ASI290MCで天体撮影 (その5) ― 1.25″ レデューサで電視観望

1.25" GSO Focal Reducer

前の記事に引き続き似たようなアクセサリの話だが、今回はフォーカル・レデューサー。望遠鏡の焦点距離を短くしてF値の小さい明るい光学系に変換するもの。一般的には望遠鏡の接眼部近くで鏡筒寄りの部分に取り付けるものと思うが、これは先のフィルタと同じく、アイピースの31.7mmのスリーブのお尻の部分にねじ込むようになっている。

いくつか製品が出ていて、しかも全く同じ仕様と思われるものが複数みつかる、購入したのはそのうちのÁstrostrëetとロゴの入ったもの。価格も、比較的お手頃なものだ。製品の説明にGSO社 (Guan Shen Optical: 冠昇光學) の製品だと書いてあるがGSOの名前が入っているわけではない。しかし他の同仕様のものもおそらく同じGSO製で、それぞれ扱い業者に合わせてロゴを入れたものをOEMしているとかそんなことではないだろうか。

さて、これを何に使うかというと電視観望。惑星撮影用に導入したASI290MCだが、他にも何か使えないかということで色々見ていて目に止まったのがこの電子観望。要はカメラで録画するのが主目的ではなく、撮影時にパソコンでモニタしているカメラの画像を眺めることそのものを天体の観望とするということである。どうも、最近徐々に注目を浴び始めているようである。見る対象は惑星ではなくて、星雲・星団・銀河などの天体。観望会などでも、ひとりずつ望遠鏡のアイピースをのぞくのではなくて、多人数で一緒に画面を見られる。眼視では見づらい淡い天体も、リアルタイムの画像処理で、ある程度よく見られる。

惑星撮影に比べると、大きな違いは見た目が大きいのと明るさが暗いというのこと。惑星の場合は焦点距離の長いシュミカセを使っても更にバローレンズで焦点距離を伸ばし、また一眼レフなどの画像センサに比べれば実サイズの小さい撮像素子を使っていて、非常に狭い範囲だけを撮影するようになっているが、これらの天体はもっと大きいものが多いのでバローレンズとは逆に今回購入したようなレデューサーを入れて見える範囲を広くするというわけである。

明るさが暗いことに関しては、焦点距離が短くすることによってF値が小さくなって明るくなることに加え、単にシャッター速度を長くするだけではなく、直焦点で一眼レフなどでの撮影でも、何枚もたくさん撮影してスタックするという手法が使われるが、これをリアルタイムで行うということでその場できれいな画像が見られる。普段私は惑星撮影にはFireCaptureを使っているが、SharpCapというソフトがそういうライブスタックの機能を持っているということなので、そちらを使うことにする。

電視観望に関しては、ほしぞloveログの、特集記事のところにある電視観望関係の記事が参考になる。なんて思っていたら、ちょうど2018年8月号の星ナビのblog紹介のコーナーに載っていた。

さて、品物がAmazonから届いた日にちょうど晴れたので、夏の天体で見やすそうなものということでまずこと座の惑星状星雲M57に向けてみた。惑星撮影時は、バローレンズを入れてしまうと結構視野が狭くなって、画像の範囲をROIで狭くしないで撮像素子全体にしても、目標を画面内に入れるのにちょっと苦労するが、こちらは逆にレデューサーで視野を広げているので、低倍率アイピースでの視野と同じとはいわないまでも結構広い範囲が見えて、自動導入で向けた目標は割と簡単に画面にとらえられる。

M57は眼視で見るとまあかすかに光のシミが見えてそれとわかる程度なのだが、カメラを通した画面では、シャッター速度を長くすれば、そのままではも画像が荒いながらもそこそこ見える。一眼レフのモニタ液晶では、撮影のシャッター速度を長くしてもモニタの表示は変わらないので、試し撮りをしては再生画像を確認しないといけないが、これだとそんなことがない。更に、SharpCapのライブスタックを有効にすると、次々と撮影しては、自動的に位置合わせをして重ねた処理をした画像を表示してくれる。望遠鏡が揺れたりして流れてしまったりした品質の悪い画像は自動的に捨ててくれる。数十コマスタックさせると、生で見ているのに比べるとはるかにきれいになった画像になる。

そんな観望状況が下の写真。周囲の明るさと画面の明るさに差があるので、画面が白っぽくなっているが、実際はもっときれいに見えている。M57は小さいので、レデューサーを入れた状態では小さすぎるので画面をズームして表示している。じゃあレデューサーなくてもよかったんじゃないのとも思うが、導入時に周囲の星の並びを広い範囲が確認できるとかあるし、もっと大きい天体を見ることもあるので、まあこれでいいだろう。

電視観望風景

その場でライブスタックしながら表示している画面そのままを保存しようと思ったつもりが、まだSharpCapの操作に慣れていなくて、保存形式が16bitのfits形式で保存してしまい、処理しないとそのまま画像が見られないので、そのときの画面の見え方が再現できなくて残念だが、そのかわりにきれいに見えるように処理したのが下の写真。まあ、現場でも表示の調整をいじれば、ここまでとはいかなくともスタックさせっぱなしよりはきれいに見えるようにできたのかもしれない。

M57
M57 2018/06/29 21:00~ ZWO ASI290MC, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10), GSO focal reducer, SharpCap3 Gain=300, 4sec x 53, StellaImage8, PhotoshopCC

M57がいとも簡単にきれいに見られたのに気をよくして、近くにある同類の惑星状星雲M27にも向けてみた。が、こちらは生での表示ではほとんどわからないくらい。周囲の星の並びで位置を確認してもなんとなくあるのななぁという程度だで、ライブスタックするとそこそこ浮き上がってくるが、やはりM57に比べるとぼんやりとしか見えない。まあこちらの方が面積の広がった天体なので、面積あたりの明るさが少ないのは当然で、光害地では電視観望を使ってもこの程度なのだろう。下の写真は同様に事後処理したものなのでそこそこには見えているが。

M27
M27 2018/06/29 21:40~ ZWO ASI290MC, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10), GSO focal reducer, SharpCap3 Gain=300, 4sec x 40, StellaImage8, PhotoshopCC

上の2つの星雲については、実は3年余り前に一眼レフで撮っていたが、fitsファイルを処理した画像ではそれと比べても遜色ないくらいだ。画素数が少なめなことはあるが、それが事後処理でなくリアルタイムで位置合わせ、重ね合わせの処理がされているかと思うと驚かされる。しかも、CPUはWindowsタブレット機のAtomという結構非力なものだ。

しかし、M27で既に厳しかったように、光害地ではやはりある程度明るい天体でないと難しいかもしれない。球状星団だとか、明るめのものに限られるかもしれない。しかし、それにしても眼視で望遠鏡を見てもほとんどわからないような天体が、ずっとわかりやすく見える。観望会などで多人数で同時に見て楽しむという使い方もできるだろう。ただし、これが実際に望遠鏡で天体を見ているという体験になるのかどうかというと、微妙なところもある。が、まあできることは何でも色々試してはみたい。

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ASI290MCで惑星撮影 (その4) ― 1.25″ UV/IR Cut Filter

ZWO UV/IR Cut Filter 1.25"

私も火星大接近を見込んで惑星撮影をASI290MCに切り替えたわけだが、天文雑誌でもこのところUSBカメラでの惑星撮影の特集記事が掲載されていたりする。まあいちおう基本的な知識はそのういう記事を読む前に、主にネットや何やの情報で知った上で既に実行しているわけだが、やはりこれまで知らなかった情報もあってありがたい。

ASI290MCや他の多くの惑星撮影用カメラは撮像素子がむき出しなので、撮像素子面に簡単にゴミがついてしまいそうである。もちろん一眼レフカメラによく装備されているような、電源ON/OFF時に振動でゴミを落としたりする機能などない。ゴミがつかないように、なるべく下向きで扱ったり、すぐにきちんとキャップをするようにしたりしてはいたが、それもなかなか煩わしいと思っていた。

そんな折、天文雑誌の惑星撮影の記事の中で、カラーカメラでの惑星撮影にはUV/IRカットフィルターを使わないといけないという話を読んだ。赤外領域まで写ると、コントラストの悪い画像になってしまうという。そこで可視光領域のみを通す (紫外線と赤外線をカットする) フィルターを使う。ついでの効能として、このフィルタは、望遠鏡で眼視するときに使うフィルタやムーングラスと同様に、31.7mm (1.25″) のスリーブにねじ込むようになっている。カメラにフィルタを常用するかたちで装着しておくことで、内部にゴミが入らなくなるという利点もある。ゴミがついてもフィルタ面なので、撮像素子面についてくっきりゴミが写ってしまうより、距離のあるフィルタ面ならちょっとしたゴミくらいならボケてわからなくなるし、掃除するのも容易だ。

ゴミ除けのためだけにクリアフィルタを装着するというのだったら、あえてそうはしないところだ。よくカメラのレンズにも保護用に無色のフィルタを常に装着する人がいるが、余計な反射や減衰が起きるだけなのでいただけない。しかし、本来、機能としてUV/IRカットのためにフィルタの装着が必要なら、その副次効果としてゴミ除けになるのはありがたい。

さて、本題の紫外線/赤外線のカット機能であるが、まずはASI290MCの色別の感度曲線をみてみるとこんな具合である。

ASI290MC感度曲線
ASI290MCの感度曲線ZWO社のホームページより

R、G、Bそれぞれのピークはきれいにあるが、700nmより長い波長(赤外線域)での特性が赤の向こう側なのにGやBの感度もまた上がってきて、800より長いところではほぼ3色とも同じ特性になっている。そこらへんの波長の光が入ってくると、色が本来の色と違ったものになる。普通の写真を撮るデジカメでは、撮像素子の前に赤外線をカットするフィルタが入っているが、このカメラではそういうものはなくて、こういう特性になっている。また、これは後の記事で出てくるADCを使えば解消する話ではあるが、大気分散による色ズレが起きた場合に、画像のRGB成分をそれに合わせてズラして解消する方法があるが、波長の離れた領域の光が同じ色成分に含まれていると、その効果に悪影響を及ぼす。

そして、ZWO社製のUV/IRカットフィルタの特性がこちらで、その700nm付近からきれいにカットするようになって、RGBがきれいな特性になっている部分だけを使うようになっている。

UV/IR Cut Filter
UV/IRカットフィルタの特性 ZWO社のホームページより

お値段も、星雲の観察/撮影用のフィルタなどと比べると比較的安価なので、秋葉原近くにでかけた際に望遠鏡ショップに寄って購入してきて、実際に撮り比べてみた。

Mars w/o FilterMars w/ Filter
火星 (左: フィルタなし、右: UV/IRカットフィルタあり)

Jupiter w/o FilterJupiter w/ Filter
木星 (左: フィルタなし、右: UV/IRカットフィルタあり)

Saturn w/o FilterSaturn w/ Filter
土星 (左: フィルタなし、右: UV/IRカットフィルタあり)

いずれも色合いの調整は特にしていない状態である。これまでも、ASI290MCで撮影するようになってからフィルタなしの状態での画像をいくつか載せてきたが、こうして見てみると、確かにフィルタありの方が眼視で見たときのイメージに近い。火星、土星はフィルタなしだとどれもひどくピンクがかった感じで不自然な感じがする。木星はまあそれほどでもない感じだが、以前にEOS 60Dで撮影した画像と比べるとやはり、フィルタありの方が近い色をしている。あまりシーイングの条件のよいときに撮ったわけではないので、模様のくっきりさ、コントラストの違いがどのくらい出ているかはあまりよくわからないかもしれないが、ゴミ防止も含めて、まあとにかくこのフィルタはいつも装着しておいて撮影するのでよさそうに思う。

ついでだが、このフィルタとは逆に、カメラの特性がRGBとも同じになっている領域だけを通し、他の波長成分をカットするIR通過フィルタというのもある。下図のような特性 (重ね図はASI224MCのものだが、ほとんど違いはない) で、これをカラーカメラに使うことによって、赤外線波長だけで観測するカメラとなるとともに、この領域ではRGB各色の感度が同じことから、モノクロカメラと同じと考えることができて、その分、解像度の高い画像が得られるという。これも面白そうなので、いつか試してみたいものだ。

IR 850nm Pass FilterASI224MC+850nmPass
IR 850nm Passフィルタの特性 ZWO社のホームページより

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リーマンサット人工衛星受信キット講習会

リーマンサットという、普段はサラリーマンをしている人たちが人工衛星を開発して宇宙に上げようというプロジェクトがある。そこが資金集めのクラウドファンディングをしていて、そのリターン品として、色々なグッズなどがある中に、「人工衛星からの無線を受信できるキット作成&講習会」というのが人数限定であったのが目を引いた。そもそも学生の頃にアマチュア無線で少しだけ衛星通信をかじっていたし、最近ではISSからのARISSでの直接交信を144MHz帯のハンディ機で受信したり、同じくISSからのSSTVの送信をハンディ機で受信してスマホでデコードして画面表示とかもやっているので、背景知識はまあまあある。大学の研究目的などのこういった超小型の衛星では、アマチュア帯の電波が使われることも多い。受信キットが必要というので、単に無線機を用意するだけではいけない特別な復調回路の基板とかがいるものなのかなどと想像したが、具体的にはわからないままに、何であれおもしろそうだと思って申し込んだ。

さて、もう1ヶ月あまり前の話だが、そのリターンの実施がされるというので、リーマンサットの開発拠点まで行ってきた。各自パソコンを持参してくださいというので、パソコンというには非力かもしれないがDiginnosのWindowsタブレット (キーボード付き) を持って行った。他にうちにある持ち出せるパソコンは、これより非力なものしかない。まずは電波とは、から始まるレクチャーを聞いて、渡されたファイルをコピーして、自分のパソコンにインストールする。ハードウェアとしては、渡されたものはUSBメモリのようなUSBデバイスと、あとはケーブルのついたアンテナの組み立てキット。

RTL2832U 500円アンテナ

USBデバイスは、パソコン用のUSBテレビチューナーとして売られているものの本体のみ。これらしい。ハードウェアとしてはこれを利用して、パソコン上のソフトで無線機を実現するSDR (Software Defined Radio) という方法を使って、衛星からの受信機にする。このUSBデバイスは非常に安価で売られているので、パソコンさえあれば、アマチュア用機器にせよ専用の無線機を買うよりもずっと安くあがる。そういうものがあるのは知っていたが、実際に自分で試してみるほどではなかったので、こういう機会に実際に触れることができたのはいい経験になった。

アンテナの方は、これまた安価に済ませるためにデザインされた通称「500円八木アンテナ」というもの。430MHz帯用の6エレメントの八木アンテナ。リーマンサットの衛星からの電波はISSとは違って430MHz帯を使う。ISSからの電波は強力なのでハンディ機付属のホイップアンテナでも十分受信できるが、こちらの衛星からの電波はそんなに強くないので、指向性のあるアンテナで狙わないといけない。144MHz帯に比べれば波長が短いので八木アンテナもそんなにかさばらない。渡されたものは既に必要な加工は全部済ませてあって、移動時に邪魔にならないように分解組み立てできる状態になっていたので、材料費はともかく手間もかからなかった。組み立てた状態はこうなる。エレメントの長さと差し込む位置は色のシールが貼ってあって一目瞭然になっている。差し込んだ後に指でつまんで回せる固定ネジがつけてあったり、至れり尽くせり。受信機側は、一旦BNCコネクタをつけた上で、USBドングルについているアンテナ用のコネクタへの変換ケーブルを取り付けてある。

500円アンテナ 500円アンテナ

USBドングルをパソコンに挿入して、アンテナを接続する。ちょっとこの状態では不安定だし、アンテナコネクタ部に力がかかってすぐに壊してしまいそうだ。USB延長ケーブルでパソコン本体から離すようにした方がよさそうだ。

受信中

パソコンにインストールしたフリーソフト起動し、とりあえず部屋の中でも強力に受信できるFM放送を受信してみる。単に受信音声が聞けるだけではなく、色々なスペクトラム表示が出てきて、なんだかすごい。

画面コピーがこちら。

SDRSharp

わざわざこのためにやってくれていたのだと思うが、ちょうど、同じ部屋の中で衛星の送信実験をやっていて、その周波数に合わせてSSBモードで受信すると、ちゃんとモールスで送信されているビーコンの内容が受信できた。アルファベットや数字は普通に聞き取れて、コールサインなどが送られているのがわかるのだが、ひとつ聞き慣れない符号があるなと思ったら、コンマ “,” だった。アマチュア無線の交信ではコンマ記号はまず使うことはないのだが、この衛星のビーコンの文面にはコンマが使われているのだった。

これでとりあえず衛星からの電波を受信できる環境が整ったことになる。実際にリーマンサットの衛星が打ち上がる前に、暇を見つけて、430MHz帯で電波を出している衛星を何か受信してみて練習しておきたいところだ。

今回は、SDRにしろ500円アンテナにしろ、そういうのもがあるのは知っていておもしろそうだなとは思っていても、実際チャレンジしてみるまでに至るには腰が重いものだが、今回こうやって色々お膳立てしてもらって体験することができて、有益だった。

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ASI290MCで惑星撮影 (その3) ― WinJUPOS

時系列が前後してしまったが、プラレア巡りで愛媛から帰ってきた翌日の夜、予想よりもよく晴れて木星が見えていた。ステラナビゲータで見てみると、ちょうど大赤斑がこちらを向いて、衛星のイオが木星の裏側に隠れていき、ガニメデが木星面上通過から離れていくところだった。面白い絵になりそうなので、先日の5コマのアニメに気を良くして今回はこれをもっと長い動画ができるように、2分間の撮影を21回連続で繰り返し撮影した。また、前回はたった10分でも視野回転があきらかにわかるほどだったので、NexStarの架台を簡易赤道儀モードにして視野回転が起こらないようにした。

この日はシーイングもよかったようで、連続撮影のひとコマを静止画として見ても、前の記事でこれまでで一番いい写りと思った画像よりももっといい画像になったと思う。それを前回同様GIFアニメにしたのがこちら。

Jupiter GRS, Ganimede & Io
Jupiter, Ganimede & Io 2018/06/04 21:12~55 ZWO ASI290MC, Celestron NexStar 5SE (D125mm f1250mm F10), X-CelLX 3x Barlow Lens, AutoStakkert!3, Registax6, Trimmed.  Duration=120s×21 , Shutter=15.00ms, Gain=330 (55%), 50% of 4,000~5,000frames each

自分としては、なかなか満足な動画ができた。撮影は、イオが木星の後ろに隠れてしまって、ガニメデが木星から離れていったところで止めたのだが、このあと更に続けて撮っていれば、木星面から離れたガニメデの影が木星上に落ちるのが見えてくるのが撮れたはずだったのに後から気付いて少し残念。

この日の撮影はこの動画をつくるためにしたようなものだが、これだけの画像が撮れたことから、今まで気にはなっていたものの、なかなかそこまですることはないだろうと思っていたデローテーションという処理にもチャレンジしてみることにした。

木星は自転速度が早いので、このように連続して撮影すると動きのわかる動画がつくれるくらい。ということは、星雲などの撮影でするように、長時間露光を続けて画質を向上させるということをしようとしても画像が流れてしまってうまくいかないということになる。平行移動に見えるわけではないから、画像をズラして重ねてもうまくいかない。そこで行われるのがデローテーションという処理。ここで動画のひとコマひとコマを撮ったのと同じように、1枚あたりでは自転によるブレがわからない程度の時間にとどめた画像を連続して撮影したものを用意して、それを木星の球面上にマッピングした上で回転させて同じ向きから見たときにどのように見えるかの画像に変換してから重ね合わせるというもの。そんなことをしてくれるフリーソフトもちゃんと存在して、WinJUPOSというのがそれ。本来そのためだけのソフトではなくて、撮影画像から平面に展開した木星表面地図のようなものをつくったりといったことができるソフトなのだが、そのなかの1機能として、デローテーション処理がついている。使い方を探りながら作成したのがこちらの画像。

derotated
Jupiter, de-rotated

読み込ませるきに自動的に座標軸をあわせてくれるので、ちょうどまっすぐに見えるように位置調整されているが、それ以外、見た目は元の1枚画像とほぼ違いがない感じにしか見えない。元画像はAS!3でスタックして、Registax6でウェーブレット処理しているが、デローテーションをかけるのはウェーブレット処理の前か後かの選択肢があって前の方がいいらしいが、残念ながら私の画像ではウェーブレット処理前だとぼやぼやすぎてWinJUPOSで位置合わせがうまくいかなかったので、各コマをウェーブレット処理した後のものを読み込ませた。その結果がこれである。処理が破綻したりはしていなくてきっちり重ねてくれているのだろうけど、画質が向上しているわけでもないようで、いまひとつ効果がみられないという結果になった。何かもっとすごい画像になるのかと期待していたのだが、どうもそうはいかなかったようだ。しかし、まだうまく使いこなせていないだけなのかもしれない。もう少し研究してみる必要がありそうではある。

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プラレアリウム巡り(33) 那覇市牧志駅前ほしぞら公民館

この記事の通し番号でわかる通り、『全国プラ「レア」リウム33箇所巡り』もいよいよ最後の1館。残っていたのは、対象館のうち最南端の沖縄にある那覇市牧志駅前ほしぞら公民館。せっかく沖縄にあるのだから、ダイビングで沖縄かその先の離島へ行くついでに行ければいいかななどと思いながら機会を逃していた。一方、何かのついでで行くのでなければ、この館は空港から直通のモノレールで行ける近い距離にあり、館自体も名前の通り駅の眼の前にあるので、飛行機で日帰りが十分可能だ。愛媛県2館訪問後1週間も経たないが、次の金曜日が、たまたま、6月は祝日がないせいか会社の特別休日が設定されていて休みの日だったので、平日で飛行機も安いし取りやすいので、実は愛媛県に行く前からこちらの手配もしてあった。

この館は投影日が少なくて、金曜、土曜、日曜しかない。今回はわざと土日を外したので金曜日。仕事が終わった後に来られるようにという感じの18:30から投影。なので、行きは成田便でも余裕があるが、帰りは羽田便で帰宅はかなり夜遅くなってしまう。幸い、帰りは羽田便でも安いチケットが取れたので、行きは成田便、帰りは羽田便とした。

色々予定を決めてから、行く前になって気付いたのだが、ちょうどこの季節緯度の低い地方に行くと、南半球まで行かなくとも南十字が夜のいい時間に南中して見られる。那覇からも一番下のα星はかなりきびしいようだが上の3つは十分見えそうだ。そして、ちょうど帰りの飛行機に乗る前の時刻が南中時刻に近いなので、プラネタリウム終了から飛行機の搭乗時間まであまり間がなくてあわただしいのだが、なんとか空港の観望デッキから見てみようかと思った。ただし、地平線近くまできれいに晴れていないといけない。そういう意味では、飛行機が上昇してから上空からであれば間違いなく晴れているのだが、予約のときにはそのことは頭になくて、たまたま空いていた左舷側の窓際席を予約していて、気付いたときにはもう満席で南側の見える右舷側に移動できる空き席はなかった。そんなわけで機上から見るのはあきらめることにする。

空港の観望デッキだが、本番は時間が厳しいので、時間に余裕のある到着後に場所を下見しておくことにして、モノレール到着、観望デッキ、セキュリティチェックまでのルートも確認しておいた。しかし、観望デッキはフェンスがあって、しかもフェンスの手前に柵があってフェンスぎりぎりには近づけないようになっているので、カメラのレンズをフェンスの隙間からのぞかせてフェンスが写らないように撮影するといったことができない。観望デッキ南端から南側を見るとこんな感じだった。

那覇空港観望デッキ南側

ちょうどさくらジンベエジェットがいた。トーイングカーもジンベエ塗装だ。こちらは建物内のガラス越し。

さくらジンベエジェット

まだ時間はゆっくりあるので、プラネタリウムに行く前に食事にしておく。沖縄といえばA&Wのルートビア。ジョッキではなく紙カップで出てきたが。

A&W

プラネタリウムに行くためにモノレールの駅でホームに出てみると、ホームの南端からの眺めが、遮るものがなく観望デッキよりもずっといい感じだ。そこに滞在できる時間が少し早目になってしまうが、南十字は見られるならここで見たい感じだ。

ゆいレール那覇空港駅ホーム南端

さて、モノレールに乗って牧志駅まで。駅前には薄っすい建物が。

牧志駅前

公民館はこちらの建物の3階に入っていて、ドームも見える。

那覇市牧志駅前ほしぞら公民館

騒がしい中国人観光客が来るのか、3階に上がるエスカレーターにはこんな看板が。「お願い 3階は市民図書館です 商品はありません 静かにするために 上の階には上がらないで下さい ご協力ありがとうございます」

温馨提示

3階に上がって、窓口で観覧料を支払って整理券を受け取る。

那覇市牧志駅前ほしぞら公民館 那覇市牧志駅前ほしぞら公民館

ドームへ向かう通路の壁には3枚をつないだ大きな天の川の写真。こんなに大きく引き伸ばしてあっても、細かい星がたくさんきれいに写っていてなかなかすごい。

那覇市牧志駅前ほしぞら公民館

ドームの入り口の前のロビーには別のところで使われていた古い投影機や望遠鏡が展示されている。

那覇市牧志駅前ほしぞら公民館

コンソールも含めて堂々と展示されているM-1型投影機の下に、珍しそうな補助投影機も並んでいる。細長いのは日食・月食投影機。

五藤光学 M-1五藤光学 M-1 コンソール

流星群投影機日食月食投影機

赤道儀は見た途端、極軸の角度が浅いのがわかる。さすがは沖縄だ。旭川に行ったときの記事に載せてある同じような感じで古い赤道儀が展示してあったのの写真と見比べるとずいぶん違うのがわかる。

赤道儀

そんな写真を撮ったりしているところに、職員の方がやってきて、少し話をしたりした。今回の投影は通常の番組ではなく、火星大接近のテーマで全編生解説なのは事前に予定表で知っていたが、今回は普段は解説はされない館長さんのじきじきの解説というありがたい回とのことで、プラレア巡りの最後を飾るにふさわしい投影となった。

開始前の待機状態の投影機。黄道軸が真上向けてあるのも珍しい? そして、コンソールと館長さんの後ろ姿。

那覇市牧志駅前ほしぞら公民館那覇市牧志駅前ほしぞら公民館

解説が始まって最初は今夜の星空から。まずは今夜の20時頃の空、と映した星空にはちょうど真南に南十字が見える。ちょうど帰りに空港で見ようと思っていた星空である。プラネタリウムで、わざわざ意図的に南半球の空を見ましょう、などというのではなく、素の星空案内で南十字を見たのはこれが初めてなので、ちょっと感動した。ちょうどこの季節に行ってよかった。そして、解説の中で、南十字は飛行機から見るのもよいという話も出てきた。飛行機を予約したときに、南十字を飛行機から見るということに気付いていなくて右舷の窓側の席を指定しなかったのが悔やまれる。

投影終了後は、南十字を見る時間をとるためにも、あまり長居せずにあわただしくおいとまする。行きにチェックしていたモノレールの駅のホームの端から先ず南の空を見てみたが、まだ空が明るいのと、雲が多くて南十字は見えなかった。木星だけは雲より上に見えていたのだが。

ゆいレール那覇空港駅から

それから予定通り空港の観望デッキに行ってみると、なんと観望デッキは19時までで終了している。一体事前に下見に行って何を見ていたのかと我ながら情けない。

那覇空港観望デッキ入口

保安検査を通ってゲート付近の窓からも案外南の空は見えたが、いずれにせよ曇っていて見えなかった。

那覇空港搭乗ゲート付近から

飛行機からなら雲の上に出れば見えたはずで、座席の件は返す返すも残念だった。左の席からは、金星だけは見えた。

到着便遅れで少しだけ出発が遅れたのと、東京では雷雨のせいで更に着陸が少し遅れて、予定していた終電までに帰宅できる電車に乗れず、普段なら使わない複雑なルートを駆使しても、結局自宅に一番近い最後の乗換駅までしか到達できず、そこから仕方なくタクシーで帰宅という、ちょっと残念な33箇所巡りの締めくくりとなった。

さて、これでプラレアリウム巡りが全て完了したかというと、さにあらず。全館巡った結果を持って、明石に報告に行くまでがプラレアリウム巡り。報告に行くのは「巡り」の期日の1ヶ月後の8月31日までOKなのだが、まあ早目に行っておくに越したことはないだろう。そして、9月1日に何かプラレアリウム巡りのイベントが予定されているとのこと。それにも行かないわけにはいかなさそうだ。

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プラレアリウム巡り(32) 愛媛県総合科学博物館

前日に飛行機に乗り遅れたためにこの日の午後に帰りの飛行機までの時間の間に訪問することになった愛媛県総合科学博物館久万高原を後にして、平地に降りてくると、後は松山自動車道に乗って一路東に走る。順調に行けばいちおう30分以上の余裕で予定の投影時間に間に合うはずだが、博物館の周囲には食事するところはなさそうだし、博物館で食事できるもかどうかよくわからなかったので、途中のSAで急いで食事にすることにする。カレーなら5分で食べられるし、行列にもなってないと思って食券を買って差し出したら、できたら無線呼び出しデバイスが鳴るタイプのところで、人はならんでないが厨房内に順番待ちがずいぶんあるようで、結構待たされた。おにぎりかサンドイッチでも買って食べておけばよかった。

まあそれでも無事時間に間に合うように博物館に到着し、チケットを購入したのは投影開始10分前くらい。ほどなくしてドームへ通じる地下通路への入り口が開く。地下通路の天井の明り取りの窓の上の地上は水が張ってある謎のエリア。

愛媛県総合科学博物館 愛媛県総合科学博物館
地下道への入り口と、ドームを囲う水面

直径30mのドームはさすがに大きい。ひととおりドーム内の撮影をして投影機にほど近い席に座って投影開始を待っていると、ひとり投影機を熱心に写真に撮っている女性がいた。

愛媛県総合科学博物館 愛媛県総合科学博物館 愛媛県総合科学博物館 愛媛県総合科学博物館

やがて投影開始。ここは、前半は生解説で、後半は全天映像というパターン。当初の予定では銀河鉄道の夜のはずだったが、予定が変わって時間が変わったのでワンピースの番組。

女性解説員さんは、立て板に水のようにすらすらと話し、録音音声じゃないかと思うくらいだったが、途中で子供が反応する声をちゃんと拾って応えていてなかなかよかった。

ハイブリッド投影で、方角を示す文字なんかが単に漢字一文字だけではなく子供向けにひらがなも書いてあって、イラストも添えてある。木星や金星のような天体の説明も、やはり漢字とひらがなでスクリーン上に表示されるし、色々出てくる説明の図柄がみんな凝っていてよくできている。

春の星座の解説の中で、面積の一番大きな星座、うみへび座に言及した後、それでは一番小さな星座は、という話の流れでそのまま極軸を傾けていって、みなみじゅうじ座を見せるというのはなるほどど思った。

そこで生解説は終了で、前転映像の投影の邪魔にならないように、極軸が南半球になったままスーパーヘリオス投影機は下に沈んでいった。その向きになったところの写真が撮れなかったなぁと思っていたら、全天映像終了後、まだその向きのまま昇ってきたので撮影。その後すぐリセット動作に入っていた。リセット後は極軸が水平になり、惑星投影機群も全部同じ方向に揃っていた。

愛媛県総合科学博物館 愛媛県総合科学博物館
天の南極が少し上向いているところと、リセット後の状態

投影終了後、ドームの入り口の脇に展示してある古い投影機を撮影しようと思ったら、さきほどのドーム内で投影機を撮影していた女性がこちらの写真も一所懸命撮っている。私も一緒に撮影した後、(自分のことは差し置いて) よっぽどプラネタリウム好きな人なんだろうと声をかけてみたら、やはりプラレアリウム巡りで来ているのだとのこと。

愛媛県総合科学博物館 愛媛県総合科学博物館 愛媛県総合科学博物館

この館はガイドブックにスタンプを押す場所があるのだが、到着してから投影を観るまではあまり時間がなくて、すぐに目に入るところにもなかったようで、まだどこにスタンプがあるのか探せていなかった。自分で探すより、もしかして先に知っているかもと思って聞いてみたが、やはりまだだとのこと。それで、ふたりで一緒にスタンプを探しに行くことに。スタンプは、ロビーの、チケット売り場とは入り口をはさんで反対側のところにあった。

しばらくその女性と話していると、どうもむこうはtwitterで私のことをよく知っていたらしい。直接知らない相手なので直接フォローしたりはしていないそうなので、こちらは知らなかったが、お互いの共通の知人が私のツイートをリツイートしたりしているので見ていただいていたようだ。

帰りは少し時間の余裕があるので、常設展を見ておく。展示品の中にカールツァイスがあった。

愛媛県総合科学博物館 愛媛県総合科学博物館

まっすぐ空港まで帰って、レンタカーを返す。空港では、噂の蛇口から出るみかんジュースをいただく。実際に蛇口から注いでいるところを撮ろうと思ったのだが、iPhoneがこの旅行中あたりから急速に調子が悪くなり、カメラのシャッターを押してもシャッターが切れるタイミングが遅れ、少しジュースをコップからあふれさせてしまった上に、写真は撮れていなかった。仕方ないので後から売り場の様子だけ撮影しておいた。

蛇口からみかんジュース

帰りの飛行機の中から見た雲海。夕日で雲の下が燃えているようだ。この後暗くなってから、成田に近づいてアプローチのために機種を北に向けたときに、西の空に金星が見えた。

機窓から

 

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プラレアリウム巡り(31) 久万高原天体観測館

さて、出だしは前の記事の通り波乱の幕開けだったが、プラレア訪問の中身の方である。予定とは順番が前後してしまい、まずは久万高原天体観測館から。都会にあるプラネタリウムと違い、空の暗いところにあるプラネタリウムで、大きな望遠鏡もあるところに、泊りがけの日程ででかけるので、夜には天体観測会にもぜひ参加しようということで予定を組んでいて、順序の都合上、先に天体観測会から。

プラレアの期間も残り少なく、しかし実際に星を見るところに行くので、梅雨入りする前に、と思って日程を決めたというところもあったのだが、出発日が近づくと、なんと例年より早く、当日を迎える前に四国地方は梅雨入りしてしまった。当日の天気は、雨予報ではなかったものの、午後はそこそこ晴れていながら夜には雲が出てきてしまうような予報だった。それで、きれいな夜空を見るのは半分あきらめていて、機材の入った荷物を成田に置いていこうと思ったのは、そういう理由もあった。

ところが実際行ってみると、思ったよりよく晴れていて、観測会の間はほぼきれいに晴れていた。一晩に3回の観測会の時間のうち、申込みがあったのは私が申し込んだ真ん中の時間に私と、もう一組の親子連れだけで、前の時間も後ろの時間もお客さんはいなかった。始まる30分前くらいに着いたが、そんなわけで始まる前からドームに入れていただいて、時間ちょうどから始めるならもう低くて金星は見づらいだろうと、木星に向けてあった望遠鏡を、やっぱり今のうちならと、金星に向けていただいた。

時間ちょうどぐらいに親子連れも到着し、観測会開始。基本的にずっとドームの60cm望遠鏡で、色々な天体を見せてもらうスタイル。人数が少ないので、色々な天体をゆっくり見ることができた。見せてもらった天体は、金星、木星(ちょうど大赤斑がこちら向いていた)、アルクトゥールス、スピカ、M13、ミザール (アルコルは視野外)、M51、ベガ。

久万高原天体観測館
地平線近くの金星を見ているところ

観測会後はもうドームは閉めてしまうが、せっかく三脚とポラリエも持ってきたので、付近で写真を撮影。本当は明るいうちに到着して、多少付近のロケハンをしようかと思っていたのだが、予定が変わったために時間がとれず、その後松山市内の宿まで帰るのであまりゆっくりもしていられないし、ドームの目の前の駐車場で撮影することに。南の空はまだ天の川はあまり昇ってきていないし雲が出てきているので、北の空をドームと一緒に撮ってみる。試し撮りしているうちにどんどん雲が出てきてしまって、あまりいい写真は撮れなかったが、まあ元々曇りで何も見られないかもしれないと思っていたのだから、それだけでもありがたい。

久万高原天体観測館
久万高原天体観測館と北東の空

しし座の頭がちょうどドームに隠れてしまった。かみのけ座がよくわかる。北斗七星はとても目立っていた。北極星を含むこぐま座も山に隠れずに画面に入った。

雲も出てきたしどうしようかなーと思っていたところ、車が1台やってきて駐車場の反対側に停め、若者のグループが降りてきて、わー星がきれい、あれ天の川かなぁ、雲かなぁ、と言っているので、残念ながらそれは雲なんです、と教えてあげた (おせっかい)。

雲が出てきたといっても、全面的に雲で覆われているわけではなく、筋状に雲がいくらかたなびいている感じだったので、天の川を見たことのない人ならそれが天の川だと言われてもわからなかったかもしれない。

それなりに星はよく見えているので、せっかくなので若者たちにちょっと星空案内をして、持ってきていた双眼鏡で星を見てもらったりした。天の川が見えなくて案内できなかったのは残念だったが。

その後、自分は機材を片付け、若者たちは後に残して、松山市内の宿まで行って宿泊。

翌朝、プラネタリウムの投影の第1回は11時からだが、久万高原天体観測館までは松山市内から車で1時間あまりで行けるので、朝の時間は十分余裕がある一方、終わった後は新居浜まで行くのにあまり時間の余裕がないため、すぐに出発しないといけない。投影機の写真を撮ったり色々させてもらうのは投影開始前にすることにして、早目にでかけ、開館時間の10時頃に到着。ドームの前の駐車場に車を停めて、奥のお城の形をした建物のプラネタリウムに向かうとちょうど看板を出すところだった。

久万高原天体観測館 久万高原天体観測館

私が見るからにそうだとわかる雰囲気だったか、向こうからプラレア巡りですかと尋ねていただいたその人は、名札を見るとtwitterで以前から多少絡んでいるFさん。こちらからも名乗ってごあいさつ。投影時間まではたっぷり時間があるが、早速ドームに通してもらい、写真を撮ろうと思ったら、三脚持ってきますねといって、三脚を貸してくれ、投影機を動作させて星空を投影した上で、雰囲気を出すためにライトを手持ちでうっすらドーム内を照らしてくれるという、至れり尽くせりのサービス。三脚は昨夜星を撮るために自分でも持ってきていたわけだが、まさかドーム内で長時間露光の星空撮影するとは思わないので車に置いてきたままだった。

久万高原天体観測館 久万高原天体観測館 久万高原天体観測館 久万高原天体観測館 久万高原天体観測館 久万高原天体観測館

また、最近気付いたのですがと言って見せてくれたのが、コンソールの背中側の蓋を開けた中身。普段は目にすることのないところだが、こんなにも配線が整然となされているのをぜひ見てもらいたいと。

久万高原天体観測館 久万高原天体観測館 久万高原天体観測館

投影には、昨夜の天体観測会に来ていた親子連れが翌日のプラネタリウムも見に来るのでまたお会いしましょうと言ってたのだが、朝イチの回には現れず、他にお客さんもいなかったので、私ひとりだけでの投影となった。プラレア巡りでは、たぶん、向日、鹿屋、天草に続いて4館目。

投影の後は、次への移動があるので、あまりゆっくりできず、久万高原を後にした。

 

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