2007年7月 のアーカイブ
税関申告書
出張からの帰りに成田に到着して、入国審査を済ませ、預けた荷物が出てくるのを待っていると、放送で何か言っている。税関に申告するものがなくても、税関申告書を書けば、申告書のある人専用のゲートを通って処理が早く済ませられるということらしい。見ると、確かに緑色の、申告するものなしのゲートのうちいくつかに、申告書のある人専用の表示があり、また荷物の回転台の横っちょに、税関申告書の用紙が積んである。
昔は、海外に行く際には相手の外国のだけでなく、日本の入出国の際の書類として、入出国カードと税関申告書を書いたものだが、もう何年も前に、日本人は入出国カードは不要になり、税関申告書も特に申告するものがない人は提出の必要がなくなったはずであった。手続きを簡単にするためになくなったのだと思っていたが、今回は書類を提出すると手続きが早くなるとおっしゃる。おかしなものだ。
とはいえ、まあ荷物が出てくるのを待っている間は他にすることもないので、その時間を利用して申告書を記入した。何人もが用紙のところに来て記入をはじめたので、近くにいたあまり海外旅行慣れしていない(?)オバサン旅行者もやってきて、これ記入しないといけないの? 申告するものないからいらないんだよね? などと混乱している。
で、荷物が出てきたので、書類を手にしてゲートに行くと、確かに書類を渡しただけで、細かい質問は一切なしで素通しであった。まあそうでなくても、たいてい簡単な質問だけで数十秒もかからないので大差ないような気もする。今回はゲートに行列ができるほど混雑していなかったので余計に差がつかなかったかもしれない。混雑している場合は、書類ありの列だけすいすいと進んだのかもしれない。しかし、本当にそんなのでいいのだろうか。書類を書きさえすれば素通しで。やはり見た目怪しそうな人物は止めて詳しく聞かれるのだとしたら、列の進みはそんなに違いない気もするし。
後でニュースを調べると、4月から新しい税関申告書が導入され、5月15日から免税の有無にかかわらず提出が義務付けられるともあり、また別のニュースでは、新申告書の普及のため6月12日から成田空港で専用ラインを設けて時間短縮の実験が行われるともある。本当は義務付けたんだけど、今まで免税の人はなしで済んでいたのでみんな提出してくれなくて、だからといってその場で全員書かせていたら現場は大混乱になってしまうので、とりあえず大目に見ているけど、「普及」させるために、専用ゲートで早く通過できますよという「飴」を用意してみたということか? 7月1日から義務化という記事もある。
やはり、なんだかお役所のすることはよくわからない。
非常灯
消防过滤式自救呼吸器
食器を茶で洗う
今回の出張でまた初めて気付いたことがあった。私のこれまでの経験では見たことがなかったので、今回訪れた地域に特定の習慣なのかもしれない。中華レストランで食前にお箸と、湯呑みと、お碗と、蓮華をお茶で洗うのである。
順序はこんな感じだ。食器が並べられた席について、まず最初にウェイトレスが湯飲みにお茶を入れてくれる。すると、みなさん、まずお箸を湯呑みの中のお茶に突っ込んでかき回す。次に、そのお箸をお碗に先を付けて少し斜めにし、お箸の上の方から湯呑みのお茶をお箸を伝って注ぐようにしてお箸を洗う。お茶が全部お碗に移動したら、お箸の洗浄は終わって、今度は湯呑みをお碗に満たされたお茶にうつ伏せに浸して、湯のみの縁を洗う。湯飲みの内側はもともとお茶がいっぱい入っていたので、これで湯飲みも洗浄完了。蓮華はお碗に突っ込んでかき回して洗浄完了。最後は、丸テーブルの上にフィンガーボールのような容器が空で置かれているので、そこにお碗の中のお茶をお碗を回しながら全ての縁を洗うようにしながら捨てて、お碗も洗浄完了である。
こんな一連の動作を食事の最初に全員が行っている。お茶を入れるのに、まず1回目は湯飲みにお茶を入れて捨てるのは見たことがあるが、こういうのは今回初めて見た。今回訪れた東莞市は広東省にあって、私のこれまで滞在した経験の少ない場所である。地域的な習慣なのだろうか。少なくとも、今回訪れた会社の人たちだけの習慣というわけではない。どこのレストランに行っても最後にお茶を捨てる用の器が出てきたからである。同行した、その地域に出張経験の長い日本人も何の不思議もなく同じ動作を行っていた。
どのくらいの地域でこういう習慣があるのだろうか。