雑時のために行列をつくれるようにだろうが、そのときは他に誰もいない通路をぐるっとまわって、エレベータに乗る。早朝だったからかエレベータ内に案内係もおらず、展望台に着くと、おばさんが掃除をしたり、説明用のテレビのスイッチを順番に入れてたりした。展望台は、全部壁に覆われた下の階と、スカイウォークXやバンジージャンプの出口のある、内側はガラスの壁で覆われているものの、外の空気とつながっている上の階があるが、自分でまた乗ってきたエレベータをボタンを押して呼んで移動する。

アトラクションではないが下の階の床には一部分ガラスがはまっているところがあって、下が見下ろせる。東京タワーなんかにもあるが、ガラスの面積が結構大きい。何にもつかまらずにそのガラスの上に乗るのは、高いところが好きな私でも結構勇気がいった。

そうこうしているうちに、帰りの入境手続きで時間がかかることを考えると時間の余裕がないので、適当に写真を撮ったあとでまだみやげ物屋も開かないうちからタクシーに乗ってタワーを後にする。タワー代に使わなかったので予定以上に余ったパタカを両替し、マカオ出境、中国入境と進む。やはり中国側がのろのろとなかなか進まない。その前に、タワーでおみやげが買えなかったので、中間地帯の免税店でいちおうマカオに行った証拠におみやげを購入。全然予備知識はなかったが、ざっと眺めて、杏仁餅 (アーモンドクッキー、禮記餅家製) というのがマカオ名産と書いてあるので、買って帰った。会社ではおおむね好評だった。しかし、わざわざマカオの免税店で買わなくても、珠海から香港へ行く船の乗り場でも同じものを売っていた。

中国に戻った拱北口岸の前の地下は地下商店街になっていて、ここには携帯電話、携帯電話カード屋もたくさん並んでいる。タクシー乗り場も地下の更にその下の階にあり、そこからタクシーに乗ってホテルに戻り、急いでチェックアウトして、ホテルの車で港まで送ってもらった。こちらの港での出国手続きはガラガラでスムーズに通過できた。かくして、中国を後にしてまずは香港に向かって帰国への途についた。

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中国語検定2級受験

今日 (日付変わって昨日)、中国語検定の2級を受験してきた。

過去問をやったうちで一番最後にやった第57回の分の結果がかなりよかったので、気をよくして受験に臨んだのだが、結果はかなり無理っぽい。ヒアリングは全然聴き取れなかったし、筆記の方もかなり怪しい。日文中訳は、勉強の甲斐あってか、結構書けたつもりだが、これはどのくらいに採点してもらえるかは、なんともいえない。

午後6時になって、ホウメイ解答速報が出たので、早速自己採点。おや、リスニングは思ったよりずっとよくできていて80点。部分的に聞き取れないなりにも推測で答えたのが結構みんな当たりだったようだ。一方、筆記の方は思った通りのダメさ加減だ。配点が半端な問題があって、枝問がそれぞれ何点かわからないので、正確な点数はわからないが、おおむね6割程度の点数になるだろう。日文中訳も上述のように自分では結構書けたつもりが、解答例の文と比べるとかなり違う。何点もらえるかは採点者次第なので、結果通知をもらうまでわからないが、たとえ日文中訳で満点をもらったとしても合格点の70点には全く届かない。問題の難易度によって合格ラインの調整が行われることがあるが、これが65点にではなくて60点にでも下げてもらってやっとボーダーラインに乗れるかどうかというところだろう。まあ、普通に考えれば、今回は間違いなく不合格だ。

さて、次回11月に受けるかどうするか…

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マカオ(その1) 入境

結局、珠海の滞在は当初より延長されて金曜日まで仕事をし、土曜日に帰ることになった。もっと延長になって、次の週も滞在することになれば、土日のうちまあ1日は休日労働になったとしても、1日くらい観光させてもらうこともできた話だが、金曜で仕事が終われば土曜に帰国で、それまでは毎日ホテルに帰るのも遅いので、結局、観光というか街を見る暇もなかった。しかし、土曜日に日本に帰る飛行機は一番遅い便だったので、香港に移動することを考えても、午前中に少し時間の余裕があった。珠海を観光してもいいのだが、まあそれほどたいしたところもないだろうし、せっかく目の前にもうひとつ歩いて入れる国 (正確には国ではないが) があるので、せっかくあまり来る機会のないところに来ているのだから、この機会に行ってみようと思い、マカオ電撃出入国を計画した。

時間がないので、とにかくマカオに足を踏み入れて戻ってきて、パスポートにスタンプを残すのが目的ともいえる。マカオは狭い場所だがそうはいっても観光ポイントはそれなりにある。しかしそれをあちこちまわっている暇はない。目的地はマカオタワー。これに関しては別の記事で詳しく書こう。12時に珠海の港初の船で香港に向わないと飛行機に間に合わないので、それまでにマカオに入って戻ってくる計画だ。帰る準備をしてそのままマカオに行く方法もないでもないが、大きな荷物を持ってマカオをうろうろするのも大変なので、幸いホテルと港は至近なことから、チェックアウトせずに荷物を置いたままにし、身軽な状態でマカオに行くことにした。

実はあとで考えてみると、やはりホテルをチェックアウトして全部荷物を持ってマカオに入り、マカオから直接香港空港に向かうという方法もあった。マカオからは香港空港で直接乗り換えられる船があるので、珠海に戻って香港に向った場合の香港市内経由香港空港の移動時間が節約できて、かえって時間に余裕ができたかもしれない。

しかし、まあとにかく朝7:30頃ホテルを出てマカオに行って11時ぐらいまでにホテルに戻ってくるという計画である。マカオに行く前に、珠海の港に寄って香港に行く船の切符を買っておく。時間がぎりぎりになって出発寸前に切符を買おうとして満席だったり何かトラブルがあると困るからだ。それからタクシーでマカオとの境界に向かう。

中国側の名前は、拱北口岸 (gǒngběi kǒuàn, キョウホクコウガン?) という (拱北は地名)。英語ではGongbei Port と書いてある。陸続きでもポートなのか。マカオ側は關閘 (カンコウ?) と書かれている。陸続きの入国出国手続きは、船乗り場の入国出国手続きを想像してたいしたことないと踏んでいたのだが、結構時間がかかってしまい、余裕で見込んでいた時間は全部ここで使い果たして、本当に時間の余裕がなくなってしまった。

飛行機や船で国から国にいく場合は、乗るところで出国手続きをして、到着したところで入国手続きをするが、ここ陸続きの場合は、その途中経路が数十メートルの徒歩である。中国側の出境手続きをしたらそのすぐ先がマカオ側の入境手続きである。ひとつにまとめてしまえばよかろうと思うがそういうわけにもいかないのだろう。同じ人数が通過しているはずだが、中国側は非常に時間がかかって人がすごく並んでいた。マカオ側はあっという間に通過できた。通過する人はほとんどが中国人・マカオ人・香港人なので、手続きの列もほとんど全てがそういう人たち用で、「それ以外」の外国人の列は1本しかなかった。

中国の出境を済ましてマカオの手続きの前に入国カードを書いていると、隣で中国人のおばさんが何か言ってくる、何を言っているのかわからないので、私は日本人で中国語はあまりできないのでわからないと言ったら、最初そうでなかったのを普通話に切り替えてしゃべるようにしたのか、少し言っていることがわかるようになった。今日は何日だというので17日だと教えてあげたが、その後もカードの書き方がわからないので教えてくれという。見ると、生年月日のところにさっき教えた今日の日付を書いている。こっちだって、初めて見るマカオの入国カードを一所懸命になって書いているところなのに。ここにはこう書いて、そこにはこう書いて、ああまた間違えたとか言っているところに、別の若い中国人か何人かやってきたので、そっちにまかせて自分はさっさと手続きの列に向かった。ちなみに、そのおばさん、かなり年寄りに見えたが、パスポートの生年月日を見ると、自分とたいして違わない年齢だった。

そんなこんなでマカオに入境すると、そのまま外はタクシー乗り場と地下のバス乗り場に降りる階段だけである。さあ、タクシーに乗る、にはお金がいるじゃないか。空港の到着出口のように建物の中に両替所があったりしなかったので、しばし呆然としたが、そのままタクシー乗り場を過ぎて道を渡った向かいの普通の商店が並んでいるようなところを見ると、その中に両替屋が何件もある。そこで両替してマカオの通貨「パタカ」に両替して、タクシー乗り場に戻った。

タクシーに乗ってみると、一瞬不思議な感じがした。タクシー乗り場は中国と同じように、車の右側を乗り場側に向けて停車して乗り込むようにできいるのだが、乗ってみると運転席が乗り込んだ側にある。つまり日本と同じ右ハンドル車だ。あれ? と思っていると、道路に出ると自動車は日本と同じ左側通行になっている。香港はイギリス式で日本と同じなのは理解していたが、マカオはポルトガル領だったので、そうじゃないと思っていた。わざと香港と一緒にしているのだろうか? マカオタワーに到着して車を降りるときは、車寄せには車の左側を向けて停めるので、乗ったドアとは反対側から車を降りた。

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eとer

中国語を学習する中では、日本人の名前は中国では中国読みにされることになっているが、実際に私たちが中国に出張に行ったときには、英語で会話しているせいか、日本人の名前は日本語の発音のまま自己紹介するし、相手からもそう呼ばれる。中国に出張に行く日本人の多くがそもそも中国語をよく知らないので自分の名前の中国語読みを知らないからかもしれない。

まあしかし自分はいちおう中国語を勉強しているわけで、自己紹介のときや雑談の中で自分の名前は中国語で発音するとèrlángなのだと言ったりする。それでこれまでは特に変わったことはなかったのだが、今回、何やら妙な顔をされた。妙な顔というか、ニタニタしてるというか。なんで? ときくと、どうも私の発音がいけないらしい。èrlángの発音がèlángに聞こえる、それは饿狼という意味で、飢えた狼、それも単に動物の狼という意味ではなくて女性を襲う男性という意味の狼だと言われた。んー、そりゃあ自分が饿狼だと自己紹介してはいかん。

erの音とeの音は、どちらも同じeの文字を使っているが、後ろにrの文字が付いて巻き舌音になるかどうかだけではなくて、母音の音色が違うようだ。ここではeだけの方が少し「オ」に近い。しかし、日本人にとってはあまり区別のない違いなので、巻き舌にしてさえいればerの方に聴いてもらえていると思っていたが、どうも巻き舌がついているいないにかかわらず、母音がeの方に聞こえれば饿狼と認識されるのだろう。今度から自分の名前の中国語読みを言うときは、母音の発音によく気をつけることを心に誓った。

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珠海で現地携帯

今回、珠海でも新たにSIMカードを購入した。

実は前回の福州での携帯はちょっと失敗だったとも言える。中国移动 (CHINA MOBILE) のプリペイドSIMの神州行にも種類があって、はじめての海外現地携帯経験だったそのときはよくわからずに神州行大众卡というやつを買ってしまった。これは、通常は受信も有料な中国の携帯のなかで受信が無料であり、通話料も日本に比べれば非常に安いのに更に中国の普通の通話料よりも安いのだが、プリペイドのくせに固定料金が必要で、国際電話の発信もできず、少々不便であった。固定料金のせいで、有効期限ではなくて使わなくてもチャージ額が減っていき、今回中国に再度やってきたときにはもう使えなくなっていた。本来買うべきは、神州行储值卡という方であった。

また、中国の携帯は買った都市から他の地域に行くとローミング扱いになって通話料が高くなるということもあり、福州の大众卡を復活させるよりは、新しく珠海で储值卡を買う方がよいのは明らかだった。

珠海到着時は夜遅かったので、翌日午前中は仕方なく私が日本で使っている vodafone 3G の国際ローミングを使い (台湾から移動中の香港滞在時も同じく)、昼食に外に出かけるときに、向こうの会社の人に一緒に携帯電話店に行ってもらった。少し通話料体系とか話をきいてもらって確認してから、神州行储值卡を購入した。ここでは何と、チャージ用のカード (充值卡) ではなくSIMカードまでも自動販売機で売られていた。100元札を入れるとカードが出てくる。中国で100元札を入れる自動販売機なんて初めて見た。説明書とかなんとかも全然ついてなくて、折り取るSIMカードのついたクレジットカードサイズのカードの裏に書かれている説明だけだ。

開通の手続きはパスワードの入力を要求されるが、これはカードについているパスワードとかではなくて、(たぶんカードをなくしたりしたときの本人証明のために) 自分で決めるパスワードであった。SIMカードに最初についている通話料は55元らしい。キャンペーン中なのか、おまけであと30元分くれるけど、それは1ヶ月ごとだというショートメッセージが届いた。つまりまず10元分追加されて、65元になって、1ヶ月後に10元、更に1ヵ月後にまた10元ということらしい。つまり、短期滞在で帰ってしまう私には、メリットは最初の10元分だけだ。有効期限は最初は3ヶ月だったが、更に100元の充值卡でチャージすると、来年の3月まで延長された。残高は合計で165元になる。

通話料は説明書がないので、別の通話料を記載したパンフレットをもらってきた。番号の前に12593をつけてダイヤルすると割安になる料金もある。なんかややこしい表現をしてあるところもあるが、私の解釈で簡単にまとめると次の通り。

普通の通話費

  • 市内で発信 (0:00~11:00) 0.29元/分, (11:00~24:00) 0.49元/分
  • 市内で着信 (0:00~11:00) 0.19元/分, (11:00~24:00) 0.39元/分
  • 省内で発信/着信 0.49元/分
  • 省外で発信/着信 0.80元/分

最初に12593をつけて発信した場合 (省内から)

  • 国内 (0:00~11:00) 0.19元/分, (11:00~24:00) 0.39元/分
  • 香港、マカオ、台湾 1元/分
  • 日本、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、韓国 2元/分
  • アメリカ、カナダ 3元/分
  • その他の国 6元/分

使ってみたところによると、ショートメッセージは0.15元/通

今回は、現地で電話をする機会がずいぶんあったので、この現地携帯は非常に役立った。これを全部日本の携帯のローミングや、成田レンタル携帯を使っていたら、相当な金額になっていたはずであるが、実際はこの1枚目の充值卡分でまだ十分余ったままだった。来年3月までなら、前の大众卡のようにチャージがなくなってしまうということもない。

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珠海

珠海である。知っている人は知っているが、あまり知らない人も多い。珠海に出張で行ってきたと話をすると、珠海ってどこ? と説明するのに苦労しなくもない。

まず読み方(発音)からして問題である。日本語の文脈の中では一般的に中国語の固有名詞は日本語の漢字の読みで読むので、珠海は「シュカイ」と読むのかと思う。真珠のジュなので、つられて濁ってジュカイと読む人もいる。中国語の発音はピンインで書くとzhūhǎiだが、zhの音は日本語にはない音なので、カタカナでは正しく表現できないし、ローマ字読みしようとしても、何か無理やりに発音するしかない。それで、「ジュハイ」という人もいる。無気音だからといって濁音に聞こえるわけではなくどちらかというと最も近いカタカナ表記は「チューハイ」(焼酎の炭酸割りのことではない) だろうと思う。マイクロソフトエンカルタ大百科にはチューハイと表記されている。ウィキペディアではジュカイである。私は、日本語で話すときは「シュカイ」と発音することにしている。英語で話すときも、zhの音は英語にもない音なので英語としては正しく発音できないが、英語で話すといっても日本人と中国人の間での会話なので、私は英語の中では中国語の発音で話していた。ちなみに、中国語といっても当然普通話でのことで、この地方の方言である広東語でどう発音するのかは知らない。

いずれにしろそれほど有名ではない珠海だが、知っているという人の一部は数年前のニュースで知っている人だろう。日本人の集団買春事件で結構大きく報道された。すなわち、珠海はそういう場所だというイメージが強く持たれていることも否めない。出張で珠海に行くというと、そういうとろに行くのかと変な目でみられなくもない。

さて、その珠海の場所だが、私が今回行くまでの知識では、マカオと隣あった中国の都市で、珠江に面しているさほど大きくない都市だと思っていたが、実はその西の方のかなり広い地域が全部珠海市なのだった。泊まったホテルや、香港からの船の着く港などは、もともと私の思っていた地域にあるのだが、訪問先の会社はそこから南西に車で4~50分くらいかかるところにあった。

この珠海でも、当初はモノを渡して、はい、ご苦労さんという指令だったのが、やはりあれしてくれ、これしてくれと仕事が増えて、結局4泊する結果となった。しかし、そんな状況なので、毎日仕事が遅くなり、それから向こうの人が夕食を一緒してくれて、長い道のりをホテルまで送ってもらうと、もう深夜なので、珠海の街をぶらついたりは全然できなかった。土日が出張期間に入っていれば、少し観光するというか、街の様子を見たりする余裕があるのだが、今回はそれもなかったのでちょっと寂しい。海外出張は、自分の懐を痛めずに普通では行くことのないところに行けるのがうれしいところだが、今回は最初の台湾から全部含めて、最後にマカオに寄った (後述) 以外は本当に余分の時間がなかった。逆に、マカオに行ったせいで、余計に珠海の街は見なかったとも言えるが。

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台中から珠海へ

さて、話は台湾滞在中に珠海行きが決まったところから順番に進めよう。

日本からの出張が決まったのと同じくらい急な珠海行きの決定であった。珠海に届けなければならないものの準備ができていないので、当日はホテルから出発ではなく、一旦出張先の会社に出る。飛行機の手配もその当日の午前中にしてくれている最中だ。お昼前には出ないとどの便に乗るにしても向こうにたどり着けなくなるかもしれないのに、なかなか手配ができていないようで、こちらは気が気ではなかった。こちらで手配を頼まないでさっさと空港に行ってその場で自分で全部やった方が早いんじゃないかと落ち着かなかった。が、かなりぎりぎりの時間になって奇跡的に全部きれいにセットされた。あわただしくも用意してくれた車で中正空港へ直行する。約2時間の道のりだ。

さて、便の予約はしてくれたが、結局空港で航空券の変更の手続きをしなくてはいけない。もともと成田=台北往復の予定だったので、手元に残っているのは、台北→成田の部分である。こういう可能性を見越して今回はエコノミーではあるもののノーマルチケットで来ていたので、日程や経路の変更は自由だ。台北→成田を、台北→香港→成田という経路に変更する。ただし、もともとのJAA (日本アジア航空(JALの系列会社)) では台北→香港という便はないので、別の会社に振り替えてもらう。これをendorseという。これもノーマルチケットならでは。今回はキャセイ・パシフィックに変更する。まず、JAAのカウンターに行ってendorseを依頼する。それを持ってキャセイのカウンターに行って予約してもらってあるキャセイの便に経路の変更ともども依頼する。変更可能といっても、当然経路が長くなった分料金は高くなるので、差額分は請求され、その場でクレジットカードで支払う。逆に安くなるような場合は、払い戻しになるが、以前そういうことになったときの経験では、払い戻しはその場では行われず、何か伝票をもらって、後で航空会社に請求するが、結局払い戻されるまでにずいぶん時間がかかって面倒な目にあったことがある。

こうして航空券も無事正しく変更されて、チェックインもして、あまり時間の余裕もないまま、香港に向った。

さあ、問題はこの先である。もともと予定にはなかったので行き先の交通のガイドも何も事前に準備していたりしないし、中国滞在日数が多少あるとはいっても、香港、深圳、マカオ、そして行き先の珠海といったいわゆる珠江デルタ地域に来るのはは今回初めてである。広州に一度だけ行ったことがあるが、北京からの往復だったので、香港空港を利用するルートではなかったので全く参考にならない。

珠海は香港から珠江をはさんで対岸なので、ほぼ船で行く以外あり得ない。陸路で行くにはずっと北の方に大回りしないといけなくて非常に時間がかかる。その香港からの船での行き方だが、少し前の記事で、香港に入国せずに直接船に乗って中国に行くらしいと書いたが、これは台湾にいるときにそこにいた人から聞いたのだが、これがとんだガセネタであった。ちょうど飛行機の途中国での乗り継ぎのように、船に乗り換えて香港に入国せずに行けるところはあるのだが、それはマカオと、深圳市の蛇口、福永、東莞市の虎門だけらしい。

少ない準備時間の間で、フェリーの時刻表だけはみつけて、フェリーは約1時間おきに2ヶ所のフェリー乗り場から交互に出ているらしいということだけはわかっていたが、そのフェリー乗り場が一体どこにあるのか、空港から直接出るのかどうかも知らずに香港に降り立ったわけであった。ガセネタの教えに従って、まずは香港の入国審査には行かずに、フェリーへの乗り換えを探した。そのマカオや深圳に行くフェリーの切符売り場は、飛行機を降りてから進んで来るメインの通路の入国審査に進む前の健康確認・体温確認のゲートの手前にある。ところが私の乗った飛行機の駐機したゲートが脇の方だったので、それとは違う健康確認ゲートから出てきた。フェリー乗り換えの案内表示に従っていくと、健康確認ゲートを出たあとのエリアにはどうしても見つからず、どうもその外側にあるのがそれらしい。で、よく見ると、そこは金属探知機のセキュリティゲートとは違って、何度も戻っていいらしい。そうして、直接乗り換えフェリー乗り場に行ってきいてみると、珠海に直接行く船はないという。2つの会社があったので、それぞれにきいてみたが、やはりない。珠海に行く船は香港の市内のフェリーターミナルから出ていて、空港からは小一時間かかるという。しかし、ないものは仕方ない、まず入国審査を受け、荷物をとって到着ゲートを出ると、出たすぐのところのインフォメーションカウンターでフェリー乗り場にはどうやって行くのかたずねると地図とフェリーの時刻表・料金表をくれて親切に説明してくれた。香港での交通費は香港ドルで支払う必要があるので、必要なちょうど+αの金額を香港ドルに両替。インフォメーション嬢によると、出発時刻の関係から今回乗ることになる港澳碼頭へは、バスが便利だというので、教えてもらったA11というバスに乗る。ところが、降りる停留所を見逃してしまい、どうも行き過ぎたようだと気付いたところであわてて降りた。これだから、特に知らない場所でのバスはあまり好きではない。運良く行き過ぎた区間はちょうど地下鉄の路線と同じ経路を走っているところで、降りた停留所は地下鉄の金鐘駅のすぐそばだったので、図らずも香港の地下鉄に乗って、2駅戻って目的のフェリーターミナルのある上環にたどり着いた。結構スムーズにバックアップできて幸運だった。しかし、最初から鉄道を利用した邦がよかったのかもしれない。機場快綫から地下鉄に一度乗換えが必要だが。

で、その駅で地上に出てみると、フェリーターミナルは一体どこだかわからない。海の側にあるのは当然だが、正しく海の方に向う通路がなさそうだ。他にあるのはビジネスビルの中に上がっていくエスカレータくらい。で、そこらへんの人に尋ねてみると、やはりそのエスカレータを上がるらしい。行ってみると、確かにそうだ。そのビルの上の階に船会社のチケット売り場や、そのほか旅行会社があった。が、肝心の今回乗る珠海行きの船の会社の売り場がなかなか見つからない。探すことしばし、乗り場のまるで反対側にあった。さて、その階から船の乗り場に橋がつながっていて、途中で出国審査もして、あとは船に乗るのを待つだけ。と、思ったら、乗船ゲートが見つからない。もうひとつ向こうまでまた橋を渡る必要があった。あとは船を待っている間に少し食事でもしておこうと算段していたのだが、空港と違って、出国審査した後のエリアには、軽食スタンドのようなものは全然なかった。しょうがないので、船に乗って出発してから、船内の売店でサンドイッチを買って食べた。

かくして70分間の船旅の後、珠海の九洲港に到着、入国手続きの後出口に迎えにきてもらっていた訪問先の会社の人にホテルまで送ってもらい、無事珠海への移動が完了した。

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無事帰国

昨日の深夜、無事出張から帰国した。正確には日付変わって今日になっていたが。

当初、台湾のみの出張予定だったが、途中で中国広東省珠海に行くことになったので、経由地の香港と、帰国日の午前中の空き時間を利用してマカオにも寄ったので、合計4地域の訪問となった。台湾は国家と認められていないし、香港やマカオは国家としては中国なので、4ヶ国とは言うわけにはいかない。

たどった順番に書くと、日本→台湾→香港→中国→マカオ→中国→香港→日本、というルートとなった。1回の出張で、パスポートのハンコがほぼ2ページ分増えた。今年は本当にえらい勢いだ。

話のネタはまた色々とあるので、追い追い順番に書いていこう。

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