2015年2月 のアーカイブ

Japan Connected-free Wi-Fi

今回購入したnexus 7はWi-Fiモデルで、携帯電話の電波を使っての通信はできない。携帯回線の契約をiPhone以外に余計に結ぶのももったいないし、想定している主用途がいずれもオフラインで使うもので、アプリのインストールや、書籍の購入といったときだけ通信がつながっていればいい。それはWi-Fiの使える自宅でやればいいし、必要ならiPhoneのテザリングで接続することもできる。テザリングの設定は、購入してすぐにやっておいた。SNS関係は、今までどおりiPhoneは常に持ち歩いているからそれでやれば十分だ。画面が大きくて見やすいのは確かだが、あっちを使ったりこっちを使ったりも面倒なので、用途によってどちらを使うかはきっちり使い分けておいた方がいいかなと思う。したがって、そもそもnexus 7には使わない予定のアプリを入れるつもりはない。

とはいうものの、やはり出先でも何かアプリを入れたり書籍をすぐに買って読んでみたかったり、あるいは地図や、PC向けのwebサイトの閲覧なんかは、やはり画面が大きい方がいいし、あるいは電子書籍を読みながらちょっと検索したいといった場合もあるだろうから、nexus 7でネットにつながるに越したことはない。

無料で提供されているWi-Fiサービスなら何も余計にかかることはないので、活用すべきだろう。昨年の12月から、東京の地下鉄の駅で、主に日本を訪れる外国人を対象にした新しい無料Wi-Fiサービスが始まっていて、別に外国人でなくても自由に使えるようになっている。しかし、これまでiPhoneだけを使っている分には、既に地下鉄内どこでも携帯の電波が届いて通信できるし別に速度の不満もないので、わざわざ無料のWi-Fiを使う必要は全く感じなかった。ところが、nexus 7を使うには、このサービスを使えば、地下鉄の駅にいる限りでは、直接Wi-Fiで回線に接続できて、わざわざiPhoneでテザリングの操作をして電池も消費してということがなくていい。

で、そのサービスを使うには、何もしないと毎度webブラウザからメールアドレスを入力して登録してから接続することになるようだが、それを簡単に済ませられるようにしてくれるアプリが、Japan Connected-free Wi-Fiアプリ。ということで、早速インストールしてメールアドレスを登録しておいた。これで、Wi-Fiを拾って接続したらこのアプリを起動して接続ボタンをタップするだけになった。

これで地下鉄にいるときは多少便利になる、と思ってアプリをよく見たら、どうもこのJapan Connected-free Wi-Fiというのは今回の地下鉄だけではなく前から他にもたくさんの無料Wi-Fiスポットに使われていたものらしい。セブンイレブンや色々な商業ビルとか、JRの駅や空港など、ずいぶんたくさんのところがこれを使って無料Wi-Fiを提供しているようだ。iPhoneだけを使っている分にはあまり興味がなかったが、今後はこういった無料Wi-Fiスポットのある場所をよくチェックしておくと便利かもしれない。

7SPOT

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nexus 7で電子書籍

自動導入望遠鏡のワイヤレス・コントローラとして使うために購入したAndroidタブレットのnexus 7。これまでタブレット機もなんとなくあるといいけどどうしてもってわけでもないしなぁ、と思っていたのが、特定の目的があるとそんなもやもや感なく、すぐに購入に至った。私にとっての個人的ないわゆるキラーコンテンツといったところか。

まあ、それで買ってしまったら、逆に望遠鏡だけに始終使っているわけではないので、他にも使える汎用な機械なのだから、もやもやの中で使ってみたらいいかなぁと思っていた電子書籍や、写真や動画のビューアとしての用途にも活用しないともったいない。

そんなわけで、電子書籍をちょっと試してみている。まあ、世間では今さら電子書籍が珍しいわけでもないだろうが、自分としてはiPhoneの小さな画面で多少試した以外はほぼ初経験なので、自分としての感想などを。電子書籍初心者のタワ言と思って読んでいただければいい。色々プラットフォームもあるので、あれやこれやちょこちょこと試しているが、これまでに試したのはこのあたり。

  • Adobe Reader
  • Amazon Kindle
  • Google Playブックス
  • Perfect Viewer
  • Sidebooks

Adobe Reader

最初に試したのは既存のPDFファイルをそのまま読むためにAdobe Reader。パソコンにあるPDFファイルを、nexus 7をUSBケーブルで接続すればUSBメモリに見えるので、内部ストレージのフォルダにコピーしておくだけで読める。

といっても、普通の書籍のPDFファイルが手元にあるわけではないので、試しに、EOS 60Dの取扱説明書とかを入れてみた。これはもともと判型の小さな冊子なので、iPhoneでも見られないことはないので入れていたが、こちらの画面だと実物より大きく見えて、とても見やすい。

もうひとつは、以前フリーでダウンロードできるようになったというので落としてあった「宇宙へのパスポート」という書籍。落としたはいいが、これはA5判の本なので、iPhoneで見るにはとても大きすぎるし、パソコンの前に座って本を一冊読むというのもつらいので、いわば積ん読状態になっていたもの。nexus 7なら画面はiPhoneよりはずっと大きいものの、やはりまだ足りない。そのまま表示すると文字が細かすぎてとても読みづらいレベル。ただし、2段組みになってるので、画面を横位置にして、横幅いっぱいに表示させるとちょうど1段分表示できて、ページめくりが面倒だが、まあなんとか読める感じにはなった。

あとは、PDFだからといって、A4サイズのビジネス文書的なものも、更に表示時の縮小の度合いが高まるのでつらそうだが、元の文字の大きさが書籍よりも大きめならば、そこそこ読めるかもしれない。

Amazon Kindle

次に試したのがAmazonのAndroid用のKindleリーダー。普段そんなにコミックは読まないが、たまたまちょっと話題にのぼっていて読んでみたいと思っていた「なつのロケット」を購入して読んでみた。普通に本を通販で買うAmazonのIDを使えばいいので購入の手続きなどは何の問題もなかった。

実際にコミックを表示させてみると、これも結構縮小されて表示されてる感がある。このコミック本の判型がほぼA5に近いからだというのもあるが、そもそもコミック本というのがB5サイズのマンガ雑誌を縮小しておさめたものだから、それがさらに縮小されることになり、文字がちょっと読みづらくなるが、まあなんとか許容できるくらい。

音量ボタンでページ送りができると聞いたが、その設定のメニューがわかりにくい。アカウントの情報の中にまぎれている。

Google Playブックス

Androidに最初から入っているGooglePlayストアで買える書籍。こちらでは最初に文字だけの小説を買ってみた。電子書籍で作家デビューをした藤井太洋の本をこれまで紙の本で2冊読んでいたが、せっかくなのでこの作家の作品を電子書籍で読んでみることにした。「UNDERGROUND MARKET」。いきなり最初の数頁が真っ白なので何かおかしいのかと思ってしまったが、頁を送ると3頁目にやっと目次が出てきた。

小説だと画面は文庫本のサイズくらいなのでちょうどいい。しかもテキストの電子書籍だと文字サイズは自由に設定できるので、標準より一段大きくして116%表示にすると私にはいい感じだった。まあ普通に本を読んでいる感覚で読める。

このリーダーも頁送りが音量ボタンに割り当てられる。

この後、Kindleでも文字だけの小説を試してみたが、コミックのときは気付かなかったが、フォントが最初Droid Serifしかなくて、縦書なのに音引きが横のままで表示されて、なんだこれは、と思ったが、アプリ内でフォントをダウンロードすると、明朝とゴシックが選べるようになって、音引きの向きも正しくなった (Droid Serifでも)。Kindleでも文字の大きさを1段階大きくすると私にはいい感じだったが、デフォルトから何段階大きく/小さくしたのかの表示がないので、サイズを決めるのにちょっとわかりづらい。

Perfect Viewer

Adebe Reader以外に、PDFでできた電子書籍を電子書籍として読むためのリーダーとして、ざっと見たところ一番おすすめだったのが、Perfect Viewerというものだったが、私の端末では、Playストアでどうしてもうまくダウンロードできなかった。もともとは画像ファイルのセットでできたコミックを読むためのリーダーで、それにPDFプラグインを加えて使うものなのだが、その本体の方が、そもそも検索しても出てこない。寄付のためのエントリーと、PDFプラグインしか出てこず。そこから関連で探すと出てくるものの、インストールのボタンをタップしても「認証が必要です。Googleアカウントにログインしてください。」とエラーが出て進まない。

パソコンのブラウザからPlayストアにアクセスして見てみると、どうも私のデバイス (nexus 7) に対応していないと表示され、そのためにはじかれている様子。一体どういうことだろう? nexus 7上で出るエラーメッセージも見当違いのことを言っているようだし。

Sidebooks

Perfect Viewerがダメなので、他のものをと試したのがこのSidebooks。こちらでも「宇宙へのパスポートを」表示してみると、こちらは横位置にしたときに、頁内を上下に進むのも、頁をめくるのも、同じように音量ボタンを押すと順番に進められて便利だ。上下移動はきっちり段組に合わせて移動するわけではないが、上下位置を少しだけ修正するだけでいいので楽だ。Adobe Readerよりは便利に使える。頁をめくるたびにズームし直さなくてもいいし。ただし、音量ボタンで頁の進む方向が先の2つとは逆。

まあ、いずれにせよ、普通にこの画面サイズで読むPDFの書籍を持ってないので、Adobe ReaderにしてもSidebooksにしてもあまりよく評価は下せない。

と、まあ現状こんなところ。

通勤電車の中でnexus 7を使って本を読むのは、文庫本を読むよりは少し条件がきつい感じ。多少なら混雑した車内で何もないところで片手にはカバンを持った状態で立ったままでも文庫本は読めなくないが、nexus 7だと、最低、座席の正面でカバンは網棚に載せて、片手はつり革でならnexus 7を片手で持って読んでもよさそう。あるいは座席に座っていれば余裕。まあ、ハードカバー本を電車内で読むくらいの感じか。座席に座って両手が使えれば、本体を支えるのも音量ボタンに中指がさわるように両側から指で掴むようにせず、下から支えながら端を親指で上から押さえるくらいの持ち方でよくて楽になる。両側から掴む持ち方を長く続けると、親指の付け根あたりが痛くなりそうだ。

電子書籍リーダーには電子インクでないとという向きもあるかと思うが、別に書籍に相当するものを見るときだけパッシブな画面でないといけないということもなくて、普段から年中発光画面を眺めているので、特に目が疲れるとかそういうことは気にならない。むしろ、電子インク画面では、頁の書き換え時に一瞬全画面が白黒反転するのが私にはとても不愉快で、見た目それを軽減する工夫はいくらかはされているもののとても完全とはいえず、あれが全くなくなるデバイスができてこないと電子インクの画面で本を読み続けたりはしたくない。

あと、重さ的には、ケース込みで約400 g。文庫本くらいとまでは行かないものの、A5サイズの一般的な厚さの本と同じ程度なので、カバンに入れておくのにそれほど負担にはならないと感じる。

読みたい本が電子書籍であれば、これからは紙の本の代わりにnexus 7をカバンに入れて電車に乗るというのは全然問題なさそうだ。

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nexus 7: ケースと保護フィルム

さて、これから使っていくnexus 7、まずは外側から固めておかないといけない。

ケース

私はiPhoneはいつも何もケースに入れずに使っていて、身に付けるためにはポケットやカバンに入れるのではなくベルトケースを着用してそこに収納している。タブレットの大きさになるとそういうわけにはいかないので、やはりカバンに入れて持ち運ぶことになる。望遠鏡に使う場合も、持ち運びには他の機材と一緒に何かのバッグに突っ込むことになる。画面も大きいし、背面はなんだか少しやわらかそうなプラスチックなので、さすがに裸ではどうかと思われる。また、電源 (スリープ) ボタンが押しにくいことは前に書いたが、nexus 7には磁気スイッチでスリープON/OFFができる機能があるので、それ対応のケースを使えば、蓋の開け閉めに連動してスリープ動作の制御ができて便利そうだ。

そんなわけでケースを物色したが、ヨドバシなどの店頭で見たものにはいまひとつピンと来るものがなかったし、そもそもスリープ対応を謳ったものが見当たらなかった。iPhone/iPadと違ってAndroid機は機種が多いのでそれぞれ用のアクセサリは1機種あたりの種類はあまりたくさん店頭には並んでいるわけではない。しかし、Amazonなどで検索するとかなりたくさんの種類のものが販売されていて、その中で仕様的にも見た目的にもよさげなものを注文してみた。本来実物を見て選びたいところだが仕方ない。それほど値段が高いわけでもなかったし。

漫然とタブレット買ったらと思っていた頃から、ケースつけるなら風呂蓋タイプだなぁ、と思っていたこともあって、買ったのはこれ、MOKO Google nexus 7 2013 オートスリープブスマートケース。届いてみると、予想以上にいい感じだった。表面の質感などはwebの写真だけではよくわからないが、クラシックなカメラの貼り革のようなシボ加工になっているのが、自分としては非常に好みの感じだった。

MOKOMOKO

蓋を閉じたときはフチにある細い磁石でピタっとくっついてしっかり閉じるし、浅い角度と深い角度の2種類の立てかけ方をするために蓋を三角形に畳んだときは蓋の根本近くのところがやはり磁石でくっついて三角形が崩れないようになってて、よくできている。

ただ、普通に使うときに邪魔にならないように蓋をぐるりと背面に回したときに、本体が裏側で薄くなったような形状なのでちょっと蓋がはみ出る感じになって落ち着かない。もともと片手で持てるとはいってもかなり手のひらを開いて掴む状態なので、更に持ちにくくなるし、電子書籍として読むときに、片手で持ったままページ送り操作に使う音量ボタンの操作がしにくくなる。蓋を裏に回した上で、更に蓋の一番先の分だけを折り込んで持てば、ちょっと落ち着かない感じではあるが、ちゃんと本体を掴んで音量ボタンの操作もできそうだ。しかし、まあどうしても片手しか使えない場合でなければ、片手でフチを持って、操作はもう一方の手でした方がよさそうだ。

画面保護フィルム

テカテカ画面があまり好きではないので、アンチグレアタイプのフィルムを貼っている。これも前に書いたが、最初ヨドバシ店頭にあったものを適当に買ってきた (ラスタバナナ NEXUS7 2013年モデル フィルム スーパーさらさら アンチグレア R481NEXUS) が、これがやけに白っぽく画面の明瞭度を下げるダメダメなものだった。やはり店頭に並んでいるものには種類に限りがあるので、こちらはそれこそ店頭で選んでも実際に使ってみないと良し悪しはわからないので、またAmazonで適当に選んで買ってみた。今度買ったのは、アスデック 【ノングレアフィルム3】 Google NEXUS 7 (2013) 専用 防指紋・気泡が消失するフィルム NGB-GNX7S。こちらは剥離紙が半分ずつ剥がれるタイプでなかったので、きっちり位置を合わせて貼り付けるのに少し苦労したが、見え具合はこちらの方がずっとくっきりよく見えるようになってよくなった。

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nexus 7 で SkySafari 4 Plus

NexStarのシリアル端子をBluetooth無線化したときに、パソコンでステラナビゲーターを使っているのが無線になるだけではつまらなくて、スマホやタブレットから操作できると面白そうだが、iOS機では対応できないということで購入したnexus 7。早速、SkySafariを試してみた。

先走ってiPhoneでSkySafariを購入したものの、無線接続できないことがわかり、第一の目的は意味がなくなってしまったが、まあ望遠鏡の接続機能以外にも、iステラよりも更に豊富な機能を持っているので、それはそれでいい。しかし、iOS版は持っていてもAndroid版はPlayストアでまた別途購入ということになってしまい、ちょっと費用が無駄になった感がある。

Android版とiOS版のSkySafari 4は、ほぼ全く同じつくりのようだ。UIがそれぞれのOSの標準のデザインになっているものの項目などもまるで同じ感じ。ただ、望遠鏡接続のメニューの内容は、その事情に合わせて異なる。

つくりは同じものの、大きな7インチ画面のnexus 7では、星空が大きく表示されて見やすい。画面下端の各機能のアイコンは、iPhoneの画面では並びきらず横スクロールしないといけなかったが、nexusでは全部一度に表示されている。

NexStarの無線化用に使う基板を使って接続するには、まずBluetoothをペアリングする。基板上のジャンパピンを外した状態で電源を入れておいて、nexusのBluetoothのメニューに行くと簡単に認識した。パスコード“0000”を入力して接続完了。以後はもう電源を入れるだけでBluetoothの接続はすぐに勝手に確立される。

SkySafariの方は、まずSettings>Telescope>Setup>Equipment Selectionで、

  • Scope Type — Celestron NexStar GPS/SLT/SE
  • Mount Type — Alt-Az. GoTo

にセット。…>Communication Settingsで、Connect via Bluetoothを選択する。また、…>Common Settingsで、Set Time & Locationにチェックを入れておく。

これで、Scopeアイコンをタップすると出てくる操作パッドのConnectをタップするだけでこれまた簡単に接続して、画面両脇に現れる矢印ボタンで望遠鏡をコントロールできるようになる。回転速度を変えるRate:のスライドバーが、iPhoneのときより使いにくくて、ツマミをなかなかうまく押さえられない。まあ、これはNexStarのハンドコントローラの方でMOTOR SPEEDボタン+数字ボタンで設定してもいいし、そもそも矢印キーの操作ならハンドコントローラでやってもいい。

アライメントの操作は、SkySafariからはできないので、NexStarの方で行う。起動直後の状態からENTERを押して、アライメント方法を選択してENTERを押すと、通常は前回使用した時刻が出てきて、そこを現在時刻に書き換えてENTER、続いて日付を書き換えてENTER… という順になるのだが、上記のSet Time & Locationをセットしておくことで、おそらくnexus内の時計やGPSから取った位置情報のデータを送ってくれていて、画面には既に現在時刻が表示されている。そこで単にENTERボタンを押すと、非接続時のようにタイムゾーンやら何やらたくさん聞いてきたりしない (まあ、時刻、日付以外はENTERを押すだけだが) ので、非常に便利だ。

もうひとつSkySafariの望遠鏡関連の機能で、Settings>Telescope>Equipmentで、望遠鏡の焦点距離、アイピースの焦点距離、カメラの撮像素子の大きさなどの情報を登録しておき、Settings>Telescope>Display>Fields of Viewのところでその組み合わせを設定しておくと、その状態での視野範囲が、星空の画面の望遠鏡の向いている位置に表示されるというものがある。望遠鏡でのぞくとどのくらいの範囲が見えるかとか、写真撮影時のフレーミングの確認にも便利だ。視野範囲を決める機器の組み合わせは同時に5つまで設定できて、その中から必要なものを選んで表示をON/OFFできる。

最初、iPhoneでさわっていたときは、望遠鏡の接続が確立されないとそれが表示されない仕様なので使えないのかと思ったが、Settings>Telescope>Display>Field of View Display Options>Show Even if Not Connected to Telescopeというスイッチがあって、これをONにしておけば、望遠鏡を接続しなくてもいい。あるいはSettings>Telescope>Setup>Equipment Selection>Scope Typeのところで、望遠鏡をDemo Interfaceにしておけば、実際に望遠鏡がなくてもConnectボタンを押せば望遠鏡が接続した状態になって、視野範囲も表示されるようになる。カメラなどの長方形の視野の場合は、選択している架台が赤道儀か経緯台かでそれぞれ赤道座標、地平座標にあわせた向きを基準に表示され、…>Field of View Display Options>Field Rotation Angleで回転角を指定できる。

この視野範囲表示の機能は、ステラナビゲーターにはあって、iステラにはなかったもので、パソコンがないと撮影現場などで画角のシミュレーションができなかったのが、SkySafariがあればできるようになってありがたい。

SkySafari 4 Plus

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nexus 7 (2013) 購入

nexus 7 (2013)

なんだか主客転倒している気がするが、NexStarにBluetoothシリアル接続ではiPhoneは使えず、Androidでないとスマホ/タブレットからの操作ができないと知って、だんだんAndroidタブレットが欲しくなってきて買ってしまった。元々、写真・動画ビューアや電子書籍として、スマホよりも画面の大きなタブレット的なものは欲しいなあとは漫然と思ってはいた。これまでは、iPhoneをずっと使っていることでやはりiPad系、どうせなら画面が大きい方がいいのでiPad miniではなくiPadと思っていたが、望遠鏡コントロールに使うのならば、あまり大きすぎても邪魔だしmini程度の大きさがいいか、電子書籍にもそのぐらいの方がよさそうでもある、とも思った。そこにきてiOS機はダメだということで、Androidでそのサイズというと、もう発売から結構経つのだがnexus 7 (2013) がよさそう。しかし16GB版と32GB版があって、この機種はSDカードスロットがないこともあって、メディアビューワとしての用途から考えるとる容量の大きい32GB版の方が欲しいのだが、32GB版の新品はどうも普通に売られていないようで、それならどうせ発売後少し時間の経った機種なので中古でいいだろうと、ソフマップで中古品を購入した。値段は新品で売られている16GB版とほぼ同じくらいだった。Android機は、ずいぶん前に中国製の怪しいiPed”を買って以来だ。まああれはほぼ役に立たなかったので、今回が実質的に初めてのAndroidといっていいだろう。

MACアドレス

中古品といってもまあきれいなもので、きちんと再初期化もしてあるので、スイッチを入れると、ちゃと初期設定から始まった。当然か。最初にGoogleアカウントの設定をする前にネットワークにつながらないといけないため、Wi-Fiの設定から始まる。自宅のアクセスポイントはすぐに見つかり、暗号化キーを入力してやればすぐにつながってくれそうなもんだが、自宅のアクセスポイントにはMACアドレス制限がかけてあり、このnexus7のMACアドレスを登録してやらないといけない。ところが、nexus7の自分のMACアドレスは自分の画面上で表示して確認するようになっているので、設定が完了して普通に使えるようにならないとその情報を見ることができない。パソコンなんかだと小さなラベルが裏面に貼ってあったりするものだが、そういうものもない。これは困った。そのままではセットアップを進められないので、仕方なくW-Fiアクセスポイントの方でMACアドレス制限を解除して設定を進め、後でMACアドレスを確認してアクセスポイントのMACアドレスリストに追加してからまた制限をかけておいた。

SkySafari

Googleアカウントはとりあえず以前から持っていたものを使ってセットアップ完了。早速、PlayストアでSkySafari 4 Plusを購入、インストール。望遠鏡とのBluetooth接続を、まだ基板をコントローラに組み込んでいないものの、外部でのケーブル接続で試してみて、うまくいくことを確認。SkySafariについてはまた別記事で詳しく。

2013モデル

nexus 7は、最初2012年に発売された版と、2013年に改良されたものが発売された版とがある。特に名前に後ろにアルファベットが付いたりといった違いがないので、最初の版と区別するために、“nexus 7 (2013)” という表記がされる。最初の方は色々ちょっといまひとつなところがあったが、2013版になって非常によくなり評判が高かった。

電源ボタン

7インチのサイズは、片手で持ってちょうどいいと言われるが、私は決して手が小さいというわけではないが、片手で両側からつかむにはちょっと持て余す感じがする。電源ボタンと音量ボタンが側面についているが、側面は、裏側に向けて斜めになっているところについていて、正面から見ると隠れて見えない位置にあるので、ボタンの位置がわかりにくく、手探りで探すのもやりにくい。iPhoneなら側面のボタンが使えなくても、ホームボタンでもスリープから復帰するが、Androidにはそれがないので、やはり少々不便である。磁石でスリープON/OFFできる機能があってそれ対応のフタ付きケースがあるようなので、そういうのを使ってみるか。

保護フィルム

画面のテカテカが嫌なので、アンチグレアタイプの画面保護シートを貼っておこうと、適当にヨドバシの店頭にあったものを買ってきて貼った。いつになくズレずにきれいに貼れたと思ったのだが、貼った画面を見てちょっと落胆している。アンチグレアだから画面が少し眠くなるのは仕方がないのだが、これはあまりにも白っぽくなりすぎて画面の鮮鋭度が全く感じられなくなっている。あまりどこの製品とか頓着はしていないとはいえ、前にもiPhoneに貼るのに買ったことのあるメーカーのように思ったので、そんなに心配はしていなかったのだが、これはちょっと不満な感じだ。今のiPhoneに貼ってあるもの (これは違うメーカーの高級品だが) と比べると雲泥の差だ。他のを買ってそれがどうかもわからないが、買い直したい気分だ。

さて、ずっとiOS派だったのでAndroidはまだ慣れないが、ぼちぼち使っていこう。

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ポラリエ雲台ベースPCB-EQ2

Polarie w/ PB-EQ2

館山で望遠レンズで撮った写真は、この写真のようにポラリエを以前に購入してあった微動雲台TK-ALZM2に載せて、更に最近購入したやはりテレスコ工作工房さんのポラリエ雲台ベースPCB-EQ2を使ってカメラを搭載して撮影した。

ポラリエの前面についている、雲台やシャフトを取り付けるネジ穴のついた板が飛び出た白い円盤状の部品がそれで、本来そこにはポラリエに標準でついてくるもっと小ぶりな銀色の雲台ベースを用いるところである。ところが標準品では円盤の中心部分に雲台を取り付けるようになっているので、それをポラリエ本体に取り付けるには、ここで装着してある極軸望遠鏡を取り外さないといけない。つまりカメラをセットした撮影状態では極軸合わせができないということ。せっかく極軸望遠鏡で正確に極軸を合わせても、カメラを載せたときに荷重で多少ズレてしまったりしても、それが確認できない。PCB-EQ2ではベース部がドーナツ状になっていて、全部組み立てた状態で極軸望遠鏡がそのまま覗ける。カメラは横に取り付けることになるので、バランスを取るために反対側にドイツ式赤道儀のようにカウンターウェイトを取り付けるようになっている。

上の写真は自宅室内で試しに組み立ててみたときのもので、館山で実際に使ったのは多少違う。というのも、ここでは標準ズームのキットレンズを付けているが、望遠レンズの方だと重いのでこのカウンターウェイトではバランスが取りきれなかった。カメラ側の自由雲台を非常に小さなものにして軸との距離を短くすればバランスは取れるが、小さい自由雲台では保持力が心許ないし、向きによってはカメラがポラリエ本体にぶつかってしまいそうである。カウンターウェイトのシャフトは短いものを継いで使う式になっているので、それをもう1段追加して伸ばせばバランスは取れるはずだが、今のところこれしかない。

今回は三脚はMeFOTOの方を持って行って、カメラ側の雲台はMeFOTOの三脚についている自由雲台を使ったが、そこでウェイトシャフトの1段分の代わりに、上の写真に見えているバル自由雲台を一番根元側に挿入してシャフトの長さを稼ぐという方法を使ってみた。シャフトを継ぐためのネジは1/4のカメラネジでできているのでできたワザだ。まあしかし、今後のためにも追加でシャフトの部品を入手しておこうか。

実際に撮影してみて気付いたのだが、このようにカメラを取り付けると、ベース部の回転で赤経方向に動き、自由雲台は自由に動かさずに垂直軸中心に回転させるだけで赤緯方向に動かせてちょうど赤道儀の動きができて、カメラの向きも赤道座標に対して固定したまま動かせて都合がいいのではあるが、撮影する画面が赤道座標に対して縦位置で撮った画になってしまう。画面の長手方向が天の北極を指すことになるわけだ。撮影対象が縦長のものの場合はそれでもいいが、どちらかというと普通は横位置で撮るわけでみんな縦位置になるとちょっと違和感がある。

それなら、自由雲台の首を90° 倒してやればいいのかもしれない。そうするとカメラの重心も極軸に近づいて極軸を中心としてのバランスもとりやすくなるかもしれない。そのかわり、前後にバランスが悪くなるかもしれないが。まあ、今度また試してみよう。

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初肉眼カノープス

りゅうこつ座α星、カノープスについてはこれまで「自宅からカノープス」や「一晩で1等星以上の恒星・惑星制覇」で触れているように、特にわざわざ南の土地に行くこともなく、自宅からなんとか確認している。とはいうものの、実は写真に撮ったのと、双眼鏡を使って見たことがあるだけで、自宅から見通せる位置に見られるのは確認しているが、(近視のメガネは別にして) 何の補助もなく肉眼で見えたことはなかった。自宅環境では恐らく大気汚染などのせいで地表近くは減衰が大きく、全天でシリウスに次いで明るい恒星といえども、暗くなってしまうのと光害に埋もれるのとで、どうも肉眼では見えない。

さて今回、星空案内人講座受講の一環のイベントで千葉県の館山ににある休暇村というところに合宿に行ってきた。房総半島南端近いこの場所が選ばれたのは、この時期、カノープスが見られたらいいだろうという点があってのことだろう。しかし、宿そのものの場所は東京湾の内側向きの北向きの海岸にあってカノープスの観望には適さないため、まずは皆で車に分乗して、房総半島最西端の洲崎を回りこんで南側に海の開けた場所 (伊戸) まで、南中時刻前後を狙ってカノープスの観望に出かけた。

現場に着いて南の海を眺めると、あっけなくカノープスは見えた。水平線上にいくつも明かりが見えてまぎらわしいが、カノープスは十分水平線から離れたところに、明るく光っていた。もっと見つけにくいものだと思っていたために、最初はそれがカノープスと思わなかった人も多かったようだ。これで、初肉眼カノープスが果たせた。

下の写真では、左下の方、水平線上にぼやっと広がったオレンジ色の光のすぐ上のあたりの明るい星がカノープス。その上の方や、更に右側に見える線状の光は飛行機。このあたりは飛行機がひっきりなしに飛んでいるのが見え、飛行機の写り込まない写真を撮るのは難しかった。

Canopus
冬の天の川・星座とカノープス 2015/02/14 20:33 Canon EOS 60D, SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM (10mm F3.5), ISO3200, 30sec, Kenko PRO SOFTON-A(W), Canon DPP

この場所からは逆に北方向は非常に低いながらも山があるので水平線は見えないが、東京の都心方向の明かりが山を超えて煌々と漏れてくるのがわかる。

North Sky

カシオペヤ座、北極星、北斗七星と観望する人々 2015/02/14 20:38 Canon EOS 60D, SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM (10mm F3.5), ISO3200, 15sec, Kenko PRO SOFTON-A(W), Canon DPP

その後宿に戻り、北向きの浜でまた観望と写真撮影。伊戸にはポラリエを持って行かなかったので広角の固定撮影だけだったが、こちらではポラリエに最近購入したテレスコ工作工房のPCB-EQ2とTK-ALZMのフルセットで、望遠撮影。

Lovejoy C/2014 Q2
ラブジョイ彗星 C/2014 Q2 2015/02/14 22:33 Canon EOS 60D, EF-S55-250mm F4-5.6 IS II (250mm F5.6), ISO3200, 60sec×4, StellaImage 7, FlatAide

ラブジョイ彗星は、もう地球からも太陽からもだんだん離れてきて少しずつ暗くなってきている。カノープスを見て帰ってきて時間も遅めになっていたので、かなり高度が低く北寄りの光害にも近づき、もう以前に自宅で撮ったのとさほど違わない写りにしかならなかった。せっかく尾が写るかと端に寄せてフレーミングしたのに。これとは別に、近くにあるM67小亜鈴星雲を一緒におさめた構図でも撮ったが、M67はほとんど認識できない程度にしか写っておらず、そちらはボツ。

M45 & Airplane
M45プレアデス星団 2015/02/14 22:48 Canon EOS 60D, EF-S55-250mm F4-5.6 IS II (250mm F5.6), ISO3200, 120sec, Canon DPP

すばるを撮っていると、望遠で撮っているのにここでも飛行機が視野を通過した。

M42
M42オリオン大星雲 2015/02/14 22:57 Canon EOS 60D, EF-S55-250mm F4-5.6 IS II (250mm F5.6), ISO3200, 60sec, Canon DPP

そして最初にラブジョイ彗星を狙うつもりでセットした三脚の位置でオリオン大星雲を狙うと、立ち木にぎりぎりで、まあいいやと撮っているうちに追尾で木の葉にかかってきてしまったが、その葉がかかっているコマに、どうも流星らしきものが写っていた (右端上から4分の1あたり)。下の方にはもうひとつ光跡が写っているが、こちらは移動方向、移動量からみて静止軌道近くの人工衛星と思われるものの、静止軌道より位置が少しばかりズレているようだ。ステラナビゲータでチェックしてみたが、その位置には特に何もない。何者だろう。一方、流星と思われるものの方は、見える位置や移動方向的には静止衛星に似ているが、長さや光量変化からするとやはり流星だろう。

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NexStar無線化計画 (その2)

ハードウェアが届いたので早速おためし接続。結果から言うと、半分成功、半分失敗。なのだが、まあ話は順を追って。

マイコン基板とBluetoothドングル

上がシリアルポートとUSBコネクタのついたマイコン基板。USB-Aコネクタに別途購入した認定品のBluetoothドングルを挿入して使うことを前提で、Bluetooth用のファームウェアが入った状態で売られている。向こう側にmini-Bコネクタがついているが、これは基板への電源供給専用。データ線はつながっていない。手前がその、市販品のBluetoothドングル。最終的には、この2つプラスαできれいにハンドコントローラの中に組み込んでしまえるはずだが、まずはそのまま外部で接続して動作させてみる。

接続状態

ハンドコントローラとマイコン基板の間は、元々のシリアルケーブルで接続。マイコン基板の電源はモバイルバッテリーから供給。

まずは、普段望遠鏡の制御用に使ってるノートPCからBluetoothを認識させる。パスコードは0000を入力。Bluetoothデバイスのプロパティから確認するとCOM8になっていた。デバイスマネージャから見ると、どういうわけかCOM8に加えてCOM9というのもあって、ステラナビゲータの望遠鏡接続のCOMポートの選択肢にもCOM8とCOM9の2つが出てくるが、ここはCOM8で試してみる。

で、接続を試みるが、ここでひとつ忘れていたことが。マイコン基板のシリアルポートにはRTSとCTSのフロー制御線が出ているが、望遠鏡のシリアルケーブルには制御線はなくTXDとRXDだけなので、RTSをCTSとつないでループしてやらないといけない。たまたま家のハンダゴテを会社に持って行ったままにしてあったので、とりあえず金属片を端子に当ててテープで貼り付けて対応。あとでちゃんとハンダ付けしよう。これでステラナビゲータから正常に接続できた。

で、動かしてみようと思ったらモーターはウンともスンとも言わず、ハンドコントローラ側に変なエラーが。しばらく悩んでいたが、どうもちょうど電池がなくなってきたところだったらしく。満充電の電池と取り替えたら正常に動くようになった。部屋の中で動かしてみただけだが、適当にポイントして導入とかやって、それらしく動いていたので、普通にケーブルで接続しているときとまるで変わりない状態になっていることが確認できた。ここまでは順調に成功。

さて、次にiPhoneのSkySafariから動かしてみようと、まずiPhoneの「設定」からBluetoothの接続をしようとするが、一向にデバイスを発見しない。これはどうもおかしいと、ちょっと調べてみると、Bluetoothを通じてシリアルポートのフリをさせるSPPプロファイルは、Androidでは普通にサポートされているが、iPhoneでは一般にはサポートされておらず、Made For iOSの認証を受けたものだけに許されているものらしい。まさかそんなこととはつゆ知らず、ちょっと先走ってしまったようだ。そういえば、参照したblog記事の中で、SkySafariの設定でConnect via Bluetooth云々とあったが、iOS用のSkySafariにそんな項目は見当たらない。Bluetoothの接続が確立していたらメニューに現れるのかとか思っていたが、そういうわけではなかったようで、そもそもiOS版のSkySafariの無線接続は、Wi-Fiしかサポートしていないもののようだ。これはちょっと早まったことをした。

そんなわけで、iPhoneでの接続計画は失敗。PCの接続が無線になるのはうれしいはうれしいが、iPhoneで使えるようになるのを楽しみにしていたので、かなり残念だ。さて、果たして、PCのケーブルを使わなくするだけのために、コントローラにこの基板を内蔵させる改造をわざわざするかどうかというところ。Androidのタブレットでも買ってコントローラにするという手もあるが、それもなんだかな…

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SkySafari 4 Plus

SkySafari 4

NexStar無線化の前にまずはSkySafari 4 Plusを使ってみているが、有料だけあってかこれがなかなかよくできている。

iPhone用のプラネタリウムアプリには、これまではメインにはiステラを使ってるが、ひとにきかれたときにどうしても有料アプリはハードルが高いようなので、無料のもので世間の評判のよさそうなものとして、星座表 (Star Chart) をすすめることにしているが、そのために自分でも入れておかなければと入れてある。それから、iステラが出る前に、iPhoneを買ってまだ間もない頃にちゃんとしたプラネタリウムアプリが欲しいと思って買ったStarmapがあるが、これは今は英語の星の名前を確認したりするのに使っている。そんなわけでおなじようなアプリがたくさん入ってしまっているわけだが、これにSkySafariが加わった。SkySafariがよくできているので、Starmapの存在意義はほぼなくなった感じだ。iステラにない機能もたくさんあって、iステラの立場も危ういところだが、日本語アプリと英語アプリということで共存させていくといったところか。

驚いたのは、木星の衛星の位置や、大赤斑がどちらを向いているかがわかる表面模様の表示までしていること。パソコン用ソフトのステラナビゲーターではこういった情報をきちんとシミュレートしてくれるが、iOSアプリでは、iステラでもそこまでは表示してくれなかった。木星の衛星の並びは観望会のようなときに衛星がどう見えているか確認したりできるといいと、木星指南 (Jupiter Guide) という無料アプリを入れていたが、SkySafariがあればもうこれは必要ない。

Jupiter on SkySafari 4

また、これはiステラでもできているが、今話題のラブジョイ彗星の位置もきちんと表示してくれる。更に、iステラでは対応していないISSやイリジウムなど人工衛星も表示できる。もちろんそういった天体の情報はちゃんと最新情報にアップデートできるようになっている。

他には、望遠鏡を接続しないと表示されないようでまだよく使えてないが、視野角の表示などもできるようだ。

ともかく、パソコンでステラナビゲータを使わないとできなかったことが、iPhone上ででもできてしまう、という感じだ。

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NexStar無線化計画 (その1)

これまでNexStarのコントロールは単体でハンドコントローラのみから行うか、パソコンをUSBシリアルアダプタ経由でシリアルケーブル接続して使っていた。以前からセレストロンからSkyQ LinkというWi-Fiで接続するアダプタは出ていたが、国内では正式に扱われていないようだし、それなりの値段するようだし、架台ベース部のAUXポートに飛び出るように差すのもなんだかスマートでない。しかし、確かにケーブル接続は、コントローラの下側にケーブルをつないでなんだかわずらわしいので、無線でコントロールできるとすっきりしていい。無線だと、USBポートのないiPhoneのようなスマホやタブレットなどからもコントロールできる。無線接続ができたらいいなぁとは前から思っていた。

少し前にみつけたセレストロンユーザーのblogBluetoothシリアル基板を使った改造が載っていてちょっと気になっていたところ、最近セレストロンの自動導入経緯台の望遠鏡を買った知人も無線化の話をしていて、急に自分の中でも盛り上がってきたので、まずはとりあえず必要になるものをさっさと注文した。実績重視でということで、参照blogのまんまコピーすることにして、購入したのが次の3つ。

  • マイコン基板 ― ランニングエレクトロニクス SBRBT-S
  • USB Bluetoothアダプタ ― iBUFFALO BSBT4D09BK
  • iPhoneアプリ ― Simulation Curriculum Corp. SkySafari 4 Plus

上の2つのハードウェアで、単純にシリアルケーブルでの接続をBluetooth化する。望遠鏡のコントロール用に使っているノートPCにもBluetoothが内蔵されているので、BluetoothでSPPプロファイルを使って接続することで、PC上でシリアルポート (実際はこれまではUSB経由の仮想シリアルポートで使っていた) でインターフェースするソフトがそのまま使えるはず。

そして、iPhoneからは、SkySafari 4のPlus版で、iPhoneのBluetoothからSPPでの望遠鏡との接続をサポートしているので、これを使えばパソコンがなくても普段持ち歩いているiPhone (とこの無線化ハードウェア) だけで望遠鏡のコントロールができる。更に、これを使うと、望遠鏡の電源を入れるたびに最初に現在時刻を手で入力しないといけないのが、自動で設定してくれるらしいのでその点でも期待大だ。PCのステラナビゲータにも望遠鏡に現在時刻を設定する機能は持っているのだが、NexStar SEには対応していないようで不便に思っていた。

ハードウェアは数日中に届くのを待つ状態なので、それまでにSkySafariの使い方だけ慣れておこう。

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