上海环球金融中心 (上海ヒルズ)

7月23日 上海环球金融中心

盧浦大橋の後は、去年に完成した上海環球金融中心、Shanghai World Finance Center (SWFC)。上海ヒルズという日本人向けの通り名もあるし、単に森ビルという人もいるようだが、どの言い方がいちばんわかりやすいだろうか。てっぺんに風穴が開いていて、「栓抜き」のように見えるビルである。去年の日食旅行の行き帰りに上海に立ち寄った際には、まだオープンしていなかったので、離れたところから眺めただけだった。

日食の下見で来たときからわかっていたが、陸家嘴の駅のまわりは工事中の囲いであちこち塞がれていて、金融中心や金茂大厦に行くには、この何の変哲もない工事囲いの隙間の通路を延々歩いた先まで行かねばならない。入り口のところから眺めただけでは果たしてこれを行けば目的地にいけるのかどうかよくわからないし、看板も何もない。自分も、念のためこの通路から出てきた人にここを行けば金融中心にいけるのかと聞いて確認してから足を進めた。その方向から行くと、手前に金茂大厦が見えて、その向こうが金融中心なので、金融中心の方が小さく見えるが、実際に高いのはもちろん金融中心の方。建物の入り口の方に近づくと、てっぺんの穴は角度的に見えなくなってしまう。

展望台への入り口は、交差点の方から近づいてきてすぐの、地下に向かうスロープになった入り口に向かえばいいのだが、そこをスルーしてしまって、ビル内のオフィスへの入り口に向かってしまったため、どこから展望台に行けばいいかわからず、次にショッピングモールの方に行って、それから地下に行って、展望台の入り口に戻ってきた。

入場料は3段階で、94階まで100元、97階まで110元、100階まで150元。もちろん、高いけれども150元のチケットを買う。中国語で言ったのだが、チケットと一緒に何も聞かずに渡されたパンフレットは日本語版だった。

エレベータでまず94階に向かうと、そのまますぐにエスカレータで97階へ。97階は、風穴の下側の端にあたる。天井もガラスになっていて、両側の柱で支えられた上の展望台があるのが見える。真っ白を貴重にまとめられたインテリアと静けさは、映画「2001年宇宙の旅」に出てきた宇宙ステーションの中を彷彿させる。ここからも既に金茂大厦が眼下に見えて景色は眺められるが、ここに長居は無用で、更に脇にあるエレベータで100階に向かう。

100階の展望台は、風穴の上側の下辺にあたる部分である。床が全部ガラスでできていて、床の下は構造物の下はすぐ風穴の空間なので、足元から下が見通せる。東京タワーにもマカオタワーにも同様な下が見えるところが設けてあって、そのガラスの上に足を乗せるのはいくらかは勇気がいるものだが、ここまでたくさんあると、逆に感覚がマヒして下が見える部分の上に乗っていても何とも思わなくなる。

天気が悪かったので景色を堪能というわけにはいかなかった。見ての通り、すぐ近くのビルもこんなふうに霞んで見えている。最後の写真は、日食を見た場所から見えていたビル一帯を逆方向から見た状態である。向こうから2つのビルの間からこのビルが見えていたように、こちらから見るとその2つのビルの隙間の向こうの川岸に、私がいた場所が見える。

100階で十分な時間を過ごした後、エレベータで降りると、94階のロビー着く。100元のチケットを買った人は最初からここだけに通される。100階、97階に比べると十分に広いフロアで、みやげ物屋などもある。ここを後にしてエレベータで降りると、最初の入り口ではなく、ショッピングモールの3階に通じるところに出る。このパターンはどこもお決まりか。












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