2017年8月 のアーカイブ

Diginnos DG-D09IW2SL (その3)

Windows10 タブレットの続き。いろいろ設定もしているが、なんだかうまくいかないのも多い。

テザリング

外出先で通信するために、ポケットWi-Fiルータのようなものは持っていないので、iPhoneのテザリングを利用するのだが、どちらにもBluetoothが装備されているので、消費電力などを考えて、Wi-FiよりもBluetoothを使って接続したい。以前はそうやってBluetoothでノートPCとiPhoneを接続して使っていたのだが、iPhoneを6Sに変えてからか他のタイミングかわからないが、最近はThinkPadを使っているときもBluetoothではうまくつながらなくて、Wi-Fiを使っていた。

果たして、Diginnosの方でも、試してみるとどうもBluetoothではうまくつながらない。ペアリングはできて、ネットワーク的にもつながっているように見えるところまでは行ったのだが、実際にはネットワークにアクセスできる状態にならない。

どうもうまく行かないので、代替案もあることだし、Bluetoothはあきらめて、Wi-Fiで使用することにした。こちらは簡単につながる。

ファイル共有

デスクトップ機などとファイルを受け渡しするために、ネットワークからファイル共有できると便利なのだが、Windows7あたりからパブリックライブラリだったりホームネットワークだったりなんやかやいろいろあってよくわからなくなってきた。ファイルのやりとりをするのにちょびっとだけ共有場所があればいいのだが、そこから上位のフォルダまで全部共有になってしまったり。ローカルのネットワーク上とはいえ、知らない間に何か共有できるようになってしまったりしているのも気持ち悪いので、結局これまで通り各パソコン・タブレット上では共有ファイルはひとつも作らず、ネットにつないでいるWi-Fi付きルータのUSBポートにUSBメモリを挿した簡易NASをファイルのやりとり用に使うという運用にしておくことにした。

BIOS設定

色々情報を漁っていると、WindowsタブレットでもちゃんとBIOS設定画面があるということに、気がついた。というか、それまであまり考えたことがなかっただけだが、タブレットといえどもPCには違いないので、当然BIOS設定もあってしかるべきだ。普通のパソコンは起動中にF1だったり何か特定のキーを押していることによってBIOS画面に入れるが、キーボードの付いていないタブレットで一体どうするのかと思ったら、電源ボタンと音量-ボタンの同時長押し。するとWindowsを起動するかBIOSに入るかなどの設定画面が出てきて、音量+/-ボタンで選んで、電源ボタンで選択。するまではいいのだが、BIOS画面に入っても、音量+/-ボタンと電源ボタンだけでは、メニューの上下移動と選択しかできない。BIOS終了のメニューにも行けなくて困ってしまう。本来は、USBキーボードを接続した上でBIOSに入らないといけなかった。が、ふと考えてみると、我が家にはUSBキーボードというものがひとつもなかった。BluetoothキーボードはDiginnosのセットのもの以外に、iPhoneなどで使ってみるのに買ったものなどもあるが、デスクトップPCには、自作PCを何台もつくりかえているが、キーボードは結構昔からずっと同じものを使い続けていてPS/2インターフェースのままだ。引退したデスクトップ機を一時的に使ったりするために用意してある小さめのキーボードも、みんな昔に買ったものでPS/2インターフェースだった。

キーボードがないと、電源を切るにも電源ボタンを押すと選択の操作になってしまって、長押ししようとすると選択項目のトグルを続ける状態になってしまって途方に暮れたが、害の無いところで押し続けるとちゃんと電源が切れた。よかった。USBキーボードのひとつくらい買っておかないといけないか…

スクリーンショット

タブレットのボタンの組み合わせといえば、スクリーンショットも撮れる。PCで画面コピーを取るのは、PrintScreenキーを押せばクリップボードに入るので適当な画像ソフトに貼り付けて保存するというのが昔からのやり方だが、Windows10タブレットでは、Windowsボタンと音量-ボタンの同時押し、あるいは電源ボタンと音量-ボタンの同時押しでも撮れる。この場合はクリップボードに入るのではなく、ピクチャの下のスクリーンショットというフォルダの中に直接画像ファイルができる。他にも、キーボードでFnとWindowsキーとスペースキーの同時押しでも同様ボタンと音量-ボタンでも直接ファイルのできるスクリーンショットが撮れる。

ということなのだが、どうもうまく撮れない。ちゃんと撮れたときもあったから撮れないわけではないようなのだが、同時押しするタイミングが悪いのかなかなかうまく撮れない。どういうことだろう。

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Diginnos DG-D09IW2SL (その2)

とりあえず、いくつかソフトを入れてみた。

ステラナビゲータ

持ち出して使うものということで、まずはステラナビゲータ。最初に持ち出して使うためにステラナビゲータをインストールしたのはideaPadだったが、画面ドット数が要求仕様より狭くて子ウィンドウが全部おさまらない感じだったが、このタブレットは1920×1200ドットと、デストクップで使っているディスプレイと同じドット数なので、画面は十分広く使える。文字などは標準の1.5倍に表示されているので、もう少し解像度の低いディスプレイに映した感じに見えるが、それでも星空部分は十分広々見えてとてもいい。

しかし、操作性はというと、これは画面をスクロール・拡大・縮小する以外は、タブレットのタッチ操作ではかなり無理がある。プルダウンメニューのすぐ下にあまり大きくないボタンがたくさん並んでいて、指を使ったタッチではどうしても周囲のボタンに触れてしまったりする。もうどうしても無理なのが時間送り戻し。普通の文字の大きさで書いてある時刻のひとつの桁の上にマウスを置いて、左クリック、右クリックやホイールの操作で時間のその桁ごとの送り戻しができて便利な機能なのだが、タッチでは無理だ。タッチ用に、iOSアプリのiステラで同様の時刻送りをタッチ操作でやりやすくしてあるようなUIが用意されていればいいのだが。結局この操作をするにはノートPCより置き場に困るキーボード付きカバーを使うか、前の記事で書いたタブレット+マウス式でやるか。

Mitaka

Mitakaは国立天文台が作成配布している無料の宇宙シミュレータソフト。実際の星空のもとではなく、屋内でプロジェクターを使って星空案内をするときには、普通に星空を解説するだけならステラナビゲータの方が使い慣れていて色々な機能も使えるので便利だが、こちらは宇宙へ飛び出して銀河の彼方まで案内できるので、これはこれで使える。

実際の天体のデータで作成されているというのも売りのひとつで、太陽系を表示したときにたくさんの小惑星が表示されるが、なんとなくそんなふうに描いてあるのではなく、全部実際の小惑星の軌道を計算して表示しているのだという。それはそれで大変そうなのだが、実際はそれほどでもないのだろう、ideaPadの非力なAtom CPUでもまあちゃんと表示されていた。ところが、銀河系から外に出て銀河の大規模構造が見えてくる頃になると、もう大変である。銀河の数は小惑星よりはるかに多いためか、画像の動きが極端に遅く、カクカクになり、あるいはもう全く動かなくなってしまう。ideaPadに比べれば多少はマシなCelelonのThinkPad X201iでも、やはり銀河の大規模構造は負担が大きく、全体像が見えるようになる前に引き返して地球に戻らねばならない感じだった。廉価版のパソコンではダメで、少し高性能なものでないといけないという印象だった。

このタブレットも、時代は進んで全体に性能は上がっているとしても、CPUはAtomな上に、画面サイズは大きいので、あまり期待はしていなかったのだが、試しに動かしてみたら、これがなんとまるでなんともなくすいすい動いてしまってびっくりだ。これなら、Mitakaを使った宇宙案内に使うのに持っていくのに軽くて便利だ。

HDMI出力

そうやってプレゼン的なものに使うには、画面の外部出力が必要だが、さすがにタブレットPCに旧来のDSUB15ピンのいわゆるVGA端子はついていなくて、外部出力はHDMIのみである。最近のプロジェタクーにはHDMI入力のついているものが多いが、会場によってはまだ古いプロジェクターでHDMIのないものしか用意されていないこともあるので、その点は要注意だ。

うちにはプロジェクターはないが、プラズマテレビのHDMI端子に接続して外部出力を試してみた。私は通常プロジェクターでプレゼンするときなどは、本体のクローン画面にせずに拡張画面にして、見せたいものだけを外部出力に映すようにすることが多い。で、タブレット本体だけを持って、テレビにHDMIケーブルをつないで、画面設定を拡張画面に設定して、さあ画面を拡張側に持っていこう、と思ったら、タッチパネルでは拡張側の画面に操作しに行けない! (笑) これはマウスかタッチパッド付きキーボード必須だった。

Kindle

電子書籍を読むのにはこれまでもっぱらnexus7を使ってきたが、文庫本、新書版サイズを想定した文字ベースのものを読むのにはいいが、ビジュアルな雑誌の電子版や、そこまでいかなくても、コミック本でもちょっときつい感じなので、少しでも画面の大きなタブレットなら楽かなと思ってインストールしてみた。Windowsタブレットでは、クライアントはKindle for PCを使うことになる。しかしこれはデスクトップやノートPCで使うのを想定して作られたものでタブレットの使用はあまり考慮されていないのか、あまり使いやすくなかった。Android版では非常に違和感なく使えているのに、ちょっと残念な感じだった。

フォト

自分の撮った天体写真などをタブレットに入れておいて、こんな写真撮ってるんです、と人に見せたりするのだが、そのために写真のビューアーが必要になる。iPhoneでは「写真」でいいし、Androidの場合も、Googleのギャラリーで十分使いよい。

Windows 10 では、「フォト」というアプリがあるが、これもちょっといまひとつな感じだ。スライドショーにしないと写真を全画面で表示できず、そうでないときは周囲に色々表示されて写真の表示領域が狭くなってしまうと、nexus7でフル画面表示したときとあまり変わらなくなってしまう。

そもそも普通のWindowsで自分で写真を眺めるためのビューアもなかなかしっくりしたものがなくて困る。何かいいのがあれば入れてみたい。

 

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Windowsタブレット Diginnos DG-D09IW2SL 購入

10日ほど前に、Windowsタブレット機を購入した。購入した第一の目的の用途は訳あってまだ試せていないので、とりあえずはWindowsタブレットとしての使ってみての感想など。

購入したのはドスパラで売っている8.9インチサイズのタブレットDG-D09IW2SLという型番のもの。Diginnosというのはあまり聞き馴染みないがドスパラのパソコン共通のブランド名のようだ。この機種が、その第一の用途にもコスパがよくてなかなかいいという評判を聞いてこれにした。ついでに、セット品で折りたたみ式ケース兼用の外付けBluetoothキーボードがあるので、タブレットといえども基本はPCなのでキーボードで操作した方が便利なことも多いだろうと、セット品を購入。これでお値段は税込み33,804円。

今回のWindowsタブレットの購入で、スマホはiPhone6SでiOS、7インチタブレットはnexus7でAndroid、そして8.9インチタブレットがWindowsと、携帯端末は見事にバラバラになった。

一方、パソコンとしては、自宅でメインで使っているのは自作のデスクトップ機で、他にも引退した自作機は家の中で眠っているがそれらは別として、持ち運び用にこれもほとんど引退しているideaPad S10と、現用のといってももうだいぶ古くなってきた感のあるThinkPad X201i。全部WindowsでMacは使っていない。

まずは、Windows 10がほぼ初体験である。自作デスクトップも、ThinkPadも、会社のPCもいまだにWindows7で使っていて、一時期Windows 10の自動アップグレードがさんざんうるさかったときに、引退状態のideaPadを試しにWindows10にアップグレードしてはみたが、本当に試してみただけで放置状態だった。しかも今回はタブレットなのでタブレット式の操作でWindowsを扱わないといけないし、そのあたりから直感的だけでは知らないとわからない機能/操作が色々ありそうで、まずはマニュアル本を1冊買ってきた。マニュアル本を買いに行くと、いくつかに改訂版の出ているものがあって、Windows10が出てから既に大規模バージョンアップがあって、初期に出たマニュアル本ではちょっと変わってしまっているところもあるようだ、なんてことも今になって初めて知った。

画面保護シート

このタブレットの画面には購入時に最初から画面保護シートが貼ってある。貼ってあるのはいいのだが、そんなに高級品ではなく、また私は割りとノングレタタイプの画面が好きなのだが、貼ってあるのはテカテカタイプなので、これを一旦剥がして、別途購入した保護シートに張り替えてみた。ショップブランド品なので、この機種用の保護シートはnexus用なんかのようにヨドバシに行っても売っていなくて、かといってドスパラで売っているわけでもなくて、Amazonで探して一応防指紋・低反射タイプのものを買ったのだが、これはあまり当たりではなかったようで、防指紋といいながら、結構指紋の跡がべたべた残る。

タッチパッド付キーボード一体型保護ケース

セットで購入したBluetoothキーボードは充電式で、脇にマイクロUSB端子がついててそこから充電するようになっている。USB端子はあるが、充電電源専用なようで、USBケーブルでPCに接続しても有線キーボードとして動作するわけではないようだ。充電式ということで、電池の持ちが気になる。充電端子の隣に電源スイッチがあるのだが、ケースが本体よりかなりはみ出しているために操作が非常にしにくい。しかし、しばらくキーボードを操作しないと自動的にスリープモードに入るようで、そうなっていると起こすためには一旦何かたたくかタッチパッドをすりすりしないといけないが、逆に本体の電源を入り切りするのとあわせてキーボードの電源スイッチも入り切りしたりしなくても、スリープにまかせておけばそれほど電池は減らなさそうである。とりあえず買って最初に十分充電した後、色々セットアップしたり試しに使っている間の最初のしばらく以降はいちいちスイッチを切らないことにしたがまだ充電切れのランプはつかない。

キーボード付きのケースにタブレットを装着して畳むときれいにおさまるが、タブレット単体と比べると倍近くの重さになる。実測で、本体だけだと485g、セットにすると940gとなった。もちろんこれでもideaPadより軽いが、本体だけで持ち歩くか、キーボードとセットでノートPC風に使える状態で持ち歩くかは悩みどころだ。ノートPC風にセットするには、画面の裏側を真ん中の切り込み部分を起こして折り返すと三角形になって画面を支えるようになるのだが、その分画面の後ろ側に場所を取るのと、畳んで留めるための折り返し部分がキーボードの手前にべろんと余るので、机の上に置くときの前後のスペースをかなり取って、開いた状態の置き場所としてはノートPCよりもむしろ邪魔になる。

本体のケースへの固定は、下2ヶ所の角の部分を保持するようになったプラスチック部分に摩擦だけを使って差し込んで保持する感じだが、しっかり保持するように結構きつめになっているので、脱着するのはちょっとやりにくく、あまり気軽に付けたり外したりしたい感じではない。ちなみに、キーボードはケースからは取り外せない。

ちなみに、このキーボード、キーの配列が相当変態的である。通常は右端の方にあるカナの「け」と「ろ」が、まあよくしわ寄せの来る文字ではあるが、これが左側の方のなんでもないキーにFnとの組み合わせで割り当てられている。カナ文字どころか、普通の記号の「*」、「:」、「\」などもやはり左の方にFnとの組み合わせで割り当ててある。本格的に文章を打ったり (カナ入力派なので)、プログラミングしたりするのには使いづらそうである。

Bluetoothマウス

キーボードにはタッチパッドも付いていて便利は便利なのだが、あまり使い勝手がよいものでもない。別途マウスがあった方がいいかなということで、たまたま余っていたBluetoothマウスを使っている。なぜ余っていたかというと、以前ThinkPad用にBluetoothマウスを使っていたのが故障して動かなくなってしまったので、代わりに最新のBluetoothマウスを買ってきたところうまく動いてくれないのでよく見たら、Windows8以降でないと対応していないと書かれていて、別の無線マウスを買い直したので余っていたもの。やっと使いみちができてよかった。やはりマウスで操作した方が使いやすくて、キーボードなしで本体だけでタブレットとして使うときも、Windowsは画面が細かいので (しかも8.9インチで1920×1200ドット。表示設定でテキストやアイコンが通常の1.5倍サイズにしてあるといってもやはり相当細かい) 指では操作がしにくい場合が多いが、マウスがあると助かる。机の上でしか使えないけれども。

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