2010年8月 のアーカイブ

保険金支払われる

上海から帰ってきてからもう1ヶ月以上過ぎて、やっと旅行記も終わりに到達してネタ切れになったところで、ちょうど例のビデオカメラの保険金が振り込まれたので、そちらのその後の話を書こう。

7月5日に上海から帰ってなんやかや落ち着いてから、海外旅行保険のついているクレジットカード会社の保険デスクに電話したのが7月9日。だいたいの事情を話すと、まず手続きの用紙を送ってくるとのこと。その用紙に記入して、必要書類と一緒に提出する。電話で概略を説明してもらったところによると、

  • 補償額は1品目につき10万円まで
  • 減価償却率は年10%
  • 免責額として3,000円分は差し引かれる

とのこと。

書類は7月14日に届いたが、沖縄に行ったり、富士山に行ったり、ばたばたしていたので手をつけはじめたのが7月28日。書き上げたのが8月2日。翌3日に発送して、ちょうど1週間後にもう保険金が振り込まれていた。

保険請求書の用紙は、A4サイズの紙が3枚分横につながって3つ折になってA4サイズになったもの。つまりA4で6ページ分だが、説明が書かれている部分も多いので、記入する内容はそれほど多いわけではない。必要書類は、保険請求の内容によって色々違うので表になって書かれているが、今回私が提出したものは以下の通り。

  • 保険金請求書
  • パスポートのコピー (顔写真のあるページと、入国スタンプ、出国スタンプの押されたページ)
  • 現地の警察で作成してもらった事故届け (と、ホテルが作成してくれた、内容の翻訳)
  • 保証書 (原本)
  • 購入時の領収証 (原本)

保証書はたいがい間違いなく取ってあるのだが、問題は領収証である。これがないと、購入した値段も証明できない。最近の製品はオープン価格なので、当時のカタログのようなものを見つけたとしても定価が書かれていない。保証書と一緒に保存したりしていなかったので、てっきり捨ててしまったものと思って半ばあきらめていたが、後で運良く別のところに取ってあったレシートを見つけ出すことができた。発見をあきらめていたときには、代替案はこんなふうに考えていた。まず、これはヨドバシカメラで買ったので、ヨドバシカメラの記録を参照できるかもしれない。ヨドバシの通販サイトに行くと、通販で買ったものだけでなく、そのゴールドポイントカードで買ったものは店頭で買ったものでも履歴に出てきたように記憶していたので見てみたが、どうも最近のものしか出てこなかった。

このビデオカメラを買ったときは、まだポイントカードをeLIOのクレジットカードにしていなかったので、このくらいの高額商品を買うときはわざわざ銀行から大金をおろして持って行くのもなんだから、デビットカードで支払っていた。ということは、銀行通帳に記録が出ているはずである。何を買ったかの明細はわからないが、保証書にある日付で、支払先がヨドバシカメラになっているということで、ある程度証拠として扱ってもらえるだろうと思った。しかし、銀行の通帳を丸ごと提出するわけにもいかず、その該当の行だけコピーすればいいのか、どうしたのかと悩んだりした。

結局、レシートが見つかったので悩む必要なく、レシートの金額に従って価格を記載した。購入時に古いカメラの下取りで5,000円割引とかしているのだが、これは当然勘定には入らず、割引前の価格が購入価格だ。ゴールドポイント分はちょっと当然とまではいいにくく、考え方によって微妙な気がするが、これも勘定には入れない。

カメラと一緒に、別途購入した mini SD カードが静止画記録用に挿入したままなくなったので、これを勘定に入れておく。これはちょうどカメラ購入時に一緒に買っているので、同じレシートに記載されている。一方、同じく同時に別売品のアクセサリーキットを買っているが、これはカメラと一緒になくなったわけではないので、勘定に入れないでおく。購入日は2006年の9月で、4年足らず前だ。

用意できた書類をまとめて封筒に入れて、ポストに投函。もっと時間がかかると思っていたが、まだ1週間もしない、8月9日に保険金支払の振り込み手続きを完了したという郵便が届いた。途中、何か問い合わせの電話がかかってきたりも全くせず、結構あっけない。振り込み予定日は届いた翌日の8月10日となっている。金額は記載されているが、詳しい計算内容とかは書かれていない。しかし、まあだいたい想像していた程度の金額だ。翌朝、ネットバンキングで取引明細を確認すると、きっちり振り込まれている。

振り込みのあった8月10日、帰宅するとまたもう1通郵便が届いていて、今度は保険金の明細が書かれている。振り込み担当と、評価担当が別々なのかもしれないが、どうして1つにまとめて来ないのかちょっと不思議だ。その明細を見ると、経過年数は3.5年で計算されていて、半年単位で切り捨てにしているようだ。一方、計算結果の保険金認定額は品目ごとに100円単位で切り上げられている。

そんなわけで、保険金請求するまでは結構億劫だったのだが、実際は結構簡単に済んだという感じである。支払われた金額も満足のいくものだった。現地で警察まで行った甲斐があったというものだ。まあ、実際、こういう経験はしないに越したことはないが、これなら次も大丈夫、という感じだ。

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手机充值卡

そろそろ上海滞在も終わりである。5日目はもう帰るだけだが、帰る前にしておくことがある。携帯電話の有効期限を、自分が次に中国に来るまで持つように延ばしておくことだ。

去年来た時も200元チャージして1年分延ばしておいたが、1年ではちょっと心許ない。このところ、前々回、前回、今回と、ほぼ1年おきに中国を訪れていて、ペースはキープしているが、次はいつになるかわからない。仕事が中国と関係のあったときは、ちょくちょく出張で訪れる機会があって心配はなかったが、現在は中国に関係する仕事からは離れているので、中国出張の機会は望めない。休暇で海外旅行というと、これまでも平均すれば年に1度行くか行かないか程度で、行き先は中国とは限らないわけだから、年1回中国訪問をキープするのは結構ハードルが高そうだ。

中国に行かないままに携帯電話の番号が有効期限を迎えると、また次回新しい番号のSIMを買わなくてはいけなくなって、今までの番号とは違う番号になってしまうので面倒だ。私の使っている中国移動の神州行储值卡は月額固定料金のないプリペイド式で、中国にいない間にずっと使わないでいても、チャージ金額が減っていくことはないが、チャージした金額に応じて延長される有効期限というものがある。細かい金額のチャージでは少し割高になったと記憶しているが、少なくとも50元から上は一定の割合で、50元のチャージで90日延長される。チャージした金額は、通常の通話料として使われるわけだが、通話しないで期間延長のためにチャージだけしていると、チャージ額がどんどんたまっていくばかりである。逆にいうと、有効期限を維持するには、1年で約200元分の通話料込みの基本料金を払っているのと、あまり違いがないということになる。

今回も、別行動しているaripさんとちょこちょく連絡とったりでそれなりに通話や短信はしていたが、チャージ分を使い切るほどでは全然ない。しかし、どうせ使わないでたまっていくばかりなら、気にしないで国際電話とか無駄にでもバンバンかけたってよかったわけだ。次回は、そうしよう。

実は帰る前日に一度充值卡を200元分買ってチャージしていたのだが、それでは今回来るまでになくなった1年分を取り戻しただけで、先に言ったように心許ないので、やはり期限いっぱいになるまでチャージしておこうと思った次第。というのも、たくさんチャージすればいくらでも有効期限が延びるのかというと、そうではなくて、最大は2年間までである。そういうわけで、前日のチャージで残り1年3ヶ月ほどになっていたので、更に150元分の充值卡を買ってきてチャージした。最後は少し余ってしまう日数は捨てられて、当日からちょうど2年後の日付が有効期限になった。

前日も当日も、それぞれ別のコンビニで購入したのだが、200元くれといっても、100元が2枚ではなく、50元が4枚出てきた。以前はコンビニでも100元の充值卡を売っていたと思ったが、今は50元しかなくなってしまったのだろうか? それとも、たまたまか。また、去年の記事に書いたように、1年前から既に新しい形式になっていたので、全部その形式になっているかと思ったら、後で買った方のコンビニでは、1世代前の両側に紙送り穴のあいた用紙のタイプの充值卡が出てきた。充值卡にも有効期限があるから、古いタイプの在庫がたまたまあったというわけではないと思うので、両形式混在して発行されているということか。

ともあれ、これであと2年以内にもう一度中国へ行けば電話番号は維持される。現在のチャージ額は、522.81元。通話料には当分困らなさそうだ。

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似顔絵描き

交流会を終わってホテルに帰るが、まだ時間がそんなに遅くないので、また南京路歩行街に出てみた。すると、昼間に期待していた場所では見つからなかった似顔絵描きが道脇の石のベンチのところで人を描いている。しばらく眺めていたが、まだ時間がかかりそうなのでちょっとよそをぶらぶらして戻ってきたら、だいたい描き上がっているようだが、なにやら外野も含めてああのこうの言っている。何と言っているかは全然聞き取れないのだが、要はあんまり似てないから金払わない的な話の様子だ。これまたしばらく眺めていたが、なかなか収拾つかなさそうなので、またぶらぶらして戻ってくると、今度は別の客に変わってしまっていた。そのひとりが描き上がるのを待って、描いてもらう。

以前フランスで描いてもらったときは、事前に値段を聞かずに描いてもらって、できあがった後にびっくりするような値段を言われて、そんな現金全然持ってないと言って、まあなんとかそれなりの値段にしてもらったということがあったので、ここでは、ちゃんと値段を聞いておくと、25元だと。中国の物価のことを考えても、いちおうこれだけの絵を1枚、それなりの時間をかけて描いてこの値段は、それほど高くないのではないか。

絵描きに向かって座ると、彼の額の横の端の方を見つめるように指示される。真正面より少し斜めを向いた状態にするためのようだ。描いてもらっている間は、向こうの絵を覗き込むわけにいかないから、どんなふうに描かれているかわからない。と、向こうから巡回の警官がやってきた。すると、絵描きはちょっと待っててと言ったままあわてて画板を持ったまま向こうの建物の影に隠れてしまった。しばらくして警官の姿が見えなくなった頃にまた戻ってきて続きを描く。悪質な客引きや、ニセモノ売りのように、世間に迷惑をかけているわけではないのだろうけれど、絵描きも違法営業ということになるのだろうか。

前の人のを見ていると、絵は木炭で描いているので、こすれると汚れてしまうので、描きあがった後に、表面保護のシートのようなものを貼りつけてから渡していたのだが、その人の分でちょうど使い切ってしまったらしく、私のときはそれがなかった。仕方ないので、丸めた状態からあまり巻き直さないようにして持って帰るしかない。そのせいか、最初25元と言っていたのに、20元と言ってきたが、最初の感想のように25元で高いと思わなかったし、まあよく描けていると思ったので、最初に聞いた金額の25元渡しておいた。

さて、描き上がり具合はどうだろうか。恥ずかしいので小さい画像だけ載せておくが、やはりどことなく中国人風ではないだろうか?

絵の短辺は、スーツケースの長辺に収まる長さなので、しわにならない程度になるべく細めに巻きなおして途中でゆるまないようにきっちり止めて、スーツケースの端に沿わせてパッキングして持ち帰った。いちおう、家に帰ってから、定着剤を吹きかけておいた。

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上海華日学習会 (2)

さて、遅刻して到着したので会はすでに始まっているが、受付もまだやっていて、他にも遅れて来ている人もいて私の前で受付をしている人もいれば、私の後ろについて並んでいる人もいる。会費30元を払って店内に入って、案内されたテーブルに着く。

参加者の比率をざっと見てみると、日本人は全体の2割程度か、日本での交流会だと、だいたい半々かまあ日本人が少し多いくらいということが多いが、やはり中国に来ていて中国語を勉強しようという日本人は少なそうだ。途中から入ったので自己紹介をしたりしてしばらくすると、もう席替えタイム。3時間の交流会中、1時間ごとに2回席替えがある。カードを引いて、引いた数字の番号に移動する。

日本の交流会では、中国人の日本語レベルは、わざわざ日本に来ている人達だから当然がみんな高く、一方日本人の方の中国語レベルは、上手な人もいれば、そうでない人もたくさんいる。上海での現地人である中国人の日本語レベルはというと、これがやはりみなさん高レベルだ。

各テーブルごとに互いに会話をするだけでなく、クイズタイムというのもあって、日本語、中国語それぞれのクイズが出されて、各テーブルで中国人、日本人が協力して答えを考えて、テーブルごとに競い合うという趣向も用意されている。この交流会は毎週のことなので、毎回このクイズを考えるだけでも大変じゃないかと思う。

本来3時間の交流会のところ、遅刻したので2時間半足らずだったが、あっという間に終わってしまった。2次会は横浜のように特に設定されいるわけではないが、自分はひとりで来ているので、このあとひとりで夕食でもつまらないので、せっかくだから同じテーブルの人に声をかけて誘ってみたら何人かご一緒していただけることに。と思っていたら、他にも同様に2次会に食事に行こうという人はたくさんいて、結局全部で20人近くで行くことになった。特にいつも行く定番の場所があるわけではなさそうで、とりあえず地下鉄の婁山関路の駅の方向に向かう道すがら、どこに行こうかとみんなで相談していた。

行ったのは「びっくり浜ちゃん」という、日本のファミレス的なお店。ここに、人数が多かったせいでかなりぎっしりの状態で話をしながら夕食をいただいて、会はお開きに。そういえば、交流会では全然写真を撮らなかったので、ここに載せる写真がない。

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上海華日学習会 (1)

上海4日目最大のミッションは、上海の華日学習会に参加すること。普段、毎月1回開催される華日倶楽部の横浜の交流会に参加している。中国でもいくつかの都市で同様の交流会が開催されていて、中国に行った際にぜひそういう交流会に参加してみたいと思っていた。上海の交流会は毎週開催されているので、予定を合わせるのはそれほど大変ではなかった。といっても、交流会は日曜日なので、普通なら平日5日間を休暇を取って旅行に行くような場合は、どうしても土日は旅程の端になってしまい、うまく参加できなくなる。そこで、今回は土日の前後に休暇を取って滞在中に日曜日を確保した。

場所は延安西路にある上海国際貿易中心1階のLAVAZZAコーヒー。日本の総領事館があったりする日本人の多いエリアだ。地下鉄で行くとすると、2号線の婁山関路の駅からなら、一昨年の旅行で上海に寄ったときに、この地域を歩いてみるのに使ったことがあった。しかし、行き先の場所を地図で確認すると、歩くには少し距離がありそうだ。今回、新しく10号線が南側に開通していて、伊犁路駅からの方が距離的には近そうなので、そちらから行ってみることにした。ただし、ちょうど間に新虹橋中心花園という公園があって、どういうふうに通り抜けられるかよくわからなかったので、外側をぐるっと回りこんで行く。延安西路を横断しなくてはならないが、広い道なので渡るのも大変だ。

で、たどり着いたのが上海世貿商場。表ではタクシーに乗り降りしたりする人がたむろっていたりする。中に入ってみると、日曜で営業していないところが多いせいか、なんだか薄暗くてあまりぱっとしない雰囲気である。コーヒー店を捜すが、スターバックスはあるのだが営業しておらず、LAVAZZAという名前の店は見当たらない。どこかビルの他のところにあるのかとさんざんうろついてみたが見つからず。ビルの受付の案内のような人もいないので、入り口横の詰所のようなところにいた警備員にきくと、それならもうひとつ向こうのビルにある店だという。確かによく見ると目的地は国際貿易中心だが、ここは世貿商場だ。事前に地図で場所を調べたときには、近くにそんなまぎらわしい名前のビルがあるのに気付いていなかったので、間違って違うビルに入ってしまったのだった。

あわてて正しいビルに向かうが、正面の門は閉まっているし建物のドアも開いていない様子だ。このビルも日曜日は休みらしい。本当にここで交流会をやっているのだろうか。どこから入っていいのかわからないので、更に延安西路に沿って裏側に進むとコンビニが空いていて入ってみるが、そこはそのコンビニだけである。今度はそのコンビニでLAVAZZAコーヒーはどこかときくと、この店の裏側の位置にあるが入り口はビルの表側だということ。しかし、コンビニの奥からビルの中に入れるのドアから通してくれた。しかし、ビル内のの通路に出ただけでて、LAVAZZAコーヒーには直接行けず、結局ビルの違う出口から延安西路の反対側の出口から一旦外に出てしまった。表に回ってもやはり閉まっているので、もう一度、守衛のいる通用口のようなところできくと、ここから入れと通してくれた。

そして、表玄関の閉まったビルの中を進んでいくと、LAVAZZAコーヒーが見つかった。結局、交流会は日曜日で一般客の来ないコーヒー店を貸し切って行われているというわけだった。たどり着くのにずいぶん苦労したせいで、30分ほど遅刻してしまった。初めて上海の交流会に参加される方は、ぜひご注意を。

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光るローラースケート

上海4日目はまだ次々とこなすミッションがある。去年に上海に来たときに気になっていたことがふたつ。

まずは、似顔絵描き。観光地に行くと、ときどき絵描きが似顔絵を書く商売をしていることがある。大昔にヨーロッパに旅行に行ったときに、パリのモンマルトルの丘で似顔絵を描いてもらって持ち帰ったことがある。日本人の自分の顔といえども、西欧人が描くせいか、どことなく西欧人ぽい面持ちに描かれたことが興味深かった。去年上海に来て、人民広場の地下にある1930風情街にたまたま似顔絵描きのおじさんがいたのを見かけて、中国人に描いてもらったら、どんな似顔絵になるのだろうと思った。が、結局そのときは描いてもらわないままに帰ってきたので、今回は描いてもらいに行くぞ、と1930風情街に行ってみると、前に絵描きがいたところには誰もいなかった。まあ、1年前と同じ場所でいつもいつも描いているわけではないだろうが、そんなわけで、似顔絵は描いてもらうことはできなかった。

もうひとつが、光るローラースケート。これは、南京路歩行街で物売りが実演販売 (笑) している。ローラースケートといっても一風変わっていて、普通の靴の踵の部分に装着する。何年か前にヒーリーズという、踵の中にローラーの内蔵された靴が流行ったが、ローラーの位置的にはほぼ同じなので、爪先を少し上げて滑る滑り方も似たような感じだ。違うのは、普通の靴に装着するために、足の両側にひとつずつ、インラインスケートに使われるような大きな車輪がついていることだ。そして、透明な車輪の中には色とりどりのLEDが仕込まれていて、回転しているときだけ光るようになっている。夕刻に歩行街をこれをつけて滑っていると、否が応でも目に付く。

ヒーリーズもそうだが、普通のスケートとは乗り方が違うので、上手に滑るのは結構難しくて練習も必要だと思われる。実際、売っているのを見ても、自分で滑って見せて売っている者もいるが、デモンストレーションは上手な子供に任せて、売っている本人は現物を持って売るだけという物売りも多かった。

まあ、こういう物売りが売っているものは、日本でも見た目に惹かれて買っても実はたいしたことのないものだというのが相場だが、やけに印象に残ったのと、中国の物の値段ならば、iPedもそうだが、まあ話のネタになればいいくらいのつもりで買ってみようと思った次第。他の物売りは1年前とは違うものになっていたが、これは1年前と同じままに売っていたのは、やはり人気があるからだろうか。

で、売っているののひとりをつかまえて買いたいのだがときくと、値段は思ったより高くて、1セット120元だという。50元くらいじゃないかと言ってみたが、結局90元までしか値切れなかった。友達へのおみやげにと、もっとたくさん買ってくれれば安くすると言われたが、そんなにたくさん買っても仕方ないので、それで手を打った。

買って帰ってきて、収納用の簡単なポーチのような袋のファスナーを開けようとすると、いきなりファスナーのツマミ部分が取れてしまった。あらら……。上海滞在中には試しに滑ってみることはせずに日本に持ち帰ったが、その後富士山に行ったり、ボランティアのイベントがあったりなんやかや忙しかったので、なかなか実際に試してみなかったのだが、先日やっと、うちのマンションの駐車場で試しに滑ってみた。

ヒーリーズも実際に試したことがあるわけではないので比較するというわけにもいかないが、やはり予想通りなかなか難しくて、簡単にはすいすい滑ることはできなさそうだ。体重を後ろ気味にかける滑り方は、失敗して後ろにコケると後頭部を打つことになり危険が、なかなかバランスがとりにくい。また、装着した靴の形状にもよるのかもしれないが、踵の下に渡された板の両端についた車輪は、体重がかかることによって、板がたわんで、車輪の上端が内側に寄ってこすれてしまってスムーズに回転しなくなっているような気もする。

上手に滑れるようになるためには、まだかなり試行錯誤しながら練習しないといけなさそうだ。

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大食代

iPedを購入した後は、ちょうどお昼どきなので、美罗城の中にあるフードコート“大食代”で食事することにする。

大食代はチェーンのフードコートで、上海に何店もあって、北京にもあった。ひとりで異国の地で食事するときは、この手の店は、入りやすいし注文しやすくて便利だ。美罗城店は、以前は地下1階にあったが、今回行ってみると地下1階は工事中になっていて、大食代は6階に移転して前よりも小ぎれいな感じになっていた。前に上海に来たときにも利用したICカードに残額が残っているのを今回も持ってきていたので、それを使おうという算段だ。日本ではあまり一般的ではないが、中国ではフードコートの支払いにICカードがよく利用されていることは、以前の記事で書いた。今回は、その前回の使い残りを無駄にしないようにというわけだ。

上海交通カードのように、残額をネットで調べたりできないので、前回の最後にいくら残っていたかはレシートもなくてわからなくなっていたので、まず窓口に行って、旅行で1年ぶりに来て、前に来たときに使ったカードなんだが、いくら残ってるかちょっと調べて欲しいと頼んでみた。すると、もう期限切れになっているが、18元残っていて使えるという。期限が切れているのに使えるという意味はよくわからなかったが、とにかく18元分は使えるらしい。で、期限切れなので、押金 (保証金) は戻らないし、このカードに追加で金額をチャージすることはできない。残った分を使い切るだけだということらしい。

ならば、できるだけきっちり使おうと、18元に近い値段のものを探した。18元あれば、まあそこそこのものが食べられる。が、なかなかぴったりのものはない。17元の焼きうどんを注文した。麺を焼いているのは日本人だった。

さて、レシートをもらって期限切れの意味がわかった。レシートの卡片信息の欄にはこうある。

退卡有效期: 2009-10-01
消费有效期: 2011-07-20

つまり私のカードは払戻しの期限は過ぎているが、消費期限にはまだ達していないということだった。しかし、このカードは去年の7月に上海に行ったときにつくったはずだが、退卡有效期が2ヶ月余りって短過ぎやしないか。旅行者としては、使ったらその場で退卡してこないと、押金が無駄になってしまう。

 

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iPed (EKEN M003) 購入

万博観覧は終了したが、旅行記はまだまだ続く。今回の上海旅行のミッションのひとつに、中国製の安いiPad類似品を買ってくるということを設定していた。iPadが発売されて少し後に、そういうものが中国で売られているといは記事をネットで見かけるようになり、中身は当然iOSではないものの、Android OS を搭載していたりしてそれなりに使える一方、値段は本物のiPadに比べれば相当安いということである。その中でも、EKEN M003 というのがいいらしく、ネットで見た記事では深圳で700元程度 (1万円程度) で売られていたというものを目にしていた。この機種は、箱に描かれているアイコンのiPodに相当する文字がiPedと書かれていることから、この機種のものは通称iPedと言いならわされているようだ。

さて、そのくらいの値段なら、おもちゃのつもりで買ってもそれほど惜しくはない、話のネタになるだけでも元が取れるくらいだと思って、滞在中に探して買おうと思っていた。そんな計画を温めていると、華日網の知り合いが上海で実際に買ったという。買った場所は徐家汇。自分も探しに行くならまずそこだろうと思っていたが、間違いなく売っている場所がわかったのは良い情報だった。しかし、実際に買った値段は、最初は3,000元だとふっかけられ、値切って1,180元で買ったという。700元の情報からすると結構高い。まあ、これも重要な情報だ。

当初は、色々な場所に行って見てみようと思っていたが、あまり時間がないので、結局、結局、4日目の朝のうちに徐家汇にだけ行ってそこで買うことに。徐家汇には去年日食で上海に来たときに、持っていくのを忘れたステップアップリングを探しにうろうろして、勝手はわかっている。今回はそんなにうろうろせず、地下鉄の駅を上がったところの、美罗城と太平洋数码をのぞいてみるが、案外見当たらない。美罗城のビルの球体の建物の部分の奥の方というか、細長建物の部分から球体の建物の部分にに突き当たったあたりというか、そのあたりの2階で広いところにショーケースを並べた業者が沢山並んでいるところでやっと発見。最初に目にした1軒は EKEN M003 ではない、別のもうひと回り小さいタイプが何種類か置いてあったように見えた。もう1軒で、EKEN M003 と見えるものが、本物のiPadと並べて置かれているのを発見。

ちょっと見せてもらってから値段をきくと、1,280元だという。おや、既に実際に値切って買ったという人の値段にかなり近いじゃないか。最初にもっと高い金額言われないでここからスタートして値切るんなら、結構安くなるかも、と喜んだのは顔には出さずに渋い顔をしていた。向こうは、じゃあいくらで欲しいんだ言ってみろという。日本のネットの記事で700元で売られてるって見たよ、って言うと、そんなには安くならない、これは一番いいやつなんだ、それは他のもっと他の小さいやつの話だろうとかいう。まあ実際、他の小さめのものもどんなのか見てみたいと思ったし、それらの値段は実際いくらぐらいなのかも知りたかったので、ちょっと他のタイプのものも色々見てからまた戻ってくるよ、と言った。ハッタリではなくて、まあ本当にそのつもりで言っただけだったのだが、そう言うと、まあまあまあ、じゃあこれがもうこれ以上引けない値段だと言って900元を提示してきた。ネット記事の700元にはならなかったが、先に実際に買った人の値段からすればずいぶん安いので、じゃあそれでよしと手を打った。説明用に使っていたのとは別の箱を出してきて、あらためて目の前で動かして、言語設定を変更してくれた。まあ、自分でできるのだが。ちなみに、買ったお店の名前は上海汉唐数码というところ。

箱は、iPadの箱を模したもの。箱の蓋は、側面に折り返した部分の厚紙の中に磁石が仕込んであってくっついて留まる、中国によくあるタイプの紙箱。大きく印刷してある写真はiPadの画面だが、実物はもちろんAndroid機なので、違う画面だ。確かに、iPodのアイコンの文字がわざわざiPedに書き換えてある。事前にネットで写真を見たりしているときはもちろん、店頭でさわっているときもあまり気がつかなかったのだが、iPadの額縁部分は黒色なのに対して、このiPedの額縁部分は金属反射面になっている。写真を撮るときは、ここに載せた写真でもそうだが普通は映り込みがないようにして撮るので、一見黒いのと区別がつかない。それが、持ち帰って実物をよく見てはじめて気づいた、iPedが最もiPadに似ていない点だ (笑)。

これで、今回のミッションの1つをコンプリート。このiPed自体については、まだ色々と書く事はあるが、それは旅行記とはまた別の記事にしよう。

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