2018年11月 のアーカイブ

AVX赤道儀の基準星の選択

AVX + EdgeHD 800 を使い始めてから、ほとんど惑星を撮ってばかりいて、アライメントもほぼ惑星アライメントしか使っていなかったが、そろそろ火星も小さくなってしまったし、他の天体を撮るのに、きちんとTwo-Starアライメントとかしようかと思ったのだが、以前、Advanced VX 赤道儀諸々の記事のアライメントのところで書いた2つの問題に再びぶち当たってしまった。それは、

  • 基準星を2つ選ぼうにも、あまり星の見えない都会の、それも視界が限らているベランダや非常階段からでは、基準星を選ぶ余地があまりないのだが、その数少ない見えている明るい星を選ぼうにも、たとえ1等星であってもリストに出てこないものがよくある。
  • 仕方ないから少し暗い星でも、選べばだいたいの方向に望遠鏡は向いてくれるし、ファインダーは素通しのNexStarと違って口径50mmの望遠鏡なので、肉眼で見えなくともファインダーで導入はできるのだが、選ぶにあたって、マイナーな2等星以下の星はリストに出てくる固有名を見てもどこにある星なのかさっぱりわからないので、障害物に遮られずに見えている視界にある星なのかどうかわからない。調べたければ、名前をひとつずつSkySafariで検索でもしないといけない。

という2点。先日もベランダから見えているアルタイルをまず選んで、次にもうひとつ見えているデネブカイトス (ディフダ) を選ぼうとしたらリストに出てこなくてめげてしまった。フォーマルハウトは正面のビルで隠れて見えない。ベガやデネブはベランダの天井の上。

ちょっとこれは真剣に何がおかしいのか調べないといけない。と思って、室内で腰を据えて、リストに出てくる星はどんな星が出ているのか、そのときと同じ日時に設定して試してみた。それで、調べた結果が、リストに出ているのは、全部空の西半分に見える星だということ。

そこで、コントローラの表示をよく見ると、右上隅に“W”と表示されているのが気になる。

基準星の選択

とりあえずリストに出くる星を2つ選んでアライメントを進めると、更に基準星を追加するかと聞いてくるので、追加することにすると、今度は“W”のところか“E”の表示に変わった。リストに出てくる星も変化して、めでたくディフダがリストに登場した。その後、更に基準星を追加してもやはり“E”の表示のままだった。

これでわかったのは、Two-Starアライメントでは、最初にアライメントするのに使う基準星は子午線から西半分に見える星に限られ、追加の基準星は東半分に限られるという仕様になっているということ。そんなことは日本語版のマニュアルには書いてなかったが、英語版のマニュアルをよく見ると、一通りの操作の説明の後ろに、導入精度向上のためにそうするようになっていると書いてあった! そして、これはその記述を見つける前にコントローラを色々さわっていてみつけたのだが、この画面でMENUボタンを押すと、この“W”と“E”と空白 (両方の星がリストに出てくる) が切り替えられるということ。これで自分の好きな星を選んで基準星に使える。東西の組み合わせをTwo-Starに使うと導入精度が悪くなるのかもしれないが、One-Starよりはいいだろう。

AVX赤道儀をお使いのみなさんは、みなさんこんなことはご存知で使っているのだろうか、それともうまく基準星が選べなくて不便だなあと思いながら使っているのだろうか。

そして、上記のMENUボタンの機能をみつけるのに色々さわっているときに、実は先に他に見つけたのが、基準星候補のリストを表示しているときにOBJECT INFOボタン (数字の0) を押すと、固有名ではなく何座の何星と表示される。これなら、固有名では何の星かわからなくてもだいたいどこらへんの星かわかるので、SkySafariで星の名前を入力して検索をしなくても、星図からどの位置にあるかすぐにわかる。更にスクロールすると赤経・赤緯や等級なども表示される。これなら、肉眼で見えない暗い星でも基準星として選びやすくなる。

もうひとつ、やはり英語のマニュアルには書かれている (こちらは通常の手順の流れの中) のに日本語マニュアルには書かれていない機能で、ボタンをさわっているうちに見つけたのは、基準星の選択の際に表示されるリストは上下スクロールボタン (数字の6, 9) ではなく、BACKボタンを押すと、最初に表示されている一番明るい星から、明るさの順に表示されていって、あまり暗い星にならないうちに最初の星に戻るということ。結構わからない星がたくさん含まれるアルファベット順のリストをスクロールして探すよりも、BACKボタンで選べばたいがいの基準星に使いそうな星は出てくるはずだ。そもそも英語のマニュアルでは、最初に表示された一番明るい星が基準星として使えなかったらBACKを押して次に明るい星に…と書いてあって、その後に6, 9のスクロールキーでも選べると書いてあるのに、日本語のマニュアルではハナからスクロールキーで選ぶように書いてあってよろしくない。英語のマニュアルの方だけを読んでおけばよかった。

今日はこれだけわかったので、これでやっとまともにTwo-Starアライメントが使えるようになったと思う。それから、やっとそこから次に北極星の見えない南向きのベランダでポーラーアライメントがどのくらい使い物になるのか試してみるというところに進めそうだ。

 

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