第三声の例え方

新学期になって、テレビ講座やラジオ講座も一からスタート。中国語の講座で最初に出てくるのが声調の説明。どんなふうに高低を変化させるかを例えて、第二声なら「ええっ!」と驚いたときのように、第四声ならカラスの鳴きマネで「カァ」というときのようにといった説明がされるが、第三声の場合が実は私は今までピンと来なかった。がっかりしたときに「あ~あ」というときのように、とよく例えられる。しかし、まあそういう発声は人によって違うかもしれないが、私はがっかりしたときの発声は全然中国語の第三声とは違うように思う。強いて中国語の声調に当てはめれば第四声+第一声じゃないかと思う。ここで想像しているのは、落胆したとき、例えば、ひいきのチームが試合に負けちゃったよ、そんなときの「あ~あ」である。

で、まいにち中国語の第一課を聞いていて、この例えは教えている側もあまり適切じゃないんじゃないかと思いながら言っているのかも、と思った。というのも、三宅先生がその例えで説明する際に、「あ~あ」と言ってみせたすぐ後に、「わざとちょっと第三声で読んでますが」と注釈のあったこと。本人も本当にがっかりしたときの発声はちょっと違うと思っているようである。

で、もっと適切な例はないかと自分なりに考えてみたが、落胆ではなく、不満や、同意しないといったときに出る低い声の「え~っ?」が近いのではないだろうか。今から抜き打ちテストをします、と言われたときの生徒の不満の声。美意識が違うのか他のみんなはそうは思わないのに、ひとりだけが××さんてカッコイイよね? と言ったときの周囲の、それは違うだろう、という声。あるいは、無理な仕事を押し付けられて、「え~? 俺がやるのぉ?」というとき。ちゃんと単独で発音したときの語尾の少し上がるのもちゃんとついている。どうだろうか。

  1. #1 投稿者: シン (2013年4月10日 - 11:31)

    どうも。カニチィのシンです。
    私、第3声でこんがらがってます。
    「日本」rìběnの「本」は第3声のはずなのに、軽声のように聞こえ,第3声のように聞こえないです。
    第3声の前にある言葉に引きずられるんだなと理解したのは割と最近。
    単独で3声の発音を紹介する仕方はわかりにくいですよね。

    • #2 投稿者: Erlang (2013年4月10日 - 12:30)

      シンさん、初コメントですね。ありがとうございます。
      第三声、難しいですよね。第二声への変調もあるし、前後のつながりでも確かに結構変化します。声調記号の形も誤解を招いてるんじゃなかと思うし。
      とはいっても、一番最初から、色々ややこしいことを教えてもわけをわからなくするだけかもしれませんし、そうでなくても最初は発音ばかりだと始めたばかりの学習者は嫌になってしまうんじゃないかと心配しますし。難しいですね。

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