2014年3月 のアーカイブ

比較明星景写真2題

最近撮った比較明星景写真を2つ紹介しようと思うが、その前にそのうちの1つの前に撮った1枚撮りの写真を前座に。

最近ちょくちょくお邪魔している宇宙かふぇさんで、観望会を行った際に撮ったもの。元々このときに宇宙かふぇのお店として使っているエアストリームというトレーラーを前景に比較明で星の軌跡を撮ろうと思っていたのだが、全面曇りというわけではないながらも雲が出ていたので諦めた。どのくらい写るか、比較明用に撮影するときの標準的な露出で試し撮りしたが、さすがに光害のひどい場所だし、まばらにある白いはっきりした雲でないところも、露出をかけてみるとうっすらと雲がかかっている感じだったので、星は上の方にある明るいカペラ以外まるで写っていない感じだった。撮ったままの画像はこんな感じ。

宇宙かふぇ
宇宙かふぇ 2014/03/08 19:01 Canon EOS 60D, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II (18mm F4), ISO400, 4sec

しかし、帰宅してからパソコンの画面でよく見るとかすかに星が写っていないこともなかったので、強烈に修正をかけて星を浮かび上がらせたのがこちら。

宇宙かふぇ
宇宙かふぇ 2014/03/08 19:01 Canon EOS 60D, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II (18mm F4), ISO400, 4sec, StellaImage7, Photoshop 7.0

暗い青空に雲が浮かびながら星が光っていて、ピンク色のネオンサインとの色の対比も含めてちょっと不思議なトーンになったが、カペラの下の画面中央にペルセスウ座、そして下の右寄りにカシオペヤ座がちゃんと見えるようになった。何をしたかというと、階調をいじって星を浮かび上がらせたわけだが、それでも星はかなり弱々しくしか出てこなかったので、ステライメージの「スターエンハンス」フィルタをかけてみた。これで、小さな光点だった星が太ってしっかり見えるようになった。トレーラーや建物は明る過ぎるので、同時に別露出で撮ってあった写真からその部分だけを切り抜いてバランスのいい明るさに調整して貼り付けてある。

ビフォーとアフターを両方見せると、マジックのようだという感想もいただいたが、天体写真のレタッチはまあこんなもんだろう。しかし、無理に階調を調整しているので、空の背景部分の階調はもうガタガタである。とはいえ、このちょっと妙なタッチも悪くはないとも思うのではあるが、やはり最初の計画通りの星の軌跡の入った写真を撮ろうと、後日雲ひとつなく晴れた日にもう一度撮影に訪れて撮ったのが次の写真。

宇宙かふぇ
宇宙かふぇ 2014/03/21 20:50 Canon EOS 60D, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II (18mm F4), ISO400, 4sec × 216, KikuchiMagick, Photoshop 7.0

15分間ほどと、ちょっと短目の星の軌跡だが、実はこの前に1時間余りの連続撮影をしていたのに、ピントがきっちり合っていなくて失敗作となってしまっていたので、あわてて撮り直したもの。当日、後に予定があったために、残り15分で切り上げないといけなくてこうなってしまったが、まあこのくらいでも悪くはないだろう。宇宙かふぇのオーナーにも喜んでいただいた。

前の写真とは少しアングルを違えている (宇宙かふぇのロゴが入るようにした(笑)) のと、時刻も少し違うので写っている星座も違って、おおぐま座の頭付近と、きりん座あたり。あまり目印になる星がなくて、撮影時にはどのあたりが狙えているかよくわかっていなかったせいもあって、北極星はちょうど建物に隠れてしまった。この写真でもトレーラーと建物は別露出撮りの合成。

この画像ではスターエンハンスはかけていないが、元画像サイズで見れば細かい星は繊細に弧を描いていてきれいなのだが、ネットに上げる際に画像を縮小したり、特にスマホ等で見てもらう際に更に縮小表示されてしまうと、どうしても細い線が見えなくなってしまう。そこで、画像を縮小する前に縦横1ドットずつずらした4枚の画像を重ねて比較明合成してから縦横半分に縮小してみた。これで、画像を縮小しても線の太さが保たれてよく見える。ベタな画像の部分にはあまり影響がない。ここの画像では、リンク先の大きな写真の画像が、そうやって元画像から一度半分にしたもの。サムネイルというには大きいが、このblog文中にそのまま見られる画像は、それを更にもう一度同じ処理をかけながら半分にしたものである。

次の写真は、東京ジャーミイ・トルコ文化センター (Tokyo Camii & Turkish Culture Center)。小田急線に乗っていると、代々木上原駅の近くで、突然日本にあるとはとても思えない建物がそびえ立っているのが目に入るので、昔から気になっていた。この建物が何モノかは以前に既に調べてわかっていたが、今回これを前景に星景写真を撮るといい雰囲気の写真になるのではないかと、代々木上原の駅で降りて、この建物の正面まで行って撮影してみた。

東京ジャーミイ
東京ジャーミイ 2014/03/23 19:17 Canon EOS 60D, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II (18mm F5.6), ISO400, 4sec × 832, KikuchiMagick, Photoshop 7.0, トリミング

小田急から見ると、高架の上の電車の高さから見るために、上のドームの部分がもっと目立って見えるのだが、地表から見ると、下の建物の部分が大きく見えて、ドームがそれほど目立たない。しかも、上の部分の壁面だけ強烈にライトアップされているが、下の部分や屋根の部分は周囲の光で照らされているだけなので、明るさのバランスが難しい。しかし、こちらは建物だけ別露出の合成は行わず、星と一緒に撮影したままである。

撮影は井ノ頭通りをはさんだ反対側の歩道脇の植え込みのあたりで行った。車道側から少しだけ植え込みがへこんでいるところがあって、きっとこの建物を撮影する人はみなそこで撮っているのではないかという感じだ。間を自動車が通るので、三脚は脚をいっぱいに伸ばしてカメラを高くして撮影した。しかも上向きに狙っているので、ほとんどの車は視野に入ってこないが、一番手前の車線をバスが通ったりすると、映り込んでしまう。しかし、それもほぼ建物にかぶさる範囲だけなので、比較明合成をする前に、そういうコマだけはその部分だけを黒く塗りつぶしてしまってから合成した。

道路のこちら側の街路樹の枝が画面の上の方に入り込んでいる。前に樹木と一緒に比較明星景を撮影したときには、樹木の揺れのせいで思わぬ結果になったが、今回はあまり揺れなかったのか、あまり不自然なことにならずに、きれいに枝で軌跡がところどころ隠されている感じになっている。

この画像では左上の方に電柱の支持ワイヤが写っているが、元の18mmで撮影した画角ではそのワイヤの途中のタマゴ碍子が入り込んで不自然だったので、そこまで入らないように少し上の方をトリミングした。

この画像でも、縮小時に細い線が消えてなくならないようにする処置を、先の画像と同様にかけている。

写っている星は、中央を占めるのがうみへび座で、真ん中の一番明るい線がα星のアルファルド。左上の方の明るい線がしし座のレグルス。右上にぎりぎり少しだけ写っているのがこいぬ座のプロキオン。

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双眼鏡で木星の衛星

双眼鏡で星を見ようというような解説、あるいは惑星を観察する方法の解説のようなところに、木星の4つのガリレオ衛星は双眼鏡でも見られるとよく書かれている。中には「簡単に」見られるとも。しかし、私はこれまで双眼鏡で木星本体は見られて、点像でなく円盤像としては見えるものの (さすがに縞模様まではわからないが)、その付近に衛星を認められたことは一度もなかった。

8×23の双眼鏡しか持っていなかった頃にも試してみていて、双眼鏡では、少なくともこのクラスのでは無理なんだなあと思っていたし、モナーク7 8×42を買ったときは、これなら見えるだろうと思って見てみたが、やはりわからなかった。

望遠鏡でならかなり小さいものでもちゃんと見られるので、口径42mmなら十分だろう。衛星の等級からしても、同じくらいの他の恒星はちゃんと見える。それでは見えないのは倍率が低いせいだろうか。視角的には分離して見えるだけは離れているように思えるのだが。あるいは木星自体が明るいためにすぐ付近にある暗い衛星はよくわからなくなるということだろうか。しかし、解説本などには見えると書いてあるのだ。

そこで、昨夜ふと思って、双眼鏡購入時に一緒に買ってあった三脚アダプタを使って三脚に双眼鏡を固定して見てみた。望遠鏡で星を見るときは倍率のこともあって必ず何らかの架台に乗せているものだが、双眼鏡は普通は手持ちで見ていて、倍率が低いとはいえ、常に手ブレ状態で見ているわけだが、三脚に固定すると手ブレがなくなって見やすくなる。ピント合わせも、手持ち状態ではまあこのくらいかなという程度にしか合わせられなかったのが、三脚に固定しているとじっくりピッタリ追い込むことができる。それで木星を見てみると、なんとしっかり衛星が見えるではないか。再度三脚から取り外して手持ちで見てみると、やはりよくわからない。

双眼鏡を三脚に載せるのは、長時間双眼鏡で観察するのに手で持っているのが疲れないように、狙った星を狙ったままに (日周運動の追尾は別として) しておける、といった利点のためかと思っていたが、最大の利点は手ブレ防止だった。そして、手ブレを防ぐことで、細かい星像をしっかり見分けることができるようになる。双眼鏡で散開星団のようなものを見て細かい星がたくさん見えると思っていても、全体としてたくさんあるように見えているだけで、個々の星の位置をきっちり識別できているわけではなくて、その状態では木星の衛星は、やはりすぐ近くの木星本体が明る過ぎることもあって、見分けられなかったということだろう。

それならそうと解説本などにも安易に簡単に見えるなどと書かない方がいいのではないか。光害地でなければ手ブレ状態でも見えるのだろうか? たとえそうだとしても、初心者が初めて双眼鏡を手にとって見るのは光害地でのことが多いだろうし、そのときに、わざわざ三脚に固定して見ることは非常に少なそうだし、そもそも三脚固定穴のない双眼鏡の場合も多いだろう。私が昔に8×23で見て見えなくてがっかりしたのと同じように、がっかりしてしまうのではないか。その8×23も固定穴がないので試してみていないが、こちらも固定さえできれば見えるだろうか。

「双眼鏡で木星の衛星」でGoogle検索してトップに出てきたサイトでは、ちゃんと三脚に固定する必要があると書かれていた。なかなか良心的だ。

木星のガリレオ衛星を話題にしたついでに、最近の観望会で全く別々のところでまるで同じ会話を耳にした話をひとつ。観望会で望遠鏡で木星を見せていて、衛星の話になり、解説している方の人が、イオと、エウロパと、ガニメデと… もうひとつ何だっけ? と詰まっていた。正解はカリスト。イオは火山活動で有名、エウロパは生命が存在するかもしれないと言われて有名、ガニメデは太陽系最大の衛星として有名。カリストだけあまり特徴がなくて忘れられてしまうようだ。

ちなみに、ふたご座のα星カストルがなんとなく名前が似ていて、ついついごっちゃにしてしまいそうな気がする。双子座といえば、α星のカストルとβ星のポルックスも、α星の方が暗いこともあって、どっちがどっちで、どっちが兄でどっちが弟か、取り違えられやすい気がする。

似た星の名前というと、おおぐま座のアルコル (ミザールと連星になっている) と、ペルセウス座のアルゴル (食変光星の代表として有名) が濁点違いだけ。アルコルは私の子供の頃の記憶ではアルコアと言ったと思うが、最近はアルコルの表記の方がずっと多いようだ。

少し話題がズレて来てしまったのでこのあたりにしておこう。

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PowerShot S120で連続撮影

PowerShot S120には当然のことながら外部レリーズ端子はないが、コンパクトデジカメなら赤外線リモコンのあるものもあるが、これにはそれもない。従って、シャッターを切るには本体にあるシャッターボタンを押す以外にない。高速連写の機能はあるが、連写するにはその間ずっとボタンを押していなければならない。強いて言えば、前に少し触れたことがあるが、セルフタイマーのカスタム機能で10枚までの連続撮影はできるが、それより多い枚数は無理だ。

自分の手でシャッターボタンを押し続けると、たとえ三脚に載せていたとしてもカメラを揺らしてしまう可能性が高いし、ずっと押さえているのも疲れる。実は、昔のコンパクトカメラ用に、機械式シャッター用のリモートレリーズを取り付けてベルトでカメラに巻きつける式のアダプタを持っているが、S120には小さすぎてうまく使用できなかった。しかも、この機械式レリーズではロックができないので、たとえうまく取り付けられたとしてもカメラを揺らしてしまいにくいという利点があるだけだ。

まあ、何でもいいからシャッターボタンを押さえられればいいということで、探しだしたのがこれ。100円ショップで売られていた携帯用のクリップ式スタンド。携帯というよりはスマホ用だと思うが。

携帯クリップスタンド

機器をはさむ部分は傷付けないように、白い少し柔らか目のプラスチックが貼ってあるが、表面がつるつるして滑りそうだったので、薄いゴム板を貼っておいた (両側とも)。

ゴムを貼る

これでシャッターボタンの部分を上下にはさめばいいのだが、カメラを三脚に取り付けようとすると、古い方の三脚だと、シャッターボタン真下の底の部分が、三脚座に乗ってしまっていてうまくはさめない。しかし、幸いな事に新しく買ったMeFOFOの三脚のクイックリリースプレートだと細長いのでこれを使うとじゃまにならずにクリップをはさめる。雲台側は水準器が出っ張っていて邪魔になりそうだったが、これはプレートへのカメラの取り付け位置を端の方にして前にずらすように固定することで逃げられた。

PS S120の連続撮影

クリップのつまみ手の部分が結構でっぱるので、あまりレンズ寄りになっていると写野にかかってしまうが、上の写真程度のセッティングで最広角でも大丈夫だった。

さて、連続撮影で何を撮るかというと、星の軌跡写真である。S120内蔵の星空軌跡モードでちゃんと撮れることはとれるのだが、EOS 60Dで撮って合成したものと比べるとやはり見劣りする感じがする。それでは、60Dでやっているのと同じようにカメラではバラバラに撮って合成してみるとどうなるだろうかと思ったのが、S120でどうやったら連写できるかと考えた始まりである。ところが、S120で連写しようとすると、1秒を超えるシャッター速度では自動的にダーク画像の撮影を行ってノイズリダンションをする処理が入ってしまうようで、シャッターボタンを押し続けても、例えば4秒間露光して撮影してた後、4秒余り後にならないと次の露光が始まらない。これでは、長時間の軌跡を合成するための連続撮影としては役に立たない。1秒以下の場合はこれがなくて、ほんの僅かの時間の後に次の撮影が行われる。

短いシャッタースピードでしか撮れないなら、長時間では恐ろしい枚数になってしまってダメでも、短時間でいい対象ならなんとかなる。そこで、イリジウムフレア。先日撮影したときは、全体の時間はそれほど長くないとはいえ、十数ショットの合成になって、衛星は動きが日周運動よりずっと早いために、軌跡が破線状になっていた。全部をワンショットで撮ると空が真っ白になってしまうので、逆に1枚1枚の撮影時間をもっと短くすれば軌跡もつながって見えるようにならないだろうか。

比較明合成で移動する星の軌跡を撮る際に、同じ露出量の組み合わせでシャッタースピードを短くするほど、動いている星が明るく写る。イリジウムフレアではより印象的にもなるのではないか。そこで、シャッタースピードを早くした上で同じ露出量にするには、F値を小さくするか、ISO感度を上げるかしないといけない。その点で、レンズのF値の小さいS120は有利である。

そんなわけで、クリップ式連続撮影器具を使って、昨日未明にあったイリジウムフレアを撮影してみたのがこちら。向きの関係で思いっきり建物が入ってしまったのと、少し雲があったものの、空には月、土星、火星、スピカ、アルクトゥールスと、結構賑やかな中、イリジウムフレアはほぼ月に向かって進んでいくという構図になった。

Iridium Flare月に向かうイリジウムフレア 2014/03/21 04:04 Canon PowerShot S120, 5.2mm F2, ISO1600, 1/4sec × 101, KikuchiMagick

この写真では、画像をクリックして拡大画像を見てもらってもイリジウム衛星のフレアの軌跡は破線状になっておらず、きれいにつながっている。しかし、実はこれは拡大画像の方も元画像の解像度から4分の1に落としてあるからである。元解像度のフレアの軌跡の部分だけ拡大してみると、こんなふうにやはり破線状 (点線状と言った方がいいか) になっていた。

つながっていない同上 トリミング

もっと色々なシャッタースピードを試してみてもいいが、ある程度以上はシャッタースピードを短くしても撮影間隔は短くならないので、完全につながるようにはならないような気もする。どのくらいまで許容できるかどうか次第だろうか。

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HEAVENS-ABOVE

昨夜の観望会で、ISSのような特別なものでない衛星の可視パスを確認するのに役立ったのが、ドイツの宇宙情報のサイト、HEAVENS-ABOVE

これまでISSを見るだけなら、まずはJAXAの「きばう」を見ようのサイトがあったし、今までどうもこのblogでは紹介したことがなかったようだが、普段はiPhoneアプリのToriSat ARというので可視パスがいつあるかの確認にも、現場での見える位置の確認にも使っていた。ISS以外に、天宮1号やハッブル宇宙望遠鏡を見たことがあるのは、このToriSatで予報が見られたからだ。しかし、きばうを見ようではISSの情報だけだし、ToriSatで取り上げられているのも明るく見られるわずかの種類の衛星だけである。

一方、HEAVENS-ABOVEには情報満載で、特別な衛星はそれぞれ独立したメニューになっているが、それ以外の衛星もたくさん調べることができる。更に、イリジウムフレアの予報もここで見ることができる。他にもさまざまな情報が調べられるようになっている。

私がこのサイトを知ったのは、今回の観望会で見る衛星を調べるため、というわけではなくて、少し前に、このサイトが多言語対応したという情報をtwitterで見たのが最初だった。これまでは英語だけ (ドイツ語は?) だったらしく、ネットを探すとHEAVENS-ABOVEの使い方を説明するサイトがいくつもあるのは、英語ゆえのとっつきにくさがあったからだろうか。昨夜の観望会で用意されていた人工衛星の見方のパンフレットにもHEAVENS-ABOVEの使い方が載っていたが、英語画面のものだった。現在は、初めてアクセスすると英語になっているだろうが、画面右上の方にあるlanguageの選択を日本語にしておくと、FAQの内容以外はみんな日本語表記になるようになっているようなので、わかりやすいだろう。

私は、HEAVENS-ABOVEが出力する軌道の図を、観望会の現場でいつでも見やすいようにとプリントアウトして持って行ったが、衛星観察の説明をしていたJAXAの人も同じように、用意してきたプリントアウトを見てから説明していた。

HEAVENS-ABOVE

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246COMMON 星空をたのしむ会 Vol.7

星空をたのしむ会

このところ観望会づいているが、今回は南青山の246COMMONで行われた「246COMMON 星空をたのしむ会 Vol.7 – “月・木星・人工衛星”編!」に行ってきた。先日の宇宙ないとに続いてこちらもビクセン協賛。更にJAXAも。既に7回目のイベントのようだが、前にビクセンのwebのお知らせの過去情報に見たことがあったような気もするが、参加しようと思って見たのは初めて。イベントの説明からすると、人工衛星を見せるのは今回が初めてのようだ。

天気が心配されたが、終りが近づいてきて雲が多くなってきて、ほとんど終り間際に雨が降りだした程度で、最初の2時間くらいはきれいに晴れていてよかった。

さて、人工衛星だが、ISSはこれまでも何度も話題にしているが、天宮1号に苦労したので、もっと小さいその他の人工衛星は、さすがに光害の多い都市部では見るのは難しいだろうと思っていた。しかし、今回の対象はISSではなくTRMMという大きくはあるが普通の衛星。最悪双眼鏡でないと見えないのではないか、まあビクセンの協賛で双眼鏡がたくさん用意してあるだろうからいいのか、と思っていたが、実際見てみると、天気がよかったせいもあるが肉眼で意外としっかり見えて驚いた。

TRMMは、先日打ち上げられたGPM主衛星の先代の衛星で、JAXAとしてもちょうどいい広報になったのだろう。もちろん、本当はGPM主衛星が見られればよかったのだろうけれど。

この日はTRMMの後にもうひとつ、実際は人工衛星というわけではないがアトラスセントロールロケットの残骸が衛星軌道を回っているものも見られて、こちらの方が実は明るく見られた。この2つが、この日に見られる衛星の明るいトップ2だった。それ以下の明るさのものは、さすがによく見られないようだった。

246COMMONはビルの谷間の空き地に作られた屋台村のようなところで、両脇にビルが立っていて、決して見晴らしがいいわけではないが、今回見た2つはほぼ天頂パスだったので、接近してくる最初のところは見えなかったものの、いちばんよく見える部分は問題なく見ることができた。ISSがいくら明るくても、方角の悪い、高度の低いパスだったら見えない。望遠鏡で見せていた木星も天頂近くでよかった。月は終り間際に昇ってきたのがぎりぎりだったが、幸いに雲が出てきていたにもかかわらず、なんとか見えていた。

屋台の立ち並ぶせせこましい空間ではあったが、人はたくさん来ていて、とても賑わっていた。なにより、一般の人にとっては人工衛星を見るというのはまずない体験だろうし、皆で一斉に空を見上げている一体感もよかったと思う。見えた後は拍手が沸き起こっていた。

先日の、宇宙ないとで顔なじみになった2人を含め、たくさんのビクセンのスタッフの方々がいたが、私はまたもやそこらへんで眺めている一般のお客さんに勝手に解説員をつとめていた (笑)。

こちらは待ち時間中に食べたソーセージとザワークラウトのはさんだやつ。

SCHMATZ

この観望会は楽しかったし、ちょくちょくやっているようなので、次回もぜひ参加したい。

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樹木前景の星空軌跡写真の失敗

先日、大十字に月が重なっているときに近所の駅前付近で撮影して、ついでに樹木の上にかかる北斗七星を撮ったが、もう少ししっかり長時間軌跡を残した写真を、ちゃんと撮ってみようと思った。

PowerShot S120でお手軽に取れる星空軌跡写真もいいが、やはりEOS 60Dで連続撮影して比較(明)合成したものの方がずっと緻密に写る。しかし、実は今まで60Dでは流星群のために連続撮影したもの (2012年2013年) を除いて、地上風景も一緒に写したものとしてはISSの通過時間程度の連続撮影しかしたことがない。今回は60Dで初の長時間星景写真。

昼間の並木

駅の反対側に、以前年末の挨拶に使って評判のよかった背の高い木の並木があって、それを大きめに入れるといいんじゃないかと前から思っていたので、深夜に天気のよかった日に、そこまで出かけて行って、合計約70分間、979枚撮影したものをそのまま合成してみたものの、大失敗だったのがこちら。

失敗作

考えてみたら当然だが、樹木は結構揺れるので比較(明)合成すると枝や幹が揺れた分だけの幅広がってしまう。一見、最初からこんな太さの木かとも見えるが、実はそうではない。木の表面の濃淡が揺れの方向に引き伸ばされて、横縞模様のようになり、ちょっと不気味な生物のようにも見える。一方、冬で葉が全部散ってしまっているので、枝と枝の隙間から星の軌跡が途切れ途切れに見えるのも趣があるんじゃないかと思ったのだが、木の揺れによって、隠れてくれるはずの位置でも星の光が見え、結果として、太くなってしまった木に、星の軌跡が透けて見え過ぎな不自然な絵になってしまった。

周囲に人工光のない場所で樹木が真っ黒なシルエットになるのならまだそんなにおかしくなかったのかもしれないが、ここは街中なので、自然の木だけを画面に収まるようにしているといっても、すぐ近くには街灯があって、そのナトリウムランプのオレンジ色の光がこの並木を照らしているために、このように前景として明るく写っているので不自然さが増したのかもしれない。そういう意味では、街の建物などを入れた星景写真と変わらないので、そんなことなら、風で揺れたりしない建物の方がよかったかもしれない。

さて、このままではちょっといただけないが、せっかく撮ったので、作為的な絵にはなってしまうが、少し手を入れて見ることにした。星空の部分はそのまま活用して、木の部分を、比較明合成せずに1枚分だけの画像を持ってきて置き換える。ただし、木の枝と枝の隙間まで置き換えてしまうと、その隙間から見えるはずの星の軌跡がなくなってしまうので、できるだけ木の隙間はそのまま星の軌跡を合成した方の画像を見せるようにしてみたのがこちら。

修正版

まあ、いわばウソ写真なわけではあるが、最初の写真よりは見られるようになったか。木は本来の形状になったし、一部の隙間からはちゃんと星の軌跡が見えているので、じっくり見なければそんなに不自然ではなくなったかと思う。

夏に葉が茂っているときに、再度チャレンジしてみるとどうだろうか。

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Jaybird BLUEBUDS X Bluetooth ヘッドホン

BLUEBUDS X

1年余り前に、Bluetoothのヘッドホン、Plantronics BackBeat GOを買って使っていたが、最近ちょっと調子が悪くなってきていた。再生・停止ボタンの反応が悪かったり、音量調節のボタンを押した瞬間に電源が落ちて再起不能になったり、普通に電源を落としていても次に使おうとしたら電源が入らなかったり。電源が入らないのはまだバッテリが残っているはずの使用時間でも、充電しなおさないと復活しない。といった症状が出ていた。

修理に出すといってもその間手元に使うものがなくなるし、ちょうど最近知人にBackBeat GOと同様のボックスレスのBluetoothヘッドホンで新しいものを買った人がいたので、ちょっと調べてみると割とよさそうだったため、買い換えることにした。それが、このJaybird BLUEBUDS X

ポイントは、バッテリの持ち時間が8時間ということ。BackBeat GOは4時間で、片道約2時間の通勤時間ちょうど持っていたのだが、最近バッテリがへたってきたのか、帰宅前にバッテリが切れることも散見されるようになってきていたので、それも買い替えの理由のひとつとなった。

つくりはほぼBackBeat GOと同じ感じ。デザインがBackBeat GOの少し変わった形状よりも普通のヘッドホンぽいが、普通のものよりかなり大き目で、BackBeat GOと比べてみるとほぼ同じ大きさだ。重さもほぼ同じ。それで電池の持続時間が倍なのだから、よほど省電力なのか、電池の体積効率がいいのか。

両耳のユニットをつなぐケーブルが平たくて、表面はゴムらしき滑りの悪い被覆でできているのもBackBeat GOと同じ。ケーブルの途中に小さなコントロールボタンとマイクがついているのも同じ。ただし、電源ボタンが独立していたのが、こちらは再生・停止・通話ボタンと共用。片側のユニットの背中をパカッと開けた中にあるmicro USBコネクタで充電するのも同じ。

ユニットが大きくてイヤピースを耳に突っ込んだだけでは少し安定が悪いので、BackBeat GOではつっかえ用のゴムの部品がついていたが、こちらはそれがもっと進化したような、変わった形をした支持用のゴム部品がついている。

実際に使ってみて一番違いに驚いたのは、こいつ、喋るということ。今まで使ったことのあるBluetoothヘッドホン類は、いずれも状態を音声で知らせるものの、全て効果音のようなものばかりだったが、これは、電源を入れると “Power on”、iPhoneと接続確立すると “Headphones connected” などと音声で知らせてくる。ちなみに、各国語に翻訳してあるマニュアルのうち日本語版だけは、音声メッセージ自体も翻訳して日本語だけで書かれていたが、実際は日本語を喋るわけではなく英語で喋るだけのようだ。ちなみに、フランス語、韓国語、中国語のマニュアルにはちゃんとメッセージは英語で書いてある。

音量調整をすると、1ステップ変更するごとに、短い効果音が鳴るとともに音声が一瞬途切れるのは、ちょっと違和感。

それ以外の使い勝手はほぼBackBeat GOのときと同じだ。

最初にフル充電してからの使用では、ちょうど通勤2往復プラスαぐらいで“Battery low” の音声メッセージが流れて、iPhone上に表示されるアイコンが赤くなった。2日分を余裕で持つというわけにはいかなさそうだが、1日分には非常に余裕ということで大丈夫だ。

後は、カナル型ヘッドホンで苦労する、足音が響く現象。とりあえず、標準添付のSサイズのイヤピースで使ってみているが、比較的影響は少ないようだが、することはする。こちらはまたイヤピースを色々試してみたりして解消するようにしていきたい。

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MeFOTOの三脚 (その3) ― カメラ取付ネジ

その2の記事で、クイックシューについているネジが手で直接回せるようになっていないことを書いたが、いちいちコインか六角レンチを取り出すのではやはりちょっと不便そうだ。一般的にそうだが、このネジはプレートの溝にはまってネジ山とネジの頭とではさんで抜けないようになっているものの、一番端にメスネジが切ってあって、そこをネジを回転させて抜くと取り外せるようになっている。これを別のものに交換すればいいと思い探してみた。すると、割りと簡単にDリングのついたものが見つかった。「BENRO(ベンロ)PHシリーズ用カメラ取付ネジ1/4」とある。MeFOTOはよく知らないがそもそもBENROの別ブランドだか関連会社だかそんなところのようで、雲台も型番が違いながらも形はそっくりのがあったりする。このPHシリーズというのは別の形のクイックリリースプレートのようだが、ネジの写真を見る限り長さもだいたい同じくらいなようだ。Dリングが倒したときに頭の外周にぴったりする感じでなく少し大きめになっているので倒したときにプレートの底の窪みの中におさまるかどうかがちょっと微妙なところだが、まあダメ元で注文してみた。お値段は630円と、ネジだけにしてはちょっと高いかとも思うが、現物を見にあちこち探しまわる交通費を考えればまあどうということもないだろう。ボーグの延長筒のときもそうだったが、こんなものでも送料無料でありがたい。

で、届いたのがこれ。

カメラ取付ネジ

三脚についてきたクイックリリースプレートから取り外したネジと並べてみる。

カメラ取付ネジ比較

ネジ自体の長さも、ネジの切ってある部分の長さもぴったり同じ。頭の部分は厚さがこちらの方が薄いが、薄い分には問題ない。Dリングは、もっと自由に動くものかと思ったが、立てたら立てたままで、倒すのには結構抵抗がある。まあ、その方が、あまりぶらんぶらんで雲台側に載せるときにカチャカチャして邪魔なよりはいいだろう。

実際に留めてみるるとこんな感じ。

クイックリリースプレート固定状態

心配したDリングを倒したときだが、固定位置がプレートの中央付近なら問題ない。この写真ではたまたま長手方向に倒れているが、締めきったときのDリングが画面で上下方向になったとしても、穴の位置が中央ならどちら側に倒してもプレートの窪みにおさまる。どちらかに寄っていたとしても、反対側に倒すようにすれば大丈夫だろうし、今のところ自分の持っているカメラではだいたい真ん中で使えばいいので問題ない。

これで不便がひとつ解消した。しかし、コストダウンかもしれないが、最初からこういうタイプのネジにしておいてくれるといいのに。

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まちだ・さがみはら 絆・創・光×JAXA 観望会

昨夜は東日本大震災の日に合わせたライトダウンキャンペーン「まちだ・さがみはら 絆・創・光」が行われて、それに合わせたイベントとして、まちだターミナルパーキングの屋上で観望会が開かれ、天気もよかったので行ってみた。

講演会

都内の職場から駆けつけると、観望会の前に行われていたまちだターミナルプラザでの講演会のほとんど終わり間際だった。講演会終了後、聴衆みんなで駐車場の建物の屋上に上がると、まず目を引いたのが40cmのドブソニアン望遠鏡。ほぼ天頂近くにある木星を見せていた。さすがによく見えるのだが、視野が常に揺れていて見難いというので、最初準備していたアイピースより倍率の小さいのにして見せていた。風がそんなに強いわけでもなく、時々下の階を自動車が通ると自分の立っている床が揺れる感じもして、どうも駐車場の建物自体が微妙に揺れているせいではないかと思われた。

観望会

他にも8cmだったか、ビクセンの屈折。これは珍しいことに (?) 正立プリズムがついていた。更にもうひとつ小さめの望遠鏡、三脚に載せた7×50の双眼鏡などが用意してあった。小さめの望遠鏡はミニ・ボーグ的なやつかと思ったがボーグでもなかったので尋ねて名前を教えてもらったのだが失念してしまった (笑)。撤収時に見ていると、ケースに三脚と一緒にコンパクトにしまっているので、専用のケースかと思ったら、持ち主の方が楽器のビオラ用のキャリングケースを改造して作ったのだとか。

一般のお客さんは望遠鏡には目が行って行列をつくっているが、三脚に載せた双眼鏡は何とも思わないのか、人がついていないと誰にも見向かれていなかったので、もともとすばるに合わせてあったのだが、私が日周運動のズレを合わせなおして見ていると、他の人ものぞきにやってきた。

ライトダウンキャンペーンをやっているといっても、まあ実際に消えている照明はほんの少しなので、空の明るさは普段とそんなに変わらなかったろう。しかし、天気がよかったせいで、星は綺麗に見えていた。月も天頂近くにあってまぶしかったが、それでも肉眼で2等星まではちゃんと見えるぐらい。

すばるは目のいい人は肉眼で見えていると言っていたが、私の目ではわからず。小さめの望遠鏡でもすばるを見せていたが、その望遠鏡はファインダーもないのに肉眼で見えないすばるにどうして簡単に向けられるのかと一般のお客さんが不思議がっていた。これは、双眼鏡で観るときも同じだが、星の並びを把握していて近くの明るい星 (この場合アルデバラン) からこっちにこのくらい、と辿っていくというのが正解。一方、別の人が、ビクセンの屈折の方でやはり、目で見てよくわからない星によく簡単に向けられますねぇ、と言っていた。こちらはファインダーがついているので、ファインダーも小さな望遠鏡なので本体の望遠鏡ほどでないにしろ暗い星も明るく見えるからというのが正解。そのビクセンの屈折で見せていた北斗七星のミザール。アルコルとの肉眼二重星で、更にミザール自体も望遠鏡で見ると二重星なのだが、アルコルのことは一般の人でも、北斗の拳で死兆星としてよく知っている。そんなスタッフの方々とお客さんの会話を聞いているのもおもしろい。

私はこの観望会のために通勤カバンに双眼鏡を入れて持って来ていて自分でも見ていたが、ひととおり望遠鏡では見せてもらって、あとは空を肉眼で見上げている人がいたので、ちょっと双眼鏡を貸してあげて、望遠鏡の向けている対象ではない星空も見てもらった。双眼鏡だと、特にすばるとかいった対象でなくとも、星の集まっているところに向ければ、肉眼で見えないたくさんの星が見えるのを見てもらうと、双眼鏡でこんなに見えるとは、と驚いてくれた。双眼鏡が欲しくなったとも。聞くと、相模原市立博物館のtwitterで知って、「これは行かねば」と思って見に来たとのこと。あるいは他にも、たまたまターミナルプラザのところを通りがかって見に来たという人など。通りがかりに望遠鏡が目に入るような街角観望会とはちょっといいにくい屋上の場所でやっているにしては、うまく人を呼び込んでいたように思える。

今回の会場だった駐車場の屋上は、結構全方向に障害物がそれほど多くなく見晴らしがよくて、なかなかよかった。通常は屋上も駐車スペースなので車が来るのでそんなふうには使えないが、ちょっと隅の方で星を観るくらいならいいかもしれない。

観望会の間は空はきれいに澄んでいたのだが、帰宅してから少し遅くなってから、今夜も空がきれいだからまた前夜のような写真でも撮ってみるかと外に出てみると、月は黄色くなって、木星以外の星は見えないような薄曇りになってしまっていた。GPV気象予報では真っ黒 (雲がない) になっていたのに。残念。

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月も加えた今季限定の大十字

この冬は「冬の大三角形」に加えて木星がシリウスの反対側のちょうどいい位置に来て、4つの星で大きな十字架の形になる並びになっている。南十字はもとより、北十字とも呼ばれるはくちょう座の十字形よりも更に大きな十字である。

惑星である木星は星座の中をゆっくり移動していくので、冬の大三角形と木星のこのような組み合わせはこの冬限り。木星は約12年で一周するので、12年後にまた見られるかというと、ぴったりいい位置に来るのは冬の大三角形が見やすい季節ではないという。

とまあ、そこまで、大十字自体はしばらく前から話題になっていたのだが、昨夜はこれに加えて毎日位置が移動する月が、木星に接近し、ちょうど木星とシリウスを結ぶ軸上にやってきて、十字架にさらに輝きを添えていた。

このところ薄曇りのような天気のことも多く、なかなかすっきりした星空が見られなかったのだが、昨夜はきれいに晴れて、この姿がきれいに見られたので、デジイチと三脚 (Sherpaの方) を持って家の近所の開けた場所に出かけて撮影してみた。

本当は月は半月少し過ぎなのだが、写真に撮るには他の星との明るさの差があまりにも大きすぎて、どうしても月の形がわからないくらいハレーションを起こしたようになってしまうが、これは致し方ない。HDR処理するとか部分合成するとか方法がないわけでもないが、今回は月の形を出すのはあきらめて、更に月以外の星を目立たせるために、わざと比較明合成によって少しだけ日周運動の軌跡を出すようにした。

Big Cross
今季限定冬の大十字と月 2014/03/10 22:11 Canon EOS 60D, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II (18mm F4), ISO400, 4sec × 15, KikuchiMagick

実際は、これよりもっと長く撮影していたのだが、軌跡が中途半端に長くなってくると、軌跡の流れの方に目が行って、肝心の十字の形に意識が行きにくくなるように思ったので、このぐらいにとどめておいた。撮影した分を全部合成したものはこちら。長いと言っても、普通に星の軌跡の写真を撮る場合に比べれば短い時間だが、ずいぶんにぎやかになる。

Big Cross
今季限定冬の大十字と月 (長い軌跡版) 2014/03/10 22:07 Canon EOS 60D, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II (18mm F4), ISO400, 4sec × 69, KikuchiMagick

撮影中に反対側を振り返ると、ちょうど大きな丸い木の真上に北斗七星がきれいに輝いていたので、こちらも撮影。こちらは大十字よりも更に長くは撮ったが、長いといってもやはりぐるぐる画像というほどではなく、北斗七星と見てすぐにわかる程度に。

Big Dipper
北斗七星 2014/03/10 22:17 Canon EOS 60D, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II (18mm F4), ISO400, 4sec × 150, KikuchiMagick

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