2016年9月 のアーカイブ

プラレア巡り(21) エル・マールまいづる

今回のプラレアリウム巡りは、舞鶴にある「エル・マールまいづる」。飛び石連休の谷間が、年休取得推進日で休みなので行ってきた。ここのプラレアポイントは、日本で唯一の海上(船上)プラネタリウム。エル・マールまいづるという係留された船の中にある。

エル・マールまいづる

舞鶴市は京都府だが、京阪神間にある他のプラネタリウムからすると結構離れているので、それらに行くときにあわせて、1日に2館訪れるということはちょっと難しい。それでも、関西在住なら、日帰りでそれほど難しくなく行けるかもしれないが、関東からでは、そのために関東と関西を往復しなくてはいけない。いつもは新幹線で移動だが、今回は交通費節約のために夜行バスを利用してみた。

朝7時頃に京都に着いて、朝食などの後、8:36京都発の特急まいづる1号で東舞鶴駅まで、1時間半あまりの道のりで、到着が10:11。そこからはレンタカーを利用して行くことになるが、エルマールまいづるの投影スケジュールが、10:00から学習投影があって、11:00からが一般投影の第1回。東舞鶴駅からはレンタカーを借りて現地まで行くわけだが、ガイドブックには車で約30分とある。ホームページには車で20分、Googleマップでの経路案内では25分と出る。30分の計算でいくと、レンタカーを借りるのにかかる時間などを考えるとほとんど余裕がない。

レンタカーを借りて出発するまでに時間がかかって間に合わなくなりそうな場合のことを考えて、帰りは、その次の投影、13:30からを見てから戻って乗れる特急の乗る予定を組んでおいた。昼休みをはさむせいか時間があくが、すんなり車を借りられた場合は11:00の回を観て、余った時間は観光にあて、車を借りるのに手間取って間に合わなさそうと思ったら、エル・マールまいづるに向かうのは諦めて、先に観光をしてから13:30の回に間に合うように行く、という予定にしていた。

幸いすんなり車は借りられて、道が混んでいることもなく、11:40頃に現地到着。あわただしくなることなくプラネタリウムを見ることができた。観客は、私以外に老カップル1組の合計3名だけだった。

ドーム内部

エル・マールまいづるエル・マールまいづる

ドーム内部は、緩い傾斜の劇場タイプの椅子の並び。光学式投影機は、五藤光学のGSS-CHRONOS。五藤光学お得意のモリソン型だが、支持部に比べて恒星球が小さめで、個々のレンズが飛び出しているせいもあってか、球体がうずもれてしまった感じでよくわからない。むしろ、日周運動の回転面と、黄道面の傾きを埋める部分のカバーが球体に見える。そして、惑星棚の部分も、一般的なモリソン型に比べるとずんぐりして短い。

そして、投影機の周囲にはずいぶんたくさんの小さな補助投影機が並んでいる。

また、ミラーボールのようなものも設置されている。それも、一般的なミラーボールは鏡が緯度経度で区切った小さな四角い鏡を並べたようになっているのに対して、これはいくつかの異なるサイズの円形の鏡が敷き詰めたようになった見慣れないものだ。これは一体どういう演出に使うのたろうか。

座席後方を見ると、こんなにたくさん何に使うのだろうと思うほどの、やけにたくさんのプロジェクターが並んでいる。

エル・マールまいづる

35分間の投影は、前半が自動のプログラム。後半がその日の夜空の生解説。

最初はやけに星像がにじんでるなぁと思ったら、自動プログラムでは光学投影機は使わずに、全部デジタル式のプラネタリウムで投影していた。星像は、ディフュージョンフィルタをかけて撮影した星空のような感じだった。真北に少し丸く影の部分ができていて、その付近の星像はかなり流れていたので、1プロジェクター式のようだ。

生解説に切り替わるところで、沈んでいた光学投影機がせり上がってくる。さすがにこちらの星像はくっきりしている。

エル・マールまいづる

プラネタリウム鑑賞後は、船内の他の展示などを見学してから、隣接している Bayside Place M’s deli で昼食にした。外に出たときに、小学生の団体のバスが2台到着していて、ちょうどお昼時なので、まさかここで食べたりしないよなと思ったが、駐車したバスの中でお弁当を食べているようだった。結局、M’s deliの店内は、私が食事している間は、客は私ひとりだけだったが、なかなかおしゃれな食事だった。

ソーセージと黒ハヤシのあつあつオムライス
ソーセージと黒ハヤシのあつあつオムライス

隣接する舞鶴親海公園は、ソフトクリームか、あるいは別の何かにも見える、実はヤドカリの自動車侵入防止のオブジェと、おそらくタコだろう思われる滑り台があるくらいで、あとは岸で釣りをしている人だけである。

親海公園 親海公園

エル・マールまいづるを後にして、予定の帰りの電車まで時間に余裕があるので観光に向かう。高いところに登るのが好きなので、五老スカイタワーという展望台が小高い山の上にあるので行ってみた。費用節約のため軽乗用車のレンタカーに、がんばって坂道を登ってもらった。残念なことに、その展望台からは、地形の陰になって、エルマールまいづるは見えない。その向こうにある、先の滑り台の写真の向こうに写っている舞鶴発電所が見える。

五老スカイタワー

舞鶴 舞鶴発電所

停泊している海上自衛隊の護衛艦なども見えた。

護衛艦

そんなところでいい時間になったので、舞鶴では赤レンガの建物も有名だがそれは行き帰りの車の窓から眺めるだけにして、車を返して駅に戻る。

帰りは、リレー号というので綾部まで行って、違う方向からやってくる特急はしだて6号に乗って京都まで帰ると、到着は17:07。先に書いたように、もう1館プラネタリウムを見に行く時間はないが (いや、観光をしなければ行けなくもなかったかもしれないが、もうまだ行っていないプラレア館は近くに残っていない)、夜に営業しているところなら行けるということで、今年の春に三宮にオープンした、プラネタリウムカフェ&BARほしぞらさんに行った。

ほしぞら ほしぞら

前回の名古屋での失敗を繰り返さないように、今回は事前にきちんと予約を入れて行った。いまだに仮オープン状態とのことだが、初期に土日しか営業していなくてネットでみるとそのままの情報も多いのだが、実際は現在は金土日はランチとBAR、月火水はBARだけの営業となっているそう。

ウラノスとムーン。2杯とも青い飲み物を頼んでしまった。

ウラノス ムーン

店内は、ずっとほぼ真っ暗な星カフェSPICAとは違って、壁や天井に星の投影はあるものの、通常は多少明るい感じ。プラネタリウムタイムになると明かりを全部落として真っ暗にして、星がきれいに見えるようにして、星座の神話などを話してくれる。

ほしぞら

帰りは、三宮や大阪から高速バスに乗るよりも、京都まで電車で行ってから京都から高速バスに乗る方が、遅くまでいられるので、そのようにして、ほしぞらでゆっくりしてから帰った。

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