2016年8月 のアーカイブ

国立天文台水沢VLBI観測所

VERA水沢

記事にするのが遅くて、訪問からもう10日以上経ってしまったが、1泊2日のプラレア巡りの旅の翌日は、日帰りで、国立天文台水沢で行われる「いわて銀河フェスタ2016」へ。主目的は、VERAという日本各地に同型の電波望遠鏡が4基あるうちのひとつを見に行くこと。VERAは複数の電波望遠鏡を離れて配置して、互いのデータをあわせて処理することで、口径の大きな電波望遠鏡の働きをさせる電波干渉計。できるだけ離して配置したほうがいいので、日本の中でも離島の石垣島や、小笠原の父島などに設置されているが、この2ヶ所は、たまたまダイビングで行ったこともあって、既に訪問済み。むしろ、内地の2ヶ所を訪れていなかったのだが、このイベントでは望遠鏡に登ったり中を見せてくれたりするというので、それに合わせていくことにした。これで3ヶ所訪問済となり、4ヶ所コンプまであと一歩となった (残りは鹿児島県の入来(いりき))。

石垣や小笠原は、特になんでもないときに行ったが、水沢はそれらに比べると新幹線で手軽に日帰りで行けるので、イベントのある日に合わせて行った。そういうイベントのときだと、アンテナに登らせてくれたり、いろいろと解説があったりと、普段よりは楽しめる。

アンテナに見学者など人が登っていない間に、少し離れたところにある観測棟 (窓からアンテナはちゃんと見える) の中から、見学者がアンテナの回転操作をさせてくれる。その間は、アンテナがぐるんぐるん回っている。大きさから想像するよりも結構な速度で回る。

アンテナツアーは整理券の配布が3回あるが、比較的手軽に行けるとはいうものの、新幹線を使っても結構時間はかかるので、1回目に間に合うようには 到着できず。2回目に間に合うようには行ったが、時間まで一通り見て、ちょうどお昼時なので食事してゆっくりして、配布時間少し前に配布場所に行ったら、 もういくらか並んでいた。アンテナツアーには、中層までしか行かないコースと、上まで行って上部機器室の中まで見せてもらえるコースがあって、目の前で、 上まで行くコースが売り切れてしまった。仕方ないので中層コースに申し込んで、3回目の整理券配布で上のコースを狙うことにする。

面白いと思ったのは、中層まで登ったところで上に続く階段を見上げると、途中でとぎれている。このときはアンテナが水平近くを向いていたのだが、アンテナが真上を向いたときに、アンテナと一緒になって回転する部分にある上部機器室の出入り口の前の足場部分とぴったりつながるようになっている。下が、とぎれているときの写真。画面右上角付近の緑のネットがかかっている階段がそれ。階段の裏側から見上げている状態。相手方は画面中央付近に見える、やはり緑のネットがかかっているもの。床になるところを底側から見ている。

VERA水沢

次が、つながっているときの写真。

VERA水沢

2回めの整理券配布までの間に、内覧ツアーというのもやるとうのでそちらも参加。水沢は、全国4箇所のVERA全体の管理をしているので、コントロール室には4つ分のアンテナのコントロール画面が並んでいる。

4つのアンテナのコントロール画面

各地で観測したデータは、膨大な量でネットで送るわけにもいかないので、メディアに格納して輸送される。現在はハードディスクドライブ複数をケースにまとめたものを使っているのだが、以前は、カセットテープのジャンボポッキーみたいなものが使われていたそうだ。こんな規格の磁気テープを見たのは初めてだ。

VERA水沢

他にもZ項で有名な木村榮の記念館を見学したりした後、3回目の整理券配布。今度は少し早い目に行って並んでいたので無事に上まで行けるツアーの整理券をゲット。上部機器室内部は狭いので、扉からひとりずつ交代で中に入る。反射鏡中央にあるレドームの内側がそのまま部屋になっていて、受信装置の乗ったアクチュエータがそびえていて、観測機器のラックなども置かれている。このままだと別に普通だが、この部屋がそのまま90°近くまで傾くかと思うと、迂闊に中に物を置き忘れたりできなさそうだ。狭い室内でうまく全体の写真が撮れなかったが、実はせっかくRICOH THETA Sを持って行っていたことをすっかり忘れていて、ここでこそ使うべきだったのに大失敗だった。

上部機器室内 IMG_7837

水沢駅前の郵便ポストには、電波望遠鏡のオブジェが。

水沢駅前のポスト

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プラレア巡り(20) 岐阜市科学館

三重岐阜プラレア巡り2日目の午後は、岐阜市科学館。ここはカールツァイス機巡りで3年ほど前に一度訪れているが、この春にリニューアルされているので、展示などが結構変わっている。前回は普通の平日の訪問で、かなりガラガラな印象だったが、今回は夏休み期間中とはいえ、お盆休みはもう終わっているところも多い平日なのだが、リニューアル効果や、夏休み期間中の特別プログラム、「チームラボアイランド -学ぶ!未来の遊園地- in 岐阜」が開催中なこともあってか、打って変わっての大盛況だった。プラネタリウムも前回はほんの数名しか観客がいなかったのに対し、今回は時間の都合で子供向けの妖怪ウォッチのプログラムだったせいもあるがほぼ満席だった。

プラネタリウムの開演前に案内などが投影されているときに、キャラクターがドームスクリーン上を縦横無尽に動き回っていて、よく見ると、上下にも動く回転台に乗せられたプロジェクターから投影されていて、その回転台がぐいぐい動いていた。リニューアルでこんなものも追加されたのかと思ったが、プロジェクターは三管式の巨大なもので、とても最新式とは思えない。前に訪れた時の写真を見るとちゃんと写っていた。そのときはあまり気に止まらなかっただけなようだ。投影終了後にそのへんも含めて写真を撮っていたら、写真を撮らないで下さいと注意されたので、今回はドーム内の写真はなし。しかし、まあドーム内は特に前回と違いはないようだ。

さて、ここのプラレアポイントは、その現役のプラネタリウムではなく、前回訪れたカールツァイス機巡りの対象でもあった、展示エリアに置かれているカールツァイス・イエナZKP-1型。これは、リニューアルで置き場所は少し変わっていたが、以前のままの囲いに収まった状態で展示されていた。

ZKP-1型

科学館の展示の方はほぼすっかり入れ替わっていた。前回はまだ稼働していた年季物のスタンプ押しロボットのリカちゃんは、その2013年に引退ししまっていたようだが、今回特別になのか、更に前に引退していたというケンちゃんと一緒に、動かないながらも展示されていた。

ケンちゃん リカちゃん

特別展示のチームラボアイランドの方も面白そうだったが、よそのお子様が多数いるところで、その親でもない一人で来てるオッサンが写真を撮っているのはよろしくなさそうなので、こちらも写真なし。

玄関を入ったところの細長い吹き抜けは、以前はフーコーの振り子が吊るされていたがなくなって、端の方にH-IIAロケットが展示されていた。

H-IIA

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プラレア巡り(19) 西美濃プラネタリウム

三重県の2館を巡って、名古屋に泊まった翌日は、岐阜県の2館を回る。まずは西美濃プラネタリウムから。

たいていのプラネタリウムは市街地にあるものだが、ここは山の中にある。私が今までに行ったことのあるプラネタリウムのうちで、一番山奥だろう。ガイドブックには最寄りの鉄道駅、養老鉄道揖斐駅からタクシーで約60分と書いてあるが、往復で2時間もかかるタクシー代、帰りは流しがいるわけじゃないので現地滞在中待たせる費用とか考えると、とてもタクシーで行く訳にはいかない。それでレンタカーを利用することにしたが、養老駅のすぐ近くにあるレンタカー屋は乗用車は予約満杯で、軽トラックしか残っていなかったので、大垣からレンタカーを借りて行くことにした。1時間あまりの運転で現地到着。行ってみてはじめて近くに貯水量日本一ののダムがあるというのを知った。帰ってきてから聞いた話だが、そのダムやここを訪れるツアーがあって、それに乗ればレンタカーなど使わずにもっと安く行くことができたようだ。1日で2館回って神奈川まで戻ってくるという予定は組めないかもしれないが。

藤橋城

ここのプラ「レア」ポイントは、本州で唯一、お城の中にあるプラネタリウム。ということだが、お城の中にあるとというか、プラネタリウムの建物をお城の形に作った、といった方がいいのだろう。お城は藤橋城という。道路をはさんで向かい側に、藤橋歴史民俗資料館があって入場券は共通。かなり早く着いたので、まずはそちらを見学してから、お城のあるところに上り、館内の展示を見る。

お城の入り口には、ツバメ除けのCDがたくさんぶらさがっていた。

ツバメ除け

中に入ると、以前使われていた投影機と、望遠鏡がたくさん。

MS-8

ドームは1階にあるが、2階が天文関係の展示室になっている。町営の施設なのだが、なんだか個人が趣味で集めたような感じもある。ジグゾーハズルがたくさんあるが、以前販売していたからだそうな。ハッブル宇宙望遠鏡のペーパークラフトの太陽電池パネルがへなってしまっていたり。光る大きな星座早見盤があったり。各種赤道儀の構造を示す木工細工は手作りだろうか?

2階展示室ハッブル宇宙望遠鏡

大型星座早見盤赤道儀いろいろ

ドームの扉は開演時間のずっと前から開けてあった。投影機はメガスターIIB。大平さんのサインとイラストが描いてある。記事を書いていて写真を見ながら気付いたが、惑星投影機がない。惑星はデジタルの方で映していたのだろうか。シートの頭あての布は一部だけかわいい柄になっていた。傷んだ分だけ交換したのだろうか。

西美濃プラネタリウム 西美濃プラネタリウム MEGASTAR-IIB 西美濃プラネタリウム

プラネタリウムのあるお城の建物の立っている同じ敷地には、西美濃天文台の建物も立っている。こちらもお城関係のような外観にしてあるが、いかんせん銀色の望遠鏡のドームが現代風だ。

昼間は星は見られないので閉まっているが、脇の階段を登る入り口は開放されていて、上の階まで登って、ドアのガラス越しにドーム内の60cm望遠鏡の姿を眺めることができる。

西美濃天文台 60cm望遠鏡

 

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プラレア巡り(17, 18) 神楽洞夢、四日市

夏休みで平日に休めるのに合わせて、中部地方の4館を1泊2日でまとめて訪れてきた。名古屋に泊まって初日に三重県の2館、翌日に岐阜県の2館を回った。まずは、そのうち三重県の2館から。

岡三デジタルドームシアター 神楽洞夢

平日に予定を組んだのは、、津にある岡三デジタルドームシアター神楽洞夢 (かぐらどうむ) が毎週木曜日しか一般公開していない (木曜が祝日の場合は休館) ためで、それに合わせて予定を組まないといけない。通常は投影は午後4時の1回なのだが、夏休み期間中は特別プログラムで午前中にも1度投影が行われていた。同じ日にもう1館訪れる方のプログラムとの兼ね合いで、そちらの方を選んだ。

岡三證券

交通は、ガイドブックには津駅からバス10分程度と書いてあるが、歩いても20分もかからないので、歩いてみた。ここのプラ「レア」ポイントは、日本で唯一、証券会社にあるプラネタリウム。表通りに面した岡三證券の建物の正面入り口ではなく、脇にある入口から入る。プラネタリウムは4階だが、チケットの自販機が1階の入ったところにある。案内の人が立っていて、チケット購入時に領収書の発行をうながしてくれた。自販機の横にはこんな張り紙があって、プラレア巡りの「入館の証」は領収書だと書かれていたが、目に入っていなかったので危ないところだった。

自販機脇の案内

時間の余裕を持って行ったので、かなり早目に着いたが、開演30分も前からドームの扉が開いて入場できた。その自転では人が少ないかなと思ったが開演時にはほぼ満席になっていた。

ここはデジタル機だけのプラネタリウムなので、ドーム中央に投影機が鎮座していなくて全部座席。当然中央の席が特等席だが、先に取られていた。館内は新しくてシートも立派で、コンソール席もなんだか格好いい。ドームスクリーンと壁との隙間にプロジェクータやドーム内照明が全て収納されている。webカメラのようなものは何だろう?

神楽洞夢神楽洞夢

特別プログラムは星座早見盤の使い方を説明するものだったが、確かに実際の星空を見上げながら使い方を説明するのはいい考えだ。そしてそのまま基本的な星空の説明も。

ここで気がついたのは、土星が通常でも肉眼でもなんとかわかるくらいに楕円形に投影されていたこと。もともと明るい星は大きな円形に投影されるわけで、その大きさに投影するならちゃんと土星の形になっていた方がいいということか。昔の記憶でだが、どこかの光学式のプラネタリウムでも土星がちゃんと形に投影されているというのがあったような気がする。試しに双眼鏡で見てみたが、デジタル投影の解像度の限界か、環がくっきり分離して見えるほどの像にはなっていなかった。

四日市市立博物館

四日市市立博物館

四日市市立博物館は駅ソバで非常に便利。プラ「レア」ポイントは2015年3月31日現在で最新の光学式プラネタリウム、ということで、五藤光学のCHIRON 401が設置されている。

ドーム外の待機エリアに色々展示がある。船外活動服、日本のロケットのペーパークラフト、等々。ただし、展示の壁の仕切りの縁と言ったらいいのか、そこに照明が埋め込まれていて、SF映画に出てくる宇宙船の内部か何かのような演出なのだろうけれど、これがディスプレイやガラスに映り込んで色々見づらかった。

四日市市立博物館四日市市立博物館

現在の投影機の前に使われていたと思われる、やはり五藤光学のHELIOSの投影機も展示してある。現用機に比べると巨大な投影機で、どおりで現在のドーム中央部はスカスカのレイアウトである。

四日市市立博物館四日市市立博物館

ここのプラネタリウムは、座席券 (投影回と時刻は書いてあるが、指定席というわけではない) というものを渡されるだけで、入場時にそれを回収されてしまうので、入場時にその券を取っておきたいと申し出ると、入場済のハンコを押して返してくれた。ここも、気付かずに渡してしまうと危ないところだ。

シートには問題解答用のボタンがついている。リクライニングのレバーが変わった形をしている。

四日市市立博物館

金山ほしあかり

この日は名古屋に泊まり。ちょうど最近オープンした金山ほしあかりという、星空のあるバーに寄ってみたが、満席で断られて退散。カナヤマギンザというところの地下1階にあるが、正面から入ってくとずんずん奥に進まないといけないが、裏口のエスカレータがすぐ目の前だった。

カナヤマギンザ金山ほしあかり

 

 

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入笠山ふたたび

10日ほど前のことになるが、地元の天文の同好会恒例の夏の観望旅行でまた入笠山に行ってきた。昨年は別の場所に行ったので、一昨年に行って以来となる。

前回は、宿舎のマナスル荘から30分ほど登って到達する山頂には、夜明け前に行ったが、今回は自分の乗っていた車がずいぶん早目に到着したので、昼間のうちに山頂に登ってきた。山頂には、地図と方位を描いたプレートがあるので、その中心にTHETA Sを置いてパノラマ撮影。

入笠山頂入笠山頂パノラマ 2016/08/06 14:23 RICOH THETA S, 1.31mm, F2, ISO100, 1/6400sec, Photoshop 7.0

前回は、なかなかスカっと晴れずに、雲に悩まされた覚えがあるが、今回もまた、ドン曇りで諦めるほどではなく星は見えてはいるものの、薄めの雲がなかなかきれいにいなくならず、せっかくの天の川が雲にまぎれてしまう感じだった。

そんな中でも夏の大三角と、今限りの土星、火星、アンタレスの小三角はよく見える。

夏の大三角と、小三角Summer Triangle, Satarn, Mars and Antares 2016/08/09 20:24 Canon EOS 60D, SAMYANG 8mm 1:3.5 UMC FISH-EYE CS II (F5.6), ISO1600, 2min, w/ Vixen Polarie, Photoshop7.0

THETA Sで撮った、観望現場のパノラマ。雲が多いが天の川がちゃんと写っている。

入笠山観望現場入笠山観望現場パノラマ 2016/08/06 22:46 RICOH THETA S, 1.31mm, F2, ISO1600, 60sec, Photoshop 7.0

前回は、夜露でソフトフィルタが曇ってしまい、ソフトフィルタなしでの天の川の撮影になってしまっていた。今回も雲だけでなく、やはり夜露にも悩まされ、最初に使っていた魚眼が曇ってきてしまったので、前回使ったのと同じ10-20mmに切り替え。そしても今回は前回できなかったソフトフィルタで盛った天の川画像を、と思った ら、今回はソフトフィルタを持って来るのを忘れてしまっていた。またソフトフィルタなしでの撮影になってしまい、同じレンズで同じ場所で同じ季節の同じような時間に撮るとまるで同じ絵になってしまうので、今回は横位置で。よく見ると流星がひとつ写っていた。ペルセウス群ではなさそうだが。

夏の天の川Milkyway 2016/08/06 22:33 Canon EOS 60D, SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM (10mm F3.5), ISO1600, 120sec, w/ Vixen Polarie, Canon DPP.

深夜になってかなり雲がなくなってくる瞬間があったので、曇りのとれた魚眼で再度撮影。いて座からカシオペヤ座までの天の川を対角に入れてみたが、これでも右の方、北側の低い高度 (魚眼なので、横側も地平線) に雲が残っていてちょっと残念。

Milky WayMilkyway, Sagittarius thru Cassiopeia 2016/08/07 01:07 Canon EOS 60D, SAMYANG 8mm 1:3.5 UMC FISH-EYE CS II (F5.6), ISO1600, 4min, w/ Vixen Polarie, Canon DPP, Photoshop 7.0

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鍵穴専用潤滑剤

もう、しばらく前のことになるが、自宅の玄関の鍵穴への鍵の抜き差しがだんだん渋くなってきて、ついに抜き差しがままならなくなってきた。うまく鍵が差さらないと出かけるにも出かけられない。あるいは、差さって鍵を閉められたはいいが、鍵を抜き取るのに四苦八苦したり、帰宅して鍵を開けるのに苦労したり。考えてみたらひとつの家に20年近くも住み続けたのはここが初めてのことで、それだけ経てば鍵の調子も悪くなってきても不思議でもない。

以前、鍵の滑りをよくするには鉛筆の芯をこすりつけておくといいと聞いたことがあってやってみたが、あまり効果がなかった。呉CRC 5-56でも差してみようかとも思ったが、鍵穴という奥まったところにあまり妙なものを吹き込んで、ダメだったときに取り返しがつかなくなるかもと思いとどまって、ネット検索してみた。

すると、錠前メーカーの三和ロックの純正の鍵穴専用潤滑剤というのがあって、これがいいらしい。そして、5-56はやっぱり一時的にはよくなるかもしれないが、長期的によくないとのこと。この潤滑剤は何かパウダーのようなものですべりをよくするらしい。一方、潤滑油的なものは差したときはそれで滑りがよくなるかもしれないが、後々鍵穴の中で細かいホコリを吸着してしまってそれが固まってくるともうどうしようもなくなってしまうと。

さて、そんなにたくさん使うものでもないので、本当に小さなスプレー缶で、まあそれほどの値段もしないものが売られているので早速購入。

鍵穴専用潤滑剤

缶のフタを開けると、中の管が直接出ていて、別に箱に入っている長いノズル付きのスプレーヘッドを取り付けるようになっている。5-56のスプレーなんかだと長いノズルだけ外れていてそれを差し込むようになっているものだが、これはヘッドごと取り付ける。取り付けるには上から下に押し込むしかないが、そうするとスプレーがブシュッと噴射されてしまう。そこらへんに撒き散らさないように注意が必要だ。

さて、これを説明の通り、ほんの0.5秒ほど鍵穴に噴射。すると、あら不思議。あんなにも抜き差しのままならなかった鍵が、するっ、と入る。これで本当に金属と金属のこすれあっているのかと思うほどするっするになっている。この効果の絶大さには驚くばかりだ。鍵の抜き差しが固くなったら、迷わずこの鍵穴専用潤滑剤をおすすめしたい。

さて、効果のいいのに気を良くして他にも試してみたいところだが、あいにく我が家に他に固くなった鍵穴などない。が、ふと思いついたのが同じ玄関のドアのラッチ。これまで、ドアクローザーのダンパーにまかせてゆっくり扉を閉めると、ドアのラッチがドア枠のラッチを受ける穴のあいた金具 (「ストライク」というらしい) に当たってもバネの仕組みで自動的にラッチが引っ込んで、ラッチがかかる、というのがうまく行かず、ラッチが金具にガツンと当たったところで止まって、半開きのままになってしまうことがよくあった。そういうときは、ドアを閉めるときはドアの取っ手を自分で回しながら閉めないといけない。なんとなく季節的になり加減が違うような気がしたので、温度によるドアとドア枠の膨張加減の違いとかで抵抗が増えたりしてそうなるのかなとか思っていたのだが、これも最近は一年中ダメなことが多くなってきていた。

これは、ドア枠の方は金属だが、ドアの側のラッチの当たる部分はフチ以外はテフロンぽいもののようだが、まあものは試しと、ドア枠のストライクのラッチが当たる部分に鍵穴専用潤滑剤を少し噴射してみた。真っ白いものがべっとりとなったので、さっと拭き取って、一見なにもなくなったように見えるが、そのままドアをクローザー任せで閉めてみると、これまたするっとラッチが入ってドアが完全に閉まって、効果絶大であった。眼に見えないほどの細かいパウダー粒子が付着しているだけでいいのか。

もう1ヶ月近くになるが、鍵穴もドアのラッチも効果が薄れる気配はない。

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