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西安・四川省旅行その他
投稿者: Erlang カテゴリー: 2013年西安・四川省旅行 投稿日: 2013年7月6日
ゴミ箱
以前から中国で観光地などに行くと、その場所場所で特色のあるゴミ箱があるなあと思うことがよくあった。今回もいくつかそういうものを目にした。中国語の言い方で、“果皮箱”というのも、なんだか趣があっていい。
まず西安の鼓楼にあったもの。鼓楼だけに太鼓の形を模してある。
次は同じく西安だが、城壁の上にあったもの。こちらは何の形だろうか。釣鐘のようにも見えるが。上部には亀が乗っていて、その上にヘビが乗っていてぶら下げるための鈎の形になっているように思える。
碧峰峡では2種類。周囲の風景に合わせて、岩のような形に作ったものと、木の切り株の形に作ったもの。
婦警さんの看板
婦人警官のマンガ風の看板。九寨黄龍空港にあったものと、雅安旅游車站にあったもの。
成都発北京経由成田。新宿泊
投稿者: Erlang カテゴリー: 2013年西安・四川省旅行 投稿日: 2013年7月5日
6月7日帰国日。それほど早い便ではないので、朝はゆっくりして、前に書いた、残っていた分の携帯のチャージしたりなど。パンダのぬいぐるみも衣類の隙間に場所を作って荷物のパッキングも完了。
成都到着時と同様、空港アクセスはタクシーで。空港へ向かう道の真正面に空港の管制塔が見える。わざと狙った配置だろうか。
ターミナルに近づいて、どちらのターミナルか聞かれたので、国際線は第1ターミナルだと事前に調べていたので第1と言ったら、第1は全部四川航空だけど四川航空に乗るのかという。国航だと言ったら、そしたら第2だと言って第1の前を通過して第2に向かう。でも、国際線だし、こっちは国航でも国内線しかないんじゃないのー、と言うと、じゃあよくわからないから聞いてみて、と車を止めて、第2ターミナルにいた係員に聞いてみると、やっぱり国際線なら第1だというので、またぐるっと回って第1ターミナルに。メーターはその前に止めてくれていたが。
まあ、そんなこんなで、とりあえず、チェックインカウンターに到着。国際便なので2時間前目安で来たのだが、13:00の定刻に、チェックイン受付時間が11:30~12:15。他に国際便も少ないのか、周囲に人も少なくてかなり閑散としている。
チェックイン開始まで時間をつぶした後、チェックイン。さて、この帰国便は成都発成田行きなのだが、直行便ではなく、途中北京を経由する。出国手続きはどうするのかと思いながら、係員に促されてカウンターから国際線の出発口の方に向かう。チケットを見せると、出国手続きのブースが並んでいる横に通り抜ける通路のようなものがあって、そちらに行くように指示される。すると、出国審査を通らずに安全検査だけで待合室の方に行ける、のだが、免税品店などの並んでいる国際線の待合室とは壁で隔てられた細い通路を通って、階段を降り、1階にある、バスで駐機場に行く用のゲートの待合室のようなところにしか行けない。小さな売店があるが営業していない。
確かに、成田行きとはいっても、北京までは国内便なので、出国手続きは北京を出る前に行うから、こういう扱いになるようだ。国際線乗り場から搭乗しようとしているのに、国際線からは完全に隔離されている。
やがて、出発時刻が近づくと、ゲートの前にバスが来て皆それに乗り込む。バスは、ターミナルから離れた駐機場に向かうわけではなく、第1ターミナルから第2ターミナルに向かって延々走り、第2ターミナルのボーディングブリッジの下で下車して、そこから建物に入って階段を上り、ボーディングブリッジを通って、待っていた飛行機に乗り込む。そこはすなわち第2ターミナルの国内線乗り場であって、乗り込んだ飛行機には、既にそちらから乗り込んでいた乗客がたくさん着席していた。成都=北京間の国内線部分のみ利用する乗客は、国内線の方から来ていたわけだ。実は、成田まで乗る客でも、国内線のカウンターの方から搭乗したってよかったのではないか。そうすれば、待合室だって国内線用とはいえ、広くて売店もたくさんあるところで自由にできたはずだ。国際線乗り場から来た方が少人数で後から乗り込んでくるので、なんだこいつらのために待たされてたのか、的な視線も感じて居心地が悪い。
ところが、そうやって全員着席して出発準備が整った後も、なかなか飛行機は出発しない。1時間待っても出発しない。やがて機長からのアナウンスが入って、やっと出発かと思ったら、まだいつ出発になるかわかりません、というアナウンスだった。そのうち、客室乗務員が、本来飛行中に配るはずの機内食を配り始めた。
結局、乗客はずっと機内に閉じ込められたまま、予定出発時間から2時間くらい待たされて、ようやく出発。行き先の北京空港の天候不良のために北京行きの離陸許可が出なかったとのこと。確かに、北京に到着して着陸時もまだ濃霧で視界が非常に悪い状態だった。
成都の出発が2時間も遅れた時点で、最終的に成田に着く時間がずいぶん遅くなってしまうので、北京から先は飛ばないことになったりしないだろうか、もしそうなったら北京で航空会社に宿代出してもらって泊まれるのだろうか、などと考えていた。しかし、実際はそんなことはなく、遅れたまま北京から成田に続けて飛ぶようだ。
北京までの乗客も、成田まで行く乗客も一旦全員機内から降ろされる。ところで、成都でチェックインしたときに、写真のような黄色いシールを貼られた。よく見ると、赤いシールを貼られている人もいて、見比べてみるとどうも黄色は日本人、赤色は中国人のようだ。どちらでもない人はどちらの色かはよくわからないが。
国内線の方から載っていた乗客はシールをつけていなかったので、北京で乗り継ぎの際に、成田まで行く乗客を識別するためのシールだろうと思った。直接関係ないが、香港空港から口岸を超えて深圳や東莞に行くバスでも、口岸で一旦バスを降りて自分で口岸を通過して向こう側で同じ会社の別の車で拾ってもらう場合に、同じような感じのシールを貼られる。
で、成都でシールを貼られていたのだが、北京で飛行機のタラップから降りたところで、またチケットを確認されて別にシールを貼られた。今度は全員同じ赤色。その代わり、便名の数字が書かれている。結局、成都で貼ったシールは何かの役に立ったのか? そして、北京で降りる客とは別のバスに乗せられてターミナルビルへ。
そして急いで出国手続き。普通、飛行機が到着して行うのは入国手続きで、入国手続きは普通その国の住民と、外国人とに列が分かれている。出国手続きは普通 関係なく全員共通だが、つい入国手続きと勘違いして、列の区別を探そうとしてしまったがよくわからなかった。ちょうどすぐ前にいた日本人も同じようにきょ ろきょろして、どこな並べばいいのか聞こうとしているが言葉が通じていない様子なので、私が中国語で尋ねると、どこでもいいと。確かに、出国手続きだから どの列に並んでもいいのだった。
出国手続きから出てきて国際便の待合室に出てきたところで、普通ならゆっくり免税品点を眺めたりする余裕があるところだが、飛行機が遅れているためか、乗り継ぎ便はいつもこうなのか、また便名を書いた紙を持った係員が待っていて、成田行きの乗客を集めて、駐機場に行くバス乗り場に案内される。
バスで飛行機に着いて乗り込むと、また成都のときと同じように先に自分たち以外の乗客が既に着席している。自分たちが出国手続きをしている間に、この便に北京から乗って成田に行く乗客が、遅れていたこの機の到着・一旦全員降機の後に乗り込んでいたわけである。また、お前らを待っててまだ出発できなかったんだぞ的な視線を浴びながら自席につく。いや、俺らが悪いわけじゃ全然ないんだけど。
こうやって、やっと日本に向かう途につけた。どうも色々面倒やら不便やらがあるので、次回からはこういうタイプの乗り継ぎ便は遠慮したいところだ。といっても、今回はひとつづきの便だったから遅れてもそのまま成田まで飛べたが、別々の国内便+国際便だったら、最初の便が遅れた時点で次に乗り継げなくなって、もっと困ったことになっていたかもしれない。
機窓から暗い外を眺めていると、きれいな地上の明かりが見えてきたので写真に撮った。この地形、頭の中にある日本の都市をいくら考えても符合する都市が思い浮かばなかったが、帰ってから地図を眺めて照合すると、これは韓国の仁川の夜景だった。この写真では切れてしまっているが、写真の左側に仁川国際空港がある。
そして、23時頃にようやく成田到着。ドアが開くとすぐに地上職員が乗り込んできたらしく、機内放送で日本語で、もう地上交通の最終便は終わっていて東京方面には行けないこと。航空会社でバスをチャーターして、東京駅行きと新宿駅行きの2台を、必要なお客様には無料で利用してもらえること、などの説明が行われた。中国の航空会社なので、飛行中の機内アナウンスはずっと中国語、英語、日本語の順だったが、急にいきなり日本語で説明だけが延々続いて、乗客の大多数の中国人たちはしばし呆然としているので、近くの人達に簡単に説明してあげたら喜ばれた。
それはともかく、先ずは入国手続き。その手前の普段は単に通過するだけの検疫のコーナーには、中国から帰国した人向けのパンフレットがあるので、いちおう1枚もらっておく。入国審査を終えて、荷物をターンテーブルから拾って、税関審査を通って、到着ロビーに出ると、そこで航空会社のチャーターバスの案内の係員がいて乗客が集まっている。
チャーターバスで東京駅や新宿駅まで行けても、そこから先、家まで帰る終電が終わっているので、やはり困ってしまうのだが、成田にいても、宿泊代が出るわけでもないから、少なくとも都内に行った方が対処のしようがあるので、自分としては便利な新宿行きに乗ることにする。オールナイトの映画館に入るなり、24時間営業の飲食店に入るなり、漫画喫茶やネットカフェに行くなり、なんなりできるだろう。
ところで、私はテレコムスクエアのポケットWi-Fiルータをレンタルしていて、到着時に返却しないといけない。もともと飛行機が遅れなくても到着時間が遅いのでテレコムスクエアのカウンターは営業終了している時間だから、返却BOXに投入して帰るだけということには違いはないのだが、バスの案内の係員についていないと、バスに乗るのは希望者だけだから、置いていかれたら困る。いちおう、係員に対する乗客の質問攻めの隙をついて。ちょっとレンタル返却に行ってくるけど、置いていかないでね、と断って、テレコムスクエアのカウンターのある場所まで走る。
元の場所に戻ってくると、ちょうど皆がバスの方に移動開始したところだった。ついて行ってバスに乗り込むと、もう結構席は埋まっていたが、ちょうど飛行機で隣の席だった女性の席の隣が空いていたので、そこに着席。
バスは新宿駅西口までノンストップで向かい、行き先が途中経路上だという人がいるとしても途中で止まって人を降ろしたりしないと。
バスの走行中に、iPhoneで検索。いまどき、夜明かしできるようなオールナイト映画館なんていうのはもはや存在しないらしい。新宿西口で歩いて近そうな場所にあるマンガ喫茶を探しておいた。新宿に着くのが午前1時くらいだから、休日ナイト5時間パック1,200円で始発が出るまで過ごせる。これで横になって仮眠できるからまあいいかと。
バスが1時前にスバルビル付近に到着。ここから先、私程度に途方に暮れる人も多いんじゃないかとも思うのだが、大多数の乗客はバスの荷物室から荷物を取るとさっさとどこかに散っていった。隣席の彼女は、行き先は池袋だといい、ちょうど停車いてるバスの後ろからやってきたタクシーを拾って乗っていった。まだぎりぎり山手線がある時間だったが、荷物がたくさんあったので、まあその方が正解だろう。
で、私はヨドバシカメラ方向に向かって進み、その先、甲州街道に面したソフマップの隣のビルの階上にあるマンガ喫茶に行く。当然初利用なのだが、身分証明書とか見せなくて受け付けられた。椅子席でなく床に横になれるブースをお願いし、中に入る。柔らかい布団の上というわけにはいかないが、多少はクッションのある床の上で横になって寝る。人生初マンガ喫茶夜明かしである。
かくして、図らずも旅程が1泊延びてしまったが、なんだか大変な1日が終わり、とりあえず落ちつけた。
始発前に駅に着けるような時間に目覚ましをセットしておいたが、その前にちゃんと目が覚めた。といって寝付けなかったわけではなくて、3時間ほどながらしっかり寝られた。マンガ喫茶を出て新宿駅に行き、始発の各駅停車に乗って自宅に向かい、今回の全旅程終了。
成都・雅安碧峰峡パンダ研究センター
投稿者: Erlang カテゴリー: 2013年西安・四川省旅行 投稿日: 2013年7月4日
今回の旅行の最終滞在地、成都ではパンダを見に行く。といっても、成都市内にもパンダ研究基地があるが、行くのはそこではなく、成都から車で2時間ほど離れた雅安 (yǎ ān があん) の、更に市街地から離れた碧峰峡 (bì fēng xiá へきほうきょう) という観光エリアの中にあるパンダ研究センター (正式名称は、中国保护大熊猫研究中心雅安碧峰峡基地) に行く。雅安は今年の4月に結構大きな地震のあった場所だが、パンダ研究センターには特に大きな影響はなかったようだ。
雅安に行くバスに乗るために、まず成都の新南門にあるバスターミナル (成都旅游集散中心 (新南门车站)) までタクシーで行く。タクシー代12元。
バスの行き先を探すと、雅安碧峰峡となっていて、49元。 到着したのは7:50頃だったのだが、1本前のバスには乗れず、8:40発のバスになった。待つこと小一時間。
乗車2時間余り。行き先が「雅安碧峰峡」なので碧峰峡まで行くのかと思ったら全然そんなことはなくて、単に雅安市街にあるバスターミナル (旅游车站) に普通に到着して全員そこで降りる。どおりで、観光地に行くようではない客ばっかりだったわけだ。
ここから碧峰峡に行かないといけない。しかし、このバスターミナル自体から碧峰峡行きのバスが出ているわけではない。ここは次に帰りに成都に戻るバスに乗るのに利用するだけだ。バスターミナルの前はロータリー兼駐車場のようになっているが、そのロータリーの表通り寄りに、市内路線バスのようなバスが停まっている。「地球の歩き方」には雅安旅游バスターミナルから上里行きのバスに乗ると書いてあるが、行き先には碧峰峡とも上里とも書いてなくてこのバスでもない。ちょっと途方に暮れて、もうタクシーで行くことにしたが、バスターミナルのすぐ前のタクシー乗り場にやってくるタクシーは全くいないし、表の通りを眺めていても全然流しのタクシーなんか来ない。輪タクは何台かたむろっていて、タクシーに乗る代わりに利用してもらおうと向こうから声をかけてきたが、碧峰峡に行きたいのだと言うと、それだったらあそこの車に乗るんだと教えてくれた。よく見ると、ワゴン車が並んでいて、これが客を乗せる車だった。後で撮った写真を見ると確かに行き先の書いたプレートが置かれていたりしたようだが、一見、単に車が停まっているだけにしか思えなかった。地球の歩き方も、せめてミニバスとかくらいの表現しておいてもらわないと、大きなバスを探してしまった。さて、そこで碧峰峡に行きたいというと、じゃああの車だ、と指示された車に乗る。待つことしばし。人数が集まったら発車するという感じのようだ。車が発車してから行き先を聞かれて料金を払う。5元。
そして、2~30分ほどで、碧峰峡に到着。地球の歩き方には下車後徒歩約3km(上り約45分)で碧峰峡景区の駐車場に着く、と書いてあるが、ワゴン車はちゃんと碧峰峡景区の駐車場まで行った。
途中、色々時間をロスしてしまったために、ここで到着した時刻が11:30過ぎ。実は、パンダ研究センターは入場時間が8:30~11:30と13:30~16:30に限られていて、11:30~13:30の2時間は入場できない。間に合うつもりで来たのだが、ちょっとのところで間に合わなかった。そうでなかったら、碧峰峡の他のところは見るつもりはあまりなかったのだが、13:30になるまで他にすることがないので、とりあえず碧峰峡の他のところを見ることにする。
駐車場から階段を上がったところにある建物にあるチケット売り場に入って、入場料をよくみてみると、碧峰峡は大きく2つに分かれていて、生態動物園と風景区で別々の入場券になっている。そして、そもそもパンダ研究センターを見学するのは、風景区の入場券に含まれていて、いずれにしろ風景区の入場券を買うわけだった。するとパンダ研究センターと同時に風景区の観光もできる。動物園には入れないが。そんなわけで、118元の風景区の入場券を購入。ちなみに、動物園の方は150元。
地球の歩き方には、碧峰峡の駐車場に着いたらパンダ研究センター行きのバスに乗り換える、と書いてあるのだが、乗り換えるというよりは、碧峰峡に入場して、景区内の巡回バスに乗るということだ。更に、景区の観光とパンダ研究センターを合わせて見るときは順番に注意が必要で、景区の駐車場から徒歩でパンダ研究センターに向かうと1時間30分は必要になるので、パンダ研究センターを見て、車で駐車場に戻ってから景区を訪れよう、と書いてあるが、意味が分からないので気にしない方がいいだろう。詳しくは、この後を読めば景区とパンダ研究センターがどういう位置関係なのかわかることと思う。
さて、チケット売り場の建物から、風景区と示された方に進んでいくと、大きな看板があって、エレベータ(电梯)に乗るというのと観光車に乗るという2方向が示されている。ここに掲載されている地図は、ちょっとわかりにくい。
この時点では全体像をよく把握していなかったのだが、なんだかよくわからないがエレベータというのをちょっと見てみようと、そちらに向かう。2枚ついているチケットの半券の1枚もぎられるが、その場所の手前からでは向こうに一体何があるのかわからない。進むと、階段を少し降りた下にエレベータの乗り場がある。その下は深い渓谷で、崖に沿ってこの渓谷の底までエレベータで降りるというものだ。
下に下りて見上げてみると、結構な高さのエレベータだ。高さ120メートルというから、大阪の通天閣より高い。渓谷の底まではそこから更に階段を少し降りる。階段の脇にはこの場所とどういう関係があるのかはわからなかったが、先の長いヤカンでお茶を注ぐ芸をする人の像が並んでいる。下には、茶屋のようなものがある。
沢の流れのところまで行くと、また2方向を示した大きな地図がある。これを見てだいたい様子がわかった。
ここから流れを下る方向に行く左渓谷と、登る方向に進む右渓谷がある。左渓谷に進むと、やがて流れが合流するところまで行って、今度は違う方の流れを登っていく経路をぐるっと通って、パンダのところに到達するが、相当距離がありそうだ。地図でオレンジ色の右渓谷に行くと、それほど長くない距離歩いて、福善橋という巡回バスのバス停に達する。そこからバスに乗って移動できる。
時間を考えて、右渓谷を選択。距離が短いとはいっても、道は登りなので結構大変だ。それはそうだ、エレベータで100メートル以上下った分を登らなくてはいけないのだから。この区間だけを観光するなら、先に観光車で福善橋まで行って、そこからこの道を下りながら観光して、最後にエレベータで上に上がるという向きの方が正しかったぽい。まあ、ともかく、右渓谷を、途中のポイントを眺めながら、上の道路に出るまで歩いた。
雰囲気としては、日本で言えば昇仙峡とか、そんな感じか。
途中の小さな売店というほどでもない、物売り。靴を売っているのが珍しい。九寨溝の防寒着といい、中国は用意の悪い観光客が多いということか。
妙な日本語の看板も多い。特に離脱禁止令が傑作 (笑)。
結局、1時間ほどかかって、道路まで出ると、こんな看板。
車に乗って、パンダを見に行くか、出発点のところに戻って観光終了かということだが、100メートル向こうに行って、というところを見逃してしばらくこの看板のところで車が来るのを待っていた。実は、100メートル入り口側に歩いて行ったところに、碧峰寺があって、バスの停留所はそこにあった。バス待ちをしている人たちに、係の人が何かアンケートのようなものを頼んでいるが、私のところにだけは来ない。ハナから見た目で中国人でないとわかった?
バスが来るまでずいぶん待ったが、結局ちょうどパンダ研究センターの開門時間にちょうどいいくらいに着くようにバスが来た。
ここからパンダ研究センターに入場。雅安の雅の文字が取れてなくなってしまっている。
園内の地図はこんな感じ。
入って最初のあたりには、パンダが表に出ていなかったのでスルーしてどんどん進んで行き、幼儿圆に到着。基本、パンダが活動するのは朝早い時間だそうなので、そういう意味でも午前中に間に合うように来ないといけなかったのだが、そんなわけで、ここ、子供パンダの遊び場も空っぽ…
と、みんな裏の少し高くなった方に人がたくさんいて何か見ている。そっちの方を見ると、高い木の上に子供パンダが。活動時間じゃなくてお休み時間なのだが、隠れて寝ているのではなく、木の上に登ってお休み中だった。
ズームアップで。これ、たぶん今回のベストショット。
見回すと他にもずいぶんたくさんいる。
寝てばかりでなくて、起きてるやつもいる。
動物の子供は可愛くて、いくら見ていても見飽きないが、堪能した後、次へ。
ここ雅安でも今年に大地震があったわけだが、2008年の四川大地震で、臥龍にあるパンダ研究センターが被災した際に、そこのパンダをここで受け入れた。
こちらは大人のパンダ。
海外から帰ってきたパンダもいる。
水浴び中。
蝶。
こちらも十分見たので戻る。戻りがけに、もう一度幼儿园をのぞくと、相変わらず木の上で寝ている。
最初にパンダが外に出ていなくてスルーした入口近くまで戻ってきたが、やはりいない。
建物の中で、ボランティアが餌をあげているところだった。
建物の外観。
他のパンダは建物の中で寝ていた。
そして、バスで最初のエレベータ乗り場近くのバス乗り場まで戻る。
帰りはワゴン車がいなかったらタクシー利用かと覚悟していたが、ちゃんと客待ちのワゴン車が停まっていた。
雅安の旅游车站に着いて、西安行きのバスの切符を買う。使う車の大きさで違うのか、行きより1元安く48元。ところが、このバスが出発してからガソリンスタンドに寄って給油して、なかなか出発しない。新南門のバスターミナルに着いたのは、ちょうど遅い日没寸前。
その足でそのまま行けばよかったのだが、一旦ホテルに戻って落ち着いてから、夕食に、成都といえば麻婆豆腐の元祖として有名な陳麻婆豆腐店に行こうとしたら、営業時間が21:00までで、お店に辿り着いたときにはもう時間を過ぎていて入れなかった。出だしの遅れがここにまで響いてしまった。
仕方なく、そのへんをうろうろ探してチェーンの豆浆店に入ったが、注文しようと思ったらここも閉店時間間近なせいで、あれもないこれも終わったと言われて、結局紅焼牛肉麺 (笑)。
九寨溝 (その2)
投稿者: Erlang カテゴリー: 2013年西安・四川省旅行 投稿日: 2013年6月30日
九寨溝2日目は前日のように寝坊しないで早起き。この日は観光の後、夜の飛行機に乗って成都に移動するので、宿はチェックアウトするが、荷物を持ったまま九寨溝をめぐるわけには行かないので、スーツケースは宿に預けて、夕方に取りに戻ることに。
昨日と同じように宿から九寨溝まで、工事中の囲いがあったりする道を歩いていく。途中に蓝天停车场というのがあるが、日本語に直訳すると「青空駐車場」になって、おかしい。
しばらく歩いていくと、途中で警官のような警備員のような制服の男性に呼び止められてこっちへ来なさいと指示される。何か悪いことした? 捕まるのか? と思ったが、男性は、安全なんとか、と言っている。何度も聞きなおすと、安全通道。車道をバイパスして、歩行者用の通路が設けてあるので、そちらを通れということだった。昨日は気付かなかった。が、実は安全通道というよりは、土産物屋街。
途中にあった休憩用のベンチ。おしりの形が、割れ目まで…
入口付近の諸々
ビジターセンター内には立体地図も。
入場券は以前は複数日有効だったらしいが、今は当日のみ有効なので、また昨日と同じ合計310元払って、入場券とバス券を購入。昨日と同じなので写真は省略。
時間にもよるのか、今朝は団体さんで結構にぎわっている。よく見ると整列用のポールの先端がパンダ。
昨日行けなかった草海、天鵝海を歩くルートに行くために、今朝はまずバスで原始森林を目指す。また都合のいいことに、たまたま乗ったバスは、長海方面行きでなく原始森林行きだったので、そのまままっすぐ。
到着して、昨日と同じとこに行ってみると、やはり通行禁止。ということは、時間が遅かったからではなかったのか。どうしようかと思っていると、一人ロープを超えて歩いて行く人がいた。よっぽど一緒に行こうかとも思ったが、やはり何か多少たりとも危険があるとかの理由があって閉鎖しているのだろうし、もし万一何かあったときには、指示に逆らって行っていたとなるとよろしくないので、異国の地でトラブルになってはいけないので、草海、天鵝海は素直にあきらめることにした。
バスに乗って、昨日の午後と同じようにまた箭竹海で降りて、今度は箭竹海瀑布の方を歩く道を行こうと思ったら、昨日のように青空でなく曇り空だった天気が更に悪化して、雨が降りだしてきた。まあ山の天気なので仕方ないが、雨の中歩くのもなんなので、結局箭竹海瀑布はまたパスしてバスに乗る。
と、いいながら、また熊猫海でも降りてみる。昨日銘板(?)を撮らなかったので1枚。しかし、やはりまだ雨が降っているので、熊猫海瀑布には向かわず、バスで五花海へ。昨日と同じルートを辿っていて、時間を無駄にしている気がする。やはり、昨日急かされずに箭竹海瀑布、熊猫海瀑布を見るルートを歩いて、今日はここはすっかりパスするようにすればよかった。
五花海。天気が違うと趣も違う。
五花海からは、雨も小降りになったので大・小金鈴海に沿って珍珠灘へ行くルートを歩いてみる。しかし、手前の茂みが多くてとぎれとぎれにしか見えないので、どこからどこまでが小金鈴海でどこからどこまでが大金鈴海なのだかさっぱりわからない。
そのまま進むと、昨日渡った珍珠灘の渡った側に出てくる。
珍珠灘のバス停は下車専用なので、ここからバスに乗るわけに行かず、また昨日と同じように珍珠灘瀑布の横の同じ道を通らないといけない。
珍珠灘瀑布のところにあった自販機。日本だと菓子パンの販売機によくあるらせん式のやつだが、瓶でこの方式は珍しい気がする。水も、お茶ジュースも同じ5元。
落石の可能性のある場所なので立ち止まらないようにと警告の音声を流すスピーカーがカモフラージュされている。
昨日と同じく鏡海のバス停近くまで来るが、昨日のようにここでバスに戻らず、鏡海の道路と反対側の道に沿ってずっと歩いて行く。
鏡海が終わるあたりに、下水管?
たまには植物も。葉っぱの形だけ見ても本当に色々ある。
この付近から諾日朗群海になるが、どこが何だかありまよくわからない感じ。
そして、昨日バスで来た諾日朗瀑布の反対側に出てくる。
昨日は登らなかった、バス停の上の方にある展望台に上って、高い位置から瀑布を再度撮影。
もう一度道に戻って、歩いて諾日朗センターに行く道を進む。
途中にある売店。これはよくあるちょっと惜しいだけの間違い。カナと漢字のフォントの不揃い、小さい「ョ」の位置がおかしい、なども定番。
RFIDの運用研究用のアンテナ。もう研究期間は終了している。
徒歩で諾日朗センターに到着。今日の昼食は20元の盒飯にした。
今日は少し早くて、食事が終わってまだ12時過ぎ。上の方少し飛ばしたままだが、午後はY字の下の方に進む。まず、諾日朗から犀牛海までは既に見た瀑布以外は特に何もないのでバスに乗る。
犀牛海の下流端付近に、向こう岸に渡る橋があって、道路とは反対側の山寄りの道を行くこともできるが、道路沿いの方を行くことにする。
水車で回るマニ車。
バス型トイレ。
老虎海に向かって下って行くと、昨日とは違う種類の鳥がいた。こちらはちょっと遠かったが、飛んでいるところが水面に映っているという写真が撮れた。
そして、老虎海に到着。
道路のガードレールは岩でできた風のデサインでちょっとおしゃれだと思っていたが、普通の鉄板のガードレールの上からコンクリートを塗りつけたものだった。一部割れて剥がれているところがあった。竹竿は何だろう?
更に下ると、樹正瀑布。
「滑り込む」。
岩の繰り抜き具合。
樹正磨房。建物の中にもマニ車。
この付近の道路を挟んで向かい側には、樹正寨という集落がある。
元に戻って、樹正群海。
臥龍海。
そして、昨日立ち寄った火花海に再び。
次は双龍海だが、日本語のところには「ヤダケ海」と書かれている (ダの濁点は剥がれてしまっている)。ヤダケ海はずっと上の方にある箭竹海 (矢竹海) の日本語。どこかで取り違えたぽい。
この次のバス停までは相当距離があるので、歩く人も少なくなる。少し進むと急に景色が開けて雰囲気が変わる。広い場所に芦の生い茂った芦葦海。ここまで来ると、だいぶ終わりに近づいてきた感じだ。
途中の向い側の山の岩壁の上の方に、何やらチベット仏教の祠のようなものがある。急な岩肌沿いに設けられた道を登ってみると、芦葦海が見渡せて眺めがいい。
進んでいくと、芦葦海を渡る橋があって、向こう側に休憩所がある。ここにつながる道だけなぜか砂利敷き。
男子トイレの小便間。大きい方用の部屋と同じく1つずつ扉があって個室があるように見えるが、扉が2つずつくらい中でつながっていて、中に小用の便器が3つくらい並んでいるという不思議な構造。
橋の向こうの岩壁には、意味はわからないが何かチベット文字が書かれている。
橋の上から。
橋の脇には大きなブルドーザーが停まっていた。
そこからもう少し下ると、景色を見るように道の脇を少し広げた場所があり、表示板には色嫫女神像とあって、山の岩肌の模様が女神の顔のように見えるといったことが書いてある。眺めてみたが、一体どれのことかわからない。さっきのチベット文字の書かれた岩肌か、こちら側の茶色い岩肌のどれかか。わからないが、とりあえず全体に写真を撮っておいた。
この記事を書くために色々検索してみてわかった。ちょうど上の2枚の写真でオーバーラップしている部分。現場では全然わからなかったのだが、そう言われて見ると、岩肌の左側の縦長の部分が顔に見える。ただし、見る角度にもよるのだろうが、女神というよりはモアイ像のようだ。
そこでそうやって首をひねっていると、後からやってきた女性がひとり、やはり同じように表示板を見て一体どれのことだろうと首をひねっている様子。どれのことだと思いますか? と声をかけて、少し話をした。深圳から来ているという彼女は、昨日今日の2日間で、九寨溝を全部歩いて下りてきたそうだ。私も今日の午後は犀牛海から下は全部バスに乗らず歩いて下りて来たわけだが、彼女は両側ともバスで一番上まで行ったところから全部歩いて下りてきたという。閉鎖されていたので私が行かなかったところも、どうやら行ったらしい。
そのまま一緒に喋りながら歩いて盆景灘に到達。
ここが最後のバス停。時刻は午後3時半。ホテルに戻って空港へ行くための時間を余裕を持って考えると、5時くらいにはゲートを出るという予定でいたので、余裕はあと1時間半。時間が余ったら、午前中に飛ばした上の方にもう一度バスで上って戻って歩こうかとも思っていたが、それにはちょっと微妙な時間だ。盆景灘からゲートまで更に歩いて行けば小一時間かかって時間的には適当だが、この先はもう川沿いのただの道で何も見るべきものはないので退屈そうだ。結局、時間は余ってしまうが、そのままバスに乗ってゲートまで下って、そのまま退場することにした。
深圳の彼女は、翌日次の旅先に向かうのにバスの切符を買いに、バスターミナルに行くという。私は空港に行くのにタクシーで行くと高くつくのでできればバスで行きたいと思っていたので、宿に戻る前にバスの時刻を確認しにバスターミナルに行くつもりだった (本当は前日の退場後に行ってみるつもりだったが、すっかり忘れていた) ので、一緒に行くことにする。
バスターミナル (九寨沟口旅游客运中心) はゲートから宿のあるのと逆の方向に歩いて10分か15分くらいのところ。私の宿と同じく、ゲートからすぐ、というわけではない。タクシーで行ってもいいが、まあ時間もあるので、歩いて行く。街中にある長距離バスターミナルのようなものを想像して探しながら歩いていたが、目に入らないまま、いくらすぐじゃないとはいえ行き過ぎじゃないかというところまで来てしまって、道を尋ねると、やはり行き過ぎていた。戻りながらよく探してみると、九通陽光大酒店というホテルのところから少し奥まったところに、こじんまりとした窓口の建物があった。
時刻表を見ると、バスの便はこれだけでほとんどが朝出発。空港行きのバスが短間隔で出ているという様子では全くなかった。そもそも空港に行くバスというのはない。やはりもともと想像していたようなバスターミナルではなかったということだ。ということで、空港へはタクシーで行くこと決定。
ここの壁に貼ってあった九寨溝の地図がかわいかった。
もう1組、車でチケットを買いに来ていた中国人カップルが、深圳の彼女と行動を共にすることになったようだった。バスターミナルからホテルまで、九寨溝のゲートをはさんで反対側まで、時間の余裕があるので歩いて帰っても構わないと思っていたが、そのカップルが車に一緒に乗って行けば、というので言葉に甘えて、宿まで送ってもらう。宿で下ろしてもらったところで、カップルと、深圳の彼女ともお別れ。
この時点で予定より1時間程早い、午後5時過ぎ。宿でスーツケースを回収。ひと息ついてから、宿にも別れを告げ、宿から表に出たところに停まっていたタクシーを拾って、空港へと告げる。すると、ちょっと寄っていいか、となんだかついでに近所のホテルから客を拾ってすぐ近くに届け、更にその後また別の場所で知り合いか何かの女性を一人乗せて空港に向かう。
九寨溝と九寨黄龍空港へ向かう途中に急カーブの連続した場所があって、“九道拐”という名前がついている。七曲りならぬ九曲りだ。わざわざ1つ目、2つ目と順番に標識が立っている。
2時間足らずで空港に到着。タクシー代260元。同乗の女性にタクシー代を折半してもらいたいところだが、関係ないと言われた。まだその先どこかまで乗せていくようだ。
21:15の国内線に19:00前に着いてしまったので、少々時間を持て余してしまう。チェックインも始まっていないので、スーツケースも持ったままだが、今回のケースは、例のPROTEXなので、しっかりしているから椅子代わりに座っても大丈夫なので便利だ。
黄龍に行く時に使ったワゴン車たちがいた。
夕食を食べないまま空港まで来てしまったのだが、空港に食事をするところが見当たらない。レストランらしい建物がターミナルの建物と別にあるが、まるで営業してないようだ。
ここで今更高山病の人がいるのかどうかわからないが、酸素吸入10分で30元。
夕食は、チェックインしてから待ち時間の間に、売店でカップ麺を買って、トイレの前にある給湯器でお湯を入れて食べた。どこにでも給湯器があるところが中国だ。
出発が少々遅れたものの無事1時間ほどの飛行で成都双流国際空港に到着。ここからの空港バスはどれに乗ればホテルの近くに行けるのかよくわからないので、タクシーで直接。しかし、ホテル名を告げてもいまひとつわからないようで、携帯でホテルに電話して運転手に携帯を渡し、説明してもらう。タクシー代63元。
そして、その成都天府陽光酒店の部屋に入ると、ベッドの上にかわいいパンダのぬいぐるみがお出迎え。癒される。
九寨溝 (その1)
投稿者: Erlang カテゴリー: 2013年西安・四川省旅行 投稿日: 2013年6月29日
九寨溝で泊まった宿はこちら、米谷国際青年旅舎というユースホステル。今回の旅行手配は全ての航空券と西安、成都のホテルはまとめて旅行会社で頼んだが、九寨溝はゲートからかなり離れた位置にあるホテルしか取れないというので、自分でwebから手配した。近くでないと不便かと思ったが、まあタクシー移動すればいいだけのことだったのかもしれない。宿は、表通りから垂直な通路で奥まったところにあり、その両側が工事中。表通りも道に沿って工事中で、あちこち工事中だった。
近くといってもゲートまで歩いて私の足で15分ほど。すぐそこというわけではなくて、ちょっと歩くという感じ。
で、ゲート前に到着。この建物でチケットを買う。
入場料が220元で、バス代が90元。九寨溝の見る場所は非常に広い範囲に広がっているため、実質歩いて見て回ることは不可能なので、必ずこれをセットで買うことになる。最初からチケットは2種類がミシン目でつながっている。ちっちゃくて読みにくいが、バスのチケットの裏側は、どこがバスの乗り降りする場所かが書いてある。場所、場所までバスで行って、見て、一部歩いたりして、またバスに乗って移動、というのが九寨溝の観光のパターンだが、バスの乗降場が、場所によって片方向のみだったり、下車のみだったりするので、要注意なのだが、最初にこれを見てもなんだかよくわからないし、行ってみて初めてそういうふうになってるのか、とわかるという感じだった。
チケット裏の地図ではわかりにくいので、ゲートの前に大きな金属プレートに表示してある地図が詳しいので、斜めから写真に撮ったのを真っ直ぐに修正した画像を載せておく。他の写真より解像度を大きくしてある。地図によって、ゲートから進行方向に向かった状態で南を上にした地図と、普通の地図の作法にのっとって北を上にした地図があるのでややこしい。
谷間を端から端まで塞ぐようにつくられたゲートを通って入場。たくさんの人が並べるようになっているが、そこまでたくさん人はいない。
ゲートを通ったすぐ中がバス乗り場。大型のバスと、マイクロバスとがあるが特に区別があるわけではなさそう。
九寨溝は大雑把に言うと、南を上にした地図でY字型をした渓谷に沿って見どころがある。Y字の向かって左側の分岐の方 (則查洼溝) は見る場所は少ないので、初日はまずそちらから片付けていく計画。バスは順番にやってくるのに乗るのだが、分岐点 (諾日朗中心站) からどちらに行くかわからない。幸いにも私の乗ったバスは長海の方に行くという。諾日朗で乗り換える人は降りますかと聞かれるが、他にも誰も降りる人はいなかった。そんなわけで、ゲートから向かって左側の一番奥の長海まで一気に行く。といっても、バスでも30分余りかかる。
バスが長海に到着して先ず目に入るのが長海ではなくこの民族衣装。記念写真を撮るようにこの衣装を貸してくれるという商売。九寨溝の他のところにもあちこちある。これを着るだけで、写真映え度アップだ。業者がボらないように(?)、ちゃんと価格が看板に表示してある。ちなみに、女性用のみ。
さて、気を取り直して長海を眺める。ここは、九寨溝の他の海子と違って、カナディアンロッキーかどこかの景色のようである。
高い場所からだけでなく、岸に近い場所まで降りることもできるようになっているが、岸まで行けるわけではない。
長海の次はそこから少し下ったところにある五彩池に行く。黄龍の五彩池と名前がかぶっているので紛らわしい。九寨溝にはこれとは別に五色海というところもあるのでまたややこしい。
謎の「ラ池」表示。
次のポイントにどう行けばいいかは、各所にこのような看板が立っていて指示されている。その通りにしておけば間違いない。結構各国語で書いてあるのは親切。日本語は少々怪しいが。
山奥なのにもかかわらず、各所に携帯電話基地局のアンテナが立っているので、観光エリア内にいる限りは携帯の電波はほぼ常に届いていてネット接続も問題なかった。
指示に従って、五彩池までは1km弱をバスに乗るのではなく徒歩で移動。滑りやすい表示はトイレの掃除中に使うやつ。車道を地下道でくぐる場所もある。
木陰の中の山道の先に陽光に照らされた五彩池が見えてくるると、うわー、と声を上げたくなる程。
いくらでも写真を撮りたくなる。
このモデル風の女性とオタク風全開の男性のカップル、私とペースがほぼ同じだったのか、この後何度も出会う (笑)。
バス乗り場を示す看板。“上车点”を「上り停留所」と訳してあるが、残念。“上车点”の“上”はバスに「乗る」という意味。バスの進行方向の上り下りの上りではない。上ってきて長海で客を下ろしたバスは歩いて五彩池まで来た客を拾って下りていく (逆向きの人の流れはない)。実際は「下り乗車場所」が正確。中国語の方も詳しく書くなら“下行上车点”だ。
「ラ池」の謎が解けた。「カラー池」の「カ」と「ー」が何故かなくなっていたのだ。いやしかし、「カラー池」と訳さなくても、「五彩池」のままでいい。他の看板ではちゃんと日本語表記も「五彩池」になっているところもあって、全然統一がとれてない。中国語も、さっきは“上车点”だったのに、ここは“乘车点”だ。
則查洼溝側はもうこれで見る所は終わり。バスで分岐点の諾日朗まで戻る。途中に、以前は季節によって水がたたえられたのだが、今はどの季節でも水がなくなってしまったという、上季節海と下季節海をバスの窓から眺める。
また、諾日朗に着く少し手前 (川上側) に、則查洼寨という集落があって、ここも観光ポイントになっているが、パス。
この日は実は朝寝坊して、本当はもっと朝早くから見に来るつもりが、10時前くらいスタートだったので、諾日朗に着いた時点で既に12時半。Y字の分岐の反対側に行く前に昼食。そもそもここ以外に食事のできる場所がない。
バスを降りた場所から食堂を目指すが、例によって、土産物屋の列の中をずっと通過しないと辿り着けない。デジカメや携帯の充電サービスがあるようで、あちこちに数码充电と書いてあって、デジタル充電ということだが、別にデジタルは関係ないんじゃないかと思う。
レストランは3種類あって、
- A区: バイキング形式60元
- B区: バイキング形式138元、テーブルで1,100元
- D区: バイキング形式98元
という値段 (C区は欠番)。結構びっくりである。テーブルというのは一人1100元かと思って驚いたが、ひとつのテーブル全部でということのようだ。それにしても、8人集まって1人138元とどっこいだ。チケット売り場でA区のチケットを買って、自動改札みたいなところを通ってA区に入る。バイキング形式なので、もっと目一杯盛ったっていいのだが、まあ食べ過ぎないようにと、このぐらいで。
食べ終わってから気づいたが、食堂の外では、その場で食べるようにカップ麺を売っていて、これなら15元だった。あと、お弁当的な、ご飯に料理をぶっかけた盒饭が20元。この部分、写真の色が異様に青いが、ホワイトバランスに失敗したわけではなくて、天井が青い色のついた透明な素材でてきていて、このエリア一体が、ずっとそこにても目が慣れないくらい青い世界になっていたためである。
お弁当持参の人は外のパラソルの下で食べてもいい。
さて、今度はY字の反対側、日則溝の方へ向かう。そちら側の終点は原始森林というポイント。バスの乗り場を探して看板を見ていると、ある看板では中国語で出口と書かれているのをわざわざ入口と訳し、別の看板ではそのまま出口と書いてある。まあ、入口も出口も同じ場所のことだが、この不統一さ…
そして、ここからまた2~30分ほどかかって、原始森林に到着。ここでもう2時半近い。原始森林にはあまり深入りせずに、草海、天鵝海の方を歩いて見に行くつもりだったが、剣岩を見に行って、ショートカットの道を通ると下り方向のバスの場に行ってしまうので戻ってみたりうろうろしてるうちに結局原始森林もぐるっと回ってきてしまい、ちょっと時間を無駄にしてしまった。
向こうに見える岩山みたいなのが剣岩。
原始森林。
見慣れない鳥は他の所でも色々いたのだが、動きがすばしこくてなかなかうまく撮影できない。こいつはうまく撮影できたので掲載。何という種類かはいまひとつよくわからない。
木道には、樹液のようなものがついているところがときどきあって、材料に使われた木材から滲み出てくるわけでもないと思うのだが、木目に沿ってついてあるようにも見えるし、どうやってこんなふうにここに付着しているのか不思議だ。
それから、ようやく、、草海方面に降りる道の方へ行ってみると、何と通路にロープが張ってあって通行禁止になっている。時刻は3時を過ぎていて、そういえばバスから降りたときはいた貸し民族衣装の人たちも、原始森林に行っている間に店じまいしてすっかり誰もいなくなってしまっていた。このルートは歩く距離が長いのでもしかしたら早い時間に閉めてしまうのかもしれないと思い、まあ明日の朝一番に来ればいいやとあきらめて、下りのバスに乗る。
まだそんなに遅いというわけでもないと思うのだが、どういうわけか、なんだかもうこの時間に奥の方にいてはいけない雰囲気で、もうこの後あまり下りのバスは来ないから急げという感じだった。バスが箭竹海に着くと、普通はゆっくり見学して、また後から来るバスに乗ればいいはずが、バスはここでしばらく待っているので、急いで見て戻って来なさいという。急いで、急いで、まだ下にいっぱい見るところがあるんですよ、という。そんなわけで、この下流にある箭竹海瀑布を見に行ったりはしない。
言われるままにバスに戻り、次は熊猫海。ここには魚がいる。こちらも熊猫海瀑布には行かず。
次に五花海。ここが九寨溝の中で一番有名なところだろうか。
木の床板に樹が生えているところだけきれいに穴が開けてあるのがおもしろい。
結局、乗って来たバスに乗らなくても、まだ後からバスは来た。
またすぐ次で降りると、珍珠灘。ここは下車のみのポイント。珍珠灘を横断して、道路と反対側の道を下り、珍珠灘瀑布を横に見ながら下り、そのまま鏡海のバス乗り場まで歩いて、そこで乗車する。
原始森林側から来たバスは、諾日朗の分岐点では降りる人がいないので止まらずに下って行くが、すぐ次の諾日朗瀑布で止まったので、降りてみる。
朗と郎の間違い。日本語だからって間違うことないと思うのだが。
まだ少し時間があるので、更に下る途中の火花海でも降りてみる。こんなことなら、上の方でもっと時間をとってじっくりきっちり片付けるんだった。火花海は、陽光が水面にきらめくのが火花のように見えることからの命名のようだが、もう日は傾いて水面に陽光は当たっていないので、そういう様子は見られない。ここにも魚が住んでいる。
これで、この日は終了。バスで最後まで下って、ゲートを出る。
ビジターセンターの建物に德克士 (dicos) が入ってるので、夕食はそこで済ませることに。双鸡堡餐30元。iPhoneでネットしながらゆっくりしていると、九寨溝自体の営業時間と同じ午後6時で閉店らしく、入口が閉じられ裏口から出ないといけなかった。
黄龍
投稿者: Erlang カテゴリー: 2013年西安・四川省旅行 投稿日: 2013年6月28日
旅行4日目の6月3日、いよいよ今回の旅行のメインの黄龍・九寨溝地域へ移動。黄龍と九寨溝は大きな目で見ると近くだが、九寨黄龍空港をはさんで、それぞれ反対側に車で約1時間半と2時間くらいの位置にある。簡単に行き来できるというほどの距離でもないため、まずは到着日には黄龍だけ見てから九寨溝の宿に移動。翌日、翌々日に九寨溝を時間をかけて見るという日程。移動も含めて黄龍で時間を十分取るために、西安の出発は朝早い飛行機。前日に西安火車站前の空港バスの乗り場で空港バスの時刻を確認すると、始発でも間に合わない。鐘楼出発の空港バスなら、5:40から走っているので間に合うが、乗り場がどこにあるかわらない。西高新はもっとわからない。鐘楼までタクシーで行ってからその乗り場を探して乗り換えというのもちょっと面倒そうに思ったので、少々値段がかかるのは目をつぶって、ホテルから空港まで直接タクシーで行くことにした。最初に乗ろうとしたタクシーに行き先を空港までと告げると、だめだという。もう上がるところなので近くならいいけど遠くまで行きたくないらしい。後から来たタクシーに乗り換えて空港に向かう。タクシー代130元。
西安空港に着くと、ちょうど朝日が登ったところだった。
なぜか荷物チェックで別室に連れ込まれて中身を調べられたが、特に問題なく放免。
西安から九寨黄龍への飛行機は、チケットは中国東方航空だったが、幸福航空という西安がハブの航空会社とのコードシェア便。JRという航空会社略号が日本人にとっては妙な感じ (笑)。会社名もなんかヤバい宗教かと思ってしまう。機体は東方航空のだったが。
この飛行機、座席のテーブルを開けなくても飲み物のカップだけ置けるように別にカップホルダーがついているのだが、後ろ側に広告のついた頭当て布のせいで、ちょっと残念な状態に…
雪をいただいた高山の上を飛行しつつ九寨黄龍空港に向かう。
到着すると、目の前が防寒服の売り場。普通、ここに来てから買うことはないと思うのだが、準備なく来て寒さに驚く人が多いのだろうか?
さて、一番心配していたのが、黄龍の観光。山道を歩くのに荷物全部引きずっていくわけにもいかないし、麓で預かってもらうところがあるのか、現地ツアーやチャーターしたタクシーの車で預かっておいてもらえるという話だがどうも心配な気もするしと思っていた。もっと、色々有象無象な業者がいるのかと想像していたのだが、現地ツアーバス(ワゴン車) というのもこの空港バスのブースひとつで、あとはタクシーが少しいるだけ。私の場合はこのC套票というのを利用することになる。そもそも他に選択の余地がなく団体ツアー以外は皆がこれを利用するようだし、これが黄龍で観光中ずっと待っていてくれるわけだが、その間に荷物を持ってトンズラすることはなさそうである。
で、これ黄龍で何時間くらいいるんですか、とか聞こうと思ったら、まだ人がいないから、人数集まらないと出ないという。そこに横から、タクシーの客引きがやってくるが、そちらはどけといて、他に人が来るのを待つ。団体客はさっさとみんないなくなって、残る人はわずかだったが、幸い学生5人グループと、他に学生2人組と、カップル1組が集まって、無事催行決定。一同、このワゴン車に荷物を積み込んで出発。学生のグループはどんだけ遠足のおやつだよ、というくらいレジ袋に入った菓子類を持っている。これをぶらさげて飛行機に乗ってきたのか?
爽やかな天気。山肌にチベット文字が描かれていたりする。
まず立ち寄るのが薬屋さん。高山病が心配な人はここで薬を購入するようにと。ここで、別の車の4人組を、こちらの車にまだ余裕があるため収容。業者間で客を融通しあっているのか。しかしこの人たちはどこから来たのか? 別の飛行機で来ていて時間がズレた人だろうか、長距離バスで近くまで来て車に乗り換えて黄龍に向かう人達だろうか?
道路脇には山羊やら牛やら。
この長い山道の道路を掃いているおじさんは、一体どこから歩いて来ているのか。
途中、雪宝鼎というところで休憩。
1時間半ほどかかって、黄龍の入り口に到着。この車の利用者は皆ゴンドラで上まで上がってから下りの道だけ全部歩いて降りてくるパターンなので、入り口を過ぎてもう少し奥にあるゴンドラの乗り場まで行く。
到着が11時過ぎで、帰りの出発は午後4時半でいいかと言われると、学生のグループが5時にしてー、というので、5時出発に決定。
黄龍の入場券とゴンドラの乗車券とも運ちゃんがまとめて買ってきてくれる。入場料は学生さんは半額くらいになっていたようだ。入場料200元、ゴンドラ片道80元。チケットの裏側はハガキになっている。地図も描かれているが、サイズが小さく字が細かすぎてさっぱりわからない。
で、ゴンドラの乗って上に向かう。索道という名前だが、スキー場にあるゴンドラリフトと同じものだ。
これが全体図。ゴンドラで上に行っても、黄龍の一番上の五彩池のあるところまで直接連れて行ってくれるわけではなく、高さだけ同じくらいのところまで行くので登らなくていいというだけで、ゴンドラを降りてから五彩池のあとるころまでは何もない山道を結構歩かないといけない。
ここに限らず九寨溝でも全てにわたって観光客が歩く部分はこのような木道になっていて、地面を直接歩かないといけないころは一切ない。非常に穏やかな斜面以外は全部階段になっている。登山靴やスニーカーでなくとも、普通の靴ですべての場所に行けるということであるが、これだけ隅から隅まで木道を設営してあることに感嘆する。
ロープウェイを降りてほどないところに、酸素吸入ステーションがあった。酸素は無料で、使い捨ての口に当てる器具が1元。自分は少し頭痛がするかなぐらいだったので、お世話にはならなかったので、実際にどんなものかは不明。足元も少しふらつている気がしたが、前日ずいぶん歩いたので、足に来ていただけのようにも思う。富士山の頂上に近い標高な上に、自動車とゴンドラでいきなり上がってくるので、結構警戒はしていて、あまり急に動かないように気をつけたりはしていたが、そのおかげか高山病で具合が悪くなるということはなかった。
また、これも黄龍九寨溝全体に共通してだが、至る所にゴミ掃除係がいて、このマジックハンド (似たようなのが日本でホームセンターで安価で売られている) を使ってゴミを拾っている。
少し歩くと見晴らしのいいところに出た。下の方に、黄龍の下の方の部分が見える。
途中リスがいたりする道をひたすら歩く。
1時間余りで、沢沿いに上がってくる未知との接続地点に到達。このすぐ上が五彩池で、沢沿いに上がってくる側と逆側から五彩池の上側に向かう。
ゴミ箱に酸素缶が捨ててあった。
だんだんそれらしいものが見えてきた。
そして到着~
記念写真。
この場所は木道もステージのように広くなっていて、皆思い思いに写真を撮っている。写真屋さんもうろうろしていたが、そんなに撮ってもらっていた人はいなさそう。1枚30元。
道は池を見渡せる少し高いところに続いている。
池の上側には、チベット仏教の何かの残骸のようなものが。
おっこちないように気をつけて。
更に色々、アップで。
池の下にある黄龍古寺。この向かって左脇から、ここの地下にある黄龍洞という鍾乳洞に行けるそうなのだがすっかり見過ごしていた。残念。
順次下っていく。
次は黄龍中寺。
ここ、食事をするところがなく、食べ物も持ってきていないので、だんだんお腹が空いてきた。烤火腿腸を買って食べるが、これが10元。
あとは順次現れる池を見ながらひたすら下るのみ。
争艶池。
異彩を放つ、韓国のおばさん方。
娑羅映彩池。
明鏡倒影池。
盆景池。
金沙舗地。
洗身洞。
瀲灔湖。
飛瀑流輝。
迎賓池。
これで打ち止め。あとはしばらく木道を歩いて、郵便局が合ったりして、出口。
途中、私のようにゴンドラ利用ではなく下から歩いて登ってきてすれ違う人に、頂上まであとどのくらい? (頂上に行くわけではないのだが) と何度も聞かれた。それも、こちらが下に近づくにつれ増えてくる。こちらが下に近づいた頃には時間もそれなりに遅くなっているので、その頃にまだ登り始めてそんなに経たずに、上までどのくらいかと聞くということは、全く計画ができてないとしか思えないが、市街地からすぐ近くの山とかならともかく、わざわざ遠くからここまでやってくるのに、そんな無計画なものなのか。上のほうであまり聞かれなかったのは、上まで来る人はちゃんと計画のできている人だからだろう。無計画に来た人は途中であきらめて、せっかく来たのに五彩池を見ずに帰ったりするのだろうか。
帰着時刻が午後4:30頃で、集合時間に30分の余裕で着いた。距離からすればもっと早く着いててもいいくらいだが、標高の高いところはわざとゆっくり目に歩いていたし、途中写真を撮るのに結構時間をかけたりしていたので、まあこんなものか。5時集合を要求した学生グループ等は結局私より先に着いていた。まだ1組到着していなかったので、それを待つ間に食べ物を調達しに行ったが、オレオと飲み物買ってきただけ。結局この日の昼間に食べたものは、先のソーセージとこれだけ。
全員揃って時間より少し遅れて九寨溝に向けて出発。途中、虹が見えたりしながら3時間ほどで九寨溝へ。
近くまで来ると、乗ってきたワゴン車は一旦停まって降ろされ、待機していたタクシーに行き先別に分乗してそれぞれの宿泊先まで送ってくれる。香港=深圳・东莞行きのワゴン車なんかと似たシステムだ。宿泊先を告げて知らないと言われることもなく、無事到着。
一旦落ち着いてから、近所を歩いて夕食に。地元っぽいものということで、重庆豆花鱼庄という店で、牦牛豆花というのをいただいた。店の写真は後で撮ったもので、朝に撮ったので雨戸(?)が閉まっている。
西安 (その2) ― 兵馬俑、秦始皇帝陵、城壁
投稿者: Erlang カテゴリー: 2013年西安・四川省旅行 投稿日: 2013年6月27日
西安2日目は朝から兵馬俑に向かう。駅前から游5(306路)というバスに乗ればいいということで、306路の乗り場を探す。駅前広場の南西側にバスターミナルがあるが、そこではなく、案内図によると一見空港バスの降りたあたりのように見えたが実はそこでもなく、駅前広場の東の方の城壁よりは内側のところに乗り場があった。そこもバスターミナル的な様相をしているので、どこかでチケットを買ってから乗るのかと思ったが、ここは直接バスに乗ってから、中で料金を徴収に来る方式。
で、バスに揺られて1時間ほど、兵馬俑に到着。バスは入り口から少し遠いところに着くが、ちゃんと看板が出ている。
車で来る人の駐車場の側から来る人に向いて始皇帝の像が立っている、その横の方に出てくる。像の写真を撮ろうと一旦そちら側に向かおうとすると、その前から日本人と見て寄ってきて日本語で説明しますといってつきまとっていたガイドの勧誘が、そっちじゃないですよ、と。わかってるよ、写真撮りたいだけだから。記念撮影用に、首のない兵士の像とかも用意してある。
入場料は150元。兵馬俑と始皇帝陵の両方あわせて秦始皇帝陵博物院として1枚のチケットになる。
入り口の大きなゲートを通ると、その先に大きな庭園のようなものが広がっていて、そこを延々歩いた先に、やっともう一度ゲートがあって博物館である。地図でいうと、左下のところが最初の入り口。
そして2つ目のゲートを通ったところがここ。正面に1号坑の建物が見える。
建物の中に入ると、全体の模型が展示してあるが、脇にある土産物屋や駐車場は省略されている。建物の奥の方に、巨大体育館の中のような様子が見えてくる。
そして、いよいよ中に入ると… 人がいっぱいで見えないっ。
人をかきわけて前に出て、ついにご対面。圧巻だ。
広角から望遠にして色々撮る。
ぐるりと一周できるので、場所を変えながら見ていく。
最初に井戸を掘っていて発見した場所。
入口側を振り返ったところ。
作業中。
反対側の端から。
存在証明ということで。
1号坑を出て、続いて3号坑へ。こちらはだいぶ小ぶりだ。
この建物の中には、実際の現場の前で写真を撮るわけにいかないので、現場の写真の壁を背景に写真を撮るための場所 (自分のカメラで撮影するのも有料) や、兵士の像の顔のところだけ自分の顔のようにした写真をつくってくれるサービスなどがあった。
ここで一旦休憩して土産物屋へ。この兵馬俑を井戸を掘っていてたまたま発見した杨继德というおじさんが、本だかDVDだかにサインして販売をしている。いつもここでこうやっているらしい。
みやげ物として兵士像のレプリカも売られていたが、原寸大のものだとだいたい17,000元 (約27万円)、1/2スケールのもので10,000元 (約16万円) くらいの値付けだった。こんなふうに梱包して送ってくれるのか。
残るは2号坑。
こちらには、個別にガラスケースに展示されている像があった。
続いて、秦始皇帝陵文物陳列庁へ。こちらには、秦始皇帝陵の近くで発掘された銅の馬車などが展示されている。
なぜか、北京オリンピックの聖火トーチも。
これで、兵馬俑博物館の部分は終わり。
最初の地図に戻って見てもらうとわかるが、広い庭園のような部分には2つ出入り口があるように見える。てっきり、やってくる場所によって2つ出入り口があるのかと思って、また遠い方の入り口の方へ歩いて行こうとしたら、係員に呼び止められて、博物館に近い方の出口から出なさいという。実は、片方が入り口で、片方が出口と決まっていたようだ。その出口を出ると、外には土産物屋街が並んでいる。庭園の外側に沿って、その土産物屋街を延々歩いて通り抜けないと、元来た場所に到達できないという寸法である。中国の観光地によくある構造だ。
ここで昼食代わりに肉夹馍を買って食べたが、これがひとつ20元だった。
次に訪れるのは、実際の墓である、秦始皇帝陵。兵馬俑からは2km余り離れているが、無料バスで行き来できる。最初にやってきた入り口の付近に、“秦陵博物院游客换乘中心”と大きく書かれた場所があって、そこでチケットを見せてバスに乗る。
バスを降りて、同じチケットを見せてゲートを通って、延々歩く。
ビジターセンターには、妙なデフォルメされたキャラがいた。
バス乗り場の脇に観光用気球があったが、今回は最近の外国での事故の例もあるし、遠慮しておいた。
バスを降りたのと道をはさんで反対側のバス乗り場から、無料バスに乗って再び兵馬俑の入り口付近へ戻り、市内へのバスの乗り場に戻る。帰りのバスは306路はいなくて、914路というのしかいなかったが、西安火車站行きになっているのでそれに乗る。行きは途中高速道路に乗った上で7元だったが、帰りは高速道路に乗らないのに8元だった。
西安火車站に到着してみると、もう午後4時をまわっているというのに、これから306路に乗ろうとする人が長い行列をつくっていた。
日が長くてまだ時間があるので、城壁 (城墙) の上に登って歩いてみることにする。城壁に昇る場所は駅前広場の西の方から地下道をわたった先の城壁の外側にある。ここは、大きな門のあるところではないので、こじんまりとしている。
入場料は40元。チケットの裏面に地図がある。午後7時に閉まるのでそれまでにおりるようにと注意される。自転車に乗るかと聞かれたが、もともと乗るつもりがないので乗らないと答える。乗りたいと言っても、この場所では自転車のレンタルはないのだが。
他のblogなどを見ていると、ハシゴに近いもので登ると書いてあるところもあったが、実際はしっかりした階段だった。最近整備されたのかもしれない。
城壁の上は広い道路のようになっている。ところどころに、建物ののようなものもある。
城壁の高さは結構あるので、上からの眺めはなかなかいい。
電動自動車が走っていたり、自転車に乗っている人も結構いる。
チケット売り場のある出入り口以外は閉鎖されている。
ラーメン丼模様(?)の煙突。
レンガには何か刻んである。
速8 (= super) って語呂合わせ。アメリカのSuper 8 Hotelと関係あり? 名前をパクっただけ??
へび年ということで、風船でできたヘビが。
入った入り口から近くを歩いてまた戻るつもりだったのが、ちょっと進んだら戻る気にならなくなって、結局、東側の門、長楽門まで歩いた。着いたらちょうど閉門時間。
タクシーでホテル近くまで戻り、駅前で牛肉面を食べて、本日終了。
西安 (その1) ― 鐘楼、鼓楼、回坊、街角望遠鏡
投稿者: Erlang カテゴリー: 2013年西安・四川省旅行 投稿日: 2013年6月26日
6月1日は、上海浦東空港から国内便で西安に移動。西安咸陽国際空港は咸陽市にあって西安市ではない。東京ディズニーランドみたいなもんか。2008年の旅行で敦煌からの帰りに飛行機の乗り換えで立ち寄っているが、空港から出るのは今回が初めて。到着したのは2008年のときとは違って第3ターミナル。飛行機を降りるとに、ボーディングブリッジから建物に行く経路が途中で分岐していて、この便は西安の先まだ飛び続けるので、乗り継ぎの人と、西安で降りる人を分けていたのだが、自分が通ったときは分岐点で案内人がおらず、間違って乗り継ぎの方に進んでしまった。皆チケットを見せているので自分も同じように見せて、機械にかけて確認しているくせに、そのまま間違って乗り継ぎのパスを渡されて通されてしまった。なんか妙だなと思っていると、やっと後ろから呼び止められた。
空港からは西安火車站行きの空港バスで26元。バスの切符売り場付近はなんだか工事中だった。バス料金のうち1元は燃油サーチャージ (笑)。
ついでに、バスの窓から見つけた教習車。ナンバーの最後が「学」。
バスの到着場所は、西安火車站近くの解放饭店前。自分の泊まるホテル、西安陽光国際大酒店はそのすぐ近くなので便利だ。
西安は街の四方を囲む城壁がきれいに残されている中国でも珍しい都市である。西安火車站はその北側の城壁のすぐ外側にあり、駅前広場付近の城壁は薄いアーチ型につくり変えられている。バスの到着場所はそのすぐ内側だ。
これは、駅前広場にいた小型パトカー。北京の天安門広場にも似たようなのがいたような。
西安には2泊するが、翌日は兵馬俑に行き、翌々日は早朝に出発なので、到着日のこの日の夕方のうちに市内近場の観光として、鐘楼に向かう。駅前にはたくさん3輪バイクタクシーがたむろっているので、そんなに遠い距離でもないし、タクシーよりちょっとは安くあがるかと声をかけてみると、20元だなどと抜かす。10元くらいじゃないの、と言っても、ああだこうだ言ってる。何人か声をかけたが皆同じなので、あきらめてホテルの前からタクシーに乗ったら、メーターで9元だった。
鐘楼は大きな交差点でロータリーになった中央にそびえている。オレンジ色の光を浴びていて、ちょうど夕刻だったので夕陽で照らされているのかと思ったら、既に夜間照明ライトが点灯して周囲から照らされているだけだった。鐘楼自体には道路脇の階段を降りて地下道から入るが、入場券売り場から钟楼に上がる階段までの間の細長い通路が、土産物売り場になっている。
入場料は、鐘楼と鼓楼を合わせた套票で50元。
上まで登ると、隅っこに鐘がぶらさげてある。撞木は鎖で止めて鍵がかけられていた。少し離れたところにある鼓楼も、同じように照明に照らされて浮かび上がって見える。
内部の展示。
中の階と上の階の天井。
北大街を望む。地下道への入り口が見える。北東角には郵便局。
壁には1枚1枚彫り物が。
照明の明かりに寄ってくるのか、ツバメらしき鳥がたくさん飛び回っている。高速で飛び回る鳥が交流で点滅する光で照らされるのを、微妙に薄暗いので遅いシャッタースピードで撮影することになるため、羽が魚の骨にような形に写ってしまい、昔テレビで話題になった「スカイフィッシュ」のようだ。
ぐるぐる回っているうちに、日が沈んでだんだん暗くなってきて、雰囲気が変化していく。
鼓楼の方が閉門時間にならないうちに移動。夏至が近いのと、西の方なせいで、まだ日が沈んで少しだが時刻的にはこの時点で8時過ぎている。再び地下道を通って、別の出口から出て少し歩くと鼓楼に辿り着く。
鼓楼だけあって、太鼓が並んでいる。正面側と側面側。
内部の展示
奥の方にある公園。地面のあちこちから噴水が。
上に昇る階段のこの球形の部分がちょうど人の頭くらいの位置にあって、通り過ぎるときに誰か人がいるような気配を感じた。
今度は、鼓楼から鐘楼を望む。
回廊。
これだけの照明には相当電気を食うだろう。
見終わった頃にちょうど閉館時刻となり、入れなくて見上げるだけの人たち。と、その付近に降りてから見上げた写真。
噴水のあった公園から。水面に映った鼓楼と、カップルのシルエット。
土産物屋のディスプレイ。
何て読むの? ―追記: biang biang mian と読むとのこと
鼓楼から北に向かって伸びる通りが、回坊というイスラム系のお店が並んでいるところ。烤鸟蛋を買って食べてみた。
そして、西安名物という、羊肉泡馍をいただいた。25元て、ちょっと高い? 牛肉泡馍なら18元だった。後で人に聞くと、この小麦粉の練ったみたいなのは自分で千切って入れるという話だが、ここでは最初からこの状態で出てきた。見た目以上にボリュームがあって、半分くらい食べておなかいっぱいになってしまったので、思いっきり残してしまった。
そろそろ帰らないといけないが、中途半端な位置まで歩いて来てしまったので、とりあえずホテルのある方角の大通りに向かって歩く。すると、大きな交差点の角に大きな望遠鏡が2台いた。場所は、北大街と西新街の交差点だ。望遠鏡を3輪スクーターに載せて移動できるようにして、ここまでやってきて、道行く人に星を見せてあげている様子だ。趣味のボランティアでやっているのか? ちょうど土星が見頃の位置にあったので、望遠鏡は土星を向いていた。ちょうど店じまいするところだったようで、目の前で望遠鏡をたたんで去って行った。これは珍しいものを見た。
その後、北大街をタクシーがつかまらないかながめながら歩くがなかなかいない。そのうち、3輪タクシーをみつけて、10元でまあいいかと、ホテルまで帰着。
上海交通卡、手机充值
投稿者: Erlang カテゴリー: 2013年西安・四川省旅行 投稿日: 2013年6月25日
上海交通卡
話が前後するが、上海の交通カードについて。1泊だけの滞在とはいえ、何度も地下鉄を乗り降りしそうなので、毎回切符を買うより交通カードを使った方がいいと思って、以前の残りがほんのすこしだけある交通カードを持って行って、浦東空港の地下鉄の切符売り場のチャージ機でチャージ額を追加しようとした。ところが、もう有効期限が切れていると言われて使えなかった。2年もほっとけば、有効期限切れるか。がっくり。ネットでの残額検索ではちゃんとわずかな残額が表示されたのに。
仕方ないので、窓口に行って、新しく交通カードを購入。押金が20元と言われたが、前からそんなに高かったか? 切りのいいところで、チャージ額30元にして合計50元払ってカードを入手した。
そして、翌日、上海を発って西安に向こうために再び地下鉄で浦東空港にやってきた後、今度はまた期限切れになってしまってはいけないので、ちゃんとカードを退卡して押金を返してもらっておこうと窓口に行った。
浦東空港は平行した細長い第1ターミナルと第2ターミナルがあって、その間を北通路、中央通路、南通路が結んでいる。磁浮列車と地下鉄のホームはいずれもその2つのターミナル間にあって、磁浮は北通路と中央通路に、地下鉄は中央通路と南通路に改札口がある。今回私がたまたま出たのは南通路の方だったが、そこで退卡したいと行ったら、ここではできないので、あっちの窓口に行けと言われた。それで、とぼとぼと荷物をひきずって中央通路の方の地下鉄の窓口に行くと、やはりここでも退卡できないという。じゃあどうすんだと思ったら、通路をはさんで反対側の磁浮の窓口だという。つまり、そもそも地下鉄の窓口では退卡は受け付けていなくて、磁浮の窓口のある中央通路に行かないといけなかったというわけだ。磁浮の窓口で無事、押金と残額を返してもらえた。
手机充值
携帯電話のチャージも中国に来るたびに行う儀式のひとつ。前回の中国滞在から2年近く経っているので、番号が切れてしまうぎりぎりである。また期間を上限の2年間目一杯延長するには、100元で半年なので400元チャージする必要がある。
上海にいる間にホテルの近くにあった罗森 (ローソン) に行って手机充值卡はあるかと尋ねると、充值卡はないがこっちの端末でチャージすると案内されたのが、阿拉丁 (アラジン) というキオスク端末のようなもの。ここで自分の電話番号とチャージ額を入力するのだが、自分の中国携帯の番号は暗記していない。たまたまメモ書きも用意していなかったので、店員さんに携帯を渡して店員さんの自分の携帯に電話をかけてもらって電話番号を表示させて、それを見て入力した。その時点ではまだチャージはできていなくて、そこで機械から出てきたスリップを持ってレジに行って、支払いを完了しすると、チャージが行われるという仕組みだ (そりゃそうだ)。
で、このときちょっと勘違いしていて、200元で2年延長すると思って200元しかチャージしなかったので、もうあと200元チャージしないといけなかった。もう一度ローソンに行ってもいいが、恥ずかしいので、他の都市での様子も見てみようということにして、残りは別の都市に移動してから試してみることにした。
西安では、ホテルの売店で置いてないかと聞いたら置いてなくて、駅前通りにあるスーパー的な売店? で聞いたら置いていたが、100元のカードが110元だという。割り引きして売っているのではなくて手数料上乗せだと。まあ仕方ないので、110元出して1枚買った。ここでは、昔ながらのクレジットカードサイズのカードで、透明の袋を破って取り出してから、銀色のスクラッチをコインで削って番号を読むタイプのものだった。
続いて、黄龍・九寨溝は飛ばして、成都で、残り最後の100元分をチャージ。成都では最初に入ったコンビニでは置いてなくて、しかし、ホテルのすぐ近くに携帯屋があったので、そこで購入。さすがに100元のカードは100元だった。ここも同じく昔ながらのスクラッチカードタイプだった。
これで、また2年間は携帯の電話番号が維持できることとなった。
3年ぶりの上海
投稿者: Erlang カテゴリー: 2013年西安・四川省旅行 投稿日: 2013年6月24日
テーマは西安・四川省旅行だが、まずはその前に上海に1日寄って行く。上海には万博のあった2010年に行って以来だが、そのときに行き残したメジャーな観光地で、田子坊。そして行ってみようと思っていて行けなかったメイドカフェ。そしてこれまで何度も上海に行っている間に目にしていながら一度も入ったことのなかったCoCo壱番屋が最近「テレビで中国語」で紹介されていて、実際に行ってみくなった。以上3点を上海でこなしてから、西安へ向かうという旅程を組んだ次第。
まずは、出発の成田空港。ANAのキャンペーンで、卓球の福原愛選手の実物大人形が展示されていた。蝋人形館ほどではないが、結構よくできている。
飛行機に乗ると、今回は天気がよくてというわけではないが、雲の上に頭を出した富士山がよく見えた。
上海のホテルは前々回、前回と、南京路の脇で地下鉄駅からも至近という便利な場所の、会社の割り引きの効くRaddisonに泊まっていたので今回もそこにしようと思っていたのだが、今回会社の割り引き対象からはずれてしまっていた。上海の宿だけはそのつもりで、航空券を手配した旅行会社で一緒に手配せずに、会社の契約の旅行会社で手配することにしていたのだが、割り引きなしでそこに泊まるとかなり高額になるため、割り引きのある別のホテルということで、今回は地下鉄2号線の汉中路駅近くにある Courtyard Shanghai Puxi (上海浦西万怡酒店) に宿泊した。空港から地下鉄2号線でやってきたが、あいにくの梅雨空で雨がぽつぽつする中、思ったより駅から距離のあるホテルまで、でこぼこの歩道を荷物をひきずりながら歩いて辿り着いた。
CoCo壱番屋
ホテル到着後、先に書いたようにVPNの接続を試みたがうまく行かなかったので後回しにして、まずはもうお昼どきも過ぎているので、早速ミッションその1のCoCo壱番屋に行くことにする。今まで上海に来たなかで、徐家汇の美罗城や、古北の方の虹桥上海城にココイチがあるのは知っていたが、わざわざそこまで行かずとも、上海にはたくさん店舗があるので、検索してみるとホテルから歩いて行けるところに上海火车站店があることがわかったので、そこに行ってみる。下の写真は店外の様子と店内の様子。食品サンプルが並んでいるのが珍しい。
お昼にはもう遅い時間なので店内はほとんど客がいない。店員からいきなり初めての言われ方で一瞬、ん? となったのが、“热水还是冰水?” そう言われたと思ったのだが热水ってこともない気がするから何かの聞き間違いだろうか。冰水と答えて間違いはなさそうだったのでそう答えたのだが。
メニューは下の写真のような感じで、システムは日本のココイチと同様、ごはんの量と、辛さと、トッピングを選ぶ。まあ、このへんは中国のココイチのwebを見れば書いてあったのだが。ちょっと違うのが辛さの度合いを示す数で、日本では標準の辛さは即ちゼロ辛で、1辛は標準より1段階辛いのだが、中国のでは標準を1辛と呼んでいるようで、1辛は不辣と書いてある。いつも日本で1辛を頼む私は、2辛で頼んだ。それから、辛さの強めるのには追加料金は取らないようだ。具は、やはり自分の定番のエビにこみ+ほうれん草 (煮虾仁+菠菜)。
出てきたカレーは確かにココイチのカレーぽいが、微妙に違う。エビにこみのエビは使っている種類がちょっと違う感じだし、ほうれん草は日本ではこんなに軸の部分がないような気がする。味はテレビでも現地の人に合わせて違えていると言っていたように思うが、カレーの味の違いをどう表現していいのかわからないが、確かに違う感じがする。
女仆咖啡厅 (メイドカフェ)
続いて、向かったのが、メイドカフェ。遡ること4年前、2009年の日食を見に訪れた際に、上海にもメイド喫茶があるというのでどんなものか覗いてみようと思って、ネットで見つけておいたこのお店を、住所を頼りに探しまわったものの見つけられず、翌年、万博で訪れたときに再チャレンジして、場所が雑居ビルの2階にあるのを見つけ出したものの、行く時間がとれずに、最終日空港に行く前の午前中の少しの空き時間に、開店直後少しならいられそうかと思って行ったものの、開店時間を過ぎてもなかなかお店が開かず、結局あきらめて帰ったという経緯もあって、今回はぜひと思って行った。
場所は、地下鉄人民公園駅近く。前に泊まっていたホテルからなら歩いて行けたのだが、今回は地下鉄に乗って行く。前にビデオカメラの件でお世話になった警察署の少し東側だ。
看板は建物の上にしか出てないので、なかなかわかりにくい。で、この建物の内側に入ってから、何の変哲もないコンクリートの階段を上がると、入口がある。
で、入ってみた感想だが、なんだかつまらなかった (笑)。店内は撮影禁止と書いてあったので写真はないが、客は、ひたすらネトゲしてるグループと、カップルが1組とくらいで、メイドの店員さん (セーラー服だったけど) は素っ気なくて、何をするでもなく、なんか飲み物1杯いただいて退散してきてしまった (爆)。
田子坊
それから向かったのは田子坊。北京で南锣鼓巷に行ったのなら、上海では田子坊。ここはまあ、うろうろ、うろうろ歩きまわって写真を撮ってきただけなわけだが、その写真を並べておこう。
最後に、最寄りの地下鉄打浦桥駅の階段の手摺り。途中に踊り場があろうと、柱がでっぱってようと、ずうーっと全部つながっている。