2013年10月 のアーカイブ

国立天文台 (三鷹・星と宇宙の日2013)

国立天文台

10月19日は東京の三鷹にある国立天文台の一般公開、「三鷹・星と宇宙の日2013」に行ってきた。普段からも一般公開は行われているが、この日は特に普段は公開していないものも見せてもらえたりする。望遠鏡を買って天文関係の活動が活発になるよりも以前から、行ってみたいとは思いながら、別に遠い場所というわけでもないのに、一度も行ったことがなく、今回が初めての訪問。

時間を気にすると大変なので、公演の類は全部無視して、今回は展示・見学関係に絞ってみた。先日、NHKの「探検バクモン」という番組で紹介されていたところなので、事前に予習がてきていて、ああ、これテレビでやってたやつ、というのがかなりあった。他の見学客もその場でそう口にしている人たちもずいぶんいた。

雨ではなかったものの、あいにくの曇天で、夜はもちろん昼間も晴れていれば太陽の観測が実際に見られるはずだが、残念ながら見られなかった。

第一赤道儀室

第一赤道儀室第一赤道儀室第一赤道儀室

太陽観測用に投影板の設置された20cm屈折望遠鏡。投影板の支持以外に、鏡筒に沿って何本もロッドがついていて、何かと思ったら望遠鏡の微動ノブとかのようだ。普通の望遠鏡なら軸の近くに手が届くが、こんな大きな望遠鏡だと、全部手元に引っ張ってこないといけないからこういうことになる。そういえば、ローウェル天文台の望遠鏡なども同じようになってたような。

第一赤道儀室

赤道儀の動力は電動ではなく、おもり仕掛け。時々ハンドルを回しておもりを巻き上げるという。機械式の調速装置で一定速度で動くようになっている。

太陽塔望遠鏡 (アインシュタイン塔)

太陽塔望遠鏡太陽塔望遠鏡

ここは、普段は外から見るだけだが、今回は内部、それも塔の上まで見せてもらえた (探検バクモンでもやっていた)。

太陽塔望遠鏡太陽塔望遠鏡

この既に使われていない装置のシーロスタットの鏡がピカピカなので、昔から鏡面だけは普段からちゃんと手入れしているのかと聞いたら、公開のためにきれいにしたのだと (笑)。木製のドームもつい最近張り直したものと思われる。シーロスタット自体はかなりボロボロだが、一部モーターらしきものが新しいものに取り替えられているようだが、これはいつのものか。

太陽塔望遠鏡

台座にはカールツァイス・イエナのロゴ。

太陽塔望遠鏡

上から覗きこむと真下の主鏡と途中のカセグレン鏡がちゃんと見えた。

太陽塔望遠鏡太陽塔望遠鏡

地下の分光器室には、恐ろしく年代物の機器がたくさん。40何年前からの理科年表が全部並べてあった。天文年鑑なら、自分もこれより10年くらい後からなら揃っているが。

太陽塔望遠鏡

塔望遠鏡が反射式に改造される前に使われていたレンズはツァイス製。焦点距離14.4メートル!

天文台歴史館 (大赤道儀室)

天文台歴史館天文台歴史館

ここは65cmという日本で最大の屈折望遠鏡の設置されているドームで、望遠鏡自体は問題ないのだが、ドームが老朽化したために使われなくなって、展示室として利用されている。

天文台歴史館天文台歴史館

ここにも、カールツァイス・イエナの銘板。

天文台歴史館

驚くべきが、ドームの床下。回転軸が鏡筒の中央部で支えられているこのような長い望遠鏡は、見る対象の星の角度によって、接眼部の位置が高くなったり低くなったりする。普通は脚立のような台に昇ったりして見るのだろうが、このドームは望遠鏡の傾きに合わせて見やすい位置になるように、ドームの円形の床全体が上下するようになっている。床下部に降りてみると、中央に望遠鏡を支える軸が突き抜けている。そして、床全体の重さのカウンターウェイトとなる巨大なおもりが3ヶ所にぷらさがっている。

子午儀資料館 (レプソルド子午儀室)

子午儀資料館

内部の写真を撮りそびれたが、この小さめの小屋のような建物には多数の子午儀が収容されている。どこでそんなにたくさんの子午儀を使っていたのかと思うが、現在は新しい建物が立っている場所に、以前はこれと同じような子午儀の小屋がいくつも建っていて、それぞれに子午儀が設置されて観測をしていたようだ。ただの小屋のような形に見えるが、子午儀は子午線に沿ってけ見えればいいので、普通の望遠鏡のようなドームである必要はなく、小屋の屋根が真ん中から少し開くようになっていて、そこから観測したらしい。

ゴーチェ子午環

ゴーチェ子午環ゴーチェ子午環

子午儀資料館の小屋よりももっと大きな子午環の収容されている建物。こらちは回転しなくともいいとはいえ、鏡筒の先端の動く方向に沿って半円形になっていてカマボコ状の建物になっている。

天文機器資料館 (自動光電子午環)

自動光電子午環ドーム自動光電子午環模擬子午線標

更に大きな子午環の収容されている建物。ここは一体どれだけ子午儀が好きなのかと思ってしまう。これまで見た子午儀よりも新しい時代のものだが、やはりもう使われておらず、建物は資料館として古い機器の置き場になっている。南北の位置確認用の目標の小屋が離れたところにある。

25cmコロナグラフ リーフラー時計 ソ連製人工衛星追跡望遠鏡AFUカメラ 機械式計算機

太陽電波望遠鏡跡

太陽電波望遠鏡跡

天文機器資料館の脇の空き地は、以前10mの太陽電波望遠鏡が設置されていた場所だが、今や跡形もない。説明板に写真が出ているが、電波望遠鏡としては珍しい赤道儀式の架台でディッシュを支えていて、独特の造形をしている。電波アンテナというよりはむしろ化学プラントか何かのようでもある。子供の頃に「気象天文の図鑑」で見て不思議な形のアンテナだと思ったのをよく覚えていて、実物を見てみたかったものだが、撤去されたのは既にかなり昔のようだ。

1.2m太陽電波望遠鏡

ここには現在は1.2mの小型のパラボラアンテナが1基だけ置かれていて、太陽電波の受信の実演が行われていた。曇天でも実演できる数少ない天文観測機器だ。

太陽フレア望遠鏡

太陽フレア望遠鏡

何かの兵器のような見た目の太陽フレア望遠鏡。付近には他の太陽観測関係の機器もたくさん設置されている。

シーロスタット黒点望遠鏡

50センチ公開望遠鏡

50cm公開望遠鏡50cm公開望遠鏡50cm公開望遠鏡

グラウンドの端に小さ目のドームがあって、観望会用の50cm望遠鏡が設置されている。

星空ひろば

星空ひろば

グラウンドは星空ひろばと称して、望遠鏡メーカーなどが展示を行っていた。

痛望遠鏡

その中には、痛車ならぬ痛望遠鏡も。

国立天文台チロルチョコ

おみやげに、国立天文台デザインのチロルチョコを売っていたので買ってきた。

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ラバーダック

10月12日の大阪訪問の続き。大阪市立科学館を後にして、ラバーダックの展示してある中之島ゲートエリアに向かう。中之島の西端から更に少し西に進んだ安治川の岸である。大阪市立科学館からは電車に乗って行くほどではないので、中之島を川沿いに散歩がてら歩いていく。中之島の西端に到達すると、向こうの方に黄色いものが見えてきた。

Rubber Duck

会場の向きの関係から、近づいていく方向から見るとお尻を向けているが、まあ近づくにつれて横方向からもぐるりと見られてちょうどいいのかもしれない。ここの壁を利用して会場で売られているラバーダックのレプリカを一緒に写し込んで写真を撮っている人が何人もいた。

Rubber DuckRubber Duck

壁越しに。そして、顔のアップ。

Rubber Duck Rubber Duck

会場に到着。昼食を食べていなかったので、まず展示の見られるエリアではなく、食事や物販のあるエリアへ。シーフードカレー500円。比較物がないのでよくわからないが、予想を大きく下回る大きさだった。

中之島GATEシーフードカレー

ラバーダックレプリカ他、関連グッズの販売のワゴン車の横には、顔を描いたfitが停まっていた。ナンバーは222。後ろにはラバーダックレプリカがまだたくさん積んであった。

Rubber Duck CarRubber Duck Car

食事エリアから見るとこんな感じ。背景中央には中之島センタービル。

Rubber Duck

展示エリアには、絶滅危惧動物のハリボテが散在している。裏側から見ると真っ黒。

Rubber Duck Rubber Duck

大阪あひる楽団。

大阪あひる楽団

ちょっと高い視点から見られる台が用意してあった。そこから撮った絵。

IMG_8936IMG_8937

もっと近づいてみる。

Rubber DuckRubber DuckRubber DuckRubber Duck

みなさん、撮影会。そして、すぐ横の水面では、パドルボードの体験会。

Rubber DuckRubber Duck

拡大。

Rubber DuckRubber Duck

背景に梅田スカイビル。

Rubber Duck

来た道を引き返して対岸の方に回ってみる。

Rubber DuckRubber DuckRubber DuckRubber Duck

こちらでは、レプリカを5つも並べて撮っている人がいたので、便乗して撮らせてもらった。

Rubber Duck

このあたりで、ラバーダックはおしまい。

Rubber Duck

対岸に回るために通った橋の途中に「大小便小僧」(大きな小便小僧の意) があった。仮設トイレが設置してあって、そこで用を足すとそれに合わせて像から水が放出される仕組み。いつ水が出るかなかなかわからないので、撮影するタイミングが難しかった。

大小便小僧大小便小僧大小便小僧

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大阪市立科学館

大阪市立科学館

10月12日の土曜日には、大阪市立科学館のカールツァイスII型プラネタリウムを見に行った。これは、前に少し触れたことがあるが、自分が子供の頃に四ツ橋にあった電気科学館で生まれて初めて見たプラネタリウムである。自分にとっても初めてだし、日本でも初めての一番古いプラネタリウムだ。

大阪に関しては、プラネタリウムとは別に、以前から何度か行われている巨大ラバーダックの展示を見に行きたいと思っていながらいつも機会を逃していたところ、また今度10月11日(金)から18日(金)まで行われるというので、今回それに合わせて大阪市立科学館に行くことにした。

こちらのプラネタリウムも名古屋と同様に結構人気で、休日は早い時間に売り切れてしまうかもということで、やはり開館時刻に到着するように行こうとおもったが、それどころか連休初日のせいもあってかもっと早い時間の便以外新幹線の予約がとれなかったので、結果、開館より30分も前に到着することになった。さすがに科学館の前にもほとんど誰もおらず、結局開館時間になっても、せいぜい10組くらいが入口周辺でたむろっていただけで、特に行列するほどでもなく入館してすんなりチケットも買えた。ここは名古屋のように指定席ではなく、早く入場した順とのこと。

ここもやはり朝一番の投影は平日は学習投影で、休日はお子様向けのファミリータイムとなっているので、第2回の投影のチケットを買って、時間までに科学館の展示を見ることにする。展示の量はそれほど多いわけでもないが、展示されいるものが結構深いものが多いと感じた。建物は比較的新しいが、展示物には昔から引き継がれたと思われる古いものも多い。

昔のSF映画に出てきそうな巨大な碍子とコイルのかたまりのようなこれは、大阪大学で使われていた粒子加速器。

粒子加速器

岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡に使われていた制御卓。

188cm望遠鏡制御卓

またしても重力井戸モデル。えらく年季が入っている。金属球は、下の受け口に出てきたものを自分の手で投入する。

ケプラーモーション

他にも色々おもしろいものがあったが、あまり写真を撮って来なかった。

順路に従って上から下までひととおり見たが、そういえば引退したプラネタリウム投影機はどこにもなかった。1階のミュージアムショップはまだ開店していないので、地階にあるプラネタリウムの入口の前に行くと、プラネタリウムに入る通路の手前のドアの中、つまり通路の横にII型プラネタリウムが置いてあった。次の投影時間の前までには入ってはいけなさそうだし、時間になったらすぐにドームの中まで案内されて投影開始となるのだろうから、これ見るのは投影終了後、ということで、ロビーでしばらく待っていた。

やがて、女子高生の団体がやってきて、整列して待ち始めた。他の観客たちも時間が近づくまで特に列になって並ぶような指示もなく、適当にベンチに座って待ったりしていたが、やがて女子高生の団体が入場していき、まあ団体は先に入れておくんだろうな、と思っていたら、特に係員から声がかかるでもないのに、他の観客の中にも一緒に入って行く人たちもいる。あれれ、と思ったがいつの間にか自分だけ取り残されてしまっていたようなので自分も中に入る。

大阪市立科学館 大阪市立科学館

団体がいた分、そこそこ座席は埋まっている。ここも岐阜と同じく座席は傾斜式。投影機はやはり岐阜と同じくコニカミノルタのインフィニウムだが、こちらの方がかなり新しい機種のようだ。説明にもボケを忘れない。

インフィニウム 大阪市立科学館

立て続けにプラネタリウムを見ているので、時期が同じだけに仕方ないが、生の星座解説は岐阜のものと大阪のものは内容的に同じような対象についての話で、ちょっと細かいネタ的にも結構かぶっていて、まあ小ネタもそんなに色々あるわけではなくどこも同じようなんだなあと思った。ここでも、解説中にクイズをやっていたのだが、岐阜のように回答ボタンは設置されていないので、みなさんの拍手で回答してもらっていた。

プラネタリウムの終了後、入場はひとつの入口からだったが、退場は4ヶ所ある出口全てからになる。しかし、自分はII型の投影機を見に行かないといけないので、入ってきたのと同じところから出る。既に次の入場者の列が並んでいるが、入る方と出る方は通路を仕分けてあって、II型はその出る側の方に置いてある。

Carl Zeiss Type II

大阪市の指定有形文化財に指定されているとのこと。右の写真は四ツ橋の電気科学館が南田洋子の出演した映画の撮影に使われたときのもの。真ん中の2つの機械はよく見てこなかったが、左側はミノルタカメラ製の太陽系投影機と書いてある。

Carl Zeiss Type II Carl Zeiss Type II

この機種ではカールツァイス・イエナのロゴがこの位置に。IV型では恒星球の首のまわりにドーナツ状の板が取り付けられていて、そこに明るい恒星用の独立した投影機が並べられていたが、こちらにはそういうものがない。

Carl Zeiss Type II

どうやらドームの傾斜座席の下の隙間の部分の空間を利用して展示してあるので、なんだか窮屈な感じがするのと、下から照らした照明の影が、段々になっている部分に落ちて、写真で見るとどうも見づらい感じだ。

Carl Zeiss Type IICarl Zeiss Type IICarl Zeiss Type II

子供の頃の印象に残っているのは、車輪がついてること。この重厚で奇妙な造形の機械はいかにもしっかり設置されていそうなのに、車輪でころころ転がせるようになっているというのも奇妙に覚えたのだが、考えてみれば大きくて重い機械だからこそ車輪が作りつけになっていたのかもしれない。テーブル状の台は、この展示のために付け加えたものだと思う。

Carl Zeiss Type IICarl Zeiss Type II

あんまりのんびり写真を撮っていたら、ドア口に立っていた係の人から扉を締めないといけないのでと言われてしまった。いつでも見られるところに展示してくれればいいのに。まあそれでそそくさと退散して、この後はラバーダックを見に行くことに。

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岐阜市科学館

岐阜市科学館

名古屋市科学館を後にして次は岐阜市科学館に向かう。岐阜市科学館の最寄り駅はJRの岐阜駅の次の西岐阜駅。名古屋駅からはそんなに遠くない。しかし、その西岐阜駅は駅前に商店街とかほとんどないような駅。そこから15分ほど歩いた場所にあるが、やはり周りにあまり何もないところで、しかも線路沿いに行くとちょっと方向がそれると思ってできるだけ真っ直ぐ向かう道を歩いたら、途中の県道を渡れずに結局回り道する羽目に。おまけに、入り口が駅からやって来た正反対の側にあったり。車で来るしか想定していない立地だったか。

岐阜市科学館

まあ、ほぼ計算通りに到着したので、30分後くらいの投影のプラネタリウムで入場券を買う。プラネタリウムは整理用のプラスチック板を渡される。ちょうど小学生の団体がわさわさと出て行くところだった。階段を上がった2階が展示室で、小学生たちがいなくなると、館内はすっかりさみしくなり、ほんの数名の客しかいない感じ。さっきの名古屋とはえらい落差を感じてしまう。展示室の廊下をずっと奥まで行くとプラネタリウムがあって、その手前付近の展示が宇宙関係。

その展示の片隅に、カールツァイス・イエナ ZKP-1型が展示してある。これは、岐阜市科学館で使用されていたわけではないが、岐阜市水道山にあった「岐阜プラネタリウム」に設置されていたものとのこと。小さい機械だというのは事前に知っていたので驚きはしなかったが、確かに小さい。直接さわれないように透明な囲いの中に展示されているので、写真を撮ろうと思うと反射してしまってあまりよくない。PLフィルタがあればと思ったが、今回はカメラは例の便利ズーム一本で来たので、中国旅行行きの前に買ったPLフィルタはネジ径が小さくて取り付けられないので持ってきてもいない。しかし、囲いの上部は開いていてそんなに高くないので、手を伸ばして上から撮ってみたりした。

ZKP-1 ZKP-1 ZKP-1

よくあるボタンを押すと動作する展示のようなボタンがついていて、押してみると、なんと投影機の軸がゆっくりと回転する。動態保存ということか。(名古屋のIV型も稼働できる状態だそうだが)

ちなみに、ここには全国カールツァイスプラネタリウム巡りのポスターも掲示されていた。

全国カールツァイスプラネタリウム巡り

ZKP-1を見た後は、投影時間になったのでプラネタリウムを見る。ここの現役の投影機はカールツァイス製のものではなくコニカミノルタ製のインフィニウム。名古屋の大型ドームに比べればかなり小さく感じたが、全国的なレベルでは割りと大き目な方である。しかし、この回の観客は少なく、全部で6人だけという、かなり寂しい状態だった。客席は傾斜式。普通、ドームは傾斜式でも星空は真上が天頂で、前方の水平線より下には地上の風景が映し出されるが後方の地平線近くの空は見えないというのが一般的と思うが、ここでは、斜めになった投影面のへりに沿って地上風景が同じ薄さで映し出されていた。ということは、星空の投影される天頂は真上ではなくやや前方に位置することになるが、そんなふうに投影されていたのか。考えみるとあまりよく覚えていない。まあ、重力の方向を忘れれば、ちょっと斜めな寝椅子に寝て星空を眺めていると考えればそれでいいのかもしれないし、むしろ見やすいと言っていいのだろうけど。

岐阜市科学館プラネタリウム 岐阜市科学館プラネタリウム 岐阜市科学館プラネタリウム

もうひとつ、ここの客席の特徴は各席の肘掛に質問回答用のボタンがついていること。生解説の途中でクイズの画面が映し出され、客席の回答数が集計されて表示される。解説者が話の中で色々とギャグをかましても客席からの反応は鈍いが、これなら確実に客席とのコミュニケーションがはかれていい。クイズの画面は、Windows以前の時代のパソコンで作った雰囲気がした。

プラネタリウムを見終わった後、館内の展示をざっと見て、訪問終了。

スタンプ押しロボットの「リカ」ちゃん。

リカちゃん

岐阜といえばやっぱりギフチョウ。

ギフチョウランド

フーコーの振り子。残念なことに動いていなかった。

フーコーの振り子

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名古屋市科学館

名古屋市科学館

渋谷に保存されているカールツァイスIV型プラネタリウム投影機については以前に書いたが、10月9日に、名古屋市科学館に保存されている同じくカールツァイスIV型と、岐阜市科学館に保存されているカールツァイス・イエナZKP-1というプラネタリウムの見学のハシゴをし、続いて10月12日に大阪市立科学館に保存されているカールツァイスII型を見学してきた。

まずは、名古屋市科学館から。

見に行くメインは引退したプラネタリウムだが、ここは現役のプラネタリウムの投影機もカールツァイス製の最新型である。ドームは世界最大の35m。2011年の科学館のリニューアルでこれになって以来大人気で、特に休日は早い時間に最後の上映のチケットまで売り切れてしまうらしい。場所の近い岐阜と同時に日帰りで行く計画だったので時間も無駄にできない。ネットで予約もできるらしいが、数が限られていて抽選になるとも。今回たまたま平日に休んで大丈夫そうな日ができたので、その機会に決行した。平日なら、朝イチで行けば一番早い時間のチケットも入手できるだろう。一番早い時間といっても、平日の最初の時間の投影は小学生の団体向けの学習投影なので、2回目の投影になる。その待ち時間に旧型機の見学もできてちょうどいい。

休日ならば開館時間前から行列ができているらしいが、平日なのでそこまではないだろうと、ちょうど開館時間に到着するぐらいになるように新幹線に乗り、地下鉄東山線で1駅の伏見で下車して科学館に向かった。到着するとちょうど開館したところくらいだった。ちょうど初回投影を見ると思われる小学生の団体が表で集合していて、一般客は建物内のチケット売り場の前に既に行列してチケットを購入しはじめていた。ざっと200人くらい並んでいるように見えた。チケット売り場の大きなディスプレイに各回の残り席数が表示されていて、自分の番が近づいてきた頃には100を切っていたが、無事第2回投影のチケットを入手。ちょうど入場しだした小学生の団体に混じって、エスカレータを上がり、自分はプラネタリウムの一つ下の階の「宇宙のすがた」の展示場へ。

入ってすぐのところにカールツァイスIV型の投影機が堂々と展示してある。渋谷のように建物の空きエリアに置いてあるというだけという感じではなく、展示物のそれも一番目玉の扱いで展示されていて素晴らしい。更に投影機の周囲には使われていたランプだとか、星座絵の原版などが展示してあるが、驚いたのが操作用のコンソールまで展示してあったこと。これは稼働時にだって一般の観客からすると見られなかったものだ。当然といえば当然だが、ツマミの説明文字は全部ドイツ語だ。しかも、星座絵はドーム中心に据えられたプラネタリウムの投影機からではなくこのコンソールのところに投影機があって投影していたということ。そういえば、確かに星座絵はひゅっと横から動いてきて手で星の並びに合わせてるようだったのを覚えている。

Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV Carl Zeiss Model IV

投影機自体は渋谷で見たものと同じモデルなので、渋谷でじっくり見たので既にそれほど見珍しいわけではないが、違いはというと、こちらの機体にはZEISSの文字がしっかりとペイントしてあるのが見られた。あと、架台というのか脚といったらいいのか、その形状が大きく違う。渋谷にあったものは、自分が大阪の電気科学館で見覚えのあるのと同じハシゴ状のものを組み合わせたちょっと奇妙な形状だったが、こちらは単純な棒状の脚である。実使用時もこれだったのか、この展示用にこの脚になったのかは不明だが。

ここにはこのカールツァイスIV型だけでなく、もうひとつプラネタリウム投影機が展示してあって、これは金子式プラネタリウムというもの。多面体の各面についた投影口の前に斜めにミラーのようなものがついていて、どういう働きをするのか、いまひとつよくわからなかった。

金子式プラネタリウム

もうひとつ、実はいる間には全く気付いていなかったのだが、展示場中央の天井にアイジンガー・プラネタリウムという、世界最初のプラネタリウムのレプリカがつくってある。天井からぶらさがった惑星の模型が、同心円状の溝に沿って実際の惑星の運行通りに動くというもの。ツァイス機を撮った写真の後ろに写り込んでいる。

Carl Zeiss Model IV

その他、ここの展示は興味深いもの満載だ。科学技術館やアメリカ旅行でも何度も見かけた重力の井戸モデル。みんな募金器を兼ねていたが、ここではボタンを押すと金属球が転がり出るようになっていて、真上にカメラが取り付けてあって、真上から見たところが見られる。

Gravity Well

グリフィス天文台の地下にあった凹凸付きの月の模型に片側から光が当ててあるのの、もう少し小型版がここにもあった。

Moon

X線望遠鏡衛星の望遠鏡では、X線は普通の光のようにレンズで屈折させたりして集光することができないので、金属面に浅い角度に入射したX線なら反射することを利用して。筒状の金属板を何重にも重ねてつくられていることを初めて知ったり。

X-ray Telescope

ひととおり「宇宙のすがた」の展示を見終わって、投影時間も近づいてきたので、上の階に上がってプラネタリウムの階で待つ。と、ここでそれまでに撮った展示の写真が途中から、またこの前の六本木ヒルズでのときのように、解像度の設定が変わってしまっていることに気付く。切り替わってしまったきっかけはやはり不明。今回は現場で気付いたので、プラネタリウム観覧後、もう一度撮り直しに行った。

さて、時間が来てプラネタリウムドームに入場。直径35mのドームはさすがに広い。席は指定になっているので、椅子の横に書いてある席番号を眺めながら探したが、よく見ると、プロック名のアルファベットはドームのそれぞれに位置にベクタースキャンで描いたらしき文字で表示されていた。投影機はカールツァイスのユニバーサリウムIX型。先日のアメリカ旅行でグリフィス天文台で見たのと同じモデルのようだ。これに加えて、デジタルプロジェクター式のコニカミノルタのスカイマックスDSII型も併用されている。

Universarium Model IX Universarium Model IX Universarium Model IX

ドームや投影機も立派だが、プログラムの内容も一風変わっていた。たまたまISS (国際宇宙ステーション) が見られる日だったからもあるが、プラネタリウムの解説でISSが飛んでいくのを見せられたのは初めてだった。通常の星空を写している状態から、天の川の位置がずれて動きだしたかと思うと、それがそのまま自分が銀河系から飛び出して行って見える銀河系の姿に変化していく映像には息を飲んだ。子午線を星が通過したときにその星の赤緯に応じた音程り音を鳴らし、星のオルゴールとして聴かせてみせるというのもなかなかすごい企画だ。このプラネタリウムが本当に人気があるのもうなずける。

この後、先に書いたように急いで写真の撮り直しをして、それから、表にあるH-IIBロケットや「きぼう」モジュールの展示をながめる。きぼうは、わざわざ階段があってハッチのところから覗き込めるようになっているのだが、内部が作り込んであるわけではなく、内部の写真が貼ってあるだけだった。それを写真に撮ったものは案外わからないかもしれないが。

H-IIB Kibo Kibo

レストランで゛「ブラックホールカレー」を食べて、その後岐阜に向かうために、名古屋市科学館を後にした。科学館の他の展示はあまり見ることができなかったが、他の部分もなかなか立派そうだった。これが中学生以下は入場無料とは名古屋の子供たちは幸せだ。

Blackhole Curry

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アイソン彗星初確認

関東地方からは少しそれていたが昨日は台風が通過した後で、今日の未明は空気もきれいに晴れていたので、アイソン彗星の撮影に挑戦してみた。まだまだ光度は暗く、アイソン彗星の見える東の空は都心方向で光害もひどい。幸い火星がすぐ近くにあるので、望遠鏡を使っても眼視では見えないものの、PCを接続してステラナビゲータの位置情報から望遠鏡を向けずとも、火星から周辺の星のパターンをたどって、彗星のある場所を導入して、長時間露光のカメラの撮影画像上になんとか確認することができた。私としての初確認である。暗いからと感度をISO6400に上げて撮ったせいで、かなりざらついた画像になってしまったが、画面中央の他の星より少し青っぽい、なんとなく真上より少し右寄り向きに尾を引いている彗星の像がわかるだろうか。

私はいつも言っているように、流星群と彗星は、今度すごいのが見られるというのは信用しないことにしているのだが、この彗星もどこまで前評判通り明るく見えるかどうか、期待せずに待ちたい。

C/2012 S1 ISONアイソン彗星 C/2012 S1 2013/10/10 04:10 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10) 直接焦点, ISO6400, 15sec×9, StellaImage 7 Metcalf composite, trimming.

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DIY的ラミネートカード

Hertz #1 Club Gold

アメリカ旅行の前にハーツレンタカーのハーツNo.1クラブ・ゴールド (現在はハーツGoldプラス・リワーズに改名) で予約しようと思ったら、もともと勤務先の会社の契約で無料でゴールドに入っているはずなのに、日本のハーツのサイトで会員番号入れたら、今なら会費無料でゴールドになれますって言われたので、なんだかわからないけどもう一度申し込み直して、ゴールドの会員カードが送られてきた。

そのカードが少し変わっていて、普通のプラスチックカードではなく、しかし、ただ多少厚手の紙に名前と会員番号を印刷しただけというわけでもないものだった。個別に名前と番号を印字する際のコストを下げるためにこんなことになっているのだろうと思うが、何やら複雑な積層構造になった用紙の表面のカードの大きさのエリアに切り込みが入っていて、そのカードの部分の表面に名前と番号が印字してあって、封筒からその紙を取り出した時点では表面は保護されていない。少々難しい指示が書かれてあって、それに従って、カード型の切り込みに添って用紙の表層部分だけをくり抜いて剥がし、それを裏返しにして印字面をそのカードを剥がした同じ場所にぴったりはまるように貼り付ける。それをもう一度台紙からカードの形状に添って剥がすと、表面が透明なシールで保護されてカードが出来上がる、はずであった。

ところが、裏返して貼った時の押さえが足りなかったか、はがそうとすると、その今貼ったところからはがれてしまって、結果、保護されるべき印刷面が逆にシールからはがれてべりべりになってしまった。失敗したと思ってもう一度貼り直してももう後の祭りである。ぐちゃぐちゃになった出来損ないのカードになってしまった。

私は決して不器用な方ではないと思うどころか、どちらかというとこういうことは器用な方だと思っているのだが、果たしてこんな簡単に失敗してしまうようでは、このカードを送りつけられたうちの一体どれだけの人がこのカードを首尾よく貼り付けて組み立てられただろうかと心配になる。このカード、ただ紙に番号が書いてあるだけのもので、別にICチップも磁気ストライプもバーコードもないので、番号がわかりさえすればよく、もともと、以前からのプラスチック製のゴールドの会員カードはあるので、この会員カードをどうにかしないといけないわけでもないのだが、とはいえ、もらったものをダメにしてしまったので、再発行をお願いすることにした。正直に貼り付け作業で失敗してぐちゃぐちゃになってしまったし、また失敗するといけないので、そちらできれいに貼ったものを送って下さいとお願いした。後日、その通りに貼り付け済みのものと剥がしたあとの台紙がちゃんと送られてきた。ちょうどその間に名称が変更したのか、そのためにデザインが変わったものになっていた。

さて、上の説明を読んだだけではわかりにくかったと思うし、実際に自分で指示通りやったとしても、一体何がどうなっているのかわからないかもしれないくらいなので、このカードがどういう構造になっているのか解説してみる。

印刷用紙のカードのデザインになった部分の裏側から3層になった透明のフィルムが貼り付けられている。途中で裏返るので、それぞれの表裏の面を、紙の印刷面側から順に、

紙-A面、紙-B面、フィルム1-A面、フィルム1-B面、フィルム2-A面、フィルム2-B面、フィルム3-A面、フィルム3-B面

と呼ぶことにする。カードの形状の切り込みは、表面からフィルム2に達するところまで入れられていて、フィルム3には切り込みは入っていない。最終的には、紙の両側にフィルム1とフィルム2が貼り付けられた状態がカードの完成形となり、フィルム3は周りの紙と一緒に残る。

まず、紙-B面とフィルム1-A面は強力に接着されていて最初から剥がれない。これで最初からカードの裏側は保護加工がされた状態になっているということになる。フィルム1-B面はシールの台紙の表面のような剥離加工がされていて、向かい合っているフィルム2-A面には粘着剤が塗られているにもかかわらず、簡単に分離できる。①の操作で、この紙=フィルム1の合体したものが取り外されるが。これはフィルム1とフィルム2の間の方が、もう1層下のフィルム2とフィルム3の間よりも剥がしやすくなっているためだ。

次に操作②で先程剥がしたものを裏返しに貼り付ける。すなわち、印字のされている紙-A面がフィルム2-A面の粘着剤に向かって貼り付けられる。紙-A面側は紙のままで剥離機能はないので、そのまましっかり粘着する。ただし、操作③にあるようにしっかりこすって全体を密着させないといけないし、カードの形状にくり抜かれた、カードの剥がした跡にぴったり位置が一致するように貼り込まないといけない。

さて、それがうまくできたとすると、もう他に剥がれやすい層がなくなるので、操作④に従ってもう一度剥がそうとすると、今度はフィルム2-B面=フィルム3-A面間が剥がれる。この面はどちら側にも粘着剤は着いていなくて、最初から密着しているからくっついているだけで、一旦剥がしてしまうともうどこにもくっつかないようになっている。

ということで、両面に保護フィルムの貼られたカードのできあがりである。できあがったカードは、

フィルム2-B面、フィルム2-A面、紙-A面、紙-B面、フィルム1-A面、フィルム1-B面

となっている。

この方式を考案した人は、よくできてるだろう、と思っているのかもしれないが、こんなわけのわからない作業をユーザーにさせるなんてどうかと思う。発行する側の都合だけを考えたシステムと言えるのではないだろうか。

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