2006年4月 のアーカイブ

シール式切手

郵便を出すのに郵便局に行って切手を買った。あまりよく知らなかったが、アメリカの切手はシール式になっている。日本でもシール式の切手はないわけではないが、普通の切手は旧来の水で濡らして貼る糊式で、目打ちという、穴の開いた切り取り線で切り離すようになっている。

シール式の切手は、台紙からはがして貼るようになっていて、普通のシール同様、形状にあわせて打ち抜いておくことができるので、目打ちの必要はないのだが、切手というとやはり周囲がギザギザになっていないとそれらしくないからか、わざわざ周囲をギザギザに打ち抜いてある。おもしろいのは、周囲に余りが出ないように、隣の切手とギザギザが互いに組み合わさるようになっている。それに、大きなシートから好きな枚数だけ切り出せるように、台紙の方にも切手の切れ目に合わせてミシン目が入っている。こちらはギザギザではなくて、まっすぐな切り取り線だ。境目で折り曲げてから切り離すときのズレを吸収するためか、台紙の切手ごとの中央に波状の切れ込みも入っている。

まあ、なかなかよく考えて作られているもんだなという印象である。

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携帯電話機種変更

プリペイド携帯の記事で少し触れたが、日本で使っている携帯を今回のアメリカ出張に先立って機種変更した。たまたまタイミングよく欲しいと思った機種が発売になったからで、本当はもう少し早く発売されていれば、中国出張の前に機種変更していたかもしれない。

もともとの機種変更の同期は、今まで使っていたシャープのSH010が、操作中に時々前触れもなくリセットされてしまうような症状になってきていたためで、もう2年くらい使っていたので、そろそろ最新のに換えるか、と思っていたのである。そこに、立て続けの海外出張。3G機にすれば海外ローミングもあって、成田レンタルの携帯とさほど変わらないとはいえ、少しは安いし、わざわざレンタルする手間が要らないので、緊急用途としてはそれでよい。

しかしながら、最近のvodafoneの携帯はどれもなかなか食指の動かない端末ばかりで、機種変したくてもする機種が見当たらなかったのだが、今回機種変したSAMSUNGの804SSは他とは一線を画していて、私の好みに合致したので、発売と同時に手に入れた。

最近の携帯は機能てんこ盛りのせいでどれもこれも大きめになってきている。一時の小型化競争はどこに行ったのかと思う。それに比べれば、今や海外の携帯の方が平均的にずっと小さい。

その中で、804SSのこの薄さである。薄さ14.9mmという、折り畳み機でない携帯よりも薄いくらいである。その代わり、一見幅が広いよに見えるが、実際の寸法はそれほどでもない。

SAMSUNG初の日本携帯市場参入ということで、日本人のくせに韓国製を買うとはなにごとかと言われる向きもあるようだが、まあそういうことは私はあまり関係ない。

ところで、これを現在滞在中のアメリカで人に見せたら、それはモトローラのかと言われた。実は、モトローラからはRazorという薄型の折り畳み機が出ている。SAMSUNGの方がこれのマネっこ製品ではある。見た目は確かにかなりそっくりだ。まあ、先にモトローラがその仕様の携帯を日本向きにvodafoneから出していたら買ったかもしれないが、今のところそういうものはない。

さて、薄型化のために機能的にはあるていど割り切りがある。画像や音楽は内蔵メモリに入れられるが、出し入れのできるminiSDのようなカードはない。充電兼インターフェースコネクタは独自仕様で充電は毎度ケーブルを抜き差しするしかなく、充電台のようなものはない。まあそのへんは構わない。音楽プレーヤ機能はついているが、私的には iPod nano があるので、携帯に内蔵音楽プレーヤは不要だったのだが。一方、カメラの方は、いつもコンパクトデジカメ (Panasonic DSC-FX7) を持ち歩いてはいるが、まあこれはついていてもいいと思う。

薄型化のために、キーボードがほぼ真っ平らにできているので、ちょっと押し間違い易い気がするが、これは致し方なかろう。

まあ、発売日に別途チラシで説明された一部仕様の不具合も、特に問題になるほどでもない。その他、通常の使用における操作の機能についても、外国製だと日本のものに比べて違和感が多いようによく言われるが、それもまあさほど問題ではない。

まあしかし、最大の利点はやはり本体が薄いことだろう。ポケットに入れてもおさまりがよい。いくら小さくてもゴロっとしているより、こういうのの方がよい。

さて、この携帯を実際に使ってみての話題は、また項を改めたい。

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新デザインの10ドル紙幣

引き続き、貨幣の話である。

今回のアメリカ出張に際して、成田空港で両替をして、新しい10ドル紙幣が発行されているのを知った。先に中国の人民元の偽造防止対策の話を書いたが、アメリカでも、偽造防止対策で、最近新しいシリーズをが順次発行されている。こちらはマイナーチェンジではなく、これまでのアメリカの紙幣からすると、かなり大胆な変更と思う。

米ドル紙幣というと、以前は黒と緑だけの、どの額面も似たような、ともすれば日本人の感覚からするとおもちゃお金のような紙幣であった。それが、今回の新しいシリーズは、かなりカラフルなデザインとなっている。まず最初に20ドルがそのカラフルなデザインで発行されたのは知っていたが、それが2003年。その後、50ドルも同様に新デザインのものが発行されていて、これが2004年。しかし、50ドル札というのは、あまりお目にかかる機会が少ない。そして、今回の10ドル札はつい先日、今年の3月2日に発行されたばかりらしい。

実は、今回のシリーズが発行されるよりもそれほど遠くない昔に一度ひととおり紙幣のデザインが変更されている。私がはじめてアメリカに行った頃は、まだ全てその2世代前の紙幣であった。1ドル札だけは (およびほとんど全く流通のない2ドル札も)そのときも変更されていないので、現在もそのデザインを見ることができるが、紙幣中央の肖像画の描かれている楕円形が小さめである。その当時は他の額面もみなこの1ドル紙幣と同じようなデザインであった。それが、同じ米ドル紙幣の雰囲気を十分に残しつつ、少し現代的になったような、肖像画の楕円がかなり大きくなったのが特徴の、1世代前のシリーズに順次切り替わっていった。$100、$50、$20、$10、$5の全部が変更されているが、それが1996年から1999年にかけてとのことである。

そこから今回の新シリーズ発行は、ずいぶん期間が短いように思う。それほど性急に新たなニセ札対策をする必要があったということか? さすがに、もう2世代前の紙幣はほとんど流通していないようだが、何か、ついこの前楕円が大きくなったばかりなのに、という感じがする。自分がたまにしかアメリカに来ないからか?

それで、この最新のシリーズでは、肖像画のまわりの楕円がなくなり、背景に図柄や波打ったデザインの文字が入ったり、ずいぶん派手になった印象である。

次は$20、$50、$10ときて、あとは$100と$5、そして$1であるが、果たして今シリーズは1ドル札にも適用されるであろうか?

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アメリカ50州クォーター

現在アメリカでは、25セント硬貨 (クォーター) として、通常のものとは別に各州の特色をデザインしたものが順次発行されていて、通常のコインに混在して流通している。

最初に見たのはアメリカといってもサイパンに行ったときかもしれないが、釣銭の中に見慣れないデザインのものが混じっていたのでとりあえず使わないで持って帰ってきた。それ以来、アメリカに行くたびにコインの中に州のデザインのものをみつけると、記念に持ち帰るようにしたので、何枚かが家にコレクション (というほどのものではないが) されている。まあ、そんなに真剣に集めているというわけでもないので、今何種類集まっていて、どの州とどの州かは記憶していないが、まあ数が少ないうちはダブリもあまりなさそうである。

ところが、今回アメリカに来てお釣を見ていると、今までになくたくさん州柄のコインが混じっているような気がする。すでに9州分ある。こうなってくると、もう持っているやつとだぶっているかどうかチェックしないとわからないので、今回帰ったらちょっと整理してみようかと思う。まあ、わざわざ探して購入したりしてコレクションするつもりはないが、アメリカに来るたびに釣銭の中から新しいものがないか探すのはちょっとした楽しみではある。

ついでに、何かよくわからないが、5セントの記念硬貨も1枚あった。

アメリカの造幣局のwebを見てみると、実はなんだかたくさん記念硬貨が発行されているのであった。50州クォーターの紹介はここ

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数独

自分でやったことはなくて、あまり詳しくは知らないのだが、「数独」というパズルというか頭の体操というかそんなものがあるが、これがどうもアメリカでも流行っているようだ。アルファベットで "SUDOKU" と書いてある。

こちらに来る際の機内誌の記事で脳の活動が云々という記事の中で触れられていたし、空港の売店には、昔からクロスワードパズルのようなものはあるが、そこにかなり大きな位置を占めてSUDOKUが置いてあった。と、思っていたら、乗り換えた国内線の飛行機は、30人乗り程度の小さな飛行機で客室乗務員は1人だけだったのだが、彼女は乗務中の時間つぶし(?)にSUDOKUを抱えていた。

休日の昨日に行った博物館のおみやげ品コーナーにも並んでいた。

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アメリカでプリペイド携帯

この前の中国出張の際に、次にアメリカ出張が控えていることはわかっていて、それも視野に入れてアメリカでも使える3バンドの携帯電話機を買ったわけで、実はこちらでは日本との時差の関係もあって現場で日本と携帯でやりとりしながらということはあまりなくて、さほど使わないかもしれないけれども、せっかくなので、こちらでもプリペイドのSIM買ってみた。

まず、アメリカの携帯の事情はというと、複数の方式の事業者が混在していて、中国と同じGSMでやっている携帯電話会社はT-MobileCingularだけで、他にもVerizonとか何社か事業者はあるが、GSMはやっていないらしい。

この前、グアムに行って現地でSIMを買って携帯を使った人から、通話料の残ったHafatel (グアムの携帯事業者) のSIMをもらい、まずは中国で買った携帯にそれを入れてと、あとは自分が日本で使っているvodafoneの3G (つい先日機種変更したばかり。それについてはまた改めて) の両方を持って来た。今回から vodafone 3G の海外ローミングが使えるので、これまでよく利用してきた成田空港で借りるレンタル携帯は必要なくなった。

来るときの乗り換えの空港にいるときは、自分が日本で使っているvodafoneの3G も、HafatelのSIM入りのNokiaもCingularをつかんでいたが、現在の滞在場所に着いたら、vodafoneはT-mobileをつかみ、Hafatelは何もつながらなかった。T-Mobileは全国1900MHzで展開しているのに対して、Cingularは850MHz、1900MHz混在らしく、vodafoneも中国向け3バンドNokiaも900/1800/1900の対応なので、ここではたぶん使えるのはT-Mobileだけのようである。Hafatelは、きっとCingularとはローミングできるが、T-mobileとはローミングできないのであろう。ちなみに、Hafatel-NokiaがCingularにローミングできていたときに国際電話をかけてみようとしたが、国際電話はつながらないようだった。

さて、そんなわけで、当地にて、まずモールの通路真ん中の屋台みたいなとこで携帯売ってるとこのうち、T-Mobileの看板を出しているところに行って、SIMカードだけって買えるのかと聞いてみたら、ここでは扱ってないが、別のところに構えている店舗に来ればあるとのことで、そこに足を運んでみた。

さて、そこで話をきいてみると、SIMは$35、Activation Card というのが$15で、これが最初の通話料60分分が入っていて、合計で$50。

国際電話はできるのかと聞いたら、ちょっとはっきりしなかったが、できるのはできるらしいが、通話料はかなり高くつくので、$15の分じゃあっと言う間になくなっちゃうよと言われた。$100のチャージカードを買うと、色々と優待がつくということだったが、そんなに使うつもりもないしねぇ。まあ、$100のでなくても、1つの金額の高いカードを買うと、値段あたりの通話時間が順々に安くなる設定になっている。

国際電話の受信はどうなのと聞いたら、店員には受信も高いよと言われたが、本当はそんなこともないような気がする。Webを見ると、例えば日本への国際電話の発信は1分あたり$1.5追加 ((!) これなら、vodafoneのローミング使ってる方が安い (vodafoneは、US→日本 140円/分、着信150円/分)) のようだが、受信については書かれてないので、通常料金と同じではないかと踏んでいる。

メールも使えて、発信は$0.1/通。受信はタダ。インターネット宛の発信はできなさそうだが、受信は、"[10桁の電話番号]@tmomail.net" 宛で受けられる。

アクティベートは、中国みたいに携帯本体を操作してするのではなくて、店にあるパソコンの端末にカードに書かれているPINを入力したりして設定していた。次に追加のチャージカードを買ったときはどうするのか知らないが。

SIM購入後、Walgreens (スーパーというのか、日用品店というのか、まあそんなところ) で、ブリスタパックに入ったT-Mobileの60分通話料付きのプリペイド携帯 (Nokia6110) が$79.99で売ってるのを見かけた。これは、T-Mobileのホームページに載ってる一番安いセットで、mail-in rebate 分込みの値段でである。その分を差し引くと、私がカードだけ買った値段と同じになって、電話機はタダってことになるが。国外からの旅行者が mail-in rebate をもらえるのかどうかって話はある。

それと並んで、TracFoneというところのプリペイド携帯が、$20ほどで売られていた。機種はNokia 1100。えらい安いようにも思うが、あまり聞いたことのない名前だったので、Webをちょっと見たところでは、電話機は旧機種の中古を再利用して安い値段にしているように見える。通話料自身ははT-Mobileよりも少し高く、きっと回線はT-MobileかCingularのを借りているのであろうかと思う。

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花粉症が治らない

花粉症のこの時期は、海外出張が入って、日本から離れて花粉のないところで過ごせるとうれしくなる。前回の福州の出張はまさに花粉症がはじまりだしたところで福州に行って、その間花粉症から離れていられて幸せな約1週間を過ごした。今回もまだ花粉症の時期で、またしばらく逃れていられると思ったのだか、どうもそうはいかないようだ。

日本にいる間は毎日ずっとパブロン鼻炎カプセルSを飲んで花粉症に対処しているのだが、今回成田にでかける日の朝に飲んだのを最後に出張中は薬いらないやと思って飲んでいなかったところ、飛行機に乗っている途中から薬が切れてきたのか、どうも鼻がぐしゅぐしゅし出した。

しかし、1万メートルの上空にさすがに花粉はなかろうと思うが、まだ自分の体の中に花粉物質関連のものが残っていて、薬が切れるとまわりからやってこなくても症状が出てしまうのだろうか。そう思いながら、イリノイ州の現地に到着してしばらくすれば、それも治まるかと思いきや、どうも一向に治まる気配がない。

まあ、もちろん、薬を飲んでないで、この程度しか出ないのだから、それほどひどい症状というわけではさそうなのだが、このままそうかと考えると先が重いやられる。

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Lost Laggage

ここのところ、結構毎日更新を続けていたのに昨日は間が空いてしまったのは、単に出張の移動中だったせいだけではなくて、飛行機で預けた荷物が出てこなかったためである。

アメリカのハブの空港に着いてから国内便に乗り換えた先が最終目的地であるが、入国審査は最初にアメリカに降り立った地で行なわれるため、荷物は一旦ハブ空港でピックアップして、税関を通り、もう一度預けなおすのだが、そんなわけでハブ空港までは間違いなく届いていたのである。そこからあと少しの経路だったのだが、そこでなぜか預けなおした荷物が私の乗る飛行機に乗っていなかったらしい。三十数人乗りの小さな飛行機なのに、私以外にもあと2人荷物がないと言っている人がいた。

飛行機にはこれまで200回近く乗っている勘定になるのだが、実はこれまで一度も預けた荷物が出てこなかったという目に遭ったことはなかった。今回がはじめてである。まあ、一度だけ、一体どこに行っていたのか、1時間くらい待ってやっと出てきたことがあったが。

だいたい機内持ち込み荷物は最小限に減らしたい人なので (逆に、PCとかビデオカメラとか、持ち込まないといけないものが多いので、それ以外のものを極力減らしたい、ということだが)、着替えの一部たりとも、手荷物には入れてないし、PCや携帯やカメラやビデオのACアダプタや充電器もみんな預ける荷物の中である。

そんなわけで、荷物が届かないままホテルに到着しても、PCはすぐにバッテリなくなりそうになるし、携帯もどうしても必要なときのために電池を残しておかないといけいし。そんな中、部屋の電話の設定がなぜか外線がかからないようになっていて、おかしいと言って設定を直してもらうまでホテルの電話も使えなかったし。なかなか苦労する羽目になった。まあ、そんなわけで、貴重な残り電池を使ってblogを更新している場合ではなかった。

到着空港は小さな空港なのでか、荷物の出てくるターンフーブルにはクレーム処理の窓口などないし、航空会社のカウンターに行っても、しばらく席をはずしていますの札があるだけで誰一人としてカウンターに居ないし。まあ、何十分も待ってやっと来た係員に、ロストラゲッジ処理の手続きをしてもらう。次の便で届くかもしれないが、ここで待つかと言われたが、待って乗っている保証は全くないので、届いたら連絡してくれと、ホテルの番号を告げておく。さて後、その後、向こうが教えてくれた番号は何度かけてもつながらず、留守電になっていた。向こうからの連絡ももちろんない。

ロストラゲッジのトラッキング情報は、オンラインでも確認できるので、確認してみるが、もとの搭乗便の情報は正しいが、新しい移送便が、行き先も時間もおかしな情報がある。自動応答の電話が一番情報が正しかったようだ。

今日の会社の仕事が終わって戻ってきてから、自動応答電話でどうやら空港まで届いているらしいとわかったので、話中だったのではない別の電話にかけてみたら、たった今、配達業者が持っていったと言う。まるでソバ屋の出前だ。

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今日からアメリカ出張

さて、日付変わったので、今日から、前に少し書いたアメリカ出張に出発である。

先の中国出張での話題をまだ書き切っていないまままた出張に出かけるわけで、まだしばらくネタには困らなさそうだ。

アメリカ行きの場合は飛行機が午後遅い目の時間に出発のことが多いので(日本で早い時間に出発すると、アメリカの到着時刻が朝早くなりすぎる)、中国に朝早い便で出発するのに比べると、出かけるのは楽である。

もともとの予定より少し後ろにずれたせいで、帰国日がゴールデンウィークの出だしにかかってしまう。そのままゴールデンウィークを休んでしまうので、オフィスに今度顔を出すのはゴールデンウィーク明けだ。

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人民元紙幣のマイナーチェンジ

さて、昨日書きそびれた人民元紙幣の話。

この2月に北京に行ったのが約2年ぶりの訪中だったわけだが、その間に人民元の紙幣がマイナーバージョンアップしていた。しかし、そのときはそのことに気付かなかった。どうしてかというと、滞在期間が短く、その前に最後に行ったときの残りを持っていっただけで足り、新たに両替しなかったので、新しい紙幣を入手することがなかったからだ。お釣りでいくらかもらったかもしれないが、そこまで気が付かなかった。

そんなわけで気が付いたのは、その後の福州出張のときだった。見慣れた100元札を数えていると、どうも微妙に違うものが混ざっている。透かしてみると裏表の印刷がぴったり合っているかどうかわかるマークの位置が違ったり、なにやら小さな丸がちりばめられていたり、波模様が追加されていたりする。

一瞬ニセ札かと思うが、わざわざそんなにわかりやすい違いをつけるニセ札があるはずがない。実はニセ札対策を強化したマイナーバージョンアップ版だったのだ。

中国ではまだ前世代の労働者などを描いたシリーズと、全額面とも毛沢東に統一された現世代のシリーズの紙幣が混在しているが、その毛沢東の紙幣がそれぞれマイナーバージョンアップしていたのだ。また、2年前は1元札は毛沢東バージョンがなく、旧シリーズのものしかなかったが、今回は最初からニセ札対策強化版の毛沢東の1元札が現れていた。

中国の紙幣の見本は、こちらの中国人民銀行のページに、ニセ札対策の解説つきで示されている。

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