2014年11月 のアーカイブ

ガリレオ衛星の相互食

ガニメデによるイオ食ガニメデによるイオ食 2014/11/23 01:15~57 Canon EOS 60D, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10), 8-24mm eyepiece projection (8mm), ISO6400, 0.5sec, トリミング, 切り貼り

少し前から、木星の衛星の相互食が見られる時期に入った。日食や月食が新月や満月のたびに起こらないのは軌道が傾いているからなのと同じように、木星の衛星の軌道も地球から見ると普段はいくらか傾いているので、衛星同士は重ならないのだが、土星の輪が消失するのと同じように、木星が公転軌道を半周するごとに、衛星の軌道を真横から見る角度にくるため、衛星同士が重なって相互食を起こすようになる。正確には、衛星が衛星を隠すのは掩蔽、衛星の影に衛星が入るのが食というそうだが。

相互食自体は非常にたくさん起きるのだが、そのうちでも見やすいものが、今日未明に見られたので、撮影してみた。画角的には、普段月を撮ったりしている直焦点では小さくしか写らないので、惑星を撮影するときに使っているアイピース拡大撮影で、ただし惑星だけのときのようにクロップ動画は使わず、画面全体を使って撮影するのでちょうどよいくらい。

現象の起きる時間はそのたびに違うが、今回は重なりはじめから重なり終わりまでが6.6分。そのときだけを撮影しても、衛星がひとつ見えないだけの写真になってしまうので、前後の時間にも撮影して動きがわかるようにしないといけない。本当は、タイムラプス動画的なものにしてみようと、30秒おきに撮影していたのだが、撮れた画像を見ると、シャッターごとに、大気の揺れなどで画像がひどく乱れているものが多く、きれいに写っているものと当たりハズレがある。等間隔で拾うこともままならないので、とにかくきれいな像に写っているものを適当な間隔で拾って、切り貼りして並べたのが上の画像。

しかも、本当は余裕をみて前後30分ずつぐらい撮ろうと思いながら、少し準備に手間取り開始が20分前くらいになってしまった。まあそれでも十分だろうと思いきや、準備中はまだ2つの衛星は十分離れて見えていると思っていたのに、撮影開始した後、思ったより早いうちから接近しただけで像がくっついてひとつに見えてしまうようになった。そんなわけで、2つの星像がだんだん近づいてくるという画像がうまく選べなかった。

写真では01:15:30では分離しているガニメデとイオが、01:24:00にはつながって団子状になり、01:31:00の掩蔽開始寸前には完全に1つの星像にしか見えなくなり、明るさは2つの衛星の明るさが加わった明るさなっている。

そこからガニメデがイオを隠し始めると、イオの明るさの分がなくなっていき、星像としては1つにしか見えないままで明るさだけが減っていく。01:34:00で少し暗くなって、01:35:30で最も暗くなっているのがわかるだろう。

その後は過程を逆にたどり、明るい1つの星像になって、やがて団子状から1つの星像に分離する。

撮影中はNexStarはカメラで占領されているので、眼視ではコルキットの35倍で見ていた。カメラの方も、星の軌跡の撮影のときのように1枚1枚の間を置かずに撮影ではなく、30秒ごとに1枚の撮影なので、撮影後のプレビューもモニタで見られる。後半、衛星が離れていくところをコルキットと見比べていたが、撮影画像が分離して見えるようになりはじめて、そんなにたたないうちにコルキットでも分離して見えるようになった。

まだしばらくの間、繰り返しあるので、NexStarの方で眼視で見ればもっとぎりぎりまで分離して見えるだろうとか、今回失敗したタイムラプスに再挑戦するなど、色々試してみたい。

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コインドライバー

世の中のネジの中には、コインを使って回すようになったタイプのものがある。大きなマイナスネジのような形状をしているが、溝の底の部分がコインのフチ合うような曲面になっている。例えば、私のSUNTO Vectorの電池交換用のフタや、目覚まし時計の電池交換フタがそんな感じのものである。

SUUNTO VECTOR

そのようなコイン専用のネジとは少し違うが、先日購入した三脚の1/4 – 3/8ネジ変換アダプタは、その形状から普通のドライバでは回しにくく、コインで回すとうまくいく。しかし、コインで回すというのはあくまでも代用ツールである。コインによって直径が違って、大きい500円玉がよかったりするが、いつも財布に500円玉があるとは限らない。そんなところで、実は先端がカーブした専用のドライバが売られている。さほど高価なものでもないので、ひとつ買っておこうと購入したのがこれ、SK11 コインドライバー NO.830-045C。これでコインネジや三脚ネジアダプタも快適に回せる。

SK-11

が、自宅で使っている分にはいいが、三脚ネジアダプタは出かけた先で必要になるかもしれない。三脚ネジアダプタは必要なときに使えるようにMeFOTOの三脚ケースの内側のポケット (購入時から石突きや六角レンチが収納されている) に入れておくことにしてあるのだが、ここに一緒に入れておくには上記のドライバーは入らないわけではないがちょっとかさばる。そこで、常にそのポケットに一緒に収納しておけるように、携帯型のものを別に用意。SUNFLAG キーツール 66-B。こうしておけば、ネジアダプタはあるのに回すものがなくて困るということはなくなるだろう。

SUNFLAG

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コルキット+ポラリエ+三脚一式移動セット

前の記事でまとまったコルキットにポラリエ追尾の一式。自宅のベランダや非常階段あたりで見ている分にはまあそのままの状態で適当に運んで使えばいいが、せっかくのコンパクトな機材一式なので、ちょっと観望会に持って行ったりしてみたいところだが、そうすると小さくてもあまりにバラバラでは運搬しにくいので、きれいにまとめたい。

ポラリエも使わず、講座でもらったBaby SLIKの三脚とで使うのであれば、そのBaby SLIKに付属のバッグが三脚以外の物を入れる余裕があり、コルキットを接眼筒を引き抜いた状態にすればちょうど収まる (接眼筒を組み立てた状態だとぎりぎり入らない)。おまけに、アイピースや天頂ミラーなどの小物も収納できるポケットもついていて至れり尽くせり。コルキットのお出かけセットとして完璧なのだが、私が持ち歩くにはそのデザインがさすがにいただけない。まあ、いずれにせよ私の場合はポラリエと、これより大きい三脚を使うので、このバッグを使うことはない。

Baby SLIKのバッグ

さて、まずポラリエとセットにするかどうか以前に、コルキットと付属品一式だけをまとめて収めるためにと物色して購入したのが、このケース。ベルボンの一脚用ケース#57で、長さ的には長すぎるのだが、太さはまあちょうどいい感じで、三脚取付座とファインダーは外さずに収納できる。長さの余った頭の部分に、100円ショップで買ってきた小さなクッションバッグにアイピース、天頂ミラー、そしてUSBカメラを入れたものを突っ込んでファスナーを閉じると、ちょうどいい感じである。コルキットとアクセサリだけを運ぶときはこれだけでちょうどいい。

コルキット一式 in 一脚ケース

更に三脚やポラリエと一緒に運ぶためには、この一脚用ケースに入ったコルキット一式と三脚を更に大きな三脚用のケース、ハクバのGWトライポッドケース T2 LLに一緒に入れる。コルキットをハダカで三脚と一緒にケースに入れると中でぶつかってコルキットが傷んでしまいそうだが、これなら大丈夫。この大きな三脚ケースは、本来もっと大きな三脚を収納するためのものだが、私はこれまでこのケースを普通サイズの三脚を2本まとめて入れて運ぶために使っていた。2008年の皆既日食のときに、2台のビデオカメラで撮影するために三脚も2本持って行くために購入したもので、その後も三脚2本使いで出かけるときにはちょくちょく活躍している。

これに今回は三脚とコルキットの入った一脚ケースを入れる。やはりまた上部に空間が余るので、ここにポラリエと雲台を収納する。写真ではよく見えるようにハダカで置いてあるが、実際は何かクッションにくるんでから入れる感じだ。これで、パソコン以外はひとつのケースに収まったので、眼視でしか使わない場合はこのケースひとつで必要な物は全部入っていて、手軽に運搬できる。USBカメラ使用時は、パソコンを別途他のカバンに入れて運ぶことになる。

コルキット+ポラリエ+三脚一式 in 三脚ケース三脚ケース

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コルキット用の架台

コルキットにはカメラ用三脚ネジのついた木のブロックがついていて、これで三脚に載せて使うようになっている。講座での製作会ではコルキットの望遠鏡と一緒に安価ながらもまあまあまともな三脚 (Baby SLIK) も提供されたので、最低限それに載せて使えばいいのだが、倍率低目の眼視の接眼レンズで見ているにはまあそれでもなんとかなるかもしれないが、USBカメラをつけるとかなり望遠になるので、揺れの影響が少ないように、よりしっかりした三脚に載せたいのと、ほっておくとすぐ視界から出てしまうので追尾したい。

そこで、三脚は普段カメラ撮影用に使っている三脚 (Velbon SHERPA 250B) で、それにポラリエを載せた上にコルキットを載せて追尾することにする。ポラリエで追尾することでずいぶん楽になる。カメラ用の雲台で望遠鏡を対象に向けるのはちょっと苦労するが、追尾なしだとズレたら毎度同じ苦労をしないといけない。追尾があれば、一度苦労するだけで、しばらくは合わせなおさなくても大丈夫だ。

これまでカメラをポラリエに載せるには、たまたま手元にあった古いバル自由雲台を使っていた。よくポラリエとセツト販売もされているものなのでまあ悪くないとは思っていたが、ある程度広角のカメラでの撮影ではさほど気にならなかったが、望遠でとなると、固定するためのレバーを締めるときに最後に少し動いてしまって正確に対象に向けて固定できない。また、細かい向きの調整も、古いせいか動きがあまりなめらかでなく、ほんの僅かだけ向きをずらすというのがなかなか難しい。

バル自由雲台

そこで別の雲台を試してみる。まずは、コルキットと一緒に提供されたBaby SLIKの雲台。意外にもつくりはちゃんとしていて、三脚から雲台部分だけ取り外して使えるようになっている。また、パン棒式ではなくツマミを回して締めるようになっているが、珍しいことに、2軸を別々に締め付けるようになっている。少しだけ合わせ直すときに、自由雲台だと緩めるとまさに自由に動いてしまうので方向を見失ってしまいがちだが、1軸ずつならば合わせやすいのではないか。それに、ポラリエに載せたときに常に上が天の北極方向になったままになる。それから、取り付ける際にバル自由雲台では雲台ごとぐるぐる回さないといけなかったが、こちらは取り付けネジだけ別に回転して締め付けられるので楽だ。

Baby SLIKの雲台

ところが、この雲台をポラリエの雲台ベースに取り付けようとすると、水平軸のツマミがぎりぎりで雲台ベースにつかえてしまう。ツマミが雲台の底の取付面よ り少しだけ下にはみ出しているのだ。細い三脚の先に取り付ける分には問題にならないのだが、ポラリエの雲台ベースは広い面になっているのでうまくない。

カメラネジツマミ

たまたま上の写真のような部品があったので、これを間にはさんで使うとうまくいった。ツマミになっている部分の裏側にはメスのカメラネジが切ってある。オスネジの側は本来プレートをはさんで締め付けるためのものなので長くなっているが、幸いなことにBaby SLIKの雲台は奥深くまでネジが切ってあって途中で頭がつっかえることなく奥まで締め付けられた。

Baby SLIKの雲台

これでうまく雲台ベースに取り付けられた。さて、これで使ってみたが、2軸個別に合わせられるのは便利だが、やはりこの雲台も締め付ける最後で少し動いてしまって、微妙に合わせにくい。コンパクトでなかなかいいのだが。

残るはMeFOTOの三脚の雲台。ここまで出てきたネジは全部1/4インチのカメラネジだったが、こちらの雲台と三脚の間のネジはもうちょいしっかりした三脚に使われている3/8インチの太ネジ仕様なのでそのまま取り付けられない。そこで、ネジアダプタを購入してネジサイズを変換することにする。ジッツォ製品初購入である。

ネジアダプタ

これを三脚から外したMeFOTOの自由雲台のネジ穴に埋め込むように取り付けると、1/4のポラリエの雲台ベースに取り付けられるようになる。

MeFOTO Q2雲台ネジアダプタ取り付け後

この自由雲台だと、フリクションの度合いを調節したまま緩めたり締めたりできるし、水平回転だけ別ツマミでできたりするので方向の調整はやりやすい。とはいっても、やはり締め付けると少しズレてしまう現象は起きる。雲台の先はクイックリリースプレートになっているので望遠鏡の取り付けはしやすい。ということで、現状こんなところに落ち着いている。

ポラリエ+Q2雲台+コルキット

難点は、MeFOTOの三脚を本来の三脚として使う時と、雲台だけこうやって使うときとで、小さなネジアダプタを付けたり外したしないといけないこと。これがちょっと面倒だ。

固定の締め付け時に向きがズレてしまう問題は、もっと高級な自由雲台ならないのだろうか? そうでなければ、微動雲台を使って、固定してから微動で調整するしか無いかと思っている。微動雲台を使えば、固定後に少しずつズレてきてもその分だけ少しずつ微妙に修正できるので便利だ。コルキットではビクセンの微動雲台を使っている人も多く、微動雲台の中では安価ながらもしっかりしていそうでいいのだが、可動範囲が±10° しかないので通常の雲台と併用しなければならなくて、ずいぶん背が高くなってしまう。微動雲台は他にも色々あるので、考え中である。

 

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