2012年4月 のアーカイブ

グロッタルストップ

今日も、相原塾特別講座の発音の話の続き。グロッタルストップ (glottal stop) という語を初めて知った。声門閉鎖音。普通の子音のように唇や舌で空気の流れが止まるのではなくて、喉の奥の方を閉じて空気が止めるののことらしい。発音記号もちゃんとあって、Ɂと書くそうだ。クエスチョンマーク?かと思ったらちょっと違う。

中国語のピンインに、隔音マーク (英語のアポストロフィ記号を使う) が必要な場合があることを見逃している人も結構いるようだが、“西安”をピンインで書くときに、xiとanを続けて書くとxianになって別の発音である“先”のピンインと区別がつかなくなってしまうので、Xi’anと書かないといけない。日本語のローマ字でも事情は似ていて、貫一さん(Kan’ichi)と華日(Kanichi)を区別するために必要だ。

英語では、逆に、音を区切るどころか、別々の語の間でも続けてなめらかに話すときは一体化してしまう。例えば、one of をワン・オブでなくワノブのように発音するのは普通だ。ところが、“天安门”(Tian’anmen)がティエンアンメンであって、ティエナンメンにならないし、「遠泳」はいくら早口でしゃべってもエネイにはならない。日本語や中国語ではどうして本人が意識もしていないのに必ずつながらないように発音されて、却ってローマ字表記の際にわざわざ記号を使って分離しないといけないのかと思っていたのだが、そこにこのグロッタルストップがあるからなのだった。これもひとつ勉強になった。

しかし、そう言われてみると確かにその瞬間に喉をで息を止めるようにしているが、普段は発話者が無意識に行なっているというところが不思議だ。

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「3つの “i”」 は中国人にとっては同じ音の意識

日曜日に、中国語ドットコムの相原塾特別講座の今年度第1回で発音の話を聞きに行ってきた。

発音といえば、一般的には中国語の習い始めに、妈麻马骂とかやって、ひと通り習ってそれっきり、あるいは初級講座を何度も聞いていてもまあいつも同じことをやっているな、くらいかもしれないが、もちろんここではそれにとどまらずもう少し奥深いところまでの話が聞けてためになった。

収穫のひとつが、タイトルに書いた、「3つの “i”」が中国人にとっては違いのないひとつの音として意識されているのだということがはっきり確認できたこと。「3つの “i”」というのは、中国語をピンインで書くときに、同じiの文字で書かれていても、子音との組み合わせで、我々日本人にとってみればはっきり異なる音として認識できる3通りの音があるということ。ji、qi、xiの場合は日本語としては割りとすなおに「イ」と聞こえるが、zhi、chi、shiの場合は反り舌音の舌のまま母音を発声するので、非常に「こもった」音になり、zi、ci、siの場合は、カタカナで表現するなら「ウ」としか書けない音になる。反り舌音の場合はまあ自然とこもった音になるが、siは、アルファベットの見た目からくる感覚からすれば、どうしてもスィーと発音したくなるがそうではない。例えば、ピンインの綴りに釣られて、女優の章子怡 (Zhang Ziyi) なんかは、よくチャン・ツィイーなどと書かれているのをよく見るが、まさにこのへんの誤解による。

で、中国語を学ぶ日本人がピンインのiの文字を見た時には組み合わさっている子音に合わせて違う母音を発音しわけないといけない。こんなに違う音なのに、どうしてまぎらわしくも同じ文字を割り当てているのかと思ってしまう。アルファベットの文字数が少ないから、組み合わせで区別がつくので仕方なく、という説も考えられるが、実はそういうわけではなく、これらはそもそも中国人にとっては頭の中では同じ音だという認識なのだということである。

逆の例をあげると、日本語の「ん」は、特に発音のことに興味のある日本人でなければ気にしていないが、場合によって、案内の「ん」、案外の「ん」、暗黙の「ん」でそれぞれn、ng、mの3通りの違う音を発している。同じ「ん」と言っているつもりだが、たまたま次に続く音につられて知らず知らず違う音を発してしまっているだけであるが、本人に違う音を発している意識はない。だからこそ日本人は中国語のnとngの区別が苦手だ。逆に中国人からすれば、これらは全部違う音に聞こえるのに、日本人はどの発音も単に「ん」と表現することを不思議に思っているかもしれない。その逆の例がこの「3つの “i”」である。

前々からそういうことなんだろうなぁ、とは想像していたのだか、「3つの “i”」の音の違いの説明はあっても、そこまでの説明を読んだり聞いたりしたことがなかった。ところが、今回は相原先生がこれは中国人にとっては同じ音だという認識なんですというう説明をされて、発音アシスタント役の段文凝さんに、どうして私達がこれらが違う音だといっているのか不思議に思うでしょう?と言って同意を引き出していた。

これで、前から気になっていたことが、ひとつすっきりした。

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ND400フィルタ2枚重ねで太陽の試し撮り

5月21日の金環日食に向けて、少し前に購入してあったNDフィルタで太陽の試し撮りをしてみた。

相変わらずのエセ天文マニアなので、ちゃんとした望遠鏡や立派な機材を買うわけではなくて多少中途半端なことをしている。2008年の皆既日食でも、皆既になるまでと、なった後の部分日食状態の間は、カメラで直接太陽を撮影するには非常に明る過ぎるのでフィルタをかませて撮影したわけだが、そのとき使ったのは感光済のモノクロフィルムの2枚重ねで、カメラのレンズとテレコンバージョンレンズの間にはさんで使ったのだった。お世辞にもまともな機材ではないので、おそらくフィルムがくにゃくにゃ曲がっていたのと2枚重ねたこと、フィルム面での乱反射による散光などのせいで、撮影した画像は結構ボケていた。

今回はそこを改善しようと、ちゃんとしたNDフィルタを用意することにした。ビデオカメラ (カメラ自体は別機種になってはいるが) にテレコンバージョンレンズ (こちらは同じもの) の組み合わせで撮影するのは同じなので、NDフィルタはそのテレコンの前面につける径のもの。当日が近づいてくると、品切れになってしまったりするといけないので、そろそろ日食メガネが店頭に大量に並びだした今年の1月のうちに、一緒にカメラ用として売られていたNDフィルタを購入した次第。といっても、普通のNDフィルタでは太陽を直接撮るのに必要なほど減光率の高いものはないので、ND400を2枚重ねることによって、160,000分の1の減光を得る。日食撮影専用に、ND100000というものも発売予定と聞いていて、現在は確かに発売されているのだが、1枚でも値段は高いし、まあ2枚重ねることによって光の散乱は増えるかもしれないが、感光フィルムの場合に比べればはるかにマシだろうと、もうその時点であるものを買っておくことにした。

しかし、その後、なかなか休日に家にいて太陽が出ていて試し撮りのできる機会がなく、昨日の昼間に初めて実際にカメラに取り付けて撮影してみた。2枚重ねて肉眼で太陽を見てみるとほとんど白っぽく見えるのだが、カメラで撮影してみると、かなり黄色に写っている。気になるのが、フチの方が緑色に見えることだ。これは、実際に太陽のフチが緑色をしているのではなくて、同じテレコン+ビデオカメラで自宅からはるか遠くの東京スカイツリーを撮影したりしてるときにもそうだが、レンズの色収差のせいである。ビデオ本体のズームレンズにテレコンを加えて使っていることから、色収差の特性が悪くなるのは致し方ないのかもしれないが、これは普通の写真としたらちょっとひど過ぎるレベルだ。

単純に白黒画像にしてしまえば、色が滲んだようになって見えるのはなくなるが、つまりは位置のズレた画像が重なっている状態になるので、ボケた画像のようになってしまう。円盤状の通常の太陽ならそれでもあまり不自然ではないが、ちょうど細いリング状に見える金環食の画像だと、リングの幅がきちんと見えないということになってしまう。それで、実は金環食の画像の場合はあまり色なんて関係ないので、RGBのうち1色だけを取り出して、それをモノクロ画像にすればいいんじゃないかと思った。そのようにしてGreenだけ取り出してみたのが、下の白黒の方の画像である。本番の画像も、こんなふうに処理しようかと思っている。

試し撮りでは、露出の程度を確認してみたかったのだが、撮影中にモニタを見ていると、160,000そのままではまだ結構明る過ぎな感じに思えたので、露出補正で何段階か落としながら撮影してみたが、実際の画像を見ると、露出補正しないそのままでちょうどいい程度のようだ。

下の写真は、撮影した画像を太陽がぎりぎりいっぱいの画面になるようにトリミングしたもの。太陽黒点もしっかり写っている。

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